1001必ず見ておくべき世界の絶景 マイケル・ブライト/著
世界中を縦横に探検できたなら・・・。本書はそうした冒険への入り口となる一冊である。ページをめくるたびに、そびえ立つ峰の上から地中の暗い世界へと身を躍らすことができる。灼熱の砂漠かと思えば、はたまた熱帯降雨林へと分け入り、波の穏やかなエメラルドグリーンの潟湖を泳ぎ、たくさんの魚が泳ぎまわる珊瑚礁を探検し、巨大氷河から分離する氷山や、真っ赤な溶岩を吹き出す火山の威力を目にすることもできる。本書を手にとって、実際に旅行するのもいいし、想像の旅に出るのもいい。(本著まえがき冒頭からの引用)
世界の絶景100ぐらいなら覚えきることができるが、1001となるとすべてを巡ることは不可能だし、覚えることすら難しいなあ(笑)
日本で紹介されているのは、これまた知らないところがあって、びっくりの構成でした。
日本国
・出水×
・オオワシ×
・オホーツク海
・釧路湿原
・華厳滝
・大雪山
・天売島(てうりとう)×
・中禅寺湖
・富士山
・屋久島×
・琉球諸島
出水と天売島は知らなかったし、行ったことも無い。特に天売島は地名としても初めて聞いた島だ。いやあ、日本も広いですね。
ちなみにこの絶景1001箇所のうち、私が行ったことあるいは見たことがあるのは、次のとおり。
・メテオラ(ギリシャ)
・パムッカレ温泉(トルコ)
・カッパドキア(トルコ)
・サザーランド滝(ニュージーランド)
・サザンアルプス(ニュージーランド)
・タラナキ山(ニュージーランド)
・トンガリロ国立公園(ニュージーランド)
・西海岸の氷河(ニュージーランド)
・フィヨルドランド(ニュージーランド)
・マールボロサウンド(ニュージーランド)
・ロトルアの地熱地帯(ニュージーランド)
・ウロス島(ペルー)
・チチカカ湖(ペルー)
・セチュラ砂漠(ペルー)
わずか14箇所、日本を入れても21箇所、つまりわずか2%ということだ。
ちなみに海外で行ったことのある国々は次の15カ国
イギリス、フランス、イタリア、バチカン市国、オーストリア※、ドイツ、ギリシャ、トルコ、アメリカ※、カナダ、中国、韓国、シンガポール、マレーシア※、ニュージーランド(トランジットのみのデンマーク、ソ連(当時)、カタール)を除く)なのだが、絶景を見たのはわずか4カ国しか無い。※数時間の滞在・通過のみ
冒険家の選ぶ絶景は、本当に観光地などに目もくれず選んでいるようだ。(笑)
なお、本著ではイギリスが54箇所も選ばれているあたりは、先行の偏向さが如実に現れているだろう。イギリスの自然景観がわが日本より優れているとはとても思えない。
また、1001のうち写真は半分くらいしかないのも残念だ。
まあ、そんな不満もあるが、世界は広いことを実感できるのは、100などに限定していない本著ならではの、観光に特化しない多種多様な、普通の人では辿り着けない場所も含む、絶景という観点だけで選んだこその壮大さに感謝したい。
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