小江戸大江戸200kマラニック完走報告
小江戸大江戸200k大会の最短カテゴリーである小江戸91kmに参加出場し、完走しましたので報告します。
●GPSコース計測結果
小江戸と呼ばれる埼玉県川越市をスタートして反時計回りで周回しました。
これが小江戸コースで91kmです。大江戸コース113kmとセットなのが小江戸大江戸200kコースです。
食事マークはエイドですが、第1エイドは押し忘れで表示されていません。
●GPS高低トレース結果
50キロ過ぎから65キロまで絶不調だったのですが、苦手なアップダウンが原因だったのかも(笑)
●GPSタイム等計測結果
累積標高差は約380m。トレランに比べれば微々たるものですが、結構堪えました。
それでも苦手な登りが少ないので、走り切れたということですね。
●受付会場(蓮馨寺(れんけいじ))、スタート・ゴール地点
川越市街にこれだけの広さがある場所はお寺しかないですね。
●受付
カテゴリー別、番号別に受付です。ゼッケン、参加賞、荷物預かり証などいただきました。
●更衣所
ブルーシートがきっちりひかれて、ランナーも安心して使えますね。
●駐車場
観光地でもある川越市街なので、小さなコイン駐車場がそこかしこにあります。
24時間駐車で800円前後のようです。
私は受付会場まで徒歩3分のところに停めることができました。
●スタート直前
足指のテーピングに時間がかかり、スタート4分前にやっと到着ですが、マラニック(マラソンとピクニックが合わさった造語、順位表彰なく地図を見ながら交通標記に従ってゴールを目指す大会)らしく、スタート直前も緊張感なくみなさん楽し気で最高ですね。
4分の3以上のランナーが203kmまたは230kmの参加です。次はそっちで参加したいですね。
●グレートレースの飯野航選手発見
NHKBS放映のグレートレースで何度かクローズアップされた飯野選手を発見!
赤いウエアの選手です。この業界では有名なので、「あっ飯野さんだ。」と声がかかっていましたが、スタート直前ということもあり、サインや写真を求めている人はいませんでした。
飯野選手は最長カテゴリーの小江戸大江戸230kに出場でした。
●スタート
8時にスタートしましたが、タッチして計測する計測器が2台しかなく、少しずつゆるゆるとスタートしました。私は飯野選手の2,3人後ろでタッチできて、たぶん8時4分くらいにスタートできましたが、最後の選手は15分くらいはかかったのではないでしょうか?
●前回優勝のU澤選手
小江戸大江戸200kの前回優勝者で、川の道フルで3連覇中のレジェンドに追いつきました。序盤はゆっくりペースのようで、調子に乗った私は、ひと声掛けさせていただいて抜きました。(笑)。U澤選手、なんとマスクして走られていました。風邪?呼吸に負荷かけるトレーニング?いずれにせよ、凄い選手ですね。
●飯野選手
市街地の信号待ちでいったん飯野選手に追いつきました。
その後はスピードの差は歴然で、再度姿を見ることはありませんでした。
最長カテゴリーの230kmなのですが、さすがですね。
●コースマーク
ときどき道路で農道が途切れますが、小江戸コースはマークがあるので、道に迷う恐れは少なかったです。この先の道路に右に曲がれと石灰で書かれていました。
●ながーい農道
前方のランナーに少しずつ引き離されますが、付いていきました。
●さくら堤
桜並木が続くさくら堤を走ります。盲人ランナーさんと伴走者に「がんばりましょう!」と一声かけて抜かしました。
●川幅日本一のマーク
荒川の堰堤上にありました。
へえー、利根川とか信濃川じゃないんですね。知らなかった。
●吉見エイド(21.2km地点)09:55
美味しいパンをいただきました。ありがとうございます。
●荒川の堰堤(東京湾河口から68km地点)
ひたすら上流に進みます。確かに単調ですが、風も穏やかで、走れているのであまり気になりませんでした。
●真打登場
前回200k王者のU澤選手とそれに続くランナーに抜かれました。こちらの倍以上走るというのにさすがです。
●手島エイド(32.7km地点)10:58
ジョイナーさんがスタッフでおられ、そこにU澤さんがいるというレジェンドお二人に圧倒されました。
塩分補給に梅干しとお稲荷さんをパクつき、ボトルに水を補給して出発しました。
●長い堰堤
ほぼ同時に堰堤にたどり着きながら、じりじりと話される展開。
休憩時間を短縮してこの位置に付けている私には、この辺りの選手は速くて付いていけません。
●集団に抜かれる
U澤選手とそれに付いて行っている集団に堰堤が終わる間際に抜かれました。
集団最後尾は同じ小江戸91kmのゼッケンを付けている女性でした。
見事なウルトラピッチ走行でした。たぶん、優勝者だと思います。
●鹿島古墳群
円形古墳が数十基あるようですが、道迷いが怖いので、前方ランナーを見つめていて、あまり印象に残っていません。(笑)
●中間地点(45.65km)
狭い旧道を西に進んでいると、GPS時計がちょうど中間距離を指していたので写真撮りました。そのため、同じカテゴリーのO西選手に抜かれる格好になりました。
●彩甲斐街道
長い直線道路で、遥か前方のランナーが見えます。
右手は道の駅花園でした。
苦しくなるも、玉淀まで5時間以内に到着したく走り続けました。
その後、左折して玉淀大橋で再度荒川を越えます。
●浄恩寺エイド(51.8km地点)12:50
スタートから4時間50分で到着。ポテトサラダパンをいただき、コーラ2杯、水を補給して出発しました。
●国道254号線
いきなりの登りです。この後もアップダウンが続き、ペースがキロ6分30秒近くまで落ちました。
●本田技研工業寄居工場
まるで高台にあるお城のようなホンダの向上を左手に進みます。
このあと、3人組のランナーに抜かれました。
●みどりケ丘歩道橋
スロープもあり、クロスしていて、無駄に長いと思うほど、疲れていましたね。(笑)
●国立女性教育会館
国立女性教育会館が見えたら、直に右折と呪文のように唱えながら走っていました。
●唐子エイド(72.0km)14:58
美味しいうどんを奨められましたが、9時間切りには時間的余裕なく、食べずに出発しました。ボランティアしていた青谷さんから「調子良さそうですね。」と励まされ、ボトルに水を入れていただきました。素晴らしい対応に元気が出ましたね。ありがとうございました。
残り19.3kmを2時間2分で走り切れば、9時間切り達成ということで、己に鞭打って進みました。(笑)
●踏切
東武東上線の踏切です。直前に列車が通過したので、止まらずに進めましたが、その先の交差点では長い信号に引っかかりました。少し焦る展開です。
●長い直線の国道254号線
この長い直線を一人旅、結構きついですが、頭の中は9時間切りでいっぱいでしたね。
結構真剣に走っていたのと、景色は同じだったので、写真無く進む。
85km地点を過ぎ、落合橋で白潟さんTシャツの女性の応援を受けると、その先にU澤選手が見えた。しばらく背中を追っていると、88km地点で追いつき、追い越した。
●後続ランナー
立ち止る時間もなく、走りながら後ろを写した写真。U澤選手が点のように映っているはず。
●川越市街突入
信号待ちで捕まるし、日没前で観光客は多いし、9時間切り大丈夫かと、じりじりしながらゴールの蓮馨寺を目指しました。
●ゴールの蓮馨寺(91.3km)
右側の計測器に触れて、ゴール。その後、カメラマンに写真を撮られる。
椅子に座って、フルーツポンチを食べていると、主催者が直々に完走証を持ってきていただいた。「速報値ながら総合4位おめでとう!」にちょっとびっくり。そんな前を走っているつもりはまったくなかったもので。
何はともかく、9時間切れての完走に嬉しかった。
●記録証
完走証のとおり9時間を切ることができました。スタートで4分くらいは待ったはずなのですが、それは反映されてないみたい。計測できなかったのかな?
それはそれとして、この完走証では小江戸91kmの私の順位は総合4位
性別順位は3位ということで、女性が一人入っています。
なんと小江戸91kmの優勝者は女性でした。
雁坂での優勝者とかで、真の実力者だったようです。
30km手前で抜かされた女性ランナーだと思われます。
こちらはすでにスピードが落ちており、まったく付いていけませんでしたね。
●レース展開詳細(長いです)
まずは狭い川越市街を北上し、市役所通りを東に向かいます。
周りにつられ、キロ5分15秒くらいのハイペースで進みますが、もともとスピードが無いので、このあたりのランナーとはペースが違い、徐々に後方に遅れ出します。
畑の中の人はもちろん車も通らない道を北上しますが、ときどき左右に曲がるので、とにかく前方ランナーを見失わないように、やや無理なペースで付いていきました。
10km過ぎで、前回優勝者のU澤選手一行に追いつかれましたが、平成の森公園のトイレ休憩でまたも先行する形に。
17km過ぎから桜並木のさくら堤を走ります。桜満開の3月下旬に走ると気持ちいだろうなあと思いながら、快調に走れました。
桜並木が無くなって、普通の堤防の上を進むと、日本一広い川幅と道路に書いてありました。やがて第1エイドの吉見エイド(21.2km地点)に到着です。
パウンドケーキみたいなパンとチョコパン、パンケーキいただきました。
すぐに出発して、荒川の堤防上を走ります。去年は強い強風で大変だったようですが、今年は微風で走りやすかったです。えんえん広い堤防上を走ると大きな水門脇を通過してしばらくすると、U澤選手に抜かれました。その直後、堤防から下りて集落に入って、第2エイドの手島エイド(32.7km地点)に到着。
塩分不足を感じたので梅干し、お稲荷さんを食し、ペットボトルに水を補給して出発。
また荒川堰堤を西に向かって走り続けます。ながーい堰堤の終了間際にU澤選手に再度抜かれます。その最後尾には女性選手が、たんたんとしたリズムで抜いていきました。
残念ながらこちらはキロ6分を少し切れるくらいにペースが落ちて、そのまま差は開く一方。レベルが違うので、こちらは脚を止めないように走り続けます。
ところが、この辺りで左足の親指が痛くなってきたことに気が付く。あー、マメ出来たんだなあと思いつつ、あれだけテーピングしたから大丈夫だと言い聞かせて立ち止らずに進んだ。
堰堤を降りて、鹿島古墳群の脇を進んでいると42.195km地点を4時間以内で通過。さらに、集落と畑の中をジグザグに進むと、荒川が狭くなった場所の重忠橋で荒川の北岸に渡りました。旧国道140号線を西に進むと、中間距離となる45.65km地点を通過し、花園インターのけもの道のような専用歩道でくぐって、まっすぐな彩甲斐街道を西に進みます。
懐かしい道の駅花園やローズマリーガーデンの脇を通りつつ、次のエイド到着で5時間切れるかどうか時計ばかり気にして進む。切れれば、夢の9時間切りも可能だと思いつつ。
外秩父七峰ハイキング大会で渡った思い出の玉淀大橋を渡ると、第3エイドの浄恩寺エイド(51.8km地点)に到着。ポテトサラダパンをいただく。
ここからは国道254号線を川越に戻る形に。アップダウンが続くと聞いていたが、登りが苦手なこともあり、疲れとともにスピードがガクンと落ちた。ホンダの寄居工場の脇を進むが、まだまだ元気な後続ランナーに抜かされ始めた。
スピードはキロ6分20秒くらいでずるずると落ちていく感じに9時間切りを諦めつつも、とりあえず歩かないように走り続けた。この辺りは、人家・お店もまばらで、信号も少なく、走りに集中せざるを得ないのがきつかったが、60km過ぎのみどりケ丘歩道橋以外は走り切ったが、調子は最悪の状態に。また一人抜かれた。
東武東上線の線路を跨いだあたりから人家が多くなり、間違いやすい上唐子北の右折を見失わないよう、地図を握りしめながら、走っているとだんだんと調子が戻ってきた。
上唐子北で国道から別れ、狭い道を進む。すぐに誘導員がいて、第4エイドとなる唐子エイド(72.0km)に到着。24時間走日本代表の青谷さんがスタッフでおられた。温かい励ましとボトルに水まで入れてくれた。また別の女性スタッフからうどんを奨められたが、9時間切りを目指すため、お断りさせていただいた。
残り2時間2分で19.3kmで走るのだが、ここからは信号も多くなりそうなので、体調復活もあって、ギアを入れ替えて走り始めた。
前方に信州トレマンさんが見えて、追いかけ始めると、転倒されていた。かなり痛そうにされていて、一声かけると大丈夫そうだったので、そのまま抜かす形で前に出た。
下青鳥北の交差点を右折して田んぼ道に出て、東武東上線の踏切を横断し、将軍塚の前を通り過ぎる。
古凍交差点には厳しい登りとなるが足を止めずに進み、右折して国道254号線に復帰し、南下しながら川越に向かう。
信号待ちも多くなったが、待ち時間には股関節とハムストリングスのストレッチに費やし、
走る気持ちを切らさなかった。
国道254号線が両側4車線になって、広い歩道も設置されているが、建物の少ない田んぼの中で気が遠くなるほど長く感じる道をひたすら南下すると圏央道川島ジャンクションを縫うように走り、さらに南下。とにかくGPS時計で距離の進みと残された時間を確認し続けて進む。
85km地点を過ぎ、落合橋で応援している女性に出会う。白幡さんTシャツを着ておられた。その橋の遥か前方に黄色いランナーが見えた。あれはU澤選手?スピードが違うから追いつけるわけないと走っていると、少しずづ姿が大きくなってきた。88km地点で追いつき、短いのでお先にというような会話して、9時間切りを目指して先行した。
川越市街地に入り、道は狭くなり、信号待ちが続き、焦れたが、まだ日没前で観光客で溢れる歩道をまさに縫うように走って、ゴールを目指した。
そして、無事9時間を切ってゴールできました。良かった良かった。
その後、車に戻って、着替えを持って、お風呂に入って、計測チップを返し忘れていたのに気が付いて、本部に立ち寄って、大江戸ナイトランに向かう選手を応援しつつ、その場を去って、レースを終えました。
●マメ対策
大失敗でした。
走っている途中から痛くて気になっていたのですが、ものの見事なマメができていました。
91kmでこれだけのマメというか水ぶくれができたことにショックでした。
川の道なら間違いなく裂けて最後は血が出ること必定。
マメ対策を根本から見直すことにします。
●アイシング
無料入浴券でホテルのお風呂に入りました。
水風呂があり、川の道対策として、初めてアイシングを試みました。
ただ根性がないので、水風呂に長くは入れませんでしたが、水風呂、熱い風呂に3セット入りました。
なんか効いている気がします。(笑)
筋肉痛や疲労が軽減されたかは、後日の結果が楽しみです。
【ひと言】
本大会に初めて参加しましたが、その運営は、アットホームで、参加していてとても楽しく、天候も穏やかさもあって、気持ちよく走ることができました。
主催者、ボランティアスタッフの皆様、本当にありがとうございました。
さて、個人的な走りについての感想ですが、91.3kmという長丁場をほぼ気を緩めることなく走り切ることができました。
その充実感とともに疲労度も最高でした。
しかしながら、このハイペースでは川の道フルは持たないこともよくわかりました。
あと8週間、ひたすら距離を踏んで、足のマメ対策も見直して、川の道フル本番に向けて準備していきたいと思います。
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4番という順位も、荷物を背負って信号で止まってのサブテンペース以上のタイムも凄いです。
さすがです。
そして、ペースが速いと周りにいるランナーも有名なお方ばかり。
エイドにこれだけ鬼コーチ陣がいたら、ぼくなら廻れ右して帰りそう・・・。
荒川の土手・・・川の道でまた同んなじ道を走れますねー。
「またこの道か~」って思っちゃだめですよ。懐かしんでください。
投稿: バカロード | 2016年3月12日 (土) 16時48分
バカロードさん、コメントありがとうございます。
無事完走できましたし、満足の走りができました。
天候に恵まれたのも要因としてありますがね(笑)
ウルトラマラソン界のスーパーアイドルのバカロードさんだと、道中の取り巻きが大変でしょうが、私の場合は、無名の新参者かつ知己の少ないランナーなので、大丈夫なんですよ(笑)
川の道は長丁場なのでまだまだどんな展開になるのかさっぱりイメージが湧きませんが、楽しもうと思います。
投稿: かずさん | 2016年3月13日 (日) 00時27分