【映画】ウイスキーと2人の花嫁(イギリス)
愛するべきものに対する深い愛情、便利な都市に住む我々には得難いとてもハートフルな良い映画でした。
スコットランドで貨物船が座礁した実際の事件に基づくヒューマンドラマ。第二次世界大戦の戦況悪化により、トディー島のウイスキーの配給が止まってしまい、島民たちは無気力に陥る。そんなとき、5万ケースのウイスキーを積んだ貨物船が島の近くで座礁する。監督は、「グッバイ・モロッコ」のギリーズ・マッキノン。出演は、「ラブ・アクチュアリー」のグレゴール・フィッシャー、「ランズエンド 闇の孤島」のナオミ・バトリック、「17歳の肖像」のエリー・ケンドリック。エディンバラ国際映画祭クロージング作品、ディナール英国映画祭オープニング作品。
【ストーリー】
第二次世界大戦中のスコットランド、トディー島。戦況悪化のためウイスキーの配給が止まり、島民たちは完全に無気力に陥っていた。島の郵便局長ジョセフ(グレゴール・フィッシャー)の長女ペギー(ナオミ・バトリック)と次女カトリーナ(エリー・ケンドリック)はそれぞれの恋人との結婚を望むが、「ウイスキー無しじゃ結婚はムリ!」と周囲に猛反対される。そんなとき、島の近くで輸出用に大量のお酒を積んだニューヨーク行きの貨物船が座礁する。沈没寸前の船内に、5万ケースものウイスキーが積まれていることを知った島民たちは、禁制品のウイスキーを秘かに救出しようとするが……。
【作品データ】
原題:WHISKY GALORE!
製作年:2016年
製作国:イギリス
配給:シンカ
上映時間:98分
【スタッフ】
監督:ギリーズ・マッキノン
製作:イアン・マクリーン 、 アラン・J・ワンズ
原作:コンプトン・マッケンジー
脚本:ピーター・マクドゥガル
撮影:ナイジェル・ウィロウビー
衣装:ギル・ホーン
音楽:パトリック・ドイル
美術:アンディ・ハリス
編集:アン・ソペル
【キャスト】
ジョセフ・マクルーン グレゴール・フィッシャー
ペギー・マクルーン ナオミ・バトリック
カトリーナ・マクルーン エリー・ケンドリック
ワゲット大尉 エディ・イザード
オッド軍曹 ショーン・ビガースタッフ
ジョージ ケヴィン・ガスリー
マカリスター牧師 ジェームズ・コスモ
アンガス ブライアン・ペティファー
女たらしのサミー イアン・ロバートソン
ブラウン マイケル・ナードン
ミセス・キャンベル アン・ルイーズ・ロス
ワゲット夫人 フェネラ・ウールガー
【感想】
ウイスキー好きにも、映画好きにも、最高の一本というキャッチコピーに釣られ、ウイスキー好きではないが映画好きなので鑑賞しました。(笑)
娘の父親という立場にない私は、良く描かれがちな娘が嫁に行く父親の哀愁に一種の憧れ的なものはある。
本作品では、娘の結婚を先延ばしにする方策として、ウイスキーが無いことをひとつの理由にしているのだが、そのウイスキーが偶然目の前に舞い込んでくる。
土曜にウイスキーの漂着を認識し、その夜、村人こぞって、牧師さんまでも交じって、小舟でウイスキーを盗みに出かけようとするのだが、日曜に切り替わると、安息日として、その作業を村人全員がやめてしまう。
敬虔なクリスチャンとはそういうものかと感心するが、結局安息日明けの翌日深夜に結局ウイスキーを盗んでくるのは笑えた。
上に挙げたのは一つのエピソードなのであるのだが、いくつも笑えるエピソードを盛り込みながら話は進んでいくのだが、それは実にわかりやすいストーリー展開であり、主人公側は法的には正しくない振る舞いを続けるのだが、そんな硬いこと言わずにと思わず許してしまいたくなる感情移入を躊躇することなくできる、善良で素朴ないまどき珍しい人情味あふれ、ほっこりできるハートフルな古き良き映画でした。
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