アギーレ監督の八百長疑惑とは
アギーレ氏(現日本男子サッカー代表監督)が過去にスペインリーグで監督していたときの八百長疑惑で、いまや日本でも騒動の渦中の人となっている。
疑惑の状況であるが、アギーレ監督がリーガ・エスパニョーラで率いていた当時のサラゴサが、1部リーグ残留のために相手チームにカネを渡して勝敗を左右したとされる八百長疑惑に対し、スペイン検察は告発に動いたという状態である。
サッカーの八百長ということで一番有効なのは、審判の買収であると思うのだが、今回は勝った方のアギーレ監督に八百長疑惑がかけられるとは、なんだか不思議な事件であると思っていたのだが、真相を簡潔に説明すれば以下のような内容である。
「相手チームにお金を渡して、勝たせてもらった」というのがアギーレ監督の疑惑なのである。
なるほど、なるほど、それは確かにあるな。
実際のところは、チームのオーナーがお金を出して、それを相手チームに渡した当事者の一人としてアギーレ氏が疑われているようだ。
先日、ジェフ千葉はJ1昇格戦で敗れたが、八百長しようとかしているとか、まったくそんなことを空想すらすることなく応援していた私たち日本人にとっては、スポーツマンシップのかけらもない不思議な話であるのだが、スペインではある意味当然の話のようであるらしい。
『GOAL』スペイン版副編集長のインタビュー記事(GOAL 12月17日(水)12時15分配信)を引用する。
「この話を始めるにあたり、悲しい現実がある。八百長は毎シーズン、最終節には疑惑が浮上するものなんだ。ただし、決して証明はされないけれど」
「残留を争うチームと何も懸かっていないチームとの間で多くの八百長があることを、一般のファンやメディアはほとんど疑ってはいない。受け入れられてはいないが、ファンやメディア、当局からは『寛容されてきた』という状況なんだ。フットボールの『文化の一部』ということだね。公にそうだと話す人は誰もいないだろうけれど、疑惑の目を向けられている試合の物語は、たくさんあるんだ」
「メディアが今後の予想をするのは難しい状況だ。何しろ、八百長に対する告発が行われたのは初めてのことで、裁判が決着するまで通常は長い時間がかかる」
「メディアとファンの多くは、もちろん容疑は事実だろうと思っている。だが、一般的にスペインのメディアはこの問題についてとても慎重で、告発の進捗状況と、容疑がかけられた人々のコメントを報じることにだけ集中している」
「個々を見ると、より焦点を当てられているのは関わったとされた選手たちだ。中でも現アトレティコ・マドリーのキャプテンであり、当時のサラゴサでも主将を務めていたガビが注目されている。本人は、当時の会長に振り込まれた金は返したと話している」
「ハビエル・アギーレの名前も、いくつかの報道の中で言及されている。だが、現在はリーガにはいないため、この経緯が彼と日本での仕事にどんな影響を及ぼし得るかについては、あまり注意が払われてはいない」
「この件で私が知る限り、少なくとも全員が否定し続ける限りは、選手たちが有罪になるとは考えにくいと思う」
「レバンテの選手たちの明らかな“無気力プレー”の映像の証拠がない限り、検察が勝訴するのはとても難しいのではないだろうか」
【ひと言】
これまでずっと八百長疑惑がありながら、そのままだったという、いかにもラテンの国らしい話であるが、仮に無罪だとしても裁判が長引くことは、アギーレ監督に大きな負担となるものであり、それは日本代表にとってマイナスしかない話であろう。
指導者としてすでに失格に近く、日本人なら騒動に巻き込まれた時点で、当然、自ら辞任する状況であるが、アギーレ氏はどうするつもりなのかは、外国人だけに読み切れない。
無実を印象付けるため、監督続行する気だとすれば、日本サッカー協会は難しい判断を早晩迫られるのではないのではないか。
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