« 松山英樹 単独首位 日本人メジャー初制覇なるか | トップページ | 今年の24時間テレビのマラソンランナーは坂本雄次さんか? »

2017年8月16日 (水)

UTMB完走対策(最終調整とレース戦略)について

Utmb20171

チーム★秋の道として、4度目のUTMB挑戦が残り13日と迫ってきた。※
わがお師匠様にとって、こんどこその3度目の正直のチャレンジである。
長丁場で厳しい大会であるが、完走まであと少しのところまで来ていて、準備や戦略などいろいろな話を師匠とLINEでしたので、参考まで記事にしておきます。

※UTMBとはモンブランを一周する世界で最も人気のあるトレイルランニングレースで、距離は169km、累積標高は1万メートルを超える内容的にも世界屈指のトレラン大会

師匠:おはようございます。
   ランスマ観ました?
   かずさんバッチリ映ってましたよ。
   最初の下りで、忍者走りを披露するハブサービスさんの後ろをいつもの省エネ走法で猛然と追うかずさんの走りがはっきりわかりました。
かず:おはようございます。
   師匠も温泉街を空撮気味にとっているところで、映ってましたね。
師匠:そうですか?録画を何度か観たんですが、わかりませんでした。
かず:私は、ぜんぜん力なく、気配を消して下っている、まさに忍者走行してましたね。(笑)
師匠:いや。なかなかベテランの走りっぷりでしたよ。
   さすが、無駄がない感じでした。
かず:躍動感がなさ過ぎて(笑)
師匠:後編も期待できそうですね。
かず:後編で私が映るとすれば終盤63km付近のコース上で抜かされたシーンか、各エイドでハブさんの背景の一部で映っているかですね。
師匠:そうですか。では、また録画してチェックしたいと思います。

※ここまでの話は、今夏のスパトレイルでのランスマ取材とその番組放映の関する話です。
 そのネタ記事は以下のとおりです。ご興味のある方はご確認ください。

●ランスマ芸人ランナーとのデッドヒート物語1

●ランスマ芸人ランナーとのデッドヒート物語2 

●ランスマ芸人ランナーとのデッドヒート物語3 

かず:それより、UTMBに向けて、いよいよですね。
師匠:そうですね。
かず:体調や準備はいかがですか?
師匠:一度そちらにバッテリーをとりにうかがいたいと思ってます。
   今後かずさんの休みの予定を教えていただければ、その日をさけてうかがいます。
かず:了解しました。あとで連絡します。
師匠:体調は、ウルトラ4連戦の疲労がまだ完全には抜けませんが、練習量を少な目にしているので、おそらく問題ないと思います。
   しかし、本番にむけて、ピークをむかえるための調整が難しいですね。
   一度長い距離走った方が良いのか、それとも、軽めにした方が良いのか?
   まぁ、平常心で臨むしかないんですけどね。
   ウルトラ4連戦効果が出ることに期待して、がんばります。
かず:もう長い距離を走る必要はないと思います。
   4連戦で十分かと
師匠:そうですかね。
   では、のんびり調整します。
かず:怪我などのリスクを含めて、残り2週間では、今の状態で万全に整えることがベストだと思います。
師匠:そうですね。
かず:あとは過去2回の経験上の戦略的な対策を練って、臨んでください。
師匠:疲労回復第一で臨みます。
   そうします。
かず:自分の中では、来年のUTMBに向けて、気がつくとイメージトレーニングしているくらいです。(笑)
師匠:シャンペ以降をどう走るか、シュミレーションしたいと思います。
   フェレ峠から、シャンペまでで、なるべく力を温存してゆくことを今回の作戦のカギとしたいです。
   後は、熱中症対策ですね。
かず:シャンペからトリエンまでは、時間的余裕がありますので、疲労が強くてもまずはシャンペを出発してください。
   熱中症対策は、難しいところですね。
師匠:そうですね。
かず:自分は、汗をかかない。(服やアームカバーを濡らして、水冷する。)
   ミネラル等を補給する。(マルチビタミンを過剰摂取)
   とにかく食べて飲む。
師匠:天気次第ですが、くもりか小雨ぐらいが自分には良いのですが・・・。
   あとはOS-1をしっかり持参します。
   ここ数レースでは、OS-1効果があったように思います。
   湿度低ければ暑さもそれほど気にはならないんですが・・・。
   食べることは大事なので、事前の食事を含め、気を付けます。
かず:プラシーボ効果を含めて、自分がストレス軽減できたと思うことが重要だと思います。
   私の場合は、暑さが強いとか終盤強いとか思うことも(笑)
   OS-1を信じて、道中も携帯してください。
師匠:そうします。
   あと、前UTMBで売ってるのを見て、SPAトレで買って使ってみた、サプリもきいたので、それを事前に用意して持参します。
   脚さえつらなければ、行けると思ってます。
   脚つると、最後は、腹筋までつるんですよね。自分の場合。
かず:ポジティブに成れるモノ、信じることが重要です。
   危ないと思ったら、信じるモノを大量摂取ですよ!(笑)
師匠:ここまでくれば、信念をもって行くだけですね。
かず:前回の私の教訓としては、40時間超、動き続けた後の思考能力の低下は半端なかったです。(UTMFでは3時間ぐらい寝てたので問題なかったですが)
   この対策は、寝るのが一番ですが、その時間がない場合、どうすれば良いのか・・・。答えはないのですが、自分ならカフェイン錠の投入かな?と思っています。
   前回もカフェイン錠を持っていながら、その投入すら思考できなかったのが、教訓です。
師匠:早めの投入でしょうかね。
   意識のあるうちに対応ってことですね。
   早め早めの補給に心がけます。
かず:信じるモノは早めに投入し、なおかつ不足しないように携帯しておくべきでしょう。
   カフェイン錠は、副作用もあるので、最後の関門で投入か、リタイアしそうになったら、後のことを考えずに投入でしょうか
師匠:しかし2日めの夜は眠いんですよね。本当に。
かず:カフェイン錠は2回連続投入までしたことがあります。
師匠:30分くらい仮眠できるペースで進めると良いのですが・・・。
かず:とりあえず効きましたよ。2回連続なら8時間くらいは覚醒できます。(笑)
師匠:そうですね。
かず:仮眠ができれば最高ですね。
師匠:できるよう計画をたてて進みたいです。
かず:シャンペのテーブルで少し寝るだけでも違う気がします。仮眠所ってあるんでしたっけ?
師匠:あるけど、入ったら終わる気がします。
かず:じゃあ、テーブルで仮眠ですかね。それなら長く寝ることはできないでしょうし
師匠:シャンペは自分にとって、鬼門なので、なるべくスルーして、その先で仮眠したいです。
かず:シャンペからはしばらく緩やかな下りで、その後、登りはじめ、中盤は登山になります。
   登山が終わると、なだらかな山頂域のトレイルを走りながら登ります。
   下り始めてチェックポイントを通過し、その後、激下りがはじまります。
   トリエンの関門時間は前回は午前8時で、自分は7時頃に到着しました。
   朝になり、その頃は目が覚めてました。
師匠:ちなみにシャンペは何時に出ました?
   シャンペのあと、おおざっぱに言うと山3つでしたよね?
   でも、その山がまたきついんでしょうね?
   2000メートル超えてましたっけ?標高。
かず:シャンペは制限時間ぎりぎりに出ました。2時半だったかなあ
師匠:そうでしたか。
   その後、走りました?
かず:トリエンの制限時間を1時間半ほど間違えていて、シャンペからトリエン途中までは全力で走りました。(笑)
   結局トリエンには1時間前につきました。
師匠:そうだったんですか。
かず:ここで余計な力を使ったことが最後持たなかった要因の一つだと思っています。
師匠:参考にさせていただきます。
   前シャンペでリタイアしたときは、12時頃には着いていたと思うんですが、その後、進むことができませんでした。
   なので、今回は、シャンペは通過地点という気持ちで、すぐ出たいと思います。
   そこからは、ゆっくりカメ作戦で行きたいですね。
かず:12時にシャンペを出れば、その後はすべて歩きでも到達できると思います。
師匠:そうですね。
   なんとかその計画で行きたいです。
   となると、やはりフェレ峠からシャンペまでに余力をどれだけ残せるか・・・。ってとこですね。
かず:前回2015年からコース延長となったので、12時到着できれば最高ですが、そうでなくても、下りをゆっくりでも走れば、シャンペに到着さえすれば、大丈夫だと思います。
   とにかく、無駄な体力を消耗しないことが重要ですね。
   必ず後でツケが来ます。
師匠:そうですね。その点注意します。
かず:私は、新しい最高地点の峠での登り、フェレ峠からの下り、シャンペからトリエンまでが、オーバーペースで、その直後は苦しみました。
師匠:やはりあのあたりがキモですね。
   心します。

【ひと言】
師匠に対し、UTMB完走に向けて、偉そうに指南しているが、UTMBの123km地点から162km地点までは、私が唯一、走ったことがあるからである。
今思い出しても、2015年のUTMBリタイアは私の中で大きなトラウマとなっている。

夢だと思ったUTMBリタイア

個人的にこの時の教訓は以下のとおりと整理しているつもりである。

1 事前にコースとレース戦略を練りに練る。
2 装備は完全に事前に確認し、完璧に把握しておく。
3 トレーニングを怠らない。

【詳細解説】
1 中間点のクールマイヨールまでは事前イメージができていた。中間点を過ぎれば、あとは普通に進めば時間内完走できると思っていて、何の予習もしていなかった。
 そのため、中間点以降、熱中症で遅れた師匠を待つという気持ちもあって、ゆっくり進み過ぎて、時間ぎりぎりとなり、その後、追い込んで、また疲れて、さらには関門時間を間違え、全力疾走したことで、終盤で疲労をさらに強くしてしまい、最後は40時間超の徹夜で頭が回らなくなって、無残なリタイアとなった。
 制限時間を間違えるというような初歩的な展開は論外であり、次は必ずゼロから見直して、資料を作り直し、頭に叩き込んで、レースに臨む。

2 前回、UTMB完走に向け、いくつか装備を新調して臨んだのが、その中で新しいヘッドライトは、当初は明るさを確保したものの、電池の消耗が激しく、終盤暗くなって、往生してしまった。
 その経緯を踏まえて、現在は最強ヘッドライトコンビを発掘したので、その点は解消したが、同様のことが起きないよう、事前に十分なテストを行うこととする。
 装備としてまだ決まっていない大物は、シューズなのであるが、これは今後1年間ある中の、長丁場のトレイルレースで何足か確認して、マメのできない走りやすいシューズは何かという、ベストな選択をしていきたい。

3 前回は、全般的に仕事が忙しく、あらゆる準備が足りなかった。
 中でも、トレーニング不足は酷く、直前の山修行で何とか格好をつけたのであるが、所詮は日帰り登山であり、距離的にはそれほど長い練習になっていなかった。
 次回は練習の距離にも留意して、体力的には不安のない状態まで練習できた2013年のスパルタスロン参加時のような状態で臨みたい。

その他に考えるべきことは、海外レースならではの補給の難しさが挙げらるが、これは私にとっては大きな問題ではない。
なぜかと言えば、普段の日本でのレースにおいて、エイドに寄らないで走れる食糧を携帯してレース参加しているからだ。
結局、エイドに寄って、食べられるものは食べるので、最終的に携帯した食料をかなり残した状態でゴールするのであるのだが、過去の海外レース、2013年のスパルタスロン、2015年のUTMB,さらには2017年のHK100といずれも自己補給で十分対応できて、苦しまなかった経験値がある。

【ギリギリランナー最大の課題】
 前回の私のUTMBリタイアの最大の要因は、レース最終盤の思考能力の低下であったと思っている。
 この解決には、ほとんどのランナーさんは、少し仮眠すればかなり解消できるはずである。
 ところが、ギリギリランナーの場合、事は容易ではない。
 仮眠する時間的余裕がないからだ。
 過去、40時間超でギリギリのレース展開となった萩往還マラニック250kmやUTMF160kmであるが、いずれも時間的余裕があり、2時間程度仮眠し、体調が復活して、ゴールしている。
 仮眠なしで40時間超となったのは、前回2015年のUTMBだけであるが、レース中はもうダメだとは最後の最後しか思わなかったのであるが、それは別の観点から見ると危機回避の思考がリタイア直前まで働かなかったということでもある。
 通常なら何度も計算するはずの制限時間までの逆算とかもやらなかった(できなかった)し、リタイアでレースが終わった虚しさよりも、単に終わったことに少なからず安堵した記憶すらある。

 精神というかメンタルな部分でのリタイア願望などはかなり克服できているつもりであるが、思考能力自体が低下し、そうした培ったものが、機能しないというような対処は、最終的にやはり精神力などという目に見えない期待値にすがるような議論になってしまうのだが、ギリギリランナーにとっては、実に重要な克服すべき課題である。

 正直なところ、徹夜が30時間台なら問題がないが、40時間台に突入すると、体力はもちろんのこと、思考能力の低下は、私の場合、想定を超えたリタイア必至のレベル、機能不全に陥ったことは確かである。(それでもあと15分の余裕があれば、最終関門を超えられ、そうなれば機能不全でも、下りでもあり、ゴールで来たであろう。現在位置の把握とそこまでの時間計算ができなかったのだ。)

 UTMBのコースは、終盤、テクニカルであったり、迷うような場所はなく、またギリギリランナーの場合、日中通過になるので、意識朦朧でもそれなりに前に進めるというのが私の印象です。
 最後をしっかり走れるようなランナーであれば、そもそも時間制限が気にならないでしょうから、時間はギリギリでも、走れなくなっても、そこそこ動けるレベルであれば、ゴールにたどりつけると思いますので、とにかく諦めずに前に進むという、原則どおりの対処ができれば、ゴールは見えてくるはずです。

 そう信じて、師匠の完走と、来年の私に向け、来年の今頃まで、地道にトレーニングを続けていくというのが、私なりのUTMB完走対策ですかね。(さきは長いなあ・・・、それだけ楽しめるということでもあるけど(笑))

★結果速報★

お師匠様、やってくれました。UTMBを完走しました。

レースの様子や完走の道のりを伺いました。

完走報告インタビュー はコチラから

« 松山英樹 単独首位 日本人メジャー初制覇なるか | トップページ | 今年の24時間テレビのマラソンランナーは坂本雄次さんか? »

トレイルラン」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/532494/65669133

この記事へのトラックバック一覧です: UTMB完走対策(最終調整とレース戦略)について:

« 松山英樹 単独首位 日本人メジャー初制覇なるか | トップページ | 今年の24時間テレビのマラソンランナーは坂本雄次さんか? »

★誘惑サイト★


リンク

2017年11月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30    

●広告サイト●


記事画像

  • ブログ記事画像
無料ブログはココログ

◆お願いサイト◆