映画・テレビ

2017年9月 8日 (金)

【映画】パターソン(アメリカ)

平凡な日常こそが幸せなんだが、平凡な日常に居る人はそれを見失うのかもしれない。

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「スター・ウォーズ フォースの覚醒」のアダム・ドライバー主演による鬼才ジム・ジャームッシュ監督作。ニュージャージー州パターソンを舞台に、街と同じ名前を持つバス運転手パターソンのなにげない7日間を、ユニークな人々との交流を交えながら映し出す。共演は「彼女が消えた浜辺」のゴルシフテ・ファラハニ、「光」の永瀬正敏。第69回カンヌ国際映画祭<パルム・ドッグ賞>受賞作。

ニュージャージー州パターソン。街と同じ名前を持つバス運転手のパターソン(アダム・ドライバー)の1日は朝、隣に眠る妻ローラ(ゴルシフテ・ファラハニ)にキスをして始まる。いつものように仕事に向かい、決まったルートを走り、フロントガラス越しに通りを眺め、乗客の会話に耳を澄ます。乗務をこなすなか、心に浮かぶ詩を秘密のノートに書きとめていくパターソン。一方、ユニークな感性の持ち主であるローラは、料理やインテリアに日々趣向を凝らしている。帰宅後、パターソンは妻と夕食をとり、愛犬マーヴィンと夜の散歩、いつものバーへ立ち寄り、1杯だけ飲んで帰宅。そしてローラの隣で眠りにつく。そんな一見代わり映えのしない日常。だがパターソンにとってそれは美しさと愛しさに溢れた、かけがえのない日々なのであった……。

【作品データ】
原題 Paterson
製作年 2016年
製作国 フランス=ドイツ=アメリカ
配給 ロングライド
上映時間 118分

【スタッフ】
監督 ジム・ジャームッシュ 
製作 ジョシュア・アストラカン 、 カーター・ローガン 
製作総指揮 ロン・ボスマン 
脚本 ジム・ジャームッシュ 
衣装 キャサリン・ジョージ 
音楽 SQURLSQURL 
編集 アフォンソ・ゴンサルヴェス 
サウンドデザイン ロバート・へイン 
プロダクション・デザイン マーク・フリードバーグ 
撮影監督 フレデリック・エルムズ 
詩 ロン・パジェット 

【キャスト】
パターソン アダム・ドライバー 
ローラ ゴルシフテ・ファラハニ 
日本の詩人 永瀬正敏 
ドク バリー・シャバカ・ヘンリー 
マリー チャステン・ハーモン 
マーヴィン ネリー 
メソッド・マン クリフ・スミス 
エヴェレット ウィリアム・ジャクソン・ハーパー 

【感想】
自分の大事な創作した詩が飼い犬によって消滅したことに、愛する妻に配慮することなく、独りで勝手に大いに落ち込む辺りは、身につまされるようだった。(笑)
詩を書かない私にとって、また書けばいいじゃんとしか思えないのであるが、彼にとって、まさに地獄に落ちたかのような心境なのだろう。
このあたりは、私が生涯の夢として、追いかけているUTMB完走に失敗したときのわが心境と重なってしまった。(笑)
周りから見れば、大したことではないのだが、私自身にとっては、まさに悪夢のような出来事で、まさに勝手に独りで落ち込んだし、今なおそれが続いているのだ。

という訳で、この映画は、平凡な日常こそが幸せそのものなのだが、平凡な日常に居る人は逆にそれを見失うのかもしれない。という私にとっては非常に意味のある寓話的な映画となった。

それにしても、このような平凡な日常を丹念に紡ぐような映画をアメリカ人が作れるとは、やはりアメリカ人の中にも繊細な感性を持つ者もいるんだということを改めて感じた。

いつも明るく元気でハッピーなアメリカンだけではないんだなってね。(笑)

【ネタバレ】
月曜日の朝から映画は始まり、平日はずっと同じパターンが続くが、いくら平凡な日常と言えども、それなりにエピソードはある。
休日の土曜日になると、新たな展開として、妻ローラは自作のカップケーキを市場に売りに行く。主人公の夫パターソンは、惰眠をむさぼり、詩作に没頭する。
夕方になって、妻ローラは帰宅し、大好評で売り切って大金が手に入ったので、急きょ、外でデート(外食と映画鑑賞)することになり、詩作用のノートをソファーに置いたまま出かけた。
家に戻ると、飼い犬のマーヴィンがノートをバラバラにしていて、パターソンの詩はすべて無くなった。
そのことに大いなるショックを受けて、落ち込むパターソンを妻はわがことのように慰め、飼い犬のマーヴィンは罰として物置に押し込められる。

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日曜日なのに眠れず早く起きたパターソンは、散歩に出かける。滝の前のベンチでぼんやりしていると、日本人の詩人(永瀬正敏)が横に座り、会話をした。「詩を書くか」と問われて、パターソンは「いいや」と否定したので、会話は長くは続かず日本人の詩人は帰国すると言って、ベンチを立った。
別れ際に、詩を書くのに最適な新しいノートをパターソンに渡し、変な英語を残して、日本人は去って行った。
パターソンはその新しいノートに早速思いついた詩を書き始めて、映画は終わる。

2017年9月 7日 (木)

【映画】夜明けの祈り(フランス=ポーランド)

戦争と男性の暴力性と残虐性、さらには人間の弱さと冷酷さに恐怖しましたが、それでも最後にホッとできたのが救いでした。

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「ボヴァリー夫人とパン屋」のアンヌ・フォンテーヌによる実話に基づくドラマ。1945年12月のポーランド。赤十字で医療活動を行う若き女医マチルドのもとに、シスターが助けを求めてくる。修道院にはソ連軍の蛮行によって身ごもった7人の修道女がいた。出演は、「世界にひとつの金メダル」のルー・ドゥ・ラージュ、「ハミングバード」のアガタ・ブゼク、「イーダ」のアガタ・クレシャ。第42回仏セザール賞主要4部門ノミネート。

【ストーリー】
1945年12月のポーランド。若きフランス人女医マチルド(ルー・ドゥ・ラージュ)が赤十字で医療活動を行っていると、悲痛な面持ちのシスターが助けを求めてやってくる。マチルドは担当外であることを理由に一度は断るが、凍てつく空の下で何時間もひたむきに神への祈りを捧げる姿に心を動かされ、遠く離れた修道院へ行く。修道院では、7人の修道女がソ連兵の蛮行によって身ごもり、信仰と現実の狭間で苦しんでいた。マチルドはかけがえのない命を救う使命感に駆られ、数々の困難に直面しながらも激務の合間を縫って修道院に通い、孤立した彼女たちに希望を与える……。

【作品データ】
原題 LES INNOCENTES
製作年 2016年
製作国 フランス=ポーランド
配給 ロングライド(提供:ニューセレクト=ロングライド)
上映時間 115分

【スタッフ】
監督 アンヌ・フォンテーヌ 
製作 エリック・アルトメイヤー 、 ニコラス・アルトメイヤー 
原作 フィリップ・メニヤル 
脚本 サブリナ・B・カリーヌ 、 アリス・ヴィヤル 、 アンヌ・フォンテーヌ 、 パスカル・ボニゼール 
撮影 カロリーヌ・シャンプティエ 
音楽 グレゴワール・エッツェル 
編集 アネット・デュテルトル 

【キャスト】
Mathilde Beaulieu ルー・ドゥ・ラージュ 
Maria アガタ・ブゼク 
Mere Abesse アガタ・クレシャ 
Samuel ヴァンサン・マケーニュ 
ヨアンナ・クーリグ 

【感想】
ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツとどちらを見ようかと迷って、戦争モノのこちらを選択した。

いつも同じことを言っているが、戦争ほど不条理な世界はなくて、それを芸術は、文学、絵画、音楽などで、ことさら描くものの、戦争に関しては映画に勝る描写力はないだろう。

今回もそうした戦争の不条理さを余すことなく描かれていたし、それに加えて、宗教の不条理さも描かれていた。

まず、ソ連軍の蛮行であるが、この映画では修道女のトラウマのイメージとしてぼやかして描写されているが、純潔を守るべき修道女が身ごもるということは、そういうことなのだろう。

日本でも終戦末期にソ連軍が侵攻し、日本人居留民などに同様な蛮行が多数歴史的事実として、伝えられており、ソ連軍兵士とはそういうモラルだったことは想像に難くなく、事実であったと思ってしまう。

この映画の凄いというか、少し異質に感じたところは、主人公のフランス人女医マチルドが、修道女たちのために命を掛け献身的な奉仕をする一方で、普通の女性、いや少し軽いといって良いかもしれないやや奔放な性格(喫煙、飲酒、男性関係)などが描かれていて、その人間臭さに私のように快楽に流されやすい市井の人間としても、親近感が湧いてしまうのである。

そうは言いながら、マチルドの献身ぶりは、凄まじい。戦争直後の混乱期に人の精神は強靭さを発揮するのかもしれないが、まだ20代の若い女性の行えるものとは思えない。なにせ、そこには蛮行をしたソ連兵があちこちに駐屯しているのだから。

【ネタバレ】
修道院にいる修道女は20人くらいで、そのうち若い修道女7人が妊娠していた。

最初の出産が始まったとき、女医のマチルダに連絡があり、病院勤務を終えたマチルダは危険を押して単身修道院に乗り込み出産を成功させるが、帰路ソ連軍の検問に引っかかり、犯されそうになるが、何とか切り抜けるものの、病院には戻れず、上司に厳しく叱責されるが秘密は守りとおす。

出産した若い修道女は、我が子を愛してはいたが、修道院では養育できないと、修道院長が修道女の叔母に赤ちゃんを預けた。
2番目に出産した修道女は、神の御心に背いた、つまり処女でなくなったことを悔やみ、生まれたばかりの我が子に一瞥もしなかったので、最初に出産した修道女が初乳を与えた。
しばらく、この最初に出産した修道女が2番目の赤子の養育係りとなった。

赤ちゃんがいることで修道院はなんとなく賑やかで和やかな雰囲気になったが、次は二人同時の出産が始まった。その知らせを受けたマチルダは同僚で恋人の男性医師を連れて修道院に乗り組むが修道院長が男子禁制に基づく反対をするが、副修道院長の助けもあり、何とか男性医師も乗り込んで、2人に出産を助ける。

その間に、修道院長は2人目の赤ちゃんを養育係りの目を盗んで連れ去り、雪降る山の中の十字架の前に置いていった。

赤ちゃんを取られ失意の若い修道女は修道院から身を投げて自殺した。

(続く)

2017年8月 2日 (水)

【映画】彼女の人生は間違いじゃない(日本)

震災で福島の日常を壊された拠り所無き怒りの一片は原発の恩恵を受けた我々にも責任の一端があるということを真摯に再認識した。

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廣木隆一監督が処女小説を自ら映画化した人間ドラマ。福島で父親と仮説住宅で暮らし、週末だけ東京でデリヘル嬢をするヒロインが、福島と東京を行き来する生活のなかで、光を見出そうとする姿を描く。『日本で一番悪い奴ら』などでも激しい濡れ場に挑戦した瀧内公美がヒロインのみゆきを、廣木監督作の常連である高良健吾らが脇を固める。

福島の市役所で事務仕事をするみゆきは、仮設住宅で父と暮らしている。震災があってから恋人と上手く付き合えなくなっていた。言葉にできない衝動に突き動かされ、週末になるとデリヘルのアルバイトをしに渋谷に出る彼女が、高速バスで福島と東京を往復する中で目にしたものとは……。

【作品データ】
製作年 2017年
製作国 日本
配給 ギャガ(共同製作:ギャンビット)
上映時間 119分
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【スタッフ】
監督 廣木隆一 
原作 廣木隆一 
脚本 加藤正人 
主題歌 meg 
全てを見る(4)

【キャスト】
瀧内公美 
高良健吾 
光石研 
柄本時生 
戸田昌宏 
安藤玉恵 
波岡一喜 
麿赤児 
蓮佛美沙子 
篠原篤 
毎熊克哉 
趣里 

【感想】
福島の仮設住宅が主要な舞台となっているが、その仮設住宅の大きな駐車場を俯瞰で映しながら、停まっている車の数が僅かであることが、震災から年月の経過、人々の意識の変化、風化を如実に表す見事なショットだった。

震災の影響があったとしても、職業的には安定している市役所職員の女性がなぜ東京で毎週末デリヘルを行っているのか?本映画ではそのことは明確に描かれていない。

人生は、それほど単純でないことは、私の経験からも確かなことであるが、人は分かりやすい答えを求めてしまうのも事実である。

福島の震災は、現代日本における最大の不条理が鎮座している世界であることも、当然、その世界との関わりが極めて薄い私からしても、確かなものに思う。

平安な日常を根こそぎなぎ倒した震災と原発事故、まだ未解決のことが多過ぎて、到底総括などには時期尚早であるとは思うが、私をはじめ、人々の記憶の風化は進んでいる気がする。

ありきたりな日常の中で、流されるだけでなく、ときどき踏みとどまって、振り返りつつ新しい道を模索する。

それこそが人生なのだということを、本映画は改めて伝えてくれた気がした。

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映画が始まってすぐに主人公を演じる瀧内公美さんを見た第一印象は、「田中美佐子」に似ているだった。(上の画像を見るとその自信がなくなるのだが・・・)

横顔は本と似ていると思いましたよ。

ところで、主人公が従事しているデリヘルのことを少し説明したい。良く知らない人もそれなりにいるだろうから
本来ならば、私の過去のブログ記事にリンク張れば済むところだったのであるが、事情により書評を以下のとおり転載する。

Mamaderi

多読でノンフィクションものが大好きな私なので、こうしたジャンルも読む。何よりこの手の分野は、実のところ弱いので、これに頼らざるを得ない。

本著は、シングルマザーとなって生活困窮して、デリヘル嬢になって、現在はその経営者として、業界内では成功している著者による自叙伝である。

デリヘルとは、デリバリーヘルスの略。風俗営業法では無店舗型性風俗特殊営業に類型。
具体的には、派遣型ファッションヘルスとして、男性の自宅やホテルに出向いて、性的サービスを行うもの。
男性は電話によって、お気に入りの女性を指名したり、好みのタイプを伝えます。
注文を受けた店は、専属のドライバーが運転する車で、待機部屋から女の子を派遣し、60分から120分、もしくはそれ以上、あらかじめ申し込んだ時間内で、男性は性的サービスを楽しむことが出来ます。終了時間になったら女の子は退室し、ふたたびドライバーとともに待機部屋に戻ります。
これが、デリヘルの基本的なサービス内容と本著では書いてあります。

著者の最初のお客さんは、新人デリヘル嬢好きの男性で、デリヘルサービス上の違法となる性行為まで及んでしまったことまで赤裸々と書いており、サービス精神旺盛だとしても、これはある意味、筆者渾身の執筆であります。(新人好きのお客は、何も知らない信心を口説き落としてエッチまでする人がいるらしい。)
そのほかにも、業界ならではのいろいろなエピソードが綴られつつ、現在は、自身の実体験を基に、経営者として裏稼業からの脱却を目指す姿は、とても輝かしく感じられるところである。

そうはいっても、現在経営者として、多くの女性を雇用しているにもかかわらず、実の母には打ち分けられず、我が子らにも自身の職業について正直に語ることが出来ない。
それを悲しき苦悩と捉えられるのか、自業自得と見るべきなのか、今の私には判りかねるところである。(2012/10/23 13:49)

7年近く前に読んで、書評として挙げていたところであるが、最近、問題視されるメールが届き、問題部分は明確に明示されていなかったが、恐らくはデリヘルという表記がタイトルにあったことだろうと思われるが、書評であり問題になるとも思えなかったが、万一ブログ全体を閉鎖されでもすれば、本末転倒であるので、自主規制したところである。

と、話がだいぶずれたが、デリヘルとはそういう職業だそうです。

2017年7月12日 (水)

【映画】セールスマン(イラン・フランス)

イスラム社会といえども現代化は免れず、でもそこに根付いている文化はやはりイスラムなのであっても、良い映画はできる、なぜかイランでは

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「別離」に続き、本作で2度目のアカデミー外国語映画賞を受賞、第69回カンヌ国際映画祭でも脚本賞と主演男優賞を受賞したアスガー・ファルハディ監督作。小さな劇団で俳優として活動する夫婦。ある日、妻が自宅で何者かに襲われ、夫は独自に犯人捜しを始める。出演は「別離」のシャハブ・ホセイニ、「彼女が消えた浜辺」のタラネ・アリドゥスティ。

【ストーリー】
教師のエマッド(シャハブ・ホセイニ)は妻ラナ(タラネ・アリドゥスティ)とともに小さな劇団に所属し、上演を間近に控えたアーサー・ミラー原作の舞台『セールスマンの死』の稽古に忙しい。そんななか、思いがけないことで住む家を失った夫婦は劇団仲間が紹介してくれたアパートに移り住むことに。慌ただしく引っ越し作業を終え、『セールスマンの死』の初日を迎えた夜。ひと足早く劇場から帰宅したラナが侵入者に襲われ、この事件以降、夫婦の生活は一変する。包帯を巻いた痛々しい姿で帰宅したラナは精神的にもダメージを負い、めっきり口数が少なくなった。一方、エマッドは犯人を捕まえるために「警察に行こう」とラナを説得するが、表沙汰にしたくない彼女は頑なに拒み続ける。立ち直れないラナと、やり場のない苛立ちを募らせるエマッドの感情はすれ違い、夫婦仲は険悪になっていく。やがて犯人は前の住人だった女性と関係がある人物だと確証を掴んだエマッドは、自力で犯人を捜し出すことを決意するのだが……。

【作品データ】
原題 FORUSHANDE
製作年 2016年
製作国 イラン=フランス
配給 スターサンズ=ドマ
上映時間 124分
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【スタッフ】
監督 アスガー・ファルハディ 
脚本 アスガー・ファルハディ 
脚本監修 パリサ・ゴルゲン 
撮影監督 ホセイン・ジャファリアン 
カメラマン ペイマン・シャドマンファル 
美術監督 ケイワン・モガダム 
音楽 サッタル・オラキ 
録音 ヤドラー・ナジャフィ 、 ホセイン・バシャシュ 
音響効果 モハマッドレザ・デルパーク 
編集 ハイデ・サフィヤリ 
衣裳 サラ・サミイ 
メイク メールダッド・ミルキアニ 
ラインプロデューサー ハッサン・モスタファウィ 
助監督 カーウェ・サジャディホセイニ 
スチールカメラマン ハビブ・マジディ 

【キャスト】
Emad シャハブ・ホセイニ 
Rana タラネ・アリシュスティ 
ババク ババク・カリミ 
男 ファリド・サッジャディホセイニ 
サナム ミナ・サダティ 
キャティ マラル・バニアダム 
シヤワシュ メーディ・クシュキ 
アリ エマッド・エマミ 
エスマット シリン・アガカシ 
マジッド モジュタバ・ピルザデー 
モジュガン サーラ・アサアドラヒ 
シャフナザリ夫人 エテラム・ブルマンド 
サドラ サム・ワリプール 

【感想】
良い映画を観たいと思っているが、調べたりするのが億劫なので、映画賞受賞となると俄然興味がわくというのが、私の特性である。
世界にはいろいろな映画賞があって、一番有名なのはアカデミー賞であるが、その中でも外国語映画賞はいつも気にしている。

さて、同監督の「別離」は、アカデミー賞外国語映画賞を受賞したという認識はなくて、観たのだが、実に良い映画でした。

本作品においても、「別離」で醸し出されていた、イスラム社会の閉塞性とそれがゆえの社会の不条理さが描かれていて、すっきりしないエンディングと共に、私にとってはとても印象深い映画であった。

イスラム社会について、深くは知らないが、自分なりに考察したイスラム社会像に照らしてみても、こういう映画をイスラム社会で製作して、大丈夫なのだろうかと心配してしまう。

それはなぜかと言えば、彼らの聖典である「コーラン」は神の言葉であり、絶対的に正しいものであり、批判は許されないからであるが、この映画の主人公の妻は、ちょっとした不注意で、神に戒められている、夫以外の男性に肌を見られるという禁忌というか戒律違反を招いてしまうが、犯罪被害を警察に訴えるよりも、周りに戒律違反を知られないようにするため、警察にも訴えないという、現代社会とは思えない不可思議な行動規範を招いている。

つまり、警察に事件を親告すると、神の言葉に違反した自分が世間にさらされるという宗教的な蔑視を受けてしまうということへの葛藤があるからである。

主人公である彼女の夫、つまり主人公は警察にこの事件の解決を委ねようと希望したが、彼女の強い抵抗で結局、警察には親告しなかったのだが、主人公である彼女の夫は、なんとか妻の裸を見た犯人を見つけ出し、その犯人には幸せな家庭があるのだが、他人(女性)の裸を見たということは、イスラム社会では許されざる神への冒涜であり、ゆえに主人公は今度は自身のこれまでの態度とは逆に、その事実を警察に伝えることなく犯人の家族に伝えることで、自分が受けた屈辱、それは自分の妻が裸を見られたという戒律違反の身となり、その夫も、神自身とその神を信じる社会から蔑視される存在になったことに対する復讐を今度は、見つけだした犯人の家族に知らしめることでイスラムでは身の置き所が無くなる、つまりイスラム社会ならではの復讐劇に変わっていくのである。

唯一神を信じないわれわれ日本人からすると、自分が納得する形が一番であり、神とのかい離に葛藤することなんぞ、多くの日本人には無いと思われるが、イスラム社会では神と社会という二つの絶対的な存在と自己の内面が葛藤しなければならないという、想像すらできない社会で生きていかなければならないということだけは、良くわかりました。

同じ唯一神を信じるキリスト教徒の多いアメリカ人やヨーロッパの人々もこういう葛藤に共感できるから、評価が高いのかなあ・・・。

【ネタバレ】
自身の神への冒涜行為を家族に知らされるという耐えがたい屈辱を強要する主人公に対し、本来であれば最大の被害者である彼の妻は、その復讐劇のような仕打ちを止めさせようとし、最後には、それをしたら、自分たちの夫婦関係は終わりだと言い放って、主人公の復讐劇を止めさせた。
しかし、初老の犯人は家族の前で、その屈辱的な復讐劇を実行されなかったのであるが、もともと悪かった心臓に発作がおきて、倒れてしまう。
主人公は妻の最後通牒に従い、自分たちの舞台に復帰するのであるが、夫婦関係が元に戻るとも思えない感じで、映画は終わるのであった。

2017年7月10日 (月)

ラスト ドライブ(NHK BS1スペシャル)

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日曜の夜はミスターサンデーとスポーツニュースでまったりして、明日月曜日からの仕事に備えるパターンのはずが、ちょっとだけ見ようと思った衝撃のドキュメンタリーに1時間40分もの間、目が離せず最後まで観てしまいました。

【あらすじ】
死を前にした人の最後の願いをかなえようという終活プロジェクトがヨーロッパで静かに広がっている。ドイツでは3年前から「願いの車」という名の車が旅を続けている。医療従事経験のあるスタッフとボランティアが、本人や家族からの依頼をもとに人生最後の旅のプランを作る。死を前にした時、人は最後に何を願うのか。美しい春のヨーロッパを舞台に、本人、家族、ボランティアそれぞれの目から人生最後の旅を見つめていく。

【感想】
まず、最初のドキュメント(最後の願い)であるが、ドイツのエッセンという大都市に住んでいる80歳のおばあさんで、彼女の夫とは19年前に死別し、今は末期の肺がんで転移も進んでいて、ホスピスに転院してきた人の最後の旅の話であった

※ホスピスとは、治療の当てがなく、余命いくばくもない患者の最後の安息に満ちた時間をケア(ターミナルケア)する施設

私は、純然たるホスピスには行ったことがないが、看取りを行っている施設であれば特別養護老人ホーム等には行ったことがあるし、実際に義父は特養で娘たちに見守れて、天寿を全うし、安らかにその生涯を終えた。とても幸福な理想的な死に様だったと思う。

さて、このおばあさんの最後の願いは、夫とよく行った海を見たい。(だけど夫と一緒に行った海岸には行きたくない)それから中華料理(北京ダック)を食べたいというもので、NPO法人と思われる組織が、最後の旅のプランを練って、ボランティアで実行するのである。

おばあさんは、なかなか毒舌とユーモアのあるおばあちゃんで、とても死が迫っているような感じではない。(このあたりは、ドラマに出てくるキャラクターのようだった。)

子どもがおらず、親戚づきあいもなく、まさに天涯孤独の身で、それゆえに弱さを周りには見せられないのが、彼女なりの生き方なのだろう。

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救急車を改造した車(旅が楽しくなるように、外の景色が良く見えるよう大きな窓が付けられている)で、オランダの海岸に向かう車中で、ボランティアの看護師さん(50歳くらい)との会話が本当にドラマのように展開していた。

最初は、少しぶっきらぼうに、「お金も払わずに、こんなことされると恐縮しちゃうわね。」とか言っていて、やがて、自身のことを少しずつ話し始めた。

「夫は長い間、浮気していた。」とか、「苦労ばかりしていた。」とか、自分の人生に否定的な身の上話をしつつ、「あんた、子どもいるの?」、「幸せなの?」と相手に関心を持ちつつ、人生の先輩として、指南したりして、250kmかけて、オランダの海岸についた。

最初は海辺のカフェにいたが、そのカフェには、砂浜で動く、タイヤの大きな車いすがあって、それは民間のカフェが自力では海に行けない人のために、特注で作って、無料で貸し出しているもので、それを使って、波打ち際まで、彼女は行くことができた。

そこで、3人のボランティアとの交流は、本当に素晴らしい映画のワンシーンのようだった。

次は帰路に中華料理屋によって、みんなでわいわいと楽しい晩餐を行った。

おばあさんは、死が迫っているとは思えないほど、元気で饒舌で、しかもよく食べていた。

お店の人も事情を察して、ことのほかサービスしているように見えた。

その最後の願いが終わって、一緒に過ごしたボランティアが一週間後に訪ねたが、おばあさんはもう望みはないと言って、面会が拒絶され、海に行ってから17日後に亡くなった。

この活動は、恐らく寄付と無償ボランティアによって成り立っていて、何より、命に係わる最後の旅のために、無償で奉仕するというボランティア精神の高さに驚いた。

ボランティアは3人同行していたが、看護師の女性、元救急救命士の男性、元ソーシャルワーカーの男性と、この最後の願いのボランティアとしては、最適な人ばかりなのであるが、その取り組む姿勢や精神は、まさにボランティアのプロだと感服した。

相手が喜んでもらえることこそに喜びを感じ、それ清廉なる行為が、周りの人々に伝染していくのである。

夫を最後の願いで自宅に連れて帰ることができた、今は未亡人の女性は、このボランティア活動に参加し始めていたし、もう一人、50歳で末期がんの男性が、最後の願いとして、恋人とのデートコースである湖をもう一度、恋人と過ごすのだが、湖畔のカフェで一緒に湖を眺めていたとき(最初の写真のシーン)には、その湖畔のカフェのオーナーが、彼らのために食事も飲み物もすべてサービスしていた。

オーナーは両親が外国からドイツに移民した、いわゆる移民二世だったのだが、自分たちを受け入れてくれたドイツとドイツ国民には大変感謝しているし、その伝統を受け継ぎたいので、こうして少しでも恩返しができて、嬉しいとまで言っていた。

善の連鎖、幸せの連鎖をテレビ画面を通してだが、目の当たりにして、本当にその素晴らしさに感動してしまいました。

感動しつつ、思ったことは、自分の死が迫ったときに、自分はどうするのだろうか?

よく言われる、最後の晩餐(食事)は何を食べるのか?なんて問いがあるが、突然死でもない限り、死期が迫っているということは食欲だってなくて、美味しい食事なんぞできない。

心落ち着く場所って、やはり家なのかなあ・・・。

ホスピスに入るということは、自分がそう長く生き永らえないということを、自分自身がわかっての選択であることを考えると、そういう社会システムを高齢者自身が受け入れ、それ故に、社会がそうした人に対し、尊敬と愛情をもって接していく。

今の日本では、そういう風潮には程遠いのが現実であるし、隣人愛とかの宗教的な共通性もないから、難しいとも思った。

公私ともに高齢者のあらゆる事象に対して、関心は高いのであるが、死を目前にした人の最期の願いを求める死期が迫った人々の覚悟とそれを叶える崇高な行為を、ごく当たり前の奉仕の精神を持って周りの人たちが行える社会、真のボランティア精神が根付いている社会の美しさと 温かさには、大いなる未来があると思いました。

再放送があれば、ぜひとも、皆様にご覧いただきたい、珠玉のドキュメンタリー番組でした。

2017年6月21日 (水)

【映画】美女と野獣(字幕)

25年くらい前に見たアニメーションでも感動したし、当時最先端をいっていたCGアニメの表現力の高さにも驚いた(今となっては児戯のような出来だと思うが(笑))ことなどを懐かしく思いながら、実写はやはりすごいなと思いました。

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絶大な人気を誇るディズニーのアニメ作品をエマ・ワトソン主演で実写映画化したラブストーリー。呪いによって醜い野獣の姿に変えられてしまった王子と、彼の前に現れた娘の運命を描く。『ドリームガールズ』のビル・コンドン監督が、壮大な世界観を見事に映像化し、アニメ版同様に歌あり、踊りありのミュージカル調の物語に仕立てている。

【ストーリー】
ある時、ひとりの美しい王子(ダン・スティーヴンス)が、魔女の呪いによって醜い野獣の姿に変えられてしまう。魔女が残した一輪のバラの花びらがすべて散る前に、誰かを心から愛し、愛されることができなければ永遠に人間には戻れない。呪われた城の中で希望を失いかけていた野獣と城の住人たちの孤独な日々に変化をもたらしたのは、美しい村の娘ベル(エマ・ワトソン)であった。聡明で進歩的な考えを持つベルは、閉鎖的な村人たちになじめず傷つくこともあったが、それでも人と違うことを受け入れ、かけがえのない自分を信じていた。一方、野獣は人と違う外見に縛られ、本当の自分の価値を見出せずにいた。そんな二人が出会い、やがて惹かれ合っていくのだが……。

【作品データ】
原題 BEAUTY AND THE BEAST
製作年 2017年
製作国 アメリカ
配給 ディズニー
上映時間 130分
映画公式サイトへ

【スタッフ】
監督 ビル・コンドン 
脚本 エヴァン・スピリオトポウロス 、 スティーヴン・チョボスキー 
製作総指揮 ドン・ハーン 、 トーマス・シューマッハ 、 ジェフリー・シルヴァー 
製作 デイヴィッド・ホッバーマン 、 トッド・リーバーマン 
撮影 トビアス・シュリッスラー 
美術 サラ・グリーンウッド 
音楽 アラン・メンケン 
編集 ヴァージニア・カッツ 
衣裳 ジャクリーン・デュラン 

【キャスト】
ベル エマ・ワトソン 
野獣 ダン・スティーヴンス 
ガストン ルーク・エヴァンス 
ル・フウ ジョシュ・ギャッド 
モーリス ケヴィン・クライン 
ルミエール ユアン・マクレガー 
コグスワース イアン・マッケラン 
ポット夫人 エマ・トンプソン 
チップ ネイサン・マック 
プリュメット ググ・バサ=ロー 
マダム・ド・ガルドローブ オードラ・マクドナルド 

【吹き替えキャスト】
ベル 昆夏美 
野獣 山崎育三郎 
ポット夫人 岩崎宏美 
モーリス 村井国夫 
ガストン 吉原光夫 
ル・フウ 藤井隆 
ルミエール 成河 
コグスワース 小倉久寛 
マダム・ド・ガルドローブ 濱田めぐみ 
プリュメット 島田歌穂 
チップ 池田優斗

【感想】
アニメ映画を観て、主題歌や感動したことはよく覚えているのだが、細かいあらすじはすっかり忘れていた。
家来も一緒に呪いに掛けられていたことすら覚えていないのだから、ある意味、幸せ者である。(誰かと一緒だったと思うがそれすら思い出せない。(笑))
というわけで美女と野獣は2度目なのだが、実質初めてと同じような感じで鑑賞できたのである。

今回は実写版ということで、繊細な感情表現を思う存分受容し、加えて、こちらも年齢を重ねたことによる人間観察力の向上などの感性の変容もあり、この年齢での「美女と野獣」の深い味わいを十分に堪能することができたと思う。

主人の美女ベルのお父さんへの思いをかなえてあげるため、野獣は自身と家来の最後の望みを断ち切りかねない苦渋の決断、つまり最後の望みであるベルを城から解き放った辺りの潔さというか、愛の深さは「ラ・ラ・ランド」にも似た、男のロマンチシズムを感じさせるに十分なエピソードで、おじさんはまたも涙してしまった。(笑)

エンディングの主題歌は、25年前のアニメで使われた音源だったような気がしたが、実際のところはどうだったんだろうか?

【ネタバレ】
ベルに横恋慕している勇士ガストンの策略によって、まずはベルの父が精神病に仕立てられ、それを知ったベルが父を助けたいとの思いを持っていることを悟った野獣は、ベルを城から解き放つ。
ベルは村に戻ったところで、父親の無罪、すなわち野獣の善良な存在を訴えるが、事実の露呈を恐れたガストンは、ベルを父親とともに幽閉し、村人を扇動して、野獣の城を壊しに向かう。
城では家来のがんばりで村人を見事に追い払うが、銃を持っているガストンは、野獣を銃撃し、追い詰めるが、野獣に逆襲される。
野獣とベルが愛を深めている刹那、ガストンの銃弾が野獣を打ち抜き、野獣が倒れるが、ガストンも城から転落して、死んでしまう。
野獣の死を嘆き悲しみ、ベルが野獣にキスをした瞬間、呪いが解け、野獣は王子に、家来も人間に戻って、王子の目が野獣と同じことで、本人性を確信したベルは王子を野獣と認め、最後は蘇った城で舞踏会でハッピーエンドで終わった。

2017年6月17日 (土)

【テレビ】ラン×スマ ~街の風になれ~ - NHK

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さまざまなランニング情報を提供するNHKの番組「ラン×スマ ~街の風になれ~」

じゃっかんというか、ほとんど初心者市民ランナー向けの番組でしたが、最近はそれだけではレギュラー放送を続けるのは難しいのか、結構、難易度の高い、マニアックな大会に参加して放送もときどきあったりして、私も楽しんでいます。

例えば、最近といっても2016年7月開催の市民ランナー憧れの大会の一つ、「富士登山競走」の参加レポートもありましたね。(私も同じレースに出ていましたが、残念ながら悪天候で短縮されました。)

さて、今日、ここでランスマの話をするのは、来週開催で私も3年連続で出場する予定のトレイルランニングレースのスパトレイルにランスマのランナー、お笑い芸人の「ハブサービス」さんが参戦するとのチラシが、先日届いたスパトレイルの参加案内に入っていたので、この記事になったという次第である。

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スパトレイル完走記録はコチラ

そして、テレビ放映のタイミングですが、

8月12日(土)午後6時25分と8月26日(土)午後6時25分の2回と書いてあります。

参戦するお笑い芸人のハブサービスさんは、かなりの走力の持ち主で、5キロの練習ランでは、最後の1キロを余裕の3分台で走れる、なかなかのランナーさんです。

ちなみに私は、1000m走、つまり1キロを全力で走っても4分ジャスト程度なので、スピードという点では、全く歯が立ちません。

また、同じレースに出場していた富士登山競走では、ハブサービスさんは、五合目2時間8分だったかなあ?私は2時間12分とやはり、私より先着しておりました。

ところが、ランニングとは面白いもので、フルマラソンンにハブサービスさんは確か6回出場されていながら、いまだ3時間30分、つまりサブ3.5を達成されていないのである。

前回、春開催の長野マラソンで、オリエンタルラジオの藤森さんと出場して、3時間30分何秒かで、サブ3.5にならなかったのですが、まあ普通に考えれば、私より若いし、走力もあると思われますが、トレランともなれば、経験値の差はかなり走力にプラスされるはずだし、なによりスパトレイルは72キロで、3800mも上るというアップダウンがあること、さらに、おそらく初めてのフルマラソン以上の距離を走るという部分を考えると、スピードがあるとはいえ、私との走力差はほとんどなくなるのではないだろうか?

だとすれば、私とデッドヒートになるのではないか?というのが私の予想です。

今回のスパトレイルは3回目で、得に楽しみがなかったのであるが、ランスマのおかげで楽しめそうだ(笑)

ぜったい、最後はいつもの全力疾走でランスマのハブサービスさんを追い抜いてやるぜ!(笑)

2017年6月15日 (木)

【テレビ】CRISIS 公安機動捜査隊特捜班(フジテレビ系)

【テレビ】CRISIS 公安機動捜査隊特捜班(フジテレビ系)
久しぶりのテレビドラマネタ。

今年度がはじまって忙しいながらも、ドラマは録画してそれなりに観てました。(笑)

波留主演の不倫ドラマ「あなたのことはそれほど」も良いですが、私の一押しは、「CRISIS 公安機動捜査隊特捜班」と書く前に、そのドラマ終わっちゃいましたが、ラストシーンのやるせなさは想像以上に半端なかったので、やっぱり後出しじゃんけんながら、コンクール一番のドラマだったと今更ながらブログ記事として書いておきます。

細かい説明は時間がないので、以下のネット記事引用で楽させていただきます。(笑)

1 「映画化!?」「この終わり方もあり」衝撃ラストにネット騒然「CRISIS」最終回(6/13(火) 23:57配信cinemacafe.net)

「CRISIS 公安機動捜査隊特捜班」

小栗旬と西島秀俊が国家の危機に立ち向かう公安機動捜査隊特捜班の隊員に扮した「CRISIS 公安機動捜査隊特捜班」が6月13日放送された第10話で最終回を迎え“緊急ニュース”の放送シーンで終了というラストシーンにネットは騒然となっている。

本作は直木賞作家、金城一紀が原案・脚本を担当、小栗さんと西島さんの所属する特捜班の隊員役で田中哲司、野間口徹、新木優子らが出演するほか、新興宗教団体に潜入している公安の協力者役で眞島秀和、その妻で石田ゆり子、特捜班を立ち上げた警察庁の警備局長・鍛治役で長塚京三らが出演した。

最終回では小栗さん演じる稲見の自衛隊時代の同期で、特殊部隊員の結城(金子ノブアキ)がテロを企て逃亡。特捜班は結城の恋人が1年前に起きたガス爆発事故で死亡、その事故が実際は閣僚の誰かが絡んだ“事件”である可能性にたどり着く。その矢先、結城は岸部総理大臣(竜雷太)を弓で狙撃する。

実は1年前のガス爆発は総理の息子が加担したテロであり、結城の目的は総理を見舞うため日本に帰国した息子への復讐だった。総理の息子の罪を隠ぺいした警察に不信感を抱く特捜班に鍛治は息子の護衛を命じる。稲見は結城と死闘を繰り広げ逮捕に成功するが、連行中に結城は武装した警官隊に狙撃され殺害。岸部と鍛治は自らの息子をえさに結城を誘い出し特捜班に逮捕させたところで殺害するつもりだった。

ラストは警察に対し反旗を翻す準備をしているような特捜班のメンバーらが映し出された後、「緊急ニュース」が始まるカットで幕を閉じた。

明確な決着をつけずあえて消化不良のまま、今後を想像させるような終わり方に対し、放送直後からネットでは様々な意見が飛び交っている。

まるで次回があるかのような終わり方で放送が終了すると「CRISIS終わり方やべぇだろwwww」「緊急ニュースとは?」「え、crisis? え???」などあっけにとられた視聴者が続出。

少し時間が経つと冷静になった人々の「あの終わりじゃ悲し過ぎるよ」「納得いかない!」といった稲見、田丸ら特捜班が“報われない”展開に対する感想から「モヤモヤとまらない、、、」「ラストは誰がなにをしたのー」と“何が起きているのかわからない”といった声や「特捜班の反逆みたかったな」「続きあるってこと?」など続編を希望するツイートなどがタイムラインに溢れだした。

続編希望の声のなかには「絶対続きあるやろ!!映画こい!」「映画かドラマがまたあってほしい」「映画あるかもな」といった“映画化”要望の投稿も数多く見受けられた一方で反対に「これで至高 そんな気もする こんな終わり方ありなんや 衝撃すぎる」「あれ以上は描かれないこそのCRISISのように思います」とあえて今後を想像させるラストを評価するツイートも多かった。

終わり方も含めて「良い意味で規格外で本当に凄いドラマだった」という感想も多数上がっており、「毎週見れていた映画レベルの演出見れなくなるの辛さしかない」と早くも“CRISISロス”の視聴者も続出している様子だった。

2 『CRISIS』小栗旬と西島秀俊が熱い抱擁 「こんなに達成感のある現場は今までありません!」(6/13(火) 12:00配信 リアルサウンド)

 同ドラマは、直木賞作家・金城一紀が原案・脚本を手がけたアクションエンターテインメント。主演の小栗が演じる稲見朗、西島が演じる田丸三郎をはじめとする公安機動捜査隊特捜班の活躍を描く。

 本日6月13日放送の第10話(最終話)では、稲見の自衛隊時代の同僚で、何らかのテロを計画する結城(金子ノブアキ)と戦うことを決心した特捜班が反撃を開始。特捜班に足取りを追われる中、結城が総理大臣の岸部(竜雷太)の狙撃を目論む模様が展開される。なお、ドラマの制作発表会見で、小栗が「第1話の1000倍面白い」と語った最終話は、15分拡大スペシャルとのこと。

 実はこれまでの9話を通して、特捜班のメンバーは一度も発砲をしていない。特捜班が引き金を引く時は相手の射殺を意味する。第9話では「もし結城がおまえに銃口を向けたら、その時は躊躇するな。おまえが先に引き金を引け。国家の秩序のために、結城を撃つんだ」と鍛治から指示された稲見だが……。

 このドラマのクランクアップは放送が始まる前の2月中旬。爆破された特捜班オフィスセットにて、全話の撮影を終えた西島は、共に作品を引っ張ってきた小栗から花束を渡され、笑顔で抱擁を交わした。西島は「お疲れ様でした! みんなと顔合わせをした時に“本当にインするんだ”って初めて実感しました。今終わってみて、改めてこれだけ順調に撮影ができたのは、スタッフの皆さん全員の力だと思います。皆さんとご一緒できてうれしかったです。こんなに達成感のある現場は今までありません! より一層、俳優として頑張っていきます」と挨拶し、小栗やこの日クランクアップを迎えた田中哲司、野間口徹、新木優子、飯田基祐、そしてスタッフから拍手が送られた。撮影開始1年前からアクショントレーニングを行って臨んだ『CRISIS』の撮影を順調に終えたことに、達成感と安堵をにじませた表情だったという。

 一方で、小栗の最後の撮影はその翌日、第1話でも映し出された稲見の自衛隊時代シーン。このために髪を短く刈り込んで撮影に臨んだ小栗は、「本当にこのスタッフじゃなければ成立しなかった数カ月だと思います。皆さん本当にありがとうございました。そして最後まで辿りついてホッとしております。こうしてクランクアップが出来てうれしいのと、なかなかイカれたドラマが作れたんじゃないかと思っております。お客さんたちがワクワクしてくれるようなドラマになってくれることを願っています。ケガなくここまで来られてよかったです。お疲れ様でした!」と挨拶。主要キャストとしてはたったひとりでのクランクアップとなったが、「昨日の方が泣きそうでした」と語っていた。

■小栗旬 コメント
稲見と結城のバトルは、技術と技術のぶつかり合いから一瞬の隙が命取りになるような殺し合い、そして最後は高校生のようなケンカになります。
泥臭い男の戦いをご覧いただければと思います。
最終話では、正義とは何だろう、自分が命をかけて行う仕事は本当に国のためになっているのか、と国家に対して不信感を持つ稲見が、自分自身と決着をつけようとしますが……。
とても面白い話になっていますので、最後までお楽しみに。

■西島秀俊 コメント
小栗君と金子君の壮絶なアクションシーンを楽しみにしています。
稲見の過去や本音も明らかになっていく中で、最後まで規格外のドラマになっています。
怒とうの展開をぜひお楽しみください。

3 小栗旬「CRISIS」最終回2ケタ届かず9・6%(6/14(水) 10:29配信 日刊スポーツ)

 フジテレビ系の小栗旬(34)主演の火曜ドラマ「CRISIS 公安機動捜査隊特捜班」(午後9時)の13日最終回の平均視聴率が9・6%(関東地区)だったことが14日、ビデオリサーチの調べでわかった。全話通しての最高視聴率は初回の13・9%だった。 

2017年6月10日 (土)

【映画】僕とカミンスキーの旅

面白い人生と旅の背景に人間の業の深さが隠されているなあと思いました。

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「グッバイ、レーニン!」の監督&主演コンビが再び組んだロードムービー。無名の美術評論家ゼバスティアンは一儲けしようと、かつて脚光を浴びた盲目の画家カミンスキーに着目。新事実を暴こうと旅に連れ出し珍道中を繰り広げるうちに、不思議な友情を育む。12年ぶりのヴォルフガング・ベッカー監督作品出演となったダニエル・ブリュールが野心家の青年ゼバスティアンを、彼を振り回すカミンスキーを「007」シリーズのイェスパー・クリステンセンが演じる。

【ストーリー】
無名の美術評論家ゼバスティアンは、金と名声を得ようとして、芸術家の伝記を書こうとする。目を付けたのは、画家カミンスキーだった。マティスの最後の弟子でピカソの友人である彼は、ポップアートが隆盛した1960年代ニューヨークで盲目の画家として脚光を浴びるが、今やスイスの山奥でひっそりと暮らしていた。ゼバスティアンはこの伝説的人物の新事実を暴くため、老いたカミンスキーをそそのかして彼がかつて愛した女性のもとへ連れて行こうとするが、思わぬトラブルが立て続けに起きる。

【作品データ】
原題 ICH UNT KAMINSKI
製作年 2015年
製作国 ドイツ=ベルギー
配給 ロングライド
上映時間 123分
映画公式サイトへ

【スタッフ】
監督 ヴォルフガング・ベッカー 
脚本 ヴォルフガング・ベッカー 
原作 ダニエル・ケールマン 
プロデューサー ヴォルフガング・ベッカー 

【キャスト】
ダニエル・ブリュール 
イェスパー・クリステンセン 
ドニ・ラヴァン 
ジェラルディン・チャップリン 
アミラ・カサール 

【感想】
主人公セバスチャンのいい加減な調子の良さが本作の肝であり、こんな胡散臭い奴っているか?と思って観ていたのだが、そういう自分が結構、調子の良い奴その者なのを忘れての感想に思わずクスッとしてきた。(笑)

旅行でなくて、流離うような旅は、私も強く憧れるし、そういう映画は大好き(【映画】LIFE!(ライフ)【映画】しあわせはどこにある【映画】ロング・トレイル!など)でそういう意味で、本映画はそう言うテイストがあって、破天荒な漫才のようなやり取りに、切ない恋物語などもあったりと、楽しく鑑賞できた。

最後の二人の別れには、確かな友情がはぐくまれた見事なエンディングで、かなり感動できて、その余韻に浸ることができた。

一見、それが本映画の主題のように思ったのであるが、私の心に引っかかったのは、それではなくて、別のポイントであった。

老いた伝説の画家の晩年を娘が取り仕切っているのであり、それは大家族主義者の私から見ると、あるべき姿に見えるのであるが、一方で、父である老画家の健康などを案じるがあまり、家に閉じ込めるがごとくの隠遁生活を強いて、本来は自由奔放な芸術家の生き様を虐げているとも見えてくる。

でも、結局、最後は家族の下に帰っていく。

最後に帰るべき家族を持たない独身者はどうすんのかな?

直近、観た映画では、があったが、独身といっても、最愛の妻を失った老人だったので、純粋な独身者ではなかったなあ。

なんか、それをうまく描いた映画があったような気がしたが、今は思い出せない。

2017年3月19日 (日)

【映画】この世界の片隅に(日本)

傑作です。やはりロングランには訳がある。日本人に生まれてよかった。こんな素敵なアニメ映画を作る現代の日本人とその原作となる80年前の苦しい戦時下を耐え忍び、そして見事に立ち直ったご先祖様、さらにこの素晴らしい映画を鑑賞できる自分を無事に育ててくれた家族や友人のいる日本国そのものに

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第2次大戦下の広島・呉を舞台に、大切なものを失いながらも前を向いて生きていく女性すずの日常を描いた、こうの史代の同名漫画をアニメ映画化した人間ドラマ。『マイマイ新子と千年の魔法』で評判を呼んだ片渕須直監督が、徹底した原作追及、資料探求などを重ね、すずの生きた世界をリアルに描く。主人公の声をのんが演じる。

【ストーリー】
昭和19年、18歳の少女・すず(声:のん)は生まれ故郷の広島市江波を離れ、日本一の軍港のある街・呉に嫁いできた。戦争が進み様々な物が不足していく中、すずは工夫をこらして食事を作っていく。やがて日本海軍の根拠地であるため呉は何度も空襲に遭い、いつも庭先から眺めていた軍艦が燃え、街は破壊され灰燼に帰していく。すずが大切に思っていた身近なものたちが奪われていくが、日々の営みは続く。そして昭和20年の夏を迎え……。

【作品データ】
製作年 2016年
製作国 日本
配給 東京テアトル
上映時間 126分
映画公式サイトへ

【スタッフ】
監督 片渕須直 
脚本 片渕須直 
原作 こうの史代 
企画 丸山正雄 
プロデューサー 真木太郎 
キャラクター・デザイン 松原秀典 
作画監督 松原秀典 
撮影監督 熊澤祐哉 
美術監督 林孝輔 
音楽 コトリンゴ 
録音調整 小原吉男 
音響効果 柴崎憲治 
編集 木村佳史子 
監督補 浦谷千恵 
色彩設計 坂本いづみ 
画面構成 浦谷千恵 
動画検査 大島明子 

【キャスト】
北條すず(旧姓:浦野) のん(能年玲奈) 
黒村径子 尾身美詞 
北條周作 細谷佳正 
黒村晴美 稲葉菜月 
北條円太郎 牛山茂 
北條サン 新谷真弓 
水原哲 小野大輔 
白木リン 岩井七世 
浦野すみ 潘めぐみ 
浦野十郎 小山剛志 
浦野キセノ 津田真澄 
森田イト 京田尚子 
小林の伯父 佐々木望 
小林の伯母 塩田朋子 
知多さん 瀬田ひろ美 
刈谷さん たちばなことね 
堂本さん 世弥きくよ 

【感想】
まず、広島弁(性格には安芸弁)にグッと引き込まれた。なぜなら、両親とも広島出身で、親戚もみんな広島出身で、いつも聞いている方言と一緒だったのだ。
なので、最初から懐かしさ満開というか、この世界の片隅に完全無欠に引き込まれた。

ほのぼのとした少女時代の話から始まり、とにかく笑いのシーンが豊富で、そのゆるさは日本人でないとわからないだろうな。
そして何より主人公すずがほのぼのとしていて、その声役がのん(能年玲奈)というのが、またナイスキャスティングでしたね。最近彼女をテレビで観てないが、良い仕事してましたね。

私が最近観たアニメーション映画は、「モアナと伝説の海」、「SING/シング」といずれもアメリカのミュージカル調のアニメーション映画で、エンターテイメント性が高く、面白くて、十分満足したつもりであったが、それに比べればはるかに地味で、まさに日本的な二次元アニメなのであるが、その歴史的事実の基づく戦争の不条理さの圧倒的なリアリティとCG全盛時代に逆らうかのごとくの手作り感満載の古きアニメーションに込められた熱き想い。
日本のアニメーターの傑作と言えるほどの珠玉の作品に出会って幸せでした。

【ネタバレ】
主人公すずの夫周作は、海軍の事務方の役人であったが、ついに召集されて、訓練を受けるために呉を離れることになり、いよいよ米軍の空襲も激しくなり、連日連夜の空襲となっていく。
すずの義父が空襲で怪我して、入院しているので、一族で見舞いに行くと、空襲があって、病院近くの防空壕で難を逃れた。ホッとして、防空壕から出て、軍艦を眺めていたとき、米軍が落としていった時限爆弾がさく裂し、真っ白になる。
一緒にいた姪の晴美は爆死し、すずも右手を失う。晴美の母である義姉の径子に責められるシーンは、観ているこちらも辛くなる。
右手を失い、家事が上手くできなくなったすずは広島に帰ることを決意し、その当日の朝、広島方向から巨大な閃光が、そう広島への原爆投下があったのだ。
そして、8月15日の玉音放送で敗戦を聞いたすずは、激怒する。「なんのための戦争だったのか!」
原爆で焼け野原となった広島ですずは復員した夫の周作と再会する。そこに原爆で母を失った汚い孤児と出会う。
孤児の母は原爆で右手を失って、最後は死んだのだが、同じように右手の無いすずを見て、懐いたのだ。そのまま、呉まで連れ帰り、新しい家族と迎えられ、孤児のしらみにみんなで慌ためくところで、映画は終わった。

【歴史的補足】
 軍事施設などへの爆撃でなく、一般市民に対する爆撃を行うことを、無差別爆撃という。
 先の戦争で、日本はアメリカ軍にこの無差別爆撃を何百回もいろいろな都市で行われ、それこそ百万人近くの死傷者が出たのである。
 戦争を始めた報いであるのだが、それ以上に、重要な歴史的事実は、この無差別爆撃の歴史に日本が大きくかかわっているのだ。

 無差別爆撃の歴史を紐解くと、世界最初の無差別爆撃と言われているのが、ピカソの有名な絵「ゲルニカ」を描かせることになったナチス空軍によるスペイン内戦時のゲルニカ無差別爆撃である。

 そして、この無差別爆撃を発展させたのが日本軍による重慶爆撃である。
 中国の首都南京を陥落した日本軍であったが、中国は首都を内陸部の重慶に遷都し、それに対し日本軍は、陸軍が進撃できない内陸であったが故に、空軍で足掛け3年、毎日のように爆撃をしたのである。

 その時、開発されたのが焼夷弾(しょういだん)と言われる、爆発するのではなく、木造家屋を燃やすために燃える爆弾である。実はこの燃やす爆弾を実質的に進化させたのは、重慶爆撃を行った日本軍なのである。

 結局、この焼夷弾は、日本の都市を爆撃するのに最適であることから、最後は米軍が多用し、空襲を受けた日本の都市は丸焼けになったのは、本作品にもあったとおりである。

 主人公が自宅に落ちた焼夷弾を布団とバケツの水で消火するシーンがあったが、実際には、消すことがかなり困難な粘着性のある油の塊で、家屋に粘着したら、消火は極めて困難、万一体に付いたら、簡単には振り払うことなどできず、そのまま燃え続けるというのが実態であったことを知っていた私は、あのシーンは肝を冷やして見ていた。(簡単に消せない焼夷弾を日本軍が開発し、それを米軍が真似して、だから日本は空襲で丸焼けになったのである。)

 世界一の戦艦たる大和にはロマンも感じるが、そうでない極悪な兵器も競って作っていたという事実を久しぶりに思い起こさしてもらった。

 そういう不都合な事実ってやつも知らない人が多いだろうが歴史にはあるんだよなあ。

 そういえば、終戦直後の呉の街を写したシーンに、大極旗(大韓民国の国旗)が一つ掲揚されているように見えたのだが、見間違いなのだろうか?もし、大極旗であるなら、いったい、どういう意味だったのだろうか?

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