【演劇】ア・ラ・カルト2 役者と音楽家のいるレストラン Final
四半世紀に渡たり年末に興行されてきた特徴的な演劇が今年で終わるに当たり、観劇して感激してきました。(笑)
●会場:こどもの城 青山円形劇場
●日程:2013年 12月 6日(金) 〜 26日(木)
◆出演:
【役者】高泉淳子 山本光洋 本多愛也 中山祐一朗
【音楽家】中西俊博(violin) クリス・シルバースタイン(bass) 竹中俊二(guitar) 林正樹(piano)
【演出】吉澤耕一 【台本】高泉淳子 【音楽監督】中西俊博
【日替わりゲスト】 池田鉄洋 篠井英介 春風亭昇太 ROLLY(50音順)
■概要
青山円形劇場の完全円形オープンスペースで360度どの角度からでも楽しめるという特色を生かした演劇である。
クリスマスの夜のフレンチレストラン「ア・ラ・カルト」を舞台に、訪れた客達が繰り広げるドラマを、単品料理(a la carte)に例えて描いたオムニバス形式の物語である。
【役者】の白井晃、高泉淳子、陰山泰(2009年まで)が様々なキャラクターを演じ、バイオリニスト中西俊博を音楽監督として迎え、【音楽家】の生演奏と共に芝居が進行される。
フレンチレストランの開店から閉店までを舞台に、男と女の恋愛や家族にまつわる情景のショート・ショートを単品料理に例え、各エピソードをコース料理の提供順に準えて綴る。「役者と音楽家の…」というサブタイトル通り、ミュージシャンもレストラン専属のバンドとしてこの芝居の重要な役割を占める。
劇中で繰り広げられるエピソードの中には馴染みのキャラクターが来店し、お馴染みのやり取りをコメディータッチを交えて繰り広げたり、ショータイムと呼ばれるコーナーにて、各出演者がそれぞれ意外な一面を見せるキャラクターに化けての登場とシャンソン、JAZZ、POPS、ダンスなどを織り交ぜ舞台に華やかさを添える場面などもあり、この舞台の一番の呼び所となっている。
2010年には「ア・ラ・カルト2」としてリニューアルオープンした。 この「ア・ラ・カルト2」では、当初からのメンバーであった白井晃、陰山泰は08年の20周年公演をもって卒業という形となり、新たにパントマイマー山本光洋、本多愛也の二名の役者を得て、新装開店となった。 2013年、青山円形劇場の閉館に伴い25周年で終了となる。(以上wikipediaからの引用)
【ひと言】
舞台はほとんど観ることがないのであるが、この舞台は最高の舞台の一つだと思っている。
その理由は、演劇としての役者の名演技やストーリーの面白さはもちろんのこと、上質の音楽、おいしいお酒と料理の数々、さらに劇とは無関係な学園祭のようなハチャメチャなショータイム、それらが円形劇場という珍しい舞台のうえで、客席と役者との間が極めて近接した状況で味わえるからだ。さらに幕間ではワインが振る舞われるという楽しみまであるのである。
こんなにいろいろな楽しみを与えてくれる演劇は他に類を見ないと思われる。
さすがに25周年を迎え、パワフルさは陰りが出てきた感はあるものの、限られたパターンに凝縮された味わい深さは一層濃厚になり、それはまさにクセになるほどであり、今回で終わりになるのは何ともさみしい限りである。
変わることを拒む気持ちが生じているのは、ひとえに時代は流れ、年を重ねてきたということの裏返しでもあるところなのだろう。
惜しむ気持ちばかりが出てきてしまうのであるが、いちおう大人でもあるので、今まで毎年年末に素敵な舞台をありがとうございましたと感謝で締めくくりたい。ブラボー!
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