信越五岳トレランレース完走記のあとがき2
2 今の身体状況
レース中は調子が悪い感じで、スピードが上がらず、ゆえに制限時間に追われて、途中からは普段は息が上がるから走ることのない登り坂もかなり無理してときどき走らなければならないほど、追い込まれ、もちろん、得意の下りでは、ガンガン下って、前腿がパンパンになって、これはさぞかしひどい筋肉痛になるだろうなあと思いながら、19時間35分走っていた。
実はこの大会の100マイルレースには、密かに賭けるところがあって、この100マイルレースを完走できなければ、来年のUTMB完走なんて、絶対に無理だ。
だから、何としても信越五岳100マイルは完走したい。したいが、気持ちだけでは完走できないので、8月は自分史上最高レベルに近い練習をすることにした。
ちなみに自分史上最高のトレーニングは、スパルタスロン完走に向けた2013年8月であり、この時の月間走行距離は744kmであった。
それに迫る練習をしようと思ったのであるが、結局、自己2位となる月間602kmで先月のトレーニングは終えた。
とにかく距離を踏むというその一点だけを目標にしたトレーニングであって、主にトレッドミルを時速10km、つまりキロ6分ペースと緩めに設定し、ただひたすら走るという練習であった。
仕事の後の練習は非常に疲れるので、帰宅後はブログのアップもさぼっていて、8月のマイブログの記事数は激減(笑)
8月の中盤からは、疲労が強く、脚も上がらなくなって、まして心肺トレーニングなんぞ、夢のまた夢の状態で、ダラダラと距離を踏むだけのトレーニングで、もはや何のためにトレーニングしているか、わからない状態、まさに本末転倒と言えるような状態でトレーニングを続け、本末転倒な目標となった月間602kmになんとか届いたのであった。
そんな、効果不明のトレーニングしかできない理由のひとつは、4年前より加齢により、体力が落ちたことを実感せざるを得なかった。
自らが限界を感じ、壁を作ってはいけないのであるが、ちょっとハードなトレーニングをすると、すぐにどこかが痛む頻度は、明らかに増えたし、そうなると休養せざるを得ないので、そうならないぎりぎりのレベルのトレーニングをつづけ、それがさきほどの月間602kmであった。
ランニングマシとロードしか走らなかったため、今回の信越五岳のコースは、久しぶりのトレランとなって、つまり久しぶりの不整地ランであり、相当脚にきてしまったのである。
ゴールも制限時間ぎりぎりに追い込まれ、結果速報でも書いたとおりであるが、46kmに渡る超ロングスパートをかけることとなり、脚のダメージは想像を絶するレベルになると思っていた。
ところがである、脚の筋肉痛は、フルマラソンレベルの軽微なものであった。
ゴールして、3日間経過した状態は、いつもならもっとも筋肉痛がひどい時期なのであるが、すでに走れる状態で、実に気持ち悪い。
最終的な結論としては、先月の月間602kmの平地走り込みは、耐久力のある脚は十分に作っていたということだったのだ。
一方、レース中に感じた苦しさは、心肺トレーニングをしてこなかったことと不整地を走りこまなかったことによる、苦しさであった訳で、距離を踏むことだけにこだわった練習では、心肺能力や登攀能力はまったく向上させず、体幹もダメで、上半身はバキバキとなるという問題ある練習であったということであろう。
トレラン歴11年目にして、やっとそんなことに気がつくのかと言われれば、立つ瀬もないが、まだまだ新しい発見に出会えたことが、単純に嬉しく、そして、来年のUTMB完走に向けた、トレーニングプラン作成に大いに役立てることが、今から楽しみな、今の身体の状況である。
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