映画・テレビ

2017年7月12日 (水)

【映画】セールスマン(イラン・フランス)

イスラム社会といえども現代化は免れず、でもそこに根付いている文化はやはりイスラムなのであっても、良い映画はできる、なぜかイランでは

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「別離」に続き、本作で2度目のアカデミー外国語映画賞を受賞、第69回カンヌ国際映画祭でも脚本賞と主演男優賞を受賞したアスガー・ファルハディ監督作。小さな劇団で俳優として活動する夫婦。ある日、妻が自宅で何者かに襲われ、夫は独自に犯人捜しを始める。出演は「別離」のシャハブ・ホセイニ、「彼女が消えた浜辺」のタラネ・アリドゥスティ。

【ストーリー】
教師のエマッド(シャハブ・ホセイニ)は妻ラナ(タラネ・アリドゥスティ)とともに小さな劇団に所属し、上演を間近に控えたアーサー・ミラー原作の舞台『セールスマンの死』の稽古に忙しい。そんななか、思いがけないことで住む家を失った夫婦は劇団仲間が紹介してくれたアパートに移り住むことに。慌ただしく引っ越し作業を終え、『セールスマンの死』の初日を迎えた夜。ひと足早く劇場から帰宅したラナが侵入者に襲われ、この事件以降、夫婦の生活は一変する。包帯を巻いた痛々しい姿で帰宅したラナは精神的にもダメージを負い、めっきり口数が少なくなった。一方、エマッドは犯人を捕まえるために「警察に行こう」とラナを説得するが、表沙汰にしたくない彼女は頑なに拒み続ける。立ち直れないラナと、やり場のない苛立ちを募らせるエマッドの感情はすれ違い、夫婦仲は険悪になっていく。やがて犯人は前の住人だった女性と関係がある人物だと確証を掴んだエマッドは、自力で犯人を捜し出すことを決意するのだが……。

【作品データ】
原題 FORUSHANDE
製作年 2016年
製作国 イラン=フランス
配給 スターサンズ=ドマ
上映時間 124分
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【スタッフ】
監督 アスガー・ファルハディ 
脚本 アスガー・ファルハディ 
脚本監修 パリサ・ゴルゲン 
撮影監督 ホセイン・ジャファリアン 
カメラマン ペイマン・シャドマンファル 
美術監督 ケイワン・モガダム 
音楽 サッタル・オラキ 
録音 ヤドラー・ナジャフィ 、 ホセイン・バシャシュ 
音響効果 モハマッドレザ・デルパーク 
編集 ハイデ・サフィヤリ 
衣裳 サラ・サミイ 
メイク メールダッド・ミルキアニ 
ラインプロデューサー ハッサン・モスタファウィ 
助監督 カーウェ・サジャディホセイニ 
スチールカメラマン ハビブ・マジディ 

【キャスト】
Emad シャハブ・ホセイニ 
Rana タラネ・アリシュスティ 
ババク ババク・カリミ 
男 ファリド・サッジャディホセイニ 
サナム ミナ・サダティ 
キャティ マラル・バニアダム 
シヤワシュ メーディ・クシュキ 
アリ エマッド・エマミ 
エスマット シリン・アガカシ 
マジッド モジュタバ・ピルザデー 
モジュガン サーラ・アサアドラヒ 
シャフナザリ夫人 エテラム・ブルマンド 
サドラ サム・ワリプール 

【感想】
良い映画を観たいと思っているが、調べたりするのが億劫なので、映画賞受賞となると俄然興味がわくというのが、私の特性である。
世界にはいろいろな映画賞があって、一番有名なのはアカデミー賞であるが、その中でも外国語映画賞はいつも気にしている。

さて、同監督の「別離」は、アカデミー賞外国語映画賞を受賞したという認識はなくて、観たのだが、実に良い映画でした。

本作品においても、「別離」で醸し出されていた、イスラム社会の閉塞性とそれがゆえの社会の不条理さが描かれていて、すっきりしないエンディングと共に、私にとってはとても印象深い映画であった。

イスラム社会について、深くは知らないが、自分なりに考察したイスラム社会像に照らしてみても、こういう映画をイスラム社会で製作して、大丈夫なのだろうかと心配してしまう。

それはなぜかと言えば、彼らの聖典である「コーラン」は神の言葉であり、絶対的に正しいものであり、批判は許されないからであるが、この映画の主人公の妻は、ちょっとした不注意で、神に戒められている、夫以外の男性に肌を見られるという禁忌というか戒律違反を招いてしまうが、犯罪被害を警察に訴えるよりも、周りに戒律違反を知られないようにするため、警察にも訴えないという、現代社会とは思えない不可思議な行動規範を招いている。

つまり、警察に事件を親告すると、神の言葉に違反した自分が世間にさらされるという宗教的な蔑視を受けてしまうということへの葛藤があるからである。

主人公である彼女の夫、つまり主人公は警察にこの事件の解決を委ねようと希望したが、彼女の強い抵抗で結局、警察には親告しなかったのだが、主人公である彼女の夫は、なんとか妻の裸を見た犯人を見つけ出し、その犯人には幸せな家庭があるのだが、他人(女性)の裸を見たということは、イスラム社会では許されざる神への冒涜であり、ゆえに主人公は今度は自身のこれまでの態度とは逆に、その事実を警察に伝えることなく犯人の家族に伝えることで、自分が受けた屈辱、それは自分の妻が裸を見られたという戒律違反の身となり、その夫も、神自身とその神を信じる社会から蔑視される存在になったことに対する復讐を今度は、見つけだした犯人の家族に知らしめることでイスラムでは身の置き所が無くなる、つまりイスラム社会ならではの復讐劇に変わっていくのである。

唯一神を信じないわれわれ日本人からすると、自分が納得する形が一番であり、神とのかい離に葛藤することなんぞ、多くの日本人には無いと思われるが、イスラム社会では神と社会という二つの絶対的な存在と自己の内面が葛藤しなければならないという、想像すらできない社会で生きていかなければならないということだけは、良くわかりました。

同じ唯一神を信じるキリスト教徒の多いアメリカ人やヨーロッパの人々もこういう葛藤に共感できるから、評価が高いのかなあ・・・。

【ネタバレ】
自身の神への冒涜行為を家族に知らされるという耐えがたい屈辱を強要する主人公に対し、本来であれば最大の被害者である彼の妻は、その復讐劇のような仕打ちを止めさせようとし、最後には、それをしたら、自分たちの夫婦関係は終わりだと言い放って、主人公の復讐劇を止めさせた。
しかし、初老の犯人は家族の前で、その屈辱的な復讐劇を実行されなかったのであるが、もともと悪かった心臓に発作がおきて、倒れてしまう。
主人公は妻の最後通牒に従い、自分たちの舞台に復帰するのであるが、夫婦関係が元に戻るとも思えない感じで、映画は終わるのであった。

2017年7月10日 (月)

ラスト ドライブ(NHK BS1スペシャル)

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日曜の夜はミスターサンデーとスポーツニュースでまったりして、明日月曜日からの仕事に備えるパターンのはずが、ちょっとだけ見ようと思った衝撃のドキュメンタリーに1時間40分もの間、目が離せず最後まで観てしまいました。

【あらすじ】
死を前にした人の最後の願いをかなえようという終活プロジェクトがヨーロッパで静かに広がっている。ドイツでは3年前から「願いの車」という名の車が旅を続けている。医療従事経験のあるスタッフとボランティアが、本人や家族からの依頼をもとに人生最後の旅のプランを作る。死を前にした時、人は最後に何を願うのか。美しい春のヨーロッパを舞台に、本人、家族、ボランティアそれぞれの目から人生最後の旅を見つめていく。

【感想】
まず、最初のドキュメント(最後の願い)であるが、ドイツのエッセンという大都市に住んでいる80歳のおばあさんで、彼女の夫とは19年前に死別し、今は末期の肺がんで転移も進んでいて、ホスピスに転院してきた人の最後の旅の話であった

※ホスピスとは、治療の当てがなく、余命いくばくもない患者の最後の安息に満ちた時間をケア(ターミナルケア)する施設

私は、純然たるホスピスには行ったことがないが、看取りを行っている施設であれば特別養護老人ホーム等には行ったことがあるし、実際に義父は特養で娘たちに見守れて、天寿を全うし、安らかにその生涯を終えた。とても幸福な理想的な死に様だったと思う。

さて、このおばあさんの最後の願いは、夫とよく行った海を見たい。(だけど夫と一緒に行った海岸には行きたくない)それから中華料理(北京ダック)を食べたいというもので、NPO法人と思われる組織が、最後の旅のプランを練って、ボランティアで実行するのである。

おばあさんは、なかなか毒舌とユーモアのあるおばあちゃんで、とても死が迫っているような感じではない。(このあたりは、ドラマに出てくるキャラクターのようだった。)

子どもがおらず、親戚づきあいもなく、まさに天涯孤独の身で、それゆえに弱さを周りには見せられないのが、彼女なりの生き方なのだろう。

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救急車を改造した車(旅が楽しくなるように、外の景色が良く見えるよう大きな窓が付けられている)で、オランダの海岸に向かう車中で、ボランティアの看護師さん(50歳くらい)との会話が本当にドラマのように展開していた。

最初は、少しぶっきらぼうに、「お金も払わずに、こんなことされると恐縮しちゃうわね。」とか言っていて、やがて、自身のことを少しずつ話し始めた。

「夫は長い間、浮気していた。」とか、「苦労ばかりしていた。」とか、自分の人生に否定的な身の上話をしつつ、「あんた、子どもいるの?」、「幸せなの?」と相手に関心を持ちつつ、人生の先輩として、指南したりして、250kmかけて、オランダの海岸についた。

最初は海辺のカフェにいたが、そのカフェには、砂浜で動く、タイヤの大きな車いすがあって、それは民間のカフェが自力では海に行けない人のために、特注で作って、無料で貸し出しているもので、それを使って、波打ち際まで、彼女は行くことができた。

そこで、3人のボランティアとの交流は、本当に素晴らしい映画のワンシーンのようだった。

次は帰路に中華料理屋によって、みんなでわいわいと楽しい晩餐を行った。

おばあさんは、死が迫っているとは思えないほど、元気で饒舌で、しかもよく食べていた。

お店の人も事情を察して、ことのほかサービスしているように見えた。

その最後の願いが終わって、一緒に過ごしたボランティアが一週間後に訪ねたが、おばあさんはもう望みはないと言って、面会が拒絶され、海に行ってから17日後に亡くなった。

この活動は、恐らく寄付と無償ボランティアによって成り立っていて、何より、命に係わる最後の旅のために、無償で奉仕するというボランティア精神の高さに驚いた。

ボランティアは3人同行していたが、看護師の女性、元救急救命士の男性、元ソーシャルワーカーの男性と、この最後の願いのボランティアとしては、最適な人ばかりなのであるが、その取り組む姿勢や精神は、まさにボランティアのプロだと感服した。

相手が喜んでもらえることこそに喜びを感じ、それ清廉なる行為が、周りの人々に伝染していくのである。

夫を最後の願いで自宅に連れて帰ることができた、今は未亡人の女性は、このボランティア活動に参加し始めていたし、もう一人、50歳で末期がんの男性が、最後の願いとして、恋人とのデートコースである湖をもう一度、恋人と過ごすのだが、湖畔のカフェで一緒に湖を眺めていたとき(最初の写真のシーン)には、その湖畔のカフェのオーナーが、彼らのために食事も飲み物もすべてサービスしていた。

オーナーは両親が外国からドイツに移民した、いわゆる移民二世だったのだが、自分たちを受け入れてくれたドイツとドイツ国民には大変感謝しているし、その伝統を受け継ぎたいので、こうして少しでも恩返しができて、嬉しいとまで言っていた。

善の連鎖、幸せの連鎖をテレビ画面を通してだが、目の当たりにして、本当にその素晴らしさに感動してしまいました。

感動しつつ、思ったことは、自分の死が迫ったときに、自分はどうするのだろうか?

よく言われる、最後の晩餐(食事)は何を食べるのか?なんて問いがあるが、突然死でもない限り、死期が迫っているということは食欲だってなくて、美味しい食事なんぞできない。

心落ち着く場所って、やはり家なのかなあ・・・。

ホスピスに入るということは、自分がそう長く生き永らえないということを、自分自身がわかっての選択であることを考えると、そういう社会システムを高齢者自身が受け入れ、それ故に、社会がそうした人に対し、尊敬と愛情をもって接していく。

今の日本では、そういう風潮には程遠いのが現実であるし、隣人愛とかの宗教的な共通性もないから、難しいとも思った。

公私ともに高齢者のあらゆる事象に対して、関心は高いのであるが、死を目前にした人の最期の願いを求める死期が迫った人々の覚悟とそれを叶える崇高な行為を、ごく当たり前の奉仕の精神を持って周りの人たちが行える社会、真のボランティア精神が根付いている社会の美しさと 温かさには、大いなる未来があると思いました。

再放送があれば、ぜひとも、皆様にご覧いただきたい、珠玉のドキュメンタリー番組でした。

2017年6月21日 (水)

【映画】美女と野獣(字幕)

25年くらい前に見たアニメーションでも感動したし、当時最先端をいっていたCGアニメの表現力の高さにも驚いた(今となっては児戯のような出来だと思うが(笑))ことなどを懐かしく思いながら、実写はやはりすごいなと思いました。

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絶大な人気を誇るディズニーのアニメ作品をエマ・ワトソン主演で実写映画化したラブストーリー。呪いによって醜い野獣の姿に変えられてしまった王子と、彼の前に現れた娘の運命を描く。『ドリームガールズ』のビル・コンドン監督が、壮大な世界観を見事に映像化し、アニメ版同様に歌あり、踊りありのミュージカル調の物語に仕立てている。

【ストーリー】
ある時、ひとりの美しい王子(ダン・スティーヴンス)が、魔女の呪いによって醜い野獣の姿に変えられてしまう。魔女が残した一輪のバラの花びらがすべて散る前に、誰かを心から愛し、愛されることができなければ永遠に人間には戻れない。呪われた城の中で希望を失いかけていた野獣と城の住人たちの孤独な日々に変化をもたらしたのは、美しい村の娘ベル(エマ・ワトソン)であった。聡明で進歩的な考えを持つベルは、閉鎖的な村人たちになじめず傷つくこともあったが、それでも人と違うことを受け入れ、かけがえのない自分を信じていた。一方、野獣は人と違う外見に縛られ、本当の自分の価値を見出せずにいた。そんな二人が出会い、やがて惹かれ合っていくのだが……。

【作品データ】
原題 BEAUTY AND THE BEAST
製作年 2017年
製作国 アメリカ
配給 ディズニー
上映時間 130分
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【スタッフ】
監督 ビル・コンドン 
脚本 エヴァン・スピリオトポウロス 、 スティーヴン・チョボスキー 
製作総指揮 ドン・ハーン 、 トーマス・シューマッハ 、 ジェフリー・シルヴァー 
製作 デイヴィッド・ホッバーマン 、 トッド・リーバーマン 
撮影 トビアス・シュリッスラー 
美術 サラ・グリーンウッド 
音楽 アラン・メンケン 
編集 ヴァージニア・カッツ 
衣裳 ジャクリーン・デュラン 

【キャスト】
ベル エマ・ワトソン 
野獣 ダン・スティーヴンス 
ガストン ルーク・エヴァンス 
ル・フウ ジョシュ・ギャッド 
モーリス ケヴィン・クライン 
ルミエール ユアン・マクレガー 
コグスワース イアン・マッケラン 
ポット夫人 エマ・トンプソン 
チップ ネイサン・マック 
プリュメット ググ・バサ=ロー 
マダム・ド・ガルドローブ オードラ・マクドナルド 

【吹き替えキャスト】
ベル 昆夏美 
野獣 山崎育三郎 
ポット夫人 岩崎宏美 
モーリス 村井国夫 
ガストン 吉原光夫 
ル・フウ 藤井隆 
ルミエール 成河 
コグスワース 小倉久寛 
マダム・ド・ガルドローブ 濱田めぐみ 
プリュメット 島田歌穂 
チップ 池田優斗

【感想】
アニメ映画を観て、主題歌や感動したことはよく覚えているのだが、細かいあらすじはすっかり忘れていた。
家来も一緒に呪いに掛けられていたことすら覚えていないのだから、ある意味、幸せ者である。(誰かと一緒だったと思うがそれすら思い出せない。(笑))
というわけで美女と野獣は2度目なのだが、実質初めてと同じような感じで鑑賞できたのである。

今回は実写版ということで、繊細な感情表現を思う存分受容し、加えて、こちらも年齢を重ねたことによる人間観察力の向上などの感性の変容もあり、この年齢での「美女と野獣」の深い味わいを十分に堪能することができたと思う。

主人の美女ベルのお父さんへの思いをかなえてあげるため、野獣は自身と家来の最後の望みを断ち切りかねない苦渋の決断、つまり最後の望みであるベルを城から解き放った辺りの潔さというか、愛の深さは「ラ・ラ・ランド」にも似た、男のロマンチシズムを感じさせるに十分なエピソードで、おじさんはまたも涙してしまった。(笑)

エンディングの主題歌は、25年前のアニメで使われた音源だったような気がしたが、実際のところはどうだったんだろうか?

【ネタバレ】
ベルに横恋慕している勇士ガストンの策略によって、まずはベルの父が精神病に仕立てられ、それを知ったベルが父を助けたいとの思いを持っていることを悟った野獣は、ベルを城から解き放つ。
ベルは村に戻ったところで、父親の無罪、すなわち野獣の善良な存在を訴えるが、事実の露呈を恐れたガストンは、ベルを父親とともに幽閉し、村人を扇動して、野獣の城を壊しに向かう。
城では家来のがんばりで村人を見事に追い払うが、銃を持っているガストンは、野獣を銃撃し、追い詰めるが、野獣に逆襲される。
野獣とベルが愛を深めている刹那、ガストンの銃弾が野獣を打ち抜き、野獣が倒れるが、ガストンも城から転落して、死んでしまう。
野獣の死を嘆き悲しみ、ベルが野獣にキスをした瞬間、呪いが解け、野獣は王子に、家来も人間に戻って、王子の目が野獣と同じことで、本人性を確信したベルは王子を野獣と認め、最後は蘇った城で舞踏会でハッピーエンドで終わった。

2017年6月17日 (土)

【テレビ】ラン×スマ ~街の風になれ~ - NHK

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さまざまなランニング情報を提供するNHKの番組「ラン×スマ ~街の風になれ~」

じゃっかんというか、ほとんど初心者市民ランナー向けの番組でしたが、最近はそれだけではレギュラー放送を続けるのは難しいのか、結構、難易度の高い、マニアックな大会に参加して放送もときどきあったりして、私も楽しんでいます。

例えば、最近といっても2016年7月開催の市民ランナー憧れの大会の一つ、「富士登山競走」の参加レポートもありましたね。(私も同じレースに出ていましたが、残念ながら悪天候で短縮されました。)

さて、今日、ここでランスマの話をするのは、来週開催で私も3年連続で出場する予定のトレイルランニングレースのスパトレイルにランスマのランナー、お笑い芸人の「ハブサービス」さんが参戦するとのチラシが、先日届いたスパトレイルの参加案内に入っていたので、この記事になったという次第である。

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スパトレイル完走記録はコチラ

そして、テレビ放映のタイミングですが、

8月12日(土)午後6時25分と8月26日(土)午後6時25分の2回と書いてあります。

参戦するお笑い芸人のハブサービスさんは、かなりの走力の持ち主で、5キロの練習ランでは、最後の1キロを余裕の3分台で走れる、なかなかのランナーさんです。

ちなみに私は、1000m走、つまり1キロを全力で走っても4分ジャスト程度なので、スピードという点では、全く歯が立ちません。

また、同じレースに出場していた富士登山競走では、ハブサービスさんは、五合目2時間8分だったかなあ?私は2時間12分とやはり、私より先着しておりました。

ところが、ランニングとは面白いもので、フルマラソンンにハブサービスさんは確か6回出場されていながら、いまだ3時間30分、つまりサブ3.5を達成されていないのである。

前回、春開催の長野マラソンで、オリエンタルラジオの藤森さんと出場して、3時間30分何秒かで、サブ3.5にならなかったのですが、まあ普通に考えれば、私より若いし、走力もあると思われますが、トレランともなれば、経験値の差はかなり走力にプラスされるはずだし、なによりスパトレイルは72キロで、3800mも上るというアップダウンがあること、さらに、おそらく初めてのフルマラソン以上の距離を走るという部分を考えると、スピードがあるとはいえ、私との走力差はほとんどなくなるのではないだろうか?

だとすれば、私とデッドヒートになるのではないか?というのが私の予想です。

今回のスパトレイルは3回目で、得に楽しみがなかったのであるが、ランスマのおかげで楽しめそうだ(笑)

ぜったい、最後はいつもの全力疾走でランスマのハブサービスさんを追い抜いてやるぜ!(笑)

2017年6月15日 (木)

【テレビ】CRISIS 公安機動捜査隊特捜班(フジテレビ系)

【テレビ】CRISIS 公安機動捜査隊特捜班(フジテレビ系)
久しぶりのテレビドラマネタ。

今年度がはじまって忙しいながらも、ドラマは録画してそれなりに観てました。(笑)

波留主演の不倫ドラマ「あなたのことはそれほど」も良いですが、私の一押しは、「CRISIS 公安機動捜査隊特捜班」と書く前に、そのドラマ終わっちゃいましたが、ラストシーンのやるせなさは想像以上に半端なかったので、やっぱり後出しじゃんけんながら、コンクール一番のドラマだったと今更ながらブログ記事として書いておきます。

細かい説明は時間がないので、以下のネット記事引用で楽させていただきます。(笑)

1 「映画化!?」「この終わり方もあり」衝撃ラストにネット騒然「CRISIS」最終回(6/13(火) 23:57配信cinemacafe.net)

「CRISIS 公安機動捜査隊特捜班」

小栗旬と西島秀俊が国家の危機に立ち向かう公安機動捜査隊特捜班の隊員に扮した「CRISIS 公安機動捜査隊特捜班」が6月13日放送された第10話で最終回を迎え“緊急ニュース”の放送シーンで終了というラストシーンにネットは騒然となっている。

本作は直木賞作家、金城一紀が原案・脚本を担当、小栗さんと西島さんの所属する特捜班の隊員役で田中哲司、野間口徹、新木優子らが出演するほか、新興宗教団体に潜入している公安の協力者役で眞島秀和、その妻で石田ゆり子、特捜班を立ち上げた警察庁の警備局長・鍛治役で長塚京三らが出演した。

最終回では小栗さん演じる稲見の自衛隊時代の同期で、特殊部隊員の結城(金子ノブアキ)がテロを企て逃亡。特捜班は結城の恋人が1年前に起きたガス爆発事故で死亡、その事故が実際は閣僚の誰かが絡んだ“事件”である可能性にたどり着く。その矢先、結城は岸部総理大臣(竜雷太)を弓で狙撃する。

実は1年前のガス爆発は総理の息子が加担したテロであり、結城の目的は総理を見舞うため日本に帰国した息子への復讐だった。総理の息子の罪を隠ぺいした警察に不信感を抱く特捜班に鍛治は息子の護衛を命じる。稲見は結城と死闘を繰り広げ逮捕に成功するが、連行中に結城は武装した警官隊に狙撃され殺害。岸部と鍛治は自らの息子をえさに結城を誘い出し特捜班に逮捕させたところで殺害するつもりだった。

ラストは警察に対し反旗を翻す準備をしているような特捜班のメンバーらが映し出された後、「緊急ニュース」が始まるカットで幕を閉じた。

明確な決着をつけずあえて消化不良のまま、今後を想像させるような終わり方に対し、放送直後からネットでは様々な意見が飛び交っている。

まるで次回があるかのような終わり方で放送が終了すると「CRISIS終わり方やべぇだろwwww」「緊急ニュースとは?」「え、crisis? え???」などあっけにとられた視聴者が続出。

少し時間が経つと冷静になった人々の「あの終わりじゃ悲し過ぎるよ」「納得いかない!」といった稲見、田丸ら特捜班が“報われない”展開に対する感想から「モヤモヤとまらない、、、」「ラストは誰がなにをしたのー」と“何が起きているのかわからない”といった声や「特捜班の反逆みたかったな」「続きあるってこと?」など続編を希望するツイートなどがタイムラインに溢れだした。

続編希望の声のなかには「絶対続きあるやろ!!映画こい!」「映画かドラマがまたあってほしい」「映画あるかもな」といった“映画化”要望の投稿も数多く見受けられた一方で反対に「これで至高 そんな気もする こんな終わり方ありなんや 衝撃すぎる」「あれ以上は描かれないこそのCRISISのように思います」とあえて今後を想像させるラストを評価するツイートも多かった。

終わり方も含めて「良い意味で規格外で本当に凄いドラマだった」という感想も多数上がっており、「毎週見れていた映画レベルの演出見れなくなるの辛さしかない」と早くも“CRISISロス”の視聴者も続出している様子だった。

2 『CRISIS』小栗旬と西島秀俊が熱い抱擁 「こんなに達成感のある現場は今までありません!」(6/13(火) 12:00配信 リアルサウンド)

 同ドラマは、直木賞作家・金城一紀が原案・脚本を手がけたアクションエンターテインメント。主演の小栗が演じる稲見朗、西島が演じる田丸三郎をはじめとする公安機動捜査隊特捜班の活躍を描く。

 本日6月13日放送の第10話(最終話)では、稲見の自衛隊時代の同僚で、何らかのテロを計画する結城(金子ノブアキ)と戦うことを決心した特捜班が反撃を開始。特捜班に足取りを追われる中、結城が総理大臣の岸部(竜雷太)の狙撃を目論む模様が展開される。なお、ドラマの制作発表会見で、小栗が「第1話の1000倍面白い」と語った最終話は、15分拡大スペシャルとのこと。

 実はこれまでの9話を通して、特捜班のメンバーは一度も発砲をしていない。特捜班が引き金を引く時は相手の射殺を意味する。第9話では「もし結城がおまえに銃口を向けたら、その時は躊躇するな。おまえが先に引き金を引け。国家の秩序のために、結城を撃つんだ」と鍛治から指示された稲見だが……。

 このドラマのクランクアップは放送が始まる前の2月中旬。爆破された特捜班オフィスセットにて、全話の撮影を終えた西島は、共に作品を引っ張ってきた小栗から花束を渡され、笑顔で抱擁を交わした。西島は「お疲れ様でした! みんなと顔合わせをした時に“本当にインするんだ”って初めて実感しました。今終わってみて、改めてこれだけ順調に撮影ができたのは、スタッフの皆さん全員の力だと思います。皆さんとご一緒できてうれしかったです。こんなに達成感のある現場は今までありません! より一層、俳優として頑張っていきます」と挨拶し、小栗やこの日クランクアップを迎えた田中哲司、野間口徹、新木優子、飯田基祐、そしてスタッフから拍手が送られた。撮影開始1年前からアクショントレーニングを行って臨んだ『CRISIS』の撮影を順調に終えたことに、達成感と安堵をにじませた表情だったという。

 一方で、小栗の最後の撮影はその翌日、第1話でも映し出された稲見の自衛隊時代シーン。このために髪を短く刈り込んで撮影に臨んだ小栗は、「本当にこのスタッフじゃなければ成立しなかった数カ月だと思います。皆さん本当にありがとうございました。そして最後まで辿りついてホッとしております。こうしてクランクアップが出来てうれしいのと、なかなかイカれたドラマが作れたんじゃないかと思っております。お客さんたちがワクワクしてくれるようなドラマになってくれることを願っています。ケガなくここまで来られてよかったです。お疲れ様でした!」と挨拶。主要キャストとしてはたったひとりでのクランクアップとなったが、「昨日の方が泣きそうでした」と語っていた。

■小栗旬 コメント
稲見と結城のバトルは、技術と技術のぶつかり合いから一瞬の隙が命取りになるような殺し合い、そして最後は高校生のようなケンカになります。
泥臭い男の戦いをご覧いただければと思います。
最終話では、正義とは何だろう、自分が命をかけて行う仕事は本当に国のためになっているのか、と国家に対して不信感を持つ稲見が、自分自身と決着をつけようとしますが……。
とても面白い話になっていますので、最後までお楽しみに。

■西島秀俊 コメント
小栗君と金子君の壮絶なアクションシーンを楽しみにしています。
稲見の過去や本音も明らかになっていく中で、最後まで規格外のドラマになっています。
怒とうの展開をぜひお楽しみください。

3 小栗旬「CRISIS」最終回2ケタ届かず9・6%(6/14(水) 10:29配信 日刊スポーツ)

 フジテレビ系の小栗旬(34)主演の火曜ドラマ「CRISIS 公安機動捜査隊特捜班」(午後9時)の13日最終回の平均視聴率が9・6%(関東地区)だったことが14日、ビデオリサーチの調べでわかった。全話通しての最高視聴率は初回の13・9%だった。 

2017年6月10日 (土)

【映画】僕とカミンスキーの旅

面白い人生と旅の背景に人間の業の深さが隠されているなあと思いました。

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「グッバイ、レーニン!」の監督&主演コンビが再び組んだロードムービー。無名の美術評論家ゼバスティアンは一儲けしようと、かつて脚光を浴びた盲目の画家カミンスキーに着目。新事実を暴こうと旅に連れ出し珍道中を繰り広げるうちに、不思議な友情を育む。12年ぶりのヴォルフガング・ベッカー監督作品出演となったダニエル・ブリュールが野心家の青年ゼバスティアンを、彼を振り回すカミンスキーを「007」シリーズのイェスパー・クリステンセンが演じる。

【ストーリー】
無名の美術評論家ゼバスティアンは、金と名声を得ようとして、芸術家の伝記を書こうとする。目を付けたのは、画家カミンスキーだった。マティスの最後の弟子でピカソの友人である彼は、ポップアートが隆盛した1960年代ニューヨークで盲目の画家として脚光を浴びるが、今やスイスの山奥でひっそりと暮らしていた。ゼバスティアンはこの伝説的人物の新事実を暴くため、老いたカミンスキーをそそのかして彼がかつて愛した女性のもとへ連れて行こうとするが、思わぬトラブルが立て続けに起きる。

【作品データ】
原題 ICH UNT KAMINSKI
製作年 2015年
製作国 ドイツ=ベルギー
配給 ロングライド
上映時間 123分
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【スタッフ】
監督 ヴォルフガング・ベッカー 
脚本 ヴォルフガング・ベッカー 
原作 ダニエル・ケールマン 
プロデューサー ヴォルフガング・ベッカー 

【キャスト】
ダニエル・ブリュール 
イェスパー・クリステンセン 
ドニ・ラヴァン 
ジェラルディン・チャップリン 
アミラ・カサール 

【感想】
主人公セバスチャンのいい加減な調子の良さが本作の肝であり、こんな胡散臭い奴っているか?と思って観ていたのだが、そういう自分が結構、調子の良い奴その者なのを忘れての感想に思わずクスッとしてきた。(笑)

旅行でなくて、流離うような旅は、私も強く憧れるし、そういう映画は大好き(【映画】LIFE!(ライフ)【映画】しあわせはどこにある【映画】ロング・トレイル!など)でそういう意味で、本映画はそう言うテイストがあって、破天荒な漫才のようなやり取りに、切ない恋物語などもあったりと、楽しく鑑賞できた。

最後の二人の別れには、確かな友情がはぐくまれた見事なエンディングで、かなり感動できて、その余韻に浸ることができた。

一見、それが本映画の主題のように思ったのであるが、私の心に引っかかったのは、それではなくて、別のポイントであった。

老いた伝説の画家の晩年を娘が取り仕切っているのであり、それは大家族主義者の私から見ると、あるべき姿に見えるのであるが、一方で、父である老画家の健康などを案じるがあまり、家に閉じ込めるがごとくの隠遁生活を強いて、本来は自由奔放な芸術家の生き様を虐げているとも見えてくる。

でも、結局、最後は家族の下に帰っていく。

最後に帰るべき家族を持たない独身者はどうすんのかな?

直近、観た映画では、があったが、独身といっても、最愛の妻を失った老人だったので、純粋な独身者ではなかったなあ。

なんか、それをうまく描いた映画があったような気がしたが、今は思い出せない。

2017年3月19日 (日)

【映画】この世界の片隅に(日本)

傑作です。やはりロングランには訳がある。日本人に生まれてよかった。こんな素敵なアニメ映画を作る現代の日本人とその原作となる80年前の苦しい戦時下を耐え忍び、そして見事に立ち直ったご先祖様、さらにこの素晴らしい映画を鑑賞できる自分を無事に育ててくれた家族や友人のいる日本国そのものに

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第2次大戦下の広島・呉を舞台に、大切なものを失いながらも前を向いて生きていく女性すずの日常を描いた、こうの史代の同名漫画をアニメ映画化した人間ドラマ。『マイマイ新子と千年の魔法』で評判を呼んだ片渕須直監督が、徹底した原作追及、資料探求などを重ね、すずの生きた世界をリアルに描く。主人公の声をのんが演じる。

【ストーリー】
昭和19年、18歳の少女・すず(声:のん)は生まれ故郷の広島市江波を離れ、日本一の軍港のある街・呉に嫁いできた。戦争が進み様々な物が不足していく中、すずは工夫をこらして食事を作っていく。やがて日本海軍の根拠地であるため呉は何度も空襲に遭い、いつも庭先から眺めていた軍艦が燃え、街は破壊され灰燼に帰していく。すずが大切に思っていた身近なものたちが奪われていくが、日々の営みは続く。そして昭和20年の夏を迎え……。

【作品データ】
製作年 2016年
製作国 日本
配給 東京テアトル
上映時間 126分
映画公式サイトへ

【スタッフ】
監督 片渕須直 
脚本 片渕須直 
原作 こうの史代 
企画 丸山正雄 
プロデューサー 真木太郎 
キャラクター・デザイン 松原秀典 
作画監督 松原秀典 
撮影監督 熊澤祐哉 
美術監督 林孝輔 
音楽 コトリンゴ 
録音調整 小原吉男 
音響効果 柴崎憲治 
編集 木村佳史子 
監督補 浦谷千恵 
色彩設計 坂本いづみ 
画面構成 浦谷千恵 
動画検査 大島明子 

【キャスト】
北條すず(旧姓:浦野) のん(能年玲奈) 
黒村径子 尾身美詞 
北條周作 細谷佳正 
黒村晴美 稲葉菜月 
北條円太郎 牛山茂 
北條サン 新谷真弓 
水原哲 小野大輔 
白木リン 岩井七世 
浦野すみ 潘めぐみ 
浦野十郎 小山剛志 
浦野キセノ 津田真澄 
森田イト 京田尚子 
小林の伯父 佐々木望 
小林の伯母 塩田朋子 
知多さん 瀬田ひろ美 
刈谷さん たちばなことね 
堂本さん 世弥きくよ 

【感想】
まず、広島弁(性格には安芸弁)にグッと引き込まれた。なぜなら、両親とも広島出身で、親戚もみんな広島出身で、いつも聞いている方言と一緒だったのだ。
なので、最初から懐かしさ満開というか、この世界の片隅に完全無欠に引き込まれた。

ほのぼのとした少女時代の話から始まり、とにかく笑いのシーンが豊富で、そのゆるさは日本人でないとわからないだろうな。
そして何より主人公すずがほのぼのとしていて、その声役がのん(能年玲奈)というのが、またナイスキャスティングでしたね。最近彼女をテレビで観てないが、良い仕事してましたね。

私が最近観たアニメーション映画は、「モアナと伝説の海」、「SING/シング」といずれもアメリカのミュージカル調のアニメーション映画で、エンターテイメント性が高く、面白くて、十分満足したつもりであったが、それに比べればはるかに地味で、まさに日本的な二次元アニメなのであるが、その歴史的事実の基づく戦争の不条理さの圧倒的なリアリティとCG全盛時代に逆らうかのごとくの手作り感満載の古きアニメーションに込められた熱き想い。
日本のアニメーターの傑作と言えるほどの珠玉の作品に出会って幸せでした。

【ネタバレ】
主人公すずの夫周作は、海軍の事務方の役人であったが、ついに召集されて、訓練を受けるために呉を離れることになり、いよいよ米軍の空襲も激しくなり、連日連夜の空襲となっていく。
すずの義父が空襲で怪我して、入院しているので、一族で見舞いに行くと、空襲があって、病院近くの防空壕で難を逃れた。ホッとして、防空壕から出て、軍艦を眺めていたとき、米軍が落としていった時限爆弾がさく裂し、真っ白になる。
一緒にいた姪の晴美は爆死し、すずも右手を失う。晴美の母である義姉の径子に責められるシーンは、観ているこちらも辛くなる。
右手を失い、家事が上手くできなくなったすずは広島に帰ることを決意し、その当日の朝、広島方向から巨大な閃光が、そう広島への原爆投下があったのだ。
そして、8月15日の玉音放送で敗戦を聞いたすずは、激怒する。「なんのための戦争だったのか!」
原爆で焼け野原となった広島ですずは復員した夫の周作と再会する。そこに原爆で母を失った汚い孤児と出会う。
孤児の母は原爆で右手を失って、最後は死んだのだが、同じように右手の無いすずを見て、懐いたのだ。そのまま、呉まで連れ帰り、新しい家族と迎えられ、孤児のしらみにみんなで慌ためくところで、映画は終わった。

【歴史的補足】
 軍事施設などへの爆撃でなく、一般市民に対する爆撃を行うことを、無差別爆撃という。
 先の戦争で、日本はアメリカ軍にこの無差別爆撃を何百回もいろいろな都市で行われ、それこそ百万人近くの死傷者が出たのである。
 戦争を始めた報いであるのだが、それ以上に、重要な歴史的事実は、この無差別爆撃の歴史に日本が大きくかかわっているのだ。

 無差別爆撃の歴史を紐解くと、世界最初の無差別爆撃と言われているのが、ピカソの有名な絵「ゲルニカ」を描かせることになったナチス空軍によるスペイン内戦時のゲルニカ無差別爆撃である。

 そして、この無差別爆撃を発展させたのが日本軍による重慶爆撃である。
 中国の首都南京を陥落した日本軍であったが、中国は首都を内陸部の重慶に遷都し、それに対し日本軍は、陸軍が進撃できない内陸であったが故に、空軍で足掛け3年、毎日のように爆撃をしたのである。

 その時、開発されたのが焼夷弾(しょういだん)と言われる、爆発するのではなく、木造家屋を燃やすために燃える爆弾である。実はこの燃やす爆弾を実質的に進化させたのは、重慶爆撃を行った日本軍なのである。

 結局、この焼夷弾は、日本の都市を爆撃するのに最適であることから、最後は米軍が多用し、空襲を受けた日本の都市は丸焼けになったのは、本作品にもあったとおりである。

 主人公が自宅に落ちた焼夷弾を布団とバケツの水で消火するシーンがあったが、実際には、消すことがかなり困難な粘着性のある油の塊で、家屋に粘着したら、消火は極めて困難、万一体に付いたら、簡単には振り払うことなどできず、そのまま燃え続けるというのが実態であったことを知っていた私は、あのシーンは肝を冷やして見ていた。(簡単に消せない焼夷弾を日本軍が開発し、それを米軍が真似して、だから日本は空襲で丸焼けになったのである。)

 世界一の戦艦たる大和にはロマンも感じるが、そうでない極悪な兵器も競って作っていたという事実を久しぶりに思い起こさしてもらった。

 そういう不都合な事実ってやつも知らない人が多いだろうが歴史にはあるんだよなあ。

 そういえば、終戦直後の呉の街を写したシーンに、大極旗(大韓民国の国旗)が一つ掲揚されているように見えたのだが、見間違いなのだろうか?もし、大極旗であるなら、いったい、どういう意味だったのだろうか?

2017年3月18日 (土)

【映画】SING/シング

アメリカンドリームを描いたアメリカンアニメ、基本コンセプトはズートピアと同じですが、音楽的要素が強くてエンターテイメント性は高くて面白くて感動的な映画です。

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動物だけが暮らす、人間世界と似た世界を舞台に、取り壊し寸前の劇場が企てた世界最高の歌のオーディションに参加しようとする、ワケありな動物たちが繰り広げる騒動を描くアニメ。劇場支配人のバスター役のマシュー・マコノヒーをはじめ人気俳優が声優を務め、レディー・ガガやザ・ビートルズらの大ヒットナンバーが60曲以上も登場する。

【ストーリー】
動物だけが暮らすどこか人間世界と似た世界。かつては栄えていたにも関わらず、今や客足は途絶え、取り壊し寸前の劇場支配人であるコアラのバスター・ムーン(声:マシュー・マコノヒー)。そんな彼は根っからの楽天家で自分の劇場を何よりも愛し、劇場を守るためなら何でもしようと決心、最後のチャンスとして世界最高の歌のオーディションを開催する。当日、会場にやって来たのは個性溢れる動物たち。貪欲で高慢な自己チューのハツカネズミのマイク(声:セス・マクファーレン)、ステージに上がることに恐怖心を持つ内気なティーンエイジャー、象のミーナ(声:トリー・ケリー)、25匹の子ブタたちの育児に追われる主婦のロジータ(声:リース・ウィザースプーン)、ギャングファミリーを抜け出し歌手を夢見るゴリラのジョニー(声:タロン・エガートン)、横柄な彼氏を捨ててソロになるべきか葛藤するパンクロッカー、ヤマアラシのアッシュ(声:スカーレット・ヨハンソン)、常にパーティー気分の陽気なブタ、グンター(声:ニック・クロール)……。人生を変えるチャンスを掴むため、5名の候補枠をめぐり動物たちが熱唱、それぞれの歌を披露する……。

【作品データ】
原題 SING
製作年 2016年
製作国 アメリカ
配給 東宝東和
上映時間 108分
映画公式サイトへ

【スタッフ】
監督 ガース・ジェニングス 
脚本 ガース・ジェニングス 
製作 クリストファー・メレダンドリー 、 ジャネット・ヒーリー 

【キャスト】
マシュー・マコノヒー 
リース・ウィザースプーン 
セス・マクファーレン 
スカーレット・ヨハンソン 
ジョン・C・ライリー 
タロン・エガートン 
トリー・ケリー 
ニック・クロール 
ジェニファー・サウンダーズ 
ピーター・セラフィノウィッツ 
レスリー・ジョーンズ 
ジェイ・ファロア 
ニック・オファーマン 
ベック・ベネット 

【感想】
音楽の才能はないが、音楽を聞くのは好きなの私にとって、ハリウッド映画は好きでないが、ミュージカル映画は素晴らしいアメリカ映画を見るしかない。(笑)
立て続けにミュージカル映画を見たこともあり、少し食傷気味ではあるが、洋楽の大ヒット曲が映画の中でちりばめられている本作品は、それだけで満足してしまう出来である。(笑)

この音楽を絡ませたエンターテイメント性の高い映画については、アメリカに敵わないなあと思うばかりであるが、一方で、難解な映画が好きな方々(私を含むが)にとっては、人生のはかなさや社会の圧倒的な不条理さを描いて、人類の進歩の覚醒を呼び起こすような作品に出会いたいという欲求は満たされない。

また小難しいことを言ってしまったが、本作品における中盤の喪失感からの立ち直りという典型的なストーリーパターンでのラストの大団円に向かっていく湧きたつような興奮とそれを盛り上げていく伏線として仕込まれてきた家族の物語のハッピーエンドな展開、さらに感動的で場面に完全にマッチした楽曲の熱唱の連続。
やっぱりすごいアメリカらしいアニメーション映画でしたね。

追記:
 日本の楽曲(キャリーぱみゅぱみゅ)が何度か出てくるのだが、そのシーンの扱いは解せない。というか馬鹿にしている感じの扱いでもある。
 まあ、それでも他のアジアの国はもちろん、ヨーロッパの楽曲すら出て無い感じで、映画の中で日本語で歌われる楽曲の登場は、特別な意味を感じさせて、悪い気はしなかった。(そういう主張しない寛容さが日本がバカにされる要因でもあるとは思うのであるが・・・)

【ネタバレ】
 劇場再建に向けて最後の賭けとなった音楽コンテストの通しのリハーサルがうまく行きかけながら、途中からトラブルが連続的に発生して、最終的に劇場が崩壊してしまった。
 崩壊後の劇場は銀行に差し押さえられ、劇場支配人のコアラは自暴自棄になるが、そこはアメリカらしく、明るく前を見て、一から再建に奔走しだす。
 仲間の支えもあり、崩壊した劇場を応急修理して、一夜限りの賞金無しの音楽コンテストを開催するも、観客は入らず。
 それの模様を写しだすニュース映像越しの、この音楽コンテストでの熱唱に町中の人々が熱狂し、喝采を送り、大いに盛り上がる。
 最後は、恥ずかしがり屋であがり症の象の少女が人生初の舞台での熱唱に全員が感動して舞台の幕が下りる。
 この舞台を鑑賞した大富豪の往年の名歌手が劇場の権利を銀行から買い取り、劇場が再建したところで、映画は終わる。 
 めでたしめでたしという話でした。

2017年3月12日 (日)

【映画】モアナと伝説の海(ディズニー)

少女が成長しながらのハラハラドキドキの冒険譚をディズニーが描けば、面白いに決まってます。(笑)
それにしても、ディズニーのCGアニメの進化は凄まじい。

Moana_2

南の島で育ち、“海に選ばれた少女”モアナの冒険を描く、ディズニー・アニメーションによる神秘的なストーリー。『リトル・マーメイド』や『アラジン』といったヒット作を送り出してきたロン・クレメンツ&ジョン・マスカーが監督を務め、命を吹き込まれたかのような海を描く映像美と、ミュージカルナンバーで物語を盛り上げる。

【ストーリー】
数々の伝説が残る島で生まれ育った16歳の美しい少女・モアナ(声:アウリィ・カルバーリョ)は、幼いころのある体験がきっかけで海と運命的な絆で結ばれている。いつしか海に愛されるという特別な力を持つようになったモアナは、世界をひとつにつなぐ大海原へ、神秘に満ちた冒険の旅に出る……。

【作品データ】
原題 MOANA
製作年 2016年
製作国 アメリカ
配給 ディズニー
上映時間 107分
映画公式サイトへ

【スタッフ】
監督 ロン・クレメンツ 、 ジョン・マスカー 
脚本 ジャレド・ブッシュ 
製作総指揮 ジョン・ラセター 
製作 オスナット・シューラー 
プロダクションデザイナー イアン・グッディング 
音楽 リン=マニュエル・ミランダ 、 マーク・マンシーナ 、 オペタイア・フォアイ 
コレオグラファー ティアナ・リウファウ 
アニメーター エリック・ゴールドバーグ 

【キャスト】
モアナ アウリィ・カルバーリョ  屋比久 知奈(やびく ともな)
マウイ ドゥエイン・ジョンソン  尾上 松也
トゥイ テムエラ・モリソン 
タラおばあちゃん レイチェル・ハウス  夏木マリ
シーナ ニコール・シャージンガー 
タマトア ジェマイン・クレメント  ROLLY
ヘイヘイ アラン・テュディック

【感想】
もう一人の主人公であるマウイ、恐らくはハワイなど太平洋の海洋民族の神話をモチーフに作られたキャラクターなんであろうと思うが、こういうキャラクターは日本人には想像できないので創造できない。
そして、ミュージカル調であって、さらに実写映画でのCG技術をアニメーションに惜しみなく投入した映像は、なんといっていいかわからないが、ジブリのアニメと同じような雰囲気、つまりは映像に余裕のようなものがあって、完全に映画の世界に誘ってくれる。
そういう、力のあるアニメーションであることに加え、一応、ヨットも嗜む私的には、主人公が操るヨットが海を疾走するシーンを見て、完全にハートを掴まれた。

「アナと雪の女王」の海版みたいな感じですが、雪より海の方が好きな私は、独特なマウイのキャラクターと変なニワトリがいる、こちらの方が好きですね。(笑)

【ネタバレ】
心を奪われた女神が闇を作る火山の化身になっていたが、マウイの奮闘とモアナの渾身の歌唱により、なんとか女神に心を戻すことに成功し、女神は元に戻り、マウイの釣り針も元に戻って、モアナは無事にふるさとの島に戻って、の完全なるハッピーエンドでした。

2017年3月 3日 (金)

【映画】ラ・ラ・ランド(アメリカ)

私、いい意味で期待を裏切られる展開が好きなのです。そういう意味でこの古き良きミュージカルテイストの映画は懐かしくありながら、思わぬ展開が最高でした。
そして、男の切ないロマンチシズムに、私はキュンキュンきて涙しました。でも女性はイラついたことでしょうね(笑)

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第87回アカデミー賞で3部門に輝くなど、数々の映画賞を受賞した『セッション』のデイミアン・チャゼル監督が、ロサンゼルスを舞台に夢を追う男女の恋を描くミュージカル映画。女優志望のミアをエマ・ストーン、ジャズピアニストのセバスチャンをライアン・ゴズリングが演じ、華麗な歌やダンスを披露する。

【ストーリー】
 アメリカ・ロサンゼルス。この街には、夢を追いかける人が各地から集まってくる。女優を目指すミア(エマ・ストーン)は映画スタジオのカフェで働きながらオーディションを受け続けているが、落ちてばかりだった。ある日、ふと立ち寄った場末のバーで、ピアノを弾いているセバスチャン(ライアン・ゴズリング)と出会う。彼の夢は、自分の店を持って思う存分本格的なジャズを演奏することだった。恋に落ち、互いに応援しあう二人。しかしセバスチャンが生活のために加入したバンドが売れ、二人の関係が変わってしまう。

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【作品データ】
原題 LA LA LAND
製作年 2016年
製作国 アメリカ
配給 ギャガ=ポニーキャニオン
上映時間 128分
映画公式サイトへ

【スタッフ】
監督 デイミアン・チャゼル 
脚本 デイミアン・チャゼル 
エグゼクティブプロデューサー モリー・スミス 、トレント・ラッキンビル 、サド・ラッキンビル 
製作 フレッド・バーガー 、ジョーダン・ホロヴィッツ 、ゲイリー・ギルバート 、マーク・プラット 
撮影監督 リヌス・サンドグレン 
プロダクション・デザイン デイヴィッド・ワスコ 
音楽監督 スティーブン・ギシュツキ 
エグゼクティブ音楽プロデューサー マリウス・デ・ヴリーズ 
編集 トム・クロス 
衣装デザイナー メアリー・ゾフレス 
作詞 ベンジ・パセック 、 ジャスティン・ポール 
作曲 ジャスティン・ハーウィッツ 
振付 マンディ・ムーア 

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【キャスト】
セバスチャン ライアン・ゴズリング 
ミア エマ・ストーン 
トレイシー カリー・ヘルナンデス 
アレクシス ジェシカ・ローゼンバーグ 
ケイトリン ソノヤ・ミズノ 
ローラ ローズマリー・デウィット 
ビル J・K・シモンズ 
グレッグ フィン・ウィットロック 
キース ジョン・レジェンド 

【感想】
まず最初にご報告すべきは、エンドタイトルクレジットを見るまで、主演女優がエマ・ストーンである認識がなかった。(もちろん主演男優のライアン・ゴズリングに至っては、認識ゼロ)
ミュージカル映画ということもあり、勝手な先入観で、歌のうまい女優さんが主役に抜擢されたのか?でもこの女優さん、演技うまいなあって、観ていたのだ。
ハリウッド映画をあまり観ていないにしても、と言い訳しようと思ったら、昨年観た「バードマン」にも出演していたのに、認識できなかったとは、なんだかな・・・。

少しぼやきつつも、それほどまでに事前情報つまり予備知識を持たずに映画鑑賞するのが私の流儀であるし、その方が予断なく、映画を楽しめると思っている。(なのでネタバレなんかは絶対に見ないのであるが、ネタバレを欲している人もいるようなので、それに甘えて、自分の備忘録としてネタバレ掲載してます。)

さて、わが人生に足りないスキルは、音楽と料理だと思っている私にとって、若くてハンサムで、さらには素晴らしいピアノの才能を持ってる男性主人公には、羨望を超えて、友達になりたいような理想的な人物のごときである。
男性主人公であるセバスチャンは自分の夢に対し、妥協をしないで一直線に、つまりはわがままに生きてきたのであるが、もう一人の主人公であるミアとの出会いによって、少しずつ変化していく。
彼女の夢をかなえることを望み、彼女の思いを受け止めて、自分のわがままを抑えて、彼女の夢が実現しそうになると、励まし、背中を押し、その結果はおじさんいとっては、泣けましたね。

男は黙って、ピアノを弾いて、最後は笑顔

切ないはずなのに、かっこよすぎ!

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冒頭の渋滞した高速道路での大ダンスシーンは、どうやって撮ったんだろうか?というぐらい秀逸なダンスの一体感と流れるようなカメラワークに感嘆しました。

【ネタバレ(終盤のストーリー)】
最悪の出会いから、偶然の再会、やがて二人は恋に落ちた。セバスチャンは自分の夢の実現のためにお金を貯めているというようなミアと彼女の母親との電話の話を聞いて、自分の音楽の方向性と違うバンドに参加したら、売れっ子になって、ツアーで忙しくなり、すれ違いが生じてきた。
サプライズでの食事会では、言い争いになるし、大事な彼女の初のひとり芝居の舞台を仕事で見ることが出来ず、また、彼女はひとり芝居の観客の少なさなどに失意して、故郷に戻ってしまう。
しばらくして、ミアのひとり芝居を気にいった映画関係者からセバスチャンの携帯にオーディションの連絡が入り、セバスチャンは車で彼女の故郷に出向く。
彼女は才能がないからオーディションに行かないと言うが、セバスチャンは彼女を説得し、翌朝8時に迎えに来ると言って別れる。
翌朝8時過ぎても彼女は来ないので出発しようとするとミアが現れ、オーディションを受ける。映画はパリで撮影とのことで合格する。
彼との関係を気にするミアに対し、セバスチャンは女優になるという夢の実現のために映画に真剣に向き合えと伝えて、別々ながら共に夢に向かって歩むことを誓う。
シーンは5年後に移って、大女優となったミアは、かつてアルバイトしていた映画撮影所前のカフェにコーヒーを買いに行くシーンから始まり、セバスチャンは自分の夢のジャズバーを運営していて、双方とも夢をかなえていた。
大豪邸に到着したミアには幼い子供がいて、あー良かったと思った瞬間、その子の父親は別の男性で、試写会に出かけるところだった。
冒頭のシーン同様に高速道路の大渋滞からミア夫婦は試写会から食事に切り替え、高速を降りた。食事が終わって、夜道を二人で歩いていると、音楽が聞こえてきて、二人はそこに立ち寄ることにした。
店の中に入って、店のエンブレムが映ると、それはかつてミアがセバスチャンの店のエンブレムをデザインしたものだった。彼の存在を悟ったミアであるが、そのまま最前列近くの席に座って演奏を聴いていると、演奏が終わって、バンドの紹介をするセバスチャンと目が合った。
言葉を失うセバスチャンであったが、次に一曲は、セバスチャンが彼女のためによく歌っていた曲を弾いた。その彼の表情はとてつもなく悲しげであった。演奏している間に、画面は走馬灯のように過去のシーンと大事な選択の場面が少し違うシーン、例えば一緒にパリに行って、やがて、二人は結婚して子供が出来て、最後は二人で仲良くセバスチャンのジャズバーでジャズを聴いているシーンでセバスチャンの演奏が終わった。
いたたまれなくなったミアは今の旦那と席を立つが、最後出口で振り返ると、ステージ上のセバスチャンと目があい、しばらく見つめ合った。
そして、最後にセバスチャンは少し微笑んだ、それに安心したかのようにミアも微笑んで彼の店から出て行った。

男のロマンチシズムも、彼女の幸せのため、ここまでできれば、最高の男の中の男だね。おじさんは、そんな男っぷりに、キュンキュンきて、涙しました。
(でも、女性はハッピーエンドでないこと、ミアが別の男性を選んだこと、たぶん許せないでしょうね。)

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