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2014年9月10日 (水)

HEROだけじゃなく、あすなろ三三七拍子、ペテロの葬列、東京スカーレット、若者たち2014、昼顔、同級生

夏のドラマは夜も外で遊ぶ人が多いせいか、視聴率が低調な傾向が強い。(私もなんとなくドラマを見なくなるのである。)
そういう時期なので、テレビ各局側もドラマにあまり力を入れていないため、いつもより金のかからない新鮮な顔ぶれで、王道から少し外れたドラマが多くなりがちとなり、その結果、実のところ、面白いドラマが多かったと思って、なんだかんだよく見ていた。(笑)

一番面白かったのは、「あすなろ三三七拍子」で、柳葉敏郎と菊地桃子という同世代が主人公で、しかも学園ドラマということに加え、重松清原作という点で実に地味なのであるが、それがかえって、個人主義の今では失われている「全力で他人を応援する」という主人公の生き様?いや役割が現代社会の薄情さを突き抜ける人情の篤さを際立たせ、共感を自然と与えてくれた。いやあ、ほんとによいドラマでしたね。

次は宮部みゆき原作の「ペテロの葬列」で、小泉幸太郎主役という地味さの中、まったく先の読めないストーリーと、日常の中のささいな緊迫感をうまく演出していることに引き込まれた。「悪は伝染する。」というフレーズに感化されたが、まさに現代社会は、「他者より優位に立ちたい病の社会」であることを宮部みゆきは極めて自然に描いていることを改めて感じた。

「東京スカーレット」は、私の大好きな水川あさみさん主演ということもあるが、ほのぼの系の異色の刑事もので、細部にこだわりすぎている最近の緻密な刑事ものが苦手な私にとって、肩ひじ張らずに見ることができたドラマでした。謎解きの仕方が多様で面白かったです。

「若者たち2014」は、主役の妻夫木と瑛太の二人がうまくかみ合った昭和テイストの、自らの生き様を不器用に正面からぶつけ合うドラマで、久しぶりにそうした熱い家族ドラマが心地よかったですね。

「昼顔」と「同級生」はともに不倫ものであるが、昼顔の現代性と同窓生の漫画的なロマンチックな展開が対照的なほど正反対で、それが同時期にドラマ化されるというのが狙ったかのようですが、面白く対比しながらついつい見てしまいましたね。

そんなことを、これらのドラマが始まった7月から書こう書こうと思っていたら、いつのまにかドラマは最終回を迎える時期になっていましたが、いまさらながら書いてみました。

そして、そんなことを巷の人も感じた記事を見つけましたので、以下に引用します。


夏ドラマ、低視聴率ほどアツかった(日刊スポーツ 9月9日(火)16時10分配信)

 視聴率5%〜7%の超低視聴率作品が続出した2014年の夏ドラマが大詰めを迎える中、放送記者の間では「低視聴率エリアの方が面白い作品が多かった」と話題になった。放送時間のミスマッチ、PR不足、強すぎる裏番組など、背景には惜しいポイントがいろいろあったようだ。

 放送時間のミスマッチが伝えられるのは、平均視聴率7%台で推移しているTBS「ペテロの葬列」(月曜8時)だ。小泉孝太郎が宮部みゆき氏原作の“杉村三郎シリーズ”を演じる第2弾で、バスジャック事件を発端にしたミステリーを描く。

 7月に当欄で書いたドラマ評で、私も勝手に最高評価の「5」をつけた。暴かれていく実行犯と8人の乗客の裏事情は驚きの連続で、あらぬ方向へ伝染していく人間の悪意と踏ん張りに見入った。原作の世界観を適材適所で丁寧に描いており、小泉孝太郎の嫌みのない俳優力が、普通のサラリーマンであるこの役によく合っているのだ。

 腰を据えて見たい心理サスペンスで、月曜8時という浅い時間帯には合わないのでは−。先ごろ行われた同局の改編発表ではそんな質問も出た。伊佐野英樹編成部長は「もっと深い時間なら見やすかったのにもったいないという声は多くいただいた」。昨年の杉村シリーズ第1弾「名もなき毒」(全話平均9・3%)もこの枠だったので今回も同じ編成となったが「今回は特にサスペンス色が強く、夜遅い方が合うという印象が色濃く出た」と話す。

 TBS月曜8時はもともと42年続いた「水戸黄門」の枠。お得意さまだった高齢者層のように的が絞りにくく、刑事モノなどで頑張っているがなかなか決定打が出ない状態が続いている。丁寧な作品作りで地道に枠をPRしていくしかないという同局のまじめさが「名もなき毒」や「ペテロ」のクオリティーにつながっているのだけれど、茶の間の環境が落ち着かない時間帯に本格サスペンスというのはやはり板違いに見える。10月期は仲間由紀恵が「聞く力」で事件を解決する「SAKURA〜事件を聞く女〜」。この枠にはまるのか否か、注目したい。

 一方、PR不足を指摘する声が多いのはフジテレビ「あすなろ三三七拍子」(火曜9時)。Yahoo!テレビの「みんなの感想」では5点満点中常に4点台という今期トップクラスの高評価を得ていながら、視聴率は超低空飛行。7話では3・7%を記録した。視聴者満足度と視聴率がまったく違う動きをする怪現象だった。同局の夏野亮編成部長は「反比例現象は私どもも認識していますが、原因はまだ解明できていない」と話す。

 消滅寸前のあすなろ大学応援団に団長として送り込まれた中年サラリーマン(柳葉敏郎)の泥くさい奮闘。OBたちのズレた根性主義と愛情に振り回されながら、中年団長と若き団員たちが成長していく。

 仕方なく汗をかくうちに、理屈じゃない魂のやりとりに触れて何かを得る。分かりやすいフォーマットに毎回ちょっといい結末がある、笑って泣いてのお話。重松清氏の原作が抜群に面白い上、音楽は「あまちゃん」の大友良英氏、主題歌はスピッツという豪華な布陣でもある。個人的には回によって面白さにバラつきがある印象だったけれど、反町隆史とほんこんのOBコンビなど新鮮な見どころもあって、ほんこんが団を去った8話はしみる余韻があった。

 とにかく7月期の同局は事前番組を含めて木村拓哉の月9「HERO」の盛り上げに全力投球だったので、月9と、お色気路線の固定客をがっちりつかんだ「昼顔〜平日午後3時の恋人たち」(木曜10時)以外は1ケタ台に沈んでいる。大物演出家と豪華すぎるキャスト陣で6〜7%あたりを行き来している「若者たち2014」(水曜10時)は、午後枠での再放送や15分拡大などいろいろ手をかけてもらっているが、「あすなろ」はスパルタな環境に置かれてしまった印象だ。

 夏野氏は「『HERO』と『あすなろ』でお互いのスポットCMを打つなどもしており、PR不足とは言えないと思う」。また「重松清さんの原作の熱烈なファンの方々が熱烈に応援してくれているのは間違いない。それ以外のポイントはこれから研究したい」という。

 やはりYahoo!テレビの視聴者採点でトップクラスを外さなかったTBS「家族狩り」(金曜10時)は、初回スタートと同じタイミングで裏の日本テレビに「ジブリ祭り」という強いコンテンツを編成されて割を食ってしまった。天童荒太氏の人気小説が原作。制作発表には天童氏も出席して「決してハリウッドにも負けない作品」とPRしたが「もののけ姫」「となりのトトロ」「借りぐらしのアリエッティ」の3連発を受けて苦しいスタートとなってしまった。

 連続する一家心中事件の謎。陰惨な殺人シーン、虐待の連鎖、あらゆる形で病んでいる家族、助けを求めた先が本当の地獄という救いのなさなど「テレビ版家族狩り」としてぐいぐい見せてくれた。主演の松雪泰子ら力のある俳優たちが天童氏の人間描写を生き生きと見せてくれて、意外と笑える作風や二転三転するサスペンスをわくわくと見た。他局の宣伝マンも「抜群に面白かった」。すでに放送は終わっているが、最終回で10・0%と2ケタ台に戻した意味は大きい。

 10月からはいよいよ秋ドラマの季節。10月期改編は、テレビ局にとって4月改編と並ぶ勝負どころ。ドラマも、各局力の入った作品をラインアップしている。ドラマファンとして、内容も視聴率も大いに期待したい。

【梅田恵子】(ニッカンスポーツ・コム/芸能記者コラム「梅ちゃんねる」)

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