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2013年10月22日 (火)

藤原の効果?

藤原の効果?
 気象庁によると、「藤原の効果」とは戦前、当時の中央気象台長だった藤原咲平氏が提唱した効果で、「2つ以上の台風が接近して存在する場合に、台風がそれらの中間のある点のまわりで相対的に低気圧性の回転運動をすること」。具体的には、大きく分けて2つのパターンがあるといいます。

大きく分けて2つのパターン

(1)まず2つの台風が同じくらいだった場合。この場合、一定の距離までは近づこうとするのですが、それ以上は近づくことは出来ず、お互いに影響し合うのだといいます。2つの台風を結んだ点を中心に、2つの台風が反時計回りに動き、進路が複雑な動きをすることがあるといいます。この一定の距離とは、それぞれの台風の規模によって異なりますが、典型的な台風の直径である1000キロ程度が目安となっているようです。

(2)もう1つが、2つの台風の勢力がまったく違う場合。この場合は、勢力の小さい方の台風が、大きい方の台風に吸い寄せられ、吸収されることがあるといいます。

 藤原の効果による動きとして、よくあるのは、東にある台風が西の台風に近づき、でも一定以上は近づけずに東の台風が北上し、偏西風に乗ってそのまま離れていく、というパターンだそうです。反時計回りにぐるぐると何回転もすることは珍しいといいます。

 実は今年の8月にも藤原の効果とみられる例がありました。8月17日から18日にかけての、台風12号と熱帯低気圧の動きです。このときは、北東にあった熱帯低気圧が西寄りに、南西にあった台風12号が東寄りに動き、まさに「反時計回り」の動きを見せたようです。

 複雑な動きをすることがあるという藤原の効果ですが、今回の台風27号と28号の場合は、どうなるのでしょう。気象庁によると、勢力的には同じ程度ということで、上記(1)のパターンに当てはまる可能性があるとのことです。ただ予報としては、藤原の効果も織り込んだ計算をしているので、「予報に大きな誤差が出たり、精度が著しく落ちるということはない(気象庁)」とのことです。

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