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2013年11月24日 (日)

【書評】七つの会議 池井戸潤/著

七つの会議 池井戸潤/著
この会社でいま、何かが起きている―。
トップセールスマンだったエリート課長・坂戸を“パワハラ"で社内委員会に訴えたのは、歳上の万年係長・八角だった―。
いったい、坂戸と八角の間に何があったのか? パワハラ委員会での裁定、そして役員会が下した不可解な人事。急転する事態収束のため、役員会が指名したのは、万年二番手に甘んじてきた男、原島であった。
どこにでもありそうな中堅メーカー・東京建電とその取引先を舞台に繰り広げられる生きるための戦い。だが、そこには誰も知らない秘密があった。
「夢は捨てろ。会社のために、魂を売れ」「僕はどこで人生を間違えてしまったのだろうか」……筋書きのない会議(ドラマ)がいま、始まる。(引用)

すでにNHKでドラマ化されており、多くの人が知っているお話であるが、私はドラマを見ておらず、今回の読書で小説としての面白さを十二分に堪能できた。NHKドラマ好きの私としてはドラマを観ていないというのは奇跡的な神の思し召しだ。
著者は直木賞作家・池井戸潤、私はすでに「ルーズベルト・ゲーム」を読んでいるが、今年の大ヒットドラマ「半沢直樹」の原作者と言えば、本を読まない人も知っている今をときめく作家であろう。

一見脈絡のない7つの会議を舞台にして、物語が進むという形式がとても面白かった。普通は会議はあまり面白くないはずだが、背景となるこれまでの流れや心情がきちんと描きこまれていて、がぜん会議を傍観する意味を持たせてくれて、わくわくできるのである。それに加えて、新たなキャラクターが会議に登場した際に、かならずその人の生い立ちや生き様が簡潔に説明されていて、読み進める会議に向けた心の準備ができるとともに、私のようなノンフィクション好きの者にとっては、リアリティさを感じさせてくれるのだ。(一般的には、この手法は小説の作風としてはいかがなものだろうかとも思ったが、どうなんだろうか・・・。)

そんな感じで劇的な展開を楽しんでいるうちに、いつのまにか終盤になって、本当の最後になってやっとわかったのは、この作品の主人公は、この人だったのか、と驚かされたのがとても印象的だった。
筋書きのないドラマには、やっぱり筋があったのだなあってね(笑)
本作もそうなのですが、面白い小説はさいごの最後がもっともいかしてますね。

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