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2015年2月

2015年2月27日 (金)

トレラン・ウルトラ大会の出走予定一覧

子どもたちの受験も無事終了ということで、2015年のランニング大会参加スケジュールを発表します。(笑)

1月25日 第35回館山若潮マラソン(完走)
3月 8日 第7回 房総丘陵トレイルランレース
4月 5日 第9回エコ・ジャーニー12時間走チャレンジ100km
4月12日 ハセツネ30K【ふるさと納税枠】30km
4月19日 外秩父七峰縦走ハイキング大会 42km
5月10日 第7回道志村トレイルレース 42km
6月 7日 第22回奥武蔵ウルトラマラソン 78km
6月21日 第32回冨里スイカロードレース 10km(抽選)
6月29日 第2回スパトレイル〔四万to草津〕STSK72K 72km
7月18日-19日 上州武尊山スカイビューウルトラトレイル 122km(未登録)
7月24日 富士登山競走 21km(未登録)
8月28日-30日 UTMB(ウルトラトレイル・デュ・モンブラン)168km
9月12日-13日 夢の島グリーンチャリティリレーマラソン 24時間走(未登録)
9月26日-27日 2015年ウルトラトレイル・マウントフジ STY 88km(抽選)
10月31日-1日 ハセツネ 71.5km(未登録)
11月??日+1日 瀬戸内行脚 220km(実施時期未定)
11月??日+1日 第10回神宮外苑24時間ウルトラチャレンジ 24時間走(実施時期未定)

昨年は大会参加12レースでしたが、今年は計画段階で17レースも。
登山する暇無いな・・・、いや体力財力、大丈夫か?

期限を過ぎてしまい申し込めなかったレース(おんたけ100kとか)もありますが、8月末のUTMBに向けて、ベストコンディションとなるように、うまくレースを利用して体調を高めていきたいですね。

さて、まずは今年最初のトレランレースとなる房総丘陵トレランが楽しみです。

2015年2月26日 (木)

禁酒3日目で終った(笑)

めまい発病事件でずいぶん痛い目にあった私は、医師からストレスが原因だと言われ、それは何かと考えたとき、酒が弱いのに最近酒を飲み過ぎていたのが、めまいの要因だと思い、急遽禁酒することにした。

その3日目の昨日、長男坊の大学合格に嬉しくなって、祝杯挙げちゃいました。

まあ、祝い事ということで、神様、お許しください。

明朝、めまいが起きなかったら、いいな。(笑)

2015年2月25日 (水)

大学合格!高校合格!バンザイ\(^o^)/

大学合格!高校合格!バンザイ\(^o^)/
すでに次男坊の高校受験は志望していた県立高校は合格していたのですが、長男の大学受験の方は合格がまだでした。
そして本日、長男坊の志望大学の合否発表があり、無事合格でございました。
志望校より低い偏差値の大学には落ち続け、家族をハラハラさせながら、本命には合格するという、長男坊らしい一発逆転男の面目躍如でした。

努力不足のお小言でも少し垂れようかと思っていましたが、これはもはや彼にとって最高の伸ばすべき長所であると確信できました。

このまま、彼の抜きんでた長所として自身の成長の原動力にしてもらえれば、何も言うことはありません。そのままでいいです。

いや、小さくまとまった私なんぞには想像も出来ない才能の塊かも知れませんが私には判りません。(笑)

という訳で、嬉しいことに我が家のW受験はそれぞれがそれぞれの長所を生かして志望校に受かるという最高の形で終わりそうです。

みなさま、ありがとうございました。m(__)m

新しいトレランシューズ(サロモン XT WINGS 3)

今年参加のUTMB用のシューズとして、新しいトレランシューズを買いました。
Dsc05818

レース用シューズとしては、実に5年ぶりのトレランシューズ購入です。
(前回は、モントレイル マウンテン・マゾヒストGTX初代で、約4年間、トレランではUTMF、おんたけ、八ヶ岳など多数のトレラン大会はもちろん、百名山も20座くらいは登った友でした。)

マゾヒストはすでに引退し、現在のレースシューズはマゾヒストの少し前に購入した同じモントレイルのストリークです。

ストリークは、マゾヒストのプロトタイプシューズであり、4年間使い込んだマゾヒストと酷似していることから当初から馴染んで、安心感抜群で気に入っており、UTMB本番シューズとして、最有力候補です。

しかし、UTMBは168kmと長丁場であり、靴紐のないタイプのシューズである、サロモン XT WINGS 3 を試しに購入しました。

私がトレランシューズで重視するのは、見た目よりフィット感、そしてグリップ力より耐久性です。

かかと着地ランナーである私にとって、アウトソール(靴底)のかかと部分に耐久力があるかが重要なのです。かかとがすぐに磨り減っては、グリップ力がすぐに落ちてしまうからです。

最近のトレランシューズはグリップ重視の傾向が見られ、その結果、かかとの耐久性がなくなっております。(恐らくシューズメーカーの戦略なのでしょう。耐久力をなくし、買い替えを促進させようという(笑))

Dsc05815
サロモンも例外でないのですが、この XT WINGS 3 はかかと部分が硬い素材(黒い部分)でできており、耐久性に期待できそうで、購入したしだいです。

とりあえず、ジムの室内履きで試して、トレイルでは3月8日の房総丘陵トレランで試そうと思います。

うまく足にフィットして、快適に走れて、フランス遠征に持っていけることが決心つくような結果になれば嬉しいですね。

2015年2月24日 (火)

トレラン大会指針(環境省)の内容

国立公園内におけるトレイルランニング大会等の取扱いについて(概要)

平成27年2月15日付け 環境省国立公園課

1 作成の背景・目的
○狭隘な登山道等で、多人数で競走するトレイルランニング大会等(以下「トレラン大会等」)を開催することによる、登山道とその周辺の自然環境への影響、公園利用者の安全で快適な利用の妨げが懸念されている。
○国立公園の適正な管理の観点から、国立公園内で開催されるトレラン大会等の取扱いをとりまとめることにより、自然環境の保全及び快適な公園利用環境の確保を図る。

2 取扱いの前提となる事実関係等
○国立公園内の歩道(登山道等)は、地域特性等に応じた徒歩利用を目的に公園計画に位置付け、管理者によって維持管理されており、トレラン大会等の集中的な走行利用は想定して計画・管理されていない。
○トレラン大会等による周辺の自然環境への影響、歩道の維持管理上の問題、他の公園利用者(登山者等)との接触事故、静穏の妨げ、混雑等が懸念されており、既に個々の現場では関係者による調整が行われているが、統一的な指針がないため、関係者間で軋轢が生じることがある。

3 取扱いの基本的な考え方
○今回の整理は、国立公園内で開催される、トレラン大会等を対象として扱う。
○地方環境事務所等では、本取扱いに基づき、各国立公園の自然環境や利用状況等の特性を踏まえ、実際のトレイルランニング大会の主催者等からの相談に対応するとともに、関連する許認可の運用等に関する細部解釈の指針として活用する。
また、地方環境事務所において国立公園ごとに作成される「国立公園管理運営計画」の作成や改訂の際には、トレラン大会等のルートや期間等についての詳細な指導事項や地方自治体との連携等について、記載することとする。
○さらに、都道府県にもお知らせし、国定公園や都道府県立自然公園の中で開催されるトレラン大会等の取扱方針の検討の参考にしていただく。

4 取扱い方針
○コース設定に関する基本的な考え方
・国立公園の中でも厳正な保護を図っている特別保護地区及び第1種特別地域、それに準ずる自然環境をもつ場所は、原則回避。
・ただし、部分的に通過する際に、植生帯への踏み出しや土壌浸食の防止措置が講じられている等により自然環境等への影響が発生しないと考えられる場合には、地域の状況に応じ判断。
○コース設定の際の配慮事項
以下の場所については、コース設定しない。
・保全対象として重要な自然環境である場所(湿原や泥濘が多く存在する湿潤な環境、高山植物群落等)
・歩道の複線化や拡幅が懸念される場所
・既に洗掘を受けている場所等、負荷に対して脆弱な環境である場所
・崩落や落石のおそれのあるガレ場や、傾斜地で狭隘な路線区間
○トレラン大会等の開催にあたっての配慮事項
・トレラン大会等の開催については、他の利用者(登山者等)が多い路線や混雑期を回避する。
・開催日時、コース、他の利用者(登山者等)への留意事項をウェブ等により、十分に周知する。
・トレラン大会等の主催者、参加者及び応援者が遵守すべきルールを設定し、公園利用の安全性及び快適性を確保する。
○その他の配慮事項
・専門家等から意見聴取し、野生動植物への影響の回避に努める。
・歩道管理者、土地所有者、関係地元自治体等と十分な事前調整を行う。
○モニタリングの実施
トレラン大会等の開催による自然環境等への影響について、把握している情報に応じたモニタリングを大会主催者により実施する。
・大会主催者の事前調査により、モニタリング対象及び地点を抽出する。
・大会主催者は、事前事後の写真撮影などにより影響を評価する。
○モニタリングにより、万一環境の改変等が確認された場合は、大会主催者による原状回復を行う。

5 大会等の開催・運営にあたり求められるその他の配慮事項の例
○主催者に求められる配慮事項の例
・地域特性を踏まえ、参加人数制限を検討すること
・密集するスタート付近は、林道等自然環境への影響の少ない場所とすること
・適切な数のトイレを設置し、適切な管理を行うこと
・参加者、応援者の靴底洗浄をしてもらうこと
・住宅地や希少な野生生物の生息地では応援させないこと
・自然環境の保全のための監視員を設けること
・事故等が発生しやすい場所をコースとして設定しないこと
・競技中に緊急事態があった場合、速やかな対応ができる体制とすること
・参加者、応援者、その他の利用者が混乱を生じさせないように案内表示等を設置すること
・歩道管理者立ち合い等による安全点検等を事前に行うこと
・悪天候などに対して、自然環境保全や安全確保のための中止が速やかにできる体制とすること
・参加者や応援者に、大会運営上の自然環境や安全確保への配慮事項を周知徹底させること
・大会等スタッフであることが分かるようにすること
・ゼッケン等を着用することにより、参加者であることが分かるようにすること
・ウェブ、利用拠点、交通機関等において、大会の開催日時、コース、留意事項、連絡先について、十分な周知を行うこと
・主催者、参加者等の責任を明確化すること
・事前調査を行い、十分に収集した情報をもとに、コース選定すること
・関係行政機関等に対する諸手続等は、参加者募集開始前に十分な期日の余裕をもって終わらせておくこと
・参加者、応援者に、所定の場所でトイレをすることを周知すること
○参加者に求められる遵守事項の例
・レース中においても、他の公園利用者への配慮を心掛けること(特にすれ違い時など)
・コースから外れないこと
・トイレは所定の場所で済ますこと
・ゴミは持ち帰るか、主催者が準備する所定の場所に捨てること
・ストックはキャップを装着し、使用可能場所のみで使用すること
・他の公園利用者とのすれ違いでは、他の利用者を優先させること
・集団、並列走行をしないこと
・ゼッケン等を着用し、参加者であることが分かるようにすること
○応援者に求められる遵守事項の例
・主催側のルールを遵守すること
・レース中においても、他の公園利用者への配慮を心掛けること
・歩道外への立入りはしないこと
・トイレは所定の場所で済ますこと
・ゴミは持ち帰るか、主催者が準備する所定の場所に捨てること
以上(※PDF化された指針からテキストのみを引用)

【ひと言】
参加者としては、これまでの意識とあまり相違は感じない。(○参加者に求められる遵守事項の例)
主催者としては、そうした運営に携わったことがないのでよくわからないのだが、禁止事項や事実上義務化される部分が明確となり、業務量は相当増えたのではないかと思われる。
例えば、コース制限区域の明確化、参加人数制限、靴底洗浄、トイレ設置、管理者とのコース事前確認、モニタリング等は主催者が解決すべき事項となり、当然に負担増となり、それは最終的に参加費の増額にもつながりそうだ。
国立公園ならではの自然環境の保護の観点からの指針となっており、それ自体は妥当だと思うが、主催者の一部は負担増を避けて、規制の無い国立公園以外でのトレラン開催が増えてくるのではないだろうか。

2015年2月23日 (月)

めまい(回転性眩暈)

今朝、いつものようにベッドの二段目から後転半ひねりで床に着地して、トイレに入ると、床が回転していた。
なんだ?
もう一度目を開けるも、やはり床が回転していた。
再度目をつぶって、考えた。
床が回転しているように見えているようだが、実際に我慢してずっと目を開けていれば、床が一回転しているところが見えるのだろうかと、思い切って今度は長いこと目を開けて床を見つめていたが、床は回転しているように見えるが、決して一回転はしなかった。

とりあえず歩けるので出勤し、現場でクレーム処理に尽力したのであるが、結局一日中、地面が揺れており、吐き気も続くので、耳鼻咽喉科に行った。(病院に電話するとめまいの症状が出ているうちに診察に来るようにといわれたので)

診察は目の動きでめまいの状況を確認しつつ、頭を右に左に動かしての診察となった。
診察結果は、症状的に脳の病気の可能性は薄いと思われる。右の内耳の不調がめまいの原因だろう。内耳の薬を処方してもらった。
ただし、手足がしびれるなどの症状が出たら、脳外科に行くようにとも言われた。
【処方された薬】
・メチコバール錠 抹消神経を修復して、しびれ、痛みなどを改善するビタミンB12製剤
・メリスロン錠 内耳の血流を良くし、めまいを改善
・セルシン錠 精神や体の緊張をほぐしたり、不安をやわらげる
・プリンペラン錠 吐き気、食欲不振、腹部膨満感などの症状を改善

恐らく、良性発作性頭位めまい症でないかと思われる。

【良性発作性頭位めまい症】(めるくマニュアル医学百科家庭版より引用)
良性発作性頭位めまい症(BPPV)は、よくみられる病気です。頭の位置が変化して内耳にある後半規管が刺激されると、それに反応して、短時間の回転性めまいが生じます。

頭を動かしたときに、自分自身か周囲のものが回転しているような感覚が短時間生じます。
吐き気や嘔吐がみられることがあり、眼球の動きが異常になることもあります。
診断は、症状の内容と症状が起こる状況、および身体診察の結果に基づいて行われます。
多くの場合は、エプリー法を1回または2回行うことで症状が消失します。
回転性めまいとは、自分自身か周囲のもの、またはその両方が動いているか回転しているように感じられる感覚をいいます。

この病気による発作の多くは、朝目覚めて最初に寝返りをうったときや、棚の高いところに手を伸ばそうとして頭を後ろにのけぞらせたときなど、頭の位置を変えたときに引き起こされます。良性発作性頭位めまい症の多くは、正常であれば内耳の一部分(卵形嚢と球形嚢)に収まっているカルシウム粒子(耳石)が、そこから離れて内耳の別の部分(後半規管)に入ったときに生じます。内耳には3つの半規管があり、これらはバランス感覚の維持に関与しています(耳、鼻、のどの構造と機能: 耳の内部の構造を参照)。そのうち後半規管は、前半規管や水平半規管と異なり、はがれた耳石が就寝中に重力によって入り込みやすい位置にあります。耳石がたまると粉っぽい泥状なり、それがさらに固形のかたまりになることがあります。頭を動かすと後半規管の中にある液体が動きますが、耳石のかたまりがあると、この動きが大きく感じられます。その結果、後半規管の中にある神経受容体(有毛細胞)が過剰に刺激され、脳は、頭が実際よりはるかに速く動いているように認識します。この情報は眼の視覚情報や関節の位置情報と矛盾し、そのために短時間の回転性めまいが発生します。耳石は加齢とともに卵形嚢と球形嚢からはがれやすくなります。また、耳の感染症、耳の外傷、長期間の安静、耳の手術、頭部の外傷、内耳の動脈の閉塞などが原因となって耳石がはがれる場合もあります。

このタイプの回転性めまいが起こると、怖いと感じる人もいますが、通常は無害で、自然に消失していきます。めまいの際に、吐き気や嘔吐、特定のタイプの眼振(眼球が一方向にすばやく動いてから、ゆっくり元の位置に戻る現象)を伴うこともあります。回転性めまいは頭を動かしてから5~10秒後に始まり、1分以内に治まります。発作は数週間で自然に消失するのが通常ですが、ときには何カ月も続いて、吐き気と嘔吐のために脱水をきたすこともあります。難聴や耳鳴りは起こりません。

【ひと言】
左膝痛に続いて、めまいと今夏のUTMB(モンブラン一周レース)168kmに向けて、さらなる困難が加わった。
いやあ、練習したくてもできないが、これも試練だ。
薬効いてくれればいいな。

【書評】仕事は楽しいかね? デイル・ドーデン/著 野津智子/訳

Sigoto
格子柄のズボンにポロシャツ姿の老人マックスが、仕事にも人生にも行きづまりを覚えている「私」に対して展開する、一夜だけの講義。そこには、目からうろこの落ちる考え方がぎっしり詰まっている。
「明日は今日と違う自分になる」、「遊び感覚でいろいろやって、成り行きを見守る」、「成功とは、右に倣えをしないこと」

試みること。

何度も「コインを投げる」こと。
コカ・コーラもリーバイスのジーンズも、単なる偶然の産物ではない。ちょっとしたチャンスに気がついて、ものにできるかどうか。問題はそこなのだ。

本編は以下の14章からなっている。
1 仕事は楽しいかね?
2 人生とは、くだらないことが一つまた一つと続いていくのではない。
  一つのくだらないことが<何度も>繰り返されていくのだよ。
3 試してみることに失敗はない
4 明日は今日と違う自分になる、だよ
5 これは僕の大好きな言葉の一つなんだ。
  「遊び感覚でいろいろやって、成り行きを見守る」というのがね。
6 必要は発明の母かもしれない。だけど、偶然は発明の父なんだ。
7 目標に関するきみの問題は、世の中は、きみの目標が達成されるまで、じーっと待っていたりしないということだよ。
8 きみたちの事業は、試したみた結果失敗に終ったんじゃない。
  試すこと自体が欠落してたんだ。
9 あの実験で学ぶべきことはね、
  「あらゆるものを変えて、さらにもう一度変えること」なんだよ。
10 それはね、「あるべき状態より、良くあること」なんだ。
11 もし宇宙が信じられないような素晴らしいアイデアをくれるとして、きみはそれにふさわしいかね?
12 覚えておいてくれ。
  「試すことは簡単だが、変えるのは難しい」ということを。
13 新しいアイデアというのは、新しい場所に置かれた古いアイデアなんだ。
14 きみが「試すこと」に喜びを見い出してくれるといいな。

【ひと言】
 本著は、あらゆることを試し、成功するまで試せと言っている。
 そのとおりだと思う。

 昔、ある人が言っていたことを思い出した。
 「私はおみくじで大吉しか引いたことがありません。大吉が出るまで引いていますから(笑)」

 成功は努力のたまものである。
 つまり人は成功するために努力して完璧を目指す。
 完璧に出来るようになって物事がうまく行きはじめる。
 しかしながら、完璧とはダメになる過程の第一段階なのである。

 完璧さへの慢心に気をつけなくては・・・

追記:
 自分のことを考えると、試すことは好きであるのだが、仕事では試すことをしばし躊躇していると思う。
 一方、大好きなランニング、特に超ウルトラやトレランでは試すことに躊躇が無い。
 もちろん、失敗もあるのだが、誰よりも徹底的な対策を準備して実行した結果、スパルタスロン(246km)という最難関ウルトラマラソンを完走できた。と思っている。
 それと同じことが、本著にはとてもわかりやすく書かれていた。

 そして、逆に仕事では成功しようと思っていないのだと思う。
 思っていないものは、手に入ることは無い。

 でも良いのだ、幸せは自分自身の内面の充実がまず第一歩だと思っているのだから。

2015年2月21日 (土)

ランニングポリスに捕まりたくないっす(東京マラソン)

明日は第9回東京マラソン。あいにく天気は悪く予報では雨になりそうらしい。

私は八回連続で抽選に外れたのであるが、今年はランナーに紛れて走って写真撮ろうかと思っていた。

ところがタイトルのとおり、テロ対策で警察官60人以上がランナーとして走るらしい。
Dsc05828

ゼッケンなしでランナーに紛れて走るとさすがに不審者と映るだろうなあ・・・。

という訳で東京マラソンはテレビ観戦することとし、天気の悪い午後はうえちゃんのお誘いに乗ってジムの無料体験で走ることにします(笑)

ところで、この東京マラソン、そろそろ来年くらいには当たりませんかね。いつまでたってもブログで記事書けないじゃないですか(笑)

神様、事務局様、来年はどうかよろしくお願いいたします。m(_ _)m

2015年2月20日 (金)

【書評】計画と無計画のあいだ 三島邦弘/著

Keikaku
サブタイトルは『「自由が丘のおがらかな出版社」の話』となっている。

著者は小さな出版社の社長さんである。小さな出版社と言ったのは、社員8人だからであるが、このミシマ社の出している本は、すべてがヒットしている恐ろしい出版社である。

内容は、起業と起業後の著者とそのお仲間の歩みがとてもユーモラスなエピソードと文章で綴られていて、とても面白い。
こんな人達が作る本を読みたいと心の底から思った。

ミシマ社の本はきっとお奨めです。

以下、本エッセイのエッセンスが凝縮している第11章「計画と無計画のあいだ」から引用する。

もともと人生なんて初めての連続ではないのか。
本来、初めてのことに対応するとき、頼りになるのは自分の感覚しかないだろう。
初めて降り立った外国の地で、目には見えないところにあるはずの、最適な宿を見つけられるか。財布面でも安全面でも適切な宿を見つけられるか。それは情報収集力ではなく、感覚勝負といえる。
つまり、無計画線を支えるのは、感覚なのだ。感覚が無計画の線を遠くまで延ばしてくれる。

Dsc05644
計画線のない状態。
これは、糸の切れた凧みたいなもので、風に乗ってどこまででも飛んでいくかもしれないが、逆に、どこにとんでいくかもわからない。戻ってくる場所もない。つまるところ、コントロール不能。それは自由とはいわない。たんなる暴走だ。

暴走は、誰も幸せにはしない。もちろん自分自身も。
人が自由を感じながら生きるということも、この凧揚げの例とそれほど離れていないだろう。

「計画と無計画のあいだ」を揺れ動いているとき、人は初めて自由を感じうる。そして揺れ動く二つの間隔が広ければ広いほど、自由度は高い。

これが、この五年間をふりかえる最中に得ることのできた、ぼくなりの発見だ。

この発見以降、分からないことだらけだった自分のこと、会社のこと、社会と自身のかかわり、といったことが、少しだけわかった気になれた。

後悔や失敗、不況や時代や環境も、ぜんぶ計画線の内側に入れてしまえばいい。
そして、その分、無計画線を延ばしてやるのだ。数字では絶対に測りえない無計画線を。

間違いなく、それは世界の広がりをもたらすし、きっとそれだけが本質的な意味での世界の広がりをもたらす。

計画と無計画のあいだで揺れ動くことを恐れず、行動し続ける人たちのもとへ。毎日のように、やわらかな温かみを引き連れて。

【ひと言】
最初のサラリーマン時代は若かったこともあり起業したいと不肖の私は思っていた。それでも最後はきっちりボーナスを貰って退職し、ニュージランドに旅立って、3ヶ月滞在した経験がある。
一方、この著者は起業は無理だと思いながら、ボーナスが出る1ヶ月前に突如会社を辞めて、世界に旅立った。
その後は、自分の作りたいと思った本を作るため、出版社を立ち上げて、かなりユニークで面白い社員たちと全力で本を作っている。
計画、計画に縛られる訳でなく、無計画ではあるが先の見えない暴走ではなく、自由に全力に進んでいく。
他者への影響力は著者と異なり皆無だが、私も計画と無計画のあいだに、ただ夢を追って生きている気がした。(笑)

2015年2月19日 (木)

千葉県立高校入試合格発表(前期)

今日は千葉県の公立高校の前期入学試験合格発表の日でした。

混み合う朝の通勤電車にも、心落ち着かない感じの中学生たちがちらほらいましたね。

我が家の次男坊もその一人でした。

今まで家では勉強しないという主義を緩めて、後期試験に向けて、家でも勉強しているくらい、前期入試の出来が悪かったようでしたが、友達と受験した志望校に合格発表を見に出かけました。

そして、さきほど、連絡がありました。

無事合格だったようです。

おめでとう!

よく頑張ったと思います。父もうれしいです。良かった、良かった!

追記:
 残念ながら不合格だった生徒のみなさんも、後期試験(3/2)に向けて頑張ってください。
 きっと努力は報われますよ。

2015年2月18日 (水)

UTMBポイントレース一覧(2015年日本)

UTMB(ウルトラトレイル・デュ・モンブラン)2015年の参加資格レースとポイントの一覧です。
UTMB公式サイトのエントリー画面(英語版)の国別(JAPAN)で抽出した原文ママの抜粋です。
(万一漏れがあったらごめんなさい。m(__)m)

March 2013
・IZU TRAIL JOURNEY 10/03/2013 2 Points Japan Trail 70km / 4200m D+

April 2013
・HIRAODAI TRAIL 21/04/2013 1 Points Japan Trail 40km / 2611m D+
・ULTRA-TRAIL Mt. FUJI shizuoka to yamanashi 26/04/2013 3 Points Japan Trail 85km / 4860m D+
・ultra-trail mt. fuji 26/04/2013 4 Points Japan Trail 161km / 9164m D+

May 2013
・DOUSHIMURA TRAIL RACE 12/05/2013 1 Points Japan Trail 41km / 3150m D+
・OXFAM TRAILWALKER JAPON 15/05/2013 0 Points Japan Trail 100km / 4300m D+

June 2013
・OSJ OKUKUJI TRAIL 02/06/2013 2 Points Japan Trail 50km / 4200m D+
・THREE PEAKS YATSUGATAKE TRAIL 09/06/2013 1 Points Japan Trail 38km / 3030m D+
・BEAUTIFUL TRAIL IN SHINSHU - SUGADAIRA SKYLINE 15/06/2013 1 Points Japan Trail 42km / 2400m D+

July 2013
・THE KITATANZAWA 12HOUR ADVENTURE RACE 07/07/2013 1 Points Japan Trail 44km / 3810m D+
・OSJ ONTAKE 100 MILES 13/07/2013 4 Points Japan Trail 155km / 4200m D+
・OSJ ONTAKE ULTRA TRAIL 100KM 13/07/2013 3 Points Japan Trail 100km / 3680m D+
・THE 4100 D 13/07/2013 2 Points Japan Trail 65km / 4100m D+
・Mt. TAISETSU Trail Journey mt. taisetsu ultra trail 110k 14/07/2013 3 Points (To be checked) Japan Course en etapes 110km / 4357m D+
・NOZAWA ONSEN 4100D 15/07/2013 2 Points Japan Trail 65km / 4100m D+
・KIRISHIMA / EBINO KOGEN EXTREME TRAIL kirishima / ebino kogen extreme trail 21/07/2013 2 Points Japan Trail 60km / 3882m D+

August 2013
・XTERRA TRAILRUN NIKKOU SHIRANE MARUNUMA 25/08/2013 1 Points Japan Trail 50km / 2900m D+
・UTSUKU SHIGAHARA TRAIL RUN 31/08/2013 2 Points Japan Trail 72km / 3890m D+

September 2013
・OSJ YATSUGATAKE SUPER TRAIL 100 KM 07/09/2013 3 Points Japan Trail 103km / 4500m D+
・OSJ YATSUGATAKE SUPER TRAIL 100 MILES 07/09/2013 4 Points Japan Trail 160km / 6400m D+
・OSJ YATSUGATAKE SUPER TRAIL 60KM 07/09/2013 1 Points Japan Trail 60km / 1400m D+
・HAKUBA INTERNATIONAL TRAIL - LONG 15/09/2013 1 Points Japan Trail 50km / 2260m D+
・SHINETSU FIVE MOUNTAINS TRAIL shinetsu five mountains trail - 92 km 15/09/2013 2 Points Japan Trail 92km / 4100m D+
・SHINETSU FIVE MOUNTAINS TRAIL110km shinetsu five mountains trail110km 15/09/2013 3 Points Japan Trail 110km / 4650m D+
・HOKKAIDO OUTDOOR FESTIVAL TRAIL RUNNING 50 KM 22/09/2013 1 Points Japan Trail 50km / 2930m D+
・HOKKAIDO OUTDOOR FESTIVAL TRAIL RUNNING 70 KM 22/09/2013 2 Points Japan Trail 70km / 4110m D+
・OSJ ADATARA TRAIL osj adatara trail 50 km 29/09/2013 1 Points Japan Trail 50km / 3875m D+

October 2013
・MADARAO FOREST TRAILS 50KM 06/10/2013 1 Points Japan Trail 50km / 2570m D+
・JAPAN MOUNTAIN ENDURANCE RACE hasegawa tsuneo cup 13/10/2013 2 Points Japan Trail 72km / 4200m D+
・OSJ HYONOSEN TRAIL osj hyonosen trail 20/10/2013 2 Points Japan Trail 71km / 3800m D+
・THE SINSYU TOGAKUSHI TRAIL RACE 26/10/2013 1 Points Japan Trail 45km / 2200m D+

November 2013
・Kannna Mountain Run and Walk (Super Class)kannna mountain run and walk (super class) 10/11/2013 1 Points Japan Trail 50km / 3900m D+

April 2014
・ULTRA-TRAIL Mt. FUJI ultra-trail mt. fuji 25/04/2014 4 Points Japan Trail 169km / 9478m D+
・shizuoka to yamanashi 26/04/2014 3 Points Japan Trail 92km / 4715m D+

May 2014
・OXFAM TRAILWALKER JAPON 16/05/2014 0 Points Japan Trail 100km / 4300m D+

June 2014
・OSJ OKUKUJI TRAIL 01/06/2014 2 Points Japan Trail 50km / 4200m D+
・SPA TRAIL Shima to Kusatsu spa trail shima to kusatsu 15/06/2014 2 Points Japan Trail 81km / 4942m D+

July 2014
・OSJ ONTAKE 100 MILES 19/07/2014 4 Points Japan Trail 155km / 4200m D+
・OSJ ONTAKE ULTRA TRAIL 100KM 19/07/2014 3 Points Japan Trail 100km / 3680m D+

August 2014
・KTF Trail Running Race montrail shigakogen extreme triangle 30/08/2014 2 Points Japan Trail 61km / 4400m D+

September 2014
・OSJ ADATARA TRAIL osj adatara trail 50 km 07/09/2014 1 Points Japan Trail 50km / 3200m D+
・SHINETSU FIVE MOUNTAINS TRAIL110km shinetsu five mountains trail110km 14/09/2014 3 Points Japan Trail 110km / 4670m D+
・SkyViewUltraTrail yamada noboru memorial cup 21/09/2014 4 Points Japan Trail 122km / 6570m D+
・yamada noburu skyview60 21/09/2014 2 Points Japan Trail 68km / 3030m D+

October 2014
・JAPAN MOUNTAIN ENDURANCE RACE hasegawa tsuneo cup 12/10/2014 2 Points Japan Trail 69km / 5500m D+
・OSJ HYONOSEN TRAIL osj hyonosen trail 19/10/2014 2 Points Japan Trail 71km / 5373m D+

August 2015
・KTF Trail Running Race montrail shigakogen extreme triangle 29/08/2015 2 Points Japan Trail 61km / 4400m D+
※2015年のレースが対象となっている理由は不明。誤表示か?

【ひと言】
2013年は32レース、2014年は14レースの計46レースがポイントレース(0ポイント含む)となっている。
※抽出漏れがあるかもしれないので、UTMB公式サイトでご確認ください※
2014年は50㎞未満のレースが皆無で、UTMBポイントレースの選定基準が厳しくなったのか?

またUTMB参加資格ポイントも2014年は7ポイント、2015年は8ポイント、そして2016年は9ポイントと年々上昇している。(いずれも3レース合計ポイント)
国立公園内のトレラン大会禁止の動きもあり、3ポイント以上のレースが少なくなる、あるいは人数制限がかかりそうな中、来年以降、一般のトレイルランナーがUTMB参加条件をクリアするにはいっそう厳しい状況が予想される。

まあ、自国内のトレラン大会が極めて少ない国もあるだろうし、そういう国のランナーに比べれば、国内の大会だけでポイントゲットできるだけ幸せか・・・。(中国53レース(香港含む)、韓国2レース、北朝鮮0レース、インド17レース)

自分としては2015年のUTMBに参加できるという幸運を大事にして、悔いの無いよう完走したい。

2015年2月17日 (火)

日韓関係新時代到来(日韓通貨スワップ協定終了)

2012年8月に韓国の李明博大統領が竹島に上陸して以来、日韓関係は悪化の一途をたどり、双方の主張が食い違うばかりであったが、今回は一つの結論が出た。当該事案の合意により、名実ともに新しい日韓関係の転機となりそうだ。

韓日通過交換終了へ 政治的要因ない=韓国政府(聯合ニュース 2月16日(月)23時53分配信)

【世宗聯合ニュース】韓国企画財政部は16日、緊急時に外貨を融通し合う韓国と日本の通貨交換(スワップ)協定を延長せず融通枠がなくなることについて、「(両国の)経済状況を考慮し、延長しなくても問題がないと判断して決めた」と説明した。
 韓国銀行(中央銀行)は同日、23日に期限を迎える100億ドル(約1兆1800億円)分を延長しない方針を発表した。

【ひと言】
両国が国際通貨ドルが足りなくなったときに融通しあうのがスワップ協定というらしい。
国の借金は世界一なれど、外国からの借金は少なく、逆に外貨準備高は世界第2位の日本にとって、外貨不足の心配はない。
よって、この協定は、実質日本が韓国の緊急時に一方的にドルを貸してあげるという内容なのである。
民主党政権時代に上限を700億ドル(約8兆9600億円)まで拡大させ、その直後に韓国大統領は慰安婦問題に加えて、竹島上陸、天皇侮辱発言までするのだから大したものである。日本人には理解不能な傍若無人ぶりであるのだが、最近ではこの韓国の振る舞いにだいぶ日本人も慣れてきて、現在の嫌韓状況である。

そんな中、今回の日韓スワップ協定の終了は、両国が合意した結論として、世界に発信される。
世界がどう受け止めるかは、専門家ではない私にはわからないが、韓国経済破たんが日本経済破たんより先に起きそうな状況下では、日本にとって適切な判断であることだけは間違いがない。

一方の韓国は、反日という政治的要因で動くことが多いのは周知のとおりだが、このスワップ終了にはあえて政治的要因はないと政府が言及している。

つまり、今の韓国経済には問題はなく、外貨不足は起きない。だから日本とのスワップ協定は不要。
反日という政治的思惑で無理して協定を終了させたのではないと韓国政府は表明したいのだろう。
(そんな表明をすること自体が日本から見れば異常であるのだが、かの国では必要なのであろう。)

しかし、現実には韓国経済の失速は明らかである中、今回の対応は、倒産間際の会社があえて虚勢を張っているのと同じように見えるのである。本当はスワップ協定を継続したいのであるが、日本に媚を売るかのような協定継続は韓国世論の反発に加え、韓国経済の悪化を表立ててしまうという政治的追求を恐れて、政権側が当面の責任回避のための消極的選択をせざるを得なかったと私には見えてしまう。

韓国国民の反応は協定終了は経済的愚策なれど今回の政府の反日的措置には満足し、「武士は食わねど高楊枝」みたいな意地を張っているつもり(韓国から協定を断ったみたいな論調すらある)のようだが、日本の潤沢な資金という後ろ盾を失ったと見る世界の投資家は冷徹に評価すると思うのだが、マーケットの反応はどうなるんだろうか?

いずれにせよ、日本と韓国はビジネスライクな関係にもなれるという証明ができたことは間違いない。

2015年2月16日 (月)

トレラン大会禁止?UTMFは開催困難か?

最近ブームのトレイルランニングの大会開催が困難になるのでは?というちょっと衝撃的なネット記事に私はしばし呆然となった。
国立公園内の一部がルートのウルトラトレイル・マウントフジ(UTMF)の開催は大丈夫なのか?上州武尊山やNASUロングの開催調整中の原因はこれなのか?

そのニュース記事は以下のとおり

●トレラン大会、国立公園では開催困難に 環境省が指針(朝日新聞デジタル 2月16日(月)10時4分配信)

 自然の山道を駆けるトレイルランニングの大会が、混雑する人気の登山道では事実上できなくなる。登山者との摩擦が問題になっていることについて環境省は15日、来年度から導入する国立公園内のガイドラインを発表。「大会参加者は歩行者を優先すること」と明記し、国定公園や自然公園を管理する自治体にも対応を求めていくことになった。

 トレイルランニングは山や丘陵地の未舗装路を走るスポーツで、日本能率協会総合研究所によると愛好者は20万人。環境省によると国立公園内の大会だけで年間50を超える。自治体が地域おこしのために大会を開く例も少なくないが、すれ違いや追い越しが危険だと主張する登山者からの反発も強い。神奈川県鎌倉市では昨年、トレイルランニング全面禁止を求める陳情が採択され、同市内での大会開催が自粛されている。

 ガイドラインは、周辺の動植物や歩道への影響調査や原状回復、自然条件にあった参加人数の制限なども求める。環境省側は「今まで国立公園の登山道はランナーを想定していなかった。関係者の合意形成が大切。今後はランニングコースも整備したい」と説明している。(編集委員・忠鉢信一)

【ひと言】
私は登山をこよなく愛し、その延長線上でトレランも楽しんでいる者である。
なので、このニュースはかなりショックである。

私はトレランのトレーニングで山を走ることはほとんどしない。
軽装速攻登山スタイルなので走ることはあるが、あくまでも主目的は登頂(ほとんど百名山)であり、スピードの違いはあれど山頂を目指す同好者と思っているし、そう思われていると思っている。(ほとんどの登山者は快く道を譲ってくれます。私も後ろから追いつかれれば当然道を譲ります。)

よって低山でのハイカーとの遭遇は経験がないのでよくわからないのであるが、ゆっくり散策しながら楽しく歩きたい低山ハイカーにとって、狭い山道を走っているトレイルランナーは危険な存在と映るのだろう。

かくいう私も過去のブログ記事の中でハイカー追い越しを危険とコメント投稿され、ネット炎上しかかったことがある。

登山とトレランを両方楽しむ私が、まずは登山愛好者の観点で一般の登山者を見ると、遊び感覚で日ごろの鍛錬も怠り、アルコールやたばこなど嗜みながら登山するなど街中の延長で来ている人をわずかだが散見する。また遭難事案は、圧倒的に準備不足の登山者などで、トレイルランナーは聞いたことがない。(走れる道しか進まないので、迷うことが少ないからだろう。)
一方、トレイルランナーに対しては、マナーをわきまえている人が多いと思う。「トレイル(登山道)をはずさない。登山者には配慮し元気よく挨拶をする。ゴミは持ち帰る。怪我などの応急処置は自分で行なう。なにより体力を持ち合わせている。(そういう人しかトレランしないのであるから当然なのであるが)」。山の新参者として登山者への配慮はきめ細やかで、私なんぞは、彼らの礼儀正しさに付いていけないくらいだ。(笑)

そもそも、街中を走るランナーの方が圧倒的に多いのに、山のトレイルランナーの方が問題となるのは、登山道の多くが、シングルトラック、一人しか通れない道幅がほとんどだということに起因すると思う。眺めの良いところに行きたいのは、ハイカー(登山者)もトレイルランナーも同じなので、そうした狭い場所でのすれ違いや追い越しが登山道上で頻繁に起きて軋轢が生じたということだろう。

一方で、トレラン大会は山間地域の集客力としては抜群で地域おこしとしても有益であることから、大会開催は魅力的である。都市部の鎌倉のように地域住民の憩いの場との競合といった利害対立は山間地域では起こりにくいのであるが、環境省が国立公園におけるトレイルランニング大会等の取扱いについてガイドラインが出れば、国立公園以外の地域において、かなりの拘束力を持ち、自ずとそれに習うようになるだろう。

さて、環境省のガイドラインはどういったものになったのだろうか?詳細が気になるところだ。

環境省の報道発表:https://www.env.go.jp/press/100282.html

  • トレラン大会指針(環境省)の内容
  • 追記:
     現在は、団塊の世代が登山人口を支えており、その結果、トレランとの軋轢が生じているが、やがて登山人口は減少するだろう。
     先例の海水浴場やスキー場と同じ状況で推移していくのではないか?
     つまり海水浴場なら海水浴客は少なくなり、マリンスポーツを楽しむ人がどんどん増えていく。スキー場もスノーボードやスノーモービルの来場者が増えていく。いずれも当初は新参者に厳しく、やがて共存・逆転の道に進んでいく。
     環境問題はともかく、ハイカーとの問題は、前例のような感じで推移するのでは?

    未経験が5割・・・恋愛しない若者のホンネ

    日曜日の夜の楽しみはテレビで、その締めはここ最近は10時からの情報番組「ミスターサンデー」です。

    都内マンションの火事現場の映像から始まり、イスラム国の最新映像と今回も楽しませていただいたが、最後の特集は衝撃的でした。それがタイトルのとおりです。

    サブタイトルが「草食から絶食へ」

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    たしかに未経験5割では絶滅するわ。コメンテーターの武田氏の「壁ドン」は義務教育にというのに賛成したくなった。

    「友達至上主義」がこうした若者のキーワードだ。

    実は会社の飲み会で若手女子と話をしたときに、彼氏を自分の仲良しグループ(男女混合)には紹介もしないし、まして仲間にもしない。仲良しグループの方が重要で、その交流を認めないなら彼氏とは別れるみたいな話を聞いて、ずっと「変な子だなあ」と思っていたのだが、そういう20代はすでに4割も存在していて、むしろおじさんである自分の感覚が相当にずれていることに初めて気がついた。

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    インタビューに答えていた若者は容姿はかなり良いほうだった。
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    3年間好きで、その相手に告白されたのに、友達のままが良いと交際しなかった。
    友達至上主義のイメージは以下のとおり
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    告白しないイメージはローリスク主義
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    一緒に見ていた我が家の受験生二人(高校三年生と中学三年生)は笑っていたのが、私のせめてもの救いだった。(笑)

    2015年2月14日 (土)

    【映画】薄氷の殺人

    この歳で新しい愛の形にめぐり合うというのはまさに人生の醍醐味ですね。だから映画鑑賞はやめられない。

    Hakuhyo
    中国北部を舞台に起こった、ある女性と接点を持つ者たちがバラバラにされる猟奇的な連続殺人事件を、虚無感漂う映像で描いたクライム・サスペンス。第64回ベルリン国際映画祭でコンペティション部門最高賞にあたる金熊賞と銀熊賞(男優賞)を受賞した。監督は「スパイシー・ラブスープ」などの脚本を担当、監督した前2作も国際的に高い評価を得たディアオ・イーナン。生きる目的を失った孤独な元刑事を「ライジング・ドラゴン」「戦場のレクイエム」のリャオ・ファンが、事件の鍵を握る儚げな未亡人を「GF*BF」「藍色夏恋」のグイ・ルンメイが演じ、ただならぬ凄みを感じさせる愛を体現する。

    【ストーリー】
    1999年。ひとりの男のバラバラにされた遺体が6都市15ヶ所の石炭工場で相次いで見つかった。プライベートで問題を抱える刑事ジャン(リャオ・ファン)は、この猟奇的な殺人事件の捜査にあたっていた。容疑者としてあがった兄弟は逮捕時に抵抗し射殺され、真相はわからずじまいになってしまう。それから5年後、この事件と同様の殺人事件が2件起こる。辞職し警備員となっていたジャンも独自に事件の調査を進め、ウー(グイ・ルンメイ)という未亡人に行きつく。被害者たちはいずれも殺される直前にウーと親密な関係にあった。やがて彼もまたウーに惹かれていくが……。

    【作品データ】
    原題 白日焰火
    製作年 2014年
    製作国 中国=香港
    配給 ブロードメディア・スタジオ
    上映時間 106分
    映画公式サイト

    【スタッフ】
    監督 ディアオ・イーナン 
    脚本 ディアオ・イーナン 

    【キャスト】
    ジャン リャオ・ファン 
    ウー・ジージェン グイ・ルンメイ 
    リアン・ジージュン ワン・シュエピン
    ロン・ロン ワン・ジンチュン

    【感想】
    スクリーンから得も知れぬプレッシャーを感じる映画があるが、本作品はまさにそういう映画であった。
    息をつかせぬ、思考を緩めさせない絶妙のカット割りがその極意なのであるが、それに加えて序盤のやや引き気味カットから徐々にアップを多用していくあたりがまた上手い。監督はディアオ・イーオン、覚えておいて損はないと思った。
    終盤の展開に男は女を裏切ったのか?と思ったのだが、それこそがこの男女の愛の形だということにラストシーンで気がつかせられた。
    終盤の予想外の展開には観た人の評価は分かれることだろうが、私は気に入った。

    追記:
     主役のウー(グイ・ルンメイ)の薄幸美人ぶりは完璧でゾクゾクしました。(笑)
    【映画】ゴーン・ガールは女性陣が主役でしたが、こちらは完全に男性側目線の映画でしたね。

    【ネタバレ(スマホの方は一番下のPC表示を押して見てください。)】
    被害者二人はともにウーと関係した男たちで、二人ともスケート靴を履いたまま殺されていることを逆手にジャンはウーを野外スケート場に誘い初めてのデートをする。それをジャンの元同僚の刑事は尾行するのだが、デートする二人を尾行するスケート靴を持つ男を見つけ、逮捕直前までいくが、スケート靴で惨殺され、バラバラにされる。翌日からジャンはスケート靴の男を追い、男のトラックから遺体を鉄橋に運び下を通る貨車に投げ捨てるところを確認する。ジャンはこの男を尾行し、野外スケート場で99年の殺人事件で死んだはずのウーの夫の名前で呼び出しをかける。その呼び出しに気がついた男は野外スケート場から逃げるのをみて、ジャンは彼女に絡む猟奇殺人の犯人はウーの死んだ夫だと確信し、警察はウーの身柄を拘束するが、ウーはジャンにのみ元夫が生きていることを告げる。その後、ウーと元夫との密会現場に警察は張り込み、元夫は射殺される。
    ジャンはクリーニング屋に残っていた99年の殺人事件の証拠品の革ジャンの元の持ち主を探し当て、その人が行方不明となっていて、その直前にウーと逢っていた事を知る。ジャンはウーと観覧車デートしているときに白状するよう強く迫りつつ、二人は観覧車の中で激しいセックスをする。そしてウーは警察で行方不明者を殺したことを自白し、逮捕される。
    ジャンはそれを遠めに見つめ、ダンスフロアでひとり狂ったかのように踊った。
    ウーは5年前の殺人事件の現場検証(自分のアパート)をさせられる中、向かいの建設中のビルで白日の花火が次々と上がる。それをウーは護送車から切なげに見つめ、花火を誰が上げているかを見せることなく映画は終る。
    彼らは逃避行や隠蔽でなく、罪を償うことで、二人にしか分からない原題の「白日の花火」によってのみ明るい未来を共有し、愛の証としていくということなのだろう。
    かなり意外なエンディングに多くの人は拍子抜けかもしれないが、一度のセックスの愛の力に新たな愛の形を私は感じることが出来ましたよ。

    2015年2月13日 (金)

    大学入試合否発表!

    C方式(大学センター入学試験)のインターネット合否発表がありました。

    Nichidai

    長男坊の最初の合否発表、無事合格でございました。

    まだまだ、私立大学の一般入試は続きますが、まずは一安心です。

    引き続き油断なく頑張ってください。

    日本大学、明治大学、立教大学、東京理科大学、中央大学、青山学院大学、早稲田大学、全部合格せい!

    2015年2月12日 (木)

    今日は公立高校受験日

    今日はまさに決戦の木曜日!(パクってすいませんm(__)m)

    というのは千葉県の公立高校の前期入学試験の初日であります。次男坊にとって、第一志望の県立高校の受験です。
    また、大学受験中の長男坊にとっても、志望校(東京○○大学)の受験日です。

    両名とも7時前には家を出たので、いつもと違って、私が最後に家を出ました。
    いや、それどころか、私が寝ているうちに出発してました。(笑)

    次男坊の机の上のホワイトボードのスローガンが変わっていました。
    「志望校前期でとってきます。もうやるしかない。」
    (その前までは「調子に乗るな!」(2月7日の記事のとおり))

    受験生二人は前日の昨夜も準備しながら、私が観ていたテレビドラマ「残念な夫」と「○○妻」(録画再生)を一緒に12時近くまで観ていました。

    もちろん合格を祈りますが、受かったら受かったで、妙な成功体験とならないよう、どう諭していくべきか。
    父親としての大きな課題だな、これは・・・

    2015年2月11日 (水)

    館山若潮マラソン完走記(コース写真あり)

    デジカメ持ってフルマラソンを走るのはちばアクアラインマラソンに続いて2回目。
    本来なら自己ベスト狙いの大会でしたが、左膝痛で1ヶ月走らなかったので、欠場を一度は決めましたが、写真撮ることを目標に出場しました。結果は練習不足がすべてでしたが、写真はいっぱい撮りましたので、ご覧下さい。写真は大量ですのでご注意ください。

    ●スタート地点(09:59)
    Dsc05103
    館山のマスコット「だっぺー」がいます。金哲彦さんも。

    ●スタート(10:00)
    Dsc05114
    スタートしました。

    ●面白いTシャツ
    Dsc05127
    「私にはSTOP細胞はありませーん」

    ●八幡海岸沿い
    Dsc05132

    ●ふなっしー
    Dsc05138
    左側のランナーは頭の被り物だけふなっしーでした。

    ●漁港脇(10:16)
    Dsc05144

    ●自衛隊前(10:19)
    Dsc05147

    ●キロ表示(10:19)
    Dsc05152t
    4km表示。1kmごとに表示があって助かりました。

    ●自衛隊前の右折(10:20)
    Dsc05153

    ●折り返しコース
    Dsc05159

    ●折り返し地点(約4.5km)10:21
    Dsc05162

    ●折り返し
    Dsc05169

    ●再度右折(10:24)
    Dsc05176

    【0-5km】25分22秒

    ●5km地点(10:25)
    Dsc05182

    ●10:32
    Dsc05190

    ●10:38
    Dsc05195

    ●見物(10:43)
    Dsc05200

    ●東京湾沿い(10:44)
    Dsc05204

    【5km-10km】23分13秒(48分36秒)
    フルマラソン過去最速5kmラップでした。
    写真撮りながら最速ラップって・・・

    ●10:50
    Dsc05210

    ●10:51
    Dsc05215

    ●10:52
    Dsc05221

    ●第2給水所(11km付近)10:55
    Dsc05225
    スタッフの腰の入り、気合入っていますね。

    【10km-15km】24分13秒(1時間12分49秒)

    ●第3給水所(15km過ぎ)11:15
    Dsc05236

    ●11:18
    Dsc05237

    ●17km地点(11:22)
    Dsc05243

    ●東京湾外の水平線(11:22)
    Dsc05252

    ●スポーツカー(11:22)
    Dsc05257
    Dsc05263
    集団ツーリング中なのか数台のスポーツカーとすれ違いました。

    ●リゾートホテル(11:24)
    Dsc05265

    ●長い直線(11:25)
    Dsc05274

    ●11:27
    Dsc05278
    抜かしたのはT中さん?でも追いつけず・・・

    ●菜の花ロード(11:29)
    Dsc05283
    なごみます。

    ●ガソリン高っ!(11:34)
    Dsc05290
    ここら辺は140円ですか?と写真撮ったランナーは私だけでしょう(笑)

    ●ちびっことのハイタッチ(11:35)
    Dsc05295_2
    写真撮り終えて、ハイタッチしましたよ。(笑)

    【15-20km】24分44秒(1時間37分34秒)
    ●20km地点(11:37)
    Dsc05302

    ●道の駅南房パラダイス(11:40)
    Dsc05305

    【ハーフ】1時間43分21秒

    ●11:49
    Dsc05312

    ●海沿いから左折(11:50)
    Dsc05317
    ひたすら南下していましたが、ここで左折して、山道に入ります。

    ●ゆるやかな上り(11:53)
    Dsc05319
    足が止まりました。どうしよう・・・

    ●サブ3.5ペースメーカー(11:59)
    Dsc05322
    30秒くらい付いて行きましたが、無理でした。

    ●撮影ポイント(12:00)
    Dsc05331
    オールスポーツさんが写真撮ってくれました。何箇所もありました。

    【20-25km】27分9秒(2時間4分43秒)
    だいぶペースダウンしてしまいました。もう脚が出ません。

    ●12:05
    Dsc05333
    正面に見える山並みを越えるべく向かいます。

    ●集落(12:08)
    Dsc05339

    ●収容車と倒れているランナー(12:23)
    Dsc05345t
    倒れているランナーのすぐ脇を通過しました。

    ●上り(12:25)
    Dsc05348
    ちょっとした上りがきついです。

    ●海とゴルフ場(12:25)
    Dsc05351
    山道といってもまだ海岸沿いです。

    ●山近し(12:29)
    Dsc05374
    いよいよ山並みが迫ってきました。

    ●急坂がんばれ看板(12:31)
    Dsc05380
    了解、気合入れます!

    ●鎧武者(12:31)
    Dsc05382t
    おばあちゃん武者とハイタッチで通過しました。

    【25-30km】28分50秒(2時間33分33秒)
    キロ6分ペースをオーバー・・・。

    ●30km地点(12:33)
    Dsc05390
    きつくてきつくて

    ●12:35
    Dsc05392

    ●マイシャドー(12:37)
    Dsc05399

    ●最後の上り(12:37)
    Dsc05411
    最後にして最大の上りですが、脚が出ません。

    ●12:38
    Dsc05414
    あっという間に引き離されました。

    ●収容車(12:38)
    Dsc05419
    私は乗りませんよ(笑)

    ●下りになりました。(12:39)
    Dsc05427_2

    ●12:44
    Dsc05436

    ●船盛りエイド(12:48)
    Dsc05443
    館山若潮名物の船盛りエイドです。私設ながらおにぎりとか海産物とか置いてます。

    ●東京湾見えた!33km付近(12:51)
    Dsc05446

    ●残り9km(12:53)
    Dsc05460

    ●海沿いラン(12:54)
    Dsc05472
    海沿いを戻ります。

    ●ミニーマウスさん(12:55)
    Dsc05481
    名前は存じませんがウルトラ系大会でよくお会いします。私とレベルが近いのでしょう。ライバルですね。今日は抜かれました。

    【30-35km】31分51秒(3時間5分25秒)

    ●取材ランナー(13:07)
    Dsc05490
    失速中の私ですが、さすがに思い取材機器を抱えているランナーは抜かすことが出来ました。ご苦労様でした。

    ●自衛隊前(13:23)
    Dsc05495
    残り4km

    ●着ぐるみ(38km過ぎ)13:25
    Dsc05499
    ガソリンスタンドの着ぐるみも応援してくれてます。もちろんハイタッチで通過しました。

    ●漁港通過中(13:28)
    Dsc05503
    あと3km

    ●13:35
    Dsc05507

    【35-40km】31分20秒(3時間36分45秒)

    ●ラスト1km(13:43)
    Dsc05512
    ついにここまで来れました。

    ●13:46
    Dsc05515

    ●ラスト400m(13:47)
    Dsc05519
    大声援の中、まだ写真撮っています(笑)

    ●館山大橋
    Dsc05523
    ゴールの市民運動場(左)が見えてきました。

    ●ロード終了
    Dsc05532
    左折するといよいよゴールの市民運動場です。

    ●ゴール手前
    Dsc05536
    ラストスパート始めました。

    ●ゴール(13:49)
    Dsc05545
    前のランナーに追いついちゃいました。

    【40km-GOAL】12分17秒(3時間49分3秒)

    ●ゴールゲート
    Dsc05549
    お疲れ様でした。

    ●ゴール給水所
    Dsc05553
    とりあえず水飲みに行きます。

    ●マイ脚
    Dsc05557
    シューズはミズノのイダテン、スポーツタイツ着用してます。

    ●金哲彦さんゴール
    Dsc05574t
    3時間57分でゴールしました。最後尾スタートでしょうが、さすがです。

    ●表彰式
    Dsc05600_2

    【ひと言】
     ゴールで部下のW君のサブ4の報告を受けたのが一番嬉しかったですね。
     マラソン3回目での快挙、おめでとう!
     これからが楽しみです。 

    2015年2月10日 (火)

    イスラム国を壊滅できる?できない?【世界情勢歴史考察05】

    イスラム国を壊滅できる?できない?【世界情勢歴史考察05】
    「これは一介のサラリーマンがマスコミやネットの情報を基に世界情勢を考察しようとする無謀な試み。そのわずかで偏った情報と私の中にある限られた歴史認識からの帰納(歴史は繰り返す)によって導き出した仮説は真実に近づけるのか?」(かずさん)

    日本人人質殺害で日本国民の誰もが知ることとなったイスラム国。そして日本国民が願ってやまない平和と安全を獲得するには、イスラム国には壊滅して欲しいと日本人の誰もが思っているところである。
    イスラム国の簡単解説(イスラム教、コーラン、過激派(原理主義者)、ジハード(聖戦)含む)

    その日本人の思いを実現する方策となると、日本国憲法第9条に基づく平和主義をことのほか尊重する我が国において、国連をはじめとする国際社会による直接行使(武力を含む)に委ねるほかならないという現実がある。

    それをもどかしいと思うか、誇りと思うか、思いのずれは多少あるにせよ、それが日本の戦後70年余りの平和の原動力であったことは紛れもない事実である。アメリカの核抑止力などがあったとしても、この70年間は一発の銃弾すら、外国はもちろん国内でも発射したことがない(訓練を除く)のであるから、その自制力たるや世界的に稀有なことだと思う。

    と、前置きが長くなったが、本題のとおり、イスラム国という名の過激派を壊滅できるのか?に話を進めたい。

    まず、日本国の直接の武力行使は現行憲法上、考えられず、残りは国際社会がどうしてくれるかである。

    すでにアメリカなどの欧米諸国、さらには一部のアラブ諸国による有志連合がイスラム国に空爆を行っている。
    これにより、イスラム国には人的、軍事的さらには経済的にも相当な被害が出ているとの報道がある。

    このまま推移すれば、イスラム国は早晩瓦解するのではないかとの予測も出ている。

    しかしながら、根絶あるいは無力化するには、ある絶対的なものが欠けていると言わざるを得ない。

    それは市民の主権国家への絶対的な支持と国家による統制力である。

    その話を進めるには、ある身近な歴史を紐とかなければならない。
    それは平和な国だと思っている日本の話である。

    多くの人が忘れているようだが、日本はかつて、過激派との武装闘争を行っていたのである。しかも世界的にも過激派武装闘争のパイオニアであり過激派運動員の一大供給国であったのである。

    それは日本赤軍をはじめとする極左暴力組織とその活動である。
    時は1970年代、かれらは世界を股に、空港襲撃、外国公館への武装攻撃、身代金目的のハイジャック等の武力闘争を行ったのである。
    72年のテルアビブ空港乱射事件では日本人3名の銃乱射で100人以上が死傷、74年のハーグ事件では日本人3名がオランダのフランス大使館を占拠し、身代金30万ドルと収監中の仲間1名を釈放させ、シリアに投降した。その他にもドバイ日航機ハイジャック事件、クアラルンプール事件、ダッカ日航機ハイジャック事件などを引き起こしている。この時の日本政府の対応は、今とは信じられないほどの弱腰で、身代金は払うし、収監されていた一味を超法規的措置として釈放しているのだ。まさにテロに屈したのだ。

    日本政府を屈服させた彼らは彼らの味方からはセンセーショナルな活動、特に流浪の国家たるパレスチナを助ける運動が結果的に今の中東の過激派の活動の起点になったことは歴史的に揺るぎのない事実であろう。そんな時代があったことが嘘のように今の日本は過激派の非合法な活動が沈静化している。

    それはなぜか?

    日本国民の大多数がそれなりに民主的な法治国家体制と経済発展による豊かさの享受を支持するとともに、過激派による武装闘争を取り締まることを望み、それに応えて政府は国家権力に基づき、過激分子を適切に統制しているということで、過激派は充分な世代交代もできず、勢力を減少するのみということであろう。

    では、イスラム国の状況はどうであるか?

    イラクの政権はシーア派ながら選挙で選ばれていて正当性が国際社会で認められているのであり、国際的に支援することができるのだが、問題はシリアだ。
    「シリアのアサド政権は強圧的な圧政の独裁政府だ」と国際社会で認識されていること(ロシアのみが軍事的なつながりもありアサド政権を支持している)に加え、アサド政権はイスラム教の異端的存在であることから、周辺国は反政府勢力(スンニ派)を支持している状況である。しかしながら反政府勢力の方も一枚岩でなく、弱体であり、アラブの春の動きの中でも、結局アサド政権を転覆できなかった。

    つまり、シリアに関しては、国際社会全体が支援すべき主権国家がないという状況なのである。

    これでは、イスラム国をいくら叩いても、殲滅することはできないと思われる。

    それぞれの地域が複雑な民族宗教対立のある中で、仮に地上軍を投入し、制圧したとしても、制圧した地域を誰が治めるかで地域社会はもとより、国際社会すらも揉めているのだから。
    空き地のまま(支持される政権が存在しない)なら、結局、イスラム国あるいは得体のしれない勢力がはびこるという、まさに永遠なるモグラ叩き状態になるだけなのである。

    しかも、日本赤軍のときと違って、イスラム国の場合、彼らの考え方に共鳴する人たちは少数とはいえ、常に存在し続けるという状況があるのだ。
    それは、思想的な過激派と違って、神の教え、イスラム原理主義に基づいているからである。イスラム教ができた当初の教え、政教一致や古くて厳格な制度を守ろうとする極端な思想なのであるが、神の教えを忠実に行っていることを評価するイスラム教徒はいつも少なからず存在し続けるということである。

    空白地は無くならず、世界各国のイスラム教徒の中にイスラム原理主義に救済を求める者も相当数存在し続ける。なのでイスラム国壊滅への道のりは相当に厳しいと言えるだろう。

    【歴史予想】
    有志連合による空爆、周辺国での石油密輸取り締まり強化などにより、イスラム国は弱体化していく。
    しかしながら主権国家のうちのイラクのマリキ政権はすでに腐敗が進んでいることやシーア派であること、一方のシリアはアサド政権と反政府勢力のせめぎあいのままで、さらにはクルド人も絡んで、イスラム国の力が衰えても両国とも支配地域の奪還は遅々として進まない。
    そのうち、カリフを名乗るイスラム国の過激な指導者バクダーディーが空爆で殺害され、イスラム国は分裂四散する。
    残ったうちの強硬派は相変わらずの殺戮路線を続けるも徐々に各個殲滅される中で、窮鼠猫を噛むのごとく、過激なテロを世界各国で起こし始め、なかなか治まらない。
    一方、比較的穏健な(といってもイスラム原理主義だが世界征服は諦めた)勢力はイスラム周辺国との融和を図り、彼らから一定の支持を受け始める。
    その結果、イラクではマリキ政権と、シリアではアサド政権と反政府勢力との微妙なバランスの中で、内戦状態は続いていく。
    トルコやサウジアラビア等の周辺国の支援により、現在のイスラム国の勢力を縮小した範囲において、西洋諸国との対立や拡張主義を抑えたイスラム原理主義武装勢力として、今後も存在し続けるとともに、過激なグループは世界でテロを起こし続けることになる。

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    【書評】コーランを知っていますか 阿刀田高/著
    イスラム国を壊滅できる?できない?【世界情勢歴史考察05】

    2015年2月 9日 (月)

    【書評】世界から嫌われる中国と韓国 感謝される日本 宮崎正弘/著

    Sekai
    著書は中国語が堪能なベテランジャーナリスト。
    中国・韓国はもちろん、東南アジア、つまりアセアン各国も長年取材されているようで、本著を書き下ろすため、最近、現地で丹念な取材を経て、本著を上梓されたようだ。

    タイトルは今流行りの嫌中嫌韓本ぽいのが、実にいただけないのであるが、内容については、いわゆる数字などの客観データはないが、現地でしっかり取材されていて、信頼感あふれる納得の内容である。

    感謝される日本と書いてあるが、実際には人畜無害の日本人というのが現地の捉え方である。
    一方、中国は、世界各地に中華街を作っているように、圧倒的な人口と伝統的に商魂たくましい民族であるため、中国と近隣国である東南アジアでは、長年の移住の結果、華僑としてその国の経済と政治の実権をすでに握っているということを、日本人は実感としてしっかり認識していないことを痛烈に感じた。

    南シナ海の領土問題で鋭く対立しているベトナムやフィリピンであるが、いずれも華僑の力が強く、特にフィリピンの現政権は華僑出身でありながら、現在の中国とは政治的にどうしても譲れない事態に陥っているというのが、いかに異常な事態であるかということを如実に表している。

    かつて読んだ「不愉快な真実」において、自らのなわばりを侵すものを攻撃して排除するという生物の本能をいまなお潜在的に持っている生物たる人間の集団である国家・民族もその呪縛から逃れられず、領土問題はいかなる民族・国家とも妥協することが出来ない。(日本だって左翼思想の社会党や日本共産党ですら竹島・尖閣諸島は日本固有の領土と言っている)

    つまり、現地の華僑と今の中国資本が現地の経済活動ではぶつかっていて、それが嫌われていると言うことであり、人畜無害の日本への好感はあるものの、現地で経済活動をあまりしない、つまり金を落とさない日本に対しては、不満や親近感の欠如があるというのが、東南アジア各国の総じた捉え方ということのようだ。

    韓国はサムスンやLG電子と言ったスマホや家電の人気、さらには韓国ドラマ、K-POPなどのいわゆる韓流ブームによる親近感や憧れは総じて上がってきているが、現地での韓国人による差別的対応などの悪評はつきない、とくにフィリピン、ベトナムでは顕著のようである。

    いずれにせよ、歴史的地勢的に加え経済的にも巨大中国の東南アジアへの影響力は想像する以上に強大だということである。嫌われるのもその強大さゆえであるということがよくわかった。

    2015年2月 8日 (日)

    キリン のどごし オールライト 飲んでみた。

    Nodogosi
    カロリーOF(オフ)F プリン体0(ゼロ) 糖質0(ゼロ)と最近テレビコマーシャルで話題の第3のビールを飲んでみた。実は、JTBから無料引換券をいただいたからだ。セブンイレブンで引き換えてきた。

    気になったのはアルコール度数は2.5%以上3.5%未満と言う表記。
    珍しい表記だ。度数は一定していないのか?気になるところだが、まずは飲んでみた。

    アルコール度数が低い割りにのどごしはしっかりしている。
    酒の弱い私には、好都合だ。

    味の方は辛口に仕上がっており、切れ味も爽快で、美味い。
    それでいて、カロリーが低く、プリン体の糖質もゼロで、安いとなれば、いいことずくしだ。
    しかもアルコール度数が低いので、飲む人は沢山飲んでしまうだろうし、キリンも悪くない商売だろう。(笑)

    2015年2月 7日 (土)

    調子に乗るな!

    イスラム国人質殺害事件に衝撃を受け、子供らの受験を忘れているかのような私であるが、さきほどなにげに高校受験中の次男坊の机を見ると、ホワイトボードに以下のようなスローガンが書いてあった。

    調子に乗るな!

    おまえはまだ受かる実力を持っていない。

    志望校前期でとるんだろ?

    私立高校はすでに受かっており、直近の模試で公立志望校もA判定と私に結果を見せていた。油断するなよと思っていたが、そんな油断はさらさらないようだ。

    相変わらず、家では勉強しない主義を貫いて、テレビをよく観ているが、我が子ながら大したものだと思った。

    追記:
    「調子に乗るな!」って、
    なんだか私に言われているような気がして、耳が痛い(笑)

    2015年2月 6日 (金)

    【書評】宗教家になるには 島田裕巳/著

    Syuukyou
    本著は「なるにはBooksシリーズ」の一冊である。
    なにかの職業になるにはというシリーズものである。

    そのため、ここでいう宗教家とは教祖や開祖になろうと言う話ではなく、既存宗教の宗教活動に携わり、職業にするにはどうすればよいかを、実際の宗教家を取材して、分かり易く解説してくれている。
    本著に載っている宗教家は以下のとおり
    ・僧侶(仏教)
    ・宮司(神道)
    ・司祭(キリスト教カトリック)
    ・教会長(新宗教(金光教))
    ・イマーム(イスラム教)

    本来のシリーズ本として当然に書かれているはずの給料については、各宗教法人やその中での役割の違いなどで千差万別ということで、ほとんど書かれていない。

    なにより、各宗教法人とも資格というなの修行が必要であり、一般の会社員・公務員などの職業とは大きく異なることは明白である。一つ言えることは、お金のためになるような職業ではないということだ。

    紹介が遅くなったが、著者は宗教家ではなくて宗教学者の島田裕巳氏である。しかし宗教学者ならではの多様な宗教を客観的かつ分かり易く書き綴られている。いつもの彼らしい筆致なのだが、彼の著作を読むのはこれで何冊目だろうか?5冊目くらいだと思う。なんでだろうか?

    最後に、最後に書かれていた宗教家を志す人への部分が印象的かつ宗教家のみならず一般人にも有用に思えるので引用したい。
    ■宗教家を志す人へ
     「ファンシイダンス」は、あくまで娯楽映画としてつくられた作品で、宗教家をめざす人向けに作られたものではないが、宗教家を志す人たちには一度は見て欲しい作品である。自分たちの志はもっと純粋なものだという反発がでるかもしれないが、修行を経験した人間がなんらかのかたちで出合う事柄がかなり的確に表現されているように思う。
     特に、修行を経ることによって、周囲の事柄を、矛盾を含めてすべて受け入れることのできる心境に少しでも近づくことが、宗教家になるには不可欠なことなのである。

    2015年2月 5日 (木)

    【書評】コーランを知っていますか 阿刀田高/著

    Koran
     イスラム教の聖典「コーラン」に関する書籍でわかりやすいと言われている本を読んでみた。
     ムハンマドの生き様、当時の状況からアッラーの啓示を読み解くあたりは世界各国の聖典や神話をわかりやすく読み解いてきた著者ならではの解析である。

     コーラン(クルアーン)は、マホメット(ムハンマド)が西暦610年頃から死ぬまでの約22年の間に、神(アッラー)の啓示を何百回も受けて、それをそのままアラビア語として語り、多くの書記によって記録され、死後にまとめられたものである。
     現在の形は全てで114章からなる。「クルアーン」という名称はアラビア語で「詠唱すべきもの」を意味し、アラビア語では正確には定冠詞を伴って「アル=クルアーン」と呼ばれる。
    (日本では英単語の発音のコーランが定着している。)

     以下、本著からコーランの日本語訳と著述を引用していくことにする。

    第1章<開端章(アル・ファーティハ)>マッカ啓示 7節
    1.慈悲あまねく慈愛深きアッラーの御名において。
    2.万有の主、アッラーにこそ凡ての称讃あれ、
    3.慈悲あまねく慈愛深き御方、
    4.最後の審きの日の主宰者に。
    5.わたしたちはあなたにのみ崇め仕え、あなたにのみ御助けを請い願う。
    6.わたしたちを正しい道に導きたまえ、
    7.あなたが御恵みを下された人々の道に、あなたの怒りを受けし者、また踏み迷える人々の道ではなく。

     第一章は七節と短いながらコーランの本質を告げている。膨大なコーランのエッセンスが、ここに明示されている。
     第一節の「慈悲あまねく慈愛深きアッラーの御名において」はコーランの決まり文句で、各章の第一行目はほとんど全てこれで始まる。
     アッラーを称えているのは当然として、そのアッラーは「万有の主」つまり時間空間を超えた全世界の主なのだ。
     一節一節にこの神の属性がきっかりしたためられている。
     一に全世界の支配者にして唯一の支配者であること、二に最後の審判という総決算が実在すること、そして三にアッラーがその主宰者であることを明言している。

     コーランは神の言葉を記したものである。人間ムハンマドの言葉ではない。アッラーの啓示がムハンマドに宿り、それが彼の口から発せられて、後に記録されたものである。それゆえに人間が考えた哲学ではなく、神自身の言葉なのだ。

    第2章<雌牛章>(35節から37節)
    35.われは言った。「アーダムよ、あなたとあなたの妻とはこの園に住み、何処でも望む所で、思う存分食べなさい。だが、この木に近付いてはならない。不義を働く者となるであろうから。」
    36.ところが悪魔〔シャイターン〕は、2人を躓かせ、かれらが置かれていた(幸福な)場所から離れさせた。われは、「あなたがたは落ちて行け。あなたがたは、互いに敵である。地上には、あなたがたのために住まいと、仮初の生活の生計があろう。」と言った。
    37.その後、アーダムは、主から御言葉を授かり、主はかれの悔悟を許された。本当にかれは、寛大に許される慈悲深い御方であられる。
    (47節から52節)
    47.イスラエルの子孫たちよ、われがあなたがたに与えた恩恵と、(わが啓示を)万民に先んじ(て下し)たことを念い起せ。
    48.そして誰も外の者のために身代りになれない日のために、またどんな執り成しも許されず、償いも受け入れられず、また誰一人助けることの出来ない(日のために)その身を守りなさい。
    49.そしてわれがあなたがたをフィルアウンの一族から救った時を思い起せ。かれらはあなたがたを重い刑に服させ、あなたがたの男児を殺し、女児を生かして置いた。それはあなたがたの主からの厳しい試練であった。
    50.またわれがあなたがたのために海を分けて、あなたがたを救い、あなたがたが見ている前で、フィルアウンの一族を溺れさせた時のことを思い起せ。
    51.また、われが40夜にわたり、ムーサーと約束を結んだ時のこと。その時あなたがたはかれのいない間に仔牛を神として拝し、不義を行った。
    52.それでも、その後われはあなたがたを許した。必ずあなたがたは感謝するであろう。

     いずれも旧約聖書の話で、前半は「アダムとイブの話(創世記)」、後半は「モーセ(ムーサ―)の話(出エジプト記)」である。
     コーランは、ムハンマドが「われこそが最後の、そしてもっとも卓越した預言者。神の言葉はここにおいて完成される」と宣言した。その教えがイスラム教であることは言うまでもない。
     ユダヤ教もキリスト教も同じ唯一神(ヤーヴェ)を仰ぎ、これまでにも神の言葉を伝える啓典(ユダヤ教の聖典や旧・新約聖書)がくだされ、数多くの預言者(モーセやイエス)がこの世に送られてきたが、人々の胸にまだ充分に神の教えが届いたとは言えない。いよいよ最後にムハンマドが現れ、もっとも充実した教典であるコーランがつかわされた、と、これがイスラム教側の見方である。
     コーランはユダヤ教の聖典や旧・新約聖書の記述から強く影響を受けていると思われる部分が随所にあるけれど、イスラム教の立場としては、
    「そりゃ、同じ神様の教えなんだから、似ていて当然だよな」である。

     コーランは昔の出来事について旧約聖書などの記述をふまえ、それを利用して述べている、と見えるけれど、ムハンマドの立場で言えば、
    「とんでもない。それはぜんぜんちがう。旧約聖書にどう書いてあっても、本当のところはコーランに書いてあるほうが正しい。アッラーはすべてお見通しで、一番正しいことを私に啓示されたのだから」

     コーランに先立つ二つの聖典、旧約聖書と新約聖書について、私見を述べれば、旧約聖書は古代ユダヤ王国の建国史として読むことができる。新約聖書はイエス・キリストの伝記として読むことができる。(中略)
     じゃあ、コーランはどうだろう。
     コーランの記述は、なにに似ているだろうか。歴史ではない。伝記でもない。もちろん論文でもない。
     あえて言えば・・・素直な感想を述べれば、

     親父の説教に似ているなあ
     
     まあ、まあ、まあ、内容のことでなく、論述の方法において、である。しかも、これは経験豊富で、知識も広い、偉い、偉い親父の場合である。そこいらへんにいるただの親父に似ていると言うのではない。なにしろ相手は神なのだから・・・。(中略)

     だが、そういう偉い親父でも、説教というのはあまり論理的でない。いきなりドカンと降って来る。事実の誤認もあるし牽強付会もある。断片的な言いようが多いから前後の事情を知らないとわかりにくい。(中略)
     そして、もっとも顕著な特色は、親父の説教は、つねに、くどい。同じことを何度も言う。何度言われてもばか息子はわからないから、親父のほうもついつい何度も言ってしまうのだろうけれど、とにかく、くどくて(中略)

     どんなに偉い親父でも、アッラーの神を親父に比定しては不敬の謗りをまぬかれまいけれど、お許しあれ、コーランに散見されるくり返しは頑固おやじを彷彿させる。読み進めながら親父の説教をふと思い出さずにはいられない。何度くり返し言われても、それに従わない愚かさに思いを馳せてしまう。

    【ひと言】
     第2章までの一部をまとめて、これだけの内容です。(笑)
     太字は言いえて妙です。
     まず、常に「慈悲あまねく慈愛深きアッラーの御名において」と唱えさせられ、その気になる。
     神の言葉なので、批評なぞとんでもなく、絶対の存在であると自ら言っている。
     話の意味は崇高な話もあるが、実に小さな、神様がそんなことを気にするのかと言うような、あるいはなんだか言い訳のような話の方が多い。そういう細かい話がイスラムの戒律になっている。
     とにかく男性らしい力強い神様らしく、高圧的な言い様で、論理を超えたちょっと意味不明で難解な話で繰り広げられる。なんだか、理解できない自分は当然神より劣っているのだと感じさせるのを狙っているかのようだ。
     さらに一神教の先輩宗教であるユダヤ教やキリスト教の啓示を踏襲している点で、唯一神の啓示として、最終最高のものと自らが位置付け、さらには最後の啓示としているのは、最高の宗教としてライバルを寄せ付けない見事な戦略だと思う。
     ただ、日本では信者は増えないと思いましたね。一神教の伝統が無いのに「我は全知全能の神なり、信じよ」って毎回唱えさせられるのは、日本人の性には合わないと思いました。(笑)

    追記
    イスラム国人質事件を平和な日本で考えてみる
    イスラム国の後藤さん殺害動画メッセージ全文(日本語訳)
    イスラム国によるパイロット殺害方法は最悪でヨルダンは報復必至か?
    イスラム国の簡単解説(イスラム教、コーラン、過激派(原理主義者)、ジハード(聖戦)含む)

    2015年2月 4日 (水)

    イスラム国によるパイロット殺害方法は最悪でヨルダンは報復必至か?

    イスラム国によるパイロット殺害でヨルダンは報復必至か?
    イスラム国の日本人人質事件で拘束されていて殺害予告されたヨルダン軍のパイロット、ムアーズ・カサースベさんをイスラム国が殺害(焼殺)したとみられる映像が公開されたようだ。しかもかなり前に殺害していたようです。

    パイロットは、昨年12月、シリア北部ラッカでの軍事作戦中に戦闘機が墜落、「イスラム国」の人質になっていたようです。そのヨルダンですが、昨年9月からシリア領内での「イスラム国」に対する米主導の軍事行動に参加していました。

    映像から今回の殺害方法は、焼殺(焼き殺した)と見られます。

    斬首以上に酷い殺害方法とわれわれも思いますが、イスラム教徒からすると、屈辱的な、最悪の殺害方法で憤怒していると思われるのです。

    イスラム教では、死者は最後の審判の後に肉体を持って復活するという教義を明確に持っているのです。
    肉体を持って復活するのですから、その器たる肉体を完全に消滅させてしまう「火葬」は、いわば復活の阻止とも言えるわけです。
    また、イスラムにおける「地獄」は燃え盛る火炎のイメージが強く、火葬という行為は死者に地獄の苦しみを与える仕打ちであると考えられるわけです。
    このため、イスラム教徒に対して、遺体を火葬にするというのは最大の侮辱となりうるわけです。

    これはイスラム教徒に対し、万一、攻撃に参加し、捕虜にでもなれば、確実に来世での復活できなくなると宣伝し、有志連合らの戦意を阻喪させようとしているものだと思います。

    一方のヨルダンは、とうの昔に屈辱的で最悪の方法で殺害しておきながら騙したわけで、国中が怒り心頭になっているものと思います。
    少なくともヨルダン政府は何らかの報復行動をとらなければ、国民を納得させることはできないでしょう。

    残念なことに世界の歴史で何度も起きた報復の連鎖がここに発生しそうです。

    しかし、それがイスラム国の狙いなのでしょうから、結局は彼らを殲滅するまで、世界は戦うしかないかもしれませんね。

    イスラム国人質事件を平和な日本で考えてみる
    イスラム国の後藤さん殺害動画メッセージ全文(日本語訳)
    イスラム国の簡単解説(イスラム教、コーラン、過激派(原理主義者)、ジハード(聖戦)含む)
    【書評】コーランを知っていますか 阿刀田高/著

    2015年2月 3日 (火)

    イスラム国の簡単解説(イスラム教、コーラン、過激派(原理主義者)、ジハード(聖戦)含む)

    イスラム国人質殺害事件の衝撃に日本、いや世界が打ち震えた。イスラム社会の実態はもちろん、その信仰・思想・理念等について、われわれ多くの日本人の知識は浅く、誤解も多いと思う。わからないまま何もしないで放置することが嫌いな私は、不遜ながら書籍やネットの情報だけを基にイスラム社会をめぐるキーワードを簡単に説明できるレベルに要約してみた。

    ●イスラム国
     イラク、シリアの一部を実質支配するイスラム教スンニ派の過激組織。ISISまたはISILと呼ばれる。組織(名)を変えながら強大化し、現在の指導者はアブー・バクル・バグダーディ。サラフィー・ジハード(聖戦)主義(イスラム国家建設のためには武力闘争をもいとわないという考え方)を掲げ、古代にあったカリフ(ムハンマドの後継者)によるイスラム国家建設を目指しているが、斬首に見られるように残虐な暴力的恐怖支配や対外テロ活動を行っており、国際社会、多数の穏健派イスラム国家社会とは敵対し、支持する国は一つも無い。

    ●イスラム教
     世界三大宗教の一つ。アッラーフを唯一不二の神とする一神教。西暦610年頃に神の啓示を受けた最後にして最高の預言者ムハンマドを開祖として発祥。聖典はコーラン(クルアーン)。信者は全世界に13億人とキリスト教(20億人)の次に多い。聖地はメッカ、メディナ。信者はムスリムと呼ばれ、五行と呼ばれる義務(信仰告白、礼拝、喜捨(困窮者への支援)、断食、メッカ巡礼)や戒律(飲酒や豚肉等の食料摂取の禁止)を遵守している。神への絶対的帰依、家族や弱者への慈愛、さらには禁欲などを説いている。
     ユダヤ教もキリスト教も同じ唯一神を崇めていると認めているが、ムハンマドより先に存在した預言者は神の啓示を誤って伝承したとしている。

    コーラン(クルアーン)
     イスラム教の聖典。原語はクルアーンだが、日本ではコーランと呼ばれている。唯一不二の神(アッラーフ)から最後の預言者に任命されたムハンマドに対して下された啓示と位置付けられている。ムハンマドの生前に多くの書記によって記録され、死後にまとめられた現在の形は全てで114章からなる。旧約聖書や新約聖書と内容が重なっており、イスラム教徒から見れば唯一神の啓示の正しい最終形、ユダヤ教徒やキリスト教徒からみれば模倣聖典と見られている。
     客観的に見れば、こういう記述となるが、イスラム教徒からすれば神聖不可侵の絶対的な神の言葉であり、是非を論じることも許されない教えとなっている。(一神教に見られる傾向でユダヤ教もキリスト教も同様)

    ●原理主義(者)
     聖典の内容を忠実に守ろうとする考え方(信者)。もとは聖書の教義に忠実なキリスト教信者を指していたが、現在はイスラム教徒にも使用されている。
     神の言葉たるコーランは難解で現実の論理性が欠如していることに加え、時代背景が古いこと、さらには文明の発達で異文化世界が広がったことから、聖典の内容を忠実に生きることは難しく、現実社会に適応して柔軟に解釈している信者(世俗主義)が多数であるが、それを堕落と見做すとともに、異教徒を排除し、正しいイスラム社会に導こうとする行動につながっていく。
     そのため、聖典という絶対的なものを拠り所として、ジハード(聖戦)の名のもとに過激な行動(自爆テロなど)に走る傾向がみられる。

    ●ジハード(聖戦)
     本来、「努力」「奮闘」の意味であり、ムスリムの主要な義務である五行に次いで「第六番目の行」といわれることがある。日本では一般に「聖戦」と訳されることが多いが、厳密には正しくない。しかし、コーラン(クルアーン)においてはこの言葉が「異教徒との戦い」「防衛戦」を指すことにも使われており、これが異教徒討伐や非ムスリムとの戦争をあらわす「聖戦」(「外へのジハード」)の意に転じたものである。

    【ひと言】
    イスラム世界はこのように簡潔に記せるほど単純ではないことは重々承知である。
    だからといって、思考を停止すれば、その先はない。
    今まであまり関わりのない世界だと思ってきたが、そうもいかなくなってきており、グローバルに生きていくために必要必須な知識として、基本的なことは押さえておきたいところと思うのだが、奥は深すぎるようだ。
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    イスラム国の後藤さん殺害動画メッセージ全文(日本語訳)
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    2015年2月 2日 (月)

    【映画】トレヴィの泉で二度目の恋を

    Torebi
    「愛と追憶の日々」のシャーリー・マクレーン、「人生はビギナーズ」のクリストファー・プラマー、アカデミー賞受賞経験を持つベテラン俳優2人が共演したラブストーリー。人生の晩年を迎えて出会った正反対の性格の男女が、少しずつ愛情を育んでゆく様子を描く。監督は「イル・ポスティーノ」のマイケル・ラドフォード。

    【映画のストーリー】
    人生の晩年を迎えたエルサ(シャーリー・マクレーン)には、まだ叶えていない夢があった。それは、ローマにある“トレヴィの泉”を訪れ、フェデリコ・フェリーニ監督が「甘い生活」で描いたような甘美なシーンに自分も立ってみたい、というもの。80歳のフレッド(クリストファー・プラマー)は7ヵ月前、長年連れ添った妻に先立たれ、失意のどん底にあった。娘リディア(マーシャ・ゲイ・ハーデン)の勧めで心機一転、住み慣れた家から小さなアパートメントへ引っ越したものの、心は沈んだまま。そんな時、隣に住むエルサが、リディアの車のヘッドライトを破損してしまう。修理代金の小切手を持ってフレッドの家を訪ねたエルサは、いつものクセでつい小さな嘘をつく。それは、未亡人である自分の年金で5人の孫たちを養っているという作り話だった。その嘘を信じたフレッドは、彼女に同情して小切手を返却。意外な行動に驚きつつ、その優しさにエルサの心は揺れ動く。“偏屈なジジイ”という最初の印象は、いつの間にか好意に変わっていた。けれど、楽観的で肯定的なエルサとは正反対のフレッドは、全てに対して悲観的で否定的。それでも、エルサの努力によって、冷え切っていたフレッドの心に少しずつ変化が訪れる。少しお洒落をして家を訪ねてきたフレッドに、“トレヴィの泉”に行きたかったこと、若い頃にピカソに絵を描いてもらったことなど次々と楽しそうに語るエルサ。その半分以上は愛嬌ある嘘で固められているものの、フレッドには刺激的な話だった。そして、一緒に散歩に出かけ、ダンス教室を訪れるうち、フレッドは笑顔を取り戻し、気づけば彼女に恋をしていた。まるで若い恋人同士のような2人の関係は順調そのものだったが、実はエルサはまだ秘密を抱えていた。そして、ある出来事をきっかけに、これまでのエルサの嘘がばれてしまう。すべてが明らかになった時、フレッドが取った行動とは……。

    【作品データ】
    原題 ELSA&FRED
    製作年 2014年
    製作国 アメリカ
    配給 アルバトロス・フィルム
    上映時間 97分
    映画公式サイトへ
     
    【スタッフ】
    監督 マイケル・ラドフォード 
    脚本 アンナ・パヴィニャーノ 、 マイケル・ラドフォード 
    エグゼクティブプロデューサー アーロン・L・ギルバート 、 ジェイソン・ヒューイット 、 カーステン・H・W・ロレンツ 、 ゲイリー・プレイスラー 、 ロブ・ウェストン 
    撮影 マイケル・マクドノー 
    プロダクションデザイン ステファニー・キャロル 
    編集 ピーター・ボイル 
    衣装デザイン ゲイリー・ジョーンズ 
    キャスティング シャロン・ハワード=フィールド 
    日本語字幕 古田由紀子 

    【キャスト】
    エルサ・ヘイズ シャーリー・マクレーン 
    フレッド・バークロフト クリストファー・プラマー 
    リディア・バークロフト マーシャ・ゲイ・ハーデン 
    レイモンド・ヘイズ スコット・バクラ 
    ジャック クリス・ノス 
    ジョン ジョージ・シーガル 
    マックス・ヘイズ ジェームズ・ブローリン 
    ラヴァーン Erika Alexander 
    アルマンド ウェンデル・ピアース 
    アレック・ヘイズ レグ・ロジャース 

    【感想】
    老いた時に体はもちろん、気持ちも堕ちていく。男性のフレッドはまさにそれを地で行く典型的な妻を失った老人だった。一方、エルサは、老いた現実など、くよくよ考えずに明るく生きていて、その生き様は、同じ老人でも女性に備わる男性から見ると羨ましい特性だと思う。
    老いると出来なくなることがあるが、それはそれで受け入れて、楽しく生きていく。
    いつ死んでもいいように日々精一杯生きていくことにしようと真剣に思った映画でした。

    【ネタバレ】
    天真爛漫であるが、それゆえ虚言癖というか妄想癖のあるエルサは、実は未亡人でなく、夫がいた。
    それを知ったフレッドは、一度は怒りで我を失うが、彼女が人工透析を受けていて、先は長くないことを知る。
    彼女の夢である「トレビの泉」でのダンスを叶えることにして、娘の旦那への投資を反故にして、イタリアに向かう。
    イタリアでは映画「甘い生活」をなぞってシーンが繰り広げられ、最後に「トレビの泉」で映画の完全コピーが展開される。
    話はそれたが、エルサはトレビの泉で踊った数ヵ月後に亡くなり、映画はエンディングとなった。

    エルサを演じる太って老けたシャーリー・マクレーンの姿は、恐らくは狙い通りなのであろうが、トレビの泉のシーンは、あまりに痛々しい。オリジナルの「甘い生活」の若くて妖艶な女優アニタ・エグバーグとのフラッシュバックシーンは私には見るに耐えないものだった。ここまで人は老いてしまうという残酷な現実に今を懸命に生きることを大事にしないといけないと強く思った。

    2015年2月 1日 (日)

    【テレビ】花燃ゆ(NHK大河ドラマ)

    Hanamoyu
    幕末維新、影の立役者である長州の吉田松陰の妹、杉文が主人公で進むのが、2015年のNHK大河ドラマ。

    幕末初期、しかも長州が舞台で、著名な歴史上の人物がまだまだ少ないが、登場人物が多く、時代背景をしっかり認識しないと理解不能に陥る難しいドラマ設定である。

    視聴率が伸びるとも思えないが、今日の第5話「志の果て」は涙なくしてみることが出来ない珠玉のシーンがあった。

    吉田松陰と金子重輔がペリーの黒船に乗り込んで、アメリカに行こうとする件(密航事件)で、獄に繋がれるのであるが、身分の低い金子の獄の環境は劣悪で、病気となり、死んでしまう。主人公文が金子の母の悲しみに触れ、金子の死を兄、寅次郎(のちの松蔭)に伝えるが、兄の理想論に、文が兄を支える家族みんなにそれをきちんと見せろと迫るシーンがものすごい迫力で圧倒された。

    歴史的な事件に焦点があてがわれがちな大河ドラマらしからぬ人間群像劇が重厚に描かれそうな予感させる第5話でした。これから維新に向けて、ますます楽しみになりました。

    ハセツネ30kエントリー忘れちゃった・・・(泣)

    今日は何か大事な日であると思っていたのであるが、起きてすぐにテレビをつけたら、イスラム国の後藤さん殺害映像メッセージ公開のニュースが流れていて、そのままニュースに釘付けとなって、午前中が過ぎてしまった。

    気がついたときには今日10時からのエントリー開始のハセツネ予選大会のハセツネ30kは当然のように定員に達していて、エントリーは締め切り。

    秋のハセツネ本戦に出るには、クリック合戦に参加するしかなくなったが、仕事あるだろうし、無理だろうなあ・・・。と思いつつ、とりあえずクリック合戦には参戦しますか。

    実は4月12日は仕事の可能性が高いし、まあいいか。

    追記
     去年のハセツネ30k完走記ハセツネ本戦完走記はこちらからです。

    イスラム国の後藤さん殺害動画メッセージ全文(日本語訳)

    日本政府へ お前たちは悪魔のような有志連合の愚かな仲間と同じように我々は神の恩寵のもと権限と権力を持ったイスラム国であり、全軍がお前たちの血に飢えているということをまだ分かっていない。
    安倍(首相)よ、勝つことのできないこの戦争に参加するというお前の無謀な判断のために、このナイフは健二を殺すのみならず、日本人を見つければ、どこであってもこの殺戮を続ける。
    さあ、日本にとっての悪夢を始めよう。(TBSのサンデーモーニングの日本語訳を引用)

    追記
    イスラム国人質事件を平和な日本で考えてみる
    イスラム国の簡単解説(イスラム教、コーラン、過激派(原理主義者)、ジハード(聖戦)含む)

    イスラム国人質事件を平和な日本で考えてみる

    Isil
    イスラム過激派組織「イスラム国」の日本人人質事件に関する報道が連日連夜続いている。人質である後藤健二さんの解放に日本人のみならず世界中の人が気にしている。もちろん私もだ。そして、この人質事件は、日本が対策本部を置いたヨルダンも女死刑囚の釈放とパイロットの殺害予告と実は大変な迷惑をかけている。

    また、イスラム国からの情報発信がここ2日途絶えていることで、パイロットは殺害されているとか、イスラム国内部で意見対立があるのではないのか?など憶測が飛んでおり、自分も気になるところではある。

    そして、いつものように歴史的考察(過去の考察はこちら)でこの事件の行方を自分なりに予測しようと思ったのであるが、その考察を始めたときに、日本人の感覚では事件の本質を完全に見失った感が生じ、とても戸惑ったので、そのことをまずは書きたくなったのである。

    まず、今回の事件は、報道を見る限り、日本人2名(湯川さんと後藤さん)が拘束されたことになっている。
    拘束したのは自称国家のイスラム国、あるいはISILと呼ばれているイスラム過激派組織である。
    世界的にはどの国も国としては承認していない非合法組織である。

    以上を踏まえて考えると次のような消化不良が自分の中では起きている。

    ・日本国内でこうした誘拐事件が起これば、日本政府が責任を持って対処する。フランスのシャルリー・エブドの事件だってフランス政府が解決した。だが、今回の事件はシリア国内での事件であるが、シリア政府はまったく蚊帳の外のように見える。過激派や麻薬マフィアの支配下で国家の手出し無用な状況下の事件は過去にもあったが、それでも当事国は統治者として、無力なりに国内問題として扱おうとするのが普通な対応であることから考えると、今さらながら犯罪発生当事国シリアの無力さそのものが世界の大問題なのではないか?

    ・もしこれが国家の犯罪で無いなら、ただの誘拐殺人事件なのか?だとしたら、ちゃんとシリアの法で裁けるのか?否、とてもそうは思えない。日本だって一人殺したくらいでは、死刑にならないが、これはその程度の犯罪なのか?もはやシリアという国家は機能していないから、そんなことは気にせず、日本やヨルダンはただ人質解放できれば良いのか?たぶんシリアの了解は得ているのだろうが

    ・イスラム国が国家樹立を宣言しようとも、世界の多数が国として認めないのであれば、国家にならない。日本も敗戦後、1951年にサンフランシスコ講和条約を結ぶまでは、主権国家でなかったことを今さらながら思い起こした。日本は無事に認めてもらえてよかったということなのか?

    ・イスラム国と日本国はうまくコンタクトが取れていないらしい。かの国は好戦的に見えるし、それは武器弾薬もそれなりにあるということなのでなかろうか?そういう物流は簡単には遮断することができないということなのか?それとも遮断されそうになったから人質を使っての交渉なのだろうか?

    ・イスラム国が事件を表面化したのは、国家として認めてもらうのが目的の一つだとすれば、後藤さんは人質として長くとどめ置かれるのではないか?命が助かるなら、それもありだと思うのは、平和ボケしたダメな日本人なのだろうか?

    ・以上のように、この事件を私が不安に思うのは我われの社会常識や国家体制とかの想像を超えている事件だからなのではないか?
     つまりイスラム過激派の考え方が分からないことや中東情勢や歴史的経緯の無知からくる漠然とした不安感がどうしても払拭できないのではないか。そしてこの不安感は日本では最も情報を持っているであろう安倍総理も含めてもそうなのではないか?

    うだうだ結論の出ないことを書いたが、結局のところ、私にはヨルダンの空軍パイロットと日本人ジャーナリストの後藤さんの無事の解放を祈るしか出来ないということで落ち着くのであるが、宗教が絡む問題、特に一神教で神の教えたる経典がはっきり存在しているキリスト教やイスラム教は、経典に忠実であろうとすれば必然的に現代社会から見れば過激としか思えない原理主義者の発生を抑えることが出来ないと思う。よって、仮にイスラム国を抑えつけても、またどこかで原理主義者が出てくるであろう。

    そういう意味で、たくさん神様がいると思っていて、一神教の神すらもその中に加えられるという世界的には妙な宗教観を多くの人が持っている日本人は、結果的に宗教的対立が起き難く、つまりは平和であるということだと思う。日本人としてはそういう結論でよろしいでしょうか?

    追記:
     翌朝、テレビをつけると後藤さん殺害映像とメッセージがイスラム国から出されていた。
     イスラム国の後藤さん殺害映像メッセージは、イスラム国を国家として認めない日本政府への苛立ちと有志連合加担に伴い引き続き日本人に対ししテロを継続し、殺戮すると宣言されていた。
     私のような生ぬるい平和主義者は怯えるほか無いのだが、それこそがイスラム国の狙いだと思うと、ただそうするだけではいけないのだろう。

    追記2:
     イスラム国の簡単解説(イスラム教、コーラン、過激派(原理主義者)、ジハード(聖戦)含む)

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