SPARTATHLON

2022年3月16日 (水)

【書評】山とマラソンの半生 杉浦和成/著

出会いの大切さ、生きることの大切さを改めて感じました。(かずさん)

P_20191204_224949

何も知らない僕が勢いで参加した2013年のスパルタスロンで同室となりとても親切に接していただき、その後も細々ながらも交流をしてきた杉浦さんの半生の記録を2020年の春に特別に頂いたものです。

1000回を超える山行、8回のスパルタスロン完走を含む400レース以上の記録が克明に記されております。(その1回のスパルタスロンの記述に僕の名前が記されていて、とても嬉しかったです。)

百名山完登とか100回超えた程度のレース経験しかない若輩者の僕にも分け隔てなく優しく接していただき、それどころかとても貴重な自叙伝を贈っていただいた杉浦さんの温かくも優しいお人柄に改めて尊敬するばかりです。

一生の宝物として大事にさせていただきます。ありがとうございました。そしてこれからもよろしくお願いいたします。

2018年9月29日 (土)

スパルタスロン2018結果速報!

今回のスパルタスロンはヨーロッパでトップニュース扱いのものすごい地中海ハリケーン(メディケーンと呼ぶらしく、ギリシアに接近するのは何年ぶりからしく学校などは軒並みお休みとなったらしい)が接近し、暴風雨の中でのレースとなったようですが、私としては嬉しい結果(ついにあの方も)となりましたので、至急ご報告します。

まず、上位の結果ですが、以下のとおりです。

Screenshot_20180930002202
日本の石川選手(2017年の24時間走世界チャンピオン)が22時間55分13秒の好記録で優勝されていました。

日本人選手の優勝は十数年ぶりの快挙ですね。

いやあ、素晴らしいですし、日本人としてとても嬉しいです。

次に嬉しいニュースですが、バカロードさんが悲願のスパルタスロン完走を成し遂げられました。

Fb_img_1538233956562_2


ついにやりましたね!

本当に嬉しいです!

普通の天候じゃなくて、とても走れるような状況でない暴風雨がバカロードさんには、合っていたのでしょうね。さすが、バカロードさんだ。普通のランナーじゃないですからね(笑)

そうそう、バカロードさんに怒られるかもしれませんが、序盤を快調に走っているバカロードさんらしい、かっこいい写真を手にいれたので、アップします。

Fb_img_1538141149520


今からバカロード師匠の抱腹絶倒間違いなしのスパルタスロン完走記が楽しみです。

きっと、たくさんのトラブルやエピソードが盛り込まれるでしょう。

最後に、ちょっと個人的な話をしますが(皆さんにはどうでもいいことでしょうが)、私の人生最高だったスパルタスロン2013の走りの完走タイムを11分も抜かれました。
嬉しいけど、くーーーーーーって感じで、そこだけはちょっと悔しいです。(笑)

まあ、そんなことはどうでも良くて、facebookの中でも、多くの方が、バカロードさんが完走されることに期待し、そしてついに完走されたことを喜んでおられ、ニュースになってましたよ!

改めまして、バカロード師匠、完走おめでとうございます。

是非とも今度、話を聞かせてください!

2018年9月27日 (木)

スパルタスロンを日本から応援できるネット速報サイト

UTMB完走記に追われているうちに、東京マラソンに11年連続で外れるといういじめにあっても気にならなかったこの頃だったのですが、気が付くと今年のスパルタスロンのスタートはいよいよ明日となった。(日本時間 9月28日(金)13時スタート)

今年もバカロードさん、tsuneさん、うちさん、福井さんなど、多数の知己ランナーが出場している。

私のスパルタスロン完走はもう5年も前で(→そのときのスパルタスロン完走記はこちら)、出不精で特に交流もしていないのに、知り合いランナーは増える一方なのだからウルトラマラソンとは不思議な世界だ(笑)

はやとさんのように、現地で献身的なサポートするような応援は経済的にもとても真似することはできないので、今年もネットで心を込めて精いっぱい応援させていただきます!

という訳で、選手の頑張っている状況が分かるサイトをお知らせします。

レース中の選手の途中経過が分かる公式サイト「Live Data Results」はこちら
https://www.spartathlon.gr/en/live-data-en.html

※追記
 サイトが昨年とは新しい画面に変わり、私はうまく検索・表示ができません。
 鋭意、使用方法を試行錯誤中ですが、何が問題なんだろうか。
 このままでは、頑張っているランナー状況をネットで確認できない・・・

ご承知のとおり、今年の私は悲願のUTMBを完走したという幸運の持ち主なので、多くのランナーがこの幸運にあやかって、スパルタスロンを激走し、完走してくれるとうれしいですね。

そうそう、選手一覧を見ていたら、衝撃的なことがありましたよ。

スパルタスロンを日本から応援できるネット速報サイト
Spartathlon201802_2

なんと、2018年のスパルタスロンの栄えあるゼッケン1番はバカロード師匠でした。

ビックリです。2番以降は外国人なので、日本人だから1番がふられている訳ではないですし、すごいことですね。

やはりバカロードさんは、日本のみならず、世界的に注目の選手なのですね?

こんな素晴らしいゼッケン番号を走る力として、是非とも完走してもらいたいですね。

2017年10月 4日 (水)

あのサンガス山を越えることができたのだろうか?

10年以上走っているので、それなりの数のマラソン大会などに出場している私であるが、思い入れの特に強い大会となると、やはりこのブログのタイトルになっている「スパルタスロン」や「UTMB」などの大会に限られてしまう。

そして、毎年9月末に開催されるのが、「スパルタスロン」である。

思い入れがあると言いながら、私は2013年の1回しか参加していないのだが、多くの先輩ランナーは、複数回、たいがいは5回以上参加されている。

そして私が敬愛するウルトラランナーの一人である、バカロード師匠もスパルタスロンに複数回チャレンジしているお一人である。

バカロード師匠は、確か今回で8回目のチャレンジである。不思議なことに一度も完走されたことがないのである。

未完走ということは、完走する実力が不足しているのか?と問われれば、そんなことはないと私は思っている。

なぜなら、世界で数人しか成し遂げられなかった北米大陸横断レース(距離約5000キロ)を完走されているのだから、実力は十分というか、世界屈指の変態ランナーのお一人なのである。

そして、そのときバカロード師匠が綴られた北米大陸横断レース完走記は私の人生を変えた、まさに私にとってのバイブルそのものの完走記であり、それを読み返すたびに、抱腹絶倒しながら感動の涙にくれてしまうのである。

おっと、話がだいぶそれましたが、スパルタスロンは距離246km、制限時間36時間の世界屈指のウルトラマラソンレースで、その道中に、サンガス山という標高1100mの山を越えなければならないのである。

バカロード師匠は、このサンガス山を一度も越えたことがないらしいのであるが、今回はサンガス山直下のエイドに到着したことは、ネットの通過記録で明らかであった。

記録上、次のエイド(サンガス山を越えた麓の集落)には、時間内に到着しなかったようだが、ひょっとするとサンガス山を越えて、その直後にリタイアしたのかもしれないと思っての本ブログ記事のタイトルである。

参考まで、私のスパルタスロン完走記のサンガス山の部分を抜き出してみた。

CP47 02:46 159.5km地点(区間距離2.3km:登り)
 MOUNTAIN BASEというエイド。サンガス山越え直前のエイド。Imgp5964
第12補給地点。物資Aにべスパと百均カッパ。
 山越えということでまずイスに座らされ、ブランケットを掛けられ、ボランティアが熱心に山越え準備を手伝ってくれる。
 リュックが満杯なので、ヒートXシャツはスパルタに返送するとスタッフが山上は寒いと心配するので、レインウェアに交換すると説明すると納得してくれた。
 スープを奨められるが辞して、オレンジジュースをもらい、さっそくレインウェアを羽織って、出発する。
 エイドからすぐに左折して、登山道に入り、まずは直登。先ほど抜かれた外国人の何人かより先に出発したので先行して逃げる形。
 やがて右に折れ、電飾に迷わないように誘導してくれる九十九折のガレ場の登山道に入る。
Imgp5965
浮石で足が滑る登山道ということで外国人らのスピード上がらず、むしろ引き離して進む。
 寒い中、要所要所にスタッフもおり、体制は万全。寒さもかなりのものだが、体が動くので、レインウェアを着ると暑くて苦しかった。
 標高差350m強の足場の悪い登山道だが、前へ前へと進んでいると40分弱で案外あっさりと頂上に到着。

CP48 03:24 161.8km地点(区間距離2.7km:激下り)
Imgp5966_2
 サンガス山頂のエイド&第4関門。風も強く寒いので長居は不要。
 すぐに下り始める。傾斜は急でガレてはいるが幅広の登山道。ブルドーザーなら通行可能な道。私の得意の下りなので足の甲は痛いが走って降りる。
 日本人を含め何人かのランナーを抜かすが、下りではときどき強く踏ん張る必要もあり、足の甲の痛みは絶頂に達した。ここはトレランシューズが欲しいところだが、ここ以外は必要なかった。
 集落(サンガス)に入るとエイド到着。

CP49 03:52 164.5km地点(区間距離2.5km:少し上り)
 集落(SAGAS)内のエイド。
Imgp5967
スープを奨められるが辞す。3位S君(右端)に追いつき、後に4位になるさっきの下り坂で抜かしたらしいTさん(真ん中。レース後、彼から颯爽と抜かされましたと話してくれたことから判明)に追いつかれる。寒くないのでサンガス山越えで羽織っていたレインウェアをリュックのポケットの収納して出発。

以上が2013年のブログ記事からの引用

つまり、サンガス山の通過時間は、ほとんどのランナーは夜間の通過となり、真っ暗な山道をひたすら進み、山頂では真っ暗で何も見えず、しかもたいがいは風が強く、昼間は30度超だった気温も、一桁台で、風が強ければ体感気温は氷点下にもなるような悪条件で、とにかく寒くてとても長居はできず、登ったら、すぐに降りはじめるだけで、山頂自体には何の思い入れもない。

しかしながらスパルタスロンを象徴する難関の一つであり、それを越えたという事実は次への糧となるに違いない。

でも、最終的には、そんなことは、どうでも良くて、バカロード師匠の無事と、次への挑戦の意欲が確認できれば、それで良いのであるのだが、どうなっているのだろうか?

★★★追記(2017/10/04)

バカロード師匠から以下のコメントが届きましたので、ご紹介します。

いま関空つきました!
ご心配いただきありがとうございます!
今回、ひたすらゆっくり進む戦略が自分に合っていたようで160キロのサンガス山の麓まで元気もりもりで、メシも食いまくり、時間にも余裕がありました。
長いつづら折の登りも全部走れたくらいて、麓では暑いくらでした。そこに落とし穴がありました。山の中腹から横殴りの雨と風にやられはじめて、下りに入ると体がまったく動けなくなりました。

投稿: バカロード | 2017年10月 4日 (水) 19時42分

大げさかもしれませんが、し、死ぬかも、、と思ってしまったくらいです。夏山で薄着で登山して遭難する人のことをバカだなーと見下してましたが、まさに自分が今そうなっているという事態。山を降りたとこにエイドに着いても、震えが止まらず、おっちゃんにパンツ以外全部脱がされ、毛布にくるまれました。

投稿: バカロード | 2017年10月 4日 (水) 19時46分

1時間前までピンピンしてたのに、今は死にかけ、、、スパルタスロン甘くないです。厳しいです。最近は初参加される方の実力があがり、1回目で完走する例が多くなりました。連敗してる人はほぼいないです。遺産級の存在といってよいかも知れません。どんとん年寄りに近づいてますが、毎年30キロずつゴールに近づいてますので、計算ではあと3年後に完走できる予定です。

投稿: バカロード | 2017年10月 4日 (水) 19時53分

コメント欄に長々とすいません。
というわけで、今年も晴れて連敗記録を上積みしてきました。まだあきらめてないので、来年またチャレンジします!
どうせ負け続けの人生でございますし。最後に勝てばよいのです、おっほっほっ。
かずさんブログ読んでらっしゃるスパルタ参加者多いですよ。テーマに取り上げていただき、ありがとうございました!

投稿: バカロード | 2017年10月 4日 (水) 19時58分

【ひと言】
 まずは無事のご帰国、安堵しました。
 丁寧にコメントいただき、サンガス山での苦闘が目に浮かびました。
 それにしてもサンガス山でこのような酷い目に合っていらっしゃったとは、露知らず、びっくりでした。
 サンガス山で暴風雨を喰らうと、低体温症は必至だと思います。
 さすが鍛え抜かれたウルトラランナーのバカロード師匠、普通なら死んでもおかしくないところ、死なないで、きちんとサンガス山を越えているんですもんね。さすがです!
 もうこんなひどい目に会うことは無いしょうし、来年の完走に向けての闘志みなぎるコメント、すでに来年が楽しみです。
 来年、スパルタスロンにご一緒したいなあ・・・

2016年9月30日 (金)

スパルタスロン リアルタイム結果速報

2016年のスパルタスロンがスタートした。

便利なことに日本から通過記録がネットで見ることができる。
サイトはこちら

バカロードさんも、tsuneさんも、勇人さんも最初の関門を無事通過したことが確認できた。

まずは一安心だ。

Ws000000

すでに11時間経過と表示されているのだが、ギリシャと日本の時差は6時間なので、スタートは現地時間の午前1時だったということか

2013年に参加したときは午前7時スタートで、すぐに灼熱地獄の中を走ることになったのであるが、灼熱地獄を避けるため、深夜スタートに変更になったということか?
(あるいはアテネ市街の交通規制で大渋滞になることを避けたのかも)

訂正:
 スタート時間はいつもどおりの7時スタートでした。
 公式サイトの経過時間が間違いでした。公式サイトの経過時間は「PCの時間」-「スタート時刻(ギリシャ時間)」で計算していたようです。ギリシャ以外の国の人が見ることを想定して、ホームページ作ってくださいな。(笑)

スパルタスロンの長い歴史で常に朝7時スタートだったはずで、ゆえにスタートしてすぐにお日様に照らされ、灼熱地獄の中、関門時間クリアのため、時速10キロペースで走らされた地獄のスパルタスロンでなくなったということは、世界で一番過酷なウルトラマラソンだと評価していた私としては、少し寂しいような気がします。

まあ、それはともかく、ランナーの奮闘をネットで追いかけ、声援を送っていきたいと思います。そして、今年は完走できるチャンスですよ!

追記:
 時間的に夜間登山するしかなかったサンガス山がスタートがはやって、夕暮れ時に登ることになるかもしれない。
 写真撮りに、来年、スパルタスロンに行きたくなってきた(笑)

2015年1月16日 (金)

スパルタスロン参加条件がかなり厳しくなるようです。

当ブログのタイトルにもなっているスパルタスロンはギリシャで開催される世界的に有名なウルトラマラソンです。
距離は246kmで、9月下旬のまだ相当に暑い地中海の乾いた日中のロードを36時間以内に駆け抜けなければならない厳しいレースです。
私は2013年に無事完走したところなのですが、再チャレンジを目指すウルトラマラソン仲間から2015年のスパルタスロン参加必要条件がめちゃくちゃ厳しくなったと教えてもらったので、少し調べてみると、本当にかなり厳しい内容となっているようです。

2015年スパルタスロン参加必要条件

選手は2013年から2015年の間に以下の一つを達成していなければならない。
1 SPARTATHLONレースを36時間以内で完走
2 SPARTATHLONレースで、C/P 52(Nestani)に24時間30分以内で到達
3 100kmレースを10時間30分以内で完走。*1
4 Olympian road Ancient Nemea-Olympiaを28時間以内で完走。
5 24時間走で最低180km(男性)または170km(女性)達成。
6 48時間走で最低280km(男性)または260km(女性)達成。
7 ノンストップの200-220kmレースを29時間(男性)または30時間(女性)以内に完走。*2
8 220km以上のノンストップレース(Badwater 135マイルレース も含む)を41時間(男性)または43時間(女性)以内に完走。
9 100マイル(160㎞)レースを22時間30分(男性)または24時間(女性)以内に完走。
10 Euchidios Athlosを12時間30分(男性)または13時間(女性)以内に完走。
11 RODOPI ADVENDURUNレースを33時間(男性)または34時間30分(女性)以内に完走。

*1:2016年から、3の100kmレースは、男性10時間、女性10時間30分以内とする。
*2:2016年から、7の200-220kmレースは、男性28時間、女性29時間以内とする。

【エントリー概要】
①参加条件をクリアしていれば、エントリーできる。
②先着順でなく、エントリー期間内に受付した人の中から選考される。

【選考方法】
A.390人に満たない場合
 →参加条件を満たしていれば、エントリー者全員OK。

B.390人以上になった場合
 →参加条件の20%以上の結果を残している人は優先的に選ばれる。
  優先される具体例
  ・100kmレースは、8時間を切っている人
  ・100マイルレースは、男性18時間、女性19時間12分を切っている人
  ・24時間走は、男性216㎞、女性204㎞を超えている人 などか?
  そして、これらの優先的に選ばれた人を除いた残り枠が抽選になる。
  ただし、日本人は最高60人まで

※私の脆弱な英語読解力で推論したものですので、まったく内容保証できません。
 正しくは公式サイト(英語版)か、後日発表されるであろう国際スパルタスロン協会日本支部の正式発表でご確認ください。

【ひと言】
つまり、参加必要条件をクリアした人もこれまでの先着順ではなくて、抽選になるということです。

今回の優先条件を私がクリアできるかと想定してみると、ほとんど絶望的ですな。
僅かながら可能性があるとすれば、250kmレースで32時間48分を切ることでしょうか。
それとて一度も実現したことないですが(笑)

ちなみに2015年に私が参加しようとすると2013年のスパルタスロン完走等により条件はクリアできています。
しかし2016年を想定すると、現時点でクリアした条件は2014年のさくら道250㎞完走しかなくなる。
2015年は、24時間走でなんとしても180kmは超えておきたいところだ。

私が2013年に参加した時の参加必要条件は5条件で、今回の条件1から4と同じで、もう一つは200㎞以上の大会で完走だったのですが、従来のこの条件ではレベルとして緩すぎると判断したのでしょう。(条件1の100km男子も2016年からは30分短縮され、10時間以内になります。)
私の推測ですが、日本では小江戸大江戸203kmという37時間で完走可能な大会があり、それで条件クリアしてスパルタスロンに参加するランナーが増えていたとも聞きますし、それに加えて、日本人の完走率の低さなどもひょっとすると今回の参加条件引き上げにつながったのかもしれませんね。(根拠のない推測ですが)

ともかく、スパルタスロンもいよいよエリートレースとなって、スタミナはもちろん、相当なスピードがないと出場が難しくなるということになりそうです。私も早晩、弾き飛ばされて、エントリーすらできなくなりそうです。

今さらながら、2013年にスパルタスロンを完走しててよかった(笑)

追記
 日本人は2015年も60人の先着順の受付となりました。2月2日からですよ!

2014年10月 8日 (水)

うれしいスパルタスロン完走報告

かずさん

ギリシャから帰ってきました。上州トレイルレースのほう見事に完走されたようですね、おめでとうございます!

私も何とか無事完走することができました。

まだ帰ったばかりで頭が整理できていませんが、生きて帰ることができて良かったです(笑)

レース前ですが直前まで不安はぬぐえずミケーネやエビダヴルスなど回りましたが、あまり楽しくなく、前日もなかなか眠れず、つらい日々が続きました。

さてレース展開ですが

スタート地点で雨、その後やみ、割と涼しく走りやすかったです。30kmあたりでどしゃ降りに遭い、シューズがびしょびしょで重くなりました。40kmあたりで天気回復、晴れて暑くなり給水と水をかぶる頻度が多くなります。

60kmあたりから体力的にしんどくなります。81km地点の関門10分前に到達。ここでS浦さんの奥様と御嬢さんがお出迎え。

S浦さんは自分の40分前に到着と聞き、さすがだと思いました。5分休憩しパスタを食べますが半分以上残しました。

日没後、できるだけ他ランナーから離れないように走り続けます。寒くはありませんでしたが途中オレンジ色の街灯先の砂利道が続き、足がとられて走りずらく踏ん張り所でした。

123km, 関門はだいたい20分前通過。少し貯金ができていてほっとします。ネメアで先にリタイアしたバカロードさんはじめ日本人が数名待っていてくれてごはんを食べました。

そのあと衝撃的な出来事が…139kmのエイドでS浦さんがカップラーメンを食べているではありませんか。。。

「もうダメ」とあきらめた様子。「でもまだ20分余裕がありますから!」と言って励まし、「行けるところまで行きますね」と言って先に出かけました。

その後もまた驚くべき事態に遭遇。K崎さんがエイドで座っていました。「もう歩いていると思います」と言って先に出かけていきましたが、結局リルケアで止めた模様。

148km(去年リタイア地点)以降は未知の世界。そのひとつ先のエイドで日本人O田さんが頭を抱えていた。「眠くありませんか?」と聞かれ「大丈夫です」と答える。私が先に行ったので彼も奮起して立ち上がったようです。結局ゴールできたので良かったです。

これからがこのレース最大の難所。九十九折の坂道をひたすら登り1100mのサンガス山へ向けて進みます。体力も疲労困憊、この後登山なんて…と半泣き状態でした。

登山口159km, 4分前ギリギリ通過。登山道登り2kmを40分以内に上らなければならない、途方に暮れるが行けるところまで行こうと思い、無我夢中で登ります。頂上に30分で登れました。

下りが砂利道で滑りそうで怖くてなかなか足が動かないが、とにかく滑落しないように一歩一歩降りていきます。かずさんがここを飛ばしたと聞いていたので信じられなかったです(笑)。

しだいにあたりが明るくなり、気持ちも明るくなります。ネスタニを約10分前通過。その後日本人男性K部さんと前後して走るようになり、いつのまにか一緒に走っていました。196kmの関門(テゲア)も10分前通過。

ここからアップダウン続きの国道が延々と続きます。雄大な景色に取り囲まれ、飲み込まれそう。右膝がどうやら腫れているようでした。歩くと関門オーバーになるので8分/kmはキープ。二人で励まし合いながら一個一個の関門を潰します。

最後のチップポイント手前で女性ベテランコンビ(ジョイナーさん&M田さん)が横から現れびっくりしました。もっと先を行っていると思ってましたから。

どうも調子が悪く、戻していたらしいです。

ラスト15㎞からのエイドはギリギリ通過が続き、エイドの人々も「GO AHEAD!」と言って休ませてくれません(苦笑)。

やっとのことで最後から2つ目のエイド到着。次の最終エイドまで3㎞を踏ん張れば完走者になれる!

傍から大きいカメラを積んだ車が近づき、我々を撮影しているようでした(彼らは番組制作者、後で取材を受けることになります)。

右手前方に最終エイドが見えてダッシュ。うれしい瞬間。関門時間3分前くらいでした。。

一気に気が抜け、相棒の着替えを待ち、ゆっくりゴールに向けて進みます。ゴール地点ではお決まりの「ブラボー!」の連呼でみんなが待っていてくれました。

欲を言えば、74番エイドからすぐ出発していれば歩きでも35時間台でゴールできたのでそれが悔やまれます。

終わってから率直な感想は「もうこれで成仏できる。」という感じでした。でも周りの人は帰ったらまたいろいろ考えだして再度挑戦したくなるよ、と言われました(笑)。

今回は完走率が60%ほどと高く、気象条件および資格制限の厳格化によるのではと話していました。話を聞いていると私のように2回目完走者が多かったです。

ここのところ、疲労がたまっていたのか、調子が出なかったので完走できたのが信じられなかったです。

しばらくゆっくり休養して次の目標を打ち立てたいと思います。

次のレースは何ですか?私は11月の横浜国際女子でベスト更新できるように頑張ります^^

ではまた

T中

【ひと言】
  まずは見事な完走と無事のご帰国おめでとうございます。

 ネットでのレース観戦&応援でしたが、熱い熱い感動をいただきましたよ。

 制限時間ギリギリでの展開に、精神的にも肉体的にも厳しかったでしょう。やはり女性は強いですね。(笑)

 痛めた右ひざの回復状況はいかがですか?

 余談ですが、私は3年前に萩往還250kmを初めて完走した直後の一週間は膝が「く」の字で曲げることも伸ばすこともできませんでした。結局、ランニング再開まで約1ヶ月かかりましたよ。

 なので、気長にケアしてください。

 また、S浦さんのリタイアにはびっくりしました。出発前の私へのメールには、最近調子が悪くて、ダメかもという内容でしたが、本当にそうなるとは夢にも思っていませんでした。S浦さんのことですから、来年はケロッと完走されるでしょう。(笑)

 次の私のレースですが、スパルタスロンに参加しなかった分、みっちり入っておりますよ。
・10月12日 日本山岳耐久レース(ハセツネ)71.5km
・10月19日 ちばアクアラインマラソン42.195km
・11月1日 瀬戸内行脚220km
・11月8日 神宮外苑24時間チャレンジ

 12月にはモンブラン一周レース(UTMB)3度目のエントリーします。きっと当たるでしょう。
 来年はモンブラン挑戦だ!

 では、横浜国際女子での自己ベスト更新、期待しています。

 最後に、詳細なスパルタスロン完走報告、本当にありがとうございました。
 感動しましたし、感動的なゴールが羨ましかったです。なので、ブログネタにさせていただきます。

 では、また、どこかのレースでお会いしましょう!(小江戸大江戸かな?)  かず

2014年9月19日 (金)

今年のスパルタスロンは楽しみです。

今年のスパルタスロンは楽しみです。
2014年のスパルタスロン(ギリシャで開催される246kmの世界最高峰のウルトラマラソン)はいよいよ1週間後の9月26日にスタートします。
昨年の2013年大会は、私も初出場して、楽しく完走できましたが、2014年は不参加で日本での応援になります。
しかしながら、知っているランナーが何人も出場されるので、昨年同様にわくわくしているところなのです。

昨年アテネの指定ホテルにおいて同室でとても親切かつ親しく接していただき、今年は9回目の出場で9回目の完走が確実なS浦さんと昨年は初出場で無念のリタイアで、今年リベンジを誓うT中さんの千葉県チームのアベック完走がまずは楽しみです。

それから、スパルタスロン後から親しくさせていただいている憧れの爆走ウルトラランナーのバカロードさんの?回目かのスパルタスロン挑戦を我が事のように応援することができることが、とても嬉しいかぎりです。

このサイトを訪問された方はご存じだと思いますが、僭越ながら偉そうにスパルタスロン完走理論を披露させていただきました。
バカロードさんはその理論を気に入っていただき、完全実行するとコメント欄で宣言されたのです。

なので、私はバカロードさんのスパルタスロン初完走を心よりお祈りするとともに、私のアドバイス(理論)がその完走に役立つことを切望しているのです。

ゴールのスパルタ市中心のレオニダス王像に向かうビクトリーロードを颯爽と走り抜けるゼッケン103番のバカロードさんの勇姿をはじめ、スパルタスリートの感動のゴールをこの目で見たかったなあ・・・。

ネットのリアルタイム経過サイトで我慢することとします。(笑)

それでは、みなさん、スパルタのレオニダス王像目指して、全力で頑張って、満足のいく走りをしてください。私は日本で応援しています。

追伸 バカロードさま
 スパルタスロンの場合、水分、塩分、ミネラル、エネルギー、アミノ酸いずれも過剰摂取くらいがちょうどいいと思います。疲れて面倒くさくなっても、しっかり補給してください。

追伸2
 一番忘れがちなアミノ酸摂取は、定期的に1時間から2時間毎を守ってください。大人買いされた天然アミノ酸の「ベスパプロ」は、ちょっと気持ちが弱くなって、歩きそうになったり、眠くなったときをメインに使用してください。

追伸3
 完走理論を書いた時には気が付いてなかったのですが、水分、塩分、ミネラル喪失は、汗だけではありません。
 今考えると尿もこれらを喪失します。
 昨年、私はスパルタスロンでの夜間走行時に防寒用カッパをなくし、寒さで大量放尿したのですが、それで水分、塩分、ミネラルを喪失し、翌朝以降の不調の原因になったと思います。
 昼間は汗、夜間は放尿に気を付けて、しっかり補給してください。

2014年9月 9日 (火)

ギリシャ旅行記24(日本への帰国&ギリシャ土産)

2013/10/01-02 日本への帰国の飛行機・乗り継ぎとお土産

Dsc01873
477便の飛行機です。

Dsc01874
スパルタスロンに参加した日本人の半数以上が乗っていましたね。

Dsc01879
日本行きでもないのにJ-Popがあり、楽しみました。

Dsc01887
真夜中にドーハ到着

Dsc01888
ドーハ国際空港でトランジット。2時間あまりとほどほどな時間で助かりました。37番ゲートから出発です。

Dsc01893
空港の運営は今ひとつな感じ。バスに乗り換えるのにしばし待たされます。

Dsc01894
カタール航空機で日本に向かいます。

Dsc01896
地上タラップってなんだか懐かしいです。中東の夜風は気持ちよかったです。

Dsc01898
楽しみは機内食。ビールはスーパードライで、日本がもう少しだと感じましたね。

Dsc01906
2度目の機内食

成田には定刻どおり午後6時に到着し、見知った日本人選手に挨拶してお別れしました。
その後は、相乗りタクシーを一人独占して、自宅まで送迎してもらいました。
全然、連絡していなかったため、家族からは怒りのメールが入っていたのはご愛嬌。

Dsc01944
スパルタスロン完走者に贈られた、楯、メダル、記録証

Dsc01939
スパルタ市から貰った左から、ワイン、オリーブオイル、オリーブ漬け、後ろはパン

Dsc01935
DVDです。左は参加者全員に配られた大会記録写真集。右は私のゼッケン285番が表紙に入っていて、私のゴールシーンの写真が8枚入っていたものです。

Dsc01930
今回、ギリシャから持ち帰ったお土産一式です。応援してくれたみんなへのお土産でしたが、関係者が多くて、一人当たりは少なくなりました。家族はさらに少なくて・・・。完走して元気に帰ってきたということで、お許しを。            

 

2014年9月 8日 (月)

ギリシャ旅行記23(アテネ市街観光&ギリシャ出国)

2013/10/1-2 アテネ市街最後の観光とギリシャ出国

Dsc01663_2
スパルタスロン指定ホテル BEST WESTERN HOTEL FENIXでの最後の食事です。

Dsc01668
トラムに乗って、グリフォダ市街のスーパーマーケットに日本人ランナー多数で買出しに出かけました。

Dsc01666
エイドで食べて美味しかったチョコやハチミツを買いました。オリーブオイルやワインは大きいサイズしかなく買いませんでした。エイドでたくさん食べた地中海の塩は買えばよかった逸品でしたね。
このあと、S浦さんらとはぐれて、ホテルに戻りました。

Dsc01672
ホテルに戻るとチェックアウトする日本人スパルタスロン参加者がロビーにあふれていました。

Dsc01682
さて、荷物片付けますか。

Dsc01680
スパルタスロン完走後に足を消毒後に履いた白いスリッパで、S浦さんは完走賞のひとつとして8足を持ち帰っているらしいですが、私は荷物過多なので、この場において帰ることにしました。

Dsc01679
ベランダからの眺めです。洗濯物を干させていただきました。乾燥しているので良く乾きましたね。

この後、ホテルを12時ぎりぎりでチェックアウトしました。たぶん最後だと思います。(笑)
スーツケースをホテルに預けて、最後のアテネ市街観光&土産購入に出かけました。

Dsc01695
指定ホテルから徒歩5分にある最寄トラム駅Platia Vergoti駅からアテネ中心街に向かいます。

Dsc01689
トラムの切符自販機です。1.5ユーロのみで、①②③④と手順が書いてあり、実にシンプルなのですが、慣れないというのはホントに戸惑いました。日本の切符自販機は、日本語ばかりだし、外国人には相当難しいと思いましたね。
ちなみに一度、切符が出ない自販機に当たりました。自販機を叩くなんて映画のようなシーンを自演したのも今となってはいい思い出です。
と最後のアテネ市街観光に出かけました。

Dsc01732
ギリシャ国会議事堂

Dsc01736
議事堂の衛兵は微動だにせず、観光客が隣に行って記念撮影しています。
30分毎の左右の衛兵の位置交代は見ものらしいですが、時間が無いので先に進みました。

Dsc01741
シンタグマ広場です。まっすぐ進みます。

Dsc01743
シンタグマ広場から振り返って国会議事堂を望みます。

Dsc01748
ミトレポレオス通り

Dsc01750
adidasショップ

Dsc01752
屋台

Dsc01757
アギオス・エレフテリオス教会

Dsc01769
パルテノン神殿上部とエレクティオン(右側の神殿)

Dsc01771
白バイの二人乗り?

Dsc01778
モナスティラキ広場とツィスタラキス・モスクとアクロポリス遺跡(パルテノン神殿)
ある意味見慣れたこの景色もこれで見納めです。最後の土産も買って、地下鉄に乗って、帰ります。

Dsc01781
ファリロ駅で地下鉄を降りて、トラムの駅に向かう途中の歩道橋からピレウス港方向

Dsc01787
逆方向のグリフォダ方向。スタジアムが見えます。

Dsc01804
3時過ぎにホテルに預けた荷物を取りに戻るとお客は誰一人いない状態。

Dsc01802
4泊6日もお世話になったホテルと今日でお別れです。名残惜しいです。

Dsc01806
ホテルから徒歩3分のバス停で空港行きのバス(X95)を待ちます。
待っているとタクシーが停まって、「10ユーロで空港までどうだ?」とのことでしたが、最後はエアポートバスに乗りたかった私は、断りました。

Dsc01808_2
待つこと20分、やっと連結式のエアポートバスが来ました。5ユーロ払って、何とか座れました。
しかし、スーツケースは重かった。タクシーでも良かった。(笑)

Dsc01821
誰もいないビーチ沿いをバスは走ります。

Dsc01826
無事空港に着きました。

Dsc01835
アテネ国際空港(正式名:エレフテリオス・ヴェニゼロス国際空港)ロビーです。

Dsc01836
ドーハ行きカタール航空477便(下から2番目)が表示されていました。チェックインカウンターを目指します。

Dsc01840
チェックインカウンターにはスパルタスロンで見知った日本人の方がいっぱいいました。ほぼ最後列に並びます。

Dsc01841
S浦さんにもらったオレンジジュースとエイドから戻ったカロリーメイトで昼食をとりました。

Dsc01848
スーツケース秤があり、自分のスーツケースを量ると31.7kgありました。32kg超えていた日本人1位のN山さんはチェックインできず、荷物を取り出していたのを見て、私も重そうな荷物を少し機内持込にして、チェックインすると30.6kgでしたが、何もいわれずに発券してくれました。(荷物超過1kg70ドルらしい)

Dsc01854
免税店で買い物に向かいます。ギリシャ名産のマスティハ専門店。特に買いませんでした。

Dsc01857
DUTY FREE STORESで家族への土産を買おうとレジまで行ったのですが、このお店は、シェンゲン協定加盟国用で、ダメだといわれました。同じ店がBエリア(シェンゲン協定非加盟国用)にあるからと実に丁寧な対応でした。

Dsc01864
BエリアのDUTY FREE STORESです。微妙に品揃えは違っていましたが、まずまず同じようなものを買えました。

Dsc01869
搭乗ゲートにオンタイムで着きました。いよいよギリシャ出国です。

ギリシャ旅行記(簡潔編)はこちら

次>ギリシャ旅行記24 
前<ギリシャ旅行記22(スパルタスロン表彰式&晩餐会)   

より以前の記事一覧

★誘惑サイト★


リンク

2024年6月
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30            

●広告サイト●


記事画像

  • ブログ記事画像
無料ブログはココログ

◆お願いサイト◆