トランプ大統領が誕生した理由
女性蔑視で排外主義者のトランプさんが、日本人から見て大統領の資質経歴とも十分に見えたヒラリー・クリントンさんを破ったことが未だに信じられない。
実際にクリントンさんへの票の方が多かったようだし、ニュース映像もトランプさんを次期大統領に認めないとするデモがアメリカ全土であったりなのだが、それでもトランプさんが勝利したのであり、なぜこうなったのかは、アメリカ人ですら理解していないようなのだから、アメリカにいない日本人の私が理解ができないのも当然だろう。
選挙後からいろいろな要因をマスコミはそれらしく伝えているが、マスコミ自体、これまでトランプさんの悪い面をことさら強調して報道していたように思うし、今更な感じで真実味が薄いのが私の思いだ。
かくいう私も、良識あるアメリカ人はさすがにトランプは選ばないだろうから、大統領になれないと過去のブログでも素人ながら偉そうに書いたのだが、まさに恥ずかしい限りである。バカ丸出しだ。
事後処理ながら、トランプが大統領になると予言していた人によるトランプが大統領になる理由が、とても腑に落ちたのでご紹介したい。
それを書いていたのは日本でもおなじみのマイケル・ムーア監督です。さすが社会派ドキュメンタリーを得意とする映画監督らしい見事な考察でした。
その記事の要約はこちら
ドナルド・トランプが大統領になる5つの理由を教えよう
投稿日: 2016年07月29日 16時36分 JST
彼は大統領選挙の3か月以上も前に、いかれたトランプ候補がこのままでは大統領になるぞとリベラリストたちに警告をしている。
彼が挙げた5つの理由は以下のとおり
1 中西部の票読み
2 怒れる白人、最後の抵抗
3 ヒラリー問題
4 意気消沈したサンダース支持者票
5 ジェシー・ベンチュラ効果
アメリカ人でなければ理解できない項目名ばかりだが、本文を読むと、なるほどな話になっている。
1 中西部の票読み
工場労働者の多い中西部では、保護貿易を主張し、実際にやってくれそうなトランプに共鳴する人が圧倒的に多い。
2 怒れる白人、最後の抵抗
これまでアメリカの主役であった白人男性が、8年間の黒人(オバマ)支配に続いて、とうとう威張り散らす女(ヒラリー)のもとで、8年間を過ごすことには耐えられないだろう。
3 ヒラリー問題
ヒラリーはまったく人気がないし、有権者のほぼ70%が、ヒラリーを信用できないと言っているし、不誠実だと考えている。投票所に行って、投票するのは、熱烈な支持者であるが、ヒラリーにはその熱烈な支持者が少ない。
4 意気消沈したサンダース支持者票
民主党支持者でもサンダース支持者の多くはヒラリーに投票しないだろう。
5 ジェシー・ベンチュラ効果
ジェシー。ベンチュラとは90年代のミネソタ州知事。政治経験のないプロレスラーが選ばれたのは、病んだ政治体制に対する、彼らなりの辛辣な悪ふざけだった。これがトランプにも再び起こる。
引用サイト
http://www.huffingtonpost.jp/michael-moore/5-reasons-why-trump-will-win_b_11254142.html
これを読んで、なんでトランプさんがアメリカの次期大統領に選ばれたのか、少しわかってきたような気がしてきた。
私が一番危惧していることは、マイケル・ムーアも危惧していた。その気持ちは私も完全に同感だ。
「トランプの錯乱した指が、あの核ボタンに掛かったら、それでおしまい。完全に終わりだ。」
もはや、そうならないことを祈るしかない。
記事の冒頭に書かれていたマイケルの願いに対して、私から称賛のひと言を送ります。
マイケル「俺の人生で今回ほど、俺は正しくない、俺が間違っている、って誰かに証明してほしいと思ったことはないな。」
かずさん「残念ながらあなたの分析力の素晴らしさが証明されましたね(笑)」
民主的な選挙によって決まったものは仕方がないが、本当にこれからアメリカはどうなってしまうのか?日本をはじめ世界はどうなってしまうのか?
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