信越五岳トレランレース完走記3(バンフからアパリゾートまで)
先日出場しました信越五岳トレランレースの完走記その3で、斑尾山からの下山から短縮コースでは、ほぼ中間点になる第1関門のアパリゾート上越妙高56kmまでの記録です。
※信越五岳トレイルランニングレース(パタゴニアカップ)とは、日本を代表するトレイルランナーの一人である石川弘樹さんがプロデュースしているトレラン大会で、その名の通り、信州(長野県)と越後(新潟県)の五つの山を巡るトレランレースで、距離は110km(制限時間22時間)でしたが、2017年から100マイル(160km 制限時間32時間)が加わった9月の三連休に開催される大会
昨年の大雨では、泥んこ祭り会場となったらしい、斑尾山山頂からの下りトレイルを今回は乾いた状態で下りましたが、それでも何度か軽くスリップし、「わおっ!」と声が出ました。
若いころ(といっても40代前半ですが)は、下りをかっ飛ばすのが、私の信条でしたが、最近は足も頭(どこに足を置くかの計算スピード)も追いつかなくなりつつあり、また100km超の場合、途中でかっ飛ばしても仕方ないので、ひたすら尻餅を付かないことを信条としており、今回は1回だけ、終盤のなんでもない階段で目線を切ったときに、スリップして軽く尻もちをついただけでした。
ここの下りは、確かに傾斜が急で、トレイルの土質から、雨が降れば、完全に滑り台となるであろう箇所が何か所もありました。
今回は、100マイルはもちろんのこと、110kmでも雨は降らず、泥んこ祭りは開催されませんでした。
トラブル大好きな私としては、個人的にはちょっと残念でした。(笑)
●第1エイド バンフ(24km地点)23:17
バンフって、カナダにある地名と思っていたら、そういう名のレストランなんですね。
とりあえず、カロリー補給と思って、ランナーよりスタッフの方が多いエイドのテーブルを覗くと、最後のバナナ一切れに何とかありつきました。
予定時間より10分早く到着しましたが、あとで順位確認すると、422位で、後ろにはたった20人でしたし、その後方のランナーのみなさんは、給食でのカロリー補給できずということだったのですね。
やむなく携帯した食料をパクつきながら、すぐにスタートしました。
この後は、小さなアップダウンのトレイルや無舗装林道が続きました。
人家もなく、撮影するようなものもなく、真っ暗なトレイルをひたすら走りました。
●30km地点(0:46)
登りで苦しんでいると、30km標識が出現しました。
やっと、わがGPS腕時計との誤差が無くなりました。
登りで抜かれて、下りで追いついてという、いつものパターンがこのあたりから顕著になってきました。
結局、バンフの出発順位と、赤池の到着順位は1つ繰り上がっただけと、低レベルの展開でした。(´;ω;`)
●第2エイド(赤池)37km地点(02:01)
赤池エイドでやっと食べ物にありつけました。
笹の葉の上に載っている「笹寿し」美味くて、2個食べちゃいました。最中は大量に余っていたので、後続のランナー分もあるでしょう。
●袴岳山頂(標高1114m)03:03
偽ピークが2回だか3回あると注意喚起されていた袴岳でしたが、標高差も小さく、偽ピークも気にならなくて、到着しました。
袴岳から、最初は激下りでしたが、全般的には、アパリゾートまで走りやすい9キロくらいの長い下りトレイルでした。ゲレンデ部分なども含め、とにかく走りやすかったです。
夜間では撮影するものもありませんでしたが、木の間から、ちらちらと下界の灯りが見えて、和みました。
●石段(04:27)
下り切ったら、ちょっと見えづらいですが、壁のような急傾斜の石段が出現。
スパトレイルのバーティカルリミットを思い出しましたが、規模は遥かに小さく、数えていませんが、150段くらいだったでしょうか?
しかしながら、一段の高さは30センチ以上と高く、息は上がり、脚はパンパンになりました。
登った先は、神社でした。
神社の脇の道を進んで、最近はあまり使われていなかった古道を今回の100マイルに合わせて整備した感じのトレイルでアパリゾートに向けて峠越えする道に思えました。(夜間でもあり推測)
●夜明け(05:21)
峠はもう少しな感じで樹林の間から明るくなりつつある空が見えました。
台風18号の影響で、風はビュービュー吹いていて、その風音はかなりうるさかったですが、樹林帯の中までは、風はあまり入ってこなくて、登りで暑くなった体を適度に冷やしてくれる、ちょうど良い感じで進むことができました。
ウエアリングとしては、上はファイントレックのスキンメッシュに、ハーフジップ、下はハーフタイツにランパンという夏仕様で十分でした。
登り下りの連続に、すっかり消耗し、スピードが出なくなってました。
●トレイルの様子(05:35)
やっと明るくなって撮影しましたが、こんなトレイルが斑尾高原では続いていて、とても走りやすかったです。惜しむらくはこんないい雰囲気のトレイルは、明るい時間帯に走りたいですね。
このあと、登り切ったようで、広い林道にぶつかり、スタッフから「ここから下りです。」との嬉しい案内をいただきました
●アパリゾートに続く下り林道(05:40)
遮蔽物の少ない林道はもろに風を受けて、ススキが揺れ靡いていました。
●エアポケット状態(05:43)
前後にランナーがいないエアポケット状態で進んでいます。
エアポケット状態が出現するのは、関門時間又はゴール可能時間をオーバーしている場合が多いです。
予定では5時には上越妙高アパリゾート到着ですが、すでに40分以上遅れで、まだどれくらいかかるか見当もつかない状況でした。
ザックの地図を見るのも億劫で、アパは52km地点と勘違いしていて、残り50kmを4時間半で進むのは無理だなあと頭の中でシミュレーションして、絶望しながら進んでいました。
●アパリゾート見えた(05:47)
はっきりとは分かりませんが、アパリゾートらしき建物が見えました。
ゲレンデ内の林道を駆け下ります。
●第1関門上越妙高アパリゾートへの最後の下り
ゲレンデを直下りでエイドに降りていきます。
この感じ、UTMBの最後の一山の手前の第11関門のヴァルシーヌ()への下りとそっくりでした。
下りに苦労しているランナーを追い抜いて、エイドに駆け込みました。
到着時刻は、5時58分だった。
●第1関門上越妙高アパリゾート(56km地点)
久しぶりにザックを下ろし、肩を開放して、芝生に座って、まずはヘッドライトをザックに収納しました。
それからエイドに向かいましたが、こんな遅い時間なので、エイドは閑散としてました。(笑)
ボトルに給水し、コーラをがぶ飲みし、炭水化物をがつがつと食べました。
●ドロップバッグ
ドロップバッグの数が少ないのが到着の遅さを物語っている?
いや、ドロップバッグを多くのランナーが送っていなかったのか?
私はドロップバッグを送らなかったので、そのまま出発しました。
さて、アパに到着して嬉しい誤算は、52km地点ではなくて、56km地点だったこと。
10時間半かけて56km進んだので、残り46kmを9時間半ということで、イーブンペースならたどり着けるということで、やっぱり良く考えてみると、体力的に疲れていない前半と同じペースで後半進むのは無理だようなあ・・・
でも、諦めたくないなという気持ちでした。
あとで順位を確認すると、アパリゾート上越妙高到着順位は382位、出発順位は358位でした。ランナーの姿はそれほどいるようには見えなかったが、建物の中で休んでいるランナーとか見ないで、いたのかもしれないですね。
ちなみに、最終的な完走者数は356人ということで、私のゴールできないという焦りも、エアポケット状態であったというところも、予感は合っていたということですね。
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