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2013年12月 4日 (水)

【書評】クオリティ国家という戦略 大前研一/著

Quality
副題「これが日本の生きる道」

日本はこれまでボリューム国家、すなわち加工貿易立国として発展してきた。
大前氏は人口減少を踏まえ、クオリティ国家に変革すべきだというのが本著の主張である。

【ボリューム国家】
・工業国モデル
・巨大な経済規模
・人口・労働力のボリューム
・低コストの人件費
BRICsなどの新興国(ブラジル、ロシア、インド、中国)

【クオリティ国家】
・21世紀型国家モデル
・小さな経済規模
・人口・労働力のクオリティ
・高コストの人件費をカバーする付加価値力、生産性の高さ
スイス、シンガポール、北欧諸国

<スイス>
スイス人は民度が高いのである。直接民主制は民度が高くなるのである。その代わり、住民同士の「縛り」は極めて厳しい。自分勝手なことはできない。直接民主制は多数決が絶対であり、その決定には必ず従わなければならないのだ。
民主主義は啓蒙された人間でなければ維持できない。啓蒙されていない人間が投票すると衆愚政治になる。そのことをスイス人は熟知しているから、直接民主制が正しく機能しているのである。

<シンガポール>
「善意ある独裁者」と評されたリー・クアンユー元首相は、「国民を食わせる」ことに尽力し、その実現のためにさまざまな改革を断行していったことが現在のシンガポールの繁栄に寄与していることは間違いない。

アメリカと中国は実は「クオリティ国家の集合体」である。

<アメリカ>
アメリカのシリコンバレーはIC、ハリウッドは映画、ニューヨークは金融、シカゴは穀物取引、ボストンは年金ファンド

<中国>
中国は100万人以上の都市が200以上の分散国家

【要旨】
世界からヒト、モノ、カネや企業、そして情報を呼び込むためには、日本が魅力的な国でなければならない。
そのためには規制撤廃が必要である。
アメリカもイギリスも30年前に断行し、15年後に花開いた。
規制撤廃すると、最初に失業者が増大する。その後しばらくたって新しい産業が生まれる。その期間が15年間らしい。
こうした改革を断行することは、目先のことしか考えていない今の日本では無理だろう。
だから日本がクオリティ国家として生まれ変わるには、統治機構を変革することからはじめなければならない。
それは道州制の導入というのが著者の論である。

最後に合理的な著者らしい強烈な意見をひとつ

今、地方が膠着し、閉塞し、停滞している原因の多くは、地方の中央への依存体質にある。いくら地方分権と叫んでも、「経済的な自立なき自治はない」ということを、地方自治体は肝に銘じるべきである。
財政危機でいつ折れてもおかしくないほどにやせ細った国のスネをかじるのではなく、「自分の財源は自分で賄う」という発想とシステムに転換しなければならない。
そのきっかけとなり得るのが橋下氏の大阪都構想なのである。
(中略)
いずれ日本というひとつの国に、複数の「道州制クオリティ国家」が存在するようになり、それぞれの国家戦略の下で互いが切磋琢磨した暁には、日本に新しい「勝ちパターン」とも言える新国家モデルが生まれ、国全体に新たな展望が拓けて行くはずなのである。

【ひと言】
お金や景気に一喜一憂している日本では、将来展望は開けない。
楽して美味しいもの食べて寝転がっていれば健康は手に入らない。
国家としての幸せを目指すには切磋琢磨し、自ら啓蒙しつづける人間の集まりとしての日本でなければならないということなのだ。
歴史を振り返ってみて、大変革を何度もなしえた先人を祖先に持つ日本人は今度もそれが出来るはずだ。

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