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2017年12月29日 (金)

【映画】彼女が目覚めるその日まで(アメリカ)

愛とは信じることなんだと改めて思いました。そして、本作品が事実に基づくと言われると、より感動してしまうのでした。

Kanojyo

ある日突然、感情がコントロールできなくなる原因不明の病に侵された若き新聞記者が、両親と恋人の支えによって人生を取り戻していくさまを描く、クロエ・グレース・モレッツ主演の人間ドラマ。2009年に抗NMDA受容体脳炎に侵されたニューヨーク・ポスト紙の記者スザンナ・キャラハンが自らの闘病をつづったノンフィクションが原作となっている。

【ストーリー】
ニューヨーク・ポスト紙に勤める21歳の若手記者スザンナ・キャハラン(クロエ・グレース・モレッツ)は、いつか一面を飾るとの夢を掲げ仕事に励んでいる。プライベート面でもミュージシャンの恋人スティーヴン(トーマス・マン)との交際を始め、公私ともに順調だった。しかし物忘れがひどくなり、大切な取材で大失態を犯す始末。さらに幻覚や幻聴に悩まされるため不眠に陥り、全身が痙攣する激しい発作を起こすまでに。それでも検査で異常は見つからず、日に日に混乱し会話もできなくなったスザンナを精神病院へ転院させるよう勧める医師たち。スザンナの瞳の奥の叫びを感じていた両親とスティーヴンは決して諦めずに彼女を支える。

【作品データ】
原題 BRAIN ON FIRE
製作年 2016年
製作国 カナダ=アイルランド
配給 KADOKAWA
上映時間 89分
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【スタッフ】
監督 ジェラルド・バレット 
製作 AJ・ディクス 、 ベス・コノ、シャーリーズ・セロン、リンジ ー・マカダム、ロブ・メリリース 
製作総指揮 リサ・ウォロフスキー、ダニエル・ハモンド 
アソシエイト・プロデューサー トッド・ジルー、ジェイソン・トビアス 
原作 スザンナ・キャハラン 
脚本 ジェラルド・バレット 
衣装デザイナー ファルナズ・カーキ=サディグ 
音楽 ジョン・パエザーノ 
編集 JC・ボンド 
キャスティング モーリーン・ウェブ、コリーン・ボルトン 
プロダクションデザイナー ロス・デンプスター 
共同プロデューサー ジェラルド・バレット、スザンナ・キャハラン 
撮影監督 ヤーロン・オーバック 

【キャスト」
スザンナ・キャハラン クロエ・グレース・モレッツ 
スティーヴン・グリウォルスキ トーマス・マン 
トム・キャハラン リチャード・アーミティッジ 
ローナ・ナック キャリー=アン・モス 
マーゴ ジェニー・スレイト 
リチャード タイラー・ペリー 
アレン アレックス・ザハラ 
ジゼル ジェン・マクレーン=アンガス 
上院議員 ケン・トレンブレット 
ナジャー医師 ナヴィド・ネガーバン 
ライアン医師 ロバート・モロニー 
カーン医師 アガム・ダーシ 
シスキン医師 ジャネット・キダー 
サムソン医師 ヴィンセント・ゲイル 

【ひと言】
2007年、つまりは21世紀になってようやく急性脳炎の一つと位置付けられ、正式に「抗NMDA受容体脳炎」という名前が与えられるまで、精神の病や悪魔憑きと誤判定され、正しい治療を受けることすら難しかったという難病があることを当然、私のような素人は知らなかった。
日本でも推定で年間1000人ほど発症しているのではないかと言われているが、推定となっていることから想像すると恐らくは精神疾患と診断されているのであろう。

そういう事実を認識できたということだけでも本作品を見た甲斐があると言えるが、本作品に溢れる家族愛と諦めない心がとてつもなく篤く感動的なのである。

医者の言うことを信じない、娘のために、真実を求め続けることで、医師の気持ちすら動かし、最終的に病気の原因を突き止める。

理性的、合理的であろうとする生き方を理想としている私だと、困難を突破する力が足りないような気がしてしまいました。

家族を信じること、大事ですね。

【ネタバレ】
 21歳のスザンナ・キャハラン(クロエ・グレース・モレッツ)の毎日は、希望と喜びに満ちていた。憧れのニューヨーク・ポスト紙で、まだ駆け出しだが記者として働き、いつか第1面を飾る記事を書くと燃えている。プライベートでも、プロのミュージシャンを目指すスティーヴン(トーマス・マン)と付き合い始め、会うたびに互いの想いが深まっていた。
 そんな中、父(リチャード・アーミティッジ)と母(キャリー=アン・モス)が、バースデイ・パーティを開いてくれる。二人は離婚していたが、娘のスザンナを通して良好な関係を築いていた。それぞれのパートナーとスティーヴンに囲まれて、ケーキのキャンドルを吹き消そうとした時、スザンナは初めて体調の異変を感じる。皆の声が遠のき、めまいを覚えたのだ。
 デスクのリチャード(タイラー・ペリー)から、スキャンダルを抱えた上院議員のインタビューという大きな記事を任されるスザンナ。彼女の才能を認める先輩記者のマーゴ(ジェニー・スレイト)からの後押しもあっての大抜擢だ。
 ところが、スザンナの体調は、日に日に悪化していく。視界が揺れ、会話も聞き取れず、夜も眠れなくなり、締め切りを破るだけでなく綴りや文法までミスしてしまう。やがて手足が麻痺するようになり、病院で診察を受けるが、検査結果はすべて異常なしだった。
 遂にスザンナは、取り返しのつかない失敗を犯す。上院議員のインタビューの席で、スキャンダルに引っ掛けた下品なジョークで彼を侮辱したのだ。リチャードから激しく叱責されるが、なぜそんな言葉が口から出たのか、スザンナ自身にも分からなかった。
 今度は突然、激しい痙攣の発作を起こすようになるスザンナ。両親に付き添われて精密検査を受けるが、やはり異常はない。そうこうするうちに、劇的な幸福感に包まれてはしゃいだかと思うと、その直後には深い絶望感と被害妄想が沸き起こって周囲の人々を罵倒するようになり、会社の上司はもちろん、両親さえも手に負えなくなってしまう。
 何度検査を受けても、医師たちは「異常なし」と繰り返し、精神の病だと決めつける。必ず原因を究明すると決意した両親と、「絶対に治るから、一緒に頑張ろう」と誓ったスティーヴンが支え続けるが、次第にスザンナは手足が動かなくなり、全身が硬直し、口さえきけなくなってしまう。
 あと3日間の観察で変化がなければ、精神科へ転院させると宣告する医師たち。期限が迫るなか、一人の医師がスティーヴンの“医者は治すのが仕事だろ”という言葉に突き動かされ、病院外の医師に熱意をもって支援を仰いだ。
 その医師の名前はナジャー医師。丁寧な診察を行いながらも、なかなか原因を突きとめられない中、時計の絵を描かせて、右脳が炎症を起こしていることを確信し、脳の生理検査を受けさせて、「抗NMDA受容体脳炎」であることが確定した。
 治療がはじまり、スザンナは完治し、歩くリハビリをし、職場にも復帰し、デスクから前よりいい記事だと褒められ、同僚からも温かく迎えられて映画はエンドロールを迎える。
 エンドロールでは、本物のスザンナとスティーブンの結婚式の写真やナジャー医師とのツーショットが表示され、本当の話であったことを感じさせつつ映画は終わった。

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