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2018年9月

2018年9月30日 (日)

UTMB完走記外伝1(旅立ち出国編)

私がUTMB2018を完走したレース以外での私の行動などについて外伝として記録します。

まずはその1、旅立ち出国編です。

長期不在の準備等の仕事を終えて、百均でスーツケースベルト等を購入していると自宅に19時ころ帰宅となり、急いでお風呂と夕食を済まして、ギリギリまで最後の準備をして、千葉の自宅を8月28日(火)19時50分に出発。

重量25キロ以上のスーツケースがあるので、御年82歳の親父に車で最寄り駅まで送迎してもらった。いつもありがとうですね。

親父の見送りを受けて、私のUTMB一人旅が始まりました。
(今回はツアーの日程で休むことができず、独自手配での一人旅となりました。)

最寄り駅の羽田空港行きリムジンバスのバス停に並ぶが、いつもは10人近くいるのに、今日はいないようで、これは確実に一人で座れるとほくそ笑んでいた。(笑)

●羽田空港行きリムジンバスの車内(20:10)
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最寄り駅から羽田空港に向かう最終バスに乗車すると、まさかの一人独占。
5年ぶりの海外一人旅に緊張しているところに、まさか国内から一人旅になるとは夢にも思わなかった。
今年5月にさくら道国際ネイチャーラン完走後に名古屋からのバスでも同じことがあったので、UTMB完走に向けての吉兆と信じることにした。(笑)

定刻通り21:10に羽田空港国際線ターミナルに到着。
まずはスーツケース内に入れて運んでいた機内持ち込み用バッグを取り出し、スーツケース内のパッキングを動かいないように調整。

●預け荷物のスーツケースと機内持ち込みのバッグ
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スーツケースは長男が高校二年生の時にオーストラリア短期留学したときに購入したスーツケース。3年前の前回のUTMB遠征でも使用したものである。

機内持ち込みのバッグが大きいのは、UTMBレース必携装備を持ち込み荷物にしたため。

万一、スーツケースが行方不明になるリスクを想定し、機内持ち込みで自分がしっかり管理する方が完走に向けて、安心安全であるとの判断。

●Wifiレンタル
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スマホに海外格安SIMを仕込んで、さらに予備スマホも持参しており、Wifiルーターは不要なのであるが、そこは二重三重の安全策を常に想定する性格なので、予備通信回線として格安のWifiルーターをレンタルした。どれくらい格安かというと、1日200円×7日の1400円でした。これまでイモトのWIFIを使っておりましたが、ヨーロッパは1日980円でしたので、この1日200円という価格は破格ですね。

結局、一度も電源を入れずに返却したので、格安WIFIの性能評価もできずでしたが(笑)

●羽田空港国際線ターミナル(21:38)
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エミレーツ航空でチェックインカウンターはJでした。
長蛇の列にビビりましたね。リムジンバスが早く着くのしかなくて、でもそれが結局幸いしました。

昨年UTMB完走のお土産に師匠からいただいたUTMBのTシャツを着ていたので、蛇行してすれ違う際に、同じ目的のランナー二人から声をかけられました。ただし、いずれもCCCでした。

一人旅の身としては、同じ飛行機だと思うとちょっと心強かったですね。

●羽田空港国際線ターミナル
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飲食とかショップが並ぶモールの外観が木材を使った和風なデザインとなってました。
かなり外国人観光客を意識しているようですね。

結局、30分以上並んでやっとチェックインカウンターに呼ばれた。

●スーツケース重量(22:15)
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23.1㎏でした。UTMB必携装備を機内持ち込みとして抜いたのでかなり軽くなったようです。

ちなみにエミレーツ航空は30㎏まで預けられるので、いろいろと詰め込めて、便利です。
水やお茶のペットボトルを5本入れておきました。

しかし、機内持ち込み荷物は一つだけとくぎを刺されました。

背負っているリュックはバッグの中に入れると説明したら、スーツケースを預かってくれました。案外と厳しいのにビックリです。

●荷物預かりチケット
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行先はドバイでなくジュネーブとなっており、一安心です。
なぜこんな写真を撮るのか?と思われるかもしれませんば、万一チケットを紛失した際に説明しやすくするためです。
最初のスーツケースの写真も同様の理由でいつも撮影しております。
慎重というか、他人を含めて人間はミスをする生き物だと思っているので、自衛のためです。(笑)

●出国手続き完了(22:32)
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羽田空港国際線ターミナル内に初めて潜入しました。綺麗です。
離陸までまだ2時間あまりあります。さて、何をしよう・・・。

●免税店
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夜10時近いのにお店が開いています。さすが国際線ターミナルですね。

●MONT BLANC
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モンブラン?奇遇なので、何か買うべきか?

●ユニクロ発見
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●ドラえもんTシャツ
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●ワンピースTシャツ
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日本が誇る漫画のキャラクターのTシャツがユニクロ製で1500円は海外からの観光客にはかなりお得で魅力的な土産物のようで、飛ぶように売れていました。

●腕時計
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2000円以下で日本製の腕時計が売られてました。これも売れるようなあ。

●腕時計その2
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高機能な腕時計は盗まれないようにか、ケースに入って売られてました。

●だれ?
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私です。スマホで初めての自撮りしてみました。(笑)

●お好み焼き屋
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これまた外国人の長蛇の列

物見遊山で初めての羽田空港国際線ターミナル内を散策してしまいました。

羽田空港国際線ターミナルは凄いなあと思っていたのですが、ドバイ国際空港に着いたら、たまげました。

規模も旅行者の数も100倍くらい違うんじゃないかという感じでした。

●搭乗する飛行機
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一応、わが旅のお約束として、搭乗する飛行機を写しました。
エミレーツ航空のドバイ行き EK313便です。

定刻通りに搭乗しましたが、少し遅れて離陸しました。

つい最近、台風接近で飛行機が片っ端から飛んでいないことがあったので、欠航を心配してましたが、これで最初の難関をクリアです!

次>:UTMB完走記外伝2(移動編)

参考:UTMB2018完走記はこちらから

2018年9月29日 (土)

スパルタスロン2018結果速報!

今回のスパルタスロンはヨーロッパでトップニュース扱いのものすごい地中海ハリケーン(メディケーンと呼ぶらしく、ギリシアに接近するのは何年ぶりからしく学校などは軒並みお休みとなったらしい)が接近し、暴風雨の中でのレースとなったようですが、私としては嬉しい結果(ついにあの方も)となりましたので、至急ご報告します。

まず、上位の結果ですが、以下のとおりです。

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日本の石川選手(2017年の24時間走世界チャンピオン)が22時間55分13秒の好記録で優勝されていました。

日本人選手の優勝は十数年ぶりの快挙ですね。

いやあ、素晴らしいですし、日本人としてとても嬉しいです。

次に嬉しいニュースですが、バカロードさんが悲願のスパルタスロン完走を成し遂げられました。

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ついにやりましたね!

本当に嬉しいです!

普通の天候じゃなくて、とても走れるような状況でない暴風雨がバカロードさんには、合っていたのでしょうね。さすが、バカロードさんだ。普通のランナーじゃないですからね(笑)

そうそう、バカロードさんに怒られるかもしれませんが、序盤を快調に走っているバカロードさんらしい、かっこいい写真を手にいれたので、アップします。

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今からバカロード師匠の抱腹絶倒間違いなしのスパルタスロン完走記が楽しみです。

きっと、たくさんのトラブルやエピソードが盛り込まれるでしょう。

最後に、ちょっと個人的な話をしますが(皆さんにはどうでもいいことでしょうが)、私の人生最高だったスパルタスロン2013の走りの完走タイムを11分も抜かれました。
嬉しいけど、くーーーーーーって感じで、そこだけはちょっと悔しいです。(笑)

まあ、そんなことはどうでも良くて、facebookの中でも、多くの方が、バカロードさんが完走されることに期待し、そしてついに完走されたことを喜んでおられ、ニュースになってましたよ!

改めまして、バカロード師匠、完走おめでとうございます。

是非とも今度、話を聞かせてください!

2018年9月27日 (木)

スパルタスロンを日本から応援できるネット速報サイト

UTMB完走記に追われているうちに、東京マラソンに11年連続で外れるといういじめにあっても気にならなかったこの頃だったのですが、気が付くと今年のスパルタスロンのスタートはいよいよ明日となった。(日本時間 9月28日(金)13時スタート)

今年もバカロードさん、tsuneさん、うちさん、福井さんなど、多数の知己ランナーが出場している。

私のスパルタスロン完走はもう5年も前で(→そのときのスパルタスロン完走記はこちら)、出不精で特に交流もしていないのに、知り合いランナーは増える一方なのだからウルトラマラソンとは不思議な世界だ(笑)

はやとさんのように、現地で献身的なサポートするような応援は経済的にもとても真似することはできないので、今年もネットで心を込めて精いっぱい応援させていただきます!

という訳で、選手の頑張っている状況が分かるサイトをお知らせします。

レース中の選手の途中経過が分かる公式サイト「Live Data Results」はこちら
https://www.spartathlon.gr/en/live-data-en.html

※追記
 サイトが昨年とは新しい画面に変わり、私はうまく検索・表示ができません。
 鋭意、使用方法を試行錯誤中ですが、何が問題なんだろうか。
 このままでは、頑張っているランナー状況をネットで確認できない・・・

ご承知のとおり、今年の私は悲願のUTMBを完走したという幸運の持ち主なので、多くのランナーがこの幸運にあやかって、スパルタスロンを激走し、完走してくれるとうれしいですね。

そうそう、選手一覧を見ていたら、衝撃的なことがありましたよ。

スパルタスロンを日本から応援できるネット速報サイト
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なんと、2018年のスパルタスロンの栄えあるゼッケン1番はバカロード師匠でした。

ビックリです。2番以降は外国人なので、日本人だから1番がふられている訳ではないですし、すごいことですね。

やはりバカロードさんは、日本のみならず、世界的に注目の選手なのですね?

こんな素晴らしいゼッケン番号を走る力として、是非とも完走してもらいたいですね。

2018年9月26日 (水)

UTMB2018ビデオキャプチャー画像

UTMB2018のチェックポイントに設置された定点カメラ映像(UTMB@live)を選手別に編集したマイビデオの有償頒布サービスが今年から?出来たようで、今回が最後のUTMBと決めていた私は、当然、記念に購入しました。(料金は確か15ユーロだったかな。)

ネット配信時より画像の解像度が高く、スタート時の共通映像が格好良くて、いろんな人にその動画を見せています。

当ブログでは、動画を直接載せられないので、動画からキャプチャーした画像を転載します。

●スタート直前
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●スタート直後
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●サンジョルヴェ
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●コンタミン
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一番カメラ位置が近接しているポイントだったのですが、ヘッドライトを点灯したままで通過し、フレアで顔は見えなくなりました。

●シャピュー
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カメラに気が付き近づいたところで、カットに(笑)

●クールマイユール
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オレンジのおじさんの後ろにいるのが私。
写真撮影するなどゆっくり進んだため、ここでカットに(笑)

●ベルトーネ小屋
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最後の登りで苦しくてバツ印しながら通過

●アルヌーバ
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その後も疲労で体調悪化し、小さくバツ印。

●フーリー
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得意の下りで体調はともかく、精神的に調子は上向きに

●シャンペ
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二晩目深夜でさすがに眠くて、手を挙げるも、元気は無し

●トリエン
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トリエンを出発するところ。寒いのですべて着込んでの出発。疲労感は隠せず(笑)

●ヴァルシーヌ
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ゆっくりペースでの到着で、ここでカット

●フレジェール
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最後の登りで力を使い果たした感でカメラの真下を気が付かずに通過

●シャモニー
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ゴールゲートまで残り150mくらいの地点での日の丸を持っての凱旋行進

●ゴール
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喜びを爆発させ、写真も撮影してもらいながらのゴールとなりました。

2018年9月25日 (火)

UTMB完走記10(歓喜のゴール編)

UTMB完走記その10、ラストです。

いよいよ今回の旅も大詰めを迎えました。

先にお伝えしますが、これまで100以上のレースに出場してきましたが、自分の写った写真がこれほどまであるのは初めてのことです。

これも偶然の出会いによる本当に私にとって幸運な賜物でした。

これでもか!というような、今までにない、かずさんが主役、まるで日本代表選手として優勝したかのようなゴール写真を今回は惜しみなく掲載しましたので、どうかご覧ください!m(__)m(笑)

●日の丸隊の出発(15:19)
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私のゴールを待つ師匠らにゴール200m手前で呼び止められて、師匠と約束していた持参の日の丸を仲間4人で掲げてゴールに向かうことになりました。
(すでに45時間が経過し、思考能力がなくなっている私は、ただみんなと一緒にゴールするのだな、ということだけ認識して進んでいました。(笑))

ちなみに後ろの銅像はシャモニーの中心にある、モンブランへの初登頂を果たしたパルマとソシュールの像(1886年建立)です。走っているときは全く気が付きませんでしたが。(笑)

●日の丸隊の凱旋行進(15:19)
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ぶっつけ本番のフォーメーションですが、仲間4人できれいに日の丸を掲げて行進してますね。(笑)

●片手を大きく上げて(15:19)
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喜びを表しつつ、熱烈な声援に応えていますね。

●喜び爆発(15:20)
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直前まで疲れ切ってまた区元気なかったのに、ゴール前になるとこの元気。
こんなポーズしたこともないのに、我を忘れての喜び爆発です。

●バリケードドラムの中の行進(15:20)
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沿道の観衆がコースを仕切るバリケードを叩いて祝福してくれます。
これをバリケードドラムというようです。
みなさん、バンバン叩いて鳴らしてくれてます。

●万歳三唱(15:20)
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観衆の声援とバリケードドラムに興奮させられ、意図せず無意識に、私は普段したこともない万歳をし始めま、日の丸隊もそれに呼応してくれました。
本当によほど嬉しかったんですね。

●後ろ向きに万歳(15:20)
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さらに後ろを向いて、仲間と観衆に向かって万歳しました。

そしてついにUTMBのゴールゲートのフィニッシュラインに向かおうとすると、その前に記念写真ということで、日の丸隊が私の後ろに回り込んでくれて、ゴールゲート前で写真を撮りました。

●ゴールゲート前(15:20)
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ローアングルからの素晴らしいゲート写真です。
これは、そうそう撮れない写真だと思います。本当にありがとうございました。

この後、スタッフに「早くゴールしろ」みたいな誘導を受け、そそくさとゴールに入りました。(笑)

●ゴール直後の写真(15:21)
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●さらにもう一枚(15:21)
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●写真を撮っていただいたご夫妻(15:24)
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フレジェールで疲労しきった私に声をかけて、モンブランをバックに写真を撮っていただき、その後、一緒にシャモニーの街に駆け降り、ゴール間近となったところで、「お持ちのカメラを貸していただければ写真を撮りますよ」との想定外のとてもありがたい申し出に甘えて、ここまでの縁もゆかりもない見ず知らずの私の写真を撮っていただいた素敵なご夫妻です。(陸上の日本代表ユニフォームを着ておられるほどの市民ランナーの方だったので、ラストスパートする私の写真を余裕で追い続けて写真を撮り続けられる健脚の持ち主でした。)

本当にありがとうございました。

もし、このブログを見ていただいているなら、ぜひとも再度お礼と当時の話をさせていただきたいし、まだ他に写真があれば是非ともいただきたい(笑)ので、コメント欄経由でご連絡いただければ、最高の喜びですので、よろしくお願いいたします。m(__)m

以下、UTMBの公式写真サービスによるゴール写真を掲載します。

●歓喜の日の丸行進
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日の丸応援隊とバリケードドラムとのコラボが完璧な写真でしょ。(笑)

●後ろ向き万歳
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日の丸応援隊と向かい合って喜びあいたくて、後ろ向きでの万歳ポーズも、写真に撮ってくれていました。

●ゴールに向かってのガッツポーズ
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ゴールゲートに向かって、ガッツポーズです。

息子たちよ、父さんはやったぜ!夢を実現させたぞ!おまえたちも頑張れ!

●師匠とカメラマンと日の丸の最高の一枚
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10年間、ともに歩んできた師匠と日の丸を掲げて、悲願のUTMBダブル完走を果たせました。

人生の忘れ物を探しに行ったこの旅は、最後にいろいろな人に巡り合うことで、ここにはいないけれども多くの人々に支えられていることを実感することのできた、自分にとって最高のゴールとして結実し、ここに報告することができました。

みなさま、本当に支えていただき、ありがとうございました。

また、新たなる旅に挑戦することになると思いますが、その際は、どうぞ、またおつきあいください。(笑)

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2018年9月24日 (月)

上州武尊山スカイビュートレイルレース結果報告

9月は、UTMB完走記の執筆に勤しんでおりましたが、一時中断しておりました。

お待ちかねの方がいらしたら、大変申し訳ございませんでした。

実は国内屈指の難関レース、上州武尊山スカイビュートレイル120kに師匠とともに出場してきました。

過去の戦績は3戦1完走2リタイアと相性の悪いレースです。

●2014年完走記
▼2015年リタイア報告
▼2016年リタイア報告

相性が悪いというか、苦手なレースなのです。

なぜか?この大会は本格的山岳レースとして、登り下りを売りにしているコースなので、登り激弱の私にとっては、苦手なのです。

と最初から弱気なコメントですが、お察しのとおり、今回もリタイアとなりました。

いや、リタイアを選択しました。

48km地点のA3武尊牧場キャンプ場でリタイア宣告しました。

A1の川場スキー場第4駐車場では、「MB完走おめでとうございます。」との温かいメッセージをいただき、また道中でも何人かのランナーから同じようなメッセージをいただきながら、いつもの粘る気持ち、ゴールへの執念、それが唯一の私の強みのはずなんですが、早々になくなってリタイア宣告となってしまいました。

UTMBの完走の影響は大きくて、まさに人生の大目標を達成した感、大いなる満足感に、最も大事な気力、やる気、何が何でも完走するというハングリー精神がどこかに行ってしまったようです。

UTMB完走後、3週間しか経っていないので、自分自身でうまく消化していなかったということになるよう、次戦以降がんばります!

ちなみに次戦は、ちばアクアラインマラソン42.195km、その次は神宮外苑24時間チャレンジ、次はFun Trails100kとまだまだタフなレースが続きますが、悔いのないレースとなるよう、これからもチャレンジできる人生となるよう、つまりUTMBは人生の通過点となるよう、まずはブログの完走記を完成させ、次の新たなるチャレンジに向かっていきます。

追記:
 いよいよ今週末はスパルタスロンです。
 バカロード師匠をはじめ、多くのチャレンジャーがタフな世界最高峰のウルトラマラソンに挑戦する様を日本から応援して、あの頃の初心に戻って、ゼロから再出発としますか!

 バカロード師匠、頑張って!応援してますよ!

とりあえず、GPS計測記録を掲載しておきます。

●GPS計測トレース図
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●GPS計測高低記録
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●GPS計測記録一覧
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それにしても、筋肉痛がひどいです。
脚はもちろんのこと、ロープを握りした影響で上体の筋肉痛はパンパないです。
これからは少し上体も筋トレしようかな(笑)

2018年9月21日 (金)

UTMB完走記9(シャモニー疾走編)

2018年のUTMB完走記その9

ここからついに人生の忘れ物を取り戻す旅に出発です。

何があるのか?どんなことが起こるのか?ワクワクしながら進みます。

そしたら、夢のような、奇跡のような信じられないことがいくつも起きました。

●モンブランとUTMBランナー(14:08)
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2日前は冷たい雨だったことがうそのように晴れています。
向こう正面に見えるモンブランの麓の街シャモニーにゴールすべく、出発します。
残りの距離は8km、標高差825mを下ります。

●モンブランと私(14:08)
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写真を撮っているとまたも日本人のご夫婦に「写真撮りましょうか?」と声を掛けられ、お言葉に甘えて撮っていただきました。

●モンブランと私(全身)(14:08)
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ご夫婦とお話をすると、UTMBという大会が開催されることを知らないでシャモニーに来たそうで、驚きつつ、ここまで登って観戦されているとのことでした。

「このコースを一般の人が下りても良いんでしょうか?」と尋ねてこられたので

「大会専用でなく、一般のハイカーもいますし、大丈夫ですよ」とお答えし、

「ではお先に!」と伝えて、私はこのくだり坂を下って行ったのですが、ご夫婦もその後をついて下り始められました。

ご夫婦はトレランしたことがないとのお話でしたが、スピードは十分であっという間に追いつかれそうになり、素人さんには、木の根が多くて、着地が難しいシャモニーへの下りで抜かれるわけにはいかないと疲労してかなり眠くなっていた私は、少しギアを上げ、眠気を飛ばして疾走するのでした。

そのため、すでに走れなくなっている他のランナーは抜かすし、走れていてもスピードが出ていないランナーも抜かして、進み展開となりました。

終盤、傾斜が緩くなって、幅広のトレイルになったところで、気が付くとご夫妻に追いつかれていました。

トレランしたことがないと言っていたのに何者だろうか?と思いましたが、後で話をすると、ロードのランナーとのこと。納得の走りっぷりでした。

山から谷底のシャモニーの街の外れに降りて、ゴールのであるシャモニーの中心街に向けて、走ります。

●跨道橋(15:08)
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幹線道路を跨ぐように仮設の歩道橋がありました。

ここを上って降りた後、ここまで追走して降りてこられたご夫婦の奥様の方から、奇跡のような申し出をされました。

「お持ちのカメラを貸していただけるなら、写真をお撮りますよ!」

スタートから45時間を経過し、意識はかなり朦朧としていましたが、「写真を撮っていただける」ということは、理解したので、「じゃあ、お願いします。」と遠慮なくマイカメラを渡し、簡単に操作説明しました。

なので、ここからは、奥様が走って撮られた写真となります。

●ラストスパート(15:10)
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を開始している私は、いつものラストのように歩いているランナーを躊躇なく抜かします。

●喜びのポーズ(15:11)
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腕を広げた喜びのポーズで写真を撮ってもらいました。

●道路横断(15:12)
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スタッフが道路封鎖する中、路面のU↑Tのマークどおりに進みます。

●近接写真(15:12)
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ここで奥様に私は宣言しちゃいました。

「すいませんが、私は写真撮影で立ち止まらずに、いつものようにラストスパートするので、よろしくお願いします。」と

今、これを書きながら、恥ずかしいばかりですが、宣言しちゃってましたが、そんなわがままな私のラストに応えて、走って私を追い抜きながら写真を何か所で何枚も撮っていただいたことには感謝の気持ちしかありません。m(__)m

●ラストスパートする背中(15:12)
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私のデジカメはすでに5年が経過し、動作が緩慢となりつつあって、しかも他人の初めての慣れない操作に手間取りながら、これだけの写真を撮っていただいたことには、感謝しかありませんが、私はUTMBのフィニッシュラインを越えることだけを考え、ただ前進あるのみ、躊躇なくラストスパートして、進んでいました。

●しかし追いつかれます。(笑)(15:12)
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ラストスパートしているのですが、170km45時間の疲労は隠せず、スピードはあまり出ていないようで、すぐに追いつかれました。というか、それ以上にカメラマンさんの走力には驚きです。

●アルプ川沿いを疾走(15:12)
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シャモニーの街中を白濁して豪快に流れるアルプ川沿いの歩道を走り抜けます。

●まだ疾走(15:13)
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●観衆の声援(15:13)
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●跨道橋前の疾走(15:14)
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この後、もう一つの仮設の跨道橋があり、渡りました。

そこで、前を走っていたビンセントというフランスのランナーに抱きつかれました。

歩道橋の下に家族や関係者がいるようで、写真を撮っている最中に私が通過しようとしたからのようでした。

一緒に写真撮影する関係者に向かって肩を組んでのガッツポーズやキスの真似したポーズの写真を撮られ、そうこうしているうちに、二人のランナーに抜かれると、「おい、抜かれたから抜かそうぜ」とジェスチャーされ、二人でラストスパートし始めました。

●日本人の応援(15:16)
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日の丸を持った日本人の応援を受けました。
応援した人はコメント欄で名乗りを上げてください。m(__)m

●シャンニー中心街(15:17)
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師匠と何度も買いもしたシャモニーの中心街を走り抜けます。

●肩車の子供とハイタッチ(15:17)

●(15:17)

●観衆とハイタッチ(15:18)
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●仲間との合流(15:19)
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しばしはぐれていた師匠に呼び止められました。
約束の日の丸を掲げて一緒にゴールするために、師匠や仲間は待ってくれていたのです。

ほんと嬉しかったなあ。

いよいよゴールまでラスト200mです。

次>:UTMB完走記10(歓喜のゴール編)

前<:UTMB完走記8(最後の2山編)

2018年9月20日 (木)

UTMB完走記8(最後の2山編)

UTMB完走記のその8

前回、苦闘し、最後力尽きた残り2つの山登り区間。制限時間まで、前回よりかなり余裕があるのが救いだが、疲労は強い中で、粘り切れるか?

ついに人生の忘れ物を取りに行けるところまで到達したと思いつつ、まだまだ油断できないと思っていた。なぜなら、すっかり登れなくなったからだ。

さて、ここのトリエンの思い出と言えば、前回、制限時間オーバーと勘違いして、日本人ランナーに尋ねたりしたこととトイレに紙がなくて慌てたことだ。(笑)

そんなことを思い出しながら、トリエンの制限時間まで2時間以上前のまだ暗い夜明け前に出発した。(05:49)

左手が川で、右が広い公園?畑?の少し上りの道を進む。前も後ろの歩いている選手が多いので、これから始まる激上りに備え、同じようなペースで進んだ。この区間は、前回のブログ記事でもエイドを出てすぐに山登りが始まったと書いているように、登りのイメージしか残っていなかったが、予想外に長い平坦な道が少し嬉しかった。(前回のブログは書き間違いですね。(笑))

○Tseppesへの登り口付近の様子(2015年撮影)
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今回はこんなに明るい状態ではなかったので、写真は撮らなかった。

やがて山にぶつかり、いきなり45度近い急傾斜の登りが始まった。

前回、ここの登りで苦闘した記憶はあったが、こんな急傾斜の登りだったことはすっかり忘れていた。10歩も登らないうちに息が上がった。

○これくらいの傾斜です(2015年撮影)
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45度は大げさでしたね。30度くらいでしょうか(笑)

いつものようにトレイルの端をレース中一番の低速で登ることとなり、まったく先に進んでいるような気がしない。

むろん、他のランナーも疲れており、この急傾斜でスピードが落ちている選手が大半なのだが、ときどき、「どんな心臓しているのか?」というようなペースで登る選手がいた。

「ゼーハー、ゼーハー」と荒い息をしながら、スピードの出ていない私を抜かす外国人選手の何人かは、「カズー、アーユーオーケイ?」とか親指を立てながら「カズー、ガンバって!」とか心配や激励をかけてくれる選手がいて、苦しい登りの最中で少し鬱陶しかったが、嬉しかったので、ひきつる笑顔で応えて進んだ。

途中から息が上がるのをセーブしていると自分でイラつくほど前に進まないので、少し攻めて登ることにして、30秒くらい普通に登り、1分くらいゆっくり登るようなパターンに切り替えた。

それを繰り返しているうちに森が開け、牧草地となって、チェックポイントが見えてきた。

●U15 Tseppes(145.19km)順位1442位(+51) (07:59)
Dsc07621
前回のカトーニュから変更となった新しいチェックポイント
読み方がわからないのですが、レ・テップ(Les Tseppes)のようです。
トリエンからの区間(3.7km)の半分は平地であったにもかかわらず、平均時速は1.7km/hで、登りでは時速1km/hを割っていたのではないかと思う。つまり完全な牛歩登りとなっていて、200人くらいに抜かれた感覚だったが、トリエンでの休憩が短ったので、51人に抜かれただけであった。(笑)

この後、さらに登りがあり、それは既知でありながら、まさに天を仰いで進んだ。

すぐに牧草地を横切る斜面トラバースのトレイルとなり、以前チェックポイントだったカトーニュ辺り(家も施設も何も無い場所なので推測)を通過し、その後は、だんだんと下り基調となって、スピードも上がって進んだ。シングルトラックではあるが、ランナー密度は薄く、混雑することなく進んだ。

やがて、トラックがすれ違えるほどの幅広の石がごろごろする林道になり、たぶん地図ではこの辺りで、スイスとフランスの国境を越えたのだと思われるが、まったくそれらしい標識もなく、通り過ぎましたね。

この辺りは幅広なので、歩いているランナーを何人も抜きつつ、猛烈なスピードで駆け下るランナーに抜かれて進み、またシングルトラックのトレイルになって、激下っていると、Vallorcine(ヴァロルシーヌ)のざわめきが聞こえ始め、すぐかと思たのだが、そこからまだ少し走らされ、前回はゲレンデを直に下って、エイドだったのが、街の端っこに降りて、そこからさらに走らされ、橋まで渡って、テントの周りまで回されて、やっとエイドについた。

最後にぐるぐる回されて、制限時間ぎりぎりだと大変だなあと思っていたのだが、その悲劇を味わうランナーがT部さんになるとは夢にも思わなかった。

●U16 Vallorcine(152.43km)順位1446位(+4) (09:36)
Utmb2018v13
Dsc07624
トリエンから4時間かかって到着。(前回より7分、長くなっていた。)
やはり疲労による推進力の低下は著しい。
制限時間まで残り1時間39分もあり、前回は残り15分だったことを考えると少し気が楽になるが、まだ油断はできない。

エイドはまるで野戦病院の様相。満身創痍だが、最後の山登りに向けて、休憩しているって感じなのだろう。

こちらも最後の山登りに向けての準備をする。

まずはクッキー&紅茶。甘さがカロリー補給した感じとなって元気になった。

次はトイレに並ぶ。三人目で入るとおがぐずトイレだった。(トイレットペーパーは便器内に捨てず、別のごみ箱に捨てて、糞尿を隠すためにおがぐずを自分の糞尿に振りかける)

新しい体験をしたことで、ちょっとハッピーになってエイドに戻ると師匠とばったり出会った。

到着したばかりの師匠と一緒にゴールする約束をし、登れなくなている私は、準備も終わっているので先に出発した。この間の休憩時間は15分でした。

●Vallorcine出発(09:51)
Dsc07628
振り返ってエイドを写したところ

●モンテ峠へのトレイル(09:52)
Dsc07631
前回は灼熱地獄で進んだ道ですが、今回はちょどよいかむしろ涼しくてさわやかな風の下、進めています。

まだ、この辺りで師匠に追いつかれてはと、何度も後ろを振り返りながら進みます。

●ラテットオーバン遠望(10:02)
Dsc07636
前回、失速し越えることができなかったのが正面に見えるラテットオーバン。
今回は、一般登山者の滑落事故を受けてのコース変更により、昨年使用した新ルートを使うとのことで、正面の山を左から巻いて、登るコースに変わりました。

●モンテ峠手前(10:33)
Dsc07638
前回は、この辺りでプロカメラマンに写真撮られていたんだよなあと思い出して撮った写真。今回は撮影ポイントではなかったようです。

○前回の苦闘の様子(2015年撮影)
28071164

●師匠登場(10:36)
Dsc07644
モンテ峠で師匠に追いつかれました。(笑)
スタート以来、40時間30分ぶりに師匠と会話しながら進みます。

●モンブラン山群(10:51)
Dsc07649
久しぶりのモンブラン山群(モンブラン山頂が見えているかは不明)です。

この後、道路を横断し、右手を登っていく前にチェックポイントとなりました。

●TreLeChamp(156.96km) 10:53 順位1411位(-35)

登りに入りましたが、一緒にゴールすべく、師匠にペースダウンをお願いして、ゆっくりしたスピードで登っていきます。

比較的傾斜が緩やかで、師匠のゆっくりペースに何とか後ろから付いて行って進みました。

後半は私が調子に乗って、師匠に先行する形で、登っていきました。

標高1750mまで登るといったん下りはじめます。

●下り始める(11:41)
Dsc07650

●ラテットオーバンの岩壁(11:44)
Dsc07654
前回は岩壁と緑の境目辺りのルートを進んで、ラテットオーバンに出たルートでした。

こことは、だいぶ高度差があり、傾斜も緩やかに登ってきたということですね。

下りの途中で師匠がコースから外れたので、私が先行し、この下りは岩が大きくて、足場の悪くテクニカルな下りなのですが、遅い外国人らで渋滞となりましたが、それに付き従いつつ、抜かせるところは抜かして、登り返すのかあ・・・と思いながらぐんぐんと下りました。

やがて、登りに入り師匠に先行してもらう形で、ゆっくりペースで進みました。

●モンブラン(12:19)
Dsc07657
久しぶりのモンブランの姿に師匠と二人で立ち止まって写真を撮りました。

この後、ランナーの列に戻ったのですが、私は師匠のすぐ後ろに戻れず、二人のランナーを挟んで一列になり、進みました。

しばらくすると、師匠が一人、また一人と前のランナーを抜いて進んでいきます。

こちらは登りなので、今のペースが精一杯なので、師匠に付いていくことはできず、まあ、どこかで師匠は私を待ってくれるだろうと思い、自分はとにかく今の位置をキープすべく、息を荒げながら、登っていくことにしていると、師匠は列の先頭を抜かし、私の視界から消えていきました。

やがて、登りの傾斜が急になると、私は一列に進むランナーのペースに付いていけなくなり、トレイルも狭いので、要所要所で立ち止まって、後ろに閊えるランナーをやり過ごす形で、ますますペースが落ちながら登っていきました。

樹林帯を抜けると急に視界の開けた広い場所に出てきました。

●最後の登り(13:36)
Dsc07662
師匠のお姿はなく、だだっ広いゲレンデを登ります。
前回はこの手前でスタッフにストップをかけられ、ここは車で運ばれたので、まさにここからが人生の忘れ物の区間の始まりとなりました。

しかし、すでに息は完全に上がり、登る脚も売り切れて、この500mほどの短い区間だけで50人は抜かされるような状況で、登っていました。

●グランドジョラスの雄姿(13:51)
Dsc07668
登りはほぼ終わったらこの絶景が目の前にあったので写真を撮りました。
標高4208mあるモンブラン山群でモンブランに次ぐ知名度のある山です。

すると日本人のご夫婦から声をかけられました。

「写真撮りましょうか?」

「ありがとうございます。じゃあ、お願いします。」

●グランドジョラスと私(13:51)
Dsc07669
さっきまで登りで苦しんでいたのに、この笑顔です。現金なものというか、実に不思議なものですね。

この後、このご夫婦と少し話をして、最後のエイドのLa Flegere(標高1877m)に到着しました。

●エイド到着の様子
Utmb2018v14

ここで師匠は待ってくれているものと思ってキョロついたのですが、お姿は見当たらず、私はカメラにも気が付かず、師匠は私のあまりの遅さに先発されたようでした。(本当は違う理由ではぐれてしまったことが、ゴール後に判明します。)

●U16 La Flegere(163.34km)順位1587位(+176) (13:54)
Dsc07679
前回はリタイア組5人で占拠したエイドですが、今回はランナーで賑わっており、活気が違いました。(笑)

最後のエイドなので例のスープをいただき、その後、クッキー&コーラのいつもの給食給水して終わりました。

最後のエイドなんだから、もっと時間をかけて堪能すれば良かったと今さらながら思うのですが、人生の忘れ物が大事な私には、このときはゴールに向かって進むことしか見えていませんでしたね。まあ、それが何より大事なことなのですが・・・

●約束(13:54)
Dsc07681
前回リタイアのときにテントの中で眺めていたのは、ゴールのシャモニーまで残り8kmの案内表示。次は制限時間内に眺めるとの誓いを今回は果たせました。
前回とは異なる案内表示ですが、写真に撮り、約束を果たした証拠といたしました。

○前回呆然と眺めた案内表示(2015年撮影)
Dsc06497

●最後の出発(13:58)
Dsc07685
小さなテントを出て、出発です。滞在は5分。割とゆっくりしたつもりでしたが、どうやら、はやる気持ちが抑えられなかったようですね。

●ケーブルカー乗り場(13:58)
(後で挿入予定)
前回はここからシャモニーの街に降りました。それも今となっては良い思い出ですね。
ランナーの姿が見えたので、師匠が休んでいないか見渡すも、居ないようなので先に進むことにしました。

さあ、ついにここまでたどり着きました。

私はもはや早く登る力はありませんが、下るのは脚を前に出しさえすれば、重力の力を利用して推進できるので、大丈夫です。

3年かかった忘れ物を取りに行く旅もついに佳境です。

ほんと楽しみです。

では、行ってきまーす!

次>:UTMB完走記9(シャモニー疾走編)

前<:UTMB完走記7(フェレ峠・シャンペ・トリエン編)

参考1:2015年のUTMBレース記録(トリエンからヴァロシーヌ)

参考2:2015年のUTMBレース記録(ヴァロシーヌから最終関門リタイア)

2018年9月19日 (水)

UTMB完走記7(フェレ峠からシャンペ、さらにトリエンまで)

UTMB完走記その7

2日目の山場、UTMBを完走するかリタイアとなるかの大きなる分かれ道となるフェレ峠から20kmにも及ぶながーい下り、その後、リタイアを誘惑するエイドのシャンペへの登り、休憩したのち、真夜中のトリエンまでの登りと下りいう最も辛い二晩目の夜間走を耐えきれるか?

●アルヌーバを離れる(17:08)
Dsc07601
アルヌーバに到着したランナーの背中とその向こうに見える白いテントがアルヌーバのテントです。

この後、川を渡渉し、フェレ峠(Col Ferret)への登りが始まります。

手元の自作のタイムテーブルを見ると、2時間でフェレ峠に到着する計画となっております。

息が上がっている現状では、かなり厳しい計画でしたが、とにかく諦めずに登っていくことに注力し、いつものようにトレイルの端をゆっくりとしたペースで進みます。

例の女性ランナーには、かなり早い序盤で抜かれました。

次に、中腹あたりでT部さんにも抜かれました。

そこは、少し傾斜が緩くなったところでもあり、しばらくはT部さんの背中が見える範囲で付いて行ってましたが、また傾斜がきつくなったところで、一気に離され、T部さんの姿は見えなくなりました。

長く厳しい登りが続く中、邪魔にならないような端っこのトレイルを抜かされても、ほぼ休まず進み続けて、前に進みました。

ガスは濃くなり、気温も低下しておりましたが、必死の登りで寒くはなかったです。

何度も腕時計の高度表示を確認しながら、2500mを突破したところで、傾斜も緩くなる中、ついにフェレ峠に到着しました。国境を越え3カ国目となるスイスに入りました。

●Col Ferret(101.3km)順位1837位(+35) (19:15)
Dsc07602
目標とする区間2時間は達成できませんでしたが、2時間14分と思ったより、タイムが悪化することなく、フェレ峠を越えることができました。

峠なので風は強く、気温はかなり低下し、雪が舞っておりました。

ほとんどのランナーはすぐに下っておりましたが、この長い下りを存分に走りたい私は、両手を空けるため、ここでポールをリュックに仕舞うとともに、もうじき迫る夕闇に備えてヘッドライトを装着しました。

仕舞ったら、コースでもっとも走りやすく長い下りに向けて、スタートしました。

ガスは濃く、見通しは悪い中、下りを淡々と走ります。

霧の中から、ランナーの背中が見えて、追いついて、抜くということを延々と繰り返しつつ、先ほどフェレ峠の登りで私を抜かしたランナーを抜き返していきます。

ここの下りは本当に走りやすい傾斜の下りで、トレイルの状況もそれほど悪くなく、前回はぶっ飛ばしたのですが、今回はすでに体調不十分で、ゆっくりと思っていましたが、走り始めると、調子が出てきて、結局、前のランナーを抜くという作業を繰り返していると、自然とスピードアップしてました。(笑)

その序盤で、1時間前くらいに抜かれたT部さんが先頭で何人かを従えて下っていたので、それほど広くないトレイルの崖側に盛り上がった部分を颯爽かつ軽快に駆け下り、一気に抜いたりしました。

前回はフェレ峠の通過が夜の8時で、すぐに日が暮れたのですが、今回は少し早い展開で、できるだけ明るいうちに駆け下ろうという意識も働き、がんがん追い抜いて下った。

そのうち、苦手な上りが出現したが、勢いがつくと不思議なもので、そうした上りでも抜かれるどころか、抜かしながら進んだ。

樹林帯に入り、暗くなったところで、ライトを点灯。

先は長いので、疲れないよう、転ばないよう、慎重に走る。

やがて川沿いの広い道に出て、そろそろフーリーだろうと、ほとんど傾斜のなくなった舗装路も一応、歩かずに進んでいると、フーリーに到着した。

●U12 La Fouly(110.89km)順位1705位(-132) (21:04)
Utmb2018v09

まずは、久しぶりにトイレに立ち寄る。ここもトイレは1基。待ち行列ができていた。2500人も参加するレースなのに、エイドに男子トイレ1基とはいただけない。道理でコース上での立しょんが多いはずだ。

●エイドの食料1
Dsc07606
左から、バナナ、クラッカー(前半よく食べました(笑))、ケーキ?、ゼリー飲料、チョコクッキー

●エイドの食料2
Dsc07607
左からビスケットクッキー(後半よく食べました(笑))、以降不明

体を温めるべく、ここで、初めて塩味スープをいただきました。

今回から使い捨て容器がなくなり、このスープも携行したマイカップに注いでもらいました。
スポーク(スプーンとフォークとナイフが一体化したプラスチック)を携帯しておりましたが、ザックの奥から出すのが面倒で、そのまま食すると、温麺みたいな細いパスタは、ほとんどカップのそこに沈殿してしまいました。仕方なく、水を注いで、取り出しました。

スープは3年前と変わらずの懐かしい味でしたが、以上のように面倒なことが起きたので、別の温かい飲み物を探していると、Tea(紅茶)を見つけました。

角砂糖を二つも入れるととても甘くて、元気の出そうな飲み物となり、それにクッキーと一緒にほおばると、クッキーが噛むことなく口の中で溶解し、さらに美味しい飲み物となり、

トイレ休憩もあり、19分の滞在でフーリーを出発。

エイドの中は、フェレ峠を越え、そこからの長い下りで、しかも二晩目が始まったということで、かなりどんよりした雰囲気となっており、そこの悪影響を受けたくなくて、ちょっと逃げるような感じで出発した。

まずは、樹林帯で、幅は広いが石がごろごろして、足元が悪いトレイルに入る。下り基調ながら、小さいアップダウン、さらには曲がりくねっており、疲労も強くなって、スピードは出ない。

そんな私以上に疲労しているのか、コースのそこかしこで、休んでいるランナーが散見され始める。高度が低くなり、樹林帯でもあるので、休みやすいからでもあるのだろう。

その後、谷沿いの斜面の、UTMBのコースとしては割と狭いトレイルに変わる。外国人ランナーの苦手な下り基調で、しかも狭いので前が詰まった。

こちらもいい加減眠くなってきたので、しばらく、その列に付き従って、まさにだらだらと進む。

そのうち、後ろから来たランナーが抜かしていった。それに倣うように、眠気覚ましに、狭くて片側が谷のトレイルながら前のランナーを少し広いトレイル部分で、順々に抜かし始め、やがて先頭ランナーも抜いて、その後は、後続を引き離して進んだ。

それが終わると、尾根っぽい樹林帯に直線的に整備された無舗装林道のようなトレイルになった。ここは印象深くて、記憶が鮮明なトレイルで、足元にごろごろ石があるのはこれまでと同じであるが、幅広かつなだらかな下りで実に走りやすく、休まず無心で走った。

疲労と眠気も最高になる区間でもあり、そこかしこでランナーが座っていたり、横たわっていた。(後で師匠とレース展開を振り返ると、この区間で師匠を抜かしたことになっている。はっきりした記憶はないのだが、どこかで師匠が少し座って休んでいたりしたときに気が付かないで抜いたのだろう。)

自分もかなり眠くなっていて、サロマ湖ウルトラの時に、バカロード師匠からいただいたカフェイン錠を持っていて、投入しようかと思ったのであるが、過去、興奮剤投入が体調悪化を招き、リタイアしたパターンを思い出し、我慢して進むことにした。なので、眠くて眠くて仕方がないまま、この区間は歩きはしなかったが、ペースダウンして進んでいた。

その後、舗装路になり、小さな街を抜けて、真っ暗で回りは見えないが、恐らくは畑の中の舗装道路を下ると、下りきって、シャンペへの登りに変わった。

長い下りの間、ずっとザックの後ろに格納していたポールを取り出し、組み立てて、登りに入った。

この登りは、樹林帯を登るもので、自分の感覚的には、トレニックワールドin彩の国のサウスコースの最初の登りに似ている気がします。

だらだらと登らされて、ぐるりんと遠回りさせられて、まだか?まだか?と焦らされて、やっとエイドにつくっていう感じで、今回もシャンペに到着しました。すぐに外にあるトイレに並び、このレース中で初めて、だいぶすっきりして、エイドに入りました。(笑)

追記:
 実は後日、師匠から、シャンペの登りで師匠は私に声をかけて抜いたとの話を聞いた。
 「抜いたことを覚えていますか?」と尋ねられたが、「まったく覚えてないです」が私の答えでした。(実際のこのブログ記事にもそんな記述はしていない)
 師匠曰く、かずさんは、かなり眠そうで、目がトロンとしてたから覚えてないかな?っと思ったそうで、まさにその通りでした。(笑)

この区間は、街を除けば基本的に真っ暗なコースでもあり、写真はなく、しかも眠気も最高潮で記憶も曖昧な区間です。

●U13 Champex(124.79km)順位1624位(-81) (00:55)
Utmb2018v10
うつむきながらのガッツポーズが疲れと眠気を表してますね。(笑)

●倒れているランナーたち
Dsc07609
まず目についたのが、疲れ切ったランナーのみなさん。

仮眠スペースなのか、単に空きスペースに寝転がっているのかは、よくわかりませんが、限界を超えて、横になるしかないランナーが距離124km、30時間を超えると多数いるということです。

●大エイド(00:55)
Dsc07612
疲労して、寒くて、眠いこの時間帯にこれだけの大エイドで座るところがいっぱいあれば、腰を下ろして休みたくもなりますわね。
しかし、それこそがこの時間帯だと、大いなる罠(トラップ)と化すのです。
前回はここで腰を下ろし、突っ伏して、少し(5分くらい?)寝ました。それは主因ではないのですが、最終的に、最後の関門での時間オーバーでのリタイアとなったこともあり、今回は腰を下ろすことなく、立ったまま、給食給水を済ませました。

温かくて甘い紅茶で体を温めつつ、クッキーを何枚もバリボリ食べました。

クエン酸補充とばかりに、オレンジも何切れも食べました。

トイレ休憩はしなかった(たぶん(笑))ので、わずか9分の小休憩で出発できました。

まず真っ暗なシャンペ湖の脇を進みます。

「あっ」と声を出し、何かを忘れていたことを思い出し、寒い中、ベンチに座って何か作業したことは覚えているのですが、何をしたかは覚えていません。ライトの電池交換だった気もしますが、そうでない気もします。(笑)

しばらく舗装路を下り基調で進みますので、ここは走るべきポイントですが、眠くて眠くて、「ねみー、ねみーぞ!」と声を出しながら、走っているとは言えないスピードでヤケクソ気味に走りながらも、やっぱり眠気より体調不良のほうがリスクが高いと思いから、カフェイン錠は飲めねえって思いつつ、進んでいました。

このまま、無舗装林道につながり、延々と走れる記憶だったのですが、予想外にトレイルに入ってしまいました。記憶違いなのか、コース変更なのかは判然としませんが、私の記憶的にはここは無舗装林道だったと今でも思っています。

ここのトレイルは小さなアップダウンがあり、また根っこが多くて走りづらいトレイルであり、さらに眠いことから、下り基調ながら、スピードがでず、当初想定していた時間での踏破が難しくなってきました。

トレイルを抜けて林道に出ると、見覚えのある牧場施設?の前を通り、記憶がつながりました。「前はここまで無舗装林道で進んだはず」と思ったのですが、ひょっとすると前回は間違えて直進して、偶然コースに戻ったのでは?という疑念が、今、これを書きながら思ったりもしました。真相は不明です。(笑)

この後は、本格的な山登りとなり、大きな石や岩のある登山道をぐんぐんと登っていきます。前回は制限時間に追われていると勘違いしたので、全力でガンガン登りましたが、今回は時間的な余裕があることと、すでに脚が売り切れつつあるので、ゆっくり登りました。なので、相当な数のランナーに抜かれました。

山の上の草原みたいなところとか、ミニつづら折りのあと、トラバース気味に横に走るところとか、先が見通せるコースでもあり、おおむね記憶通りのコース展開をみせ、進んでいきました。

●街の灯り(03:57)
Dsc07613
二晩目はよく晴れているようで、かなりの山の上、700mくらいの標高差のある眼下の街の明かりが見えましたが、たぶん、この明かりは目指すべきトリエンではない別の街だと思います。

ここで幻覚だと思うのですが、この眼下の灯りを見ていると、黒い部分が大きな建造物の影に見えて、こんな山の上に宇宙基地のような巨大な建造物があるんだ・・・。それとも駅か?なんて思いながら進んでいましたが、こんな真っ暗な山の中にそんな大きな建造物はあるはずもありませんね。

気が付くと登りが終わって、下りになりました。

少し下ると、チェックポイントに到着。

牛舎みたいな場所がチェックポイントで、とても寝られるような場所でないのですが、何人かのランナーはサバイバルブランケットにくるまっていました。

●La Giete(136.57km) Su 04:26 34:24:32 順位1430位(-194)
 1000mもの登りなのでコース上ではかなり抜かされましたが、シャンペでの休憩が短くて、194人も抜いたことになっております。

ここからは下り基調。自然とスピードアップして、下りでもたつくランナーを抜かして進みます。

途中、登り返しがありますが、下り基調だとそれほど抜かされることなく登りを通過し、これも前回と少しコースが変わったのではないかと思いながら、激下りを経て、跨道橋を渡り、トリエンの街に着きました。

●U14 Trient(141.47km)順位1391位(-39) (05:36)

Dsc07616
前回は明るい時間帯の到着だったが、今回はまだ暗い中での到着
前回より1時間20分も早い。そして順位はレース中最高の順位となっていた。(といっても真ん中より後ろであるが)
これだけ苦闘して速度低下を起こしているのだが、休まず前に進むという戦略が順位を押し上げたということだろう。(現地では順位を知らないので今思ったのであるが)

●エイドの様子(05:37)
Dsc07618
ここも座らずにクッキー&紅茶で給食給水。

トイレ休憩を含めて、14分の休憩で出発した。
Utmb2018v12
登攀力が低下し、苦しいながらも、エイドに入るときには見つけられなかったビデオカメラを見つけて、完走に向けて、時間的余裕が出来たことをみんなに知らせたくて、思わずピースサインをしてしまった。

でも、油断はならない。

ここからが、本当に正念場の最後の2山なのだから。

次>:UTMB完走記8(最後の2山編)

前<:UTMB完走記6(高原からアルヌーバ編)

参考1:2015年のUTMBレース記録(アルヌーバからシャンペ)

参考2:2015年のUTMBレース記録(シャンペからトリエン)

2018年9月18日 (火)

UTMB完走記6(クールマイユールから高原を経てアルヌーバへ)

UTMB完走記その6

ドロップバッグのあるほぼ中間地点のクールマイユールで休憩して、絶景の高原地帯を進みます。

お腹の調子が悪くなってきたのが気がかりですが、冷静と情熱、つまり、経験に基づく戦略と完走への強靭な思いでこの苦難を克服できるか?

●U8 Courmayeur(79.22km)順位1880位(-21) (11:43)
Dsc07579
エイド滞在時間33分(11:12~11:45)

エイドである体育館に入ると、どえらい混雑してた。ゾーンが分かれているようだが、よくわからないので、Bゾーンで空いている奥のほうの席に陣取った。

ここでやることは、スタート前から決めていた。

1 充電(GPS腕時計、デジカメ、ヘッドライトの電池、スマホ)

2 カップラーメンのお湯を貰う

3 携帯食料の補充

まずは、バッテリーを二つ取り出し、充電を開始する。

最も重要なのは、GPS腕時計の充電だ。前回もここで充電したが、45時間で電池がなくなった。

次に、デジカメの充電。スタート時の動画撮影ですでに電池容量が少ない警告を受けていたが、写真に切り替えて、なんとかここまで持った。ここで充電して、後半は、最後まで写真撮影できるだけの電池にしたい。

スマホは未使用だったので、充電は不要。

ヘッドライト(ペツルNAO)で昨晩、後半に使用した電池をヘッドライトから外し、充電を開始しようとした。充電には延長コードが必要で、バッグに入れたはずで探すが見つけられない。疲れているので、ほどほどで諦めた。(笑)

諦めて、ヘッドライトには、ドロップバッグから取り出した、残り一つの予備電池を装着し、昨晩最初に使用して、容量はほとんど残っていないと思われる電池をドロップバッグにしまった。

今回持ち込んだカップラーメンであるが、奥の方に座るしかなくて、出るのが困難となったので、食べないことにした。それを想定して、持ってきていたレトルトの「梅がゆ」を食べ、師匠からもらった榮太樓のあんみつを食べた。甘くてうまかった。

食べながら、経口補水ゼリーの一つを摂取。もう一つは、携帯して、摂取することにした。水やお茶は、気温が低いこともあり、携行せず。

今回はエイドでちょくちょく食べたことで、あまり消費していない携帯食料だったが、後半戦に備えて、食べてなくなった分だけ補充。

ところで、私の背中側の席に私と同じくらいの年齢の日本人ランナーがいたが、奥様も応援に来られていて、あれこれと世話を焼かれているのが聞こえていたのがとても印象に残っている。

奥様はランナーではない、一般人のようでしたが、サポートは慣れている様子で、励ましはとても力になると思いつつ、余計な情報や助言だなあと感じるような部分もあり、自分だったら、ちょっとイラつくだろうなと思ってしまった。(笑)

すべての作業が終わったので、テーブルを出て、進もうとすると、ゴミ捨て場と出口がわからず、ボランティアスタッフにお願いして捨ててもらった。片言の英語で、向こうも英語はそれほど達者でなかったようでしたが、何とかなりました(笑)。

たった、これだけの作業と滞在でしたが、33分間も長居となった。

ドロップバッグを預けて、体育館を出ると、すぐに道路を横断し左折なのだが、前回利用した公衆トイレを探すべく、右折したが、見つけられず。

しかたなく、コースに戻って進み、町の中心街でスタッフに「トイレット?」と尋ねるも、通じず。

イタリアだからなのか?諦めて進み、途中のベンチで荷造りしなおして、進んだ。

●P.Ange(80.09km)順位1683位(-197)(12:05)
Dsc07583
クールマイユールからわずか870mの地点にある新たなチェックポイント。
イベントスペースようなに赤いじゅうたんが敷いてあり、そこを通りました。
中では、大きな液晶ビジョンがあり、その前で生演奏していました。

●前の写真を撮った直後の様子(ライブ映像のキャプチャー)
Utmb2018v06
新たなチェックポイント P.Ange(80.09km)12:06 順位1683位(-197)
オレンジのおじさんの後ろにいるのが私。

通過後、ツアーの女性陣(添乗員さんとA部さんの奥様)がカフェのテラスで応援されている前を通過。激励を受け、写真を撮ってもらった。

この辺りは、新しいコースでよくわからないまま、マーキングの通りに進むと、登山道に入っていった。

ベルトーネ小屋(Bertone)への道は、記憶通りの道で、いつものようにトレイルの端によって、ゆっくりと進むが、すでに息が上がって、「ゼーハー」息を荒げながら進んでいると、何人かの抜かしていく外国人に「カズー、アーユーオーケイ?」、「カズー、ガンバって!」などなどの声をかけられ始めた。(この後の登りパートでも、何人もの外国人に心配された。)

UTMBではゼッケンは1枚しかなくて、その場合、前方から見えるように胸につけることになり、そうすると抜かす選手からは抜かして振り返る以外には前の選手のゼッケンはもちろん、国籍も名前もわからないのであるが、今回は1枚のカードが配られていた。

●ゼッケンとニックネームカード
Utmb2018bibs
右側の小さなものがニックネームカードで、自分でニックネームを書けるので、私は書いて、腰の部分にぶら下げていたのだ。

なので、それを見た、私を抜かすランナーは、ニックネームで呼びかけてくれたのだ。

ちなみにこのニックネームカードにはもう一つ機能があって、この裏側に、ホテルの部屋によくあるような「起こさないで」というメッセージが書かれている。

それは、途中で横になって眠っていると、普通はすぐに起こされるのだが、その札を見せていれば、起こされない仕組みになるようだ。(私はその機能は使わなかったが)

話は少しそれたが、心配や励ましをくれたランナーに対しては、「オーケイ、メルシー」とか「アイムタイヤード」とか「ノープロブレム」とか答えながら進んだが、このときの一番の心配は、トイレだった。「小屋まで持つのか?野ぐそは嫌だな」と心の中でつぶやきながら、一歩一歩、お腹に力を入れないように登った。(笑)

やがて、ベルトーネ小屋(Bertone)が見え始め、トイレに間に合いそうだと安堵しつつ、最後の登りを必死で登っていると、小屋の手前でトイレは左との表示があり、躊躇なく左に曲がって、トイレに並んだ。

そこは男女共同のトイレで、私の前には女性ランナー、後ろは高校生くらいの若い女性ハイカーグループが並ぶという状況だった。

洋式トイレに安堵したが、長居もできず、しかもガスしか出ない状況でトイレを後にして、エイドであるベルトール小屋(Bertone)への最後ののぼりを登った。

●最後の登り(ライブ映像のキャプチャー)
Utmb2018v07
最後の登りで苦しくてバツ印しながら通過した。
右に見える小屋がトイレのある場所です。

●U9 Bertone(84.13km)順位1763位(+80) (13:49)
Dsc07585
クールマイユールからベルトーネ小屋までの区間は、公衆トイレの探索と上り坂でのスローペースで、80人に抜かれたし、暑かった前回よりもだいぶタイムが悪かった。(後で過去3回とも公衆トイレを使用した師匠に確認すると、クールマイユールでの出口が変わり、師匠ですら公衆トイレを見つけられなかったそうです。)

前回はここで師匠を待つ意味もあって20分の休憩をしたのですが、今回はクッキー数枚とコーラだけですぐに出立した。

小屋を出て、すぐに稜線までの登りで、稜線に出ると、大絶景のはずでしたが、2回目なのと、ガスがかかっていて、前回ほどの絶景でなかったのですが、写真を撮りました。(笑)

●イタリア側からのアルプス大絶景(14:00)
Dsc07592

○前回の大絶景(2015年撮影)
Dsc06443

撮影場所はほぼ同じ、構図は今回はやや右にパンしており、山並みは少しずれていますが、よく見ると一緒ですね。撮影時間は1時間ずれておりますが、デジカメは同じなので、天気の違いで、青さと緑が映え方が全く違っており、まったく別の場所のようですね。

さて、UTMBのコースの距離的には、まさにここが中間地点。10ある山登りも残り5つと半分で、ここからが正念場です。

なお、前回はこの区間で、師匠を待つという意味もあって、かなりゆっくりと歩いて進み、時間切れリタイアの要因の一つとなったので、今回は平らなところと下りは歩かずに進んだのだが、疲労感は前回以上の状況となっており、あまりスピードアップができなかった。

そうそう、この区間で、とてもきれいな女性ランナーを抜かしました。(サングラスをかけていたので実はよく顔はわからなかったのですが(笑))

韓国人かな?って思ったら、日の丸で日本人でした。とてもスタイルがよく、ファッショナブルで、トレイルランナーではない、何か違うオーラが出てました。

この後、何度も抜きつ抜かれるしたので、とても印象に残っているランナーさんですが、シャイで疲労困憊していた私は声もかけず、それを察知したのか、彼女からも会話はありませんでした。

話はここで終わらず、その方のブログをひょうんなことから発見しました。めちゃくちゃファンキーでノリノリなUTMB完走記なので、ご紹介します。

http://hrc.blog.houyhnhnm.jp/entry/2018/09/10/002804

話をレースに戻しますが、ボナッティ小屋(Bonatti)の麓に着いたときに、あまりの疲労感の強さに、数分間の小休憩をするほど、追い込まれてしまっていた。ここで、上述の女性ランナーに抜かれました。

この頃は、疲労感の強さおなかの調子の悪さに、完走危うしという感じで進んでいました。

ボナッティ小屋(Bonatti)への最後の急登を登って、エイドに到着。

●U10 Bonatti(91.57km)順位1688位(-75) (15:51)
Dsc07594
疲労と体調悪化が強くなって、語るべき走りの無い区間でした。
それでも、休まず進んだことで、コース上では何人にも抜かれながら、区間順位は75人抜いていました。

登りの推進力を失い、すでに休まずに前に進むという戦略しか取れない状況であるが、それが完走への望みをかすかに繋いでいる状態です。

ここでの休憩ですが、まずトイレ休憩に並びました。ここのトイレは地下に男女別であったがすでに一人並んでいた。しかも洋式でなく和式スタイルで心配したが、なんとかうまくいった。個室から出ると私の後ろに誰もいなかったのだが、すでに3人並んでいた。

トイレが終わり、エイドに向かった。この前のエイドでクッキーが美味しく、カロリーも高そうだったので、ここもクッキー数枚とコーラで給食給水し、ボトルに給水して、すぐに出立した。

この後は、高低図ではフラット気味で走りやすそうな区間に見えるのですが、実はかなりきついアップダウンが続き、推進力の低下した私は、ほとんど歩きで進む展開となりました。

悲願の完走に向けての唯一の希望は、前回より1時間余りタイムが良いこと。とにかくこの貯金を心の糧にして、苦しいながらも、前に進み続けました。

最後は標高差250mあまりの九十九折りの激坂をゆっくり下って、何人ものランナーに抜かされながら、アルヌーバに到着した。

●U11 Arnouvaz(96.67km)順位1802位(+114) (17:08)
Utmb2018v08
自身の体調悪化で完走が厳しい展開をバツ印で視聴者に言い訳がましく伝えました。(笑)

コース上でかなり抜かされたものの、114人に抜かされた感じはなかった。
恐らくボナッティ小屋でのトイレ休憩の際に大量に抜かれたのだろう。

新パターンのクッキー数枚にコーラで給食給水し、ボトルに水を補充して、後半戦の山場となるイタリアとスイスの国境上にあるフェレ峠に向けて、出発しようとすると、エイドの出口で、防寒対策としてのレインウエアの確認があった。

ちょうどここでレインウエアを着込んだところの私は、自分のウエアを指して、OKをもらって、出発した。

●アルヌーバに到着する選手たち(17:08)
Dsc07598

ここでブログを書いていて、知ったことだが、この時点では完走圏内に入っていなかった。(完走者1778人に対し、ここでの順位は1802位)

現場にいたときは、関門時間に対して、1時間10分の余裕があり、前回リタイア時より1時間も早くて、余裕があると思っていたが、実際には完走は危ない状況だったということだったのである。

自分の順位を知らないというか、気にしなかったということも、結果的に良かったということですね。

さて、標高2500mのフェレ峠に登り、さらにそこからの20kmにも及ぶ長い下りですが、頑張ります!

次>:UTMB完走記7(フェレ峠・シャンペ・トリエン)

前<:UTMB完走記5(中間地点クールマイユールへ編)

参考:2015年のUTMBレース記録(クールマイユールからアルヌーバへ)

2018年9月17日 (月)

UTMB完走記5(中間地点クールマイユールへ編)

UTMB完走記その5

中間地点クールマイユールへ向かう最後の山越え&激下り劇場の開幕です。

かずさんは、前回は大失速したこの区間を今回はどう乗り切るのか?

●Mt-Favreへの登り口(08:34)
Dsc07516
ここは人気の登山コースらしく、一般登山者もそれなりにいて、トレイルもよく整備されております。

モンテビアンコの雄姿が間近に見られるなど、風光も明媚なのですが、私にとっての難点は登りの傾斜がきついことです。

最初から愚痴ってしまいましたが、さあ、頑張ろう!

●モンブラン山群(08:44)
Dsc07523
まだ雲が多いようですが、谷向こうの雄大できれいなモンブラン山群に向かっていくかのように高度を上げていきます。

もちろん私はここでもトレイルの端をゆっくりとしたマイペースで登っていきます。

●牛(09:03)
Dsc07525
放牧中の牛がトレイル近くで草を食んでいました。

●モンテビアンコと牛さん(09:05)
Dsc07530
アルプスによくある風景だと思います。

そういえば、師匠がこの先のフェレ峠で見た光景なのですが、フェレ峠のかなり高い急傾斜の場所に牛が放牧されていて、そのうちの一頭がバランスを崩し、転倒し、そのままゴロンゴロンと200mくらい滑落し、ランナーのところまで転がり落ちてくるのではというようなシーンをそこにいたランナー全員で目撃したそうです。

その牛は、ランナーの手前で止まり、その後、何とか立ち上がったのですが、ブルブルと震えていたそうです。

その牛さんには失礼ですが、そのシーン、見たかったです。

動画に撮りたかったです。(笑)

●モンテビアンコとランナー1(09:19)
Dsc07534

●モンテビアンコ(09:22)
Dsc07541

●モンテビアンコとランナー2(09:23)
Dsc07548

●モンテビアンコ2(09:31)
Dsc07549
谷に氷河の跡(堆積物)があるのが、日本の山にはない独特の景観ですね。

●Arete du Mont Favre(70.29km 標高2417m)順位1918位(-104)(09:31)
Dsc07555
ついに第4の山登りが終了!
ここまでの区間タイムは1時間18分で前回大失速時より16分も時間短縮できました。
やったね!

しかも、後で知った順位変動でも104人も抜いたことになっている。(ほとんどコンバルのエイドの滞在時間が短かったことに起因していると思うが)

さて、ここの景色ですが、この谷のずっと奥がアルヌーバでその先の壁を上って、今は雲に隠れているところ辺りが、フェレ峠かな?(かずさんの推測)

UTMBは、ほんとスケールでかくて、攻略し甲斐がありますね。(ヤケクソ)

●ラストモンテビアンコ(09:47)
Dsc07556
これ以降はモンテビアンコとお別れになりそうなので、最後の写真です。

さらば、モンテビアンコ!

アディオス、モンテビアンコ!(スペイン語だっけ?)

この後、下り基調ながら、アップダウンを繰り返しながら、いまいち景色のパッとしないトレイルを進みます。

○パッとしない景色(2015年撮影)
Dsc06424
ここまでのモンテビアンコ、ドーンという景色のインパクトに比べると、少しパッとしないというレベルですが、それだけで写真撮らなくなってしまってます。(笑)

終盤にドンドンと激下りがあって、エイドが見えて、到着。

●74.78km Checrouit (74.78km) 順位1901位(-17) (10:20)
Dsc07561
次のクールマイユールまで、4.4kmのしかも下りということで、給水も給食もしないで、立ち止まらずにスルーして進みました。(ちょっとトイレには行きたかったのですが、クールマイユールまでは我慢できそうだったので、先を急ぎました。)

ここからクールマイユールの標高差は、約740m。だいぶ下ってきたのに、まだこんなに下らないといけません。私は下りは得意ですが、それでもここの激下りは、かなり脚にダメージがくるので嫌なので、下りの苦手な人には地獄のような下りだと思います。

まずは、トラバース気味に斜面を緩やかに下って行きます。たまに少し上ったりします。

ある程度距離を稼いだら、クールマイユールへの急斜面を九十九折りで下り始めます。

●つづら折りの激下り(10:39)
Dsc07564
急傾斜ゆえに、よく整備されたトレイルなのではありますが、土質がさらさらの砂でした。

何より驚いたのは、シャモニーとかフェレ峠までは雨でトレイルはぬかるんでいて、グズグズだったのに、クールマイユールのこの下りは、完全に乾いていて、ものすごい砂ぼこりが立っていたことです。

何日も雨が降っていないかのように完全に乾ききっており、モンブランの北側のシャモニーではずっと雨だったのに、南側のクールマイユールでは雨は全く降っていないようで、全く天気が異なるようです。

しかし、それにしてもここの砂ぼこりはひどかった。普段マスクしない私もマスクしたくなるぐらいでした。まだ乾ききっていなかったシューズは真っ白けっけになりました。(笑)

地獄の激下りをうまく下れない何人かの閊えるランナーを追い抜きながら、でも脚を使いたくないので、かなりゆっくりと下りました。

ここで、さらにおなかが揺れたせいか、ますますお腹が張ってきて、トイレを済ませる必要が出てきましたが、ある意味、予定通りの展開でした。

●クールマイユールの街並み(11:02)
Dsc07567
トレイルが終わると谷底に降りたようで、急に視界が開けて、クールマイユールの街並みが見えました。

歩いているランナーは抜きつつ、走っているランナーはほぼ同速度で進みました。

●クールマイユールの街中(11:06)
Dsc07572
車は通ることのできない、中世からの街並みの通路を通って、エイドに向かいます。

沿道の声援に気持ちが上向き、手を挙げ、メルシーと答えて進みます。

●ドロップバッグ(11:10)
Dsc07578
ゼッケン番号をもとにドロップバッグを持ってきてもらえます。

前回2015年は、この先を右折してすぐにエイドである体育館の1階に入れたのですが、今回はここから、大外を回らされて、ずいぶんと歩かされました。

水、経口補水液、さらにお茶のペットボトルなどドロップバッグに重量物をパンパンに入れていた私は、自業自得に泣きました。(´;ω;`)

そして、前回はきれいな借景に感動した大窓の下に設置されている出入り口から、エイドの中に入りました。

○体育館の大窓(2015年撮影)
Dsc06431

今回は振り返る元気もなく、まったくこの景色を見た記憶も残っておりません。目に映っていても、快晴でなかったので、これほどきれいに見えてなかったのではないか?と思います。(笑)

さて、ここの休憩は短めにして、別の場所にある空いている公衆トイレに急がないと(笑)

次>:UTMB完走記6(高原を経てアルヌーバまで)

前>:UTMB完走記4(天啓のコンバル湿原)

参考:2015年のUTMBレース記録(コンバルからクールマイユール)

2018年9月16日 (日)

UTMB完走記4(天啓のコンバル湿原)

UTMB完走記その4

この後、奇跡の光明がさしてきます!まさに天啓でした。

セイニュ峠で前回より1時間も遅れているショックを引きずり、気持ちが落ち込みをこらえ、重たい脚をなんとか前に動かして、下って行った。

ものの10分も下ると、見覚えのある懐かしい小屋が見えてきました。

ここは、後で調べると○○という場所らしいです。

●○○小屋(07:36)
Dsc07440
小屋の周りにランナーが何人かいます。

いよいよ次は最難関のピラミデス峠(コース上の最高標高地点かつトレイルが荒れていて難しい)なのだが、これ以上タイムを悪化させずに通過することは可能だろうか?という少し不安な気持ちが出てきたが、それを払拭すべく、気持ちを入れ替えようと思いながら、進みました。

○ピラミデス峠への分岐(2015年撮影)
Dsc06379
橋を渡って、すぐに左に分岐しながら登ります。
この写真のイメージが頭に残っていたのですが、それらしい場所にはテープが張られて、分岐できないようになっていました。

「あれ?どうなっているんだ?」

「俺の記憶違いか?」

そのまま下っていくと、全然記憶にないトレイルを下り続けていることに気が付きました。

●あれ?(07:42)
Dsc07445
ここは通った記憶がないぞ

●残雪のある南側(07:42)
Dsc07448
うーん、記憶にない景色だ。

●振り返って(07:42)
Dsc07450
今降りてきた道を下る後続ランナーを見ながら、やっぱり、さっきの場所が分岐だったとしか思えない。

ここで、ピラミデス峠への分岐(約2km)はさっきの場所で、すでに通り過ぎたことを確信した。

理由はわからないが、コースが短縮されたようだ。

「まじかよ(喜)」

「これで1時間はタイムを短縮できる」

「昨年も同様なコース短縮で制限時間が30分短くなったから、今年もそのパターンか?」

「セイニュ峠で1時間遅れで、完走は絶望的かと思ったが、こんな幸運が待っていたとは」

「俺はなんて運がいいんだ」

●コンバル湿原(07:45)
Dsc07453
ここで2人の日本人ランナー(一人はテビさん)に抜かされる際に、うれしくなっていた私はこの幸運を伝えた。
(彼らは主催者からのメールでコース短縮をすでに知っていたようだったが)

「前回の経験上、完走に絶望的な到着時間だったけど、コース短縮で完走の芽が出てきましたよ!」

今考えると実に失礼な物言いだと思いますが、言っちゃってました。それほどこの幸運をみなと分かち合いたかったんです。どうかお許しください。m(__)m

●コンバル湿原2(07:51)
Dsc07457
さっきまでの重い足取りが急に軽くなるのだから、人間とは不思議な生き物だ。

●コンバル高原3(07:53)
Dsc07463
大して変わっていない景色を何枚も写真撮ってる。

気持ちが晴れやかになると、こうも人間変わるもんなんだね。(笑)

●モンテビアンコ(08:00)
Dsc07467
レースになって初めてのモンブラン、いやイタリア側なのでモンテビアンコが見られました。

●モンテビアンコ2(08:02)
Dsc07471

●コンバル湿原4(08:03)
Dsc07474
コンバル湿原に降りたものだと思っていたら、まだ下るみたい。

やっぱりアルプスはでかい!

下りの遅い外国人の列の後ろについて、下っていたが、最後は我慢できずに、ごぼう抜きして、エイドまで爆走した。

●U6 Lac Combal(66.31km) 順位2022位(-36) (08:15)
Dsc07478
上の写真は、エイドのスタッフがテーブル越しにランナーのマイカップに給水しているところ。
スタッフの献身ぶりにはいつも感謝するばかりで、頭が下がりますね。

ピラミデス峠が無くなり、前回から1時間遅れが解消されたと思った私はかなりご満悦で上機嫌でした。

「俺は何てラッキーなんだ。」

「これでまだ忘れ物を探しに行けるチャンスができた。」

「神が与えてくれたこのチャンスを絶対に生かさないといけない。」

●エイドの外観(08:17)
Dsc07484
ここで同じツアー仲間でUTMB初出走のT部さんと出会う。

「奇跡が起きましたよ!」

「セイニュ峠で前回リタイア時より1時間も遅れて絶望的になっていたら、コース短縮で、このペースでも完走できますよ!」

「ところでI野さんは一緒じゃないのですか?」

「少し遅れているけどもうすぐ追いつくかと、まだエイドにおられるなら、I野さんにT部は出発したとお伝えください。」

「もう、給食給水も終わったので出ます。それではお先に!」

と先に出発したのでした。

●コンバル湿原の脇(08:20)
Dsc07488
この辺りは、本物のコンバル湿原です。

前回はピラミデス峠で力を使い果たして歩いてしまった教訓を反省し、今回は走って進みました。

その際、若い一般登山者グループを追い抜きました。

前回もここら辺で大きなリュックをしょった5人家族を抜きながら、この後の登りの登山道で抜き返され、その際に一番年若い女性(20歳前後の美人)から激励を受け、チョコバーを貰うという、苦い思い出がよみがえりました。

今回は荷物のはるかに大きい一般登山者には抜かれないぞ!と心の中で誓うのでした。(笑)

●ミラーレイク(08:28)
Dsc07492
私のようなギリギリランナーだけが見ることができる絶景です。

●ミラーレイク2(08:29)
Dsc07500
コースから外れて、ランナーが映り込むミラーレイクの写真を撮ります。(笑)

●ミラーレイク3(08:29)
Dsc07506

●ミラーレイク4(08:30)
Dsc07514
今回のミラーレイク一押しの絶景写真です。これもコースから外れて撮影したのですが、写真の中に、私が絶対に抜かされたくない一般登山者グループを発見し、急いでコースに戻るのでした。(笑)

さあ、ここからはクールマイヨールに向けての最後の山登りです。

前回の大失速の二の舞だけは勘弁と自重してきたことが実るのか?

それともこれだけ用意周到に計画し、自重していても、結局、私の力では失速して、リタイアへの道に迷い込むのか?

こうご期待

次>:UTMB完走記5(中間地点クールマイユールへ編)

前<:UTMB完走記3(ボンナム峠とセイニュ峠編)

参考1:2015年のUTMBレース記録(シャピーからコンバル)

参考2:2015年のUTMBレース記録(コンバルからクールマイユール)

2018年9月15日 (土)

UTMB完走記3(ボンナム峠とセイニュ峠)

UTMB完走記その3

UTMBを象徴する2500m級の峠2つを越える一晩目の正念場が始まりました。

●La Balme への登り(00:57)
Dsc07396
写真では見えませんが、ずっと先までライトの列が見え、UTMBの長大な登りを実感できるポイントです。まだ精神的には余裕があったので、「そうだった。そうだった。」とUTMBのコースの長大さを受け入れる度量がありましたね。(笑)

雨は止んできましたが、寒さは緩まず、むしろ厳しくなってきましたが、ウエアリングはちょうど適温になった感じです。

こぶし大の石がごろごろしているガレたトレイルを登ります。3年前の記憶は沢みたいなトレイルを登ったことになっていますが、まあ、川沿いではありますが、普通のトレイルでした。(笑)

この程度の傾斜なら、今回も登り激弱の私でも流れに付いていくことができ、まずまずの登りができました。

●U4 La Balme(40.17km) 順位1989位(-320)(01:11)
Dsc07402
前回はこの区間で346人抜き、今回も320人抜きとなっているのだが、登りの区間でもあり、コース上で追い抜いた人数はごく僅かである。むしろ抜かれた人数のほうが多いはずなのだが、記録上は、ものすごい数のランナーを抜いたことになっている。

考えられるのは、ひとつ前のエイドであるコンタミン(Contamines)で長めの休憩しているランナーをまとめて抜いたのだと思うが、300人も抜いた実感は全くないのだが、電子計測でそうなっているのだから、抜いたのだろう。

今こうして書いていても実感がないのだから、現場にいたときなんか、当然、全く順位がジャンプアップしているなんて実感はなかった。

一晩目のエイドでの給食パターンは、クラッカー数枚にコーラという形で落ち着いて、ここもそのパターンで給食した。

●ラ・バルム出発(01:14)
Dsc07406
給食と給水が済んだので、すぐに出発。これはいつもの私のパターン。
タイム短縮のために頑張って走るのではなく、休む時間を短くするという作戦だ。

実際のところ、これはギリギリランナーにとっては鉄則の戦略だと思う。

ここからはボンナム小屋への本格的な登りとなり、傾斜が急となったので、他のランナーの登攀速度に惑わされずに、自分のペースで登ることに努める。

そうすると、当然に後ろのランナーが迫ってくることになるのだが、比較的幅広なトレイルなので、脇によって進むことで、自分が止まることなく、後ろのランナーを抜かさせることができ、抜かされる私も、抜かすランナーもスピードを落とさずに進むことができた。

そのためか、抜かしていくランナーの多くから、「メルシー」や「サンキュー」という労いの言葉をいただけた。

そうこうしているうちに、ボンナム峠(2329m)に到着した。

さすがにこの時間のこの高度にいると寒さが半端ない。

ポールを握る手がかじかみ始めたので、一度立ち止まって、防寒手袋を取り出した。

しかし、うまく指を入れられなくて、それに何度かトライしたのだが、どうしてもうまくいかず、長く立ち止まると寒さが耐えられなくなったので、結局、防寒手袋をしまって、いつもの指ぬきグローブだけで進んだ。

これも書きながら思ったのだが、おそらく2,3分の出来事なのだが、ずいぶんと無駄な動きだったなあと思った。最終的な結果に響かなかったので、特に問題視する必要もないのだが。

話を戻すと、ボンナム峠に到達したので、いったん少し下るのだが、すぐにトラバース気味に登りはじめ、そこは結構、岩場的なガレたテクニカルなトレイルとなり、登山慣れしている私にとって、テクニックでカバーできるところであり、高地で息が上がるポイントながら、抜かされることなく、進むことができた。

●Croix du Bonhomme(45.78km)順位2098位(+109)(03:20)
Dsc07409
登り激弱の私らしく、109人に抜かれたことになっている。これはコース上の実感の通りだ。昨年もこの区間で115人に抜かれている。今回はトレーニングで登攀力を相当に鍛えたつもりだったが、それほどの進化は見られなかったという厳しい現実でもある。

ちなみのこの写真をどう撮ったかですが、チェックポイントを通過したのち、後ろを振り返って写したもので、長大なヘッドライトの列が綺麗でしたが、わがデジカメの性能ではそれらを表現するまでには至っていないようです。残念ながら

ここからは、Les Chapieux(レ・シャピュー)への一気の激下りとなります。

下りは得意なので、先ほどまでの登りで抜かされ続けたうっ憤を晴らしたいところですが、先は長いUTMBですので、前回のリタイアの教訓を踏まえ、かなり自重して下りました。

それでも、すでに満足に下れないランナーもちらほら出始める中、彼らを抜かす形で、ボンナム峠とセイニュ峠の間に位置する重要なエイドのLes Chapieux(レ・シャピュー)に駆け込みました。

●Les Chapieux(50.81km)順位2076位(-22)(04:29)
Utmb2018v05

●エイドの様子
Dsc07411
パターンどおり、クラッカー数枚とコーラで給食給水。

次に写真の左側のテント脇のベンチに座って、ヘッドライトの電池交換を行った。

今回のヘッドライトはペツルのNAO。過去に記事にした最強ヘッドライトコンビの片割れである。通常使用だと6時間半程度の照射時間なので、そろそろ限界だろうと思っての電池交換である。ちなみに私はNAOの電池は3つしかもっていないので、次の電池は明日の夜も使う必要があるのであるが、この時間(朝の4時半)まで一つ目が持ったので、明日も十分持つことが見込めて、一安心だ。

最強ヘッドライトコンビの話をしたが、実はそのコンビのもう一つの片割れ、腰ライトは新しいものに強化して臨んでいる。

新しい腰ライトは、LED LENSERのMH-10というヘッドライトで、600ルーメンで10時間も使用可能な優れものです。前回の反省を踏まえ、半年前に購入し、今年のさくら道、萩往還、さらにはトレニックワールドで実戦経験を踏んで、信頼性を確認してきたところでの投入です。
機能的には伸縮性の高いバンドに余裕があり、私の腰には十分ストレスなく装着できるため、腰ライトとして使用しております。

スタート時の私の写真をご確認していただけると、腰ライトも写っております。

●セイニュ峠に続く光の列(05:53)
Dsc07415
デジカメを夜間モードにしなかったので、まったく写っていませんが、雨も止み、ガスも薄くなって、遠くまで見渡せて、きれいなランナーのヘッドライトの列を見ることができました。

●セイニュ峠に続く光の列2(06:02)
Dsc07418
さらに進むと、九十九折りの麓に到着し、そこから見上げると、つづら折りの光の列が見えて撮影したものです。さっきの写真よりは光が写っていますが、手ぶれしており、その辺りはどうかご容赦を

この辺りから、傾斜はきつくなり、例のごとく、広めのトレイルの端をゆっくると登るスタイルで、スピードの速いランナーをやり過ごしつつ、自分の脚を止めずに登っていきました。

●夜明け前(06:41)
Dsc07423
ちょうどこのころが日の出の時間と思われますが、雲がかかっており、日差しは見えません。

幅広の稜線を昇る感じで、複数のトレイルが交差するような感じで、ゆっくりマイペースの私は、あまり人が通らないトレイルを進んだりして、スピードの違うランナーとの軋轢を軽減して進んでおりましたが、それにしても脚が前に出ないことに内心毒づきながら進んでおりました。

「なんで、登れないんだ、情けねえな、チッ!」って、感じです。(笑)

●Col Seigne(61.43km 標高2516m)順位2058位(-18)  (07:26)
Dsc07427
何とかセイニュ峠に到着。想定タイムより遅れること○○分もショックだったが、それ以上に前回より1時間も遅いことに衝撃を受けていた。(実際には36分遅れです。)

登りでバテて、相当な人数のランナーに抜かされましたが、電子計測では22人にしか抜かされていませんね。

シャピューのエイドで相当な人数のランナーが長居をしていたのでしょう。

●ランナーたち(07:26)
Dsc07431
峠は吹き曝しで風は強いし、寒しで、みなさんすぐに駆け下っていました。

●セイニュ峠のチェックポイント(07:27)
Dsc07434
スタッフがハンディスキャナで通過選手のICタグをチェックしています。

この時間は、ゼロ度に近い気温一桁台で、風も強く、相当寒かったと思います。

寒さに震えながら、思ったのは、

「前回リタイアした時より1時間も遅いペースで、俺は完走できるのか?」

「また、制限時間オーバーでのリタイアなのか?」

・・・・

「そんなことをグダグダ考えても仕方ないじゃないか」

「とにかくあきらめずに前に進むことだ!」

と思い直して、霧で視界の悪いセイニュ峠を下り始めるのでした。

次>:UTMB完走記4(天啓のコンバル湿原)

前>:UTMB完走記2(夕闇激走編)

参考1:2015年のUTMBレース記録(サンジェルヴェからシャピー)

参考2:2015年のUTMBレース記録(シャピーからコンバル)

2018年9月14日 (金)

UTMB完走記2(夕闇激走編)

UTMB完走記その2

私の忘れ物を探す旅もまだまだ始まったばかりです。

まずは、10山を越えなければならないUTMBの山登りの第1弾が始まりました。

●高低図
koutei
第1の山がそれです。

●U1 HOUCHES(7.9km)19:02
Dsc07353

ここから街を抜け、スキー場のゲレンデに向かう道を上ります。

途中で、日本人応援団からお手製のおにぎりをいただきました。

三角形で、家庭用の小さな長方形の海苔がふんどしのように巻いてある普通のおにぎりでした。

海外レースだとおにぎりが食べられないのが、残念だと思っていた私にとって、これは最高の贈り物でした。

そのためか、いつもなら迷わず写真に撮るところですが、なぜか写真を撮ることなく、すぐに美味しくいただきました。

今考えても謎なのですが、この特別な舞台に特別な気持ちだったんだろうと思います。

●カラフルな応援団(19:44)
Dsc07357

前回もこのカラフルで鳴り物も使うとても騒がしいな応援団がいました。

アレ、アレ、アレ、ジャポーネ!と私にも目いっぱいの応援をくれます。

ときどきゼッケンの名前まで読んでくれます。

そんなときは嬉しくなって、「メルシー!」と声を出しながら、親指立てて、応援に感謝しました。

その後、日本人ランナーに挨拶し、何人かと話をしながら進みました。3回目の人もいましたが、多くは初めての参加の人が多かったです。

登りで息を上がらせないことを重視していたので、いずれも先行してもらう形で別れました。

●終盤の登り(20:13)
Dsc07363

この辺りは、前回はモンブランがよく見えて、写真撮りまくりだったのですが、今回は雨模様でガスっており、景色は望めませんでした。2回目なので、そのことを余り残念とも思わず、ただ前を見て黙々と登りました。

○モンブラン遠望(2015年撮影)
Dsc06274

●Delevret(13.8km地点)20:20 順位2393位
Dsc07368
前回より周りにいるランナーの数が少ないなあ、雨模様にしてもずいぶんと暗いなあと思いながら通過。前回より7分遅く、想定より10分遅い展開に少し焦る気持ちが生じてきましたが、努めて冷静に進もうと気持ちを切り替えた。(前回の通過順位は2147位)

この後、少し登って、やがて下りになった。

登りもそうだったのであるが、下りになって、トレイルの状態が雨のせいで想像以上にぬかるんでいることを認識し、ちょっと驚いた。ゲレンデと牧草地の土質はきめ細かく柔らかいんだなと。

まあ、日本の関東ローム層のような粘土みたいな泥んこトレイルに慣れている身としては、大したぬかるみではないのですが、慎重に下る展開になり、ますますタイムが遅れる要因になりました。

それでも下りは遅い外国人ランナーを何人かを抜かす感じで、それでも無理せず、転倒もせず、下り切れました。

●U2 St-Gervais(21.55km) 21:31 順位2383位(-10)
Dsc07370
Utmb2018v03
最初のエイドに到着しました。前回は着ぐるみのお迎えがあったし、そもそもランナーでごった返していた記憶があるのですが、遅すぎなのか、雨のせいなのか、閑散としてました。
最初のビデオカメラを見つけ、自らを鼓舞するかのようにガッツポーズでゲートを通過しました。

●エイドの様子(21:31)
Dsc07373
給水は、コーラ、水、スポーツドリンクの3種類でした。
私が期待していたオレンジジュースはありませんでした。
スポーツドリンクは師匠に言わせると変な味とのことで、今回も一度も口をつけることはありませんでした。
なので最初からコーラとなり、おなかの調子を考慮してコーラは2晩目からとの作戦が早くも頓挫しました。(笑)

●サンジェルヴェの制限時間表示(21:33)
Dsc07376
エイドの出口に看板がありました。22時となっております。残り30分を切っており、先を急ぎます。

●サンジェルヴェの街並み(21:34)
Dsc07379
前回は晴天で、テラスで食事をとりながら多くの観客の声援を受けましたが、今回は雨。
それでも年に一度のUTMBということで、多くの声援を受けながら、サンジェルヴェの街中を通り抜けました。

その後も、緩やかに登る幹線道路を我慢して走りました。ボン・ナン川沿いのトレイルを登り基調でアップダウンを繰り返しながら進んでいると、コンタミンに到着しました。

●Contamines(31.84km)23:28 順位2309位(-74)
Utmb2018v04
両手を挙げてビデオカメラ前を通過しましたが、ヘッドライトがまぶしすぎてフレアで顔は見えず。(笑)
何より想定タイムとの遅れが18分と、少し広がったのがショックでした。

●エイドのテント外と内(23:30)
Dsc07384
Dsc07387
相変わらず、エイドのテント内を通過するコース設定となっており、ランナーで込み合うエイドを潜り抜けなければならないが、前回よりかは、かなり密度が薄い。ボリュームゾーンから外れている、つまりかなり遅れ気味という状況でした。

●フードコーナー(23:30)
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前回はエイドで飲み物とフルーツ以外の乾きものは全く摂取しませんでしたが、今回はクラッカーとかビスケットを食べました。チーズやサラミもありますが、走っているときに食べたくないので、今回も全く手を付けませんでした。

今思えば、一回くらいは食べてもよかったかなあと思いますが、完走のため、その場では全くそうしようとも思いもしませんでしたね。(笑)

●コンタミン出発(23:30)
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クラッカー数枚とコーラをいただき、ボトルに給水して、すぐに出発しました。

遅れ気味なのが気になるが、ここから登りも本格的になるので気合を入れて進むことにした。

次>:UTMB完走記3(ボンナム峠とセーニュ峠編)

前<:UTMB完走記1(旅の始まりスタート編)

参考1:2015年のUTMBレース記録(スタートから第1関門)

参考2:2015年のUTMBレース記録(サンジェルヴェからシャピー)

2018年9月13日 (木)

UTMB完走記1(旅の始まりスタート編)

いよいよUTMB2018の完走記を綴ります。大変お待たせしました。(笑)

※UTMBとは「ウルトラトレイル・デュ・モンブラン」というヨーロッパアルプスの最高峰モンブラン(標高4820m)の周りの山や谷を反時計回りに一周する世界最高峰のトレイルランニングの100マイルレース(距離170km、累積標高差1万m以上)

今回のテーマは「人生の忘れ物を探しに行く旅」

比較的冷静沈着なイメージがある私であるが、おっちょこちょいな部分もあって、実は何かと忘れ物をすることが多い。

ちょっとした用事を忘れることは、日常茶飯事だし、財布やスマホといった身の回りの大事なものですらも、普段とちょっと違うことをしたりすると、ついうっかりと持ち忘れることもある。

つまり、私にも忘れ物はつきものなのである。

そんな私にとって、ここ3年、いつも心の中を占めていた大きな忘れ物は、UTMBの最終関門La Flegere(163.34km)からゴールのChamonix(170.12km)までのラストトレイルを走ることになっていました。

この人生の忘れ物を忘れることがないよう、我が家のリビングには、リタイア時に一部が切り取られたUTMB1819のゼッケンが3年間飾ってありました。

●リビングの写真(2013年のスパルタスロンポスターと2015年のUTMBゼッケン)
P_20180924_221409

当初はこのゼッケンを見るたびにUTMBリタイアの衝撃がよみがえり、胸が痛んだものでしたが、時が経つとそうした痛みは少しずつ緩み消えていきました。

時間の力は偉大です。

時間には感謝しましたが、一方で肉体の衰えは進行し、止まらない時間を恨みつつ、抗い続けることで、わが思いは消えることなく、ついにこの日を迎えることができました。

3年ぶりにUTMBをスタートできるのです。

この私のわがままのため、家族や仕事関係で大きな迷惑をかけたわけですが、私のこの思いを知る優しき人々は、私のわがままを許してくれました。

本当の宝物は、ここにあったんだなあと今さらながら思います。みんな、ありがとう。m(__)m

●UTMBスタート前の写真(17:33)
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●3年前のスタート前の写真
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今回は雨のためレインウエアを装着しており、よくわからないと思いますが、基本的なウエアリングは3年前とほぼ同じでした。
上から、バイザー、アンダーウエア(上下)、半そでジップシャツ、グローブ、ザック、コンプレッションタイツは完全に同じ。
異なっていたのは、メガネ、アームカバー、短パン、サンドゲイター、シューズ、ソックス。
・メガネは前のが15年以上かけ続けたことによる劣化で壊れたので、買い替えたものです。
・アームカバーは前回は冷却アームで今回は防寒アームと天候の違いで代えたものです。
・短パンはその後もレースで使用しているうちに破けたので替えたものです。
・サンドゲイターもその後にレースで使用しているうちに劣化したので替えたものです。
・シューズは前に記事にした通り、より信頼性の高いトランスアルプスに替えたためです。
・ソックスは言うまでもなく消耗品なので新品に替えました。(笑)

今回のUTMBスタートは雨なので、スタート地点に近いホテル滞在という利点を生かして、スタートの30分前まで、ホテル内で過ごし、前回同様に師匠とともに同じホテルを一緒に出発しました。

日頃の行いは悪いながら、大事なイベント時には晴れる男なのであるが、今回はあいにくの雨、しかも予報ではかなり冷え込むとのことで、多くの日本人ランナーはテンションが下がっているようでしたし、普段の私ならそういうことを思いそうなのですが、3年間にわたり燃やし続けてきた忘れ物を取りに行くという使命に近い強い思いを持つ私にとっては、レース中止と大幅な距離短縮がなければ、なんの問題もないと思っておりました。(実際には、この時点でコース短縮する旨のメールが全選手に配信されていたようなのですが、私たちは気が付いていませんでした。)

「ついにやってきたー!」とか「ゆーてぃーえむびぃ~~~」というような軽いというか、はやるような気持ちにはなりませんでした。かといって、緊張でガチガチになることもありませんし、やってやるぜというような高ぶりもあまりなかったような気がします。

このあたりは、3年間に及び長い長い準備とイメージトレーニングの良い影響のような気がします。

ただただ、その場で感じたのは、「これから始まる忘れ物を探しに行く旅は、人生で一番楽しい旅になるに違いない」という、純粋なわくわく感でした。

それが、上の写真のような表情として表れているところです。

師匠に私のデジカメで写真を撮ってもらい、お互いの完走を固く誓い、できれば一緒にゴールしたいと話をして、握手をして、師匠とスタートラインの最後方に並びました。

●開会式(17:46)
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フランス語によるMCでの開会式が始まりました。

もちろん何言ってるかなんてわかりません。でも雰囲気はビンビン伝わってきます。

大型液晶ビジョンで最前列のトップランナーの姿などが映し出されます。

やがて、荘厳な楽曲が会場全体に響き渡ります。UTMBのスタート時の定番曲です。

隣にいる師匠に「これはなんていう曲ですか?オリジナル曲でしたっけ?」と尋ねた。

「conquest of paradise という映画の音楽だったかな?」とのこと。さすが4回目となる師匠は物知りだ。

記念にとデジカメを取り出し、音楽も撮りたいので、動画で撮影し始めた。

50代にもなり、涙腺が弱くなっており、この音楽を聴きながら、早くもゴールシーンを思い浮かべて、ジーンと感動してしまった。

「いかん、いかん、この程度で感動してたらゴールは覚束ない」と気を引き締めた。(笑)

やがて、生演奏に切り替わり、ボルテージは最高潮になった。世界最高峰のトレラン大会を自負するにくいまでの演出だ。

もっと動画を撮影しようとデジカメの液晶画面を見ていると、衝撃のマークが・・・

電池容量がもうすぐなくなると表示されてました。思い当たることがあった。準備万端と書いておきながら、最後にデジカメだけは充電チェックするの忘れてました。なので動画撮影は止めて、電池をあまり消費しない写真に切り替えました。なので、写真で開会式の雰囲気を味わってください。(笑)

●号砲直前(18:00)
Dsc07310

そろそろと腕時計を見ると、18時になっておりました。

スタート時刻ですが、スタートする様子はありません。生演奏が続いています。

最前列のトップ選手が液晶画面に映し出されました。定刻でスタートしないことを苦笑いしているようにも見えました。

師匠とも、「時間なのにスタートしないですね」と苦笑いしながら、演奏が終わるのを待ちました。

1分あまりして、スタートの号砲が鳴り、観衆の拍手とランナーの雄たけびとともに、UTMB2018が始まりました。

●スタートの号砲(18:01)
Dsc07314
↑かず目線
Utmb2018v02
↑ビデオキャプチャー画像

●スタート1分後(18:02)
Dsc07319

●スタートゲート下(18:03)
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スタートゲートをくぐるのに3分かかりました。

●スタートして右折したところ(18:05)
Dsc07328
シャモニーの目抜き通りを進みます。

ここは大観衆が応援やハイタッチのため、コース上にせり出していて狭くなって、大渋滞が発生して進まず、ぼちぼち走れるようになったのは、12分後でした。

この展開は、前回も同じでした。同じということで、前回の悪夢が蘇りましたが、観衆が盛り上がって渋滞するのがUTMBのスタートなんだと、ポジティブに考え、沿道の観客の熱烈な応援、特に時々聞こえる日本語の応援には応答するなど、それなりにUTMBを楽しんでいるじゃないかというような自身の心の高ぶりを感じながら、本大会の雰囲気を楽しみながら走れました。

●ランナーがばらけたところ(18:20)
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シャモニーの中心街を過ぎ、選手がばらけてくると、みな走り始めます。

大渋滞の中で師匠と離れてしまった私は、単独走で進みました。

2年前に師匠に勧められて買ったノースフェースの新型レインウエアは、実に軽量コンパクトで、しかもゴワゴワ感が少なくて、走りやすかったですが、「自重、自重」といつもよりゆっくりと走りました。

●林道トレイル(18:55)
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シャモニーから流れる白濁したアルプ川の流れに沿う形の林道のようなトレイルを南西に走ります。

●高低図
koutei
赤で囲んだところがここのトレイル部分です。

平らに見えますが、標高差2・30メートルのアップダウンが数回出現するトレイルであり、最後方で進む集団では、登り坂で歩くランナーも多く、私もついつい甘えて何か所かで歩いてしまいました。

●橋2本(18:56)
Dsc07344
まずは跨線橋を渡り、そのすぐ後に川に架かる橋を渡ります。

前回よりもランナー密度が薄く、ボリュームゾーンから大分後ろなんだろうなあと少し気になりましたが、勝負はまだ先だとと思いながら、ここではそうした遅れは気にせずに進んでいました。

●U1給水所 LES HOUCHES(7.9km) 19:00
Dsc07346
最初の給水所ですが、汗もそれほどかいていなかったので立ち寄らず、通過して、先に進みました。

言うまでもなく、沿道の声援には元気が出ます。

ここから最初の山登りが始まるのですが、想定タイムより5分早く着いたのは嬉しい誤算でした。あんなに歩いたのに(笑)

さて、無事に忘れ物を探しに行けるか?油断せずに頑張ろうっと!

次>:UTMB完走記2(夕闇激走編)

参考:2015年のUTMBのレース記録(スタート編)

2018年9月12日 (水)

UTMBリタイア地点の考察

 

 

 

UTMB2018におけるリタイア数とリタイア地点の内訳の情報がありましたので、転記します。
UTMBリタイアポイントの考察
UTMBリタイアポイントの考察

 

 

 

 

まずは、改めてUTMB2018の完走率を算出すると、

 

出走者数 2561人
完走者数 1778人
リタイア数 783人

 

完走率 69.4% です。

 

次にリタイア人数の地点別内訳ですが、

 

1番多いのは、アルヌーバとフェレ峠の間です。

 

これは実質、アルヌーバ(96.67km)で、174人ですね。

 

2番目に多いのは、シャンペ(124.79km)の95人

 

3番目がクールマイヨール(79.22km)の92人

 

4番目がフーリー(110.89km)の90人

 

5番目がシャピー(50.81km)の71人 といった順でした。

 

 

 

 

 

 

自分が過去2回出場した経験から、シャンペ(124.79km)が一番リタイアする場所ではないかと思っていたのですが、それより手前でリタイアするランナーが多いのが予想外で驚きました。

 

考えてみれば、アルヌーバ(96.67km)は、次のリタイアポイントがフーリー(110.89km)と距離14km以上、標高2500mの峠越え、しかも制限時間ぎりぎりだと肉体的・精神的にもきつい二晩目の夜間パートになるところであり、リタイアしたくなる場所ですね。

 

次のフーリー(110.89km)は、フェレ峠から長い下りで疲れるところであり、しかもこの次のシャンペ(124.79km)まで、14km以上あることから、リタイアしたくなる場所ですね。

 

そういえば、前回はこの辺りから、自分も下れなくなって、リタイアしたくなりましたから(笑)

 

前半のクールマイヨールやシャピー、さらにはコンタミンでのリタイアが多いのには驚きました。確かに序盤の制限時間はそれなりに厳しい感じがしますが、クールマイヨールまでで、合計299人もリタイアしています。

 

体調不良だけど、参加したランナーなども多いのでしょうかね?

 

というわけで、UTMBのリタイアポイントは割と顕著な傾向があるので、自分自身の弱点や傾向を踏まえて、事前に入念な対策を練っておく必要があるかと思います。

 

 

 

 

★UTMB教訓★

 

「UTMBを完走するにはシャンペにたどり着き、そこを出ること」

 

【解説】
 シャンペ以降のリタイア人数は69人と激減している。
 シャンペを出ても、その最終盤に3つの山(しかも日本だとラスボス級)を越えるというハードな道のりが残ってはいるのであるが、その区間でリタイアするものは、わずか69人、リタイア人数のわずか9%、全出走者から見るとわずか2.7%しかいないのである。
 これはすなわち、シャンペにたどり着き、出発すれば、かなりの確率でゴールまでたどり着けるということだ。
 このように偉そうなことを言っている私であるが、前回出走した2015年では、シャンペを出ながら、最終関門のLa Flegere(163.34km地点)で制限時間オーバーで強制リタイアとなる私のようなランナーもいることはいるのだが(笑)
  

 

 

 

2018年9月11日 (火)

UTMB完走ラップタイム記録一覧

かずさんのUTMBにおけるラップタイム記録が出ていましたので、それについて報告するとともに、区間ごとのレース展開について、解説します。

UTMBコースマップ

番号 距離 地名 累積標高m+ 通過日時 タイム 順位(変動順位) 平均時速

Start 0.0km Depart 0m+ Fr 18:01 00:00:00 - - 

1 13.8km Delevret 834m+ Fr 20:20 02:19:20 2393位 5.9km/h ↗ 

2 21.55km St-Gervais 918m+ Fr 21:31 03:30:27 2383位(-10) 6.5km/h ↘

3 31.84km Contamines 1436m+ Fr 23:28 05:26:36 2309位(-74) 5.3km/h ↗

4 40.17km La Balme 2007m+ Sa 01:14 07:13:27 1989位(-320) 4.7km/h ↗

5 45.78km Bonhomme 2796m+ Sa 03:20 09:19:23 2098位(+109) 2.7km/h ↗

6 50.81km Chapieux 2796m+ in(Sa 04:20) out(Sa 04:31) 10:19:02 2076位(-22) 5.1km/h ↘

7 61.43km Col Seigne 3845m+ Sa 07:28 13:26:32 2058位(-18) 3.6km/h ↗

8 66.31km Lac Combal 3908m+ Sa 08:13 14:12:17 2022位(-36) 6.4km/h ↘

9 70.29km Mt-Favre 4367m+ Sa 09:31 15:29:58 1918位(-104) 3.4km/h ↗

10 74.78km Checrouit 4380m+ Sa 10:20 16:18:58 1901位(-17) 5.5km/h ↘

11 79.22km Courmayeur 4401 m+ in(Sa 11:12) out(Sa 11:45) 17:11:17 1880位(-21) 5.1km/h ↘

Fw:UTMBコースマップ

12 80.09km P.Ange 4469m+ Sa 12:06 18:04:39 1683位(-197) 2.5km/h ⇀

13 84.13km Bertone 5201m+ Sa 13:47 19:46:27 1763位(+80) 2.4km/h ↗

14 91.57km Bonatti 5474m+ Sa 15:36 21:34:39 1688位(-75) 4.1km/h ⇀

15 96.67km Arnouvaz 5591m+ Sa 17:01 23:00:20 1802位(+114) 3.6km/h ↘

16 101.3km Col Ferret 6329m+ Sa 19:16 25:15:15 1837位(+35) 2.1km/h ↗

17 104.96km La Peule 6329m+ Sa 19:52 25:50:44 1770位(-67) 6.2 km/h ↘

18 110.89km La Fouly 6383m+ in(Sa 21:02) out(Sa 21:21) 27:01:02 1705位(-65) 5.1 km/h ↘

19 124.79km Champex 6917m+ in(Su 00:47) out(Su 00:56) 30:45:36 1624位(-81) 4km/h ↘↗

20 136.57km La Giete 7997m+ Su 04:26 34:24:32 1430位(-194) 3.4km/h ↘↗

21 141.47km Trient 8050m+ in(Su 05:35) out(Su 05:49) 35:34:11 1391位(-39) 4.2km/h ↘

22 145.19km Tseppes 8694m+ Su 07:59 37:57:47 1442位(+51) 1.7km/h ↗

23 152.43km Vallorcine 8837m+ in(Su 09:36) out(Su 09:51) 39:34:42 1446位(+4) 4.5 km/h ↘

24 156.96km TreLeChamp 9041m+ Su 10:53 40:52:20 1411位(-35) 4.4km/h ↗

25 163.34km La Flegere 9789m+ Su 13:53 43:52:11 1587位(+176) 2.1km/h ↗

GOAL 170.12km Chamonix 9789 m+ Su 15:21 45:19:42 1517位(-70) 4.6km/h ↘

UTMBコースマップ

【自己解説】

当該区間が登りなのか降りなのかを一番右に記号表記(↗:登り、↘:降り)しました。

通常、登りは平均時速が遅くなり、降りは早くなります。特にUTMBの場合、区間が登り一辺倒、降り一辺倒となっている場合が多いこと、さらに私自身が、登りは苦手で遅く、降りは苦にせず普通なので、その違いが顕著になっていると思います。

苦手な登りは、7番 61.43km地点の Col Seigne(セイニュ峠)からすでに息が上がり始め、ひと山で100人以上抜かれるほどの速度低下が起こっていましたが、エイドで休憩しない作戦により、なんとか順位低下することなく、少しずつ完走圏内に進んでいきました。

ひとつ前のUTMBの完走率の記事でお分かりのとおり、UTMB2018の完走者は1,778人であり、私がその人数以内の完走圏内に入ったのは、12番の80.09km地点のP.Angeです。

ここは、どういうところかと言えば、ほぼ中間地点でドロップバッグの置ける11番クールマイヨールから出てすぐの場所です。(2018年から設置されたチェックポイントでした。)

つまり、私は11番クールマイヨールで30分余り休憩するという長居をしたのですが、それ以上に長居をする197人を抜いて、完走圏内に入った格好になっております。

その後、登りがあったこと、おなかの調子が悪くなりトイレ休憩が頻発したことで、いったん1800番台に落ち込みました。(笑)

16番のフェレ峠(Col Ferret)以降は長い下りで、そこそこ走りましたので、だいぶ順位を上げました。平均時速だけを見ると、走っていないかのようですが、それなりにアップダウンがあるし、疲労も強いので時速にするとこんなもののようです。(笑)

20番136.57km地点の La Giete の区間は、一度少し降った後に、約1000mも登る区間で、相当な人数(100人くらい?)のランナーに抜かされ続けたのですが、恐らくその手前の19番シャンペ(Champex)で長逗留するランナーや途中で眠気に負けて休憩するランナーも相当多かったためか、我ながらびっくりの194人抜いたことになっています。

苦手な登り区間ではスローなマイペースを維持、つまりゆっくりながら休まずに登り続け、毎回相当な人数(推定100人以上)に抜かされる展開でしたが、総じて夜間区間は強い(寝たり休んだりしない)というかずさんの特性が出て、逆に総じて夜間でパフォーマンスが落ちて長い休憩や道端で寝ている他のランナーを抜く形となって、完走安全圏内に入ったということです。

最高順位となるのは、夜明け直前の21番141.47km地点の Trientでの1391位。このときは師匠すら追い抜いておりました。

その後は、休憩なしで進んだことや夜が明けて他のランナーのパフォーマンスが上がったこと、さらには最後の厳しい登りが出現したことで、順位が低下します。

22番の145.19km地点の Tseppesへの登りは、傾斜45度くらいの凄まじい激坂が序盤に出現して、脚と心臓が完全に終わりましたが、下りでは何とか歩かずに進み続けました。

24番・25番の最後の登りは、23番 152.43km地点の Vallorcineで、師匠と再会し、途中まで一緒に進んだので、24番では順位を上げましたが、そこで完全に登りの脚を使い切り、本格的な登りが出現した25番では、師匠とはぐれたこと、登りの脚が完全に終わったこと、ゴール間近の最後の登りで他のランナーの元気が出たことなどから、ここで一気に176人に抜かれました。(この区間ではついに登り続けられなくて、休憩することが頻発し、それが順位降下に直結したようです。)

それでも、前回は制限時間オーバーで止められ、走られなかった25番 163.34km地点 La Flegereからの下りでは、遅いながらも歩いて下るランナーを抜き去りながらスパートする形で、ゴールまで走り切りました。

結構、走ったつもりのラストの区間でも、平均時速となるとわずか4.6km/hなのですから、疲労困憊によるパフォーマンス低下は恐るべきです。

22番 145.19km地点のTseppesへの約3.7㎞の登りの速度が時速1.7㎞/hと追い込まれるほど、登りのパフォーマンス低下は著しかったのですが、休まず前進し続けることをとにかく固持したことで、何とかゴールにたどりつけました。

「休憩するより遅くても前進し続ける」という長いレースでの鉄則を貫いたことが完走につながったようです。

完走できて良かったー。

Dsc07779

2018年9月10日 (月)

UTMB2018の完走率(CCC,TDS,OCC,MCC,PTL含む)

まずは2018年のウルトラトレイル・デュ・モンブランの完走率が判明したのでご報告します。

●UTMB(170.12㎞)

出走人数 2,561人

完走人数 1,778人

リタイア人数 783人

完走率 69.4%

【ひと言】
UTMBは世界屈指の累積標高差と標高を誇る100マイルレースでありますが、完走率はそれなりに高いですね。
今回はかなり寒かったものの、最難関部分の約2㎞がショートカットされた訳で、完走率は5%以上は上がったのではないかと思います。
まあ、私ごときが完走するのですから、完走率は7割近くあるのは予想通りなのですが、コース内容的にはもっと低くても良いはずです。
火事場の馬鹿力的に私は頑張ったわけですし、他のギリギリランナーの多くもそういう感じで頑張ったランナーは相当多数いる感じです。
つまり、普通の精神力では完走できないはずが、UTMBという晴れ舞台では力を出し切るランナーが相当多い結果だと思います。
それこそがUTMBのネームバリューとブランド力のなせる業だと思いますね。

以下、その他のカテゴリーの完走率も調べましたので、お伝えします。

●CCC(100.85㎞)

出走人数 2,147人

完走人数 1,622人

リタイア人数 525人

完走率 75.5%

●TDS(123.41㎞)

出走人数 1,799人

完走人数 1,329人

リタイア人数 470人

完走率 73.9%

●OCC(56.48km)

出走人数 1,572人

完走人数 1,478人

リタイア人数 94人

完走率 94.0%

●MCC(39.12㎞)

出走人数 875人

完走人数 844人

リタイア人数 31人

完走率 96.5%

●PTL(303.66㎞)

出走数 111組

完走数  48組

リタイア数 63組

完走率 43.2%

【ひと言】
距離、コース難易度、3人一組という特殊なPTLを除けば、UTMBが一番完走率が低い。
TDSの方が、UTMBより難易度が高いと言われるが、やはりレース時間の長いUTMBの方が完走率が低くなってしまっている。
これは、私自身の経験から推測すると、肉体と精神の限界を超えたと感じるのは40時間を超えたときであり、このことは他のランナーにおいても同じように限界を超える時間であると思われる。
そういう意味では、CCCの完走率が75%程度であるのは、少し低い気がする。
制限時間が割と厳しい設定なのだろうか?

2018年9月 7日 (金)

UTMB2018後半GPS計測記録

GPS計測記録報告の後半、クールマイヨールからゴールのシャモニーまでです。

前半のGPS計測記録はこちら

後半の計測ですが、歓喜のゴールに仲間と興奮して、喜び・写真を撮り合い、話をして過ごし、さらにドロップバッグを体育館で受け取るまでの約47分間を余計に計測しております。

その点をどうかお許しいただき、ご覧ください。

●GPS計測トレース
Ws000002
イタリア側のクールマイヨールからスイスとの国境であるフェレ峠を通過し、スイス国内を北上して、シャンペに進みます。
そこから今度は西進し、フランスとの国境を越え、南下する形で、スタートしたシャモニーにゴールしました。
コーヒーマークはエイド&チェックポイントです。

●GPS計測高低図
Ws000008
クールマイヨールから第5の山(高原)に約800m登り、高原を進みます。アルヌーバに一度降り、第6の山、フェレ峠に一気に登ります。そこからがUTMBの名物でもある20kmにも及ぶ長い下りがあります。そして第7の山、シャンペ湖に上ります。
少し下り基調で進み、第8の山を越え、トリエンに下り、第9の山を越え、バローシンに降り、最後となる第10の2つの山を越え、最後の関門フレジェールからゴールのシャモニーに一気に下りました。

●GPS計測記録一覧
Ws000011
距離 91.5km(ゴールから体育館まで500mを減算)
タイム 27時間25分
累積上昇高度 5,377m
累積下降高度 5,533m
運動消費カロリー 11,019kcal
歩数 139,074歩

●GPSラップタイム
Ws000009
Ws000010
公式記録があるので参考まで

●前後半合計GPS記録一覧

前半と後半のGPS記録一覧を合算すると全体の計測結果となるので、計算すると

距離 170km
タイム 44時間37分(クールマイヨールでの休憩時間を除く)
累積上昇高度 9932m
累積下降高度 9884m
運動消費カロリー 19,314kcal
歩数 262,186歩

以上のとおり、UTMBのスケールの大きさ、難易度の高さが如実に表れる数値となりました。

それにしても、クールマイヨールで休憩中に充電したとはいえ、今回の計測機器となったGPS腕時計のエプソンのMZ-500は、UTMBをぎりぎりペースで走る私の軌跡を十分に捉えることができるタフなGPS腕時計であることも証明できました。(ちなみに前回も同じようなことをしたのですが、45時間で電池が切れました。その原因を推測すると、夜間時に頻繁に数値を確認するため腕時計の電気を点けて電池を消耗したためと思われます。そう推測したので、今回はヘッドライトの明かりで腕時計の表示を確認することにして、一度も腕時計の電気を使いませんでしたので)

2018年9月 6日 (木)

UTMB2018前半GPS計測記録

UTMB完走記には、まだ手を付けられそうにないので、計測したGPSの記録をいつものように公表したいと思います。

今回は、前半と後半に分けて計測しました。前半は、イタリア側で、ドロップバッグのあるクールマイヨール(79.22km地点)までです。

●GPS計測トレース
Ws000003
フランス側のシャモニーをスタートし、モンブランを中心に、反時計回りで進みました。
コーヒーマークは主なエイド&チェックポイントです。

●GPS計測高低図
Ws000004
標高1000mちょっとのシャモニーを出発し、第1の山(標高1800m)を越えて、本コースで一番標高の低いシャンジェルマン(21km地点)に下ります。
その後は緩やかに高度を上げていき、一気に1300mを登り切り、第2の山(ボンナム小屋標高2436m)を登り、また一気に下ります。
シャピー(標高1500m)まで降りたら、次はイタリアとの国境になるセイニュ峠(標高2500m)に向けての登りとなります。
セイニュ峠を越えると、本コース最大の難関であるピラミデス峠なのですが、天気が寒冷のため、コース短縮となり、セイニュ峠からコンバルまで一気に下り、コンバル湿原を進み、第4の山(ファブレ山 標高2400m)に登り、その後、一気にクールマイヨールまで下りました。

●GPS計測記録一覧
Ws000006
距離 78km
タイム 17時間12分
累積上昇高度 4,555m
累積下降高度 4,351m
運動消費カロリー 8,295kcal
歩数 123,112歩

●ラップタイム一覧
Ws000005
こちらは公式記録があるので、参考程度で

後半のGPS計測記録はこちら

2018年9月 5日 (水)

UTMB結果報告!

だいぶ遅くなりましたが、今回私が参加しましたUTMB2018の結果をご報告します。

今更ながらで、ほとんどの人は存じているかと思いますが(笑)

2回目のチャレンジとなった今回は、無事完走いたしました。

Utmb2018myresult1_1

順位1518位 タイム45時間19分42秒での完走となりました。

タイムが示す通り、完走への道筋は厳しく、61km地点のセイニュ峠の通過タイムが制限時間オーバーでリタイアとなった3年前の前回より1時間も遅いことに気がついたとき、今回は調子が悪いことをはっきりと自覚し、それゆえ暗雲が脳内で確かに漂い始めましたが、前回の経験と完走への熱い思いで、絶望したり、諦めることなく、今自分ができる最善を尽くし通して、とにかく休まずに前進を続け、それでも最後のふた山は、記録のとおり、牛歩の歩みとなり、他のランナーに抜かされ続けましたが、最後まで完走への執念が切れることなく、その結果、感動のゴールテープを切ることができました。

詳細な完走記をじっくりと時間をかけて綴っていこうと考えておりますので、しばしお待ちいただければ幸いです。

このブログを通して、様々な方から心温まる応援をいただいたことが、今回の完走の要因の一つであったことは間違いありません。

ここに謹んで感謝申し上げます。ありがとうございました。m(__)m

★UTMB2018完走記はこちら

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