UTMBレース記録09(第10関門トリエンから第11関門ヴァロシーヌ)
大いなる勘違いで時間オーバーの危機が去り、何よりシャンペに戻るという大チョンボを免れ、いよいよ完走、そして栄光のフィニッシャーズベストをもらえることを夢見て、進みます。(笑)
トリエンを出発しましたが、仮設トイレに向かいました。リタイアでなくてよかった。いやいや、シャンペに戻ってリタイアしてたらとんだ笑いものになるところだった。よかったよかった。完走者のみが貰えるフィニッシャーズベストは今年は何色かなあ・・・。青色がいいなあなどと余計なことばかり考えて、汚れのひどいトイレで長居してしまいました。
いきなりの急登に、この直前の山で力を使い果たしたのか、さっぱり登れなくなっていました。まさに別人の状態でしたね。それほどこの前の山での頑張り過ぎたようですが、休まず着実に登り続けることにします。
ところが、私のちょうど前に、背が高く(190cmくらいか)頭が小さい10頭身くらいの格好いいスペイン系のお兄さんがいた。なんと私と同程度のペースで登っていた。
ちょうど私と彼を同時に抜き去ったランナーに道を譲った彼が、私を先にと合図してきたが、私は逆に彼に先にと合図した。
お互い登りが弱いことを自覚しているのが妙に親近感がわいた。
しばらく私が追走する形となったが、そのうち彼のペースが一段と落ちたので、私が先行した。私も他のランナーに抜かれまくりなのだが、この区間で唯一抜かしたのが彼でした。
恐らく彼はこの区間でリタイアでしょう。
結局、彼以外抜かすことなく、抜かされっぱなしでしたが、まだ写真を撮る余裕はありました。
でかいベルをのど元に付けられた牛は草を食んでいるだけでガラガラ、ジャラジャラと音を立てています。そんな音の風景がこのモンブランでは至るところでありましたね。
何やら建物が見えてきました。そろそろチェックポイントのカトーニュかと期待しました。
そのあと、ちょっとでこの山を越えて、裏手に回って、斜面を延々ントラバース気味に進んだ。
そんな中、なかなか見えてこないカトーニュのチェックポイントが周りに家などない急傾斜の牧草地のど真ん中にありました。
私の周りにランナーがほとんどいなくなって、制限時間ギリギリなのをこのときはまだ冷静に実感。
いよいよ下り基調になって、ここからは私の本領発揮。最初はかなり緩やかで、下りの苦手な外国人もほとんど抜けなかったが、終盤は激下りとなって、大爆走した。
制限時間が怪しくなってきたから、余力がどうのと言ってられなくなったからだ。
エイドが見えて、草地、おそらくゲレンデを直線的に激下って、第11関門のヴァロシーヌに到着。
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