トランプ候補のセクハラ騒動とアメリカの変化への杞憂
ここ10年くらい実はまともに新聞は読んでいない。(笑)
最近は忙しくて、テレビもネットのニュースも流し読み状態である。
であるのだが、「次期アメリカ大統領は誰か?」というブログ記事も書いた手前、今回のアメリカ大統領選挙のトランプ騒動には一言、書き残しておきたいので、偏った情報や過去の知識を基に無知ながらも思うままに書いておく。
10月17日現在、アメリカでは、もはや世界的な問題児たるトランプ候補がセクハラ疑惑で大ピンチの様子である。
今までピンチになっていなかったというのがまずは不思議なのであるが、セクハラでやっとトランプに問題有りと判定し始めたアメリカの内向き志向とクリントン嫌いの根深さには、今なお理解に苦しむ驚愕の思いだ。
つまり、トランプ候補は、メキシコとの国境に壁を作るだの、イスラム教徒は入国させないだの、中国製品は締め出し、同盟国の日本や韓国には米軍駐留費用を全額出させるだの、とうてい自由の国アメリカらしくない主張をさんざんしてきていながら、次期アメリカ大統領候補として、アメリカ国民の半分近くの支持を集めていたという点である。
アメリカにとって、外なるコミュニティ(メキシコ、イスラム教徒、東アジア)に対する、おおよそ現代的とは思えない容赦のない排斥に対して、今のアメリカ人の半分近くが支持してきたこと。
その一方で、アメリカ人女性に対するセクハラという内なるコミュニティへの冒涜行為に対して、アメリカ人が強烈な拒絶感を丸出しにし始めたこと。
そもそも長年、政治の表舞台に居続けたクリントン候補の不人気さがオバマを大統領にさせ、今度のトランプ候補の躍進の一大要因であることは間違いなく、それは日本人の私にはよく分からないのだが、アメリカ人からしたら、大統領の資質十分に思える彼女はそれを差し引いてあまりあるほど、多くのアメリカ人に嫌われている政治家なんだろう。
今回の、セクハラ疑惑がなければ、トランプが大統領になったかもしれず、それゆえに、クリントン候補は人気取りのため、まさかのTPP反対などの内向き志向となったことが大いなる懸念となるのではないか?
「嘘つきで高慢ちきなクリントン」と「暴言&スケベ・セクハラ親父のトランプ」が争っているアメリカ大統領選挙の程度の低さは、選挙後に日本や世界にどう跳ね返ってくるのか?
自由のため、人権のために、世界平和の正義という名の、その実はアメリカ国家・国民の利益のため、厚かましくも金と命を懸けてお節介(軍事的圧力なのだが)に勤しんできたアメリカの威光はもはやないのだろうか。
アメリカのそんな傲慢な姿勢は嫌いであったが、トランプの台頭の裏に感じる、引き籠ろうとしているかのようなアメリカの変化には、平和ボケしている日本人にとって、大きな決断を迫られるのではないかと、ビビってしまうなあ。
ただでさえ、北朝鮮やイスラム過激派の台頭と中国の膨張などの不安要因が渦巻く中、世界平和が崩れそうに思えてならないのは、私の杞憂で済むのだろうか・・・。
日本が平和で、世界もできるだけ平和であることが、私の望みなので
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