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2013年10月29日 (火)

完走記のあとがき(サブ3.5ランナーのつぶやき)

完走記のあとがき(サブ3.5ランナーのつぶやき)
 スパルタスロン完走記を作り終えて、改めて読み直して思ったことは、我ながら苦しさの記述が少ないということだ。
 ただでさえ苦しいウルトラマラソンにおいて屈指の厳しいレースであり、実際に必死であったし、「ちきしょー、もうだめだ。」と心の中で何度もつぶやきながら走っていたのであるが、本当にもう一歩も足が出ない、前には進めないという潰された気持ち、つまりリタイアを一度も思い浮かべなかったのも事実である。いやむしろ、物凄く楽しい人生最高のレースだったのだ。(笑)

 過去を振り返ると、これまで初めて出場したときのおんたけウルトラ100㎞とか萩往還250㎞、UTMF160㎞などの超長距離レースの場合において、途中で相当に強いリタイア願望が必ず生じてきた。
 実際に、この3レースでは途中の関門やエイドで毛布に包まってリタイアしようと寝てしまっていたのである。
 ところが寝ているうちに、気力が復活して、制限時間ぎりぎりで走り出して、なんだかんだで前述の3レースとも完走してきたのである。

 そう思い起こしてみると、私の走力の低さ(富士登山競走3回連続時間切れ、しかも5合目時間切れも一度あり)やリタイアに流されてしまう精神的な弱さを持ちながらも、100㎞以上のウルトラやトレランでちゃんと完走しているその完走率の高さは、私の特徴なのかもしれない。

 体力的にも精神的に弱ってリタイア寸前で関門ぎりぎりだった過去の初回時のレース展開と比較してみると、今回の初スパルタスロンは過去最高のトレーニングをしたこともあり確かに余裕があったとも言えるのであるが、実際のところ、寝ることはおろか、休憩らしい休憩もせず、上り坂以外はほとんど歩くこともなく、むしろ上りでも相当走ったにもかかわらず、最終的に2時間半しか貯金ができなかった。

 つまり、スパルタスロンはもともと制限時間が厳しいのである。
 だから、走ることができなくなれば、あるいは休まないと進めなくなれば、相当の確率で時間切れとなるのである。

 しかも、日中は30度を超える暑さに加え、アップダウンが多いのであるから、完走の困難さは世界最高難度のウルトラマラソン大会であることは間違いない。

 その結果、多くのランナーは私より走力が高いにも関わらず、相当数のランナーが途中リタイアとなっているのである。ギリシャまで多大なコストをかけて、相当な精神力で挑んできてもリタイアとなっているのである。それほど困難なのである。

 だからこそ、このスパルタスロンの完走は価値あるものとも言える。

 ちなみに私の走力は、フルマラソンの自己ベストが3時間23分台である。しかも4年前の記録である。
 先ほど書いた通り、富士登山競走はまったくゴールできる見込みがないレベルであるし、野辺山ウルトラ100㎞でも14時間ぎりぎりでの完走というお粗末さである。
 スパルタスロン参加者の走力としては、底辺であることは間違いないだろう。
 おそらく私より順位上位のスパルタスロン完走者で私より遅いランナーは絶無でしょう(笑)。

 それでも完走できた。

 いろいろな要因が考えられるが、その一つとしては、完走者はもちろん、残念ながらリタイアした方々の直接のアドバイスや公表されたブログの内容から組み立てた練習や暑さ対策などを想定した自分なりの作戦が功を奏し、時間的余裕が無いという自覚の中で、最高の走りが出来たことだったと思っています。(この辺りはあとで詳しく記述したい。)
→私のウルトラマラソン完走理論

 それによって、フルマラソンがサブ3.5レベル(3時間30分程度)の私でもスパルタスロンは完走できるということをみなさん、特に私レベルのランナーの方々に証明できたと思っています。
 そして、このことが私にとって、今回のスパルタスロン完走における大きな誇りでもあります。

 などと厚かましくもちょっと偉そうに完走自慢してしまいましたが、どうかお許しください。その思いは、これを読んでくれたスパルタスロンを目指す日本人ランナーに謙虚さと自信を持っていただき、その結果、今回低かった日本人の完走率を上げたいということでもあるためなのです。
 そして実のところ、この自慢は見方を変えれば、私はすでに限界の走りをしてしまったということで、逆に私の超えられない限界を指示していることにほかならないのも現実です。もはや私には伸び代が残っておらず、もっと良い作戦もないだろうということなのですから。

 ということなのですが、そんな自虐的なことをうじうじ考えていても時間の無駄なので、まずは宣言しちゃいます。
 次の目標は来年1月の館山若潮マラソンに出場して、4年ぶりのフルマラソン自己ベスト更新を目指します。再度スピードの限界に挑戦ですね。右足の甲は完治していませんが、やったるぞ!

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コメント

かずさん
お疲れ様です。
限界を指示しているとの事ですが、そうではないと思います。今回、多くの走力を有している方を抑えて、日本人5位でゴールしたのは事実ですし、この完走はまぐれでも何でもなく、かずさんの実力に他なりません。今回のスパルタスロンを経てひとつの殻を打ち破れたのではないでしょうか。私も以前、野辺山100kmを初めて完走した時にやはり何かの壁を打ち破れた感覚を持ちましたし、その後他のレースにも良い影響を与えました。
フルマラソン、自己ベスト目指して頑張って下さい。

tsuneさん、コメントありがとうございます。
まず、まとまりのない記事となってしまったこと、反省ですね。次に自分で自分の限界を認めてしまうという何とも情けない考え方でした。
ひとつの殻を打ち破ったという前向きな考えで、これからも限界を超えてやるという自信を持って、走り続けようと素直に思えました。
tsuneさんのコメントのおかげです。ありがとうございました。
これからも自己ベスト目指すランナーとして頑張ります。

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