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2018年3月19日 (月)

【映画】ゲット・アウト(アメリカ)

「ゴーン・ガール」以来の衝撃的なミステリーホラー作品と思いました。全米一なのもうなずけましたが、これを見た白人観客はどう思ったのだろうか?

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『インシディアス』などのジェイソン・ブラムが製作を担当し、お笑いコンビ“キー&ピール”として活躍するジョーダン・ピールが監督を務めるという、異色コンビによるホラー。白人の彼女の実家を訪れたアフリカ系アメリカ人の青年が体験する恐怖を描く。低予算ながら、全米公開時には初登場1位を記録するなど大ヒットとなった。

【ストーリー】
ニューヨーク在住のアフリカ系アメリカ人写真家クリス(ダニエル・カルーヤ)は、ある週末に白人の彼女ローズ(アリソン・ウィリアムズ)の招待で彼女の実家を訪れる。若干の不安とは裏腹に過剰なまでに歓待されるが、黒人の使用人がいることに違和感を覚える。その夜、庭を猛スピードで走り去る管理人と、窓ガラスに映る自分の姿をじっと見つめる家政婦を目撃し、クリスは動揺する。翌日、亡くなったローズの祖父を讃えるパーティが開かれるが、集まった多くの友人が白人ばかりで、クリスは気が滅入る。そんななか、どこか古風な黒人の若者を発見したクリスは、思わず携帯で撮影する。しかしフラッシュが焚かれた瞬間、彼は鼻から血を流しながら急に豹変し、「出ていけ!」と襲い掛かってくる。クリスはローズと一緒に実家から出ようとするが……。

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【作品データ】
原題:GET OUT
製作年:2017年
製作国:アメリカ
配給:東宝東和
上映時間:104分
映画公式サイトへ

【スタッフ】
監督:ジョーダン・ピール 
製作:ジェイソン・ブラム、ショーン・マッキトリック、エドワード・H・ハム・Jr.、ジョーダン・ピール 
製作総指揮:レイモンド・マンスフィールド、クーパー・サミュエルソン、ショーン・レディック、ジャネット・ヴォルトゥルノ 
脚本:ジョーダン・ピール 
衣装デザイン:ナディン・ヘイダーズ 
音楽:マイケル・アーベルス 
編集:グレゴリー・プロトキン 
プロダクション・デザイン:ラスティ・スミス 
撮影監督:トビー・オリヴァー 

【キャスト】
クリス・ワシントン ダニエル・カルーヤ 
ローズ・アーミテージ アリソン・ウィリアムズ 
ディーン・アーミテージ ブラッドリー・ウィットフォード 
ジェレミー・アーミテージ ケイレブ・ランドリー・ジョーンズ 
ミッシー・アーミテージ キャサリン・キーナー 
Jim Hudson スティーヴン・ルート 
Andrew Logan King レイキース・スタンフィールド 

【感想】
私が違和感として最初に確信したシーンは、黒人である庭の管理人に対しパーティにやってきた白人たちが熱い抱擁をしていたことだった。???でしたが、最後に謎は解けました。

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ミステリー・ホラーが苦手な私は、本来であれば見ないところであるが、アカデミー賞脚本賞受賞作品ということで鑑賞した。
前にも書いた気がするが、私の人生で黒人と濃厚な接触をした記憶はない。外国人と接する機会も多くはないが、それでもアジアの人とは海外のみならず国内にも多数おられるし、白人の人とも海外旅行などで接する機会はないわけではない。
しかし黒人とは皆無であり、なので黒人の印象はリアルな接触のものはなく、映像を通しての印象ばかりで、それはスポーツであったり、映画であったりが多く、そこから導き出される身体能力の高さや明朗快活な性格みたいなステレオタイプの印象となっている。
※【書評】人種とスポーツ 川島浩平/著http://run-run-kazu.cocolog-nifty.com/blog/2013/01/post-4353.html

この映画では、そういう印象を実はアメリカ人も持っていて、その前提で成り立っていることがこの映画の本当の意味での衝撃度を増していきます。

主人公の黒人が白人女性と付き合っていることを少し恐れているとともに、黒人との接触で違和感を感じてしまう。つまり見た目は黒人なのに黒人ではないという感じを持つ。まさにお互いが人種差別的なちょっとおかしな話なのであるが、それが現実なのでもあろう。

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本作品はサイコサスペンス映画なのであるが、日本人が描くサイコは存在しえないようなえげつなさがある場合が多いが、欧米人の描くサイコは、映画「籠の中の乙女」http://run-run-kazu.cocolog-nifty.com/blog/2012/10/post-975d.htmlでも感じたが、社会の歪みの中から本当に有りそうな話に仕上げてくるところがまさに恐ろしさを倍増されるのである。

ちゃんとした定義は知らないが、人種差別というより人種に対する偏見といった方が近いような、そしてそうしたことを偏見だと思っていない常識的な部分が実はまったく根拠のない偏見から成り立っているという恐ろしさを大いに感じさせられる映画でした。

ラストシーンの「ヘルプミー」のおぞましさといったら、アメリカ社会、いや現代社会の闇の深さを感じさせるラストシーンでした。

追記:
 催眠術で自分が自分でなくなるシーンの映像描写が秀逸でした。ゾクゾクするシーンで、夢に見て凍り付きそうです。
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【ネタバレ(読むと映画観ても面白くありませんよ)】
主人公のクリスは、フラッシュで撮影した写真をニューヨークの空港警察職員で親友で不在時の飼い犬の世話を頼んでいるロッドに送ると半年前に失踪した有名な黒人ミュージシャンだとわかった。親友が今すぐそこを出ろというので荷造りを急ぐクリスであるが、ふと気になる扉があって中を覗くと赤い箱があった。そこには写真が何枚もあって、ローズと仲睦まじい黒人管理人の写真、ローズの弟と仲睦まじい黒人家政婦の写真があった。???
これは完全におかしいと確信したクリスは、白人の恋人ローズとともに、直ちにアーミテージ家から脱出しようとする。
恋人のローズは自分の車のキーをなかなか見つけられず、アーミテージ家の誰かが隠したのでないかと観客の誰もが思った瞬間、車のキーを手に微笑むローズが映し出された。
それを見たクリスは単独での脱出を図ろうとするが、ローズの母親で精神科医のミッシーにかけられていた催眠術のスイッチ(ティースプーンがカップに当る)音を聞かされ、気を失う。
目が覚めると椅子に縛り付けられていて、謎の映像を見せられる。映像の主は、パーティにきていた盲目の白人画商でお前の眼を借りるという。映像の最後に催眠術のスイッチ映像と音が映され、またもクリスは気を失う。
クリスと連絡が取れなくなった空港警察職員ロッドはニューヨークの警察に駆け込み黒人警官らに説明するが一笑に付されてしまう。
何度目かのクリスへの電話連絡がやっとつながるが、電話に出たのはローズで、クリスは2、3日前にタクシーで帰ったという。ロッドはローズを疑うが、ローズはロッドは私に好意があるみたいな話にすり替えて電話での追及は失敗に終わる。
椅子に縛り付けられたままのクリスはまた目が覚め、映像を見せられ、またも催眠術のスイッチ映像と音が映され、クリスは気を失う。
脳神経外科医のローズの父親ディーンは、自宅の手術室で盲目の白人画商の開頭手術を始める。どうやら脳を丸ごと、クリスの頭に移植するようだ。
手術の助手であるローズの弟ジェレミーが気を失っているクリスを手術台に運ぼうとして、クリスを椅子に縛っていたベルトを外したところで、クリスがジェレミーをビリヤードの球で殴打し、叩きのめした。
クリスは縛り付けられていた椅子のクッション材をほじりだして、耳の中に詰めて、催眠術で気を失わないようにして、気を失ったふりをしていたのだった。
助手のジェレミーが遅いことで手術室からディーンが出てきたところを、クリスは鹿の剥製の角で突き刺して殺害。
台所で黒人家政婦と出会うと彼女は抵抗することなく逃げる。その後、ミッシーと出会うとテーブルの上にティーカップとスプーンが目に入る。両者がそれを奪取すべくダッシュするがクリスの手が早く届いて、ティーカップは床に飛び散って、催眠術はできなくなるが、ミッシーはナイフでクリスを襲うとクリスは左手に突き刺さりながら受け止め、逆にナイフで彼女を刺し殺す。
クリスは血まみれになって玄関から出ようとしたところで、ジェレミーに襲い掛かられ、ヘッドロックを掛けられるが、一瞬の隙をついて脱出し、クリスは逆にとどめを刺す。(このシーンが執拗で黒人の白人への憎悪すら感じさせる)
その間、ローズは何をしていたかといえば、自室でイヤフォンで音楽を聴きながら、次に狙うスポーツ万能な若い黒人男性をネットで物色していた。
クリスは車のキーを見つけ、車で脱出しながら警察に電話していると、逃げていた黒人家政婦を撥ねてしまう。幼い時分に母親を助けなかったトラウマから、その黒人家政婦を車の助手席に乗せていると、後ろからローズがライフルを撃ってきたが何とか脱出した。
気を失っていた助手席の黒人家政婦が目覚めると、クリスに襲ってきた。「私の家をよくも滅茶苦茶にしてくれた」と怒りながら。どうやら彼女はアーミテージ家のローズの祖母の脳が移植されていたようだ。クリスは車をコントロールできず、木にぶつかって、車は大破し停車する。そこに銃声がし、ドアミラーが吹っ飛ぶ。ローズが追いついてライフルを撃ってきたのだ。車から脱出して、満身創痍のクリスはよたよた逃げ、それをローズが撃つが当らない。そこへ、やたらガタイの良い黒人の庭の管理人が現れ、ローズが「おじいちゃん、捕まえて!」
たぶんアメフト選手だったのであろう彼は猛烈なダッシュでクリスを追いかけ、タックルして倒す。クリスは首を絞められながら、最後の力でポケットからスマホを取出しフラッシュを焚く。もみ合う二人に追いついたローズはライフルでクリスを狙うが、「私がとどめを刺す。」と言う、今は若い黒人である祖父にローズがライフルを渡すと、フラッシュで本人の意識が戻っていた黒人はローズを撃ち、自分も撃って自殺する。
クリスが呆然とする中、腹部を撃たれ瀕死のローズはライフルに手を伸ばすが、間一髪のところでクリスにライフルを取り上げられ、さらに憎しみに燃えるクリスは恋人ローズの首を絞めはじめるが、やがて手を放す。そんなクリスに対しローズは天使のような笑顔で「貴方を愛している」と呟く。
と、そこにパトカーが到着。するとローズはパトカーに向かって、「ヘルプミー」と叫ぶ。白人警官が降りてきて、黒人のクリスをしょっ引く、いや射殺するかと思いきや、降りてきた警官は空港警察の黒人のロッドだった。ローズのがっかりした顔が映し出され、クリスはパトカーに乗り込んで、ロッドとともに出発して、映画は終わった。

※ウィキペディアによると当初のラストシーンはクリスは警察の逮捕されることになっていたが、白人警官による黒人射殺事件が多発したことからあえて、ラストをハッピーエンドにしたらしい。しかし、DVDにおいては、当初のラストシーンに変更されるらしい。

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