歴史も現代も大切という話
ある老人ホームでこんな話があったそうだ。
96歳のAさんは認知症が進みトイレでちり紙を床に捨てるという問題行動が起きていた。
その状況を介護職員たちは「汚れた紙だと分からずにまた使おうとしている」「便器に捨てたら詰まると思ったから」などの意見が出ていた。
ある大先輩が昔農家の親せきに行ったときに排泄物を肥料にする関係でちり紙は絶対に便器に捨ててはいけないという子供時代の体験を思い出し、ちり紙を入れる箱をトイレにおいてみたらどうかという話になった。
その後、Aさんは必ず箱にちり紙を入れてくれたそうだ。
「人に寄り添う」とは寄り添う人の思いのありようだけでなく、しっかりとしたその時代への学びが大前提になるということだろう。
そしてそれは逆もいえる。子どものころには存在しなかったゲームやスマホ、LINEやツイッターがどれだけ子供たちにとって重要で影響力のあるものであるかの確かな想像力、その前提となるそれらへの関心も重要ということだろう。
巷をにぎわす安保法制にも同じことが言えるのではないか?
「若者よ、歴史を学べ!大人たちよ、現代にも関心を持ちなさい!」
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