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2018年7月 1日 (日)

【書評】ヒトは「いじめ」をやめられない 中野 信子/著

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いじめについて、正しくない行為、恥ずべき行為、人としてやってはいけない行為というのが現代の世の常識である。

私も当然、いじめを是認するものではないが、いじめが無くならないもの事実である。

そこには何か根本的な要因があるというのが、私の見立てであった。

いじめとは人間に何か意味のある本能なのではないか?そういう疑念があって、いくつかの書籍を手にしたものの最初の一つである。

著者は脳科学者であり、「いじめは種を残すため、脳に組み込まれた機能」と結論付け、科学的見地から種々の論述が本著では述べられ、我が仮説のとおりの展開であった。

集団の輪を乱すもの、いや集団の利益を損なう者を共同して見つけ、排除することが、集団生活でしか生き延びることができなかった弱き動物のホモ・サピエンスが集団生活を維持するために必要な仲間とは、自己犠牲をいとわずにみんなのために力を尽くせる人なのです。

そのため、集団を壊すリスクを回避するために、自己犠牲に協力しないで、みなが出したリソース(資源)にただ乗りして利益を得ようとする人「フリーライダー」を排除することが集団の維持に必要不可欠なのである。

そのため人類が獲得した機能が、「裏切者検出モジュール」と「サンクション(制裁行動)」であり、それが発動されると、裏切者に暴力的制裁が発生するということなのです。

やっかいなのは、この機能はほとんどの人類が持っていて、それを抑制できるのは理性だけなのであるが、30歳未満ではその理性が成長しきっておらず、暴走してしまうということらしい。

これは例えるなら、花粉症と同じだと思った。

本来の機能が反応してはいけないものに反応しているというのが、花粉症であり、それは、まさに現代の「いじめ」も同じなのではないか。

そして、閉鎖的な社会であればあるほど制裁行動、すなわち「いじめ」が誘発されるということである。

そのため、いわゆるクラスというものが無い大学においては、いじめが発生しづらいのだが、これはひとえに閉鎖的社会であるクラスがないということが原因ということらしい。

花粉症と同じように、反応が起きないようにするということが、重要なのだと思う。

理性で乗り越えられるのだが、そうでない人もいる。難しいところだ。

しかし物理的な処置もあるということを知ることができたし、それを教育関係者も知ってもらえていれば良いのにと思いましたが、実際のところどうなんだろうか。まだ、定説のレベルにはなっていないから、無視されているのだろうか・・・

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