朝日新聞、とうとう慰安婦報道の誤りを認める。
私は朝日新聞を購読しているが、実のところ朝日新聞の反権力に凝り固まった報道姿勢は好きではない。
だが、その革新思想は、私に欠けている部分でもあり、読んでいる次第である。(笑)
さて、今回の朝日新聞による慰安婦報道の検証報道については、遅きに失した感は否めないものの、まずは日本人として評価したい。
以下、各マスコミの報道を引用する。
●毎日新聞 8月5日(火)11時30分配信●
<朝日新聞>慰安婦報道を検証 「強制連行」証言取り消す
従軍慰安婦の問題を巡る報道内容を検証する特集記事を掲載した朝日新聞の8月5日朝刊
朝日新聞は5日付の朝刊で、従軍慰安婦の問題を巡る同紙の報道内容を検証する特集記事を掲載した。「『慰安婦問題は朝日新聞の捏造(ねつぞう)』との指摘はいわれなき批判」としつつ、特に1990年代初めに、証言や少ない資料をもとに記事を書き続けたと振り返り、「一部に事実関係の誤りがあった」と認めた。「韓国・済州島で強制連行した」との証言について、「虚偽だと判断し、記事を取り消す」としている。
同紙は1面で、元慰安婦の記事を書いた同紙の元記者が名指しで中傷されている事態などについて、説明責任を果たすため、5〜6日付の紙面で特集を組むとした。
誤りを認めた一部の記事については「裏付け取材が不十分だった点は反省する」と記述。一方で「戦時中、日本軍兵士らの性の相手を強いられた女性がいた事実を消すことはできない」と強調した。
さらに特集面で五つの論点で読者の疑問に対する回答を掲載。韓国メディアより先に元慰安婦の証言を報じたとする元記者の記事に「慰安婦と挺身(ていしん)隊の混同」があったと認めたが、「韓国でも当時混同が見られ、元記者も誤用した」と釈明した。
また、「済州島で慰安婦狩りをした」と証言した吉田清治氏(故人)を16回にわたって記事に取り上げた点も検証。同紙が済州島で再取材した結果、証言を裏付ける話が得られなかったことなどから、証言は虚偽と判断した。【伊藤一郎】
■J-CASTニュース 8月5日(火)10時38分配信■
朝日新聞「慰安婦」検証記事 「『済州島で連行』証言」は虚偽と判断、記事取り消し
朝日新聞は2014年8月5日の朝刊で、いわゆる従軍慰安婦問題に関する特集記事を掲載した。1面で編集担当役員が趣旨を説明し、特集面で大きく5つの論点を検証するという構成で、済州島で若い女性が強制連行されたとするいわゆる「吉田証言」については「虚偽」と結論付け、軍需工場に動員された「挺身隊」と「慰安婦」の混同があったことも認めた。
「強制性」については、「女性たちが本人の意に反して慰安婦にされる強制性があった」と指摘した。
『当時、虚偽の証言を見抜けませんでした』
1面には杉浦信之・編集担当役員による「慰安婦問題の本質、直視を」と題した署名記事を掲載。一部事実関係に誤りがあったことを認めたものの、「そのことを理由とした『慰安婦問題は捏造』という主張や『元慰安婦に謝る理由はない』といった議論には決して同意できません」と主張した。
ただ、以前から信頼性がないとして問題になっていた「吉田証言」については、「済州島で200人の若い朝鮮人女性を『狩り出した』」などとする吉田清治氏の証言については「虚偽だと判断し、記事を取り消します。当時、虚偽の証言を見抜けませんでした」として誤報だと結論づけた。
『人さらいのように連行』は事実なし
強制連行の有無については、日本の植民地だった朝鮮半島や台湾では、「軍などが組織的に人さらいのように連行した資料は見つかっていません」と結論づけたが、インドネシアなど日本が占領していた地域では「軍が現地の女性を無理やり連行したことを示す資料が確認されています」とした。
「挺身隊」と「慰安婦」の混同については、当時は慰安婦問題に関する研究が進んでいない上に、記者が参考した資料でも混同があったことから「誤用しました」とした。
▲産経新聞 8月5日(火)10時26分配信▲
朝日新聞が慰安婦問題で一部反省、吉田証言「虚偽と判断し記事取り消します」
朝日新聞は5日付朝刊1面と16〜17面で慰安婦問題の特集を組んだ。1面記事では「私たちは元慰安婦の証言や数少ない資料をもとに記事を書き続けました。そうして報じた記事の一部に、事実関係の誤りがあったことが分かりました。問題の全体像がわからない段階で起きた誤りですが、裏付け取材が不十分だった点は反省します」と書き、これまでの慰安婦報道での誤報を一部認めた。
朝日が16回も取り上げた自称・元山口県労務報国会下関支部動員部長、吉田清治氏の「慰安婦を強制連行した」との証言については「虚偽だと判断し、記事を取り消します」とした。
また、もともと関係のない慰安婦と工場などに動員された女子挺身隊とを繰り返し混同した記事を掲載したことに関しては、「当時は、慰安婦問題に関する研究が進んでおらず、記者が参考にした資料などにも慰安婦と挺身隊の混同がみられたことから、誤用しました」と間違いを認めた。
一方、元韓国人慰安婦、金学順氏の証言記事で、「『女子挺身隊』の名で戦場に連行」などと実際の金氏の経験と異なる内容を書き、慰安婦問題に火をつけた植村隆記者(今年3月退社)に関しては「意図的な事実のねじ曲げなどはありません」と擁護した。
【ひと言】
20年以上前に朝日新聞が報じた従軍慰安婦の強制連行報道により、韓国はもちろん、日本国内においても、謝罪と償いについて、世論的な盛り上がりはあった。
かくいう私ですらも、日本の総理大臣による謝罪と基金による償いによって、韓国への贖罪、つまり侵略戦争への清算が実現すると思い、外交的にも日本の国益にかなうものと好意的に評価していた。
しかしながら、強制連行の事実は見つけられないが、きっとあっただろうからと、拙速に謝罪したことが、逆に長きにわたり日本を自ら貶める今日のような結果になるとは、私も想像できなかった。
私をはじめ多くの日本人は、韓国人・朝鮮人は日本人と違う思考方法の異人種であるということを知らなかったし、想像もできなかったということだ。
それにしても気になるのは、あの朝日新聞が今になって自ら間違いを認めざるを得なくなったということだ。
まあ、結局のところ、良識が少しはある日本人の経営し、働いている新聞社だったということなのだろうが、遅すぎた。
しかもこのタイミングで、朝日が誤りを認めたことで、今後、日本全体が、反日国家の韓国や中国に対し、より一層強硬姿勢に傾いてくるのではないかという点が、少し気になるところでもある。反日に対する大きな反動が生じるのではないかということ。
あの朝日新聞が、遅まきながらも自らの誤りを認めたのは、一種の自浄作用なのだろうが、一部の人から見ると、権力に屈してしまったと見えてしまうんだろうな・・・。
まあ、これも事実確認せずに、書きたいことを書いたというマスコミにあるまじき、偏向した暴走記事の因果なのだから仕方ないし、実際、この記事が日本の国益と尊厳をどれだけ貶めたかを考えれば、今なお存続を許されている朝日新聞は、むしろ日本人の温情を感じ取るべきであろう。当然、責任論は出てくるでしょうが。
しかし、全体としては朝日新聞もやるね!見直した!
追記:朝日新聞の慰安婦強制連行の捏造等についての記事はこちら↓
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