ランスマ芸人ランナーとのデッドヒート物語3(スパトレイル完走記ゴール編)
スパトレイル72kmの63km付近で自分にとって驚愕の事態が発生
ハブサービス御一行様に追いつかれたのだった。
こちらの脚より、向こうの脚の方が明らかに元気だ。さあ、かずさん、ここからどうするんだい?
「そうだねえ、ここはジタバタしないで、自然体で、ただ前を向いて、ゆっくりでも、とにかく走って前に進むしかないね。」
そうこう(走行)している間に、確実にハブサービス御一行様は近づいてきている。
もう、俺は振り向くことはしない、前向いて、自分のペースで進むだけだ。
そして、ついに追いつかれた、追い抜かれた。
●ハブサービス御一行様
ハブサービスさん、ペーサーの女性新星トレイルランナーの後ろに、2人のランナーが追走していた。
マラソンや駅伝のテレビ中継などで、解説者が追いつかれたランナーに対して、
「ここは離されないように付いていくべきです。」などと解説しているので、少しペースを上げて、付いていこうと思った。
●左手は牛舎
女性ペーサーが左の牛舎を見て
「ハブさん、牛ですよ!」と声掛けしているのを聞きながら、必死で喰らい付いていこうと思ったのだが、思っても脚は前に出ず、世の中、そんなに甘くはない。
こっちだって、別に楽してゆっくり走っているわけではない。
それなりに頑張って走っている以上、それ以上にペースを上げるのは、並大抵のことではなく、ジリジリと引き離されいった。
●最終エイド64km地点(15:44)
ハブサービス御一行様に遅れること10秒くらいで到着。
疲労感が強くなった私は椅子に座りたいと思ったのだが、空いているのはハブサービスさんの隣だけ。
シャイな私は、座るのをためらっていると、遅れてきたランナーがサクッと座ってしまった。(笑)
●ランスマ取材中
追いつかれた以上、ここからは正々堂々勝負するのが、トレラン道の先輩たる者の心意気だろう。
「ハブサービス君よ、君の挑戦は受けて立っても良いぞ!」
「さあ、どうする?」
と完全に上から目線で心の中で問いかけていたのだが、取材対応が忙しいらしく、一向に反応がない。
無視された形となった私は、「そっちにその気がないなら、仕方ない、いつものように休まず、進むだけだ」とハブサービス君を置いて先発することにした。
以上は完全な作り話であって(笑)、実際のところは
「絶対にトレラン初心者のハブサービスごときに負けたくない。」
「呑気に取材対応している今がチャンスだ」
「もはや脚は売り切れており、スピードでは勝てないから、少しでも早く出発して、逃げるだけ逃げよう!」
「では、お先に(ぜってー、負けねえぞ!)」っていうのがこのときの心境でした。(笑)
そして、何度も何度も後ろを振り向いて、ハブサービス御一行様の姿がないか確認します。
私に抜かされたランナーは前方で何度も振り向く私を、「なんであのランナーさんは、あんなに振り向くんだろう?」と思っていたことでしょう。
私は、後方の情報収集をしていただけなのであるが、まあ、完全に不審なランナーだようなあ(笑)
●ほとんど歩いているランナー
必死の形相で、でも大したスピードも出てない、おじさんランナーが抜いていきました。
そして、何度も後ろを振り向いて、不審なランナーの印象を残して進みましたよ。(笑)
●69km地点
なんとか、逃げに逃げて残り3.7kmまでたどり着いた。
ここから最後の登りで、最後のゴールまで登りだ。余力を残さず、全力で登ることにした。
●71km地点
草津に向かう緩やかな登りの舗装されたハイキングコースを進みます。
脚が上がらない私にとって、舗装路はありがたい。足が上がらなくとも走って前に進めるからだ。
後ろを振り向き振り向き、全力で走り続けた。
後ろにハブサービス御一行様の姿は見えない。
これは勝てるのか?
前をかわして進む。
これはコチラのセリフですよ、鏑木さん。
今回もスパトレイル楽しめました。そして、ハブサービスさんとの勝負も楽しめましたよ。(笑)
●ラストスパート
いつも、多くのランナーさんをゴール直前で抜かしてすいません。
それがかずさんのラストスパートの流儀なのです。
かずさんらしく、上りですが、残り500m、一般道の歩道を駈け上ります。
●ゴール前
ラストスパートしつつ、最後の応援に応えつつ、写真撮ってます。だから、超手ぶれ写真なのです。(笑)
念のため、後ろを一度振り向きましたが、さっき抜いたランナーの姿しか見えません。
嬉しいよりも、なんだか寂しい感じです。
ハブサービスさん、追い付けませんでしたか・・・
●フィニッシュ(17:06)
おっと、前にランナーがいるわい。ブレーキ!ブレーキ!
ゆっくり歩きながら進んでいると、ゴールスタッフがゴールテープを張りなおしてくれました。
両手を上げて、ゴールしました。
何はともかく、ランスマお笑い芸人ランナーの「ハブサービス」さんに先着できました。
今回先着したことに意味はあるのか?と問われれば、それ自体には意味はない。こんなにはしゃいで恥ずかしくないのか?と問われれば、少し恥ずかしい(笑)。今回、私がハブサービスさんに寄せた一方的な思いは、自分の青春時代にも似たようなことがあった気がするが、結実はしてない。しかし、内なる自分に確かな物語を刻み、望ましい成長の糧となった。今回も、何度も振り向く動作は不審を増幅させただけだったが(笑)、最後まで、走りきれた。そして、自己ベストが出た。
今回のスパトレイルは、それで満足です。(笑)
●鏑木さんのMC
「気になるあの男は、そろそろのはずだが、まだか?」と鏑木さんがアナウンスしています。
やはり、そろそろか?とカメラを持って待ち構えていると
●ハブサービスさんゴール(17:08)
ハブサービスさん、歓喜のゴールでした。
俺には負けたけどね。お疲れさん。( ̄▽ ̄)
冗談はさておき、初めてのトレラン、しかもスパトレイル72kmでの完走は、さすがです。
もはやトレラン初心者じゃありません。すでにトレラン中級者の領域ですね。本人には、自覚がないでしょうが。
インタビューは8月26日の「ラン×スマ」で聞かせてもらうこととして、先着して待ちくたびれているであろう、師匠の待つ駐車場に向かいました。
今回のラストスパートは、最終区間9km、1時間半に及ぶロングスパートでした。
最終エイドで私は約3分間休み、ハブサービスさんは約10分休んだようです。
7分差があったのですが、ゴールでの差は約2分。つまり、かずさんのロングラストスパートより5分も早かったということです。
結局、私は先着はしたものの、走りの内容は、ハブサービスさんの方が、遥かに良かったということですね。
「ラン×スマ」の放映日(8月12日と26日)が楽しみです。ハブサービスさんのレース展開はどうだったのか?
テレビ録画の予約しなくちゃ。(笑)
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