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2016年4月 4日 (月)

【書評】男性漂流 奥田祥子/著

Dansei
副題は「男たちは何におびえているのか」

第1章 結婚がこわい
第2章 育児がこわい
第3章 介護がこわい
第4章 老いがこわい
第5章 仕事がこわい

会社の若手のひとりに既婚の先輩がぼやきながら家庭サービスに勤しんでいる姿を見て、「俺、ぜってい結婚できないっす。」とのたまう奴がいる。

「いやいや、俺を見ろ、大丈夫だ!」と私は励ますのだが、その横から、家庭サービスに勤しむ先輩(私から見れば後輩)たちは、「かずさんのところはおかしいっす!そんな自由にレース出れるなんて、奥さんが出来すぎです!」との突っ込みを受けるのだ。

というわけで、その若手は、本著で書かれている、第1章の「結婚がこわい」をリアルに恐妻家の先輩たちから日々刷り込まれているのだ。(笑)

そんな若手と違って、すでに子供たちも手を離れつつある私にとって、第3章以降については、現実問題として、すぐ目の前に迫ってきている。

迫ってきているものの、知的好奇心に基づく、知識の習得は済んでいることに加え、元来の楽天的気質と家族の理解等により、乗り越えられるような気がしているのだが、そうでない男性、特にすべてを背負うしかない独身男性は、恐怖すら感じるかもしれない。

なにゆえ、恐怖すら感じるかも?と書いたかといえば、本著の定点経過観察が実に優れているからである。

30歳以降の何十人もの男性を、最長で15年程度、追っかけて取材したうえでの、男性自身の老化と環境変化、それに伴う移ろいゆく心境の変化が女性の著者らしい鋭い洞察力と男性側の著者が女性であることへの甘えによる心情吐露により、鮮明にあぶりだされて、実にリアルなのである。

独身貴族をおう歌していた、モテモテの男性が、40歳を過ぎて、老化による焦りから、おかしな状況に陥り、精神的にも追い込まれ、最後にはうつ状態にまで、陥っていたりするのである。

それを著者は濁流に流され、幸せから遠のいているイメージそのままに「男性漂流」と称し、本著のタイトルにしているのだが、まさに的確な表現である。

それにしても、便利な世の中になって、結局、それが結婚を難しくさせ、少子化を招き、人口減となって、国力の減退を招いている。

まあ、本著ではそうしたマクロの話にはなっていないのだが、読むこちら側としては、そうしたマクロ的な視点で論じたくなってしまうのである。

いつか杞憂だったと言えるような日が来てほしいものである。(笑)

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