映画・テレビ

2017年3月19日 (日)

【映画】この世界の片隅に(日本)

傑作です。やはりロングランには訳がある。日本人に生まれてよかった。こんな素敵なアニメ映画を作る現代の日本人とその原作となる80年前の苦しい戦時下を耐え忍び、そして見事に立ち直ったご先祖様、さらにこの素晴らしい映画を鑑賞できる自分を無事に育ててくれた家族や友人のいる日本国そのものに

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第2次大戦下の広島・呉を舞台に、大切なものを失いながらも前を向いて生きていく女性すずの日常を描いた、こうの史代の同名漫画をアニメ映画化した人間ドラマ。『マイマイ新子と千年の魔法』で評判を呼んだ片渕須直監督が、徹底した原作追及、資料探求などを重ね、すずの生きた世界をリアルに描く。主人公の声をのんが演じる。

【ストーリー】
昭和19年、18歳の少女・すず(声:のん)は生まれ故郷の広島市江波を離れ、日本一の軍港のある街・呉に嫁いできた。戦争が進み様々な物が不足していく中、すずは工夫をこらして食事を作っていく。やがて日本海軍の根拠地であるため呉は何度も空襲に遭い、いつも庭先から眺めていた軍艦が燃え、街は破壊され灰燼に帰していく。すずが大切に思っていた身近なものたちが奪われていくが、日々の営みは続く。そして昭和20年の夏を迎え……。

【作品データ】
製作年 2016年
製作国 日本
配給 東京テアトル
上映時間 126分
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【スタッフ】
監督 片渕須直 
脚本 片渕須直 
原作 こうの史代 
企画 丸山正雄 
プロデューサー 真木太郎 
キャラクター・デザイン 松原秀典 
作画監督 松原秀典 
撮影監督 熊澤祐哉 
美術監督 林孝輔 
音楽 コトリンゴ 
録音調整 小原吉男 
音響効果 柴崎憲治 
編集 木村佳史子 
監督補 浦谷千恵 
色彩設計 坂本いづみ 
画面構成 浦谷千恵 
動画検査 大島明子 

【キャスト】
北條すず(旧姓:浦野) のん(能年玲奈) 
黒村径子 尾身美詞 
北條周作 細谷佳正 
黒村晴美 稲葉菜月 
北條円太郎 牛山茂 
北條サン 新谷真弓 
水原哲 小野大輔 
白木リン 岩井七世 
浦野すみ 潘めぐみ 
浦野十郎 小山剛志 
浦野キセノ 津田真澄 
森田イト 京田尚子 
小林の伯父 佐々木望 
小林の伯母 塩田朋子 
知多さん 瀬田ひろ美 
刈谷さん たちばなことね 
堂本さん 世弥きくよ 

【感想】
まず、広島弁(性格には安芸弁)にグッと引き込まれた。なぜなら、両親とも広島出身で、親戚もみんな広島出身で、いつも聞いている方言と一緒だったのだ。
なので、最初から懐かしさ満開というか、この世界の片隅に完全無欠に引き込まれた。

ほのぼのとした少女時代の話から始まり、とにかく笑いのシーンが豊富で、そのゆるさは日本人でないとわからないだろうな。
そして何より主人公すずがほのぼのとしていて、その声役がのん(能年玲奈)というのが、またナイスキャスティングでしたね。最近彼女をテレビで観てないが、良い仕事してましたね。

私が最近観たアニメーション映画は、「モアナと伝説の海」、「SING/シング」といずれもアメリカのミュージカル調のアニメーション映画で、エンターテイメント性が高く、面白くて、十分満足したつもりであったが、それに比べればはるかに地味で、まさに日本的な二次元アニメなのであるが、その歴史的事実の基づく戦争の不条理さの圧倒的なリアリティとCG全盛時代に逆らうかのごとくの手作り感満載の古きアニメーションに込められた熱き想い。
日本のアニメーターの傑作と言えるほどの珠玉の作品に出会って幸せでした。

【ネタバレ】
主人公すずの夫周作は、海軍の事務方の役人であったが、ついに召集されて、訓練を受けるために呉を離れることになり、いよいよ米軍の空襲も激しくなり、連日連夜の空襲となっていく。
すずの義父が空襲で怪我して、入院しているので、一族で見舞いに行くと、空襲があって、病院近くの防空壕で難を逃れた。ホッとして、防空壕から出て、軍艦を眺めていたとき、米軍が落としていった時限爆弾がさく裂し、真っ白になる。
一緒にいた姪の晴美は爆死し、すずも右手を失う。晴美の母である義姉の径子に責められるシーンは、観ているこちらも辛くなる。
右手を失い、家事が上手くできなくなったすずは広島に帰ることを決意し、その当日の朝、広島方向から巨大な閃光が、そう広島への原爆投下があったのだ。
そして、8月15日の玉音放送で敗戦を聞いたすずは、激怒する。「なんのための戦争だったのか!」
原爆で焼け野原となった広島ですずは復員した夫の周作と再会する。そこに原爆で母を失った汚い孤児と出会う。
孤児の母は原爆で右手を失って、最後は死んだのだが、同じように右手の無いすずを見て、懐いたのだ。そのまま、呉まで連れ帰り、新しい家族と迎えられ、孤児のしらみにみんなで慌ためくところで、映画は終わった。

【歴史的補足】
 軍事施設などへの爆撃でなく、一般市民に対する爆撃を行うことを、無差別爆撃という。
 先の戦争で、日本はアメリカ軍にこの無差別爆撃を何百回もいろいろな都市で行われ、それこそ百万人近くの死傷者が出たのである。
 戦争を始めた報いであるのだが、それ以上に、重要な歴史的事実は、この無差別爆撃の歴史に日本が大きくかかわっているのだ。

 無差別爆撃の歴史を紐解くと、世界最初の無差別爆撃と言われているのが、ピカソの有名な絵「ゲルニカ」を描かせることになったナチス空軍によるスペイン内戦時のゲルニカ無差別爆撃である。

 そして、この無差別爆撃を発展させたのが日本軍による重慶爆撃である。
 中国の首都南京を陥落した日本軍であったが、中国は首都を内陸部の重慶に遷都し、それに対し日本軍は、陸軍が進撃できない内陸であったが故に、空軍で足掛け3年、毎日のように爆撃をしたのである。

 その時、開発されたのが焼夷弾(しょういだん)と言われる、爆発するのではなく、木造家屋を燃やすために燃える爆弾である。実はこの燃やす爆弾を実質的に進化させたのは、重慶爆撃を行った日本軍なのである。

 結局、この焼夷弾は、日本の都市を爆撃するのに最適であることから、最後は米軍が多用し、空襲を受けた日本の都市は丸焼けになったのは、本作品にもあったとおりである。

 主人公が自宅に落ちた焼夷弾を布団とバケツの水で消火するシーンがあったが、実際には、消すことがかなり困難な粘着性のある油の塊で、家屋に粘着したら、消火は極めて困難、万一体に付いたら、簡単には振り払うことなどできず、そのまま燃え続けるというのが実態であったことを知っていた私は、あのシーンは肝を冷やして見ていた。(簡単に消せない焼夷弾を日本軍が開発し、それを米軍が真似して、だから日本は空襲で丸焼けになったのである。)

 世界一の戦艦たる大和にはロマンも感じるが、そうでない極悪な兵器も競って作っていたという事実を久しぶりに思い起こさしてもらった。

 そういう不都合な事実ってやつも知らない人が多いだろうが歴史にはあるんだよなあ。

 そういえば、終戦直後の呉の街を写したシーンに、大極旗(大韓民国の国旗)が一つ掲揚されているように見えたのだが、見間違いなのだろうか?もし、大極旗であるなら、いったい、どういう意味だったのだろうか?

2017年3月18日 (土)

【映画】SING/シング

アメリカンドリームを描いたアメリカンアニメ、基本コンセプトはズートピアと同じですが、音楽的要素が強くてエンターテイメント性は高くて面白くて感動的な映画です。

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動物だけが暮らす、人間世界と似た世界を舞台に、取り壊し寸前の劇場が企てた世界最高の歌のオーディションに参加しようとする、ワケありな動物たちが繰り広げる騒動を描くアニメ。劇場支配人のバスター役のマシュー・マコノヒーをはじめ人気俳優が声優を務め、レディー・ガガやザ・ビートルズらの大ヒットナンバーが60曲以上も登場する。

【ストーリー】
動物だけが暮らすどこか人間世界と似た世界。かつては栄えていたにも関わらず、今や客足は途絶え、取り壊し寸前の劇場支配人であるコアラのバスター・ムーン(声:マシュー・マコノヒー)。そんな彼は根っからの楽天家で自分の劇場を何よりも愛し、劇場を守るためなら何でもしようと決心、最後のチャンスとして世界最高の歌のオーディションを開催する。当日、会場にやって来たのは個性溢れる動物たち。貪欲で高慢な自己チューのハツカネズミのマイク(声:セス・マクファーレン)、ステージに上がることに恐怖心を持つ内気なティーンエイジャー、象のミーナ(声:トリー・ケリー)、25匹の子ブタたちの育児に追われる主婦のロジータ(声:リース・ウィザースプーン)、ギャングファミリーを抜け出し歌手を夢見るゴリラのジョニー(声:タロン・エガートン)、横柄な彼氏を捨ててソロになるべきか葛藤するパンクロッカー、ヤマアラシのアッシュ(声:スカーレット・ヨハンソン)、常にパーティー気分の陽気なブタ、グンター(声:ニック・クロール)……。人生を変えるチャンスを掴むため、5名の候補枠をめぐり動物たちが熱唱、それぞれの歌を披露する……。

【作品データ】
原題 SING
製作年 2016年
製作国 アメリカ
配給 東宝東和
上映時間 108分
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【スタッフ】
監督 ガース・ジェニングス 
脚本 ガース・ジェニングス 
製作 クリストファー・メレダンドリー 、 ジャネット・ヒーリー 

【キャスト】
マシュー・マコノヒー 
リース・ウィザースプーン 
セス・マクファーレン 
スカーレット・ヨハンソン 
ジョン・C・ライリー 
タロン・エガートン 
トリー・ケリー 
ニック・クロール 
ジェニファー・サウンダーズ 
ピーター・セラフィノウィッツ 
レスリー・ジョーンズ 
ジェイ・ファロア 
ニック・オファーマン 
ベック・ベネット 

【感想】
音楽の才能はないが、音楽を聞くのは好きなの私にとって、ハリウッド映画は好きでないが、ミュージカル映画は素晴らしいアメリカ映画を見るしかない。(笑)
立て続けにミュージカル映画を見たこともあり、少し食傷気味ではあるが、洋楽の大ヒット曲が映画の中でちりばめられている本作品は、それだけで満足してしまう出来である。(笑)

この音楽を絡ませたエンターテイメント性の高い映画については、アメリカに敵わないなあと思うばかりであるが、一方で、難解な映画が好きな方々(私を含むが)にとっては、人生のはかなさや社会の圧倒的な不条理さを描いて、人類の進歩の覚醒を呼び起こすような作品に出会いたいという欲求は満たされない。

また小難しいことを言ってしまったが、本作品における中盤の喪失感からの立ち直りという典型的なストーリーパターンでのラストの大団円に向かっていく湧きたつような興奮とそれを盛り上げていく伏線として仕込まれてきた家族の物語のハッピーエンドな展開、さらに感動的で場面に完全にマッチした楽曲の熱唱の連続。
やっぱりすごいアメリカらしいアニメーション映画でしたね。

追記:
 日本の楽曲(キャリーぱみゅぱみゅ)が何度か出てくるのだが、そのシーンの扱いは解せない。というか馬鹿にしている感じの扱いでもある。
 まあ、それでも他のアジアの国はもちろん、ヨーロッパの楽曲すら出て無い感じで、映画の中で日本語で歌われる楽曲の登場は、特別な意味を感じさせて、悪い気はしなかった。(そういう主張しない寛容さが日本がバカにされる要因でもあるとは思うのであるが・・・)

【ネタバレ】
 劇場再建に向けて最後の賭けとなった音楽コンテストの通しのリハーサルがうまく行きかけながら、途中からトラブルが連続的に発生して、最終的に劇場が崩壊してしまった。
 崩壊後の劇場は銀行に差し押さえられ、劇場支配人のコアラは自暴自棄になるが、そこはアメリカらしく、明るく前を見て、一から再建に奔走しだす。
 仲間の支えもあり、崩壊した劇場を応急修理して、一夜限りの賞金無しの音楽コンテストを開催するも、観客は入らず。
 それの模様を写しだすニュース映像越しの、この音楽コンテストでの熱唱に町中の人々が熱狂し、喝采を送り、大いに盛り上がる。
 最後は、恥ずかしがり屋であがり症の象の少女が人生初の舞台での熱唱に全員が感動して舞台の幕が下りる。
 この舞台を鑑賞した大富豪の往年の名歌手が劇場の権利を銀行から買い取り、劇場が再建したところで、映画は終わる。 
 めでたしめでたしという話でした。

2017年3月12日 (日)

【映画】モアナと伝説の海(ディズニー)

少女が成長しながらのハラハラドキドキの冒険譚をディズニーが描けば、面白いに決まってます。(笑)
それにしても、ディズニーのCGアニメの進化は凄まじい。

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南の島で育ち、“海に選ばれた少女”モアナの冒険を描く、ディズニー・アニメーションによる神秘的なストーリー。『リトル・マーメイド』や『アラジン』といったヒット作を送り出してきたロン・クレメンツ&ジョン・マスカーが監督を務め、命を吹き込まれたかのような海を描く映像美と、ミュージカルナンバーで物語を盛り上げる。

【ストーリー】
数々の伝説が残る島で生まれ育った16歳の美しい少女・モアナ(声:アウリィ・カルバーリョ)は、幼いころのある体験がきっかけで海と運命的な絆で結ばれている。いつしか海に愛されるという特別な力を持つようになったモアナは、世界をひとつにつなぐ大海原へ、神秘に満ちた冒険の旅に出る……。

【作品データ】
原題 MOANA
製作年 2016年
製作国 アメリカ
配給 ディズニー
上映時間 107分
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【スタッフ】
監督 ロン・クレメンツ 、 ジョン・マスカー 
脚本 ジャレド・ブッシュ 
製作総指揮 ジョン・ラセター 
製作 オスナット・シューラー 
プロダクションデザイナー イアン・グッディング 
音楽 リン=マニュエル・ミランダ 、 マーク・マンシーナ 、 オペタイア・フォアイ 
コレオグラファー ティアナ・リウファウ 
アニメーター エリック・ゴールドバーグ 

【キャスト】
モアナ アウリィ・カルバーリョ  屋比久 知奈(やびく ともな)
マウイ ドゥエイン・ジョンソン  尾上 松也
トゥイ テムエラ・モリソン 
タラおばあちゃん レイチェル・ハウス  夏木マリ
シーナ ニコール・シャージンガー 
タマトア ジェマイン・クレメント  ROLLY
ヘイヘイ アラン・テュディック

【感想】
もう一人の主人公であるマウイ、恐らくはハワイなど太平洋の海洋民族の神話をモチーフに作られたキャラクターなんであろうと思うが、こういうキャラクターは日本人には想像できないので創造できない。
そして、ミュージカル調であって、さらに実写映画でのCG技術をアニメーションに惜しみなく投入した映像は、なんといっていいかわからないが、ジブリのアニメと同じような雰囲気、つまりは映像に余裕のようなものがあって、完全に映画の世界に誘ってくれる。
そういう、力のあるアニメーションであることに加え、一応、ヨットも嗜む私的には、主人公が操るヨットが海を疾走するシーンを見て、完全にハートを掴まれた。

「アナと雪の女王」の海版みたいな感じですが、雪より海の方が好きな私は、独特なマウイのキャラクターと変なニワトリがいる、こちらの方が好きですね。(笑)

【ネタバレ】
心を奪われた女神が闇を作る火山の化身になっていたが、マウイの奮闘とモアナの渾身の歌唱により、なんとか女神に心を戻すことに成功し、女神は元に戻り、マウイの釣り針も元に戻って、モアナは無事にふるさとの島に戻って、の完全なるハッピーエンドでした。

2017年3月 3日 (金)

【映画】ラ・ラ・ランド(アメリカ)

私、いい意味で期待を裏切られる展開が好きなのです。そういう意味でこの古き良きミュージカルテイストの映画は懐かしくありながら、思わぬ展開が最高でした。
そして、男の切ないロマンチシズムに、私はキュンキュンきて涙しました。でも女性はイラついたことでしょうね(笑)

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第87回アカデミー賞で3部門に輝くなど、数々の映画賞を受賞した『セッション』のデイミアン・チャゼル監督が、ロサンゼルスを舞台に夢を追う男女の恋を描くミュージカル映画。女優志望のミアをエマ・ストーン、ジャズピアニストのセバスチャンをライアン・ゴズリングが演じ、華麗な歌やダンスを披露する。

【ストーリー】
 アメリカ・ロサンゼルス。この街には、夢を追いかける人が各地から集まってくる。女優を目指すミア(エマ・ストーン)は映画スタジオのカフェで働きながらオーディションを受け続けているが、落ちてばかりだった。ある日、ふと立ち寄った場末のバーで、ピアノを弾いているセバスチャン(ライアン・ゴズリング)と出会う。彼の夢は、自分の店を持って思う存分本格的なジャズを演奏することだった。恋に落ち、互いに応援しあう二人。しかしセバスチャンが生活のために加入したバンドが売れ、二人の関係が変わってしまう。

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【作品データ】
原題 LA LA LAND
製作年 2016年
製作国 アメリカ
配給 ギャガ=ポニーキャニオン
上映時間 128分
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【スタッフ】
監督 デイミアン・チャゼル 
脚本 デイミアン・チャゼル 
エグゼクティブプロデューサー モリー・スミス 、トレント・ラッキンビル 、サド・ラッキンビル 
製作 フレッド・バーガー 、ジョーダン・ホロヴィッツ 、ゲイリー・ギルバート 、マーク・プラット 
撮影監督 リヌス・サンドグレン 
プロダクション・デザイン デイヴィッド・ワスコ 
音楽監督 スティーブン・ギシュツキ 
エグゼクティブ音楽プロデューサー マリウス・デ・ヴリーズ 
編集 トム・クロス 
衣装デザイナー メアリー・ゾフレス 
作詞 ベンジ・パセック 、 ジャスティン・ポール 
作曲 ジャスティン・ハーウィッツ 
振付 マンディ・ムーア 

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【キャスト】
セバスチャン ライアン・ゴズリング 
ミア エマ・ストーン 
トレイシー カリー・ヘルナンデス 
アレクシス ジェシカ・ローゼンバーグ 
ケイトリン ソノヤ・ミズノ 
ローラ ローズマリー・デウィット 
ビル J・K・シモンズ 
グレッグ フィン・ウィットロック 
キース ジョン・レジェンド 

【感想】
まず最初にご報告すべきは、エンドタイトルクレジットを見るまで、主演女優がエマ・ストーンである認識がなかった。(もちろん主演男優のライアン・ゴズリングに至っては、認識ゼロ)
ミュージカル映画ということもあり、勝手な先入観で、歌のうまい女優さんが主役に抜擢されたのか?でもこの女優さん、演技うまいなあって、観ていたのだ。
ハリウッド映画をあまり観ていないにしても、と言い訳しようと思ったら、昨年観た「バードマン」にも出演していたのに、認識できなかったとは、なんだかな・・・。

少しぼやきつつも、それほどまでに事前情報つまり予備知識を持たずに映画鑑賞するのが私の流儀であるし、その方が予断なく、映画を楽しめると思っている。(なのでネタバレなんかは絶対に見ないのであるが、ネタバレを欲している人もいるようなので、それに甘えて、自分の備忘録としてネタバレ掲載してます。)

さて、わが人生に足りないスキルは、音楽と料理だと思っている私にとって、若くてハンサムで、さらには素晴らしいピアノの才能を持ってる男性主人公には、羨望を超えて、友達になりたいような理想的な人物のごときである。
男性主人公であるセバスチャンは自分の夢に対し、妥協をしないで一直線に、つまりはわがままに生きてきたのであるが、もう一人の主人公であるミアとの出会いによって、少しずつ変化していく。
彼女の夢をかなえることを望み、彼女の思いを受け止めて、自分のわがままを抑えて、彼女の夢が実現しそうになると、励まし、背中を押し、その結果はおじさんいとっては、泣けましたね。

男は黙って、ピアノを弾いて、最後は笑顔

切ないはずなのに、かっこよすぎ!

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冒頭の渋滞した高速道路での大ダンスシーンは、どうやって撮ったんだろうか?というぐらい秀逸なダンスの一体感と流れるようなカメラワークに感嘆しました。

【ネタバレ(終盤のストーリー)】
最悪の出会いから、偶然の再会、やがて二人は恋に落ちた。セバスチャンは自分の夢の実現のためにお金を貯めているというようなミアと彼女の母親との電話の話を聞いて、自分の音楽の方向性と違うバンドに参加したら、売れっ子になって、ツアーで忙しくなり、すれ違いが生じてきた。
サプライズでの食事会では、言い争いになるし、大事な彼女の初のひとり芝居の舞台を仕事で見ることが出来ず、また、彼女はひとり芝居の観客の少なさなどに失意して、故郷に戻ってしまう。
しばらくして、ミアのひとり芝居を気にいった映画関係者からセバスチャンの携帯にオーディションの連絡が入り、セバスチャンは車で彼女の故郷に出向く。
彼女は才能がないからオーディションに行かないと言うが、セバスチャンは彼女を説得し、翌朝8時に迎えに来ると言って別れる。
翌朝8時過ぎても彼女は来ないので出発しようとするとミアが現れ、オーディションを受ける。映画はパリで撮影とのことで合格する。
彼との関係を気にするミアに対し、セバスチャンは女優になるという夢の実現のために映画に真剣に向き合えと伝えて、別々ながら共に夢に向かって歩むことを誓う。
シーンは5年後に移って、大女優となったミアは、かつてアルバイトしていた映画撮影所前のカフェにコーヒーを買いに行くシーンから始まり、セバスチャンは自分の夢のジャズバーを運営していて、双方とも夢をかなえていた。
大豪邸に到着したミアには幼い子供がいて、あー良かったと思った瞬間、その子の父親は別の男性で、試写会に出かけるところだった。
冒頭のシーン同様に高速道路の大渋滞からミア夫婦は試写会から食事に切り替え、高速を降りた。食事が終わって、夜道を二人で歩いていると、音楽が聞こえてきて、二人はそこに立ち寄ることにした。
店の中に入って、店のエンブレムが映ると、それはかつてミアがセバスチャンの店のエンブレムをデザインしたものだった。彼の存在を悟ったミアであるが、そのまま最前列近くの席に座って演奏を聴いていると、演奏が終わって、バンドの紹介をするセバスチャンと目が合った。
言葉を失うセバスチャンであったが、次に一曲は、セバスチャンが彼女のためによく歌っていた曲を弾いた。その彼の表情はとてつもなく悲しげであった。演奏している間に、画面は走馬灯のように過去のシーンと大事な選択の場面が少し違うシーン、例えば一緒にパリに行って、やがて、二人は結婚して子供が出来て、最後は二人で仲良くセバスチャンのジャズバーでジャズを聴いているシーンでセバスチャンの演奏が終わった。
いたたまれなくなったミアは今の旦那と席を立つが、最後出口で振り返ると、ステージ上のセバスチャンと目があい、しばらく見つめ合った。
そして、最後にセバスチャンは少し微笑んだ、それに安心したかのようにミアも微笑んで彼の店から出て行った。

男のロマンチシズムも、彼女の幸せのため、ここまでできれば、最高の男の中の男だね。おじさんは、そんな男っぷりに、キュンキュンきて、涙しました。
(でも、女性はハッピーエンドでないこと、ミアが別の男性を選んだこと、たぶん許せないでしょうね。)

2017年1月 4日 (水)

【映画】ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー

スターウォーズは面白い。完璧にエピソード4に繋がっていました。それが嬉しくもあり、悲しみを深くするものでもあった。

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『スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望』へと続く物語が描かれる、人気シリーズのスピンオフ作。帝国軍の究極兵器、デス・スターの設計図奪取に挑む無法者集団、ローグ・ワンの活躍を描く。女戦士ジンをフェリシティ・ジョーンズが演じるほか、ドニー・イェン、フォレスト・ウィテカーら個性豊かな俳優たちがその仲間に扮する。

【ストーリー】
銀河全体を脅かす帝国軍の究極兵器“デス・スター”の設計図を入手するため、反乱軍は極秘チーム<ロ―グ・ワン>を結成。情報将校キャシアン・アンドー(ディエゴ・ルナ)、盲目の僧侶チアルート・イムウェ(ドニー・イェン)、巨大銃ブラスターを駆使するベイズ・マルバス(チアン・ウェン)、貨物船の凄腕パイロット、ボーディー・ルック(リズ・アーメッド)たちとともに命を懸けた作戦に身を投じることになった孤独な女戦士ジン・アーソ(フェリシティ・ジョーンズ)。様々な葛藤を抱えながら不可能なミッションに立ち向かってゆくが、その運命のカギは天才科学者であり、何年も行方不明になっている彼女の父ゲイリン・アーソに隠されていた……。

【作品データ】
原題 ROGUE ONE: A STAR WARS STORY
製作年 2016年
製作国 アメリカ
配給 ウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパン
上映時間 133分
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【スタッフ】
監督 ギャレス・エドワーズ 
脚本 クリス・ワイツ 、 トニー・ギルロイ 
原案 ジョン・ノール 、 ゲイリー・ウィッタ 
製作総指揮 ジョン・ノール 、 ジェイソン・マクガトリン 
製作 キャスリーン・ケネディ 、 アリソン・シェアマー 、 サイモン・エマニュエル 
撮影 グレッグ・フレイザー 
プロダクション・デザイン ダグ・チャーン 、 ニール・ラモント 
音楽 マイケル・ジアッチーノ 
衣裳デザイン デイヴ・クロスマン 、 グリン・ディロン 
ビジュアルエフェクトスーパーバイザー ジョン・ノール 

【キャスト】
Jyn Erso フェリシティ・ジョーンズ 
Captain Cassian Andor ディエゴ・ルナ 
Saw Gerrera フォレスト・ウィテカー 
Galen Erso マッツ・ミケルセン 
Chirrut Imwe ドニー・イェン 
Director Orson Krennic ベン・メンデルソン 
Baze Malbus チアン・ウェン 
K-2SO アラン・テュディック 
Bodhi Rook リズ・アーメッド 
Darth Vader (voice) ジェームズ・アール・ジョーンズ 

【感想】
40年前のエピソード4の直前が描かれたスターウォーズのサイドストーリー
懐かしい映像とシーン、特に惑星ヤヴィンの共和国軍秘密基地は、40年前の映像通りに再現されていて、感動ものでした。
そしてエピソード4に完璧に繋がりました。
繋がっていたことに嬉しくなったのであるが、そのためにしなければならないことがあった。
つまり本作品はあくまでもサイドストーリー、主役ではなく脇役。しかも本作に影響を与えていけない。

ああ、無情・・・

名も無き人々の努力の上にこの世は成り立っているという寓話として、意義深い映画でした。

【ネタバレ】
孤独な女戦士ジン・アーソは育ての親ともいうべき反乱軍過激派指導者の○○(名前忘れました)に会いに、情報将校キャシアンと向かう。そこで、盲目の僧侶で空手の使い手チアルートと巨大銃ブラスターを駆使するベイズ、帝国軍からの脱走パイロット、ボーディーらと仲間になり、デススターに致命的な欠陥を埋め込んだ科学者である父からのメッセージを受け取るが、反乱軍指導者たちには信用されなかった。
そこで、彼らとともに極秘チーム<ロ―グ・ワン>を結成し、まずはジン・アーソの父親で帝国軍の科学者である彼女の父ゲイリン・アーソに会いに行き、何とか会うことができるが、味方の攻撃もあり、父は死んでしまう。
デススターの設計図を手に入れるため、帝国軍がすべての秘密文書を管理している惑星○○に、脱走した帝国軍の輸送船で乗り込む。
ドーハのブルジタワーに見紛う美しいビーチのそびえたつ巨大ビルに侵入するあたりは、初代スターウォーズシリーズ、エピソード4とそっくりな展開
応援に駆け付けた共和国軍の船団とゴールドチームー、レッドチーム、ブルーチームの攻撃隊の映像は40年前の映像が使われていたり、惑星ヤヴィンの基地は精密に再現されてます。
ダースベーダ―は出てくるも彼らと直接対決することはなく、なんとかデススターの設計図を手に入れ、伝送することに成功するも、完成したデススターの破壊兵器が照準を合わせていた。
名も無き人々は、破壊兵器の衝撃波から逃れることなく葬り去られて、スターウォーズシリーズには何の影響も与えることなく、続くことになったのであった。

2017年1月 3日 (火)

【映画】幸せなひとりぼっち(スウェーデン)

タイトルがそのまんまの名作映画でした。
ひとりぼっちとは孤独ではなくて、孤高という意味に近いかなあ

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スウェーデンのアカデミー賞にあたるゴールデン・ビートル賞で主演男優賞と観客賞に輝いた人間ドラマ。気難しいオーヴェは妻に先立たれ、生きる希望を失う。しかし隣りに引っ越してきたパルヴァネ一家から次々に厄介事を持ち込まれるうちに、心を開いていく。世界 30 ヶ国以上で刊行されるフレドリック・バックマンの小説をベースに、人の生き方について問いかけていく。監督は「青空の背後」(スウェーデン映画祭2014にて上映)のハンネス・ホルム。隣人との交流の中で変わっていく主人公を、「アフター・ウェディング」のロルフ・ラスゴードが演じる。

【ストーリー】
妻に先立たれたオーヴェは、これから一人で生きていくことに希望が持てず、哀しみにくれていた。しかし隣りにパルヴァネ一家が引っ越してきたことから、彼の暮らしは一変。一家は車の駐車やハシゴの貸し出し、病院への送迎、娘たちの子守りなど、オーヴェに罵声を浴びせられても次々に厄介事を持ち込んできた。やがてオーヴェは隣人に心を開いていき、愛する妻との思い出を話し始める。

【作品データ】
原題 EN MAN SOM HETER OVE
製作年 2015年
製作国 スウェーデン
配給 アンプラグド
上映時間 116分
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【スタッフ】
監督 ハンネス・ホルム 
脚本 ハンネス・ホルム 
原作 フレドリック・バックマン 
製作 アニカ・ベランデル 
撮影 ゴラン・ハルベルグ 
音楽 ガウト・ストラース 
編集 フレドリック・モルヘデン 

【キャスト】
オーヴェ ロルフ・ラスゴード 
バハー・パール 
フィリップ・バーグ 
アイダ・エングヴォル 
カタリナ・ラッソン 

【感想】
当初は、何度も自殺に失敗する主人公を喜劇のごとく描かれていて、私を含め観客の多くは笑いながら観ている。
不必要なほど正義感が強くて、私のようないい加減な人間にとっては、まさに面倒くさい人物そのものなのが主人公のオーヴェなのであり、そんな人物の滑稽さをまずは笑わせる演出で映画は始まるのである。
そんな当初の人物像が、映画が進むにつれ、彼の過去の半生がモンタージュ手法で少しずつ綴られていく中で、観客は彼の今の気持ちを徐々に理解できるようになる。
父母や愛妻への不運な事故が続けば、どんなに良い人柄の人物でも社会に対して絶望的な気持ちになるだろう。
そして、その辛さを知ったうえで、現在の彼の生き様に接したとき、かれの真摯な生き様を理解できるのである。
多くの老人と接する今の生活の中で、人を見る目を変えざるをないほど、衝撃的な演出であった。
終盤は、すっかり主人公に感情移入してしまい、多くの観客ともども、涙なくしては見ることができない展開となる。

幸せなひとりぼっちとは、言い得て妙なタイトルなのだが、決してひとりで生きているわけではないからこその、このタイトルなのである。

とにかくうまく表現できないのであるが、スウェーデンではあのスターウォーズ フォースの覚醒を抑えて、ヒットしたというのもうなずける感動的な映画でした。

久しぶりにエンドタイトルクレジットを涙と感動の余韻にどっぷりと浸れる素晴らしい映画でしたね。

スウェーデン育ちの女性映画評論者のリリコさんが一押しするだけの感動映画でした。

【ネタバレ】
冒頭はお店でクレームを付けるシーンから始まり、いかにも面倒な老人で登場する。早朝から町内を自主的に巡察し、ルールを破る住民などを執拗に注意して回る。40年務めた会社を首になり、自殺に挑むシーンから新たな展開が始まる。
人騒がせな新たな隣人の騒動に巻き込まれて、自宅での首つりに三度失敗し、その後はガレージでの排ガス自殺、最寄駅での飛び込み自殺を企図するもいずれも失敗。
失敗した理由は、いずれも自身の曲がったことが嫌いな正義感の強いまっすぐな性格ゆえに、他者に関わってしまったため。
周りの人の幸せのため、しばらくは死ぬことができなくなって、墓石の愛妻に死ぬのはもう少し後だと告げるシーンは秀逸。
やがて地域住民の幸せのため立ち上がり、それが挫折しそうになって、新しい隣家の若いイスラム系の奥さんから、ひとりで何でもしようとする姿勢を批判されながらも、それを叱咤激励と思い、みんなの協力を得て、地域住民全体の幸せを目指して、成し遂げた。
やっぱり元町内会長は主人公のオーヴェさんだと誰もが思って、少し緩んだところで、何度自殺しても失敗した彼はひとり自宅で天に召された。
タイトル通り残された家族は一人もいなかったが、多くの近隣住民によって葬儀が行われ、悲しみが共有されたことが、ますます見ている我々の涙腺を緩めてしまう。
葬儀が終わって、地域住民がそれぞれの自宅に帰るシーン、きちんとした性格のオーヴェの生き様が乗り移ったかのように、住民がきちんと団地の門を閉めるシーンで映画は幕を閉じた。
生きた証としての物質は何も残すものは無かった彼の人生であったかもしれないが、彼のポリシーは然りと根付いたことを象徴的に表してのラストシーンとは本映画らしい終わり方だった。

2016年12月 9日 (金)

【映画】君の名は。(日本)

エンディングロールを眺め、感動の余韻に浸りながら、その理由を探るいつもの自分がいたが、「いい映画の理由なんて、どうでもいいじゃん」というもう一人の自分のつぶやきにハッとさせられた。それほど、文句なく素晴らしく素敵な映画なのでした。

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精緻な風景描写と繊細な言葉遣いなど、独自の世界観で国内外で高い評価を受ける、新海誠監督によるファンタジーアニメ。田舎町で暮らす女子高生と東京で暮らす男子高生が、心と身体が入れ替わる不思議な体験を通して成長していく姿を描く。『心が叫びたがってるんだ。』の田中将賀がキャラクターデザインを務める。

【ストーリー】
千年ぶりとなる彗星の来訪を一か月後に控えた日本。山深い田舎町に小学生の妹と祖母の3人で暮らす女子高校生・宮水三葉(声:上白石萌音)は、憂鬱な毎日を過ごしていた。町長である父の選挙運動や家系の神社の古き風習などに嫌気が差し、友人たちと小さく狭い町を嘆き、東京の華やかな生活に憧れを抱いていた。周囲の目が余計に気になる年頃だけに、都会への憧れは日々強くなっていく。そんなある日、三葉は自分が男の子になる夢を見る。見慣れない部屋、見知らぬ友人、目の前に広がるのは東京の街並み。三葉は、戸惑いながらも念願だった都会での生活を思いっきり満喫するのだった……。一方、東京で暮らす男子高校生、立花瀧(声:神木隆之介)は、日々、友人たちと楽しく過ごしイタリアンレストランでバイト中。同僚の奥寺先輩へひそかに好意を寄せている。ある夜、瀧は奇妙な夢を見る。行ったこともない山奥の町で自分が女子高校生になっているのだ。繰り返される不思議な夢。そして、明らかに抜け落ちている記憶と時間……。出会うはずのない瀧と三葉は、やがてお互いの存在を知る。入れ替わってしまった身体と生活に戸惑いながらも、その現実を少しずつ受け止める二人。運命の歯車がいま動き出す……。

【作品データ】
製作年 2016年
製作国 日本
配給 東宝
上映時間 107分
映画公式サイトへ

【スタッフ】
監督 新海誠 
脚本 新海誠 
原作 新海誠 
エグゼクティブプロデューサー 古澤佳寛 
企画・プロデュース 川村元気 
製作 川口典孝 、 市川南 、 大田圭二 
共同製作 井上伸一郎 、 弓矢政法 、 畠中達郎 、 善木準二 、 坂本健 
プロデューサー 武井克弘 、 伊藤耕一郎 
制作プロデューサー 酒井雄一 
キャラクターデザイン 田中将賀 
作画監督 安藤雅司 
音楽 RADWIMPS 
音楽プロデューサー 成川沙世子 
音響監督 山田陽 
音響効果 森川永子 

【キャスト】
立花瀧 神木隆之介 
宮水三葉 上白石萌音 
勅使河原克彦 成田凌 
名取早耶香 悠木碧 
藤井司 島崎信長 
高木真太 石川界人 
宮水四葉 谷花音 
奥寺ミキ 長澤まさみ 
宮水一葉 市原悦子 

【感想】
私は、苦しくなるほどの不条理さに溢れ、意味不明に陥りそうなほど難解な映画を好んでいる。

一方で、少女アニメっぽい絵はあまり好きでないし、安易なファンタジーは大嫌い。

今さらな時期に、大ヒットしているのに、なんの知識もなく、本作品を鑑賞して、序盤から上述したような好きでない映画のパターンであったのだが、終始、しかもどっぷりと主人公への感情移入したまま、切なくなったり、悲しくなったり、ハラハラドキドキしたりしながら、最後は感動というか、「やったね」っていう感じで見終えることができた。

映画友達に「君の名は。」の感想を尋ねられて、

「感動したよ、これは凄い映画だよ」

との私の感想に対し「初めて映画を褒めているところを見た」と驚いていた。(笑)

自分でもなぜなのか、うまく説明できないのであるが、本当に素直に感動したのだった。

欲しいものを探して、それを手に入れかけたときに、絶望的な喪失を味わい、それでも一縷の望みをかけて、運命を切り開くべく、懸命の努力を続ける。

現代社会というある意味難しい時代設定の中で、ファンタジーの力を借りながら、それが気にならないほど、リアルに描かれていた。

ミステリーとしても、重層で複雑な伏線が、ご都合主義的な安易さやその逆の難解さを纏うことなく、じれったさを味合わせながら、きちんと解けていくという、完璧な展開に気持ち良く感動した映画でした。

この展開を気持ち良く感じるには、何か理由があるはずなのだが、よく分からない。
まさにこれこそが、新海誠監督の演出技量(マジック)の凄さなのだろう。

興行収入が200億円超えも納得の素晴らしい映画でした。まだ観られていない方、お薦めですよ。だまされたと思って観てください。

【ネタバレ】
運命の赤いひもは時空を超えて二人を結び続けていた。

しかも完璧なハッピーエンド!

以上(笑)

追記:
 公式サイトから持ってきた最初の絵は本編には存在しないシーンなのですが、映画を観た人には、感動を呼び起こさせてくれる、これまた心憎い演出です。チクショー、またやられた!(笑)

2016年10月31日 (月)

【映画】白い帽子の女

こんな映画作っているからこの二人は離婚したのでは?と思ってしまいました。

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ブラッド・ピットとアンジェリーナ・ジョリー・ピットが10年ぶりに共演し、夫婦役を演じるラブストーリー。南フランスを訪れたアメリカ人夫婦が、若いカップルとの交流を通して、自らを見つめなおす姿を描く。ジョリーは主演だけでなく、監督・製作・脚本を担当する。若きカップルを演じるのはメラニー・ロランとメルヴィル・プポー。

【ストーリー】
1970年代。アメリカ人小説家ローランド(ブラッド・ピット)と、その妻ヴァネッサ(アンジェリーナ・ジョリー・ピット)は、バカンスで南フランスの浜辺にあるリゾート・ホテルを訪れる。ローランドは村の小さなカフェに入り浸り、ヴァネッサはほとんどの時間をホテルの部屋で過ごしていた。実は、過去に起きたある不幸な出来事が二人の心を引き離していたのだった。そんなある日、夫妻の隣の部屋に若いカップル(メルヴィル・プポー、メラニー・ロラン)がハネムーンでやってくる。ヴァネッサは自分たちと対照的な輝かしいその男女を嫉妬と好奇心のまなざしで見つめていた……。

【作品データ】
原題 BY THE SEA
製作年 2015年
製作国 アメリカ
配給 ビターズ・エンド、パルコ
上映時間 122分
映画公式サイトへ

【スタッフ】
監督 アンジェリーナ・ジョリー 
脚本 アンジェリーナ・ジョリー 
製作総指揮 クリス・ブリガム 
製作 アンジェリーナ・ジョリー 、 ブラッド・ピット 
撮影監督 クリスティアン・ベルガー 
プロダクション・デザイナー ジョン・ハットマン 
音楽 ガブリエル・ヤレド 
編集 パトリシア・ロメル 、 マーティン・ペンサ 
コスチューム・デザイナー エレン・マイロニック 

【キャスト】
ローランド ブラッド・ピット 
ヴァネッサ アンジェリーナ・ジョリー 
レア メラニー・ロラン 
フランソワ メルヴィル・プポー 
ミシェル ニエル・アレストリュプ 
パトリス リシャール・ボーランジェ 

【感想】
心に闇を抱えた配偶者とどう接するのか?
特に妻がそうした状況に陥ったとき、つまり男性が支える立場になったとき、多くの男性は戸惑い、悩み、そして苦悶するのではないか・・・。

この映画でも実際そうなるのであるが、とにかくこの映画の閉塞感はたまらない。

もともとアンジェリーナ・ジョリーに好印象がない私からすると、その鬱陶しさは倍増し、映画の演出効果を一層盛り立てることに(笑)

明朗なアメリカ人でも、こんな陰鬱な状況に陥ることがあるのか?
私のイメージとのギャップ、その目新しさがこの映画のすべてかも

だけど、絶対商業的には成功しない映画ではあるが・・・

【ネタバレ】
夫婦関係、特に妻側がおかしくなってしまった原因は、子どもが欲しかった夫婦ながら、結局、流産2回して、子供を持つことができなかったということが原因だった。
そして、ホテルで部屋が隣となった若い夫婦の部屋をこの中年夫婦が覗きみて、一度は夫婦関係が戻りそうになったものの、ヴァネッサが若い夫婦の旦那を誘惑し、若い夫婦の新婚旅行を台無しにする。
その理由は、若い夫婦に子どもができたことに気が付いての復讐だったが、ローランドがこれまでの事情を話して、何とか仲直りをさせて、自分たちの今回の旅を終える。

2016年10月30日 (日)

【映画】ベストセラー 編集者パーキンズに捧ぐ

後世に残る仕事ってかっこいいけど、やっぱり大変なんだなあ・・・

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数々の作家を見出した名編集者マックスウェル・パーキンズと、天才小説家トマス・ウルフの人生と友情を描く人間ドラマ。1920年代のニューヨークを舞台に文学にすべてをかけた2人の情熱を映し出す。パーキンズをコリン・ファースが、ウルフをジュード・ロウが演じ、初共演を果たす。舞台演出家マイケル・グランデージの初監督作となる。

【ストーリー】
1920年代のニューヨーク。アーネスト・ヘミングウェイ(ドミニク・ウェスト)の『老人と海』やスコット・F・フィッツジェラルド(ガイ・ピアース)の『グレート・ギャツビー』などの名作を手がけた編集者マックス・パーキンズ(コリン・ファース)の元に、無名の作家トマス・ウルフ(ジュード・ロウ)の原稿が持ち込まれる。パーキンズは彼の才能を見抜き、感情のままにペンを走らせ、際限なく文章を生み出すウルフを父親のように支える。パーキンズの導きで処女作『天使よ故郷を見よ』がベストセラーに輝くと、更なる大作に取りかかる二人は、昼夜を問わず執筆に没頭する。パーキンズは妻ルイーズ(ローラ・リニー)や家庭を犠牲にし、ウルフの愛人アリーン(ニコール・キッドマン)は二人の関係に嫉妬する。やがて第二作が完成すると、ウルフは「この本をパーキンズに捧げる」と献辞を付け足し、ヨーロッパへ旅立ってしまう……。

【作品データ】
原題 GENUIS
製作年 2016年
製作国 イギリス
配給 ロングライド(提供:KADOKAWA=ロングライド)
上映時間 104分
映画公式サイトへ

【スタッフ】
監督 マイケル・グランデージ 
脚本 ジョン・ローガン 
原作 A・スコット・バーグ 
プロデューサー マイケル・グランデージ 、 ジョン・ローガン 
撮影監督 ベン・デイヴィス 
美術監督 マーク・ディグビー 
音楽 アダム・コーク 
エディター クリス・ディケンズ 
衣装デザイン ジェーン・ペトリー 

【キャスト】
Max Perkins コリン・ファース 
Thomas Wolfe ジュード・ロウ 
Aline Bernstein ニコール・キッドマン 
F. Scott Fitzgerald ガイ・ピアース 
Louise Perkins ローラ・リニー 
Ernest Hemingway ドミニク・ウェスト 

【感想】
友情とは若いころ、それも仕事でない付き合いでこそはぐくまれるものだと思っていたし、実際、多くの大人はそう思っているのではないだろうか。

本作品は、文章が溢れ出て溢れ出て、止まらない若き天才作家と、これまでヘミングウエイなど多くの有名作家の編集してきた大編集者の創作に賭けるすさまじいまでの魂のぶつかり合いを事実に基づいて描かれたものらしい。

糟糠の妻というか、若き天才作家のパトロンとして偉く気高そうな美人さんが脇役でいて、それをニコール・キッドマンがまさにはまり役のように演じていた。

男女の中に割って入るほど、この天才作家と大編集者は創作のために共闘するのであるが、この二人の天才がこれほどまでに創作に全力投球するのだから、私のようなブロガーの稚拙な文章では、話にならないというのが、実感として理解できましたね。(笑)

寝食を忘れて仕事をする。家族や恋人と過ごす時間など、まったくの無駄であるかのように仕事を最優先とする。

そういう生き方を私はできなく、この映画の二人を羨ましくも思いつつ、それで良いとも思えたのが見終わっての感想でした。(笑)

【ネタバレ】
天才的な芸術家の後ろには必ず名プロデュ―サーがいる。
若き天才作家トマス・ウルフには、名編集者マックスウェル・パーキンズがいた。
2人は単なるビジネスパートナーのように見えて、家族を含めた交わりもあって、それでも天才にありがちな傲慢さをマックスは弾劾し、2人の蜜月は終わった。
旅に出た天才作家はたどり着いた西海岸でマックスの友情を知り、戻ろうと決意するが、脳腫瘍で倒れてしまう。
意識は戻らないと言われながら、奇跡的に病室で意識を取り戻したトマス・ウルフは、最後の筆を取って、マックスあての手紙を書き記した。
お互いの友情は、最後に確固たるものとなったが、トマス・ウルフは早すぎる死を迎えて、映画は終わった。

2016年10月20日 (木)

【テレビドラマ】逃げるは恥だが役に立つ(TBS)

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新垣結衣のドラマは面白い。

なぜなんだろうと考えるが、人間観察力に乏しい私にはよく分からない。(笑)

すでにネットでもこのドラマは話題となっており、今さらなのであるが、2話まで見た感じでは面白い。

ジャンル的にはワンパターンと言われるほどのガッキ―得意の恋愛コメディで、今回は契約結婚の話。

いい意味で大人臭がしないガッキ―に、これまた男性臭を感じさせない演技のできる星野源の主役二人が、現実味の薄いはずの契約結婚が、不思議なことにリアリティさをごく自然と兼ね備えて、こちらに伝わってくるのだ。

半年間の呪縛から解放されたし、年末までの貴重な週一回の楽しみになりそうだ!

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