【書評】あなたに褒められたくて 高倉健/著
先日亡くなられた俳優高倉健さんのエッセイ集である。(初版1991年)
彼のことは当然、映画やテレビでの姿しか知らないのであるが、そういうメディア経由で知った建さんの人柄のとおりのエッセイで収まらない、それ以上にメディアでは知りえなかった建さんの人柄、お茶目でいたずらっぽくて、やんちゃなエピソード、作家なのではと思えるほど思慮深さあふれる文章に読んでいてとても心が温まるのである。
さて、タイトルはこのエッセイ集の最後にエッセイのタイトルである。
「あなた」とは建さんのお母様のことであり、建さんも人の子なんだなあと思えて、なんだかまた彼の名演技の映画を観たくなるのであった。
曲がりなりにも同時代を生きた日本人として、読むべき本であると思います。ぜひともどうぞ!
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