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2021年4月

2021年4月28日 (水)

【映画】ジャンク・ヘッド

久々の衝撃作品!鑑賞直前に鬼滅の刃の最終巻読んだ感動も吹っ飛びました(笑)(かずさん)

202104junkhead

孤高のクリエイター・堀貴秀が独学で7年の歳月をかけて制作し、カナダ・モントリオールで開催されるファンタジア国際映画祭で最優秀長編アニメーション賞を受賞するなど世界的に高く評価されたSFストップモーションアニメ。原案、絵コンテ、脚本、編集、撮影、演出、照明、アニメーター、デザイン、人形、セット、衣装、映像効果のすべてを堀監督が1人で担当し、総ショット数約14万コマという膨大な作業を経て完成させた。

【ストーリー】
環境破壊が進み、地上はもはや人間が住めないほど汚染された。人類は地下開発のための労働力として人工生命体マリガンを創造するが、自我に目覚めたマリガンが反乱を起こし地下を乗っ取ってしまう。それから1600年後。遺伝子操作で永遠に近い命を手に入れた人類は、その代償として生殖能力を失った。絶滅の危機に陥った人類は、地下で独自に進化を遂げたマリガンの調査を開始。政府が募集した地下調査員に名乗りをあげたダンス講師は、調査中に死と隣り合わせになったことで命を実感し、マリガンたちと協力して人類再生の道を探る。

【作品データ】
製作:2017年/日本
時間:99分
配給:ギャガ
オフィシャルサイト

【スタッフ】・キャスト
監督:堀貴秀
原案:堀貴秀
キャラクターデザイン:堀貴秀
撮影:堀貴秀
照明:堀貴秀
編集:堀貴秀
音楽:堀貴秀 近藤芳樹
制作:やみけん

【感想】
 僕は地味で小難しくてヒットしないけれど人生にインスパイアを与えてくれる良質な映画が大好きである。その結果、マイナー映画好きな立ち位置になっている。なので今回は千葉県での上映初日の初演を観に行ってしまった。
 とにかく良い映画の第一印象である画面から伝わってくる何とも言えない緊張感が最初からビシバシ伝わってきた。
 テクニック的には辻褄とか伏線の回収とかが微妙な感じで、脚本というかストーリー展開に相当な無駄があると思うのであるが、それが本作品にとっては逆に不気味で良い味わいになっている。もはやそのような映画は天然記念物物で、強いてあげれば意味不明なエピソードてんこ盛りで、話がなんだかよくわからなくなる宮崎駿監督作品のような展開だと思った。
 あえて上から目線で評すれば、不老長寿化した人間、謎の人工生命体、男女の逆転現象、異生物の出現とか現代人がこれまで作り出してきたファンタジーの世界感を孤高のクリエイターが模倣し紡いでいるだけなのであるが、普通は何百人単位で製作される映画をほぼたった一人で7年の歳月をかけて創られたことには、素直に驚嘆してしまうし、そのオリジナリティの高さには一人の人間として、成し遂げた偉業に羨望しかなかった。
 本作品の評価はまさにその一点に尽きると思うのであるが、凡人の僕は次回作品も見てみたいと思う欲望溢れるただの現代人なのであった。

2021年4月27日 (火)

【映画】ワン・モア・ライフ!

人生のロスタイムを手に入れたダメおやじ92分一本勝負!これをコメディにできるところがさすがイタリア!見習わないとね(かずさん)

202103onemorelife
「ローマ法王になる日まで」のダニエレ・ルケッティが監督・脚本を手がけ、イタリアで大ヒットを記録したコメディ。思いがけず人生のロスタイムを手に入れた中年男性の奮闘を通し、「幸せとは何か? 家族とは何か?」を描き出す。

【ストーリー】
シチリア島パレルモで暮らすパオロは、いつも通る交差点で交通事故に遭ってしまう。死の瞬間、彼の脳裏によぎったのは愛する妻や子どもの姿ではなく、恋人に告げられた深すぎる言葉や客待ちタクシーの列の謎など、他愛のないことばかり。予想以上に短い寿命に納得できず天国の入口で猛抗議すると計算ミスがあったことが発覚し、92分間だけ寿命を延長してもらえることに。地上に戻った彼はこれまでの自分勝手な生き方を改め、限られた時間の中で家族との絆を取り戻そうとするが……。

【作品データ】
製作:2019年/イタリア
時間:94分
原題:Momenti di trascurabile felicita
配給:アルバトロス・フィルム
オフィシャルサイト

【スタッフ】
監督:ダニエレ・ルケッティ
脚本:ダニエレ・ルケッティ

【キャスト】
パオロ:ピエルフランチェスコ・ディリベルト
アガタ:トニー・エドゥアルト
天国の役人:レナート・カルペンティエーリ
アウオラ:アンジェリカ・アッレルッツォ
フィリッポ:フランチェスコ・ジャンマンコ

【感想】
強い衝撃、端的には大事故の時って、確かにその一瞬に様々なストップモーションが見えるらしい。かくいう私も中学2年の時の急坂での自転車での大転倒の時、見た記憶がある。(それがなんだったのか、すでに覚えていないが(笑))
さて、それはこの映画ではそのことは単なる始まりであり、主題は自分にとって大切なものは何か?というものである。
自分の人生に限りがあるということは普段はあまり意識していないが、それゆえに大切なものが見えていないというか、感謝できていないことを痛感させられた。
そして、本人の本当の思い、本心が残された家族や友だちに正しく伝え残らないというのは本当に嫌だなあと痛切に思った。
そういう意味では、死のカウントダウンが割とはっきりしている癌というのは突然死より残された家族を含めて、思いをしっかり伝えられる時間的余裕があるという意味で、悪くない死に方なのかもしれないと思った。
僕の場合は、僕の思いを伝えるものとしてこのブログを大事にしていきたいと思った。
それにしてもイタリア人てのは、本当に愛情深くて浮気性なんですね。(笑)

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