デジャブな夢を見たことになっている(記憶の改変)
スイスから日本に帰る機中にいて、これを書いている。
隣の席の師匠と今回のレースについて語り合いつつ、機内食を食べ、ひと眠りしたところである。
この記事の前に最後の一山の軌跡を書き綴って眠りについたところ(アップしたのは日本についてから)なのであるが、私の中で不思議なことが起こっているので、もう一眠りできる状況であるのだが、忘れないうちに書き綴っている。
実は最後の一山で迷うことは、自分の中ではわかっていたことになっている。(夢見たのか想像したのか不明)
最後の一山で迷子にならないために、他のランナーの動向を見極めて、動くことこそが肝要だと事前に決めていたことになっている。
その証拠に、山頂の景色は、事前に想像(夢)したリ通りであったという記憶になっている。
しかも登場人物は違っているので、現実と混同したことになっていない。
行ったことがない山頂の景色は、当然初めて見る景色であるはずなのだが、記憶では見たことがあるものになっているのだ。
だから、実際のレースでは他のランナーの動向を見極めて、動いた。しかし、その結果、リタイアとなっている。
いったい、これはどういうことか?
心の整理がいまだにつかず、記憶自体を自分の都合のいいようにねつ造しているということか?
UTMBのゴール直前でのリタイアのショックは私自身にとって相当に大きいのかもしれない。しばらくこの悪夢には悩まされそうな気がする。(笑)
追記:
今回のUTMBでもレース中、何百枚も写真を撮っていながら、リタイアまでの最後3時間は1枚も写真がない。なので45時間も一睡もしていない意識が朦朧としていた中の記憶をたどるしかない。
記憶がないが実際に相当に追い込まれて余裕がなかったのだろうし、夢だったのではと今でも思うのだ。
ちなみにレース中最後の写真は以下の写真である。
最後の一山の手前のモンテ峠を登っているところ。(30日11時53分)
右手の山が最後の一山のラテットオーバン(標高2130m)
山頂に見えるところから距離2km以上、標高もさらに300m登る必要があったことを実際には知らなかったはずなのだが、今の記憶では予見していたことになっている。
次の写真は15時10分のリタイアランナーの送迎バンの写真。予備関門で足止めされ、灼熱のテラスで大の字になって、空を見上げて、待っていたのち、到着ランナーが3人になったので500m先の最終関門に送られ、関門閉鎖の片づけを終えたそこのスタッフによって関門到着のバーコードチェックが行われ、そのあとバーコードを切り取られた。(私が最初の到着ランナーであったがチェックは最後になっていた。)
恐らく足止めされなければ最終関門の到着時間は15時過ぎころだと思う。
やはり最後まで、ゆっくりでも走れば、もう少しギリギリ、いや間に合ったかもしれない。
「たられば」を語っても仕方ないのだが、考えていないと記憶を変えて、忘れさせようとしている自分がいるようなので、しばらく耐えてみようと思う。(笑)
« 夢だと思ったUTMBリタイア | トップページ | 実際のUTMB2015のレース風景 »
「トレイルラン」カテゴリの記事
- 信越五岳トレイルランニングレース 100mile 完走記後編(2019.09.23)
- 信越五岳トレイルランニングレース 100mile 完走記前編(2019.09.22)
- 信越五岳トレランレースの完走率及び関門通過記録(2019.09.21)
- 信越五岳トレイルランニングレース パタゴニアCUP 2019 100マイル GPS計測記録(2019.09.19)
- 第2回日光白根山フォトロゲイニングで初表彰台!(2019.09.08)
お疲れ様でした。
悔しいお気持ちお察しします。
デジャブ、私も昨年体験しました。ゴール間近で、どうみても初めてのコースなのに前に走った記憶があり、先のコースも知っている…。私の場合は走っている時に感じましたが、恐らく睡眠不足により脳が見せた幻覚だと思っています。
今回の悔しさをバネに頑張って下さい。かずさんなら次回は完走間違いなしです。今回160km楽しんで、またチャレンジできるのですから羨ましいですよ!
投稿: tsune | 2015年9月 2日 (水) 23時00分
tsuneさん、コメントありがとうございます。
そういえばトルデジアン完走記にそんなことが書いてありましたね。
実は私も走っているときにデジャブ状態でした。
でも初めてなのでそんなことはないと思いながらも、やはりデジャブを体験したんだと思って書いた次第です。
確かに次回があれば、今回の経験を生かして、いろいろなことにチャレンジしたいですね。
投稿: かずさん | 2015年9月 5日 (土) 02時04分