めまいを治すワザ
前回、ひどいめまいで病院に行った時の記事のとおり、私のめまいは、三半規管に耳石が混入しておこる、ある意味で一般的なめまいのようである。
ネットで調べたところ、自宅でめまいを治すワザなるものが、NHKの情報番組「ガッテン!」で紹介されたらしいので、要約してお伝えしたい。
<めまいの原因>
耳石が三半規管に入るとめまいが起こる!
今まで一度もめまいの経験がなかったAさんは、ある日立ち上がった瞬間に、激しいめまいに襲われました。すぐ病院で検査を受けたものの、異常は見つからず原因は不明……。ところが、しだいにめまいの起こる頻度が高くなり、しまいには毎日起きるようになってしまいました。
Aさんを襲っためまいは、耳の内耳の中にある「耳石」が、体のバランスを感知するセンサーの三半規管内に入り込むことで起こります。
耳石は、体の前後や上下の動きを感知して、その情報を脳に送っていますが、ちょっとした衝撃や老化などが原因ではがれて、隣にある三半規管の中に入り込んでしまうのです。
身体が動くと、三半規管にある「感覚毛」という部分が揺れることで、脳にその情報を伝えます。ところが、耳石が入り込むと、動いていないときでも感覚毛が刺激されてしまい、誤作動を起こしてしまいます。これが「良性発作性頭位めまい症(BPPV)」と呼ばれるめまいのメカニズムです。
BPPVの場合、安静にして耳石の動きが止まれば、めまいも治まります。症状がめまいだけで、1分以内に治まるのであれば、BPPVと考えられます。ただし、しびれやまひ、ろれつが回らないなど、他の症状も併発している場合は、脳卒中の疑いがあります。また、めまいが1分たっても治まらない場合も、他の病気の可能性があるので、すぐ病院にいってください。
BPPVなら、耳石さえ取り出せばめまいは治せることになります。実際、医療現場では、耳石を取り出す治療法が行われていますが、これを自分でやることはほぼ無理。
ところが、めまいを自宅で治せる方法があったのです。
<自宅でめまいを治すワザ①>
「寝返り」で耳石を粉々にする!
激しいめまいに悩まされていたAさんは、「寝返り」だけでめまいを治すことができました。
実は、耳石というのは新陳代謝を日々繰り返していて、毎日サラサラと粉のようにはがれ落ちています。そうして三半規管内に入ってしまいますが、耳石が小さい場合、三半規管内の感覚毛は反応しません。
めまいが起きるのは、こうした耳石が長時間、同じ場所に集まって大きな塊になってしまうとき。
つまり、耳石が塊になりやすいのは、長時間動かないときや寝ているときなのです。
めまいを治すやり方はとっても簡単。
まず、寝転がった状態で上を向いて10秒、右を向いて10秒、上を向いて10秒、左を向いて10秒。
たったこれだけで、塊になった耳石を細かく分散させることができます。
ある病院の調査では、この「寝返り運動」をしたところ、BPPVの患者さんの7〜8割に改善効果がありました。
<自宅でめまいを治すワザ②>
「枕」を高くして耳石の侵入をブロック!
もう一つのめまいを治すワザは、三半規管に耳石を入り込ませないようにするワザです。
そのワザとは、「枕」を高くすることです。
何度も激しいめまいに襲われていたBさんは、いつも枕を使わずに寝ていましたが、通常の枕にタオルを重ねて高くして寝てみたところ、1週間ほどでめまいが起こらなくなりました。
実は、枕をしないで寝ると耳石は三半規管に入りやすく、枕が高いと耳石は入りにくいのです。
<自宅で治せるめまいの見分け方>
自宅で治せるめまいは、「良性発作性頭位めまい症(BPPV)」と呼ばれるもので、激しいめまいの約半数以上がこのタイプに当てはまります。BPPVは、耳石が三半規管に入り込み、身体のバランスを感知するセンサーを誤作動させることで起こります。
BPPVかどうかを見分けるには、めまいが起きたとき頭を安静に保ちます。めまいが1分未満で治まるならBPPVで、1分以上なら病院に行くべきめまいと考えられます。ただ、一過性の脳虚血の場合でもめまいが1分未満で治まることもあるので、手足のしびれやろれつが回らないといった症状がある場合は、すぐ病院に行ってください。
<メニエール病>
激しいめまいの中で、2番目に多いとされる「メニエール病」は非常に治りにくい病気です。
メニエール病の治療法はいくつもありますが、根本原因がよくわかっておらず、改善も難しい病気です。治療は必ず医師の相談のうえ行うようにしてください。
【ひと言】
私、ふだん、枕使っていません。
スパトレイルの時は車中泊で、寝返り打てませんでした。
完全に耳石が三半規管で暴れてましたね。(笑)
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