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2014年6月23日 (月)

【書評】氷山の南 池澤直樹/著

Hyouzan
一人の日本人青年ジン・カイザワは密航するため、オーストラリアの港に停泊するシンディバード号という船に乗り込む。
シンディバード号の目的地は南極。
予定通り密航者として見つかり、船に降ろされること無くプロジェクトの一員となった。
プロジェクトは、南極の氷山を曳航し、水資源として利用しようとするもので、一人の青年の成長と冒険のお話だ。

リアリティのある話なのであるが、恋愛やアボリジニとの交流に加え、巨大プロジェクトかつ南極というシチュエーションもあり、話の筋が読めなくて、先に先に話を知りたくて、一気に読了してしまった。ほんと、面白い小説でした。

本筋と関係ないが、我ら人間の小ささ、いや宇宙の広大さと人類を含む生物の幸運さを凝縮した見事な文章があったので紹介したい。

 自分が宇宙だ。超自己中心の世界観。自分が眠っている間は宇宙を休止し、目が覚めたとたんに経過した時間の分だけ大急ぎで早送りして追いつく。
 大事なのはこの宇宙全体が冷たいということ。水が液体でいられるのは宇宙の温度スケールのうちのほんの一部だけ。絶対零度から一億度までの間のわずか百度分だけ。だから地球というこの星の上で生命が生まれて、ここまで繁栄して来られた。
 とんでもない偶然みたいだけど、なにしろ宇宙は広いし時間はたくさんあったし・・・

 地球にはごく普通に、いやむしろ潤沢に存在しているのが水である。水の惑星と言われていることが、実にこの広い宇宙では稀有なことだったことを改めて認識した。

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