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2018年6月30日 (土)

【映画】ゆずりは(日本)

千葉劇場の作品はなぜか私の好みと合う作品が多い。仕方なしに観た作品でこれだけ感動させられるなんて、まさに千葉劇場から頂いた幸せでした。

【映画】ゆずりは(日本)

新谷亜貴子原作の同名小説をコロッケこと滝川広志主演で映画化。葬儀社・安宅の営業部長・水島は、新入社員・高梨の教育係となる。イマドキの風貌や態度の高梨だが、実は豊かな感受性の持ち主だった。高梨と共に遺族と交流するうち、水島の心に変化が訪れる。監督は、「eiko エイコ」の加門幾生。出演は、「PARKS パークス」の柾木玲弥、「トレジャーハンター・クミコ」の勝部演之。

【ストーリー】
葬儀社・安宅で営業部長を務める52歳の水島正二(滝川広志)は、長年、“死”を仕事とすることで感情の起伏を失っていた。この会社に新入社員として入社した高梨歩(柾木玲弥)は茶髪にピアスの風貌や態度から葬儀社には不向きだと思われたが、水島が周囲の反対を押し切り、強引に採用したのだった。高梨を厳しく指導する水島たち葬儀社のスタッフは、彼が自然体で遺族に寄り添う豊かな感受性を持っていることに気付き始める。水島は高梨と共に遺族たちと交流するうち、彼の“死んだ心”も変化していく。

【作品データ】
製作年 2018年
製作国 日本
配給 アジアピクチャーズエンタテインメント=エレファントハウス
上映時間 111分
映画公式サイトへ→http://eiga-yuzuriha.jp/

【スタッフ】
監督 加門幾生 
プロデューサー 市川篤 、竹村友里 
原作 新谷亜貴子 
脚本 吉田順 、久保田唱 
エグゼクティブプロデューサー 上野由洋 、三上周治 

【キャスト】
水島正二 滝川広志 
高梨歩 柾木玲弥 
松波平二郎 勝部演之 
島かおり 
原田佳奈 
高林由紀子 
野村昇 
三谷悦代 
小林博 
前田けゑ 
巨樹 
大和田紗希 
瀬田ミナコ 

【感想】
無名の作品、コロッケが主演、といった部分で、本作品に対する期待感が薄かったのであるが、もろもろの事情で本作品を観ることにした。神の思し召しとして、何かに出会えるかもしれないと思ってのことである。

そしたら、本当に出会ってしまいました。

役者の素晴らしい演技とか、斬新なカメラワークとか、予測不可能なストーリー展開とか、あっと言わせるような映像表現とか、リアリティ溢れる演出とかは、正直なところ本作品では全くない、ある意味、ものすごく平凡な映画なのであるが、その平凡さが、本作品の日常感をより際立たせるとともに、心に深く深く染みこんでくるような、見事に完成された素晴らしい作品になっている。(こんなベタな映画で大泣きする自分が不思議なくらいでした。(笑))

本作品の日常感の一つである、どこか懐かしい風景の部分については、エンドタイトルクレジットを観て、知ったのだが、なんとわが千葉県は八千代辺りの田園風景であった。道理でと思うとともに、本作品への更なる愛着がわいてしまった。

お葬式という、現代においての非日常的な儀式において、どこかよそよそしい様な感情を抱いてしまうのであるが、身内にしてみれば、そこはやはり生身の故人と最後に接するという意味で、これまでの日常の延長でもありつつ、感謝の気持ちと少しだけ生じる後悔の念といった感情の高ぶりがあるということを最近の身内の葬儀で知るようになったし、本作品では新入社員の高梨が葬儀屋にあるまじき行動で見事なまでにそれを体現してくれていた。

実際、葬儀については、マイブログでも何度か触れていて、故人(叔母義父義母)との最後の思い出のシーンとして、自分自身、とても大事にして生きてきているという思いからしても本作品に大いに感動させられたという土壌はあったかもしれないのだが、周りですすり泣く観客のとても多かったことから、本作品は多くの人に認められるものだと思う。

年齢を重ねて、50代の大人になって、いろいろな社会常識を身に付ける代わりに、どこか事なかれ主義に的な、無難というか他者と少し距離を置いた生き様を知らず知らずのうちに体現してしまっているかもしれないということを、今一度、振り返り、自分は何のために生きているのか?何のために行動しているのか?ということをしっかり意識して、生きていきたいと思いました。

映画の感想になっていないのですが、本当に、この作品は、心に染み入る名作でしたので、何かの機会にぜひともご覧いただければと思います。

ちなみに私は、直ちにこの原作本の予約をしてしまいました。(笑)

追記:本作品は、少し葬儀屋を持ち上げすぎている気もしますし、実際、葬儀屋さんの支援を受けているようですが、今生の別れを経験することで、今、生きていることの重要さ、さらに死した人の思いを受け継いで生きていくという使命があるということが映画作品として十分に凝縮されておりますので、是非とも死に接することが少ない現代に必要な映画だと思いました。

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