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2015年9月17日 (木)

UTMBレース記録07(第7関門アルヌーバから第9関門シャンペ)

イタリアとスイスの国境であるフェレ峠標高2537mまで750m登った後、約20kmかけて標高1020mまで降りる長大な下りというUTMB名物区間。我々のような遅いランナーだと2回目の夜間走となり、眠くて辛い区間でした。

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18:09 アルヌーバを出るとすぐに大きな川を渡渉(といっても橋を渡るので濡れません)しました。

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18:14 のっけから急登で、ランナーは前傾姿勢で太ももを手押ししながら登っていきます。登りは激弱の私はガンガン抜かれました。

この辺りで、クールマイヨール手前で付いて行ってた日本人女子ランナーが失敗したと天を仰いでいた。聞くと、水を補給し忘れたとのこと。逡巡してましたが、結局エイドに戻っていきました。その後はどうなったのだろうか?抜かれたような気もするし、抜かれなかった気もする。

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18:32 あの低い辺りがフェレ峠だろうか?

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18:59 だいぶ登って振り返るとアルヌーバはだいぶ下の方ですね。雲が多いけど、夜は雨かと少し心配してました。

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19:50 さらに高度を上げました。

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19:51 右にパーンして、モンブラン山群の巨大双耳峰

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19:51 さらに右にパーンして、フェレ峠方向。いよいよ傾斜が緩くなってきたからそろそろフェレ峠か?

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20:08 フェレ峠(標高2537m、100.7km地点)に到着!スイスです。

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20:08 ここから長い下りの始まり。ベスパプロを飲んで気合を入れて下ることにします。

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20:14 もうすぐ日没。夕焼けが綺麗です。

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20:37 なだらかな下りが続きます。走りながら撮ったので手振れすいません。m(__)m

とにかくこの長い下りで時間を貯金したかったので、走りました。日没になったころ、La Peuleに簡易エイドがあり、そこで水をいただき、ヘッドライトを装着し、何人かゆっくり休憩しているランナーをパスして、先に進みました。シングルトラックを快調に走っていると、数人の男性外国人ランナーが引き返してきた。コースは崩落しているから、コースじゃないとの判断らしい。後続ランナーも続々と到着し、主にフランス語で話している。そのうち若い女性ランナーが間違っていないと思ったのか勇敢にも先頭を切って進み始めた。我々もそれに続くが、そのうち男性外国人ランナー達はやはり違うと言って、スマホでコース検索し始めた。先頭の女子ランナーは進み始め、日本人女子ランナーら数人が続いた。私は分岐はなかった自信があったので、6番目くらいで、付いていくランナーの最後尾となって付いていくことにした。

なかなかコース標識が出なくて、心配になったが、やがて登り始め(このコース標高150mの登りがある)、その直後にコース標識が出て、一安心。登りも緩やかなのでガシガシ登り、やがて激下りが出て、安心して下りのスピードを上げた。2人を抜かして、川の沿いの広いなだらかな道に出て、前の光を追っているとエイドはもうすぐとの声をかけられると、明かりが見えてきた。

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22:05 La Fouly(ラフォーリー)だ!

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22:05 第8関門のLa Fouly(ラフォーリー)第8関門(制限時間22:30、110.1km地点、標高1600m)に到着しました。水が持ちました。ハイドレに目いっぱい給水して、進みます。

舗装路をしばらく進むと、石がゴロゴロしている林道に入りました。下り基調なのですが、疲れと眠気は治まらず、歩くことしかできなくなって進みます。もう無理だと思い始め、後続ランナーに抜かれても何もできず、ただ歩くしかできなくなっていた。こりゃ完全に無理だなと思い、手持ちの高低図に書いてあるPraz de Fortという場所でリタイアすると決めて進んでいた。

やがて斜面をトラバース気味に進む感じに変わって、登りも出てきて標高が上がって、川の音が下から聞こえるようになってきた。

テンション落ちて歩いていたのだが、ここで、目が覚めた。なぜなら、左斜面は岩壁になり、右斜面は水音がかなり下から聞こえてきたから。つまり岩盤なので、右斜面は滑落するほどの急斜面で滑って落ちたら死ぬなと。(登山の経験からの予想です。)

一層慎重に進む。あとで地図を見直すと、右斜面が落ちたら死ぬほどの急斜面だったのは、一部(数か所)のようだったが、目が覚めてよかった。

鋭角に曲がる谷では、反対側にランナーの明かりが見えたりした。

やがて、林道が終わり、街の明かりが見えてきた。Praz de Fortだろう、ここでリタイアとエイドを探すが、単なる通過地名だったようで、深夜にもかかわらず村人の何人かは外に出ていて拍手してくれていたが、村は真っ暗で、エイドはおろか、スタッフすらいなかった。

しかたないので、街を抜け、リタイアはシャンペとそのまま進むことに。

谷すじを川を挟んで整備された林道を進む。ダラダラ歩いていたので、何人ものランナーに抜かれるが、シャンペでリタイアする気満々の私はどうぞどうぞで譲っていた。

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小さな集落(Issert)に入ると舗装工事中で舗装が剥がされていた(別の場所の記憶違いかもしれない。)場所を通過し、やがて師匠がたどり着きそうでたどり着けにシャンペへの登りに入りました。

山の中腹に明るい光が見えるので、きっとあれがシャンペだろうと思いつつ、樹林帯の中に入ると、最初は急登だったのが、曲がる度に傾斜が緩やかになって、そろそろシャンペかと思わせるような曲がり方が続いて、まだかよーと思っているうちにシャンペに到着した。

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リタイアしようと思って、今まで食べなかったエイドの温かいスープをもらった。師匠をはじめ日本人は味が薄いと不評でしたが、私には美味しかったです。これぐらい薄味じゃないと、疲労しきった胃腸には受け付けられないから、かなりランナーに配慮した味だと思いましたね。

2003番の日本人ランナーは先着していて、奥様のサポートを受けているのを横目に、とりあえず、テーブルに突っ伏して、5分くらい寝てみた。

少し元気が出てきて、リタイアは次のエイドに持ち越して、とにかくやれるところまで頑張ろうと思って、進むことに決めた。

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