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2018年9月16日 (日)

UTMB完走記4(天啓のコンバル湿原)

UTMB完走記その4

この後、奇跡の光明がさしてきます!まさに天啓でした。

セイニュ峠で前回より1時間も遅れているショックを引きずり、気持ちが落ち込みをこらえ、重たい脚をなんとか前に動かして、下って行った。

ものの10分も下ると、見覚えのある懐かしい小屋が見えてきました。

ここは、後で調べると○○という場所らしいです。

●○○小屋(07:36)
Dsc07440
小屋の周りにランナーが何人かいます。

いよいよ次は最難関のピラミデス峠(コース上の最高標高地点かつトレイルが荒れていて難しい)なのだが、これ以上タイムを悪化させずに通過することは可能だろうか?という少し不安な気持ちが出てきたが、それを払拭すべく、気持ちを入れ替えようと思いながら、進みました。

○ピラミデス峠への分岐(2015年撮影)
Dsc06379
橋を渡って、すぐに左に分岐しながら登ります。
この写真のイメージが頭に残っていたのですが、それらしい場所にはテープが張られて、分岐できないようになっていました。

「あれ?どうなっているんだ?」

「俺の記憶違いか?」

そのまま下っていくと、全然記憶にないトレイルを下り続けていることに気が付きました。

●あれ?(07:42)
Dsc07445
ここは通った記憶がないぞ

●残雪のある南側(07:42)
Dsc07448
うーん、記憶にない景色だ。

●振り返って(07:42)
Dsc07450
今降りてきた道を下る後続ランナーを見ながら、やっぱり、さっきの場所が分岐だったとしか思えない。

ここで、ピラミデス峠への分岐(約2km)はさっきの場所で、すでに通り過ぎたことを確信した。

理由はわからないが、コースが短縮されたようだ。

「まじかよ(喜)」

「これで1時間はタイムを短縮できる」

「昨年も同様なコース短縮で制限時間が30分短くなったから、今年もそのパターンか?」

「セイニュ峠で1時間遅れで、完走は絶望的かと思ったが、こんな幸運が待っていたとは」

「俺はなんて運がいいんだ」

●コンバル湿原(07:45)
Dsc07453
ここで2人の日本人ランナー(一人はテビさん)に抜かされる際に、うれしくなっていた私はこの幸運を伝えた。
(彼らは主催者からのメールでコース短縮をすでに知っていたようだったが)

「前回の経験上、完走に絶望的な到着時間だったけど、コース短縮で完走の芽が出てきましたよ!」

今考えると実に失礼な物言いだと思いますが、言っちゃってました。それほどこの幸運をみなと分かち合いたかったんです。どうかお許しください。m(__)m

●コンバル湿原2(07:51)
Dsc07457
さっきまでの重い足取りが急に軽くなるのだから、人間とは不思議な生き物だ。

●コンバル高原3(07:53)
Dsc07463
大して変わっていない景色を何枚も写真撮ってる。

気持ちが晴れやかになると、こうも人間変わるもんなんだね。(笑)

●モンテビアンコ(08:00)
Dsc07467
レースになって初めてのモンブラン、いやイタリア側なのでモンテビアンコが見られました。

●モンテビアンコ2(08:02)
Dsc07471

●コンバル湿原4(08:03)
Dsc07474
コンバル湿原に降りたものだと思っていたら、まだ下るみたい。

やっぱりアルプスはでかい!

下りの遅い外国人の列の後ろについて、下っていたが、最後は我慢できずに、ごぼう抜きして、エイドまで爆走した。

●U6 Lac Combal(66.31km) 順位2022位(-36) (08:15)
Dsc07478
上の写真は、エイドのスタッフがテーブル越しにランナーのマイカップに給水しているところ。
スタッフの献身ぶりにはいつも感謝するばかりで、頭が下がりますね。

ピラミデス峠が無くなり、前回から1時間遅れが解消されたと思った私はかなりご満悦で上機嫌でした。

「俺は何てラッキーなんだ。」

「これでまだ忘れ物を探しに行けるチャンスができた。」

「神が与えてくれたこのチャンスを絶対に生かさないといけない。」

●エイドの外観(08:17)
Dsc07484
ここで同じツアー仲間でUTMB初出走のT部さんと出会う。

「奇跡が起きましたよ!」

「セイニュ峠で前回リタイア時より1時間も遅れて絶望的になっていたら、コース短縮で、このペースでも完走できますよ!」

「ところでI野さんは一緒じゃないのですか?」

「少し遅れているけどもうすぐ追いつくかと、まだエイドにおられるなら、I野さんにT部は出発したとお伝えください。」

「もう、給食給水も終わったので出ます。それではお先に!」

と先に出発したのでした。

●コンバル湿原の脇(08:20)
Dsc07488
この辺りは、本物のコンバル湿原です。

前回はピラミデス峠で力を使い果たして歩いてしまった教訓を反省し、今回は走って進みました。

その際、若い一般登山者グループを追い抜きました。

前回もここら辺で大きなリュックをしょった5人家族を抜きながら、この後の登りの登山道で抜き返され、その際に一番年若い女性(20歳前後の美人)から激励を受け、チョコバーを貰うという、苦い思い出がよみがえりました。

今回は荷物のはるかに大きい一般登山者には抜かれないぞ!と心の中で誓うのでした。(笑)

●ミラーレイク(08:28)
Dsc07492
私のようなギリギリランナーだけが見ることができる絶景です。

●ミラーレイク2(08:29)
Dsc07500
コースから外れて、ランナーが映り込むミラーレイクの写真を撮ります。(笑)

●ミラーレイク3(08:29)
Dsc07506

●ミラーレイク4(08:30)
Dsc07514
今回のミラーレイク一押しの絶景写真です。これもコースから外れて撮影したのですが、写真の中に、私が絶対に抜かされたくない一般登山者グループを発見し、急いでコースに戻るのでした。(笑)

さあ、ここからはクールマイヨールに向けての最後の山登りです。

前回の大失速の二の舞だけは勘弁と自重してきたことが実るのか?

それともこれだけ用意周到に計画し、自重していても、結局、私の力では失速して、リタイアへの道に迷い込むのか?

こうご期待

次>:UTMB完走記5(中間地点クールマイユールへ編)

前<:UTMB完走記3(ボンナム峠とセイニュ峠編)

参考1:2015年のUTMBレース記録(シャピーからコンバル)

参考2:2015年のUTMBレース記録(コンバルからクールマイユール)

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