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2016年7月28日 (木)

【書評】県庁そろそろクビですか? 円城寺雄介/著

【書評】県庁そろそろクビですか? 円城寺雄介/著
タイトルに加え、表紙カバーの泣き顔のイラストが印象的な本である。(しかしそれでイメージさせたものと、本の内容はまったく違って、そのギャップも狙ったものだろう(笑))

副題は『「はみだし公務員」の挑戦』とあり、『「お役所仕事」だって、熱狂してもいいんです。』と書かれている。

本著の内容は以下のとおり

肩書き無き県庁職員の痛快「お役所改革」記
 佐賀県庁職員でありながら、行政発信の救急医療改革を全国に広める活動を続けている著者は、県庁舎の席に座っていることも少なく、「そろそろクビか?」「はみ出し過ぎ」と揶揄される毎日。それでもくじけずに目的に向かって歩いていくのは、「助けを求める人がいる」「助けられる命がある」という現実を実際に目にしているからに他ならない。
 自ら救急車に乗り込み、救急搬送に時間がかかるのは受けいれる病院探しのシステムが確立されていないことが原因と知った彼は、周囲の反対と冷たい目にもひるまず、県内の全救急車両にiPadを配備、病院とのネットワークを構築し、全国で初めて救急搬送時間短縮に成功する。
 また、協力する人がほとんどいない中でドクター・ヘリ導入に奔走し、すでに多くの命を救うことに成功している。
 歴史好きで、幕末の志士に魅せられ、地元・佐賀をこよなく愛する著者に、県庁での肩書きはない。それでも、全国から講演を依頼され、「お役所仕事」変革のために走り続けている。
 お役所版「半沢直樹」のような、痛快なエピソードも満載。全国の公務員、またあらゆるビジネスマンの心に火をつける、情熱のノンフィクション!

【感想】
 彼の事績については、本著での自身の著述でしか知りえないのであるが、本にまで出す以上、嘘偽りはないであろう。なにせ公務員なのだから(笑)

 だとすれば、スーパープレイを連発している彼のような公務員はスーパー公務員と呼びたくなる。
 そして、彼のような素晴らしい公務員が本著を出版することが許されたり、あるいは民放テレビで特集が組まれたり、さらには政府や各界から表彰されたりと、日本社会は彼の成果をきちんと評価している訳で、そういう社会を構成している一員であれることが何より嬉しかったりする。

 それでも、世知がない世の中でもあるので、いわゆるスタンドプレーでただ目立って、かき回している公務員というような誹りをこれまで幾たびも受けてきたであろう著者ならではの、終章「はみだし公務員が伝えたいこと」の部分は、地道な公務員像を外連味なく褒め称えていたりしていて、スーパー公務員たる彼自身が語るが故の、真実味と重みの伝わる素晴らしい内容での結びとなっているのである。

 その中でも、ごく当たり前ながら、珠玉の名言と感じた部分を引用したい。

 公務員らしい仕事こそ大切であり、お役所仕事という言葉に誇りを持っていい。
 お役所の仕事とは地味で、放っておくと問題が起こるようなことを目立たないうちに手を打っておき、採算ではなく、人の命や地域の幸せを基準にして行うものだ。
 それこそがお役所仕事の誇りだと思うのだ。

追記:
 これを読んだ同僚は、恥ずかしくて仕事を辞めたくなったと言っていた。
 そういう意味では、未来のある若者にぜひとも読んでいただきたいと思う。

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