最後の萩往還マラニック完踏記5(宗頭から萩市街まで)
今度こそ寝ないで完踏すると心に誓っていたのに、結局、3時間も寝てしまう意志の弱さを露呈し、50位以内も絶望となったのであるが、気持ちを切り替えて、最後まで走り切る決意で、真夜中の宗頭から再出発するのであった。
出発に際し、一緒のタイミングとなった香川県のランナーと道がよくわからないもの同士で一緒に行くことになった。
元は松山出身ということで、私と同郷なので嬉しかった。去年の四万十川はお互いに出場していた。
満身創痍の彼は歩くしかなくて、1キロほど一緒に歩いたのち、後続ランナーに抜かれるタイミングで、彼から先行を促されたので、走り始めることにした。
●藤井商店への道(23:30)
さっき抜かしていった元気なランナーがいたので藤井商店まで付いていった。
藤井商店から彼は道を譲るような仕草を見せたので、今度は自分が先頭切って進むことにした。道は全く自信がないのだけれど(笑)
人家のない寂しい鎖峠への上り坂をぐいぐい進んだ。
●国道191号線に合流(00:02)
見覚えのある道路に出た。
●鎖峠<標高231m>182.7km地点 (00:13)
とりあえず上りが終了したが、雷がゴロゴロなっている。
雨もポツポツ降ってきたので、豪雨は近いと感じ、寒くないのだがレインジャケットを着込んで、下り坂をゆっくり走りながら進んだ。
そのうち、近くで雷鳴が聞こえたと思ったら、案の定、雨が降ってきた。
雨から逃げるように坂を下っているうちに、雨から逃れることができた。
峠付近ではきっと豪雨だったのではないかと思われる。
三見駅では、10回以上完走のベテランランナーさんとともに道に迷って、1キロくらい彷徨いましたが、なんとか三見駅に到着。
あんパンを食して、すぐに出発すると、7年前と違って道がすっかりきれいになっていた。
きれいな道が終わると記憶通りの細い道となって、幽霊が出るという噂の山道に入った。
先行するグループに追いつくが、私は幽霊が怖い、いやいや道迷いが怖いので、我慢して歩いて付いていった。
線路を縫うように何度も踏切を渡っていると、海岸線に出てきた。波が強風でザバーン、ザバーンと無人の浜に打ち付けている大きな音が印象的でした。
●私設エイド(01:43)
この私設エイドには、その後も何度か遭遇した気がします。
この方たちを含め、私設エイドボランティアのみなさま、本当にありがとうございました。m(__)m
●玉江駅エイド 195.5km地点(02:11)
三見駅での迷子を反省して、追いついた前方3人の集団についていく形で、玉江駅に到着。
トイレに行こうと思ったのだが、次のチェックポイントがトイレだと思い出して、そのまま出発しました。
●浜崎緑地公園CP11 198.5km地点(02:37)
トイレで用を足して、笠山に向けて出発しました。
笠山までの道はすれ違い区間で、多くのランナーとすれ違いましたが、二日目の深夜ということもあって、お互いにかなりテンションが低い状態でしたね。(笑)
一応、地道に走って、何人か抜かしたと思います。
明神池を過ぎて、笠山に入ると、アップダウンが出てきて、夜明け前の寒さと相まって、かなり厳しい展開となった。
●萩市街の夜景(03:39)
前後に誰もいない時間が多くなり、真っ暗なこともあって写真も少なくなりました。(笑)
萩市街の明かりが随分と遠くに見えました。(笑)
●虎ヶ崎CP12 207.4km地点(03:57)
ついに200kmを超え、最後の食事場所である虎ヶ崎のつばきの館に到着しました。
カレーの列に並ぶと、ひとつ前のランナーさんは大盛りを頼んでいたので、一瞬迷ったが、万一食べ過ぎで動けなくなると嫌だったので、普通盛りにしました。(笑)
●食事5(04:01)
カレーライスとオレンジ
大盛りにしてもよかったぐらいの美味しさでした。(笑)
今度はすれ違い区間の往路で、笠山に向かうランナーにエールを送りながら進みました。
進んでいるうちにだんだんと夜が明けはじめ、食事が終わり、残り40キロを切ったったこともあり、少しずつテンションも上がってき始めました。
●松陰神社脇の道(05:29)
近所の方が散歩されている松陰神社脇の道を、ゆっくりながら走って進みました。
●金照苑CP13 215.7km(05:36)
残り35kmまで到着です。
●チェックポイント(05:36)
慎重にパンチして、進みます。
次の陶芸の村公園は7年前には通らなかったコースで、初めての道を間違ってないよなあと心配しながら上って行った。
あんなところに高校生が二人座っていると思って、近づくとベンチだった。いわゆる幻覚ってやつですね。(笑)
●萩市街遠望(05:49)
萩のシンボル指月山とその手前に広がる旧萩市街が朝の清廉な空気に包まれて、人気もなくて、独占した気分で味わえました。
●陶芸の村公園CP14 216.6km(05:50)
エイドを準備されているおばあちゃんボランティアさんに、パンチの場所を教えていただきました。
「今、ご飯炊いてるけど、ちょっと待ってみるかい?」と善意の声掛けしていただきましたが、一番寒い時間帯で待っていると凍えると思ったので、「ありがとうございます。寒いので先に進みます!」といって、出発しました。
●歩け歩けの部(Fランナー)(05:55)
70歳をはるかに超えたおじいさんですが、かなり健脚で足取りのしっかりされているランナーさんにお声掛けしていただきつつ、抜かされました。
歩け歩けの部は、バスが到着次第順次出発していたらしく、この後、何十人も抜くことになり、その都度、温かい声援をいただきました。
●萩往還入口(06:51)
さて、ここからは待ちに待った古の萩往還です。
まだ朝早いので、この時点では、向こうからくるランナーはいなかったです。
疲労感は強いものの、頑張らないと!
●萩往還マラニック大会(概要、レース戦略、装備、コース高低図)
●萩往還マラニック大会完走GPS記録(コース軌跡・累積標高差ほか)
●萩往還マラニック大会完踏率(250km・140km・70km)
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