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2016年2月 3日 (水)

【映画】ニューヨーク 眺めのいい部屋売ります

もう少し年齢を重ねたときに、この映画のような幸せを感じてみたいと思いました。

【映画】ニューヨーク 眺めのいい部屋売ります
全米ロングセラー小説を「ファイヤーウォール」のリチャード・ロンクレインが映画化。ブルックリンの最上階の部屋に暮らすカーヴァー夫妻。エレベーターがないため家を売りに出すことにするが、内覧日の前日、愛犬が緊急入院してしまう。出演は「ミリオンダラー・ベイビー」のモーガン・フリーマン、「恋愛適齢期」のダイアン・キートン、「セックス・アンド・ザ・シティ」のシンシア・ニクソン、TVシリーズ『HAWAII FIVE-0』のクレア・ヴァン・ダー・ブーム。

【ストーリー】
ニューヨークのブルックリンの街を一望できるアパートメントの最上階。画家のアレックス・カーヴァー(モーガン・フリーマン)と元教師の妻ルース(ダイアン・キートン)がこの理想的な家に住んで40年が経った。しかし、この建物にはエレベーターが無かった……。アレックスが日課としている愛犬ドロシーとの散歩を終え、5階にある我が家への階段をようやく上り終えて帰宅すると、姪のリリー(シンシア・ニクソン)が明日の準備のためにと訪問していた。夫の今後を心配したルースがエレベーターのある住居へ引っ越そうとアレックスを説き伏せ、今の住まいを売ることにしたのだ。そして明日が購入希望者のためのオープンハウスの日。リリーは、やり手の不動産エージェントであった。そんな折、ドロシーに異変が起こる。夫妻は5番街の行きつけの動物病院へとタクシーを走らすが、車は一向に動かない。どうやらマンハッタンへ渡る橋の上でタンクローリーが道をふさいでいるらしい。ようやく獣医に見てもらったドロシーはヘルニアを患っており、手術が必要と言われてしまう。翌朝、やる気満々のリリーがお客を
連れてやって来る。オープンハウスは一風変わったニューヨーカーたちで大賑わい。早速いくつかのオファーが入ると同時に、獣医からドロシーの手術成功の連絡を受け取り夫妻はほっと一安心。一方、いそいそと新居候補を探し始めるルースとアレックスをよそに、タンクローリー事故は一夜にしてテロ事件へと様相を変えていた。アレックスとルースの見晴らしの良い家は誰の手に渡り、そして二人の新居はどうなるのだろうか……。

【作品データ】
原題 5 FLIGHTS UP
製作年 2014年
製作国 アメリカ
配給 スターサンズ
上映時間 92分
映画公式サイト

【スタッフ】
監督 リチャード・ロンクレイン 
脚本 チャーリー・ピータース 
原作 ジル・シメント 
製作総指揮 モーガン・フリーマン 、 サム・ホフマン 、 リチャード・トゥーサン 、 ウェイド・バーカー 、 ゲーリー・エリス 、 ボブ・ギャス 、 ジュディ・バーチ・ギャス 
製作 ロリー・マックレアリー 
プロデューサー チャーリー・ピータース 、 カーティス・バーチ 、 トレイシー・マーサー 
撮影 ジョナサン・フリーマン 
プロダクション・デザイン ブライアン・モリス 
音楽 デヴィッド・ニューマン 
編集 アンドリュー・マーカス 
衣装 アージュン・バシーン 
キャスティング メアリー・ゲイル・アーツ 、 シャニ・ギンズバーグ 
字幕 石田泰子 

【キャスト】
アレックス・カーヴァー モーガン・フリーマン 
ルース・カーヴァー ダイアン・キートン 
リリー・ポートマン シンシア・ニクソン 
若き日のルース クレア・ヴァン・ダー・ブーム 
若き日のアレックス コーリー・ジャクソン 
Miriam Carswell キャリー・プレストン 
Blue Leggings アリシア・レイナー 
Zoe スターリング・ジェリンズ 
Jackson ジョシュ・パイス 
LARRY マイケル・クリストファー 
MAY ダイアン・チースラ 

【感想】
日常を描いた作品が好きな私にとって、外国とはいえ、同じ現代の都市生活が描かれた本作品は、好む題材の映画である。
好むが故に、細かいところにうるさくなるのであるが、本作品は、老齢の名優二人の好演が味わい深い作品であった。

ふと思ったことは、若いころから映画をよく見てきたつもりであるが、昔の映画の主人公はとにかく若い人が多かったように思う。
今は、世界全体が高齢化したのか、老年期や終活を描くような映画が、高齢化が進んだ日本はもちろん、ハリウッドでも多くなってきたように思う。
(振り返ってみれば、ヨーロッパでは前からある程度年齢を重ねた主人公の話が昔から多かった気がするが。)

本作品は、老齢の夫婦二人が、相手のことを慮って、住み慣れた住居を手放そうとする話なのであるが、それぞれが過去の若いころに思いを馳せるシーンがあるのだが、悲しいかな、この年齢になると実に素直に共感できてしまうのである。

黒人男性に白人女性が嫁ぐことへの無理解や夫婦が子宝に恵まれなかった苦悩の回想シーンなどは、本来なら演出的に批評したくなるところなのだが、素直に涙してしまうのである。

「周りに流されず自分らしく生きることこそが悔いのない人生」なのだと改めて思いました。

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