オバマ大統領は日本と韓国を訪問するのか?(世界情勢への歴史的考察2)
「これは一介のサラリーマンがマスコミやネットの情報を基に世界情勢を考察しようとする無謀な試み。そのわずかで偏った情報と私の中にある限られた歴史認識からの帰納(歴史は繰り返す)によって導き出した仮説は真実に近づけるのか?」(かずさん)
今回は、以下の報道を前提にオバマ大統領の訪日訪韓を予測してみる。
キーワードは「アメリカに韓国の異常さを知らしめる」
●報道1●
韓国、オバマ大統領に圧力?「韓国を訪問しないことは、日本の“歴史歪曲”黙認を意味」―韓国メディア Record China 2月3日(月)17時2分配信
米国のスーザン・ライス大統領補佐官(国家安全保障担当)は昨年11月、オバマ大統領が2014年4月にアジアを歴訪すると発表した。どの国を訪問するかは明かされていないが、米国は環太平洋経済連携協定(TPP)の締結で世界経済の主導権を取り戻したいと考えており、昨年TPP参加を宣言している日本はオバマ大統領の訪問国リストに載っているとの見方が強いという。
韓国・中央日報(中国語版)ウェブサイトは、「このような中で事態を急変させたのが、安倍首相の靖国神社参拝であり、韓国・中国はもちろん、国際社会の批判が殺到することとなった」と指摘。韓国政府当局者は「もしオバマ大統領が日本だけを訪問すれば、日本の歴史歪曲を黙認するというメッセージを与えるだろう」と話しており、尹炳世(ユン・ビョンセ)外相も1月に米国を訪問し、ホワイトハウスと国務省の関係者の説得にあたった。
同報道では、「ホワイトハウスにも少しずつ変化が表れている」とし、ある米政府当局者の「訪問国から日韓をともに除外し、下半期に改めて機会を探すか、または1日ずつ訪問しようという話が出ている」との話を紹介している。
●報道2●
オバマ大統領のアジア歴訪、「日本は1泊だけで韓国に行く」、2泊3日の日本側要請を拒否―韓国メディア XINHUA.JP 2月3日(月)17時7分配信
韓国・中央日報の中国語電子版の3日付の報道によれば、4月に予定されるオバマ米大統領のアジア歴訪について、日本が「2泊3日の公式訪問」を要請しているが、米政府はこれを拒否し、「日本には1泊だけして韓国に行く」との方針を示した。
報道によると、日本のある高官は2日、「昨年末に靖国神社参拝を強行した安倍晋三政権の要請に応じて公式訪問すれば、日本を支持しているとのイメージを国際社会に与えかねないと、米国は懸念している」と指摘。韓国訪問の日程を加えれば、日本訪問は「公式実務訪問」に縮小される可能性が大きいとの見方を示した。
日本は米政府の考えを変えさせようと、岸田文雄外相を7日に訪米させ、直談判する。消息筋は「安倍首相の靖国参拝で国際的に追い込まれた日本は、オバマ大統領のアジア歴訪日程が最終的に固まる今月末まで、交渉に全力を挙げるだろう」と指摘している。
米ホワイトハウスのローズ大統領副補佐官は1月29日、海外メディアの記者に対して、「訪問国は確定していないが、原則的には日本訪問を望む」と話した。オバマ大統領は訪問先として、韓国、日本、インドネシア、マレーシア、フィリピン、ブルネイなどを検討中で、一部の国は1日で訪問を終える可能性がある。
消息筋によると、オバマ大統領は昨年10月にインドネシアで開かれたアジア・太平洋経済協力会議(APEC)とブルネイの東アジア首脳会議(EAS)に参加できなかったため、今回の歴訪先は主に東南アジア各国となる計画だったが、日本を訪問国に入れれば韓国も外せない状況となってしまった。
米国はこのところ、外交で日本に対して冷たい態度をとっている。一部では、米国が日本に対して周辺国との関係改善を促し、環太平洋経済連携協定(TPP)をめぐる交渉などで優位に立つため、「日本で1泊」を提示した可能性もあると指摘される。
【論述】
上記のように韓国の報道はアメリカが韓国を訪問するべきとの論調であり、すでに韓国政府はアメリカ政府に対し猛烈なロビー活動を展開していることが容易に想像できる。
※ロビー活動:特定の主張を有する個人または団体が政府の政策に影響を及ぼすことを目的として行う私的な政治活動である。議会の議員、政府の構成員、公務員などが対象となる。(ウィキペディアから)
最近アメリカで生じている日本海を東海と呼ばせようとしていることなどロビー活動がなければ実現しない政治活動です。
また韓国は日本のやることに難癖付けて怪しからん!と思いたくなるのであるが、そう思う方には僭越ながらこう諭したい。
「これは、アメリカに韓国の異常さを知らしめる良い機会である。」と、そして「きちんと日本が主張する機会でもある。」と
韓国はアメリカが日本を訪問して韓国を素通りすることは耐え難いはずで、アメリカ政府へのロビー活動は熾烈を極めるであろう。それは執拗で異常と言えるレベルになるに間違いないだろう。
日本の悪口はもちろんのこと、アメリカの自主独立国家の尊厳すら脅かしかねない発言や行動すら出てくるであろう。すなわち反日行動で見せたような異常な行動や条件闘争をアメリカでも行うことが推察される。
それに対し、日本はあくまでも真摯にオバマ大統領を国賓で招待することを求めるだけで良い。韓国に負けまいと焦って日本が同じ土俵に上がって条件提示などする必要もない。
その結果、オバマ大統領が韓国に立ち寄ろうが、日本での滞在が1泊となっても良いし、最悪来なくたって良いのだ。
そもそもアメリカは、TPP交渉に力を入れているから、日本を訪問したかったのだから、韓国に配慮して日本を軽視した訪問をするなら、その責任を当然に負ってもらえばよいだけなのだ。
つまり、日本はTPPでは(大統領が来日しなかったことで)妥協はしない。集団的自衛権も難しくなった。ということをアメリカにきっちりとわからせれば良い。
日本軽視、逆に言うと韓国への配慮はアメリカの外交戦略にとってマイナスであると。(懸念はオバマ大統領の訪日をもって、TPPでの日本の妥協を日本政府が国民に納得させようなどと思っていれば、まったくの水の泡なのだが・・・)
まかり間違っても日本はオバマ大統領の行動に内心で落胆してはいけない。これは、かの国の異常さを知らしめる良いチャンスなのだから(笑)
韓国は今回、アメリカの訪韓を勝ち取れば、いつものように勝ち誇ったかのように韓国外交の成果や韓米同盟の重要さを喧伝するだろうが、言わせておけば良いのだ。
長い目で見て、朝鮮半島は(朝鮮や日本の左翼を除けば)現状維持がベターなのだから。(アメリカが簡単に韓国を見捨てるようでは将来的に日本が困るし、まして北朝鮮が統一国家となっては最悪なのだから。)
日本がやるべきことは、すぐさまアメリカとの外交、それは国賓としてオバマ大統領を再度招待する。それは機会があるたびに招待する。日本が懇願している様に見せて、他国を欺けばよいのだ!
招待に応じなかったことは政府の失敗だとか国家の威信に関わるとかに拘らずに、機会に応じて何度でもアメリカを招待する。
さらには、世界各国に対して首脳はできるだけ外遊し、日本に招待する。
アメリカも気になるだろうし、何より何かと日本に対抗したい韓国は日本に招かれた国を自国に招こうと無理をするだろう。それこそが狙いだ。
日本に来た国の首脳には、日本は政府・国民とも歓待し、外交成果としてそれなりの誠意を見せる。そうすれば魅力的な日本を知った多くの外国人訪問者もさらに増えるだろう。
実のところすでに日本の民間交流では、各国から高い評価を受けている例が多い。
あとは、日本国内の政争に明け暮れることなく国家外交を活発化させ、平和国家日本の矜持をいっそう世界に知らしめる。それは実際のところ効率的で効果の高い方法だと思うし、かの国の異常さを知らしめ、結局は日本全体の評価を上げる一石二鳥の外交戦略なのだ。
【仮説】
アメリカのオバマ大統領は4月に日本と韓国を訪問する。最初に韓国に立ち寄り、すぐに東南アジアを歴訪し、最後に日本で1泊する。
日本は、国賓としてお招きできなかったことを残念と伝え、惜しむ一方、オバマ大統領が望む外交成果をやんわりと先送りすればよいのだ。
あくまでもやんわりとだが、アメリカにも正しい日本の主張を伝え、きちんとその責任を取ってもらう。
日本政府は世界平和のため世界各国の首脳を表敬訪問し、そしてがんがん日本に招待しましょう!日本に来れば日本の素晴らしさが分かるから。
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