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2016年5月

2016年5月31日 (火)

川の道フットレース完走記15(500km地点-ゴールの新潟市ホンマ健康ランド)

東京から新潟までの距離520kmの日本最長ウルトラマラソンの完走記その15の巻

2016/05/05 05:32-08:48 500kmから519.7kmまで

長くて遠い川の道という旅もとうとう最後の朝を迎える。最後の最後でスイッチが入った私のゴールまでの最後の道のり、お楽しみください。

●500km地点(05:32)
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田んぼの中を通るバイパスのちょうどこの辺りが500km地点です。
まっすぐ行くと500mほどで国道8号線にぶつかり接続します。
先ほど抜かされた川の道ランナー(250番さん)の姿は遠くなるばかり。

●塩分チャージ(06:09)
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だらだらした歩きから脱却するため、Y岡さんにいただいた、貴重な塩分チャージをここで投入します!

●川の道ハーフのランナー1(06:19)
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324番さん、320番さんに抜かれました(笑)

●川の道ハーフのランナー1(06:21)
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続けざまに319番さんにも抜かれました。

●金子めぐみのポスター(06:40)
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巨乳アイドルとの不倫で国会議員を辞職した宮崎謙介氏の奥方のポスターです。倒れそうなほど眠くて死にそうなほど疲労しているのに・・・(笑)

●まっすぐな道(06:48)
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新潟市内に入ってもまだまっすぐな道。遥か彼方に、ハーフランナーの姿がまだ見えました。

●川の道ランナー(07:12)
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250番さんが脇から出てこられました。仮眠されていたのかな?

追い付いて少しお話しました。

先ほど通過した三条市がご自宅らしく、良く知っているだけに辛かったけど、ここまでくればもう大丈夫だとかだったかな?

この後、私は最後の食料を調達すべくコンビニに寄ったので、彼が先行する形に。

●CP24大野大橋(07:18)508.1km
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ここまで、だらだらと歩いてやっと到着しました。もの苦しみもあと少しで解放されるという実に後ろ向きな気持ちで歩いていました。

●道の駅駐車場(07:45)
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新潟で車中3泊した思い出の地に巡り合えた。(笑)
7年前に思いをはせながら、もうすぐ川の道も終わるんだなあって、早くも感傷に浸っていました。

前方には、さっきまでデッドヒートしていたハーフ3人組が仲良く並走しているところに、付かず離れずで付いていく格好となったフルのランナー1名(250番さん)が加わって、歩いている。

ふと、時計に目をやると、7時51分。

地図を確認し、GPS時計の距離表示から、残り距離を逆算すると、残り約8.5kmか・・・。

ん?残り8.5kmなら走れば1時間くらいでないか?

今から走ればサブ5日(120時間以内)も可能かも?

いや、きっとできる!

なら走ってみよう!

走りだすと、すぐさま、前方の4人に追いつき、一声かけて追い抜いた。

国道8号線から堤防に出るルートはややこしいので、全力疾走しながら、地図を片手に、コースを選択をしなければならない中、カメラは右手に持って、走りながらの撮影も忘れずに行った。(笑)

●新幹線高架下(07:53)
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くぐります。

●堤防下道路(07:57)
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左折し、国道下を通過します。

●堤防に上がる道(07:57)
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国道高架下から次は堤防に上がります。

●堤防道路(07:58)
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信濃川の堤防道路を走ります。

出た瞬間、あまりの風の強さにびっくり。しかも逆風。とても走れるような風でないが、全力疾走で駆けた。サンバイザーは吹っ飛びそうなので、左手に持って、走った。

●すぐにもう一回堤防下に(07:59)
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幹線道をくぐるために、もう一回堤防下を走ります。

●長い長い堤防(08:01)
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川幅がでかいのでスケール狂ってしまいますが、明らかに先が見えないほど、長い堤防道路をひたすら河口、すなわち日本海に向かって逆風をものともせずに走りました。

●ゴール方向(08:03)
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でかい建物がゴールである「ホンマ健康ランド」に隣接して立っているラウンド1だと思います。河口から向こう岸に渡って、ゴールを目指すことになります。

体感的にはキロ4分半くらいのハーフマラソン全力ペースのつもりでしたが、筋肉疲労と逆風で、実際にはキロ6分半くらいだと思いますが、とにかく目いっぱい走りました。

●川の道岬(08:20)
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初めてだけど、初めてでないような場所に感じられました。

●CP25 川の道岬(08:21)
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とうとう日本海に到達しました。

「白潟さん、瀬田さん、日本海ですよ。ここまで、背中から私を見守ってくださってありがとうございました。」

その後、カメラマンさんに私のカメラで撮影してもらいました。強風なので、サンバイザーを手で抑えながらね。

本当はここでタイツやアームカバーを脱いで、格好良くゴールするつもりでしたが、ゴールまでまだ3.7kmあり、120時間切りができるかどうかわからなかったので、

●スッタフさんからの説明
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ここまでの健闘を称えていただき、ゴールまでの道のりの説明を受けました。
少しでも先を急ぎたい気持ちから、本部への連絡をお願いすると、それは本人がするのがルールとのこと。
携帯で電話すると藤原さんが出られました。
「256番、川の道岬に着きました。これからそちら(ゴール)に向かいます。全力疾走するので、9時前には絶対に着きますので、よろしくお願いします。」

そう伝えて、最後の全力疾走を開始した。

●(08:28)
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●(08:34)
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●(08:34)
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●(08:35)
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●(08:35)
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●川の道ランナー2名(08:39)
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全力疾走を途絶えさせたくなくて、大人げなく、全速力で46番さんと47番さんに一声かけて一気に追い抜きました。46番さんには、逆に声を掛けていただけました。長野市郊外で一度お話した川の道ベテランランナーさんでした。

●最後の誘導スタッフ(08:46)
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ここを左折するとゴールまで一直線です。ありがとうございました。

●ゴール直前
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思わず時計を確認しちゃいました。8時48分でした。
最後の小さな目標、120時間切りを達成できそうです。

●ゴールテープ(08:48)
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左の黄色いボックスで電子計測によるゴールを記録して、ゆっくりとゴールテープに向かいます。
スタッフ、サポーターの拍手と歓声の中、最後全力疾走した達成感と相まって、心が満ち足りて川の道のフィニッシュを迎えます。

●フィニッシュ(08:49)
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とりあえず最後の小走りに満足して、笑顔でのフィニッシュできました。

スタッフ、関係者、応援していただいた皆様、ありがとうございました。m(__)m

●マイカメラでの撮影
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厚かましくもゴールシーンをマイカメラで撮影していただきました。
写真の表情のとおり、自分としては、ちょっと感極まっていました。(笑)

●記念撮影
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カメラマンさんに横断幕前で記念撮影していただきました。

区間距離 
区間タイム 
総距離  519.7km
総タイム 119時間48分54秒
順位    29位

●記録証
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あー、終わっちゃったね。

川の道フットレース完走記全15編、一読いただきありがとうございました。

誤字脱字記憶違いや書き足りないところなど、これから再度見直して、修正を続けますので、しばらくしたらもう一度寄ってみてください。話が追加されていると思いますので。(笑)

2016年5月30日 (月)

川の道フットレース完走記14(CP22長岡市-CP24大野大橋手前500km地点)

東京から新潟までの距離520kmの日本最長ウルトラマラソンの完走記その14の巻

2016/05/04 19:08 457.5kmから508.1kmまで

常に走れる体内環境の維持に努めてきましたが、川の道5回目の夜、ついに力尽きてしまいました。野宿も今振り返ると良い思い出です。(笑)

●長岡市街での夜間装備装着(19:08)
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川の道同志との別れの件は、ひとつ前の記事に書いた通りです。

お互いの健闘を誓いつつ、それぞれのペースで完走を目指しました。

●ロングタイツゲット!(20:35)
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ちょっと寒くなってきて、深夜早朝は耐えきれそうにないと思ったので、タイツが欲しくなり、セブンイレブン、ローソン、サンクス、セーブオンと道中のコンビニで探すも見つからず、期待薄でファミリーマートを覗くと、ありました。

ドロップバッグには入っているものの、今必要な以上、仕方ないですね。

●高速道路下通路(21:05)
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殺人事件の現場となりそうな地下通路です。まあ、比較的明るいので安心ですが(笑)

●見附市突入(21:26)
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聞いたことがない市に入りました。

このころから、肉体的な限界を感じ、もはや歩くのもままならない状態に陥りました。

あれほど、美味しいと感じていたおにぎりも食べられなくなりました。

和田邸を出たときは、もはやゴールは楽生と思っていたのですが、肉体的な限界までの余裕はほとんどなくなっていたようです。

肉体的限界を超えたためか、脳の指令が出てきたのか、眠くて眠くて、寝られる場所がないかとそれだけを探しながら歩いていましたが、そういうときに限って、そういう場所は見つけられず。

先に見える明るい場所には、何があったのか?すでに記憶なし。(笑)

「もうだめだ、寝られる場所はないか?」と呪文のように唱えながら歩いてました。

●野宿した場所(23:45)
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やっとバス停の待合小屋を発見。中央分離帯のある大きな国道の反対側でしたが、躊躇なく、交差点を渡って、何とかたどり着きました。(このころになると、一歩でも無駄な動きはしたくないのに渡りました。)

小屋の中のベンチが座るにはちょうどいい角度(おしり側に傾斜している。)なのですが、寝るには不都合な傾斜で、しかも思ったより風が入ってきて、タイツにアンダーシャツ+長袖アウターシャツまで着込んだものの、寒くて寒くてとても寝られないと思いながら、横になっていると、いつの間にか寝落ちしてました。

腕を体の下にしていたら、完全に血流が止まり、1時間ちょっとで目が覚めました。

起き上がってから、正座したときのように腕は完全にしびれていて、腕に血が流れ始めたとき、血栓が心臓で詰まって、つまりエコノミー症候群で死なないかと気になりましたが、大丈夫でしたね。(笑)

たぶん、寝たのは1時間ちょっと、目をつぶっていた時間を合わせて計1時間半の休憩でした。

起きてから、新潟目指して進み始めるも、寒さは最高潮になって、震えが止まらず、走りだしたのですが、3,4分、つまり500mくらい走って、やっと震えが止まりましたね。

とにかくもう二度と寝ないように、カフェイン錠を飲んで歩き始めました。

●へび発見(00:32)
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カフェイン錠を飲んでいましたが、しんどい、つらい、眠いと集中力なく歩いていたら、歩道に蛇がいました。
びっくり仰天でしたね。カフェイン錠より目が覚めました。
踏んだら噛まれたりするんでしょうね。危ない、危ない。(-_-;)

この後、コンビニを見つけ、食料と飲料を調達したのですが、コンビニを出ると、進むべき方向が分からなくなりました。

仕方なくコンビニに戻って尋ねようとしたら、コンビニのレジが長蛇の列。諦めて、こっちだろうと右折して進むも、秩父手前で逆走した事件を思い起こし、もう一度コンビニに戻って、長蛇の列の最後尾に並んだ。

あと一人になったところで、もう一人コンビニ店員さんが出てきて、どうぞこちらにって、あーもっと早く出てきてよと思いましたが、まずは用件解決を優先して、「三条方面はどちらですか?」と尋ねると、右方向だということで、やっぱり当たっていたと安心して進むことができました。

長蛇の列にちょっとイラついてすいませんでした。m(__)m

●車のいない交差点(01:29)
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信濃川に向かって上っています。

●気温18度(01:30)
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タイツ履いて、シャツと長袖まで着込んでも、寒くて寒くて眠れないほどだったのに、気温表示は18度。
えー、って感じでした。
活動量の低下とともに、体温維持ができていないのかも?

●CP23三条大橋(01:31)
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チェックポイントです。

●ネットカフェ(01:45)
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眠る場所を探していたときはまったくなかったネットカフェですが、やっと出現しました。
カフェイン錠効果もあり、眠くないので先に進みます。

●ラブホテル1(02:57)
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これまた、寝たいときにはなかったラブホテルも出てきました。

●ラブホテル2(03:03)
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しかも連続連立でありました。まあ、一般的にそういう立地してますからね。(笑)

●夜明け前(04:23)
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米どころ新潟らしい、田んぼ田んぼの風景です。
もうすぐ夜明けです。

●国道117号線バイパス(04:36)
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立派な道路ですが、夜明け前で無人でした。

●朝焼け(04:44)
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曇り空ながら、曙光が覗き、東の空がかすかに赤く染まっていました。

●バイパス終点(05:21)
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カフェイン錠の効果が切れてきたのか、眠くなってきました。陽が出る前にどこかで寝たいと思って、我慢できず左の空き地で横になりました。

●寝た場所(05:28)
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この場所で、ザックを下ろし、枕代わりにして、ごろんと横になりました。
擁壁で風がよけられると思ったのですが、むしろ風の通り道となって、地面の冷たさと相まって寒さ半端なかったです。

しかもすぐに足音が聞こえてきて、薄目を開けると、川の道ランナーが通過していき、少し上を見上げると、電柱に3羽のカラスがいて、こちらを見ていました。

一度目をつむったのですが、ときおり、かあーかあーと泣きながら、こちらを俯瞰して凝視しているので、なんだか気味が悪くなって、結局5分も横になれずに起き上がりました。

結果的にあのカラスたちのおかげで、眠気に負けずにこの場を立ち去ることができました。

>次:川の道フットレース完走記15
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2016年5月28日 (土)

川の道フットレース完走記13(CP21和田邸-CP23三条大橋)

東京から新潟までの距離520kmの日本最長ウルトラマラソンの完走記その13の巻

2016/05/04 16:59 442.9kmから480kmまで

和田邸でのお見送り、感動しました。その後、全身全霊でゴールに向かう川の道ランナーとの出会いで力をいただきながら前に進むのでした。しかし、徐々に力を失っていき、限界を超え、力尽きるのでした。

●レジェンドたちによるお見送り(16:06)442.9km
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宴会中だったのに、私の出発に合わせて、心温まるお見送りをいただきました。
「ゴールまであと少しだ。」「交差点渡って左折だからな!」
このレジェンドランナーの方々に終盤のエイドでお見送りいただけるなんて、この川の道フットレースの凄いところでもあり、まさに忘れがたき、離れがたき、魅力ですね。

このあと、お見送りの方々に、お辞儀をして、手を振りながら、さっそうと走りだしたのですが、しばらくすると、
「おーい、おーい!」と後ろから声が聞こえてきた。

すでにスタートして100時間以上経過しており、幻聴か?と思いながら、一応振り向くと、Y岡さんが手を振りながら、「これ、これ!」と叫びながら、サンダル履きなのか、レジェンドランナーと思えないような、おっちゃんのバタバタ走りで、こちらに向かって来られた。

「えっ?なに?忘れ物したかな?」これは、ただごとでないと、踵を返して向かうと、

「引き返させて悪い悪い。渡すのすっかり忘れてた。暑いから、(塩熱サプリ、)これもってけ!」

「ありがとうございます。」

「青信号まだ間に合うから、走っていけ!ゴールまでがんばれよー!」

「ありがとうございます。ありがとうございます。」

と急いで青信号の交差点を走って渡った。

●Y岡さんのお見送り(16:08)
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渡り終えた交差点で振り向くと、Y岡さんが、まだ手を振って見送ってくれていました。

手を振り、一礼して、Y岡さんの姿がボックスに隠れて、いったん見えなくなって、国道17号線を走りだした。

走りだして、なんだか、とても熱い気持ちがこみ上げてきた。

●塩熱サプリ
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Y岡さんにいただいた塩分チャージ4個のうち、一つをさっそくいただいた。

「よし、新潟まで、これで頑張れる!」と

●妙見堰の魚道(越の大橋)445km地点(16:25)
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巨大な信濃川の巨大な堰の魚が通る水路、すなわち魚道です。魚道も巨大でした。
堰(写真左)の上が「越の大橋」となって、信濃川を渡って、右岸に出ることになります。
大橋の上で、足を引きずりながら歩を進めている大柄で若くてハンサムな川の道ランナーに追い付きました。(225番さん)

履かれているシューズを見て、「HOKAですね。」「もう足指が全滅してて、走れなくて。」「HOKAは日本人には幅が狭いからね。自分も最初HOKA履いてて、マメができて、こまどりで履き替えましたよ。」「予備のシューズ持ってきているとは準備が良いですね。」なんて会話しました。

その後、「鹿渡館は何時出発ですか?」「9時です。」「すごいですね、自分は5時です。」「鹿渡館で14時間以上休んでいたもので」「そんなにですか・・・」とのやりとりあり。まあ、4時間差を追いついたってことは良しとしますか。(笑)

「さっき、ネットで調べたら、自分の前には1時間前に和田邸を出たランナーがおられます。かずさんならすぐに追いつけますよ。」「そうなんだ。ん?・・・。和田邸って電子計測するんだっけ?やべー・・・、チェックしてないよ。どうしよう・・・。」

という訳で、電子計測をしていないという大チョンボに気が付きました。

すでに2km以上進んでおり、戻る気力はなく、どうしようかと思案しましたが、「本部に電話すれば良いのでは?」とのアドバイスをいただき、そうすることにしました。

舘山代表に電話すると、担当者に代わり、ゼッケンと名前と状況を報告しました。

故障として処理していただくことになり、和田邸の到達時間を聞かれたが、良く覚えていなかったので、出発時間をお伝えして、登録してもらった。

なので、私のCP21和田邸の到達時間は、5月4日16時10分00秒00となっているわけです。

実際にこの時間が登録されたのは、結構時間が経ってからで、私の通過記録を見守ってくれたサポーターの皆様には、鹿渡館で14時間以上休憩し、さらに電子計測ミスのことなど知らなかった訳で、相当待ちぼうけさせてしまったなあと、反省しきりでした。

この場をお借りして、お詫びします。m(__)m

そんなやり取りが終わって、ずいぶんと歩いたので、225番さんと別れて、先行することになりました。

●川の道ランナー(後半ハーフ)(17:02)
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川の道後半ハーフの女性ランナーに、圧倒的なスピード差で抜かれました。

●県道498号線分岐(17:13)
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国道17号線から立体交差の側道から始まる県道498号線を進みます。

●まっすぐな道(17:39)
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右臀部の痛みは極みを超えてすっかり走れなくなりました。
歩いていての見通しの良い長い直線、精神的な疲労感は物凄かったですね。

熊谷で超回復を果たせたマッサージ屋が、ここにも出現しないか?
それだけを望みに前を見据えて進んでましたね。(笑)

●摂田屋とうふ佐野屋(17:55)
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たいてい眺めの良い跨線橋から強い西日の下、豆腐工場が印象的でした。
もうすぐ日が暮れる。どこかにあるかもしれないマッサージ屋に早くたどり着かないとと、訳もなく焦っていました。(笑)

●まだまだまっすぐな道(17:55)
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カーブする跨線橋の終わりからはまたまっすぐな道でした。

●増水した用水路(18:04)
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田植えの準備でたんぼに水を引くためせき止めているため、どこの用水路も満水状態ながら、かなりのスピードで流れていたのが印象的でした。(私が子供のころ住んでいた松山はかなり河口に近かったせいか、満水になったらかなり緩やかにしか流れていなかったもので)

●じゃぱん整骨院(18:10)
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整骨院に遭遇するも、祝休日休診。GW中の本日は、休診。
まあ、仕方ないですね。

●長岡市三和一交差点(18:20)
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道なり左分岐です。長岡中心街に近付いてきました。

●新潟県長岡市の夕焼け(18:29)
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新潟県長岡市といえば、私の中では、河井継之助と山本五十六ですね。
昔読んだ小説などを思い出しながら綺麗な夕陽を見つめました。

●長岡中心街(18:38)
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これだけ立体感のある街を通るのは、何日ぶりだろうか(笑)

●CP22長岡市大手通交差点(18:41)457.5km
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最後はとぼとぼ歩いての到達。鹿渡館を出て、9時間以上経過し、さすがに苦しくなってきました。

●長岡駅方向(18:41)
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川の道ルートの中で、最も新幹線の駅に近い場所(駅まで200m)です。

長岡駅前を通り過ぎて、走りだすと、前方に川の道ランナーを発見。(228番さん)

しばし、2時間ぶりの会話を楽しむことに。

しかし、この川の道ランナーさんの話は壮絶だった。
昨年、初出場。新潟市内までたどり着くも、熱中症で意識朦朧の中、道を間違えて、ロスト。川べりで休んでいたらそのまま夜までぐっすり寝てしまい、舘山代表からの電話で時間オーバーリタイアを知ったとのこと。

しかもその後がまた壮絶でした。川の道が終わって、GWも終わって、仕事をしていた。足が腫れあがっていたが、川の道の影響で、そのうち治るだろうっともっていたが、色が黒ずんできて、みんなが病院に行った方が良いというので、何日か経過して行くと、細菌が繁殖して、壊死寸前とのことで、即入院になったそうです。

今回は何が何でも完走するとのことで、昨年の轍を踏まないよう、熱中症対策として、できるだけ夜間を走る。日中はコンビニで氷(ロックアイス)を買って、首に当てて、歩いていたとか。融けた水はすぐに抜いて氷だけにした方が氷が長持ちするらしい。

暑さ対策もここまでやられるとは、凄い執念ですね。

今回出場できなかった107番のゼッケンを付けて、まさにゴールへの執念の強さをまざまざと見せつけられた思いでしたが、その話っぷりはとても面白くて、楽しくなって、元気が出ました。

●足指の浮腫み対策(18:52)
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噂では聞いていた、足指への圧迫を開放するため、シューズのtゥーボックスを裁断するという実物を初めて見ました。

「すごいですね。そんなに楽ですか?」
「足指に当たらないので、凄く楽ですよ。」
「それで走れますか?」
「全部切ると走れないけど、親指を少し残しているので、結構走れますよ。」とのこと。

思わず、「現物見たの初めてなんです。写真撮らせてください。」と撮らせていただきました。

正直、私にはベストシューズのイダテンさまがおられるので、こういう事態にはならなかったようです。

川の道の醍醐味(苦しみ)の味わいが私の良き相棒(イダテン)の支えによって、少し薄らいでしまっていますが、仕方ないです(笑)、

●夜間装備装着中(19:08)
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いろいろな話を伺って、楽しい並走(並歩)でしたが、長岡の中心街を抜け、すっかり暗くなったので、明るい路上で夜間装備を装着することにしました。

2人で路上に座って、ライトを取り出し装着しました。

228番さんは、お腹の調子が悪く手、ドラッグストアで下痢止めを手に入れたいとのことで、「あっ、あまり気かないストッパならありますけど」と言うと
「ストッパいつも使ってます。」とのこと
「じゃあ、一つお渡ししますよ。」と、少しだけ228番さんのお役に立つことができました。

とても感謝していただいて、何度もお礼を言っていただいてこちらが恐縮するほどでした。

「お先にどうぞ」というお言葉に甘えて、先行することになり、長岡から離れることになりました。

和田邸に加え、こちらもすっかり歩くことが多くなって、川の道ランナーとの濃密な時間を過ごすことが多くなり、とても印象深い区間となりましたが、疲労の極みはすぐそこまで来ているのでした。

区間距離  14.6km(CP21-22)
区間タイム 2時間35分
累積距離  457.5km
累積タイム 105時間41分

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2016年5月25日 (水)

全日本マラソンランキング2016

最新の全日本マラソンランキングが発表されていた。

昨年は、1804位でした。

そのとき、来年は1000位以内を目指すと宣言してましたが、有言実行、目標達成できましたよ!

Rank

ウルトラランナー仲間では、二ケタ台の凄いランナーもいるし、半分より後ろのランナーもいるのだが、二ケタ台の凄いランナーには、ウルトラでは先着したこともあるのだが、半分より後ろのランナーにはウルトラで先着したことがないのだから、ウルトラマラソンとは面白いものだ。

カメでもウサギに勝てる。

だからこそ、ウルトラマラソンは止められないのだ。(笑)

2016年5月24日 (火)

川の道フットレース完走記12(CP19鹿渡館-CP21和田邸)

東京から新潟までの距離520kmの日本最長ウルトラマラソンの完走記その12の巻

2016/05/04 08:59 398.8kmから442.9kmまで

たくさん眠って回復はわずか、最悪だったのは戦闘モードから回復モードになってしまったこと。でも、和田邸では夢のような再会ができてうれしかったです。

●鹿渡館出発(398.8km)08:59
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気圧の谷の前線通過で快晴です。作戦成功とこのときは思ってましたが、今思うと、大失敗でした。

●信濃川
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雨が降ったはずなのに、川の色が変わっていない。なんという大河だ。
さて、ここを出たら、次に休むのは、ゴールの新潟だけだ!

●川の道ランナー
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138番さん、235番さんほか、女将さんチームなどなど、たくさんのランナーに出会い、エール交換できました。雨の中の奮闘、頭が下がりますね。
こちらは休養十分、しっかり走らせていただきますから!

●国道117号線復帰
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●津南の不思議な看板
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観光資源の案内看板なんでしょうが、一見して何のことかわからない。
だから私なんかが気になってしまう。
あー、「船の家」、「日本に向けて北を定めよ」って、なんなんだよ!
こんな看板、いっぱいありました。

●十日町商店街(11:01)
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紅白幕にミニFM局が聞こえて、それなりに人がいましたよ。

●飯山線
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電車、電車!

●空に佐渡島
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さすが新潟県と思って撮った写真。でも今見ると、ちょっと形違うか(笑)

●信濃川
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でかいね。

●?
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●CP20魚沼橋南詰(427.6km)13:13
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なんとか走ったり歩いたりで時速7kmで到達できました。

●田植え前
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米どころ新潟、雪国だけに水温が低いのか、まだ田植えしてないようですね。

●ソイジョイ
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予想に反してコンビニがない。仕方ないので予備食料として常備しているソイジョイ4本のうち1本を食しました。上りなので、歩きながらね。(笑)

●430.5km付近
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上信越自動車道と交差してますね。

●バスの停留所
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道中、いろいろなランナーさんと話していると、バスの停留所で仮眠したと聞きました。
こういうところで仮眠しているんだなと軽い気持ちで撮りましたが、やがて自分も仮眠するとは・・・。

●塩殿からのコンビニと雪山
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久しぶりのコンビニ発見。それに雪山が綺麗だ。
越後三山方向ではないだろうか?

●信濃川(小千谷発電所付近)
Dsc02933
暑いっす。

小千谷市を蛇行する信濃川と同じように、国道117号線も蛇行しながら大回りで進みます。

●屋外プロレス
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スーパーマーケットの駐車場でプロレスしてて、非常に盛り上がっていました。(笑)

●ベイシアと和田邸
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これが噂の居酒屋和田邸のようです。

CP21和田邸(442.9km)15:50到着

後半ハーフの方に続いての和田邸到着。

まずは和田さんとの熱い抱擁。

●まずは乾杯
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右に隠れている方が和田さんでございます。
名物私設エイドから、今年はとうとう正式チェックポイントになりました。

●記念撮影
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和田さんの奥様にマイカメラで記念撮影していただいたもの。
右から、Y岡さん、2年連続準優勝だったS藤さん、テント背負って川の道自主練しているK暮さん、私、ハーフ出場のN村さん、そして下を向いているのは、名物おじさんです。和田さんは、いない、どこに?

●準優勝の完走証
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鹿渡館で朝食を食べているとき、トップがゴールしたと聞いていて、その後、舘山代表にS藤さんが川の道岬に到達したとの一報が入ったのを聞いて、S藤さんが悲願の優勝を果たせなかったのは知っていました。
話を聞けば、最後の最後に抜かされたとのことで、さぞかし悔しかったでしょうが、こうして和田邸に来られて、後続ランナーの応援に来られていることに感動した。
それでも私にとっては、準優勝、83時間ちょっと、すなわちサブ3.5(すなわち3.5日以内完走)という夢のような記録での完走なので、厚かましくも完走証を見せていただいた次第である。

●中央、Y岡さん、左、K暮さん
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Y岡さん(中央)は、序盤のこまどり荘でリタイアして、わざわざ新潟県の和田邸に応援に来られていた。昨年はこの和田邸に13時間滞在しながら、100時間を切ってゴールしたという、まさに伝説のウルトラランナーなのであるが、今回は腰痛のため不調で、序盤に私と抜きつ抜かれつしたことや、こまどり荘のお風呂で一緒だったりして、私のことを良く覚えていてくれて、
「かずさん、50なんだって!全然若く見えるよな!」って、周りのランナーの同意を得ようとしてくれたりして、なんだかとっても嬉しかった。

K暮さんとは、初対面だと思っていたが、テントを背負って、テント泊しながらここまで来ていることや、Y岡さんやN村さんとの話を聞いていると、「あれ?ひょっとしてあのランナー?」と思えてきたので、思い切って尋ねてみた。

「K暮さんて、鶴沼ウルトラマラソンとか出られてました?」「出てたよ。」「ひょっとして国交省のユニフォームの方ですか?」「そうです。」
Y岡さんが「あんなの着て走るなんて信じられないよな!」「いやいや、あれを着てるからこうしてみんあ覚えてくれるんですよ!」と会話が弾んでしまった。

このまま、ここに居続けたくなりそうだったが、ちょうど後続のランナーが到着したので、席を立つことにした。

区間距離  44.1km
区間タイム 7時間11分
累積距離  442.9km
累積タイム 103時間10分
通過順位  37位

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2016年5月23日 (月)

川の道フットレース完走記11(CP18飯山駅-CP19鹿渡館)

東京から新潟までの距離520kmの日本最長ウルトラマラソンの完走記その11の巻

2016/05/03 10:30-18:44 353.7kmから398.8kmまで

長野県から新潟県に、千曲川から信濃川に、思えば遠くに来たもんだ。

●川の道ランナー(249番さん)10:32
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足を引きずっているランナーと飯山駅前で遭遇。
「大丈夫ですか?」と声をかけると
「ちょっと足にマメができて、処理したから、もう少ししたら大丈夫}とのことでした。
相当痛そうに見えましたが、実際に私より先着されているのですからさすがです。

●ビジネス・イン・ミツワ
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私が昨夜宿泊予約していたビジネスホテルです。
キャンセルを快く了解していただき、誠にありがとうございました。
シングル4200円とリーズナブルな料金でした。

●飯山旧市街
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狭い道を進みます。

●古い商店街
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雪国の古い商店街を通り抜けます。

●飯山城址
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誰が城主でどんな歴史があったか詳細不明。私が知らないということは、歴史的に表舞台に立ったことはない城なのだろう。

●国道117号線の菜の花と千曲川と山
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千曲川の巨大堤防の上を走ります。
まだまだ菜の花が咲き誇っていますね。
道の駅目指して、進みます。

●道の駅花の駅千曲川(359km付近)11:19
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観光客でごった返す中、まずはトイレに寄って、体水浸しにしました。
少し離れた場所に東屋があって、川の道ランナーの姿が見えましたので、そこに向かいました。

●足上げて休憩中
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ベンチに横になって、脚を上げて休憩しました。足の浮腫み対策にはそれが一番だと先輩方に言われていたので。
足先から、ジンジン、ドクドクと老廃物が流れ出る感じがして、回復を実感。
ただ、風が強くて、体を濡らしたことを後悔。横になっている間、とても寒かったです。

●イダテン、Tabio、ゲイターなし(11:41)
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イダテンさまさまで、ソックス脱ぐ必要なし。

●休憩していた東屋(11:44)
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となりで高齢者グループが楽しそうに食事していたのに、変な汚れたランナーが横になってて、申し訳ありませんでした。m(__)m
しかし、脚を上げての休憩で足の浮腫みがかなり解消した感じがしましたが、逆に足の感覚が変わってしまい、走るにあたって、実に変な感じになりました。
難しいものですが、休憩で回復したので、しっかり走れました。

●上野の中世館跡(12:10)
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千曲川の川幅が比較的狭い場所なので、関所機能を有する館があったようです。

●千曲川の常盤大橋
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まだ河口まで160kmもあるのにこの大きさ、まさに大河千曲川ですね。

●ラストコンビニ
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ここから30kmくらいコンビニが無くなるとのことで、当然立ち寄って、麦茶とおにぎりを買います。

●麦茶売り切れ
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なんと、麦茶売り切れ・・・。緑茶にしました。

●緩やかな上り
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河口に向かっているのですが、緩やかな上り。コンビニがないというのは、人家がないということ。つまり平地がなくて、アップダウンが続きます。

●チューリップ
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雑草だらけの中にチューリップが咲いてました。ちょっと不思議な景観でした。

●コンビニ発見(13:30)
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無いと聞いていたコンビニがありました。デイリーなので夜はやってないそうです。
麦茶とおにぎり買いました。

●川の道ランナー
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食事されているようなので、先に進ませていただきました。

●峠に小学校
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左のホテルみたいな建物は、なんと小学校でした。
登りなのでもちろん歩きです。

●370km地点(虫生地区)標高371m(13:50)
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区間最高標高地点通過です。ずいぶん上ったつもりでしたが、標高差では60m程度。
ここから一気に下ります。

●気温26度(13:57)
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あまり日差しが出ていないにもかかわらず、26度。暑かったです。

●女性川の道ランナー(211番さん)14:03
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眠くて眠くてということで休んでおられました。
女性1位ということで、聞いたら、なんだか頑張っているとのことでした。
気持ちわかります。私も175kmまで1位だった瀬戸内行脚がそうでしたから。
このあと少し並走しました。
地元が新潟で、ゴールが家の近くだとか、子供を置いて、旦那さんが子供の面倒を見て参加しているとか、いろんな話をしてくれました。
そのうち、ペースが違い始め、私が先に進みました。
彼女は結局、女性1位で私より先着してゴールされました。
さすがです。おめでとうございます。

●あさがみトンネル
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明るく走りやすいトンネルでした。

●東大滝橋(375.5km付近)14:42
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眺めの良い橋だなあと橋の歩道を歩いていたら、犬の白骨死体に遭遇。
白骨になるまで放置されていたってことは、ほとんど人が通っていないってことなのでしょうか?
とりあえず合掌。

●コンビニエンスたきざわ(14:59)
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飯山から24kmを4時間半かかってます。暑いうえの上りが多かったし、道の駅で25分休憩したから、ペースが遅いですが、まあ仕方ないですかねえ。
電子マネーが使えそうにないコンビニなので立ち寄らず、先に進みます。

●ジミーエイド(15:21)
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小諸を出て、距離にして115km、時間にして26時間ぶりのエイドで実に嬉しかったです。
飯山が地元で、ご主人は昨年の完走者とのこと。
地元の名物イナゴの佃煮やスナップえんどうなどの美味しい手作りの料理をいただきながらの会話はとても楽しかったです。
ほどなくして、女性ランナーも到着し、入れ替わるように私は出発しました。

●宮野原駅
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●道の駅
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●新潟県突入(16:21)384.6km
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宮野原橋手前が県境でした。長い長い長野県からこれまた長い新潟県に入りました。

●千曲川から信濃川に
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名前が変わっても、まあ、同じですね。
それにしても、信濃から流れてくるから信濃川なんですかね?

●スノーシェッド(16:58)
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間近に信濃川を見ながら、安全に進めました。

●クアハウス津南
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温泉施設は魅力的ですが、温泉もあるレストポイント「鹿渡館」まで、あと9kmなので、立ち寄らず進みました。

●壁画
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綺麗な壁画がありました。

●ランニングマンシャドー
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大倉トンネルで走っていると、自分の影が気になって気になって、写真撮っちゃいました。

●津南町
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中津川橋を渡ると久しぶりの街に到達。津南(つなん)町の中心街です。

●衣料のマルサワヤ
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普段なら絶対に立ち寄ることがない衣料品店ですが、今晩から雨との予報に、ポケットコートを買いに立ち寄りました。
110センチと小さめのポケットコートしかなかったですが、この先、お店が無いかもしれないので、364円で買いました。

●鹿渡館の広告看板
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今、目指しているCP19鹿渡館って、テレビ放映されたんだって、よく見たらローカルか・・・。
まあ、でも、初めてだし、期待大ですな。熊みそラーメンって、まさか熊の脳みそのラーメン?そんなわけないか。

●新潟を実感
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田中角栄さんの娘、田中真紀子さんの旦那の田中なおき氏のポスターがあるとは、新潟県に入った証拠ですな。

●左折ポイントの誘導スタッフ
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鹿渡館へは、国道117号線を2.2km離れた場所にあり、ここを左折します。
誘導スタッフのお出迎え、とても嬉しかったです。

●川の道ランナー
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鹿渡館からゴール目指して出発したランナーさんです。この登り坂を走っているとは、まだまだ余力十分な凄いランナーさんです。エール交換してすれ違いました。

●豊船橋
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信濃川右岸に渡ります。

●越後鹿渡駅
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小ぎれいな佇まいの無人駅でした。

●CP19鹿渡館(398.8km)18:44
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やっと到着しました、鹿渡館。

区間距離  45.1km
区間タイム 8時間14分
累積距離  398.8km
累積タイム 81時間44分

ここまでそこそこ走れて、予想外に日没前に到達したのが嬉しかったです。
しかし、この後がいけなかった。(笑)

まずはお風呂。源泉垂れ流しの熱い熱いお風呂はシャワーが1個しかありませんでした。
ホースから出る水で足とおしりを冷やし、熱いお風呂に入るというアイシングしました。
実はたまたま舘山代表と一緒のお風呂になって、代表が「アイシングですね?」
と聞かれたので「そうです!」と答え、思い切って逆質問しました。
「レース中は代表は寝る暇ないんじゃないですか?」
「心配しないで、ちょこちょこ寝てますから」

●食事
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食事は旅館の人でなく、スタッフが作っておられました。
メニューは豊富で迷いました。
まずは、カレーライス、サラダ、スープ、ヨーグルトをいただきました。
美味しかったです。

食べながらネットで天気を調べると、長岡市では午後10時から朝8時まで雨の予報となっていることを確認。さて、どうするか・・・。

今晩、雨の中を走るのか?それとも雨をやり過ごして、翌晩徹夜で走るのか?

結局、一度真夜中に起きて、雨が降っているのを確認すると、再度寝ることを決めて、シチューをいただきました。そして、翌朝にはシチューアンドカレーと3食いただきました。美味しい食事をたくさんありがとうございました。

●寝場所
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たくさんの部屋がありましたが、私は11人部屋に案内されました。
それがこの部屋です。
私は一番端っこの布団を確保でき、最初は体がほてって眠れませんでしたが、途中に一度起きて、食事をとってからは、雨も確認できて、ぐっすりと眠ることができました。

結局、出発は翌朝9時過ぎ、すっかり雨も止んでからの出発となった。

鹿渡館滞在14時間15分。あほだよなあ(笑)

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2016年5月22日 (日)

川の道フットレース完走記10(CP16善光寺手前-CP18飯山駅)

東京から新潟までの距離520kmの日本最長ウルトラマラソンの完走記その10の巻

2016/05/03 04:56 319.0kmから353.7kmまで

夢遊病者のような、力を出し切っている川の道ランナー、カッコいいと思いました。そういうランナーみなさんから、私は元気そうで羨ましがられ、それもカッコいいと思ってましたが(笑)

●川の道ルート復帰(04:56)
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4時に目覚ましをかけていたのですが、ホテルのベッドのあまりの気持ちよさに、すぐには起き上がれませんでした。(笑)
それでも5分の逡巡で、起床して、朝ごはんとしたおにぎりとヨーグルトを食べて、足ケアなど準備しました。
足の浮腫みは、回復傾向ですが、先輩方のアドバイス通り、締め付けるもの、ゲイターは装着しないことにした。
結局45分ほど準備にかかって、快適なホテルをチェックアウトして、早朝の長野駅前を通って、コース復帰しました。
まずは善光寺詣でに参ります。

●信州大学(05:08)
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突き当りを右折します。

●国道406号線
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左、信州大学。早朝なので車いません!

●城?
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善光寺なのか、違う手寺なのか、よくわかりませんが、城みたいな石垣に白壁。

●善光寺参道(05:13)
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すがすがしい朝。最高の善光寺詣でになりそうです。

●川の道ランナー1(完走者)
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善光寺詣でを終えられた川の道ランナーと出会い、朝の挨拶&エール交換して見送りました。202番さん。ほかの川の道ランナーさんは善光寺で寝てたそうです。さすが、川の道ランナーたちだ。

●善光寺山門
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気持ちいいぐらい空いてます。

●川の道ランナー2(完走者)
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背中から哀愁が漂ってます。眠いを連発されていました。お先に進ませていただきました。

●定額山
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善光寺って定額山っていうんですね。

●善光寺
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気が付かなかったけれど、鳩さんいたんですね。

●善光寺本堂
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35年ぶりくらいの再訪でしょうか。覚えていませんが(笑)

●川の道ランナー2
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写真撮っていると先ほど抜かしたランナーさんに抜かされました。(笑)
その後、一緒に善光寺で手を合わせました。
完走の願掛けで、ゴールまでの200kmに掛けて200円か、川の道520kmに掛けて、520円をさい銭とするのが、川の道ランナーの習いとか。

手持ちの小銭を確認すると、620円ありました。
なので520円をさい銭として、仏様にお祈りしました。

川の道の完走、家族友人の健康幸せ、世界平和

●CP16長野善光寺(321.5km)05:21
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参拝を無事終えて、川の道チェックポイント16の通過となりました。
昨年は日本最古の仏像であるご本尊の開帳があり、川の道ランナーはごった返す参拝者に阻まれて、参拝免除されたとか。

●国道406号線
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善光寺参拝を終えて、国道406号線を東に進みます。
ここは群馬県高崎から124km地点だそうです。
こっちは東京から322kmくらいか(笑)

●新潟まで202km
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とうとうゴールである新潟までの距離表示が出ました。
嬉しかったですが、まだ200kmもあると思うと、少し萎えましたね。(笑)

●国道18号線
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国道406号線から離れて、アップル街道に向かいます!

●跨線橋
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長野電鉄を跨ぐ跨線橋は、久しぶりに眺めの良い場所でした。

●妙高山?
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山の向こうに雪を被る山が見えました。単独峰なので、黒姫か妙高か・・・。
でも遠いから見えない気もするんだよなア。間違っていたらごめんなさい。

●川の道ランナー3(06:38)
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46番さん。走るのに疲れ始めていたこともあり、しばし並走?平歩?してお話しました。
振り返ると、新潟のゴール直前でもう一度抜かしたようです。(笑)
何度も完走されているランナーさんならではの、有意義な情報をいくつも頂けました。ありがとうございました。
その後、先行させていただきました。

●リンゴの自動販売機
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Dsc02372
さすが、リンゴの一大産地の長野はアップル街道。何件もリンゴの販売所があり、その一つのここには、なんと自販機がありました。
買おうと思って近づきましたが、1個売りはなくて、5個ぐらいだったので、諦めました。

●豊野交差点
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高崎から133km。左折、豊野駅、右折、小布施駅ですが、川の道ランナーは直進です。

●浅川(07:30)
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千曲川の支流、浅川の風景。
房総にはない、蛇行する川と山並みの風景。しかも雄大。

●北陸新幹線
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あっという間の通過でした。

●CP17 浅野交差点(337km)07:34
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間違いやすいと主催者から注意されていたCP17に到着しました。
右折道なりで、国道18号線から離れて、国道117号線を進みます。

●千曲川
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久しぶりの千曲川との再会です。

●川の道の走り方
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いただいた地図を見ながら走っています。
地図にはいろいろな情報を書きこんでいます。
私の場合、ルートが国道は赤、それ以外は青で塗りました。
また、CPからの距離と標高を書きこんでいました。
GPS腕時計の表示と書きこんだ情報を見比べて、大体の位置把握してました。

●リンゴ畑と妙高?
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JR飯山線を跨ぐ跨線橋からはやはり眺めが良い。(笑)

●上信越道(約340km)08:14
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上信越道は良く使っているので、信州中野あたりのトンネルって、ここなのか?って思いました。

●麦茶とミネラルウォータ
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コンビニがしばらくなさそうな中、自販機があったので麦茶買いました。
麦茶は、カフェインフリーで利尿作用がないので、良いです。
ミネラルウォータは飲むわけでなく、暑さ対策として、体にかけ、冷却するためにやむを得ず購入しました。

●飯山線と国道117号線(09:02)
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人家の少ないエリアなので、歩道がない国道117号線を進んでいると、ローカル列車が通りました。それにしても朝9時ですでに暑さ半端なかったです。

●千曲川と飯山線
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山が迫る狭い場所に、千曲川、飯山線、国道がまさに縫うように通っています。

●長野県中野市替佐地区
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ちゃんと人の営みがあって、なんだかホッとします。

●進む方向
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●進んで来た方向
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●古牧橋
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飯山手前の古牧橋が見えて、300mぐらいだろうと走りだしました。
ちょっと雄大な景色になると、立ち止る回数が増え、写真も増えるのが、ランナーとしては欠点ですが、お許しください。

●300m地点
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ところが、千曲川が大きくて、スケール感が狂っていたらしく、800mもありました。
モンブラン一周レースでも感じましたが、雄大な景色で育つってのも、大物になる一つの条件のような気がしました。(笑)

●350km地点、標高324m(09:50)
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きれいな藤の花がありました。

●飯山市伍位野交差点(10:01)
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街だ、街だ

●気温23度
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暑いのですが、思ったほど気温は上がっていない。まだ10時だし、何度まで上がるのか?そうなるとやはり走るのはきついよなあ。

●CP18 飯山駅(353.7km)10:30
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北陸新幹線の開業に合わせて、新しい駅舎のようです。

区間距離  34.7km
区間タイム 5時間34分
累積距離  353.7km
累積タイム 73時間30分

この区間、終盤は結構アップダウンがありました。沿道に人家がなくて、歩道もなくて、狭いカーブが続くので、夜間通過時は、結構怖いと思いました。

個人的には、暑い日中でしたが、景色を楽しめて、それなりに走れました。

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2016年5月21日 (土)

川の道フットレース完走記09(CP13小諸キャッスルホテル-CP16善光寺手前)

東京から新潟までの距離520kmの日本最長ウルトラマラソンの完走記その9の巻

2016/05/02 13:04 265.8kmから319.0kmまで

寝不足なうえ、暑い暑い長野、すっかり走れなくなり、夜の街に消えていくのでした(笑)

●小諸グランドキャッスルホテル出発(13:04)
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大広間ではゆっくりしっかり眠れないのと、長野市街(55km先)に早く着きたいので、出発しました。

実は、ここから約90km先の飯山市内のビジネスホテルを5月2日、すなわち今日、予約していたのですが、とても間に合いそうにないので、なんとか夜10時までに長野市街に到達し、そこからコースアウトして、JR飯山線で飯山駅に行って、泊まって、翌朝またJR飯山線で長野市街に戻れば良いかと思っていたのですが、鉄道での往復に乗車時間だけで2時間かかるし、コースに戻ったりするのに、さらにプラス1時間くらいかかることを考えると、この作戦はあまりに無駄だと判断した。

そこで、飯山市内のビジネスホテルに電話して、当日で大変申し訳ないがキャンセルする旨伝えた。するとありがたいことに、快く了承してくれた。

●国道18号線
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ホテルをキャンセルして、問題が片付いて、すっきりして、緩やかに降下する国道18号線を心晴れやかに進みました。

●280km地点(14:52)
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14.2kmを1時間48分。結構しっかり走っているようで、信号待ち、コンビニ立ち寄り(カロリーメイトにすっかり飽きて、おにぎりと麦茶が最高だと作戦を切り替えたため、コンビニに立ち寄ることが必須となった。)などで、時速にすれば約8km/h程度しか出ていない。

●JR上田駅(約284km地点)15:31
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中心市街地で信号も観光客も多く、走れません。

●上田城への上り
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暑いし、坂道だし、疲れているし、歩いて上ります。

●上田城跡入口前交差点
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信号待ちの長い交差点で、座って、ストレッチしながら待ちました。

●CP14上田城跡入口(284.6km)15:39
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今年のNHK大河ドラマ「真田丸」の舞台の一つ、上田城跡です。
大手門に続く道の前を通過しました。
もちろん城マニアの私、登城済みです。
上田城(うえだじょう:長野県)【日本百名城27】 2012.09.14

足指が痛いので、イダテンを脱ぐと、ホカのときから腫れ始めていた、左足と右足の人差し指の腫れが悪化していたので、バンドエイドを貼って、水場でたっぷり体を濡らして出発した。

●気温24度(16:37)
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もう夕方と言っていい時間ながら、気温は24度。暑いはずだ。

●千曲川と岩井堂山(標高793m)295km地点(17:18)
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佐久平が終わって坂城に入ると、千曲川の両側に山が迫ってきました。
広い千曲川の河原の向こうに綺麗な円錐形の山(岩井堂山)が西日を浴びている風景が何とも素敵でした。景色マニアの私としても、川の道、一押しの風景でした。
小諸から30km弱のところですが、まだ少しは走れていました。

●凸凹側溝歩道
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東京から約300km、時間にして57時間経過し、小諸からも5時間経過し、足腰にかなりきて、歩き始めました。細かいアップダウンのでこぼこで側溝の蓋の上は、走るのはもちろん、歩くのでさえ、非常にきつかったです。

何度ストレッチやアキレス腱伸ばしをしても、左足のアキレス腱の痛みが解消できず、300kmの疲労感の半端なさを感じ始めたのがこの頃でした。

●見間違える広告
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坂城からコンビニが少なくなって、コンビニを渇望していると、遠くからこの広告を見ると、「セブンイレブン?」と思ってしまいました。一種の幻覚ですね。(笑)

●川の道ランナー(19:06)
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小諸を出発して6時間。初めて川の道ランナーと遭遇。右臀部が痛くて走れなくなって、とうとう抜かれました。ゼッケンは私と一つ違いの255番さんでした。少し話をして、力をいただいて、追走しました。

それでも引き離される一方だったのですが、ある交差点の信号の点滅が始まって、交差点を渡るため、ダッシュに切り替えたら、痛みがかなり薄らいだのです。

「これは、行けるかも?」と、ここからはダッシュスピードで走り始め、すぐに先行する255番さんを抜き去り、そのままダッシュで進みました。

たぶん、ゆっくり走るときに使う筋肉と、スピードを出して走るときに使う筋肉が違うのだと思います。

●長野自動車道 更埴IC付近の地下道(約307km付近)19:26
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地下道では歩くと、また右臀部の痛み再発。なんなんだろう?歩く方がつらいなんて(笑)

●CP15篠ノ井橋北詰(308.4km)19:48
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ついに長野市街に突入です。

走れなくなって歩いていたのに、キロ6分ペースなら痛みが無くなることに気が付いて、ダッシュで6kmくらい一気に走ってたどり着きました。

走るって気持ちいいですね。新潟までは先は長いけど、ちょっとスイッチ入って、爆走楽しめました。(笑)

それでもチェックポイントという目先の目標に達したこと、そもそも疲労困憊、筋肉損耗しているのだから、キロ6分でずーっと走り続けられるわけもなく、ここでその連続ダッシュランニングも終わりました。

正直、疲労感は40分前に走れなくなったときより、厳しかったです。(笑)

この後は、交差点の信号が赤の時、次の青で確実に渡るため、ダッシュで交差点に詰めるときだけ、走りました。それ以外はひたすら歩きしかできなくなりました。

そして、長野市街なら、夜も営業している整骨院とかマッサージ屋さんがあるのではと、それだけを楽しみに歩きました。(が、ありませんでした。(笑))

篠ノ井橋から国道18号線を別れて、県道335号線、すぐに県道77号線になって、ひたすら直線の県道を歩き中心で進みました。

右臀部と左アキレス腱の痛みはもはや半端なくて、この区間、小諸に向かう道と同じくらいきつかったです。

●魔女の介護便?
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面白いネーミングの介護事業所名に思わず写真撮りました。(笑)

●なんだ?
Dsc02255_2
疲れすぎて、完全ピンボケの写真撮ってました。何なんだろう?取りたいから撮ったので何か意味があるはずのですが、思い出せない。(笑)
県道77号線から国道18号に合流した地点あたりだろうか?

●長野新幹線の高架(21:47)
Dsc02256
とうとう長野市中心街に到着。もう歩けないので走ってホテルを探しますが、国道18号線沿いにはホテルを見つけられず。

長野駅近接地点で、いったん川の道ルートからコースアウトして、今日の川の道は終了

区間距離  53.2km
区間タイム 7時間46分
累積距離  319km

●ホテル信濃路(21:53)
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とうとうコースアウトしてホテル探しに彷徨うことに。
まずは少し高そうなホテルのホテル信濃路のカウンターに行くと、空き部屋なしとのこと。

●東横イン長野駅
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長野駅近くならホテルが複数あるだろうということで向かって最初に見つけたホテルが東横イン。リーズナブルな価格だろうと期待して立ち寄るが、満室アウト!

次に長野セントラルホテルなる地元のホテルを発見。カウンターで確認すると、これまた満室。観光地長野のGW前日だけに厳しい展開。

長野セントラルホテルのホテルマンにサンルートホテル長野を紹介されるので、向かうと、シングル空いているとのこと。ホテルウーマンが申し訳なさそうに、料金が通常より高いことを告げられたが、野宿する用意してないし、背に腹は代えられず、即決チェックイン!

●ホテルサンルート長野
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ホテル1階にあるコンビニで弁当やら買って、部屋に入った。
すぐにバスルームでアイシングしてたら、寒さで震えが止まらなくなって、危うく失神するところだった。アイシングはほどほどで中止して、温かいシャワーを浴びたらすっきりして、まさに天国でした!(笑)

●夕食
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弁当、ヨーグルト、おにぎり、グレープフルーツジュース

●足のむくみ
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ソックスとゲイターのわずかな隙間がぷっくりと腫れていた。
初体験の足の浮腫みでした。
川の道経験者に何度も言われた足の浮腫みとはこれなんだと。

写真では見た目腫れているのは部分的のように見えますが、実は足全体が浮腫んでいて、それにより足の内部圧力が高まって、その結果、筋肉を圧迫して、痛みと筋肉損壊を起こしているのだと判明。こんな状態だと、ストレッチやアキレス腱伸ばしではとうてい痛みは解消できないはずだと納得。とにかく横になることが浮腫み解消方法なので、寝ますよ。

●足指の状態
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左足はホカで生じたマメをこまどり荘でつぶして、テーピングしていたら、すっかり皮が固まっていた。Y岡さんのアドバイスのおかげに感謝。
右足は、人差し指が腫れて、爪ごと浮いてしまっている。
まだ黒ずんでいないから、持ってくれることを祈って、このまま行くしかないですね。

それにしても、小諸から次のレストポインントまで130kmもある新潟県鹿渡館に皆さん向かうのだが、宿も取らずによくたどり着けるとなあと心の底から思う。

同じウルトラランナーでも私と違って、川の道ランナーの根性と執念が違うのだ。

主催者の舘山代表が、「骨折とか致命的な故障がなければ、ゴールへの執念さえ切らさなければゴールできるのだ!」という言葉が思い出された。

確かに、ここまでくれば、後は歩いてでもたどり着ける時間的余裕がある。

だが、私はできるだけ走り続けたい。

そう思ってのホテル自腹での休息を選択した。

眠気に負けて、根性と執念が足らないといえばその通りだが、明日は回復して、走りを有言実行したいと思って、ホカホカのベッドで眠るのであった。

おやすみなさい。

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2016年5月20日 (金)

ちばアクアラインマラソン2016当選しました!

3回目で2回の当選。まあ、2倍弱の倍率だったし、普通か(笑)

コース状況などは前回大会の完走記に書いたので、この記事の一番最後からどうぞm(__)m

かずさん 様

 この度は、スポーツエントリーをご利用頂き、誠にありがとうございます。
仮申込みいただいておりました下記の大会につきまして、抽選の結果、当選いたしました。

【大会名】ちばアクアラインマラソン2016【一般枠】
【開催日】2016年10月23日(日)
【種 目】マラソン【個人申込み】:1人で参加

参加料:12500円

【申込手順】
下記のサイトにアクセスし、参加費支払【本申込み】の手続を行ってください。
参加費支払【本申込み】の手続及び支払いを行わないと正式なエントリーとはなりませんので御注意ください。
(現段階では、まだお申込みは完了しておりません。
期間内に手続及びお支払いが確認できない場合、当選・参加権利は無効となります。)
なお、諸注意事項なども下記サイトにて御参照ください。

□PCからお申込みの方はこちら↓
https://www.sportsentry.ne.jp/event/t/64797
□スマホからお申込みの方はこちら↓
https://www.sportsentry.ne.jp/entry/t/64797/s

※期限内に、本申込手続を行い、御指定いただいた方法で参加料をお支払いください。

  【本申込期間】2016年5月20日(金)~2016年5月30日(月)

※本申込期間内に本申込み手続及び御入金がない場合、
本マラソン大会への当選、参加権利は無効となりますので御注意ください。

※コンビニ支払いを選択された場合、支払期限が異なりますので必ず指定の期日までに御入金ください。

※本申込みのお手続の際、ユーザーIDとパスワードが必要となります。
お忘れの場合は↓こちらからお問合せください。
(PC・スマホ) https://www.sportsentry.ne.jp/z_sendpass.php

・参加費の入金をもってエントリー完了となります。
・期日までのお支払いが無い場合は当選・参加権利が無効となりますので御注意ください。
・入金された方には10月上旬(予定) にナンバーカード等を事前送付します。(大会前日及び当日の受付手続は不要です。)
・参加料の他、スポーツエントリー利用料がかかります。
(お支払方法としてPay-easyを選択された場合、スポーツエントリー利用料の他、各金融機関の手数料がかかります。)
あらかじめ御了承の上、御利用ください。

御不明な点がございましたら下記までお問合せください。
※お電話、メールによる抽選結果の問合せ等については、お答えできませんので、御了承ください。

■お申込みに関する問合せ
    ・お問合せフォーム  https://www.sportsentry.ne.jp/inquiry
    ・お電話でのお問合せ    0570-550-846(平日10:00~17:30 ※土日祝日を除く)
※ガイダンス番号「2」を押してください。

■大会競技内容に関する問合せ
・ちばアクアラインマラソン実行委員会事務局 TEL043-223-4107(平日9:00~17:00 ※土日祝日を除く)

【同意された大会規約】
規約に同意の上、お申込みいただいています。

【ひと言】
 嬉しいことに前回のリベンジの機会が与えられた。
 →前回の完走記はこちら

 だが、ついさっき、前の週にウルトラマラソンが入っちゃったし、どうしましょうかねえ・・・(笑)

2016年5月18日 (水)

川の道フットレース完走記08(CP10十石峠-CP13小諸キャッスルホテル)

東京から新潟までの距離520kmの日本最長ウルトラマラソンの完走記その8の巻

2016/05/02 00:04 - 08:25 225.3kmから265.8kmまで

この区間、最低のパフォーマンスでした。なぜなのか?力不足か?
いや、インフルエンザのせいにすっか(笑)

●十石峠
Dsc02093_2
さて、ここからは好きな下りでーす。

途中で、スパルタスロンでご一緒したM山さんが、道路で寝てました。
一声かけると、起きられて、追走されたので、こちらもスイッチが入って、爆走しちゃいました。

●私設エイド3
Dsc02098_2
Dsc02100_2
佐久在住のご夫妻が毎年運営されていてうどんが名物のエイド。
吐きそうになっていたので食欲はあまりありませんでしたが、がっつり頂けました。
そのうち、M山さんが到着し、私も他にもいっぱい奨められましたが、お腹の調子が悪いので遠慮したところ、「お腹が冷えているのでは?カイロあるよ!」とのことで、出発しました。

このあとゼッケンをお腹あたりに配置して、お腹を冷やさないようにして走りました。

古谷ダム湖畔を抜け、ほぼ直線で幅広い舗装のきれいな道路で走りやすい程度の下り斜面を延々走る展開となりました。

走りやすい下りなのに、エネルギーが尽き始めたのか、峠から8kmほどで脚が止まり始めた。

●国道299号線(02:00)
Dsc02102_2
長ーい直線の下りで、脚が止まりそうになりました。
そこで、先の目標設定し、そこまで走ることにしました。
例えば、この写真だと赤い街灯までは走るという風に。

それも峠から10km過ぎてからは、すっかり走れなくなって、歩きオンリーの1時間半となりました。

●CP11国道141号線交差点(243.5km)03:12
Dsc02103_2
下りはM山さんしか会わずに下界に到着しました。

●ローソン(03:14)
Dsc02105
約110kmぶり、時間にして24時間ぶりのコンビニでした。
まずは、トイレ。助かったーて感じでした。
次に赤いきつねを買って、お湯を入れてもらって食すが、すっかり体が冷えてしまったせいなのか、半分しか食べられず。

都合、25分も滞在しました。うーん、疲れていると大したことしてないのに時間かかるんですね。

●前方にランナー
Dsc02112_2
25分ものコンビに滞在で、何人かのランナーに抜かされたようです。私が見える範囲では前方に2名のランナーが見えました。うち1名は、スピードが同程度でしばし追走する形で、やがて抜かしました。

●マイシャドー
Dsc02116
夜が明けそうになって、街灯の影が薄くなりつつあるのが嬉しくての写真です。
すでに走れなくて気分は最悪でしたが・・・

●根性と執念
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走れないとボヤキながら進む私を後目に、抜かしていったランナー達。
体がまっすぐに保てないのに走っているランナー、その先のランナーさんもふらつきながらも走っています。
川の道ランナーの凄さを実感しつつ、むなしく歩くのみ。根性無さが露呈しましたね。

●佐久平
Dsc02131
のどかな田園風景に現実逃避したくなりました。(笑)
写真撮っても前に進まないのが、実に残念です。

●CP12長土呂東(258.3km)06:30
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とぼとぼ歩き続けて、やっと到着しました。
小諸キャッスルホテルまで7.5km。あと少し、歩きでも1時間半くらいか。

●小諸市と上信越道
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いつも車で通っている上信越自動車道をまたぐ手前で小諸市に突入となりました。
あと少し、あと少しと思う気持ちだけで、進んでいました。

●リンゴ直売所
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リンゴの産地なのかリンゴ直売所が連なっていましたが、この直売所を見て、ん?
来たことあるな。4年前に小諸城登城した後に車で立ち寄ってリンゴ買ってました。
て、ことはこの県道、車で通っていたとは、なんだか懐かしかったです。

●小中学生の登校時間帯(07:16)
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Dsc02155
今日は5月2日(月)の平日、しかも朝7時ということで、通学路なのか小中学生がたくさんいました。この辺りの小学生は、黄色い旗を持って登校してました。変な汚れたおじさんがとぼとぼ歩いているのは、不思議だったでしょうね。(笑)

●小諸キャッスルホテル前セブンイレブン
Dsc02156
とうとう小諸キャッスルホテルまで残り1kmまで来ました。
コース最後のコンビニなので立ち寄りました。
レストポイントの状況が分かっていないので、グレープフルーツジュースとおにぎり3つ買って、2つは歩きながら食べて、小諸キャッスルホテルを目指しました。

●小諸市南町交差点
Dsc02163
左折して、しなの鉄道を越えます。

●小諸グランドキャッスルホテル案内看板
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あと600mとのこと、嬉しいですね。

●懐古園(小諸城址)
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日本百名城の一つの前を通過しました。ちなみに城好きの私は2012年に登城しました。
小諸城登城記録はこちら

●しなの鉄道
Dsc02173
電車通過中。

●CP13小諸グランドキャッスルホテル(265.8km)08:03
Dsc02180
ついに中間地点に到着しました。
本当は暗いうちに着きたかったところですが、まあ、これが私の実力なんでしょう。

通過距離 265.8km
通過タイム 47時間3分
区間距離 92.8km
区間タイム 17時間41分
到着順位 21位

走りやすい下りを走れなかったこと、さらに小諸までの市街地も走れなかったことは、川の道で一番悔いの残る区間となりました。

その後、まずは大浴場で入浴。水風呂とお湯風呂でのアイシングを都合4回して、効果的に疲労が取れたと思えました。私の退出後、お風呂は清掃で閉鎖となってましたので、ラッキーでした。

宿泊部屋はいっぱいとのことで大部屋に案内されました。

●2階大部屋
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座布団敷いて横になりましたが、床が硬いのと、明るいの、と騒がしいのであまり眠れませんでした。

休憩時間 5時間(うち睡眠は2時間くらい)

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2016年5月17日 (火)

川の道フットレース完走記07(CP9こまどり荘-CP10十石峠のその2)

東京から新潟までの距離520kmの日本最長ウルトラマラソンの完走記その7の巻

2016/05/01 18:11- 2016/05/02 00:25 197.5kmから225km

十石峠手前ではカモシカと遭遇。ビビりました。(笑)

●神流町神ヶ原地区197.5km地点
Dsc02036
さて、ここから十石峠(標高1350m)まで距離27.5kmで約920mの登りです。

●自動販売機
Dsc02037
久しぶりに自販機見たので、コーラ買っちゃいました。運動した後のコーラ、美味いよね。

●神流町恐竜センター
Dsc02040
子どもが小さかったら行きたいところですね。福井県の恐竜博物館には行ったこと思い出しました。

●トンネル
Dsc02043
歩道があるトンネルは助かりますね。

●十石峠方向
Dsc02046
たぶんあの山の向こうが十石峠だと思います。そろそろ日没間近、長い夜になりそうです。

●群馬県上野村
Dsc02050
結構人家のある人口の多そうな村でしたよ。新しい家も多くて、地方の閑村と違う繁盛ぶりにちょっとびっくりでした。

●気温17度
Dsc02052
日没で、寒くなってきたと思ったのですが、気温は17度。

●ポカリスエット
Dsc02053
何か食料でも売ってないかと思って自販機を覗くも、飲料しかありませんでした。
コーラで炭酸は十分だったので、ポカリスエットにしました。

●村の商店
Dsc02056
コンビニが無い区間でしたが、商店が一見営業されていました。
おばちゃんに「いやあ、お店が無くて助かりました。何時まで営業ですか?」尋ねると「なんだか峠越えするんでしょ。(普段は閉めてるけど)今日は夜9時くらいまで開けていようかと」のことでした。本当にありがたいですね。

●あんぱんとチョコロールケーキ
Dsc02059
たっぷり食料(カロリーメイトとソイジョイ)は持ってきましたが、さすがに飽きてきたので、助かりました。
座ったついでに、ここで、1枚着込みました。

●父母トンネル
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夜はトンネルの明るさがホッとします。温かいし(笑)
トンネルを抜けると上野村の別の集落近くに出るというパターンが続きました。

●上野村神寄集落
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コースの国道299号線沿いには何もないのですが、そこから見える斜面には家が立ち並んでいて、しかも灯りの漏れ方がモダンな家のつくりを漂わせているのに驚きました。

●川の駅上野(20:42)
Dsc02071_2
トイレや自販機は使えるのでしょうが、すっかり閉店して、人気はありませんでした。寝る場所があるかは未確認です。

●十石峠への直進
Dsc02079_2
いよいよ狭くて暗い峠道に入ります。あまりの狭さにちょうど軽自動車でご帰宅したおばさんに道が間違っていないか確認してしまいました。

そして、狭くて暗い峠道が始まってすぐの2軒の飼い犬が不審者の私に吠えてきました。
私の後にまだ続く100名もの不審なランナーが来るのに対しても全部吠えるんだろうな。
「ご苦労様です。今晩は寝る暇ないよ、ワンちゃん」と語りかけて、先に進みました。(笑)

すぐに人家もなくなり、真っ暗な峠道をひたすら登っていきます。しかも傾斜は急なので、ここを走れるランナーはほとんどいないでしょう。

何度か後ろを振り返りましたが、ライトは見えず、周囲1kmには人がいない状況で進んだと思います。

片側が崖のことが多くて、万一フラついて、崖から滑落しても、誰も気が付かないだろうと思うと、目が覚めましたね。(笑)

ひたすらGPS腕時計の標高表示を見ながら、地図に書きこんだ標高表示と道路形状から総合的に自分の位置を把握しながら進みましたが、そういうことをしないで進んでいると、自分の位置が把握できず、不安や心細さと疲れで、この区間は相当長く感じたのではないでしょうか?

人家もなく、東屋ひとつもなくて、避難場所はまったくなくて、この区間で天候が荒れたら実に厳しいコースだなというのが実感です。長距離に慣れていないランナーが出場する前半ハーフが設定されていたら危なかったと思いましたん。

やがて標高が1200mを超えて、そろそろ激登りが終わると思って進んでいると、ライトが見えて誰か寝ているのかと近づくと

●峠まであと3キロがんばって(223km付近)(23:25)
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と案内表示がありました。
地図で現在位置を把握していた私にとっては想定通りの案内でしたが、周りのランナーに聞くと、峠にたどり着いたかと思ってのあと3キロ表示に、心が折れたと言ってました。
しかもこのあと、半端ないアップダウンがあって、距離以上に精神的に疲れましたからね。

●私設エイド1(23:39)
Dsc02089_2
Dsc02091
十石峠まで残り2kmぐらいの場所に私設エイドがありました。
いやあ、ありがたいことです。
しかも、この直前、カロリーメイトを食べようとして、吐きそうになりましたので、久しぶりの温かい食事、本当に助かりました。
「梅がゆ幻想仕立て」と「そば茶」いただきました。
やっぱり日本人はお米とお茶だと強く認識した瞬間でした。
「川の道完走切符」をいただき、大いなる勇気と希望をいただいて出発できました。

この後、ガサガサという音とともに、カモシカが私の10m前を横切りました。
あまりに急なことで写真撮影できず。

思った以上の下りが出現し、その後登り返すという、しんどい展開でしたが、私設エイドでの栄養補給で元気が出て、乗り越えられました。

●十石峠と私設エイド2(225.3km)00:04
Dsc02093
5月2日に入って、川の道コース最高地点の十石峠(標高1350m)に到達しました。
これまで三国峠で写真撮影とエイドをされている方が、今年は十石峠でエイドを開かれていたようで、眩しい中での写真撮影してのエイド到着となりました。

●コース高低図
Kawa2h
左から右に進みました。
1つ目の山が八丁隧道、谷が神流町、上野町、2つ目の山が十石峠です。

区間距離 52.3km
区間タイム 9時間42分

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2016年5月16日 (月)

川の道フットレース完走記06(CP9こまどり荘-CP10十石峠のその1)

東京から新潟までの距離520kmの日本最長ウルトラマラソンの完走記その6

2016/05/01 14:22- 2016/05/02 00:25 173kmから225km

川の道最大の山場(峠越え2つ)の区間。しかも70kmもの間、コンビニが無いという難所ですが、難所であればあるほど、燃えて、結局燃え尽きるのでした(笑)

●こまどり荘出発(14:22)
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お風呂入って、食べて、飲んで、眠ったこまどり荘から出発しました。

●イダテン装着
Dsc01959
ホカオネオネでは足指にマメができましたので、ここからは鉄板シューズ、つまりスパルタスロン246kmさくら道国際ネイチャーラン250kmとも完走し、大きなトラブルが起きなかったシューズであるミズノのイダテンに履き替えました。

なぜ、これを最初から履かなかったんだって?520kmもの長丁場、クッション性能を重視したからです。イダテンって、クッション性能ないんですよ。しかももう2回も使ってヘタってるし。でも知らないって偉大ですよね。スパルタスロンもさくら道のときもクッション性能のことなんか考えもしないで走っちゃったんだから(笑)

結局、イダテンに代えた後、足指のトラブルはホカで生じた部分以外では新たなトラブルを生じさせることなく、膝ももってゴールまでたどり着きました。

イダテン様様、神様でした。最初からマイベストシューズのイダテン履いていたらと少し思いましたが、それもまた川の道の物語の一つですね。

●すれ違い区間
Dsc01962
Dsc01965
今回の川の道のこまどり荘に初めて出現したすれ違い区間(2.2km)でこまどり荘に向かうランナーと何人も出会いました。お互いにエールを送ってのすれ違いは、川の道の新たなる楽しみ・魅力になりそうですね。

●出会(左折)175.1km(14:40)
Dsc01970
矢印のとおり左折します。ここからは、川の道初のコースになります。

八丁隧道(標高1251m)に向け、550mの登りが始まりました。
最初、200m先ほどに先行するランナーが見えましたが、登りの弱い私は徐々に離され、やがて姿が見えなくなりました。まあ、このあたりの順位のランナーは基本的にのぼりが強いランナーばかりなので、予想通りの展開。

●二股分岐
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最初の分岐です。暗いとわかりにくそうです。

●雁掛トンネル
Dsc01975
素掘りの真っ暗なトンネルなので、注意通りヘッドランプを点けました。

●鉱山の廃墟
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Dsc01983
秩父なので石灰岩の産地だったのか、鉱山施設の廃墟が延々と続いていました。
郵便局がありましたが、やってるのかなあ?

●両神山
Dsc01990
かつて登った百名山のひとつ、両神山って、山頂部がギザギザだったからと写真に撮りましたが、たぶん違うかな(笑)
両神山登頂記録はこちらと思ったら、ブログに書いてなかったわ(笑)

●両神山八丁峠コース登山口
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鎖場続出の難所コースです。私は反対側のルートから登りました。
ここまで来れば、あと少しで八丁隧道のはず。

●女性健脚ランナー
Dsc01997
ものすごく登りの早い女性ランナーでした。登山が趣味とプロフィールに書いてありました。私も登山が趣味ですが、登り激弱なんだよね。寡黙な彼女ですが、この後もペースが同じ感じだったせいで、何度も遭遇することになるとは、この時は思いませんでした。

●八丁隧道入口
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Dsc02004
Dsc02007
長ーい直線のトンネルでした。下り基調だったので、走りました。

●秩父山系
Dsc02012
関東平野がわずかながら見えました。

●激下り
Dsc02015
一気に標高差800mを下ります。
私の特性としては登りが弱い分、下りは強いかも。
まだ330km以上残っていることを忘れて、ガンガンかっ飛ばしました。前方に先ほどの彼女が見えました。
彼女も走ってはいましたが、こちらはラストスパート状態で一気に駆け下り、追い抜きました。今考えると馬鹿だよねえ。(笑)

●駆け下った道
Dsc02018
山肌を縫うように通っている道を一気に駆け下りました。
長期的視点では、ここは脚を残すべき区間でしたね。(笑)
次は抑えて下ります。

八丁隧道から約7.5kmを45分で駆け下りました。

●志賀坂トンネル
Dsc02023
ここから国道299号線です。

●群馬県突入
Dsc02026
トンネルを抜けると群馬県神流町でした。
計算してミラーに姿を映してます。小さいですが(笑)

●恐竜公園
Dsc02029_2
ここもレースでなければ立ち寄りたいところですが、激下りで爆走しながらの撮影で、ピンボケすいません。正面の白い建物はトイレです。コンビニはありませんが、トイレはそこそこありましたね。

この後、歩いているランナー1名、抜かしました。

●木古里(田舎暮らし体験場)
Dsc02031
神流町の中心部に降りてきました。

●左折地点(197.5km地点)18:11
Dsc02034
群馬県上野村、長野県佐久穂町に向かい左折します。

こまどり荘で休んで元気が出たのと、登りが登れないストレスを下りをかっ飛ばして解消したため、すっかり脚が売り切れてしまいました。50にもなって、バカでしたね。(笑)

区間距離 24.5km
標高差 +551m -819m
区間タイム 3時間49分 

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2016年5月15日 (日)

川の道フットレース完走記05(CP6波久礼駅前-CP9こまどり荘)

東京から新潟までの距離520kmの日本最長ウルトラマラソンの完走記その5

2016/04/30 22:16- 2016/05/01 09:14 110.6kmから173km
Kawa05map

下痢気味に加え、とうとう足指にマメ発生。ピンチです!

波久礼駅エイドでは後輩W君とY岡さんと一緒になりました。
ここから先は、国道を外れての山の中の県道。私は初めてなので誰かに付いていきたいところで、さっきまで一緒だったY岡さんは、椅子に座られたので、今出発した後輩のW君に付いていくことにして、すぐに出発した。

すぐに激登りとなって、私は歩き始めるが、後輩のW君は走って登っており、差が付き始めた。
登り終わるさきに、私設エイドがあった。W君とは入れ違いになったが、座って、お稲荷さんとグレープフルーツジュースをいただいた。

そのうち、Y岡さんのライトが見え始めたので、席を立って、走り出した。

すぐに激下りとなって、その後は緩やかな上り基調で進んだ。

自分にとって相性が良いと思っているグレープフルーツジュースを飲んだことで、気持ち的に元気が出てきて、それなりに走れた。

途中で後輩W君に追い付いて、先行する形になった。グレープフルーツってすごいな(笑)

長瀞トンネルでは、トンネルから外れて真っ暗な遊歩道を進むのであるが、なかなか怖かった。女性は通るの怖いんじゃないかな?と思いながらも、山道っぽいところは得意なので、うまく走り抜けれた。

後輩のW君を振り切ったつもりでいるといつの間にか追い付かれたところで、コンビニが出現し、トイレ休憩した。グレープフルーツジュースを買って、飲みながら、さっきから違和感が出てきた足指のチェックを道端でシューズを脱ぐと、あーー、やっちゃった。

●足指のマメ(00:04)
Dsc01842
左足の親指にぷっくりと水疱ができていました。直ちにワセリンを塗りたくりました。その写真です。マメが隠れるようにワセリンをたっぷり付けたのでよく分からないと思いますが、ぷっくりでした。

バンドエイドを巻いて、さらにその上からテーピングしました。

足指のマメ、つぶれないように走らないと、と思って走るのは、精神的にも肉体的にも辛かったですね。

相変わらず、下痢気味で、コンビニのハシゴしているうちに、事件が起きました。

あるコンビニから出て、地図を見ながら走っていると、前方からライトが見えたと思ったら、ランナーと鉢合わせになりました。

鉢合わせになったのは、Y岡さんで、思わず私がびっくりた顔で「どうしたんですか?」て、尋ねると

「逆走してるよ!」って、「あっ、コンビニ出たとき間違えたんだ(笑)」「よくある。よくある!」

しばし併走して、「マメができまして」「マメは早めに潰してテーピングした方が良い」とのアドバイスをいただいたりした。
Y岡さんは調子が戻らず、「腰痛がひどくて走れない。先行っていいよ!」とのことで、先に進むのであるが、下痢気味な私は、すぐにコンビニよるしかなくて、そうすると、何度もY岡さんを抜くというパターンが、この区間ではあった。

●CP7上野町交差点(秩父市132.5km)01:42
Dsc01845
秩父中心街に到着。ここから徐々に登り傾斜がきつくなり始めるので、できるだけ緩いうちは走ろうと思っていたのであるが、さすがに130kmも走っていると、推力が無くなってきた。

コンビニもなくなる地点であり、ますますトイレが気になって、ほぼすべてのコンビニに立ち寄った。

ラスト前のローソンでは、出し切るつもりでトイレに長居して、カロリーメイトにも飽きたので、おにぎりを二つ買って、出発した。

秩父鉄道の終点、三峰口駅(145km付近)からは、すっかり登り傾斜がきつくなったのと、右臀部が痛くて、走れなくなって、歩きオンリーの展開になった。

●荒川郵便局(04:08)
Dsc01851
歩きオンリーになってからの時間経過が遅くて遅くて。

●国道140号線(04:36)
Dsc01856
とうとう夜が明けた。今日も天気はよさそうだ。

●トンネル
Dsc01860
狭いので上り坂でしたが、走り抜けました。

●車多い(04:54)
Dsc01861
こんな山の中の早朝なのに車の多いこと多いこと。フラフラできません。

●秩父多摩甲斐国立公園
Dsc01868
国立公園だとは知りませんでした。m(__)m

●超人Dさん(05:03)
Dsc01871
やっぱり強いビールおじさんに抜かれました。この傾斜でも走ってました。さすがです。

●三峰神社
Dsc01874
神社の鳥居を見るとなんだか心が清められますね。

●縄文人居住跡 神庭洞窟
Dsc01885
ちょっと覗きに行きたい遺跡でしたが、我慢我慢(笑)

●彩甲斐街道右折(05:45)154.7km
Dsc01886
いよいよ激登りの開始です。

●歩道
Dsc01890
小枝と落ち葉だらけの歩道は歩きづらかったですね。

●ループ橋
Dsc01896
噂で聞いていたループ橋。いやあ、高い場所まで登ってますな。(笑)

●滝沢ダム
Dsc01905
ループ橋を登り切っての景色です。ループ橋の麓に青い選手発見。たぶん、Y岡選手でしょう。抜かれないように頑張ろうっと!

●中津川大橋分岐
Dsc01906
左、滝沢ダムによってできた奥秩父もみじ湖、正面、中津川大橋。

●CP8中津川方面分岐点(162.2km)07:07
Dsc01911
CPを通り過ぎて振り返ったところ(笑)

●気温11度
Dsc01915
秩父の朝なので、気温は低めですが、特に寒くはなかったです。
ダム湖沿いの道なので、適度に走れました。

●桟道
Dsc01922
行ったことないけど、蜀の桟道(中国三国志時代)ってこんな感じかなあ(笑)

●県道210号線
Dsc01926
岩壁、半端ないですし、登りのオンパレード!すっかり完全に歩きでした。

●出会
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こまどり荘は直進、八丁トンネル方向は右です。

こまどり荘から出発したランナーと出会うのを楽しみしてましたが、誰一人とも出会わず。

●こまどり荘直前
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やっとレストポイントのこまどり荘が見えてきました。見栄張って、ここから走り始めました。

●CP9こまどり荘(173km)09:14
Dsc01937
やっと到着。皮算用より4時間遅れだ。(笑)

到達時間 24時間14分
到達順位 14位

いやあ、疲れましたわ。最後は思った以上に走れず。

●お風呂
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入浴場所もわかっていないので、スタッフさんに荷物まで運んでもらって教えてもらいました。
先客ランナーもおられましたが、5、6人は同時入浴できそうでした。
シャワーでアイシングして、さっぱりできました。
途中でY岡さんが入ってきて、調子をうかがうと「腰痛がひどくて走れない。リタイアする。」とのこと、「そっちは調子良さそうだね。ところでマメつぶしたか?」ということで、脱衣場でY岡さん指導の下、足指のマメをリタイアで不要となった安全ピンでつぶし、テーピングしました。
入浴後、食事しました。カレーライス、サラダ、スープ、ヨーグルトなどいただき、布団の用意されたコテージに案内された。

●コテージ
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家族や仲間と泊まると楽しそうなコテージです。
奥から二番目に陣取りました。たぶん一番奥は後輩のW君だったと思います。
3時間寝るつもりでしたが、2時間半で、体中が炎症回復による自己発熱の暑さで目が覚めました。

●食事風景
Dsc01947
Dsc01950
カレーライス、スープ、ヨーグルトなど到着後とほぼ同じものをいただきました。

結局、こまどり荘での休憩時間は、5時間7分でした。

初の川の道参加で、初のレストポイントということで、効率的な休憩ができませんでしたが、リフレッシュして、出発できました。

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2016年5月14日 (土)

川の道フットレース完走記04(CP3桜堤公園-CP6波久礼駅前)

東京から新潟までの距離520kmの日本最長ウルトラマラソンの完走記その4

2016/04/30 15:50-22:16 67.3kmから110.6km
Kawa04map

失速には理由がある!この区間はアクシデントてんこ盛りの展開でした。

●CP3桜堤公園エイドステーション(67.3km)
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エイドステーションが賑やかになってきたところで、退散。
舘山代表が溶け始めたアイスクリームボックスを振る舞おうとしていましたが、スプーンとかなく、時間がかかりそうだったので、諦めてでしたが、紙コップですくって、メロンソーダと一緒に飲めば、メロンソーダフロートできたなあと思いながら5kmくらい走ってました(笑)

●トイレ
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桜堤公園内にある公衆トイレ。レース中、初のトイレに立ち寄りました。
良いところにトイレがありました。

●川幅日本一
Dsc01788
人生50年のうち、49年はまったく縁がなかったのに、今年、しかもこの2カ月で3度もここを通るとは、縁とは不思議なものです。
1度目小江戸マラニック、2度目荒川ジャーニーラン

4月30日ということで、桜並木は、完全な葉桜並木の下、調子よく走ってました。
「先週のインフルエンザとインフルエンザ直後に焦ってハード練習して足の筋肉を傷めたけど、まあまあ走れてるじゃん」というお気楽な気持ちで走ってました。

ウルトラはそんなに甘いものじゃないんですがね。(笑)

西日が眩しい中での堤防ランニングでしたが、風はフォローで走りやすかったですね。
特徴的な水道橋がどんどん近づいて、その下をくぐると大芦橋が見えてきて、西日の世界が終わることが見えてきて、嬉しくなってのエイド到着でした。

●CP4大芦橋西側(76.4km)16:51
Dsc01794
ここも先客なしで到達しました。
西日の当たる中、屋根もないエイドで、スタッフのみなさまはさぞかし暑かったことでしょう。頭が下がりました。何時までエイドあるんですか?と尋ねると23時までとのこと。まだ6時間以上もありました。思わず「ご苦労様です。」と言っちゃいました。

「何か食べます?」とカップラーメンを手に持ってのお誘いでしたので、「みなさん食べられるんですか?」と尋ねると、「そうだねえ、1位から3位の人はほぼ同時に入ってきて、食べないで行きましたね。次の人は食べていきましたね。」とのこと。

しっかり食料をもって走っているので、カップラーメンは辞退して、出発しました。

●大芦橋
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荒川の支流?芦川の左岸に渡り、国道17号線に向かいます。

●初コンビニ
Dsc01800
都心部を78km走って、やっと初めてのコンビニです。
コンビニに寄らない作戦でしたが、思わず立ち寄ってしまいました。
ガリガリ君とローヤルゼリー速攻元気を買っちゃいました。

●初ガリガリ君
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暑かった一日ももうすぐ日が落ちれば、涼しくなるだろうことから、急いでガリガリ君を食べました。美味しかったです。元気出ました。

●榛名陸橋
Dsc01805
JR高崎線を越える跨線橋です。

ここからさらに元気出して突っ走ろうとローヤルゼリー即攻元気というゼリーを食べました。
そしたら、元気が出るどころか、脚が出なくなって、走れなくなりました。

さらに体調が悪化し、歩くのもままならなくなって、横になれるところ、そうだ、ホテルだ!ということでホテルを探しながらの歩行となりました。

●熊谷市到達
Dsc01810
国道17号線沿いを進むも、ホテルは無く、苦しいながらも歩き続けました。

JR高崎線の行田駅方面にコースアウトしてホテルを探すも見つけられず、あえなく国道17号線のコースに戻りました。

注意力もなくなり、躓いて、大転倒。グローブをしていたので、大怪我になりませんでしたが、両手を負傷流血。もう進めないと思ったところで、天の恵みが

●全身もみほぐし
Dsc01815
ここなら休めるし、筋肉疲労の回復もできる、一石二鳥だ!

というわけで、飛び込みで30分全身もみほぐしコースをお願いしました。

気持ちよかったですし、マッサージ師さんとの会話で自分の気持ちが整理できましたね。
マッサージが終わるころにはすっかり体調も回復。

ここで、不調の原因がなんとなくわかりました。

蜂アレルギーなのに、ローヤルゼリーを食したからだと。

アレルギー反応、軽いアナフィラキシーショックだったんだと。

でも少量のローヤルゼリーの経口摂取だtったので、大したことなく1時間ほどで回復したということでしょう。

●全身もみほぐし屋さん
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お世話になったマッサージ師さんにお見送りいただいて、復活してコース復帰です。

●後輩W君との邂逅
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全身もみほぐし屋さんを出たところで、後続ランナーの姿を確認。
ん?なんと、後輩のW君でした。

ここまでの顛末を話ながらの並走となりました。

その内、もみほぐし屋さんでリフレッシュして、少し元気な私が前に出る形で進みました。

●熊谷駅
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歩道橋から熊谷駅方面を臨みます。

その後、便意を催してきたところで、コンビニがあったので、立ち寄って、後輩W君とは別れることに。

この後、便意が次なるアクシデントに

●CP5熊谷警察署前(88.9km)19:18
Dsc01828_2
チェックポイントと言っても無人で夜だとそのまま通り過ぎそうになって、慌てて記録のために写真撮りました。(笑)
すっかり一人旅です。地図を見続けてのランニングでした。

●パチンコ屋
Dsc01832
光輝くUFOみたいな建物でした。それにしてもパチンコ屋が多かったですね。

この後、国道140号線の旧道の秩父街道から新道の彩甲斐街道になるのですが、田畑の中に作られたバイパスで、人家もちろん、店もない真っ暗な道でした。

膝が痛くなってきて、エアーサロンパス欲しい!と思って、これだけ大きな国道だからドラッグストアの一つくらいあるだろうと思って進むもなかったですね。

前方に反射材と点滅ライトが見えて、恐らく川の道ランナーだと思いましたが、反対車線のコンビニに消えていき、私はそのまま先行する形になりました。

その後、下痢気味になって、コンビニの梯子をする羽目に。

下痢の原因は、ローヤルゼリー即効元気じゃないかと思ってます。アレルギーによる胃腸不良による下痢だと。

玉淀駅前で地図が切れたと街灯の下で作業していると、後輩のW君が軽快に抜かしていきました。

ところがいくら探しても次の地図が見つけられず、何度も探した結果、今手に持っている地図の裏側が探していた地図というオチが・・・。初日から頭が回っていない・・・。

●寄居駅前
Dsc01836
外秩父七峰縦走ハイキングで何度も馴染みのある寄居駅前を通過しました。
トイレに寄りたくて駅前ならあるだろうと思うもコンビニもなく焦りました。

その後、駅前を過ぎてコンビニを見つけ、W君とはすれ違いで入りました。

コンビニを出ると、前方に点滅が。

走り出すと少しずつ近づいて、最後、Y岡さんだと判明。

狭い国道140号線を外れて、秩父鉄道の北側を一緒に進むが、Y岡さんが
「もう俺も歳だなあ」と弱音を吐かれていた。

私は4歳下なので、Y岡さんのようなレジェンドランナーでも力の衰えを感じ始めるのかと、かなりショックを受けた。確かに私のような並みのウルトラランナーとすでに並走している時点で弱音を吐きたくなるのも仕方ないか(笑)

結局、自分が先行する形で波久礼駅前エイドステーションに到着。

●CP6波久礼駅前エイドステーション(110.6km)22:16
Dsc01839
国道140号線から県道82号線に渡る交差点からスタッフの誘導があり、無事到着。
椅子に座って、パンいただきました。

通過時間 22時16分
通過順位 12位

それにしても、アナフィラキシーショックには参りましたね。
この後、二度とローヤルゼリー即効元気は食べませんでした。

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2016年5月13日 (金)

川の道フットレース完走記03(CP1彩湖畔-CP3桜堤)

東京から新潟までの距離520kmの日本最長ウルトラマラソンの完走記その3

2016/04/30 12:51-16:30 39kmから67.3kmまで

この区間は、暑さに内心ほくそ笑みながら、調子に乗って、爆走しました。ご照覧あれ!

●CP1彩湖畔(39km地点)12:51
Img_3330_original
大きな木の下に設置されていたことに、今気が付きました(笑)

●公式エイドステーション
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そうめん食べたっけかな?水を給水して、リュックからここから先の地図出して出発しようとしましたが、違う地図を出していることに気が付き、再度リュックを下ろして、適切な地図を取り出して、余計な時間を食ってしまいました。(笑)

●エイド離脱
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地図持って走りだしたところです。まだ序盤で思考回路が滞っていないはずなのに、この体たらく・・・。終盤が不安です。

前方のランナーを追って堤防を走りました。

●私設エイド(13:14)
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のどは乾いていませんが、給水しました。

信号のある交差点を複数のランナーで渡って、カートコースと自動車学校の前を通過して、河川敷ゴルフ場の脇を通る道に出ました。

●並走(13:24)
Dsc01743
9番とは本大会9番目に完走したという意味の永久ゼッケン。
91番も同様。ベテラン選手に付き従って、進みました。

●私設エイド
Dsc01750
大漁旗のある伝統のある私設エイドでした。新参者の私にも、顔拭きタオルを配っていただくという、至れり尽くせりのエイドでした。
Y岡さんは、さっそく泡(ビール)いただいてました。(笑)

●荒川総合運動公園
Dsc01751
休日ながら一部しか使われていないサッカーグランドの脇を走り抜けます。
荒川河川敷はグラウンドが延々と続き、都会ながらグラウンドに不自由していないことがよく分かりました。

●右折近づく
Dsc01758
西遊馬運動公園が近付いてきました。そろそろ右折です。

この後、運動公園で前の二人はトイレ休憩に入りましたので、自ずと自分が前に出る形に

●川越線踏切(14:07)
Dsc01759
単線なのに電車通過で踏切待ちになりました。

●CP2新上江橋東側エイドステーション(51.3km地点)(14:09)
Dsc01762
食料は持っているので、給水だけして、後続を引き離すべく、すぐに出発しました。

●新上江橋(14:20)
Dsc01766
堤防上の自転車道に降りて、通ってきた新上江橋を写したところ。後続ランナーがいないことを確認して、前を追うことにしました。

●先行するランナー二人(15:03)
Dsc01769
少しバテ気味な二人をこの後、抜かすのですが、最終結果をここで発表すれば、右のランナーは優勝者、左のランナーは10位と最終順位では全く歯が立たないお二人でしたが、この場では、私の方が元気だと思ったので抜きました。まあ今思うと浅はかだったかも。(笑)

右のランナーさんとは、すでにスピード差があって、一声かけてすぐに抜き去りました。これが川の道で彼を見た最後でした。少しお話をすればよかったとは後の祭りです。(笑)
この数時間後、私はアナフィラキシーショックで動けなくなったときに彼に抜かされたようです。

左のランナーさんとは、あまりスピード差がなく、しばらく併走しました。
昨年ハーフの優勝者で、「暑いですね。」と話しかけると、「昨年はもっと暑かったですよ。何度も熱中症で動けなくなりましたよ。」とのことでした。

水切れとなった彼は、自動販売機を探しに河川敷からコースアウトして、私が先行する形になって、進みました。

●なかなか渡れない横断歩道(15:15)
Dsc01774
私設エイドが出てるのですが、車が多くて、なかなか渡れず。

●菜の花堤防ロード(自転車専用道路)
Dsc01777
関東はだいぶ暖かくなって、菜の花はだいぶ少なくなってました。前方にランナー見えず。
少しダレそうになりましたが、前だけを見つめてなんとか走りとおせました。

●川の道の案内
Dsc01780
舗装路にでかでかと川の道の案内が石灰で書かれていました。
堤防降りて、反対側の堤防に向かいます。

●CP3桜堤公園入口エイドステーション(67.3km)15:53
Dsc01783
女性唯一の優勝者である藤原定子さんにコーラ注いでもらっています。
この後、続々とランナーが到着したので、席を開けるべく、出発しました。
アイスクリーム食べたかったなあと、未練たらたらで走っていました。(笑)

Kawa03map
Kawa03h
地図上の一番下の食事マークがCP1彩湖畔(39km地点)、一番上がCP3桜堤公園(67.3km地点)、真ん中はCP2上江橋東側(51.3km地点)

通過タイム 6時間52分59秒
通過順位 5位

瞬間的とはいえ、5位とは、後で知ったわけですが、嬉しいですね。
「一瞬の風になれ」って感じでしょうか(笑)

これからの失速ぶりは、わりとドラマチックですよ、こうご期待!

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2016年5月12日 (木)

川の道フットレース完走記02(スタート-CP1彩湖畔)

東京から新潟までの距離520kmの日本最長ウルトラマラソンの完走記その2。

2016/04/30 09:00-13:00 0kmから39.0kmまで

序盤から行けるところまで走って、後半粘る作戦。調整不足なのにこの無謀さはバカロードさんの影響です。たぶん(笑)

●スタート
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号砲とともに鯉のぼりが舞う歩道を進み始めます。
川の道フットレース520kmのはじまりは、春の晴天の下、なごやかに朗らかに明るいスタートでした。

●葛西臨海公園
Dsc01650
荒川河口に向かって公園内を西走します。
気がはやる私はいつの間にか先頭集団内に入っていました。

●東京湾
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荒川が注ぐ東京湾です。しばらく海は見納めです。(笑)
希望的観測としては4日後に日本海を見るつもりでしたが、そうは問屋が卸してくれませんでした。(笑)

●荒川左岸
Dsc01661
まずは荒川左岸を北上します。
5km地点までは、追い越し禁止なので集団走のまま、なごやかに会話しながら進みます。
まあ、知り合いのいない私は、無言で走っているだけですが(笑)

●三遊亭楽松師匠
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ゼッケン3番は、第1回からすべて完走されている落語家でもある三遊亭楽松師匠さんです。今は亡き盟友の1番ゼッケンを背負って日本海に向かわれるようです。
その右となり263番さんは、本大会のキーランナーさんでした。

●清砂大橋
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荒川右岸に渡る清砂大橋から走ってきた堤防を振り返ると、後続ランナーの姿が見えました。

●荒川右岸
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河川敷に降りていきます。

●清砂大橋下
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今渡ってきた清砂大橋をくぐります。

●最初の私設エイド
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そうそうたる面々に付き従って、私設エイドで一服させていただきました。
本当にありがたい限りです。

●だだっ広い河川敷
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5kmを過ぎ追い越し禁止の縛りが無くなり、集団がばらけます。
そして日陰もないだだっ広い河川敷での灼熱地獄ランニングのはじまりです。

●約10km地点
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前方に見えるは千葉県人には馴染みのJR総武線の鉄橋です。

●首都高速中央環状線
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荒川左岸を走る首都高速が見えました。GW初日のためか、大渋滞。見た感じ、走っているこちらの方が早く進んでいる感じでした。ちょっと、気持ちいいです。(笑)

●私設エイド2
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いつもの私設エイドのようでしたが、初めての私にはよく分かりませんでした。
大きな氷入りのコーラ、美味しかったです。そのまま氷を返してしまいましたが、口にほおばって、暑さをしのぐためだったとは、氷を返してから、気が付きました。

河川敷にはグラウンドが整備されていて、その付属施設として、トイレと水飲み場が設置されていて、何度か水飲み場に立ち寄って、いつもの暑さ対策のように、衣類を水に湿らせて、涼しく走ることができました。

●私設エイド3
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女将さんエイドっていうのですかね?給水とともに元気いただきました。
少し前を走るS藤さんは、ガリガリ君をもらってました。美味しそうでした。(笑)

優勝候補のS藤さんは、もう歩いてましたね。

●白潟さんのさくら道完走証(チーム鳳)
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今年のさくら道国際ネイチャーラン250kmでK内さんが持って走った白潟さんのさくら道完走証に手を合わせ、力をいただき、無事の日本海到達を誓って、先に進みました。
うれしい応援でした。

●久しぶりの坂
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荒川河川敷から堤防に上がります。大した坂ではありませんが、結構きつかったです。

●岩淵水門(25km付近)
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巨大水門が近づくだけで嬉しかったりしてました。
走るとは前に進んで、自分の目標に近づくことなんだなあって(笑)

●家族エイド(32km付近)
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最近下宿した長男坊のアパートの近くを走るから給水とゼリーを持って来いと長男坊に銘じていたら、部活があった次男坊を除く家族全員が長男坊のアパートに立ち寄ったついでに、荒川河川敷まで応援に来てくれました。めったにないことで嬉しかったです。

給水給食ついでに、靴下を脱いで、足指を確認したところ、まだマメはできていませんでした。再度、ワセリンを塗りたくっている間、家族は他の川の道ランナーにしっかりと声と拍手で応援してました。そのうちのひとり、超人Dさんが「どうしたの?大丈夫か?」と私に声かけて通り過ぎていきました。家族は先頭集団のウルトラランナーに私の知り合いランナーがいるのに驚いていました。(笑)

結局、5分ほどの小休止となって、5人くらいのランナーに抜かれました。

●長男坊とのツーショット
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二度とないかもしれないので、渋る長男坊を説き伏せて、ツーショット写真を撮りました。

補給もできて、気分一新して、第1チェックポイントに向かいました。

●笹目橋から振り返って
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荒川左岸に渡る笹目橋から来た道を振り返って写しました。
家族はまだ後続ランナーを応援しているようでした。

●笹目橋
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前方を女性ランナーが走っています。女性は強いからなあ。この後、彼女とは何度か抜きつ抜かれつを演じることになりました。

●彩湖畔
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湖畔ですが、いやあ、暑かったです。

できるだけ、木陰を通り、途中、蛇口があって、Y岡さんが水浴びてたので、真似して浴びました。

家族連れでにぎわう公園の中に、川の道ランナーを応援する見たことある顔がありました。瀬戸内行脚でお世話になったS石さんが、小さなお子さんを連れて応援に来られていました。

●疾走するかずさん
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序盤38km地点くらいだと思いますが、軽やかに走れてますね。
それにしてもプロの写真はさすがですね。

このころは、ただただ前方に見える青いランナーY岡さんの背中を追っていたので、写真を撮られていたことも良く覚えていなかったのですが、カメラ目線しているってことは、ちゃんと認識してたんですね。(笑)

公園を過ぎると、彩湖畔エイドステーションに到着しました。

●CP1 彩湖畔エイドステーション(39.0km地点)
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スタッフや応援者の拍手で迎えられました。

●CP 彩湖畔エイドステーション
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最後までちゃんと走ってますね。

初の電子計測地点(39km)の記録は、3時間51分10秒、順位は13位でした。

家族エイドでの5分程度の休憩がありながら、まずまずのペースでしたね。

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2016年5月11日 (水)

川の道フットレース完走記01(スタート編)

川の道フットレースという東京から新潟までの距離520kmの日本最長ウルトラマラソンの完走記その1

2016/04/30 いよいよスタートです。

1週間前までインフルエンザで苦しんでいて、治癒直後に焦ってハードトレーニングして、脚を痛めて、治らず、脚に湿布貼ってのスタートという明らかに調整不足。さてどうなることやら(笑)

●スタート地点
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JR葛西臨海公園駅前です。

●白潟さんリフレクター(反射材)
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多くの人に慕われていたウルトラランナーの故白潟道博さんの似顔絵を模したリフレクターを彼への哀悼と川の道ランナーの安全を期して、K内さんら有志によって制作され、本日配られました。
K内さんの姿が見えない中、私も分不相応ながら新品をいただきましたが、その後、K内さんから「かずさんには、新しいのじゃなくて、これこれ」と言われて、「自分がさくら道で付けて、汗がしみ込んだやつを付けて」と手渡されました。
思いもかけず、重大な責任と使命を負うことになるとともに、K内さんならではの、熱い激励に気合が入りました。

その後、スタート準備ということで、駅前のベンチコーナーに陣取って、レース時にはお袋がいつも安全の願掛けで握ってくれるおにぎりをほおばりつつ、まずは足指中心にワセリンを塗りたくった。
その後、サプリやら食料をザックの前ポケットに詰め込み、GPS時計の設定を確認したり、トイレに行ったり、その後もドロップバッグをまさぐっては、あれやこれやと悩んで、時間が経過していった。

8時45分から集合写真撮りますとの案内があり、ギリギリのタイミングまで、落ち着かず逡巡していたが、いよいよ時間となったので、ドロップバッグをみんなより、かなり遅いタイミングで預けて、集合写真の場所に向かった。

最近ブログでやり取りしていた94番さんや後輩のW君を探すも、選手以上にギャラリーが多くて、見つけられず、集合写真会場に向かった。

●集合写真会場
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日本横断「川の道」フットレースの横断幕がとっても眩しいです。

●舘山代表の激励と集合写真を撮るギャラリー
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ものすごい数のギャラリーが写真撮ってました。

●集合写真
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川の道ランナー121名での集合写真です。
この場所、後ろの方が下がっていて、最後列に並んだ私の顔は写っていません。(笑)

●私の集合写真(上の写真の拡大)
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真ん中に出ている白い腕と黒いグローブが私です。(笑)

集合写真が終わって、集団から離れるとマラソン弟子の姿を発見。
朝寝坊な弟子なので来ないかと思っていただけに、お見送りをしてもらえて嬉しかったですね。
それで、一番上の写真を撮ってもらいつつ、今回のレースの抱負などの話をして時間を過ごしました。

その後、後輩のW君の姿を見つけ、お互いにエール交換し、さらに前回準優勝で今回は優勝を狙うと宣言されたS藤さんともエール交換。「S藤さん、がんばってください。私も最初だけ付いていきますよ!(本当は、できれば最後まで付いていきたいけれど・・・)」と

スタート直前、K内さんに出発前の挨拶しに行くと、「リフレクター1個じゃ、バランス悪いから、両方付けよう!」とのことで、K内さん自らマイリュックにリフレクターをもうひとつ付けてもらった。

●リュックとリフレクター
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新潟で撮った写真ですが、左がK内さんの汗のしみ込んだリフレクター、右がK内さんにスタート直前に付けてもらったリフレクター

●スタート号砲直前
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いよいよスタートのカウントダウンが始まりましたが、緊張感なくスタートを待ちます。でもこの緩さが超超ウルトラらしさ、私は好きです。(笑)

●スタート(4月30日09:00)
1462704033902
ギャラリーの大声援の中、川の道520kmのスタートとなりました。

次>川の道フットレース完走記02

2016年5月 7日 (土)

川の道フットレースの軌跡(GPS記録)

川の道フットレースのGPSで記録しましたので、その結果を報告します。

●川の道コーストレース全体
Kawamaps

【スタート―CP9こまどり荘】

●GPS測定データ
Kawa1r1
※到着後しばらくして測定終了したためタイム等誤差あり

●コーストレース図
Kawamap1

●コース高低図
Kawa1h

●CP毎ラップデータ
Kawa1r2
Kawa1r3

【CP9こまどり荘―CP13小諸キャッスルホテル】

●GPS測定データ
Kawa2r1

●コーストレース図
Kawamap2

●コース高低図
Kawa2h

●CP毎ラップデータ
Kawa2r2
1段目 CP9こまどり荘-CP10十石峠
2段目 CP10十石峠-CP11
3段目 CP11-CP12
4段目 CP12-CP13小諸キャッスルホテル

【CP13小諸キャッスルホテル-CP19鹿渡館】

●GPS測定データ
Kawa3r1

●コーストレース図
Kawamap3

●コース高低図
Kawa3h

●CP毎ラップデータ
Kawa3r2

【CP19鹿渡館-ゴール新潟市】

●GPS測定データ
Kawa4r1

●コーストレース図
Kawamap5

Kawamap4_2

●コース高低図
Kawa4h

●CP毎ラップデータ
Kawa4r2
1段目 CP19-CP20
2段目 CP20-CP21
3段目 CP21-CP22
4段目 CP22-CP23
5段目 CP23-CP24
6段目 CP24-CP25
7段目 CP24-GOAL

川の道フットレースが終わって思うこと

川の道フットレース520kmの完走記を当然に書くつもりであるが、その前にいまの思いを書き留めておきたい。

開会式で主催者の舘山代表が「川の道でそれぞれ何かを感じてほしい」とおっしゃっていた。

そのときは、正直、主催者のメッセージの一つとして、聞いていただけであるが、実際に参加して思ったことは、「川の道フットレースは、考え、悩み、絶望の淵に希望の光を見出すことが実感できる、まさに感動できるレースだ。」ということであった。

レースに出るごとに、それぞれのレースで思ったり感じることはあるのであるが、感動というレベルになると、2013年のスパルタスロン以来、あの大きな感動を超えるレースは私の中ではなかった。

それが、この川の道では、ゴールして、最難関ウルトラマラソンであるスパルタスロンに勝るとも劣らぬ感動を味わうことができたのだ。

※スパルタスロンとはギリシャで毎年9月末に開催される距離246kmの世界的に有名なウルトラマラソン。その完走記はこちら

そうまで書きながら、実際のところ、450km地点までは、「すごいレースであるが、長いだけのウルトラマラソンじゃないか」と思っていた。

なぜなら、序盤の飛ばし過ぎの反動でまったく走れなくなった235km地点から266kmまでの区間を除くと、これまでのウルトラマラソンや長距離トレランで培ってきたノウハウで、それなりに動けていて、抜かされることはなかったからである。

何人もの歩いているランナーを抜かすことで、このレースは「長いだけ」じゃないかと言うような慢心した気持ちを抱いたのであるが、450kmを過ぎてからは、わが身の限界を超えたようで、まったく走れなくなり、そのうち歩けなくなった。

歩けなくなることをこれまであまり経験したことがなかった私にとって、このときリタイアが頭をもたげてきたのである。

ゆっくりとはいえ450kmの相当部分を走ってきたのに、あと少しでゴールできるかと思うものの、そのあと少しのゴールまで実に70kmもあるのである。

ここからの苦闘は、先に書いた通りの「考え、悩み、絶望の淵に希望の光を見出すことを実感」する展開となった。

どうすれば体調を復活させられるのか?ゴールするために何が最善なのか?

暗くまっすぐな国道8号線を延々と思考しながら、苦しみつつ、歩き続けたのである。

とうとう歩き続けるの辛くなって、田んぼのど真ん中のバスの待合小屋でごろんと横になるも、寒すぎて寝られそうにないと思っているうちに、疲労はすでに限界に達しており、普通では絶対に寝られない寒さの中で、そのまま1時間以上寝入ってしまったりした。

睡眠が1サイクルして、寒さで目が覚めると、もはや歩くしかなくなり、歩き出すのだが、寒くて震えが止まらないので、仕方なく走り出した。500mも走ると体が温まり、体が回復していることを実感した。

こうして眠ると回復することを覚えると、今度はすぐに寝ることを考えてしまう自分が出てきて、でもそれだけで寝ていたら、いつまで経ってもゴールは近づかない訳であり、今度はさっきの睡眠で回復した体力を消耗しない、疲労しない歩きに努めた。

それでも時間経過とともに疲労は強くなり、絶望的な気持ちを抑えられなくなる中、道中一緒になって、いろいろな話をしたランナー(特に去年無念のリタイアしたランナー)、大会スタッフや私設エイドの方々との会話を思い出しながら、ゴールへの執念を維持し続けたのだ。

ラスト8.5km地点で前方に4人のランナーに従うように歩いていた私であるが、時計を見ると、残り1時間9分でゴールすれば、120時間切りが達成できるとわかると、これまで走れなかったことなど忘れたかのように、猛然と走り出すことにした。

すぐに前方の4人のランナーを抜いて、インターの下をくぐって、信濃川河口の堤防に出た。

堤防は風が強いうえに、案外に距離があるとの話は本当で、向かい風の中、サンバイザーを飛ばされないように、手に持って、ひたすら全力疾走をした。

そして川の道岬、つまり日本海に到着するが、時間がないのであまり余韻に浸ることもなく、すぐにゴールのほんま健康ランドを目指して、さらに大爆走した。

堤防が終わって、市街地に降りると前方に2人のベテランランナーが談笑しながら歩いていらっしゃっていて、道中か宿でお話しさせていただいた方であったが、ひと声かけて抜かさせていただき、そのままゴールまで全力で走りきることができ、大爆走してのゴールを序盤と最後だけではあるが、実現できて、ものすごい大感動をいただくことができたのだ。

この川の道の520kmの長丁場は、ただ長いだけでなくて、超超ウルトラマラソンとして、ほとんどのランナーにとって限界を超えた状況下に陥って、その中でもがき苦しみながらゴールを目指すことで得られる何かがあるということなのだろう。

もちろん、限界の距離は人それぞれで、10kmが限界の人もいるだろうが、超ウルトラ経験者からすれば、もはや1ステージ制として最長距離である川の道しか限界を超えた距離は残っていないのであろう。

思考と葛藤のはざまの中で、自己の限界を超えた先にいる新たなる自分に出会える世界があると信じている私にとって、川の道フットレース520kmはまさにそういう大会であり、よって大感動をいただくことが出来ました。

そして、その大感動は、共にゴールを目指した参加ランナーや大会関係者・スタッフ・私設エイドの方々、さらには走っていることを思い出して、心の中で応援してくれている家族や知人などの支援、大いなる愛無くしては、この川の道という旅は成し遂げられなかったということを、完走したランナーはもちろんのこと、関係した人々全員が感じることができ、それゆえに多くの人が魅了される大会となっているのだと思う。

みなさま、本当にありがとうございました。m(__)m

Shirakata

2016年5月 6日 (金)

川の道のレース展開について

川の道のレース展開について
私の川の道520kmの公式記録は上のとおりである。

なんてことのない表なのであるが、私にとっては見ているだけいろいろと思い出し、感動すら呼び起されるのだから不思議である。(笑)

さて、このレース、距離520km、制限時間132時間(5.5日間)と長丁場であるので、ルール上、CP9こまどり荘、CP13小諸キャッスルホテル、CP19鹿渡館の3か所では各2時間以上の休憩が必須となっている。

できるだけいいタイム、いい順位を目指しては走ってはいましたが、何より完走し、永久ゼッケンを獲得したかった私は、途中から相当な休憩を取る作戦に切り替え、結果的に何人にも抜かれる展開となった。私には休憩を含めたペースを維持することができなかったのである。

ちなみに私の主な休憩時間であるが、以下のとおりである。

鴻巣市内   約1時間
CP9こまどり荘 約4時間
CP13小諸ホテル 約5時間
長野市街ホテル 約7時間
CP19鹿渡館  約14時間
長岡市内   約1.5時間

合計31.5時間も休んでいました。(笑)

もちろん、これ以外に、コンビニには30回位は寄ったであろうし、私設エイドでは、椅子に座っておもてなしを堪能したのであるが、それはすべてのランナーが同じ状況であろうが、31.5時間の休憩は恐らく参加ランナーのベスト3には入るのではないか。(笑)

夜10時ころGWで賑わう長野市街に到着し、コースアウトして、飛び込みでホテルを回り、4軒目のホテルでシングルの空きを見つけて、レース中初めて、ぐっすり寝ることができたのであるが、記録上さほど、順位が下がっていないのが不思議だ。

その次の鹿渡館では、まだ降っていないうちに到着し、天気予報での雨が止むのを待つことにして、結果14時間の長逗留してしまいました。
疲労回復は相当あったものの、14時間の休憩はあまり意味がはなく、むしろ逆に身体の状態がレースモードからリカバリーモードに変わるなど、マイナスでした。(笑)

なので、鹿渡館の次のCP21和田邸の通過順位では、14人に抜かれています。(笑)

14時間(睡眠は10時間)も休んだのに、長岡市内では、バス停の待合小屋(雪国ならではの施設)で寒さぬ震えながらも横になってしまった。ゆまり長い休憩をとっても疲労蓄積は解消していなかったということだ(笑)

コース上で後続ランナーに抜かれたのは、初日の段さんと2日目の峠越え後、佐久平の平地(CP13小諸のホテルに向かう20kmくらい)で、すっかりパフォーマンスが落ち、まったく走れなくなったときに、2人のランナーに抜かれた記憶があるが、それ以外では、抜いた記憶しかない。

なのに順位は下がっているということは、やはりコース以外で休みすぎなのであろう。
(序盤5位から12位に落ちたのは、マッサージ受けていたのが原因だし(笑))

このあたりは、根性の無さが露呈した形であるが、なにはともかく完走したので、忘れることにしたい。(笑)

次からは路上で寝る準備をして参加することにします!

2016年5月 5日 (木)

川の道フットレースの完走率

第12回日本横断「川の道フットレース」が先ほど終了しました。

気になる完走率を独自調査した結果は以下のとおりです。

出走  121人
完走   93人
リタイア 28人

完走率 76.9%

今回は初参加の人が相当多かった訳で、そのあたりについても、わかる範囲で分析したいですね。

川の道フットレース結果速報

川の道フットレース結果速報

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東京をスタートし、新潟ゴールする日本最長ウルトラマラソンである川の道フットレースに参加し、無事完走することができましたので、ご報告いたします。

完走証と完走賞を主催者からいただきました。
Dsc03258

いやあ、それにしても長かった、遠かった。永遠にゴールにたどり着けないのではないかと思ったくらいですし、長い分だけ、トラブル、葛藤、未知との遭遇、それに思いやり満載でした。

詳しいことはまた後日。
川の道フットレース完走記
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追記:
 優勝者は82時間。さすがのタイムですね。

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