僕は死んで当然の日本人です。
反日愛国教育、ナショナリズム、国粋主義・・・
日本もかつてそうだったことを忘れてはいけない。
そのうえで、今現在において、違う立場で味合わされそうな事態が根深く浸透していることを表す記事を2つ紹介します。(こんなことしたくはないのだけれど・・・)
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「釣魚島をめぐる中日の争い、外国人はみな日本の味方」、英国留学中の中国人が悔しさ吐露
英国留学中の中国人ネットユーザーが、中国のポータルサイト・新浪の軍事論壇に「中日の島争いに関し、外国人はみな日本の味方だ」と題した文章を発表した。
中日の釣魚島(日本名:尖閣諸島)をめぐる争いが白熱化する中、筆者は「外国人の友人はみな日本の味方」だと指摘する。英国の同級生たちは「中国政府は国内の矛盾を転嫁するための芝居を監督しているだけだ」と言っているという。
中国世論の声とされているのも、「中国国内はすべて政府にコントロールされていて、庶民は政府の意向に沿った発言しかできないのが現状」だと指摘された。トルコのケバブを売るスタンドでもオーナーに「中国人が悪い。他人の島を奪おうとするなんて」と叱られたそうだ。
ウォール・ストリート・ジャーナルといった米大手紙も「米国政府は尖閣諸島(釣魚島)が日本領であることを支持するべきだ」と呼びかけ、筆者に衝撃を与えた。こうした現状を受け、筆者は悔しさを吐露し、「卒業したら祖国に戻り、祖国の建設に微力ながら貢献したい」と誓っている。
これについて、中国ネットユーザーからは「海外で学ぶ精鋭たちは西洋人にわれわれを理解させるよう資料を集めて講座でも開いてほしい」「中国政府は対外宣伝を強化し、海外の誤った認識を打ち消さなければならない」などの感想が寄せられた。(編集翻訳 小豆沢紀子)
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日本人小学生の放った言葉に中国人家族が絶句、「われわれの愛国教育は間違っていた!」―中国メディア
Record China 1月13日(月)0時10分配信
2014年1月8日、中国のゆがんだ愛国主義教育が、純粋な子供の心をねじ曲げてしまったことを如実に示すエピソードを、中国人ユーザーが軍事関連ネット掲示板・米尓社区に投稿した。以下はその内容。
日本人男性と結婚した従姉が、夫と彼の親戚の男の子を連れて中国に里帰りした。男の子は俊夫という名の小学校1年生。見知らぬ国で言葉の通じない人々に囲まれて、とても緊張している様子だったが、一生懸命カタコトの中国語で私たちに挨拶し、深々とお辞儀をした。その姿がとても愛らしく、私たちはいっぺんで俊夫のことが大好きになった。
だが、その従姉の一番上の姉の子、小学3年生の鵬鵬(ポンポン)だけは違った。最初から敵意むき出しの顔で俊夫をにらみつけ、こぶしを振り上げると「打倒小日本(ちっぽけな日本をやっつけろ)!」と叫んだのだ。これには俊夫も周りの大人もビックリ。鵬鵬の父親が彼を叱ると、「だって、日本人は中国人の敵じゃないか!学校の先生もそう言ってたもん。パパたちは中国を愛してないんだ!」と言って泣き出した。そこで、「先生が言っているのは歴史だ。今は日本と仲良くしなきゃ。それに俊夫は私たちの大切なお客さんなんだから」と言い聞かせると、「じゃあ、パパやママはなぜ毎日、日本が中国の土地を奪ったから日本製品をボイコットするなんて言ってるんだよ?学校で見せられた教育アニメでも、日本帝国主義を打倒しろって言ってたよ!」と反論した。
幸いなことに、中国語の分からない俊夫に鵬鵬と父親の会話の中身を知られることはなかった。俊夫は本当にいい子で、自分でできることは自分で全部する。礼儀正しく、大人を敬い、食事の際は全員が箸をとり、従姉が日本語で「いただきます」と言ってから、自分の箸をとる。それに比べて、鵬鵬はどうだ。部屋は汚い。自分では何もしない。食事は当然のように自分が好きな料理を一人占めし、彼を溺愛する大人たちもわざわざ好物を取り分けてやる。
私たちは「鵬鵬が俊夫みたいだったらいいのに」と心から思ったものだ。そんな鵬鵬もだんだん俊夫に打ち解け、2人で遊ぶことも多くなった。お互いに日本語や中国を教え合っている姿を見て、「やっぱり、子供は子供同士だ」と安心した。
最後の晩、従姉とその夫は買い物に出かけていて、私たちはみんなでテレビを見ていた。そこへ鵬鵬が得意げな顔で俊夫を連れてきて「俊夫がみんなに言いたいことがあるって」と言った。俊夫は顔を赤くしながら恥ずかしそうにほほ笑んで、たどたどしい中国語でこう言った。
「僕は死んで当然の日本人です。僕は中国人に謝ります」
俊夫のこの言葉にその場の大人たちは全員凍りついた。鵬鵬の父親はすぐさま彼をトイレに引きずって行き、中から「パン!」と引っぱたく大きな音が聞こえた。真相はこうだ。鵬鵬は俊夫に「みんなが喜ぶ言葉がある」とだまして、あの言葉を覚えさせたのだ。
こんな小さな子供がここまで日本を憎むとは、あまりにもおかしい。鵬鵬の愛国観はすでにゆがんでしまっている。善良で純粋で友好的な日本の子供を前にして、中国の子供がどれほど恐ろしい敵意と憎しみを日本に抱いているかを私たちは思い知らされた。中国の愛国教育はもっと客観的で冷静であるべきではないのか。(翻訳・編集/本郷)
【ひと言】
日本も「鬼畜米英」などと言っていたが、それをほうふつとさせる、由々しき事態が今なお隣国で起きていることに、愕然とせざるを得ない。
唯一の救いは、こうした気づきがあり、それが表明されていること。ネットが普及し、それが交わらざるとも相互理解を深めてくれる可能性があることだ。
感情的にならず、あきらめずに毅然とした態度・言動で、短慮に陥らず手間がかかっても正しく歩んでいくしかないのだろう。
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