さくら道完走記9(第5CP-ゴール)
さくら道国際ネイチャーラン250kmの完走記録その9
お酒のあるエイドで、美味しそうな食事メニューに長居をしそうになりましたが、時間に余裕があると思えず、そこそこで出発します。
No.43エイド(エネオス)216.8km地点。トイレを利用しますが、ここでわが身に大きなアクシデント、いやインシデントが発生しました。200km以上走った疲れた足腰に和式トイレは鬼門でした。無理な体勢で皮膚保護剤を患部に塗ろうとしてお尻の筋肉をちがえました。たぶん軽い肉離れだと思います。そしてその衝撃のため、トイレにグローブを忘れてしまいました。
トイレから戻ると、後続のランナーが続々と到着していました。走るとお尻に激痛が走る状態に歩きで出発します。
No.44エイド(道の駅福光)223.4km地点。ここで、若い整体の先生にお尻の筋肉痛解消のマッサージをお願いしますが、整体マッサージ中に、五十肩を見つけられ、五十肩の治療とリハビリ指導を受けました。早く走り出したいのに・・・(笑)。それから、ボランティアスタッフにNo.43エイドにグローブ忘れたのでゴールに届けて欲しい旨伝えました。しかし、ここと前のエイド2箇所で30分以上休むとは・・・
結局、お尻は治らず、少し走ってかなり歩くで、ペースは落ちる一方で進みました。
S山さんにまた抜かれ、「なぜ前を追わない、最後まで走れ、自分は誰かと一緒にゴールしたことしかない」と激励してもらい、尻の痛みに顔をゆがめながら走ることにします。
女性1位のジェス・ベイカー選手(写真左)が、まだゴールしていないボーイフレンドの応援に来ていました。
途中でS山さんに追いつきました。残り10km走れば34時間台でゴールできるぞ、若者やってみろ!と激励されて、やってみることにして、尻の痛みを励みにスピードを上げて走ることにしました。
No.48エイド(荒木建設)242.8km地点、この直前にスパルタスロンで仲良くさせてもらったMさんに追いつき、一緒にゴールしようという約束をして、トイレに立ち寄って、先に出発したMさんを追いかけます。
トイレの3分くらいの間に、Mさんはずいぶん先に進んでいる姿を金沢市内の長い直線の先にかすかに見える姿を必至に追いました。キロ5分近いスピードが出ていたと思います。ここまでスピードを出すとすべてが痛くてお尻の痛みも薄れる感じです。何とか追いつき、写真も撮らず、何人かのランナーを抜かして、とにかく兼六園に向けて長い直線の市街地を走りました。地理に不安なMさんでしたが、妻の実家金沢帰省でなんとなくの地理感が役立ちました。
兼六園前の交差点に着きました。ここで2度信号につかまります。早くゴールしたいランナーには忍耐の信号待ちです。
観光客の間を縫って、コース最高レベルの急斜面をゴールに向かい走ります。
ゴールが見えてきました。嬉しくてスピードが上がってしまいます。
ゴールはMさんに電子計測器へのタッチを譲って、その後にタッチして、一緒に佐藤桜にタッチして、ゴールしました。とにかく、スタート前の脚の状況からは考えられない、ゴール前の劇走での完走になりました。
そのゴールの佐藤桜です。桜の木の右に電子計測器が置いてあります。
一緒にゴールしたのに私はMさんに比べ記録上は3分遅れになっていました。
スタートは私が6分遅れだったので記録上は私が62位、Mさんは63位でした。
一緒にゴールするのがこんなに嬉しく楽しいことだとは、UTMF以来、忘れていました(笑)
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