川の道フットレース完走記14(CP22長岡市-CP24大野大橋手前500km地点)
東京から新潟までの距離520kmの日本最長ウルトラマラソンの完走記その14の巻
2016/05/04 19:08 457.5kmから508.1kmまで
常に走れる体内環境の維持に努めてきましたが、川の道5回目の夜、ついに力尽きてしまいました。野宿も今振り返ると良い思い出です。(笑)
●長岡市街での夜間装備装着(19:08)
川の道同志との別れの件は、ひとつ前の記事に書いた通りです。
お互いの健闘を誓いつつ、それぞれのペースで完走を目指しました。
●ロングタイツゲット!(20:35)
ちょっと寒くなってきて、深夜早朝は耐えきれそうにないと思ったので、タイツが欲しくなり、セブンイレブン、ローソン、サンクス、セーブオンと道中のコンビニで探すも見つからず、期待薄でファミリーマートを覗くと、ありました。
ドロップバッグには入っているものの、今必要な以上、仕方ないですね。
●高速道路下通路(21:05)
殺人事件の現場となりそうな地下通路です。まあ、比較的明るいので安心ですが(笑)
このころから、肉体的な限界を感じ、もはや歩くのもままならない状態に陥りました。
あれほど、美味しいと感じていたおにぎりも食べられなくなりました。
和田邸を出たときは、もはやゴールは楽生と思っていたのですが、肉体的な限界までの余裕はほとんどなくなっていたようです。
肉体的限界を超えたためか、脳の指令が出てきたのか、眠くて眠くて、寝られる場所がないかとそれだけを探しながら歩いていましたが、そういうときに限って、そういう場所は見つけられず。
先に見える明るい場所には、何があったのか?すでに記憶なし。(笑)
「もうだめだ、寝られる場所はないか?」と呪文のように唱えながら歩いてました。
●野宿した場所(23:45)
やっとバス停の待合小屋を発見。中央分離帯のある大きな国道の反対側でしたが、躊躇なく、交差点を渡って、何とかたどり着きました。(このころになると、一歩でも無駄な動きはしたくないのに渡りました。)
小屋の中のベンチが座るにはちょうどいい角度(おしり側に傾斜している。)なのですが、寝るには不都合な傾斜で、しかも思ったより風が入ってきて、タイツにアンダーシャツ+長袖アウターシャツまで着込んだものの、寒くて寒くてとても寝られないと思いながら、横になっていると、いつの間にか寝落ちしてました。
腕を体の下にしていたら、完全に血流が止まり、1時間ちょっとで目が覚めました。
起き上がってから、正座したときのように腕は完全にしびれていて、腕に血が流れ始めたとき、血栓が心臓で詰まって、つまりエコノミー症候群で死なないかと気になりましたが、大丈夫でしたね。(笑)
たぶん、寝たのは1時間ちょっと、目をつぶっていた時間を合わせて計1時間半の休憩でした。
起きてから、新潟目指して進み始めるも、寒さは最高潮になって、震えが止まらず、走りだしたのですが、3,4分、つまり500mくらい走って、やっと震えが止まりましたね。
とにかくもう二度と寝ないように、カフェイン錠を飲んで歩き始めました。
●へび発見(00:32)
カフェイン錠を飲んでいましたが、しんどい、つらい、眠いと集中力なく歩いていたら、歩道に蛇がいました。
びっくり仰天でしたね。カフェイン錠より目が覚めました。
踏んだら噛まれたりするんでしょうね。危ない、危ない。(-_-;)
この後、コンビニを見つけ、食料と飲料を調達したのですが、コンビニを出ると、進むべき方向が分からなくなりました。
仕方なくコンビニに戻って尋ねようとしたら、コンビニのレジが長蛇の列。諦めて、こっちだろうと右折して進むも、秩父手前で逆走した事件を思い起こし、もう一度コンビニに戻って、長蛇の列の最後尾に並んだ。
あと一人になったところで、もう一人コンビニ店員さんが出てきて、どうぞこちらにって、あーもっと早く出てきてよと思いましたが、まずは用件解決を優先して、「三条方面はどちらですか?」と尋ねると、右方向だということで、やっぱり当たっていたと安心して進むことができました。
長蛇の列にちょっとイラついてすいませんでした。m(__)m
●車のいない交差点(01:29)
信濃川に向かって上っています。
●気温18度(01:30)
タイツ履いて、シャツと長袖まで着込んでも、寒くて寒くて眠れないほどだったのに、気温表示は18度。
えー、って感じでした。
活動量の低下とともに、体温維持ができていないのかも?
●ネットカフェ(01:45)
眠る場所を探していたときはまったくなかったネットカフェですが、やっと出現しました。
カフェイン錠効果もあり、眠くないので先に進みます。
●ラブホテル1(02:57)
これまた、寝たいときにはなかったラブホテルも出てきました。
●ラブホテル2(03:03)
しかも連続連立でありました。まあ、一般的にそういう立地してますからね。(笑)
●夜明け前(04:23)
米どころ新潟らしい、田んぼ田んぼの風景です。
もうすぐ夜明けです。
●国道117号線バイパス(04:36)
立派な道路ですが、夜明け前で無人でした。
●朝焼け(04:44)
曇り空ながら、曙光が覗き、東の空がかすかに赤く染まっていました。
●バイパス終点(05:21)
カフェイン錠の効果が切れてきたのか、眠くなってきました。陽が出る前にどこかで寝たいと思って、我慢できず左の空き地で横になりました。
●寝た場所(05:28)
この場所で、ザックを下ろし、枕代わりにして、ごろんと横になりました。
擁壁で風がよけられると思ったのですが、むしろ風の通り道となって、地面の冷たさと相まって寒さ半端なかったです。
しかもすぐに足音が聞こえてきて、薄目を開けると、川の道ランナーが通過していき、少し上を見上げると、電柱に3羽のカラスがいて、こちらを見ていました。
一度目をつむったのですが、ときおり、かあーかあーと泣きながら、こちらを俯瞰して凝視しているので、なんだか気味が悪くなって、結局5分も横になれずに起き上がりました。
結果的にあのカラスたちのおかげで、眠気に負けずにこの場を立ち去ることができました。
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