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2013年10月

2013年10月31日 (木)

ちーバルを堪能しました!

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10月30日は、千葉市の中心街の食べ歩きグルメ祭りの「ちーバル」初日でした。

今年で何回目かですが、初めて参加しました。

主催者のコンセプトは次のとおりです。

ちーバルは、千葉市中心市街地の賑わい創出を目的として、千葉中央地区を3エリアに分け3週間にわたって「食べ・飲み歩き」を楽しむ街バルイベントです。
それぞれイベント当日は、チケットとエリアマップを持って、今まで行ったことのなかったお店や行ってみたかったお店などを徹底的に「ハシゴ」しちゃいましょう!

700円のチケットで食べ物とドリンクの2品(一部1品のみ)の「ちーバルメニュー」が食べて飲めます。テーブルチャージのかかる所もチケットだけで大丈夫というお得なイベントです。

というわけで初日は富士見・栄町エリアです。

1軒目は生乃弥さん(ふぐ料理)です。
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天丼です。

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ボラの昆布締め+ビール1本

2軒目はB・Fleet(BAR)です。
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季節のフルーツ+シャンパンです。

3軒目はbarGlove(Bar)です。
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アプリコットクリームチーズディップ+1ドリンク(ジントニック)です。

4軒目はWine Bar COTED'ORです。
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左スパークリングワイン「サンバレロ・カヴァ・ヴリュット」
右イスラエル産白ワイン「ヤルデン」

5軒目はRockWell's(bar&public)です。
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左レフ ブラウン(ベルギービール)右キルケニー(英国ビール)+じっくり煮込んだ特製豚肩ロースカレー

いやあ、酒が弱いのに5軒のはしごしちゃいました。(笑)

一見さんでも気兼ねなく1杯飲んで帰れる。新たな出会いを楽しめる。3500円で存分に楽しめる、とっても良いイベントでした。

来週11月6日は新宿・中央エリア、11月13日は裏チバ・弁天エリアです。

気になるお店にちょっと行くには最高ですよ!

2013年10月29日 (火)

完走記のあとがき(サブ3.5ランナーのつぶやき)

完走記のあとがき(サブ3.5ランナーのつぶやき)
 スパルタスロン完走記を作り終えて、改めて読み直して思ったことは、我ながら苦しさの記述が少ないということだ。
 ただでさえ苦しいウルトラマラソンにおいて屈指の厳しいレースであり、実際に必死であったし、「ちきしょー、もうだめだ。」と心の中で何度もつぶやきながら走っていたのであるが、本当にもう一歩も足が出ない、前には進めないという潰された気持ち、つまりリタイアを一度も思い浮かべなかったのも事実である。いやむしろ、物凄く楽しい人生最高のレースだったのだ。(笑)

 過去を振り返ると、これまで初めて出場したときのおんたけウルトラ100㎞とか萩往還250㎞、UTMF160㎞などの超長距離レースの場合において、途中で相当に強いリタイア願望が必ず生じてきた。
 実際に、この3レースでは途中の関門やエイドで毛布に包まってリタイアしようと寝てしまっていたのである。
 ところが寝ているうちに、気力が復活して、制限時間ぎりぎりで走り出して、なんだかんだで前述の3レースとも完走してきたのである。

 そう思い起こしてみると、私の走力の低さ(富士登山競走3回連続時間切れ、しかも5合目時間切れも一度あり)やリタイアに流されてしまう精神的な弱さを持ちながらも、100㎞以上のウルトラやトレランでちゃんと完走しているその完走率の高さは、私の特徴なのかもしれない。

 体力的にも精神的に弱ってリタイア寸前で関門ぎりぎりだった過去の初回時のレース展開と比較してみると、今回の初スパルタスロンは過去最高のトレーニングをしたこともあり確かに余裕があったとも言えるのであるが、実際のところ、寝ることはおろか、休憩らしい休憩もせず、上り坂以外はほとんど歩くこともなく、むしろ上りでも相当走ったにもかかわらず、最終的に2時間半しか貯金ができなかった。

 つまり、スパルタスロンはもともと制限時間が厳しいのである。
 だから、走ることができなくなれば、あるいは休まないと進めなくなれば、相当の確率で時間切れとなるのである。

 しかも、日中は30度を超える暑さに加え、アップダウンが多いのであるから、完走の困難さは世界最高難度のウルトラマラソン大会であることは間違いない。

 その結果、多くのランナーは私より走力が高いにも関わらず、相当数のランナーが途中リタイアとなっているのである。ギリシャまで多大なコストをかけて、相当な精神力で挑んできてもリタイアとなっているのである。それほど困難なのである。

 だからこそ、このスパルタスロンの完走は価値あるものとも言える。

 ちなみに私の走力は、フルマラソンの自己ベストが3時間23分台である。しかも4年前の記録である。
 先ほど書いた通り、富士登山競走はまったくゴールできる見込みがないレベルであるし、野辺山ウルトラ100㎞でも14時間ぎりぎりでの完走というお粗末さである。
 スパルタスロン参加者の走力としては、底辺であることは間違いないだろう。
 おそらく私より順位上位のスパルタスロン完走者で私より遅いランナーは絶無でしょう(笑)。

 それでも完走できた。

 いろいろな要因が考えられるが、その一つとしては、完走者はもちろん、残念ながらリタイアした方々の直接のアドバイスや公表されたブログの内容から組み立てた練習や暑さ対策などを想定した自分なりの作戦が功を奏し、時間的余裕が無いという自覚の中で、最高の走りが出来たことだったと思っています。(この辺りはあとで詳しく記述したい。)
→私のウルトラマラソン完走理論

 それによって、フルマラソンがサブ3.5レベル(3時間30分程度)の私でもスパルタスロンは完走できるということをみなさん、特に私レベルのランナーの方々に証明できたと思っています。
 そして、このことが私にとって、今回のスパルタスロン完走における大きな誇りでもあります。

 などと厚かましくもちょっと偉そうに完走自慢してしまいましたが、どうかお許しください。その思いは、これを読んでくれたスパルタスロンを目指す日本人ランナーに謙虚さと自信を持っていただき、その結果、今回低かった日本人の完走率を上げたいということでもあるためなのです。
 そして実のところ、この自慢は見方を変えれば、私はすでに限界の走りをしてしまったということで、逆に私の超えられない限界を指示していることにほかならないのも現実です。もはや私には伸び代が残っておらず、もっと良い作戦もないだろうということなのですから。

 ということなのですが、そんな自虐的なことをうじうじ考えていても時間の無駄なので、まずは宣言しちゃいます。
 次の目標は来年1月の館山若潮マラソンに出場して、4年ぶりのフルマラソン自己ベスト更新を目指します。再度スピードの限界に挑戦ですね。右足の甲は完治していませんが、やったるぞ!

2013年10月27日 (日)

FacebookにAndreasさんから友達申請がありました。

今朝方、友達リクエストのメールが届いていた。

Andreas Neubertさんというが、当然に記憶が無い。

またかわいい若い女性からだろうと、とりあえず、かの人のFacebookを覗いてみると、おじさんだった。(笑)
Andreas

が、見覚えのある、ある意味、とても嬉しい友達リクエストであることに気が付いた。

スパルタスロンでのライバルであり、仲間であった人だ。私は55位、Andreasさんは56位で、ゴールであるレオニダス王像前で一緒に写真を撮り、お互いの健闘を讃えあって握手したその人だった。

彼の国籍は、ドイツ人で、スパルタスロンの名簿から年齢は44歳だった。

なんだ年下なんだ。(笑)

友達申請を承認して、とりあえずつたない英語でメッセージを送った。

Hello,Andreas. My name is Kazu・・・・ ・・・・・・・・ in JAPAN.Please call me KAZU. So,I'm very glad to remember me and see you again by facebook. Danke.

ゴール直後にひと言二言しか言葉は交わさなかったけれども、彼と再会したくなりました。
いつかどこかの大会で会いたいですね。

スパルタスロン完走記8(CP69-Finish:SPARTA)

2013年のスパルタスロンのCP全記録の完全版その8です。

<CP69-Finish:SPARTA(区間距離20.1km)>
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最初は最後の上りがあって、その後はゴールのスパルタに向けて下る一方。
車からのブラボーの応援が力になります。最後はスパルタ市街の大声援の中を走ります。

CP69 13:43 226.7km地点(区間距離4.7km:上りのち下り)
 ドライブインだと思っていたが実は民家の前に設置されたエイド(左側)。
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第6関門、最後の関門だ。順位56位。水飲んで、チョコレート食べる。熱中症対策に塩をリクエストするが無かったので、ポテトチップスとクラッカーを食べろとのこと。二つをしっかり食べて、身体を濡らして進む。
 計測マットは、エイドから50mほど離れた場所に設置されていた。Imgp5995_2_2
 まだまだ上りが続く道をひたすら歩く。やがて平らに近い傾斜になってきた。
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遥か前のランナーが走れば私も走る。
 カーブの先に下ってまた上る雄大の風景が現れ、その道路上にランナーが点在しているのが見えた。
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 左側を走って下っていたが、エイドらしきものが遥か前方に見えた。右側に車が何台か停車しているのを見て、右側にエイドがあると判断し、右側に渡って進むと、前方のエイドの人が左に戻れと合図してきた。
 左側に戻ると、カーブの先の左側の空き地にエイド出現。

CP70 14:23 231.4km地点(区間距離2.1km:下りのち上り)
 道路脇の空き地に設置されたエイド(左側)。通過後振り返って撮った写真。
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 しばらく下りが続き、その後、上り返しが待っていたが、走り続けて前方の206番を追って進んでいるとすぐにエイドが出現した。

CP71 14:38 233.5km地点(区間距離3.1km:下り)
 道路脇の木陰に設置されたエイド(左側)
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 緩やかな下りをゆっくりと走って進む。大きく左にカーブすると盆地が見えてきた。
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盆地の中の丘の遥か先に霞んで見える街がスパルタのようだ。
 とうとうスパルタが見えるところまで来た。しかもここからは得意の下りだ。脚は上がらないし、疲労困憊だが、下りなので走る。
 地中海で写真を撮り合い、この手前の上りで軽く抜いていったM山さんが先ほどとは別人のように疲れていて、一声掛けて追い抜いた。その後、大きくUターンして民家が増えてきたところで、エイドに到着。

CP72 15:01 236.6km地点(区間距離4.7km:下り)
 ホテル?前に設置されたエイド(左側)。
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第18補給地点。物資A。日本人4位の334番Tさんにいったん追いつくが、粥を食べているうちに彼は先に出発する。
 人家が少ない田園地帯の下りの道をそれなりに走るものの、時々出現する上りでは歩いたりしているうちに、上りに強い赤白組に再度抜かれた。
 なんとなく彼らに付いて行く感じで下りも同じように歩いて進む。
 歩きながら見渡すと、オリーブの林は、下草が生えておらず、実に不思議な景色だ。
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 そんなことを考えながら歩いているとゆっくりだが走ってきた外国人選手1名に抜かれた。赤白組もそのまま抜かしていった。
 結構長く歩いてしまったが、ここまで来て、歩くのはスパルタスリートとして違う気がした。
 ゆっくりだが走り始めるとそれに気づいた前方の赤白組も走り始め、直にエイドに着いた。

CP73 15:45 241.3km地点(区間距離3.1km:下りのち平坦)
 民家前に設置されたエイド(左側)。
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水を飲み、自分の持ってきた補給品には飽きていたのでチョコとか食べる。実質最後の補給だ。暑いが日の丸ウイニングランに備えてここから身体は濡らさずに出発。
 下りを走って、すぐに赤白組を抜かし、スパルタ郊外の街に入る。下りも終わり平坦な道を一度は歩き始めるが、「走るためにここにいるのではないか!」と自問自答して満身創痍ながら走った。
 長い直線で後ろを振り返ると赤白組も走っている。そうでなくちゃね!ブラボーの声援を受ければお互いに走るしかない。
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 「SPARTATHLETES WELCOME TO SPARTA」(スパルタスリートたち、ようこそスパルタへ)の看板をくぐった。力がみなぎる。
 だいぶ街に近づいて、そのまま左側を走っていると、右側にいた警察官が右側に渡れと合図する。中央分離帯を越えて右側に渡ろうとすると車が後ろから来た。警察官は車を停止させ、私を右側の歩道に渡らせてくれた。
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 そして、珍しく水が流れる川を渡ったら、放し飼いの黒い犬が河原で吼えて、こちらに向かって来る。このままだと、橋を渡りきるところで接触してしまいそうだったので、一度後ろに戻る。
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 犬も少し戻ったので、睨みながら走り抜けると、犬は後ろのランナーに河原から吼えていた。そのすぐ先に大きな交差点の中洲みたいな場所にエイドがあった。

CP74 16:16 244.4km地点(区間距離2.4km)
 交差点の分離帯に設置された最終エイド。第19補給地点。激励メッセージの書かれた日の丸と部下一同から貰った闘魂鉢巻に日本とギリシャの友好願ってのサンバイザーに付ける両国ミニ国旗を置いていた。
 ゴールに向けて持っていくものと、スパルタに返送するもの(食べなかった食料等)をエイドに広げた。スパルタ返送袋に入れていると、スタッフのおばさんは、私がやっとくからと取り上げられた。
 ゴールに向けての身支度として、鉢巻とミニ国旗をサンバイザーにセットし、日の丸はビニール袋に入ったまま、手に持ってて出発。
 交差点を渡るとスパルタの市街に入ったようだった。
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あちこちでブボオーの声。手を振って応える。
 すぐに一人の男子中学生?が自転車で追走してきた。Imgp6010
そのうちパトカーが後ろに付いてきた。Imgp6011
ブラボーの大声援に疲れてはいるが自然と脚が動く。
 やがて右に曲がり、街中を進む。前とは100mくらい離れている。後ろも来ていない感じ。2階や3階からもブラボーの声。手を振って応える。
 大きな公差点では、パトカーが私の前に出てきて、交差点を封鎖する形で私を通してくれる。
 そしてもう一度右に回ると、奥に行くほど人だかりが見える。この先が、ゴールだと確信した。
 ここで日の丸をビニール袋から取り出した。両手で広げて、ウイニングランを開始した。Cimg6845
 もはやブラボーと拍手は途切れることが無い。沿道はスパルタスリート(スパルタスロン走者)を讃える人達でいっぱいなのだ。
 その声援が私にとってみなぎる力となって、走りがますます早くなる。おそらくリタイアしたのであろう日本人から日本語で「おめでとう!」の声も掛けられる。
 ブラボーと拍手とカメラ放列の中を突き進む。自然とこちらも雄たけびしながら進んでいくと、目の前にレオニダス王像が見えてきた。
 スタッフの誘導に導かれて数段の階段を駆け上り、人ごみを掻き分け、レオニダス王像の前に進む。
 レオニダス王の顔を一度見上げて、足にタッチした。それがスパルタスロンのゴールの瞬間だ!

Goal 16:31:13 246.8km 55位(日本人5位)

<ゴール後>
 ゴールをしたら私はすぐにレオニダス王像の台座に足を掛け、台座の上に登ろうとすると、スタッフの一人が足を滑らないように手で抑えてくれた。
 難なくすくっと台座の上に立ち上がって、日の丸を背にして振り返ると満座の観衆から拍手と喝采を受ける。
 両手を挙げて、それに応える。
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そして、日の丸を自分の前に持ち直して、みんなからの激励メッセージを観衆に見せる。Cimg6847
 あー、みんなとの約束を果たせたんだ。とうとうゴールしたんだ。夢としか思えなかったスパルタスロンの完走を成し遂げたんだ。そして今レオニダス王像に上っているんだ。Cimg6848
 たぶん10数秒だろう。すぐに台座から降りると、頭にはオリーブで作られた冠を戴かせてもらった。そして、スパルタの女神(たぶん地元の女学生)から聖水の入った器を渡された。
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それを一口飲むと、プレゼンターから楯を渡さ、 私のすぐ後に、完走した走者が近くにいたので、彼の完走を祝福し、お互いの健闘を讃えて、握手した。
 その後、プレゼンターと彼とで一緒に記念撮影をした。
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 スタッフに導かれて、医療テントに向かった。
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空いているベッドに連れて行かれ、さっとシートが敷かれた。そしてここに寝ろというので靴紐を解こうとすると、そのままベッドに寝ろと言う。
 汚れた靴のままベッドに横たわると、若い女性(おそらく看護学生)が医療用の手袋で靴紐をほどき、靴を脱がせ、靴下を脱がせた。
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 腫れていた右足は腫れ方はだいぶ引いていたが、赤黒くなっていた。なにか指摘されるかと不安であったが、彼女は一生懸命に私の足を消毒して終わった。Imgp6015
 女医さんなのか、看護婦長なのか、ベテランの女性が体調を聞いて来た。「Good」と応えると、飲み物が何がいいか聞いて来た。「水、ジュース、ビール」ということなので「Beer,Please」と頼んだ。
 すぐにビールを持ってきてくれて、一人で祝杯を挙げた。
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しばらく放って置かれていたが、ベテラン女性が体調を聞いてきたので、「問題ない」と答え、「ホテルに行きたい」とお願いすると、「ちょっと待ってて」とのこと。
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 またしばらく待っていると、タクシーで帰れることになった。靴と楯の入った大きなビニール袋を持って、タクシーに向かう。レオニダス王像前ではゴールするランナーが続いているのを見ながら乗り込む。
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汗まみれで申し訳ないが、ドライバーは気にしていない模様。
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 裏道を通って、たぶん300mくらいでホテルに到着した。ロビーにいる日本人の祝福を受けて、チェックインした。荷物を受け取り、105号室を空けるとシングルルームだった。Imgp6021
ベランダはさっきゴールまで走り抜けた通りに面しており、ランナーの姿が見えた。
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 とにかくまずは歯磨きして、その後シャワーを浴びた。気持ちよかった。シャワーを終えると歓声が上がっていた。ベランダに出るとS浦さんがゴールに向けて日の丸を振りながら走っていた。T中さんが普通の服で走っていた。急いでカメラを取りに部屋に戻って写真を撮るがうまく撮れなかった。
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 アテネで同室で親切にいろいろと教えてくださったS浦さんが8回目の完走を見届けることができたので、安心して一眠りすることにした。8時にスマホのアラームをセットして寝た。

前<スパルタスロン完走記7(CP60-CP69)

スパルタスロン完走記7(CP60第5関門-CP69第6関門)

2013年のスパルタスロンのCP全記録の完全版その7です。

<CP60-CP69(区間距離31.4km)>
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最後の難関区間。長大な上りの後、延々と続くアップダウン。
徹夜明けに加え、高原で空気が薄い中での真正面からの日射は殺人的でした。

CP60 08:33 195.3km地点(区間距離3.3km:平坦)
 TEGEAという街のエイド&第5関門。あまり歩いた記憶は無いが寒くて立ちションが続いたため順位は54位に落ちていた。(笑)
 物資B+べスパ。寒さに震えながらブランケットを掛けてもらいながらリュックからウエストポーチを取り出し、リュックの物資をウエストポーチに詰め替えた。
 リュックとさっき手持ちを飲んだばかりで不要となった補給物資のべスパを返送品として詰めようとするとボランティア精神溢れるスタッフの親父さん(たぶんエイドの責任者)にそれらを奪われて、番号285が書かれているのを確認したら、自分がしっかり縛る前に親父さんを手伝う子ども経由でスパルタ行きの大きな袋に入れられてしまった。
 しっかり縛ってないけど大丈夫かなあと思いつつ、出発しようとウエストポーチを装着しようとした際に、腰のライトに気が付く。強力ヘッドライトも頭に付けたままなので急いで外すと、また親父さんが寄ってきて、「スパルタに送るものか?」と訊いて両ヘッドライトを奪われる。
 「やっとく、やっとく、お前の番号分かっているから大丈夫だ、さっさと出発しろ!」と言うが、高価なヘッドライトをきちんとスパルタで受け取りたいので、見届けるためその場に留まる。やっぱり、子どもがなかなか私の返送バッグ(富士登山競走のビニール袋)を見つけられない。それでも親父さんは「大丈夫だ。行け!」と言う。
 やっと子どもが自分のバッグを見つけたので、指差すが、子どもは違うと思ったのか戻そうとする。ゼッケンを指差しつつ「285」と叫ぶとやっと親父さんが子どもに指示し、子どもから親父さんに袋が渡り、ヘッドライトを入れて、スパルタ送りの大きな袋に入れたのを見届けてから出発した。
 そんなに慌しくエイドを出発して、すぐに左折となったところで、写真撮り忘れていたのを思い出し、少し戻って振り返って一枚撮った。
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 もう一度左折で進んで、一路南下。CP60Aが設置される予定だった小さな集落を抜け、幹線道路に合流すると、前面に山が迫ってきた。あれが最後の上りかあと思っているとガソリンスタンドに設置されたエイドに到着。

CP61 08:59 198.6km地点(区間距離3.7km:上り)
 ガソリンスタンド脇に設置されたエイド(左側)。
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 陽が当たり始めてだいぶ温まってきたので、水分補給とチョコレート補給する。ただし水冷はここではパスした。
 交差点を越えるとすぐに上り坂。
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それほどの傾斜で無いが連続で続くと聞いているので歩いて登る。
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後続も歩いているのを確認しつつ、緩やかな上り坂ではこまめに走った。
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 ただでさえ苦手な上りに200km過ぎての疲労極限の状態ながら、少しずつ後続を引き離していった。
 幹線道路に入り、日も上がった時間となり、行き交う車も多くなった。そしてその行き交う車の多くから声援が多くなる。
 クラクションを鳴らす車、車の窓を開けて手を上げるドライバーや同乗者、「ブラボー!」と大きな声で声援を送ってくれる人。その全部をしてくれる人。
 私は親指を立てて合図に応える。聞こえないだろうが「サンキュー」と応えた。声援に応えるべく、上がらない脚を前に出して進んだ。
 日に照らされ、上りに変わったということもあり、暑さを感じ始めたので、途中でマイボトルの水を使って、身体を濡らす。
 何度もアップダウンの蛇行を繰り返して、上りは歩き中心で進む。とりあえず上りきった感じの何も無い場所にエイド出現。

CP62 09:40 202.3km地点(区間距離4.1km:上り時々下り)
 何も無い場所のエイド(左側)。写真は通過後撮影。
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 身体を濡らし水冷を開始する。後続ランナーがエイドに到着する前に出発する。
 人家の無い高原道路をアップダウンと蛇行を繰り返しながら進む。後ろを何度も振り返り、後続と差を確認しながら進む。
 自分も疲れているが後続も疲れているようで差は詰まっていない。いやむしろ離している感じだ。上りは歩きだが、下りもときどき出てきて走る時間が増えてきた感じ。峠のドライブインの駐車場のような場所に設置されたエイドに到着。

CP63 10:19 206.4km地点(区間距離3.5km:上り時々下り)
 ドライブイン前に設置されたエイド(左側)。第16補給地点。物資Aとべスパ。後続が来る前にと給水し、粥を持ってすぐに出発した。100mほど進むと、給水を頼んだマイボトルを忘れていることに気が付き戻ることに。
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 エイドのスタッフが戻ってくる私に気が付いてくれたので、「ウォータボトル」と叫ぶすぐに理解してくれて、俺が持っていくからそこで待ってろとボディランゲージで指示される。本当に走って持ってきてくれた。
 脚も痛く疲労度も強いのでありがたい。感謝の言葉を掛けるとそれは嬉しそうな顔をしてくれるのに勇気をもらって再出発。
 気持ちを新たに走り出すが、今度は便意を催してきた。下痢止め効果が切れてきたようだ。大きなエイド(CP68)まで持たないかなあと思って走っていたが、どうにも苦しくなった。そこらでするかと考えながら走っていると右手にレストランが見えた。
 思い切っててレストランに駆け込む。おばさんとその息子?さんの二人がテレビを見ていた。「ハロー」と挨拶し、トイレを拝借したい旨、英語で伝えると、「もちろん使ってくれ、右手奥だ」と貸してもらえることになった。
 トイレで出し切って、すっきりして、出てきてお礼を言うと、「水を飲んで行け」というので、さっき飲んだばかりだがもらうことにして、カウンターに寄ると、ブランデーのボトルを掴んだおばちゃんが「これか?」と聞くので、「ノーノー」と慌てて応える。
 「ジョークだ」と言って水道水をコップで一杯もらった。お礼を言って、外に出るとちょうど後続のランナーがレストラン前を通り過ぎていった。
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(トイレ拝借後振り返ってレストランを撮った写真)
 楽しい邂逅であったが、このトイレ拝借で後続ランナー3人に抜かれたようだ。そのうちの一人はかなりのペースですぐに見えなくなったが、私の直後をずっと付いてきて、今は前にいる赤と白シャツの二人とは離れずに付いていく。
 すぐに300度くらいのカーブを上りながら回り、その後も蛇行してアップダウンの道を進むとエイドが出現した。

CP64 10:53 209.9km地点(区間距離2.4km:アップダウン)
 教会前の空き地に設置されたエイド(左側)。
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赤白2人組みに追いついたが先に出発された。たっぷり身体を濡らし、出発。
 相変わらずアップダウンが続くも少しずつ下りが多くなってきた感じ。暑さは尋常でなくなってきた。下からモアっとするアスファルトの照り返しは昨日以上だと思う。
 前のランナーとの微妙な距離感をむしろ後ろの私の方が保ちたくなってきている。前が走れば走るし、前が歩き始めれば抜かす前に歩き始める。抜かせるのに抜かさない。そうしている間にエイドに着いた。

CP65 11:15 212.3km地点(区間距離3.4km:アップダウン)
 これまたドライブイン前の駐車場に設置されたエイド(左側)。
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サポーターが自分がサポートするランナーを待っています。赤白組にも追いつきますがまた先に出発される。こちらはたっぷり身体を濡らし、出発。
 ひたすら人家の無い高原地帯を進みます。前方に羊の群れが見えます。羊飼いが羊を休ませています。
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羊飼いと目が合うと手を上げて鼓舞してくれました。その脇を走り抜けます。
 蛇行はしているものの見通しが良い道が続きます。カーブの先の何も無い場所にエイド出現。

CP66 11:51 215.7km地点(区間距離4.5km:アップダウン)
 空き地に設置されたエイド(左側)。
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 ここで赤白組より先に出発できたと思って、振り返って写真撮影。
 蛇行はしているものの先の見通しが良い道が続きます。それが辛くもありますが、遠くに奇麗な三角の特徴的な山が見えました。
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 民家の無い道を進んでいると空き地に人だかりでエイドが出現。

CP67 12:37 220.2km地点(区間距離3.2km:アップダウン)
 空き地に設置されたエイド(左側)。
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若い日本人青年のBB君がイスで休んでいる。この暑いのにブランケットを掛けられ、震えながらもう無理だと言っていた。「あと少しだ、頑張れ!」と声を掛け先に進む。
 周囲に民家の無い炎天下で乾いた高原道路を進み続ける。南下しており正面の太陽に向かって進む。暑いし、脚も上がらない。
 右に大きくカーブした先の空き地に次のエイドがあった。

CP68 13:08 223.4km地点(区間距離3.3km:上り)
 空き地に設置されたエイド(右側)。第17補給地点。物資B。Imgp5991
 出発して振り返って写真。すぐに大きく左カーブしながら上っていく道をひたすら上る。
Imgp5992
疲労と暑さで歩くほか無い。必死に上るが、上りに強い外国人ランナーに何人も抜かれる。日本人のM山さんにも抜かれた。上りを走って抜かれた。元気だ。
 やがて両側が岩盤むき出しの切通しを進む。Imgp5993
 炎天下の熱暑の中、どんだけ登るんだという感じ。「いじめだ!」と心の中で何度も呟いた。
 道の先に空しか見えなくなった。頂点を期待させたが、傾斜が緩くなっただけで、まだ上っていた。
Imgp5994
 「ブラボー、ブラボー!」やクラクションや拍手などで声援を送る車はいよいよ増えて、肉体的にはともかく、気持ちはその声援のたびに前向きになれた。
 上りが終わらないまま、エイドに到着した。

CP69 13:43 226.7km地点 通過順位56位
 総区間距離31.4km 総区間タイム5:10

 ドライブインだと思っていたが実は民家の前に設置されたエイド(左側)。Imgp5995
第6関門、最後の関門だ。順位56位。

次>スパルタスロン完走記8(CP69-Finish SPARTA)
前<スパルタスロン完走記6(CP52-CP60)

スパルタスロン完走記6(CP52第4関門-CP60第5関門)

2013年のスパルタスロンのCP全記録の完全版その6です。

<CP52-CP60(区間距離23.8km)>
Map5
平らな盆地の田園地帯を走ります。サンガス山越え後の気の緩みと平坦で単調さが眠気を招きますが、夜明けの田園地帯はとても爽やかです。トラブルが発生し、それに気をとられ写真はかなり少ないです。

CP52 04:51 171.5km地点(区間距離4.0km:少し上り)
 NESTANIという街のエイド&第5関門。順位51位とレース中最高順位を記録。第13補給地点で物資Bとべスパと靴。当初の予定ではここで夜明けを迎え、靴とライトをスパルタに返送する予定であったが靴だけ送り返すことにした。
 靴を履き替えるためまず靴のICチップを外すとスタッフの親父さんが「この新しい靴に付けるのか?」俺がやるからお前は別のことをしろとボディランゲージで伝えてきたのでお願いする。ここに限らずスパルタスロンのスタッフは本当にランナーのために献身的だ。
 その間にスタートから履いて来た靴を脱ぎ、靴下を脱ぐと痛かった右足甲の親指と足首の間は、プクッと十円玉大にドーム状に腫れあがっていた。どうりで右足の靴紐を緩めても痛いわけだ。写真を撮り忘れたので、みなさまにこの腫れあがり具合をお伝えできないのが残念。(帰国後の診察で足関節滑液包炎と判明)
 古い靴を梱包して終わった頃、新しい靴にICチップを親父さんが付け終わり、これでいいかと聞いてきた。「ベリグッド、サンキュー!」と言った後に靴を見ると本当は通す必要の無い穴にも無理やり紐を通していた。(笑)
 それを直して、右足の腫れている部分は思いっきり靴紐を緩めて広げ、足首部分だけ思いっ切り締めて同じ型の新しい靴に履き替えた。
 代えた靴と靴下をスパルタ返送として預けて、もう少し必要なリュックとライトの返送用袋は次の大きなエイドで使うためリュックに押し込んで出発。
 4位のTさんとほぼ同時に出発となり集落を進むが分岐での表示がなく、二人で相談。2回目のD君はこっちだという言うが、私は分岐に対してマークが無いのでいったん戻ることにして、地元民に確認すると道が違っていた。
 すでに右足が腫れ上がって痛いので、大声で「違ってましたー!」と彼のいる方向に叫んで先に進む。後ろから付いてくる雰囲気が無いが進んでいると、高速道路に沿って走ってきたTさんと出会う。「大声出したけど聞こえませんでしたか?」と声をかけ、「合流出来て良かったです」と先を進む。(この後、不安になった彼は再度エイドに戻ったらしい。)
 高速道路をくぐり、高速道路に沿って真っ暗で幅広で直線の道を進む。大が出来そうな場所はなく、下痢止めを飲んで、そのまま進む。
 そのうち高速道路から徐々に離れ、幹線道路と交差する直前の民家(商店?)前のエイドに到着。

CP53 不明  175.5km地点(区間距離2.0km:少し上り)
 交差点手前の民家?前のエイド(右側)
 真っ暗な人気の無い道を突き進む。寒いのでリュックからレインウェアを取り出そうとしたが、どこかで落としたようで無くなっていた。ショックを受けつつ走っていると交差点を向かいの建物前にエイド出現。

CP54 05:57 177.5km地点(区間距離1.3km:少し上り) 
 建物(食堂)前にテントが張られたエイド(右側)
Imgp5970
 疲れが出てきたが、防寒具を無くし、体温維持のため日の出まで食べて走り続けるしかなくなった。高速道路の下をくぐると次のエイド。

CP55 時刻不明  178.8km地点(区間距離4.7km:少し上り)
 人家の無い道路脇のエイドだが記憶無し(左側)。寒さと疲労のせいだろう。
 高速道路をすぐ右手に並行する人気の無い道を緩やかに上る。途中でライトで反射する4つの目玉が見えた。野良犬二匹に出会うが予想外の小型犬でひと安心。寒いのでとりあえず走っているが寒さは解消できない。
 この区間距離は長く、寒くて辛かった。
 
CP56 06:45 183.5km地点(区間距離2.6km:少し上り)
 何も無い場所の十字架のある東屋前のエイド(左側)。
Imgp5971
第14補給地点。物資A+べスパ。イスに座るとブランケットを掛けてくれた。寒いが塩分補給も兼ねてレトルト粥を食べる。
 夜明け近いはずだが、まだ真っ暗。寒さは最高潮になり、走っても走っても身体は温まらず、小便を頻発。この1時間で3回計2リットル以上(推定)は放尿した。塩を摂取しているが寒さのため体内の水分を放出しているようだ。
 これだけ放尿できるのは、序盤に塩分と水をバランスよく摂取して水膨れになっていたということだろう。次の立ちション場所を探して走っていると集落に入って、エイドに到着。
 
CP57 07:11 186.1km地点(区間距離3.2km:ほぼ平坦)
 集落(ZEVGOLATIO)のエイド(右側)。
Imgp5972
 夜が明け始めたが寒さは一層厳しくなった感じ。水も飲みたくないが無理して半分飲んだ。
 ブドウの収穫時期のようでそのためのトラックが行き交っている道を走った。道にはみ出して邪魔する樹木を避けた際にトラックが肩スレスレに追い抜いていって、荷台に乗っている農夫がちゃんと端寄って走れと怒っていた。危うく轢かれるところだったようだ。
 これで目も覚めて針路の先に盆地を囲む山並みが見えた。その山並みの縁の空が青から赤に変わり始める朝の瞬きがとても印象的でした。
Imgp5973
Imgp5974
 待ちに待った夜明けでしたが、まだ日光は身体には当たらず寒いまま、とにかく走り続けるが足は動かずスピードは極端に落ちている。
 それでも明るくなる世界に期待大だ。小さな集落を抜け、しばらく走ると何も無い空き地にエイドがあった。

CP58 07:37 189.3km地点(区間距離2.5km:平坦)
 何も無い場所にテント設営されたエイド(右側)。写真は出発して振り返って撮影。
Imgp5975
 すぐに幹線道路に出て、西に数百メートル進むと左折してわき道に進む。狭いが車が少なくなってホッとする。脚が動いていない外国人女性ランナーを「モーニング」といってパスするが、私より元気な足どりの金髪ちりちりの男性ランナーに笑顔で抜かされる。
 畑の中にエイド発見。 

CP59 時刻不明  191.8km地点(区間距離3.5km:平坦)
 両側畑の小屋前に設置されたエイド(右側)。写真なくこの辺りも寒かった以外の記憶無し。
 水分補給だけしてすぐに出発。畑の中を立ちションしながら曙光に照らされる山並みの写真を撮りながら進む。
Imgp5976
 公園のような小さな集落を抜けて、しばらく田園地帯を走って、また集落に入ると待ちに待ったTEGEAだ。

CP60 08:33 195.3km地点 通過順位54位
 総区間距離23.8km 総区間タイム3:42

 TEGEAという街のエイド&第6関門に到着。とぼとぼと歩いた記憶はあまり無いが寒くて立ちションが続いたため順位は54位に落ちていた。(笑)

次>スパルタスロン完走記7(CP60-CP69)
前>スパルタスロン完走記5(CP48-CP52)

スパルタスロン完走記5(CP48第3関門-CP52第4関門)

2013年のスパルタスロンのCP全記録の完全版その5です。

<CP48-CP52(区間距離9.7km)>Map4

CP48 03:24 161.8km地点(区間距離2.7km:激下り)
Imgp5966_2
 サンガス山頂のエイド&第4関門。風も強く寒いので長居は不要。
 すぐに下り始める。傾斜は急でガレてはいるが幅広の登山道。ブルドーザーなら通行可能な道。私の得意の下りなので足の甲は痛いが走って降りる。
 日本人を含め何人かのランナーを抜かすが、下りではときどき強く踏ん張る必要もあり、足の甲の痛みは絶頂に達した。ここはトレランシューズが欲しいところだが、ここ以外は必要なかった。
 集落(サンガス)に入るとエイド到着。

CP49 03:52 164.5km地点(区間距離2.5km:少し上り)
 集落(SAGAS)内のエイド。
Imgp5967
スープを奨められるが辞す。3位S君(右端)に追いつき、後に4位になるさっきの下り坂で抜かしたらしいTさん(真ん中。レース後、彼から颯爽と抜かされましたと話してくれたことから判明)に追いつかれる。寒くないのでサンガス山越えで羽織っていたレインウェアをリュックのポケットの収納して出発。
 集落を抜けて、真っ暗な道を突き進むとやがて左手に高速道路の灯りが見えるエイドに到着。

CP50 04:12 167.0km地点(区間距離2.8km:少し上り)
 わずかな灯りにテーブル一つのエイド(左側)Imgp5968
 高速道路に並行する人気の無い道を緩やかに上る。まだ快調に走れているがこの辺りのランナーはさすがに実力者で手強くなかなか抜かせなくなってきた。高速道路と交差する手前に次のエイド。
 
CP51 04:35 169.8km地点(区間距離1.7km:少し上り)
 高速道路脇のエイド。
Imgp5969
 高速道路の上を通って、高速道路から離れて進むとすぐに集落に入り、エイドとなった。

CP52 04:51 171.5km地点 通過順位51位
 総区間距離9.7km 総区間タイム1:27

 NESTANIという街のエイド&第5関門。順位51位とレース中最高順位を記録。

次>スパルタスロン完走記6(CP52-CP60)
前>スパルタスロン完走記4(CP35-CP48)

スパルタスロン完走記4(CP35第2関門-CP48第3関門)

2013年のスパルタスロンの全CP記録の完全版その4です。

<CP35-CP48(区間距離38.3km)>Map3

CP35 21:11 123.3km地点(区間距離4.1km:ほぼ平坦)
Imgp5951
 ほぼ中間地点。ANCIENT NEMEAという街中のエイド。第2関門で順位は69位。第9補給地点。物資Bと予備ライト。予備ライトはスパルタに返送。
 マッサージ可能エイドだが、「サンキュー、バイバイ」の挨拶で先を急ぐ。
 コースは西に進路を変え、アップダウンと蛇行している人気の無い山中の道を進む。

CP36 21:40 127.4km地点(区間距離2.0km:ほぼ平坦)
 OASISというレストランの駐車場に設置されたエイド(左側)Imgp5952
 すぐに左折して、幅広のダート道を南下して進む。Imgp5953
怖いくらい人気なし。真っ暗闇にぽつんと灯りが見えて、エイド発見。

CP37 22:00 129.4km地点(区間距離3.2km:ほぼ平坦)
 教会前だが灯りの無い場所に設置されたエイド(右側)。Imgp5954
 スタッフに右分岐まで直接誘導してもらって出発。
 しばらくダート道が続き、やがて舗装路に変わる。左手に高速道路の灯りを見ながらひたすら人気の無い道を南下する。

CP38 22:28 132.6km地点(区間距離3.0km:ほぼ平坦)
 高速道路脇の人気の無い場所に設置されたエイド(左側)Imgp5955
 コースはすぐに高速道路の下をくぐって、これまた人気の無い道を蛇行しながら進む。

CP39 22:55 135.6km地点(区間距離4.2km:上りのち下り)
 人家の無い場所に設置されたエイド(右側)Imgp5956
 コースは人気の無い道を蛇行して進む。峠を越え、集落に下りて、集落内を右折左折しながら、エイドに出る。

CP40 23:28 139.8km地点(区間距離3.3km:下り)
 居酒屋DEDES前の広場に設置された明るく賑やかなエイド。Imgp5957
第10補給地点。物資Aと蜂蜜を受け取り、粥は平らげた。
 街を抜けてコースは人気の無い道をひたすら進み、右手に高速道路の灯りが見えたら次のエイドに到着。

CP41 23:56 143.1km地点(区間距離2.7km:下り)
 三叉路右に設置されたエイド(右側)
 コースは右手に高速道路の灯りを見て進む。小さな集落を抜けると次のエイド。
 
CP42 00:15 145.8km地点(区間距離2.5km:下り)
 道路標識脇の人気の無い場所のエイド(左側)Imgp5959_2
コースは引き続き右手に高速道路の灯りを見て進む。集落に入って次のエイド。 

CP43 00:45 148.3km地点(区間距離3.0km:下り)
 LIRKIAという街のカフェ前のエイド。Imgp5960
第11補給地点。物資Bにべスパとアミノ酸。トイレも利用した。
コースは蛇行する人気の無い道を進む。

CP44 01:08 151.3km地点(区間距離2.6km:下り)
 人気の無い場所のエイド。
Imgp5961
記憶なし

CP45 01:35 153.9km地点(区間距離3.5km:上り)
 KAPARELIという集落のエイド。
Imgp5962
記憶なし
 舗装された一辺が長めの九十九折の道を上り始める。快調に上りも走り続けて、長い足で早歩きの外国人をパスしていく。
 しかしながら外国人は長い脚と高い心肺能力でかなりの早歩きなので、こちらが走っていてもそれほど差がつかない。
 とにかく彼らを抜くには走るほか無い状況。最後は傾斜がきつくなり私も歩く。何度目かの九十九折のコーナーに次のエイド有り。

CP46 02:15 157.4km地点(区間距離2.1km:登り)
 完全に人里は慣れた場所のエイド(右側)Imgp5963
 相変わらず九十九折が続き、牛の糞が散乱している中をひたすら歩いて登る。登りでは遅い私なので先ほど抜いた外国人に抜かれ始める。高速道路をくぐった後の山中にエイド発見。

CP47 02:46 159.5km地点(区間距離2.3km:登り)
 MOUNTAIN BASEというエイド。サンガス山越え直前のエイド。Imgp5964
第12補給地点。物資Aにべスパと百均カッパ。
 山越えということでまずイスに座らされ、ブランケットを掛けられ、ボランティアが熱心に山越え準備を手伝ってくれる。
 リュックが満杯なので、ヒートXシャツはスパルタに返送するとスタッフが山上は寒いと心配するので、レインウェアに交換すると説明すると納得してくれた。
 スープを奨められるが辞して、オレンジジュースをもらい、さっそくレインウェアを羽織って、出発する。
 エイドからすぐに左折して、登山道に入り、まずは直登。先ほど抜かれた外国人の何人かより先に出発したので先行して逃げる形。
 やがて右に折れ、電飾に迷わないように誘導してくれる九十九折のガレ場の登山道に入る。
Imgp5965
浮石で足が滑る登山道ということで外国人らのスピード上がらず、むしろ引き離して進む。
 寒い中、要所要所にスタッフもおり、体制は万全。寒さもかなりのものだが、体が動くので、レインウェアを着ると暑くて苦しかった。
 標高差350m強の足場の悪い登山道だが、前へ前へと進んでいると40分弱で案外あっさりと頂上に到着。

CP48 03:24 161.8km地点 通過順位58位
 (総区間距離38.3km 総区間タイム6:13)

Imgp5966
 サンガス山頂のエイド&第4関門。

さすがに夜間になり、写真が少なくなりました。エイドの写真も通過時刻の記録目的となり、ボードを写しているものが多くなりました。
さて、走りのほうですが、この区間の序盤は下り基調でしたが、後半は標高1100mに向けての長く急な登りとなり、歩け歩けでした。
最大の難所であるサンガス山頂直下の登りは、完全に登山道でしたが、思ったより簡単に山頂に着きました。

次>スパルタスロン完走記5(CP48-CP52)
前<スパルタスロン完走記3(CP22-CP35)

スパルタスロン完走記3(CP22第1関門-CP35第2関門)

2013年のスパルタスロンの全CP(チェックポイント)記録、つまり完全版その3です。

 

<CP22第1関門-CP35第2関門(区間距離43.3km)>
Map2
赤線が本区間です。幹線道路から外れて田園地帯を進みます。

 

CP22 15:31 80.0km地点(区間距離3.4km:ほぼ平坦)
Imgp5910_3
 ヘラスカンという工場前の空き地のエイド兼第一関門。スタッフ、サポーターなど多く、多くの拍手で迎えられる。
 計測マットを通過し、手動記録用紙を覗き込むと115位であった。(IC計測では116位)
Imgp5911_2
 第一関門らしくエイドの内容は充実。
Imgp5912_2
蜂蜜、ヨーグルト等あるが次のエイドで補給物資があるので目もくれず、ジュースだけ補給して先に進もうとするとS浦さんに出会う。
Dsc06087
 相当先を走っているものと思っていたのですが、眠くてペースが上がらないとのこと。
 S浦さんのカメラで記念のツーショット撮影し、お先にどうぞとのことで先に進みだす。
 コースの左手に旧コリントス遺跡があったらしいが見逃してしまった。
 サポート可能エイドでもあり、相当数のサポートカーがコース上の道路に駐車していた。
Imgp5914_2
 そこを過ぎると高速道路の高架の下をとおり、オリーブやブドウ畑の田園地帯に入った。
Imgp5915Imgp5916 
 三叉路に今年新設されたスパルタスロン道路標識があった。
 その後は前にランナーが見えなく心配になるが分岐に↑SPのマークがあり安心する。Imgp5917
 民家も無い道路脇にエイドを発見

 

CP23 15:57 83.4km地点(区間距離4.3km:ほぼ平坦)
Imgp5918
 製粉工場向かい側のエイド(左側)で第5補給地点。物資はAタイプ。想定タイムを1時間上回り、早目となるがイスを借りてその場で粥を飲み込む。ジュースを飲んで、水を掛けて、田園地帯を進む。
Imgp5919
 もっこりした岩山が前方に見え、それに向かって進む。Imgp5920
ところどころに分岐があるが基本的には道なりでマークに従えば迷う心配なし。
 集落に入ってすぐにエイド発見

 

CP24 16:24 87.7km地点(区間距離3.3km:ほぼ平坦)
Imgp5921
 集落内のカフェ前のエイド(左側)
 すぐに街中を抜け、田園地帯を抜け、幹線道路を進む。Imgp5922

 

 高速道路を越えたら次のエイドに到着

 

CP25 16:46 91.0km地点(区間距離2.0km:上り)
Imgp5923
 周辺に人家無い道路上のエイド(右側)
 平らな田園地帯から山間部の田園地帯に変わり、徐々に家が増えてきて、やがて街中を進み、タベルナ(食堂)が並ぶ石畳の道を走り抜けた。
Imgp5924
食事中のお客さんから早くもブラボーの声が上がりそれに応えながら走り抜けると大きなエイドに到着。

CP26 17:00 93.0km地点(区間距離4.1km:上り基調)
Imgp5925
 ANCIENT CORINTH広場にあるエイド。
 エイドを出るとすぐ左手に遺跡があった。 立派な遺跡なので写真を撮る。Imgp5927
遺跡の後方の岩山の頂に城砦が見える。Imgp5928
こんな写真を撮っているスパルタスリートは私だけだろう。(笑)
田園地帯をスパルタスロン標識の指示に従い進む。Imgp5929
高速道路と鉄道の下を抜け、北西方向に進路を変え、さらに田園地帯を進む。

 

CP27 17:29 97.1km地点(区間距離3.0km:上り基調)
Imgp5930
 民宿の前に設置されたエイド(右側)で一家で運営している感じで和みました。子どもが補給物資を探すが見つけられず、指差して教えてあげる。
 つまり第6補給地点、Bタイプ。ぎりぎりを想定していた通過予定タイムを1時間20分も上回り、補給タイミングが早くなった。とりあえず食料はポケットに入れて先に進む。
 上り基調の道を走っていると、お腹が張ってきて、オナラが出始めた。そろそろトイレ休憩したい感じなので、先を急ぐため上りも走り続ける。次のエイドらしきところには大群集が見えてきた。

 

CP28 17:51 100.1km地点(区間距離2.0km:上り基調)
Imgp5931
 集落内のエイド(左側)で合唱隊がいて、合唱していた。ゆっくり休んで聴いて欲しそうだったが、先を急ぐ。
 子ども達とハイタッチしたあとカメラを向けると整列してくれたので写真を撮る。
Imgp5933
 集落中を抜け、田園地帯を進むと三叉路を左に進む。Imgp5934
民家が多くなり、サインをねだる小さな子どもに日本語でサインした。サインは5番目だったが日本語は私だけだった。その後もサイン欲しさの子供達とちらほら会うが、トイレに行きたいので、申し訳ないけどそのまま進み、街に入るとエイドが現れた。

 

CP29 18:06 102.1km地点(区間距離3.8km:上り基調)
 ZEVGOLATIOという集落の広場のエイド(右側)。Imgp5935
仮設トイレが置いてあったので早速入る。鍵を閉めておくも悪がきたちがドアを開ける。女性だったら大問題だが、男性と知っててのいたずらだから許す!Imgp5936
マットが敷いて有り、休息を奨められるがすぐに出発する。
 サインをねだる子供達がいるが、とても全員にはできない人数なので、完走第一で心を鬼にして、ごめんねーと謝りながら進む。街中の分岐をマークに従って進むと針路は南西方向になり、鉄道の跨線橋を進む。
Imgp5938
線路は見事な直線だ。
Imgp5939

 

そのあとすぐに高速道路の下をくぐるといよいよ田舎道な感じの道で右左と縫うような分岐を進む。
Imgp5940Imgp5941
 右手は斜面、左手に乾いた川沿いの道を緩やかに上り始める。民家の前にエイドが見えた。

 

CP30 18:39 105.9km地点(区間距離3.9km:上り基調)
 教会前のエイド(右側)で第7補給地点。Imgp5942
ただし夜間装備(リュック、ヘッドライト)のみ。ウエストポーチをリュックに入れて、ヘッドライトを頭と腰に装着。その辺に座って作業をしているとイスを奨めてくれた。ありがたい。
 ヘッドライトはまだ明るいので点灯する必要はないが持つのも邪魔なので装着。感謝の意味も込めてエイドのスタッフを撮影。Imgp5943
 少し上ると前方のランナーを威嚇中の放し飼いの犬2匹発見。Imgp5944
前方ランナーが通り過ぎると今度は私の番だ。目を合わせ睨みながら少し距離を空けて進んでいると、すぐに後続ランナーが来たので、後を任せて進む。
 集落に入り曲がりくねって進んだ後、エイドに到着。

 

CP31 19:12 109.8km地点(区間距離3.1km:上り)
 SOULINARIという集落のカフェ前に設置されたエイド。Imgp5945
日没してだいぶ暗くなってきた。
 ここから点灯して山中の道を上りながら進む。次の街に入ったら街の広場にエイドがあった。

 

CP32 19:39 112.9km地点(区間距離3.9km:上り)
 HALKIONという集落のガソリンスタンド前に設置されたエイド。Imgp5946
第8補給地点。Aタイプのほか、ヒートXシャツ、ハンドライト、予備電池一式、アミノ酸。ハンドライトは情けないことに点灯せず、予備電池とともにスパルタに返送。レトルト粥を飲み干して、出発。
Imgp5947
 蛇行し緩やかに上る道を進む。
Imgp5948

 

CP33 20:15 116.8km地点(区間距離3.4km:アップダウン)
 何も無さそうな場所に設置されたエイド(右側)。灯りも少ない。Imgp5949
 この後も人気のない寂しい山中の道のアップダウンが続く。
 
CP34 20:45 120.2km地点(区間距離3.1km:少し下り)
 何も無さそうな場所に設置されたエイド(左側)Imgp5950
 人気の無い道を下り基調で南下する。ただしオフィシャルやサポートの車は行き交っており心強い。

 

CP35 21:11 123.3km地点(総区間距離43.3km 総区間タイム5:40)
Imgp5951
 ほぼ中間地点。ANCIENT NEMEAという街中のエイド。第2関門で順位は69位。

 

 この区間はタイムはそれほどでもないが、上りもそれなりに走って、大幅に順位を上げることが出来た。人口は少ないが、田舎らしく人情味溢れる声援に変わってきた。
 日没後は気温も程よくなり、実に走りやすい。田園地帯なので、本当に真っ暗であるが、近隣諸国から参加ランナーのサポートカーが走路を行き交っており、別にサポートしてくれる訳ではないが、心強かった。

 

次>スパルタスロン完走記4(CP35-CP48)
前<スパルタスロン完走記2(CP11-CP22)

スパルタスロン完走記2(CP11-CP22第1関門コリントス)

2013年のスパルタスロンのCP全記録の完全版その2です。

<CP11-CP22(区間距離37.8km)>Map1

CP11 11:15 42.2km地点(区間距離3.5km:下り上り)
Imgp5857_2
 MEGARAという街のエイド(左側)。第1関門まで残り半分。
 高速道路の下にこどもの大軍団がいる。Imgp5858_2
 ハイタッチで通り抜けるが、最後の悪がきは、思いっきり手を振り回してきた。
 こちらはグローブしていたので痛みは軽減したが、どこにもいるものだ、悪がきは。
 その後、海沿いの峠越え。
Imgp5859_2

勾配を上げられない線路は海沿いの高架となっているが、道路の方はぐんぐん高度を上げていく。
Imgp5861_2Imgp5863_2Imgp5864_2 
 歩き始めるランナーも出始めるが、写真を撮る以外は走りきった。
 峠の頂点に着く前に次のエイドがあった。

CP12 11:40 45.7km地点(区間距離3.1km:ほぼ平坦)
Imgp5865_2
 道路脇の白いコンクリート塀に囲まれた場所のエイド(右側)
 海に突き出た丘を越えるべく上っていきます。
Imgp5866Imgp5867Imgp5868Imgp5869Imgp5870    
 峠の頂点を過ぎると更なる絶景が広がっていた。
Imgp5871Imgp5872
  写真を撮るために立ち止まる回数が増え、抜かれては抜き返すを繰り返すうちに、完走10回の日本人のベテランランナーから「余裕だね」と声をかけられた。
 それでも写真撮影は止められず、自分も映りたくて、同じく写真を撮っていた日本人ランナーのM山さんに声を掛けて写真を撮り合った。Imgp5873Imgp5874Imgp5875Imgp5876Imgp5877Imgp5878Imgp5879
 この区間に撮影した写真は区間最多の14枚だった。(笑)

CP13 12:00 48.8km地点(区間距離2.4km:ほぼ平坦)
Imgp5880
 Hotel KOKKINIS前のエイド(左側)Imgp5881Imgp5882Imgp5883Imgp5884Imgp5885    
 相変わらずの絶景が続き、写真撮影が止まらないが、そろそろ写真を控えめにする。きりがない感じなので(笑)。
 エネルギージェルを初めて食す。ほとんど液体だ。食べ応え無し。これでは胃酸過多になりそうなので、胃酸抑制剤を飲む。

CP14 12:17 51.2km地点(区間距離3.5km:ほぼ平坦)
Imgp5886
 松の木のある空き地のエイド(左側)
 海岸沿いをひた走る。疲れて遅くなってきたランナーを抜いていく。この黄色のシャツのランナーはフランス人のようだ。
Imgp5887_2

ARGのランニングシャツはアルゼンチンの選手のようだ。Imgp5888

参考までイギリス人はこんなシャツでした。Imgp5855_2

  海外のランナーの多くは国毎で統一したユニフォームで参加していた。自分もせめて日の丸をプリントしておけば良かったと思った。

Imgp5889
 写真を控えるといいなが相変わらず写真を撮っているが、控えたおかげでスピードが上がり、小柄ながらピッチが良く腕の振りが特徴的なジョイナーさんと頭のスカーフが印象的なM田さんの大ベテラン女性の二人に追いついた。
Imgp5890
 この写真を撮ったのち、追い抜いた。街中に入り次のエイドに着いた。

CP15 12:38 54.7km地点(区間距離3.0km:ほぼ平坦)
Imgp5891
 食堂前のエイド(左側)
 街中を走る。靴紐を締めすぎたのか右足の甲(親指と足首の間)が痛くなってきたが気にせず走り続ける。
 海と離れて特段見所もなく進み、次のエイドに着いた。

CP16 12:58 57.7km地点(区間距離3.2km:ほぼ平坦)
Imgp5892
 並木道脇のエイド(左側)で第3補給地点。285の封筒が私の送った物資。Imgp5893
Aタイプ(レトルト粥、カロリーメイト)のほかアミノ酸、べスパを手に入れ、粥はその場で食す。その間にジョイナーさんらをはじめ数人のランナーに抜かれた。その他は携帯して走り出す。
 氷(アイスキューブ)があったので、マイボトルに入れてもらう。区間半ばで服が乾いてマイボトルの水を掛けると冷たくて気持ちよくて体を良く冷やせた。(衛生的な氷でないように思えて、飲むのは控えたが多くの人は飲んでいたし大丈夫だと思う。)
 道中、途中で犬に噛まれたという日本選手を追い抜いた。Imgp5894
 右太ももを噛まれていた。血が出るほど噛まれたのか判然としなかったが、本人はまだレースを続けるようだった。狂犬病って大丈夫なんだろうか?などと考えつつ、それをものともしない精神力に感服した。彼を抜いた後、ジョイナーさんらとプチデットヒート。
 とにかく犬には気をつけなければと思った。消炎剤と胃粘膜保護剤を服用。

CP17 13:22 60.9km地点(区間距離4.2km:ほぼ平坦)
 Hotel SIAGAS前のエイド(左側)
Imgp5895
 海から1街区内側の道をほぼ直線に進む。暑さも厳しくなり、途中で服を水に濡らすが、次のエイドまで持たずに乾いた。
 暑さはかなりの状態になってきた。

CP18 13:49 65.1km地点(区間距離4.7km:ほぼ平坦)
Imgp5896
 道路脇の空き地のエイド(左側)に自己設定タイムを2分オーバーして到着。疲れと暑さで仕方ないところだが、できるだけペースを維持したいところ。
 走り出してしばらくすると、一度、海沿いに出ます。Imgp5897
 海にはタンカーがいっぱい浮かんでいます。石油タンクの見える方向に進みます。
 石油精製工場の道路を進む。
Imgp5898
ものすごく石油臭いが、息を止める訳も行かず走り抜ける。諦めて走っていると工場を抜けきらない途中にエイド発見。

CP19 14:19 69.8km地点(区間距離4.2km:ほぼ平坦)
 石油精製工場内道路脇のエイド(左側)Imgp5899

 足の甲の痛み軽減のためガードレールに足を置いて靴紐を緩めるが余り効果なし。それにしても石油精製工場間近過ぎです。Imgp5900

 石油精製工場を抜けて荒野に出るとこれから向かうペロポネソス半島の山並みが見えてきた。
Imgp5901_2

CP20 14:45 74.0km地点(区間距離3.5km:平坦のち上り)
Imgp5902
 工場入口向かい側のエイド(左側)で第4補給地点。Bタイプに経口補水液と蜂蜜を手にする。
 コースは緩やかだが長い上り坂になった。ドイツ人女性を抜く。Imgp5903

 左手には地中海が見え、眺めの良い斜面に豪邸が建ち並んでいる。Imgp5904_2

疲労と暑さでかなりきつく、歩いているランナーも多くなってきているが、私は第一関門も近いので師匠と後輩にもらったべスパの一つを飲み干して走り抜いた。Imgp5905
 外国人(国不明だが英語圏だと思う)と併走し少し会話する。「実に良いペースだ。君は何回目の参加か?」と尋ねられる。「初めてだ。そちらは何回め?」と応えると「3回目だが、過去2回とも完走していない。しかし今回は良いペースだ。今度こそ完走できそうだ。」とのことだった。「私も完走を望んでいる。」と会話にならない会話でお互いの完走を誓い合った。
 頂点に近づき、傾斜が緩くなると私のペースが上がって、彼を引き離した。
 やがてコリントス運河の大絶壁が左手に見えた。
Imgp5906
すぐに交差点となり、エイドとなった。

CP21 15:15 77.5km地点(区間距離2.5km:平坦)
Imgp5907
 ガソリンスタンド前のエイド(左側)
 エイドを過ぎると幹線道路に出て、すぐにコリントス運河を渡る橋に出る。カメラマンがランナーの写真を撮っている。私は橋の上から運河の写真を撮る。Imgp5908Imgp5909
 ここから幹線道路脇を延々と進む。ドライブインの先を左折して第一関門のコリントスに到着
Imgp5910_2
 
CP22 15:31 80.0km地点 通過順位116位

次>スパルタスロン完走記3(CP22-CP35)
前<スパルタスロン完走記1(START-CP11)

スパルタスロン完走記1(スタート-CP11:MEGARA)

2013年のスパルタスロンの全CP(チェックポイント)記録、つまり完全版その1です。

<START-CP11(区間距離42.2km)>
Map1_2 

<スタート前>
 6時前にホテルにバスが2台到着。Imgp5787

スパルタ行きの荷物はホテル前の路上に置きっぱなし。Imgp5786

1台目は6時前に出発し、私の乗った2台目は6時5分に出発。Imgp5789

6時40分にスタート地点近くにバスが停車し、下車した。Imgp5791

まだ日の出前で薄暗い中、アテネの中心にそびえるアクロポリス南西の入場口手前に向かう。すでに多数の選手が到着しており、スタート前は大混雑。Imgp5793

先頭にはスパルタスロンの横断幕が張られ、最前列は先着の選手で陣取られて、記念撮影合戦の最中。
Imgp5796

一緒のバスで来たホテル同室のS浦さんと2列目ぐらいに割り込んでお互いのカメラで写真を取り合う。
Imgp5795

ペットボトルの水を飲んで、ゴミ箱に捨て、最前列に陣取るA元さんの姿を見つけ、写真を撮ってあげた。
Imgp5797

日本人バスの1台目は先に出発し、恐らく全選手中の最初にスタート地点に到着したため、軒並み最前列に陣取っています。今考えると出遅れが響きましたね。
 ホテル滞在中、仲良くさせていただいたT中さんとMさん(いずれも女性)はビデオカメラで英語のインタビューを受けている。Imgp5792

 その後、することが無くなったので2列目に陣取ったら、その前が日本人女性だったので写真を撮ってもらう。前に並んだ狙いはスタートダッシュで最初の記録地点(スタートラインから100mくらい先)に上位で駆け込むためだ。Imgp5805

 スタート5分前になると主催者が選手に整列を促すとともにスタート地点からその前方のコースにいた観客をコース外に整理し始めました。Imgp5806Imgp5807 

<スタート>
※エイド 時刻 到達距離(次のエイドまでの距離:コース概況)を列記
START 07:00 0㎞地点(区間距離3.9km:下りのち平坦)
 10秒前が宣言され、5秒前からカウントダウンが始まり、ゼロでスタート。
 よく滑りそうな大理石の石畳の下り坂をつま先着地で滑りを抑えながらもダッシュで進むが、みな考えていることは同じなのかどのランナーもスピードをほとんど緩めない。Imgp5809

 それでも何人か抜かしつつの何人かに抜かされて、計測マットの敷かれた計測地点を通過した。(後に15位で通過したことが判明)
 その後もつま先着地を心掛けながら下り坂を快調に飛ばしていき、公園のようなところに出ると、過去2位入賞のS氏が立ち止まっており、その脇を通り過ぎると、今度は前方からB場君が「違う違う」と戻ってきた。
 どうやら誰かがコースミスし、コースを知らない私も引っ張られたもよう。(笑)
 50mほど戻って、ランナーが進んでいる方向に右折(つまり左折しなければならなかった)してコースに戻る。前方集団は完全に見えなくなり、恐らく私は中段か後方集団に位置して進み始めた。
Imgp5814

 下り坂も終わり、傾斜もほぼ平らになり、ウルトラマラソンのいつものペースに戻って進む。
 平らになったのはつまりアテネ市街を進んでいるということであり、最右側の車道はランナー専用となっており、交差点もランナー優先で走り抜ける。警察官がコース上の全ての交差点を封鎖している。
Imgp5819

沿道の通勤客の何人かは手を振って応援してくれているが、多くの通勤客はバス停で待つ身なので、早く通過して封鎖が解けてバスが来ることを待ち望んでいる様子だ。Imgp5823
 ちょっと申し訳ないですが、しばしお待ちくださいって気持ちで走り抜ける。
 しばらくするとMさんの後ろ姿が見えた。コースミスした私は抜かれたようだ。「調子はどうですか?」「頑張ってください、お先に」そんな言葉を掛けて自分のペースのまま抜き去る。
 その後、突如コース脇歩道にエイドらしきものが出現。

CP1 07:22 3.9km地点(区間距離5.4km:平坦のち上り)
 コース脇の歩道にテーブル数脚置かれた簡易なエイド(右側)で、手渡しで水をもらう。当初の計画では、エイドでコップ1杯の水を必ず飲み干す予定であったが、まだのどが渇いていないので半分だけ飲む。
Imgp5818

 十数秒の停止で先を進み始めると、やがて、前方にT中さんが見えた。キャップの後ろにゼッケンを着けていたので、すぐにわかった。自分も全体的にもペースがだいぶ落ち着いた感じで、T中さんと私のペースはさほど変わらずなかなか近づけない。Imgp5820

 そうこうしているうちに、上り坂となる。アテネ市郊外の丘を越える上りに入った模様。Imgp5822
 延々と続くだらだらとした上りだ。スタート直後であり、みな走っているが、これが200km過ぎれば、ほとんどが歩くだろうと思われる、それなりにキツイ上り坂だ。
 前方にビデオ撮影している車が付きました。Imgp5824
 T中さんを中心にランナーを撮影している。T中さんのすぐ後ろまで来た私もとりあえず映っている気がします。結構長く、5分くらいは並走して撮影していた気がします。
 上りで少しペースダウンしたT中さんを追い越し、進む。丘の頂点近くでエイドを発見。

CP2 07:55 9.3km地点(区間距離4.5km:下り)
 道路脇歩道のエイド(右側)で、まだのどは渇いていませんが、コップを受け取り、今度は全部飲み干した。
Imgp5826

 頂点を越え、やがて長い長い下り坂になった。なんとなく慣れて、単調さを感じつつもあり、1時間経過したことから、ポーチに入れていたスポーツ羊羹を走りながら食した。実は初めて食べたのですが、走りながらでも非常に食べやすく、なかなかいけました。遥か前方に海が見える。地中海でありエーゲ海だ。Imgp5827

早いランナーでないながら下り坂は得意な私の前後からランナーがいなくなります。いわゆるエアポケット状態で進みます。海に出る手前でエイドに到着した。

CP3 08:20 13.8km地点(区間距離5.7km:下りのち平坦)
 道路脇の広い空き地のエイド(右側)でスポンジの入ったバケツの周りが水浸しだ。Imgp5828
 すでに多くのランナーが体をスポンジで濡らしたようだ。私はまだ体を濡らさず、水だけ飲んで進む。
 すぐに海沿いに出た。護岸のある工業地帯の海岸を平行に走る幹線道路を進む。Imgp5829

やがて工場群の中を進みます。強烈な日差しが後ろから後頭部や背中を暑くしてきはじめました。工場群を抜けると人だかりが見えます。エイドのようです。

CP4 08:53 19.5km地点(区間距離3.2km:平坦)
Imgp5830
 道路脇のエイド(右側)に着くとすぐに285番の封筒をスタッフが手渡ししてくれた。私が送っていた最初の補給物資だ。テープを丁寧にはがそうともたもたしていると、スタッフが私の手から封筒を取り上げて、豪快にちぎって、封を開けた。丁寧に開けようとしたのは、封筒を返送に使うかもしれないからだ。ここでは返送物資が生じなかったから良かったけれど、返送に使う地点ではしっかり断ろうと思った。(笑)
 補給品は、レトルト粥1袋、カロリーメイト1袋(物資Aタイプ)、部下一同からもらった塩飴数個、ポケットティッシュ1個、返送用タックシールとガムテープ30cm。レトルト粥はその場で食し、カロリーメイトはウエストポーチに、塩飴数個は右ポケットに入れて、あとはもったいないが使わなくて済んだので、ごみ(ガベージ)としてスタッフに手渡した。コップ一杯の水を飲み干しつつ、マイボトル(350ml)に「ウォータ・プリーズ」と水を入れてもらって、出発した。
 少し食べたことで、気分リフレッシュで気持ちよく街中を進むと歩道に子ども達が並んでいた。他のランナー同様にハイタッチして走りぬけた。Imgp5831
 沿道からの声援は力になるし、とても嬉しい瞬間だ。
 快調に走れているが気になることが2つ生じてきた。
 1つはウエストポーチの背面に水入りボトルを入れて走ると揺れるのだ。ズボンのベルトのように腰骨部分で締めていると上下動してしまうのだ。しばらくこれで走っていたが、最終的にベルトを思いっきり締めてもっともくびれた部分、へそ上に締めると揺れなくなった。へそで締めるのはストレスなのだが、上下動よりはストレスが少ないので仕方が無い。
 もう一つは、路面の硬さが少し膝にき始めていることだ。日本の舗装路を走りこんできたが、日本とは比較にならないほど硬いようだ。これにはもはや対処しようが無いので、走れるところまで走るしかないと決めた。
 そんなことを考えながら走っているとすぐに次のエイドが出現した。

CP5 09:15 22.7km地点(区間距離2.3km:ほぼ平坦)
 ガソリンスタンド前のエイド(右側)Imgp5832

街中を抜けると石油タンクが林立するコンビナート内の道路を進む。Imgp5833
工場内なのに道はアップダウンしている。工場から勤務を終えた労働者が車で正門から出てくると、すぐにクラクションを鳴らし、窓から手を出して、声援を送ってくれた。嬉しい。
 親指を立てたグーサインにサンキューと声を出して応える。(ギリシャでは手のひらを見せるのはバカにしたしぐさらしい。日本人ランナーで手を振って蹴られた人もいるらしい。実際には手を振るのも挨拶として認められているようでした。)
 コンビナートが終わりかけた場所でエイドが出現した。

CP6 09:29 25.0km地点(区間距離4.2km:上り下り)
 石油工場入口前のエイド(右側)
Imgp5834
 コンビナートを抜けると上り坂が始まった。暑さもあったので、ボトルの水でアームカバーを少し濡らして、水冷を開始した。風も有り、とても涼しい。
 この区間の上りは小さな峠で、上りの勾配も緩く距離も短いので走り抜けられる。Imgp5835
眼下に奇麗な地中海が広がってきた。Imgp5836
難破した船が横倒しのまま海に放置されていた。Imgp5837
 快晴の空の下、まさに紺碧で美しい地中海の風景に写真撮影に立ち止まること約10回。
Imgp5838Imgp5839Imgp5840Imgp5844Imgp5842

何人ものランナーに抜かれて次のエイドに到着。

CP7 09:54 29.2km地点(区間距離3.0km:ほぼ平坦)
Imgp5846
 Hotel AKTI手前の道路脇のエイド(左側)のここから各エイドのスポンジで着衣を濡らして走り始める。マイボトルへの水の補給は忘れた。
 コースが海沿いになると、エーゲ海の美しさが間近となり、さらに何度も立ち止まりつつ走った。
Imgp5847Imgp5849Imgp5851

1時間補給のため走りながらカロリーメイト1袋を食した。

CP8 10:12 32.2km地点(区間距離3.1km:ほぼ平坦)
Imgp5852
 道路脇のエイド(左側)、またもマイボトルへの水の補給を忘れた。
 気が付かずそのまま走り続ける。その後は、コップ給水、ボトル給水、ごみ捨てのルーティン化を意識してエイドで実行した。

CP9 10:31 35.3km地点(区間距離3.5km:ほぼ平坦)
 スパルタスロン標識のある歩道上のエイド(右側)Imgp5853

 区間途中の園芸場の看板に盆栽が描かれていた。そんなことを気にできるほど余裕の走りで進む。
Imgp5854Imgp5855 

CP10 10:52 38.8km地点(区間距離3.4km:ほぼ平坦)
 ユーカリの巨木前に設置された道路脇のエイド(左側)で2回目の補給。Imgp5856
 補給物資はスポーツ羊羹、エネルギージェル(物資Bタイプ)、経口補水液。水を飲んで出発。
 水は飲んだが、すぐに塩分補給も兼ねて経口補水液を走りながら飲みつつ、スポーツ羊羹を食す。
 ちょっとお腹が緩んできた感じがしたので下痢止めを飲んだ。

CP11 11:15 42.2km地点
 総区間距離42.2km 総区間タイム4:15 通過順位不明

 MEGARAという街のエイド(左側)に着いた。第1関門までの中間点。Imgp5857
ほぼフルマラソンと同じ距離を走りました。海岸沿いですが、アップダウンや暑さもあり、4時間超での到達となりました。それでも、予定どおりのまずまずのペースでした。右足甲が痛み出したのが唯一の誤算です。

次>スパルタスロン完走記2(CP11-CP22)

2013年10月25日 (金)

祝!50万アクセス

祝!50万アクセス
この「スパルタスロンへの遥かなる道」というブログのアクセス累計数が50万を超えました。
なので、自分でお祝いしちゃいます(笑)

芸能人の人気ブログであれば、たった1日で100万アクセス超ということもあるので、大した数字でないのでありますが、名もなき一般人のブログであり、特に読者が読みそうな記事を書いているわけでもなく、その偏った記事を執筆しているのは私かずさん一人である点から、これはまずまずの数字でないかと思います。

ちなみに本ブログの開設は2009年1月であり、足掛け4年9か月での到達になります。
最初のページはこちらになります。
http://run-run-kazu.cocolog-nifty.com/blog/2009/01/post-bc05.html

奇しくもスパルタスロン完走と時期を同じくしての到達に、とても嬉しいですね。

アクセス数を目標にはしていませんが、私にとってもみなさんにとっても、お互いのためになる記事を提供していきたいですね。

これまで、ご愛読ありがとうございました。引き続きよろしくお願いいたします。   かずさん

滑液包炎がやばいです(泣)

スパルタスロン完走から4週間が経過しようとしている。

しかしながら、足の調子は今ひとつだ。

いつまでも休んでいるのは、性に合わないので、今週は帰宅ランを続けていたのであるが、右足の甲がいとも簡単に悲鳴を上げてしまった。

Imgp6103

右足の親指の付け根から少しくるぶしに寄ったところが、少し腫れ上がっているのがわかりますでしょうか?

スパルタスロンの時に右足の甲が腫れ上がったときと同じ場所に同じ症状です。(スパルタスロンのときの大きさは2倍以上ありましたが)

この症状は、滑液包炎と呼ばれるものです。 圧迫されたり擦れたりで体液の一種の滑液を貯めている滑液包という誰もが体内に百個以上持っている小さなタンクに滑液が集まりすぎて起きてしまうものです。慢性化しやすいとのこと。実際、慢性化しているといってよい状況です。今日はたった12kmしか走っていませんから。膨れるから圧がかかりさらに膨れるという負のスパイラルな症状です。

実質3週間も安静にしていたのに、もう再発するとは・・・。

対処法は圧迫や擦れないようにすることなのですが、それって、走るなっていうか、靴すら履くなってことですよね。
もう超長距離のウルトラマラソンは走れないってことなのでしょうか・・・。

という訳でちょっと落ち込んでいます。なんか良い治療法とか対処法が無いかなあ・・・。

2013年10月24日 (木)

七色の山 七彩山(中国 甘粛省)

奇跡体験!アンビリバボーを見ているとモーリシャスの海の中にある滝に続いて、中国に七色の山があるとレポートしていた。

中国?七色の山?しかも景観好きの私が知らない!

ひょっとして、かつて観たチャン・イーモウ監督の中国映画「女と銃と荒野の麺屋」の奇怪な景色のことではないか?

と思って見ていると、そのとおりだった。

映画ではCGで色付けしているかと思ったがそうではなかったようだ。
たまに早く帰ってテレビを観たおかげで、長年の疑念が解決して、実に嬉しい(笑)
Nanasa1Nanasai

七彩丹霞地貌というらしい。北京から西に3000kmの甘粛省の張液という地にあり、21世紀に発見され、一般公開は2008年かららしい。知られていない訳だ。
しかしまずいね、こんなの見たら・・・。本当にあるなら、行きたくなっちゃったよ。 (笑)

2013年10月22日 (火)

藤原の効果?

藤原の効果?
 気象庁によると、「藤原の効果」とは戦前、当時の中央気象台長だった藤原咲平氏が提唱した効果で、「2つ以上の台風が接近して存在する場合に、台風がそれらの中間のある点のまわりで相対的に低気圧性の回転運動をすること」。具体的には、大きく分けて2つのパターンがあるといいます。

大きく分けて2つのパターン

(1)まず2つの台風が同じくらいだった場合。この場合、一定の距離までは近づこうとするのですが、それ以上は近づくことは出来ず、お互いに影響し合うのだといいます。2つの台風を結んだ点を中心に、2つの台風が反時計回りに動き、進路が複雑な動きをすることがあるといいます。この一定の距離とは、それぞれの台風の規模によって異なりますが、典型的な台風の直径である1000キロ程度が目安となっているようです。

(2)もう1つが、2つの台風の勢力がまったく違う場合。この場合は、勢力の小さい方の台風が、大きい方の台風に吸い寄せられ、吸収されることがあるといいます。

 藤原の効果による動きとして、よくあるのは、東にある台風が西の台風に近づき、でも一定以上は近づけずに東の台風が北上し、偏西風に乗ってそのまま離れていく、というパターンだそうです。反時計回りにぐるぐると何回転もすることは珍しいといいます。

 実は今年の8月にも藤原の効果とみられる例がありました。8月17日から18日にかけての、台風12号と熱帯低気圧の動きです。このときは、北東にあった熱帯低気圧が西寄りに、南西にあった台風12号が東寄りに動き、まさに「反時計回り」の動きを見せたようです。

 複雑な動きをすることがあるという藤原の効果ですが、今回の台風27号と28号の場合は、どうなるのでしょう。気象庁によると、勢力的には同じ程度ということで、上記(1)のパターンに当てはまる可能性があるとのことです。ただ予報としては、藤原の効果も織り込んだ計算をしているので、「予報に大きな誤差が出たり、精度が著しく落ちるということはない(気象庁)」とのことです。

2013年10月21日 (月)

スパルタスロン完走記(簡潔編)

2013SPARTATHLON(246km)に私が出走した結果の記録です。簡潔にお伝えします。

<レース概要>
日時 2013年9月27日から28日
スタート A アテネ アクロポリス前
ゴール  B スパルタ レオニダス王像
距離 246km
制限時間 36時間
コース概略図↓(コリントスからの先少し遠回りします。)
Map

<スタート・アクロポリス~第1関門・コリントス(区間距離80km)>
ギリシャの首都アテネの中心にしてシンボルであるパルテノン神殿のある世界遺産アクロポリスから午前7時スタートです。世界各国から老若男女総勢321名がスタートしました。↓
Imgp5796

100m先に設置されたスタート計測地点までダッシュで通過します。(15位通過)
その後も快調に進んでいましたが、誰かが間違えてコースアウトし、それに釣られてしまいました。このため一気に後方集団になりました。↓Imgp5816

アテネ市街は交通規制で完全にランナー優先です。↓Imgp5825

アテネ郊外の丘を越えると地中海沿いを走ります。
天気も良く、奇麗な景色に写真撮影で何度も立ち止まり、多くのランナー抜かれました。(笑)↓
Imgp5875

ちょうど写真撮影している日本人ランナーと写真を撮り合いました。恐らくすでに気温は30度くらいだと思いますが、肌の露出を避けた暑さ対策は、しっかり機能しました。↓Imgp5873

エイドはこんな感じで74箇所あります。↓Imgp5891

自分用の荷物はこんな感じでエイドに置かれています。ゼッケン番号で識別します。↓Imgp5893

コリントス運河です。小さく見えますが深さは100mくらいありそうでした。両壁は特に手が加わってないようです。岩盤を掘削して作られた運河に驚きです。この運河を渡ればすぐ第1関門です。↓
Imgp5909

最初の関門の制限時間に対し1時間前に到着できました。↓Imgp5910

総距離80km 通過順位116位 通過時刻15:31(区間タイム8:31)

<第1関門・コリントス~第2関門・古代ネメア(区間距離43.3km)>
第1関門だけに充実したエイドです。多くのランナーが長めの休憩を取りますが先を急ぎます。↓
Imgp5912

ペロポネソス半島に入り、のどかな田園地帯を進みます。↓Imgp5916Imgp5920

古代遺跡のすぐ横を通過します。↓Imgp5926

子供達の応援が力になります。↓
Imgp5933

エイドも家族的な雰囲気になりました。↓Imgp5943

夜間になり、涼しくなって快調に走れました。↓Imgp5948

総距離123.3km 通過順位69位 通過時刻21:11(区間タイム5:40)

<第2関門・古代ネメア~第3関門・サンガス山(区間距離38.5km)>
真っ暗な場所にもランナーのためにエイドが設けられています。ありがたいことです。↓Imgp5954

真っ暗なので迷子になるのが怖かったですが、強力ライトのおかげで道に迷わず進めました。↓
Imgp5953

集落内のエイドは明るく賑やかで本当にホッとする場所でした。↓Imgp5957

このあとコース最大の難所であるサンガス山に向けて一気に標高差850mを登ります。最初は九十九折の道路で走っていましたが途中から傾斜がきつく歩きました。そうなると、足が長く、歩きが早い外国人に、抜かれ始めました。
山頂付近はガレ場の登山道でした。足場の悪い山道は得意なので、もたつく外国人を抜き返しました。↓
Imgp5965

サンガス山頂(標高1100m)が第3関門でした。
総距離161.8km 通過順位58位 通過時刻03:24(区間タイム6:13)

<第3関門・サンガス山~第4関門・ネスタニ(区間距離9.7km)>
サンガス山頂は風も強く寒いのですぐに下りました。
山道の下りはもっとも得意なので、さらに何人も抜きました。それによりレース中、最高順位で通過しましたが、右足の甲の痛みも絶頂に・・・。
総距離171.5km 通過順位51位 通過時刻04:51(区間タイム1:27)

<第4関門・ネスタニ~第5関門・テゲア(区間距離23.8km)>
ネスタニで靴を代える際に痛かった右足甲を見てみると想像以上に腫れ上がっていた。どうりでめちゃくちゃ痛いはずだ。(帰国後の診察で足関節滑液包炎と判明した。)とりあえず靴紐を思いっきり緩めて走ることにした。イタイイタイと思っていると眠気が来なかった。(笑)
夜明け前にはかなり寒くなったので防寒用のカッパを着ようとするが、どこかで落としていた。寒さに震えながら走り続けるしかなくなった。↓Imgp5973
夜明けが待ち遠しく、走っていたが、寒さでトイレ休憩が多くなり順位を下げてしまった。
総距離195.3km 通過順位54位 通過時刻08:33(区間タイム3:42)

<第5関門・テゲア~第6関門・高原道路の空き地(区間距離31.4km)>
夜が明けると長い上りが待っていた。しかもアップダウンで徐々に上って行く。さっきまでは寒さで震えていたが、日が出てきたのと坂道で暑くなってきた。↓Imgp5979

延々上りが続きます。
しばらくすると、トイレが我慢できなくなりました。
適当な草むらも無いので、写真のレストランでトイレを借りました。↓Imgp5984

高原地帯なので羊飼いが羊を連れていました。↓Imgp5987

しばらく高原地帯でアップダウンが続きます。
終盤の上り坂は、まるで空に向かっているかのようだった。↓Imgp5989Imgp5994暑さは昨日以上の感じでした。徹夜明けには堪える暑さでした。

総距離226.7km 通過順位56位 通過時刻13:43(区間タイム5:10)

<第6関門~ゴール・スパルタ(区間距離20.1km)>
空には向かわなくなったが今度は先が見通せる道路になった。疲れもあって気が遠くなっていたが、大きなカーブが終わると、とうとうスパルタが見えた。がぜん力が湧いてきた。↓
Imgp6000

スパルタスリートたちよ、ようこそスパルタへ!と書いてある。↓Imgp6006

名物の自転車応援隊が1台付いてきた。↓Imgp6010

これまた名物の護衛パトカーも付いてきた。↓Imgp6011

沿道の応援はまさに英雄扱いだった。約束の日の丸を掲げてゴールに向かった。↓Cimg6845

ゴールではレオニダス王像に登って歓喜した。↓Cimg6848
総距離246.8km 順位55位 通過時刻16:31(区間タイム2:48)

【全体】
完走者148人 出走者332人 完走率44.6%(2012年完走率23%) 優勝者 Joao Oliveira(ポルトガル)23時間29分8秒
【日本人】 完走者20人 出走者70人 完走率28.6%
日本人1位(全体20位)Nakayama Kei 29時間42分24秒

 とりあえず簡潔バージョンを作ってみました。大体の感じはお分かりいただけたと思います。
 詳細な完全版は以下のとおりです。
スパルタスロン宿舎・受付・エイド荷物・説明会   
スパルタスロン完走記1(START-CP11) 
スパルタスロン完走記2(CP11-CP22第1関門)
スパルタスロン完走記3(CP22-CP35)
スパルタスロン完走記4(CP35-CP48)
スパルタスロン完走記5(CP48-CP52)
スパルタスロン完走記6(CP52-CP60)
スパルタスロン完走記7(CP60-CP69)
スパルタスロン完走記8(CP69-FINISH)
スパルタ昼食会・アテネにバス移動
スパルタスロン・アテネ表彰式&晩餐会
完走記あとがき

おまけ:ギリシャ旅行記

撮った写真を基に主観とあやふやな記憶での記録ではありますが、コース状況やエイド情報は資料などを基に、またスパルタスロンで同室だったS浦さんの協力で提供いただいた記録や写真も参考にして作成したものです。

少しでも今後スパルタスロンに参加されるみなさまの一助になれば嬉しいところです。
また初参加でご不明なところがあればコメント欄でご質問いただければお答えできることがあるかもしれませんので、お気軽にお問い合わせください。

2013年10月19日 (土)

第39回千葉県実業団ヨット選手権大会

Dsc01983
19日に久しぶりにヨットに乗った。タイトルの大会に所属チームの一員の選手として参加したからだ。

ヨット歴が長く、技量も高い部長と副部長が出ないので、一応若手が出るのであるが、若手といってもいい年となったヨット歴の浅い私ほかなのでレースとしてはほとんど勝負にならないのだが、チームとしての欠場はできない。

今年はスパルタスロンに専念してまったくヨットに乗っておらず、いや去年も一度も乗ってなかった私にとって、まったく身体がヨットや海を忘れている。

Dsc01981
そんな中、これが今日乗るY-15というタイプのヨットです。なみちゃんと2人で乗ります。

出航と同時に私が操船を誤って、桟橋に激突し、多くの人の手を借りて、やっと脱出する無様。
その後、港を出ても、天候悪く、風が強く、海も荒れていて、なんとかスタート地点に辿り着くが、レースはなみちゃんに舵をとってもらう事にする。

結局、海が荒れていたため、沈(ちん)、つまり転覆続出の中、なんとか最後にゴールに辿り着いたが、その直後に1レースで大会は終了し、全艇撤収することになった。Dsc01986

北風のため、港に帰るには風上にジグザグに進むしかなく、それで向かっていたが、最後はゴムボートに曳航されて港に戻った。Dsc01997

予定より早い1時半過ぎから表彰式が始まり、2時過ぎにはお開きとなった。Dsc02004

いつも思うのだが、もう少しまともにヨットに乗れるように練習しないとと思った。

2013年10月18日 (金)

スパルタスロン完走インタビュー

Soartathlon201302

●フルマラソンを超える「ウルトラマラソン」を始めたきっかけは?

 

→ハイキング大会でリタイアして体力の衰えを感じた6年半前から走り始めて、当初はフルマラソンでの3時間半切りを目指していました。
 それを2年で達成したのですが、スピードの限界には到達したと感じ、違う限界を求めて、長い距離、すなわちウルトラマラソンを目指すようになっていました。

 

●スパルタスロンへの挑戦の動機は?

 

→超長距離レースの中でも、距離やコース設定、時間制限から完走がもっとも難しい大会はスパルタスロンだとわかり、その完走が自分の夢となりました。
 その夢を実現するため、マイブログのタイトルを「スパルタスロンへの遥かなる道」と名付けて、今日に至りました。

 

●エントリーすれば誰でも出場できるのですか?

 

→5つある資格条件のうちどれか一つクリアしなければなりません。
 私が最初にクリアしたのは100㎞レースで10時間30分以内の完走です。
 エントリーは先着順で、日本人枠は70人です。
 2月上旬で決まるので、スケジュール調整は後回しです。

 

●(選考や抽選があるなら)出場が決まったときの意気込みは?

 

→絶対に完走したいが、今の力では完走できない、どうしようと思いました。完全に弱気でしたね。
 その後、猛練習して、スパルタスロン3週間前の100マイル(160km)レースに完走して、少し自信がついて、絶対完走するぞ!と初めて思えました。

 

●職場の同僚や上司に「スパルタスロンに出るので休みます」と言ったときの反応は?

 

→驚かれるとともに家族のことを心配されました。(笑)

 

●ギリシャという国の印象は?

 

→レース中の声援はすごかったです。
 特にレース終盤はまさに英雄扱いの熱烈な声援なので、とぼとぼ歩きたくても、英雄たる者、走るしかなかったですね。(笑)

 

●走っているときは何か考えたりしているのですか?

 

→レース中はこの道が正しいのか、間違っていないかをいつも考えていました。
 あとは次は何食べよう、何飲もうとか。
 苦しいときはみんなからの激励メッセージ日の丸を掲げてゴールするシーンをイメージして、自らを鼓舞していました。

 

●途中で眠くなったり、お腹がすいたり、トイレに行きたくなったりしたときはどうするのですか?

 

→眠くなれば5分間とか横になって仮眠するつもりでしたが、眠くなりませんでしたね。そもそも寝ている暇はありません(笑)
 食事は74か所のエイドがあるので、そこでクラッカーとかチョコとかフルーツなどいろいろと食べられます。
 私は持参した食べ物を1時間毎に必ず摂取すると決めていたので空腹を味わうことなく、むしろエイドでもつまみ食いしていたので逆に食べすぎで苦しかったですね。
 トイレは設置されている数が少なくて、誰もが立ちションです。(笑) 女性も野外でしたとレース後に聞きました。
 そういう事前情報を得ていたので私はポケットティッシュを持って走っていました。
 実はレース前からギリシャの水が硬水で合わず下痢になり、下痢止めを飲んで走りましたが、それでもトイレに3回行きました。
 ただ幸いにも野外ですることはなかったです。エイドの仮設トイレで2回とコース上にあったレストランに飛び込んでした1回です。

 

●走っていて一番きつく感じたのは、どんなとき(どんな場所)ですか?

 

→スタートして24時間後くらいの翌朝ですね。
 防寒用のレインウエアを着ないでリュックにしまって夜間も快調に走っていたのですが、夜明け間近の朝6時くらいに寒くなってレインウエアを着ようとリュックのポケットを探ると、落としたのか無くしていました。
 仕方なく寒さに震えながら走っているうちに、かなり体調が悪化して、そのときが一番きつかったですね。
 2時間くらい、そのまま耐えていると、日がさしてきて暖かくなって、かなり体調は戻りました。(後で気が付いたのですがもう一枚防寒着を持っていたのに忘れていました。)

 

●ゴールした時にまっさきに思ったことは?

 

→これでみんなに完走報告ができる!とホッとしました。(笑)

 

●普段はどんなトレーニングをしてますか?食生活も節制しているとか?

 

→普段は自宅まで12キロの帰宅ランが主なトレーニングです。
 ただし、その程度ではスパルタスロン完走は無理だと思ったので、スパルタスロン直前は月750キロ走りこみました。
 食生活は節制とは逆に、高たんぱく高カロリーの食事で体重と筋肉維持に努めました。
 強いて節制したものと言えば鉄分不足を避けるため鉄分吸収を妨げるコーヒーは控えました。

 

●ウルトラマラソンの魅力について

 

→限界の先にいる、まだ見ぬ自分に出会えることです。
 それは、一生懸命取り組んだ場合全般に言えることだと思いますが、ある程度の年齢になるとそれがなかなか難しいことだと感じています。
 ウルトラマラソンの場合、それを単純明快に味わえるのが魅力のひとつですね。

 

●これからマラソンに挑戦してみたいという方へのアドバイスはありますか?

 

→人生で一度くらいマラソンを走ってみたいと思っているなら、まずは大会に参加してみてください。
 自分なりに一生懸命走って、その結果が完走でもリタイアでも、きっと、まだ見ぬ自分に出会えると思います。とにかく走ってみて、新しい自分に出会ってほしいですね。

 

P1120213

2013年10月17日 (木)

【テレビ】地球イチバン 世界一走り続ける民 メキシコ・ララムリ

人はなぜ走り続けるのか?

それを知るには誰かと一緒に走ればいい。(ララムリの言葉)

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ランニング、特に超長距離ランニングを好む「かずさん」にとって、今回の話は見逃せない。

この題材自体は、ウルトラランナーのバイブル的な本「Born To Run走るために生まれた」そのものであり、エンドタイトルクレジットに原作的な表記が無くてよいのか?とすら思った。(笑)

すでに活字では読んでおり、内容的には目新しさは無いものの、改めて映像で見ると彼らの底知れぬ凄さを感じざるを得ない。
本にも書かれていた伝説のランナー、アエウヌルフォ・キマーレを軸に話は進むのだが、自動車のタイヤを切り取って作った手製の草履で山道を走る彼らの強靭さは、機能的なトレランシューズに慣れた私にはもはや真似できない。
山間部に住み、車などを待たず、貧しい彼らのように日常生活を送るだけで、トレーニングなどまったく無しで、レースに出場して100kmを走りきることはできない。
子どもの頃から50kmの距離を自作の木製ボールを蹴り続けて競走するララヒッパリという競技というか遊びで長距離を走る素養が作られていることに彼らの民族的な強さがまさに伝統文化そのものからきていることがわかった。(写真がララヒッパリをしている少年達)

そういう環境に今さら自らを置くことはできない私としては、日常的にはデスクワークで、走ることと無縁なのに、走ると凄い!なんてのを目指しましょうかね(笑)

2013年10月16日 (水)

ハセツネ完走ならず、途中リタイア報告

ランニングのお師匠様からハセツネ敗戦報告がありましたので掲載します。

ハセツネは完全に作戦ミスでした。
水不足があれほど体に影響するとは・・・・。
月夜見駐車場までは、何とかいつもどおりの時間に辿り着けたと思いますが、御前山の登りで完全に体調が悪化し、やっとの思いで、大ダワに到着した次第でした。
大ダワで、水の残量を確認したところ、ハイドレーションの底に僅かしか残っておらず、8キロ先の水場に辿り着くまではもたないと考え、そこでリタイアしてしまいました。
今考えれば、スタート時にあと500ミリ多く水を持つべきでした。
月夜見の駐車場で、ハイドレーションに補給する1.5リットルとは別にその場で飲む分をくれないかと交渉したのですが、「ルールはルールだから」と冷たい返事が返ってきて、精神的にも追いつめられてしまったのも敗因のひとつですね。

今回のリタイアで、少し凹んでいますが、UTMFにも仮申し込みを済ませましたので、気を取り直して頑張ろうと思います。
ただ、最近、自分の中で、心・技・体のそれぞれは、維持されていると思うのですが、バランスがなんだか崩れてしまっているように感じているので、そこのところを修正していこうと思っています。
来季は、超長距離を中心に完走していけるよう日々トレーニングしていかねば・・・。

近いうちにスパルタスロン報告会兼、トレランシーズン終了の打ち上げをやりたいですね!

【ひと言】
 自己ベストを狙った作戦の一つとして、過去の成功体験から導き出した水の携帯量が今回はリタイアの直接原因となったようです。
 完走することから自己ベストが目標となった時の難しさがありますね。

2013年10月15日 (火)

【書評】医療にたかるな 村上智彦/著

Iryou
「よい医療とは、最低限の検査で正確な診断を下し、適切で副作用の無い少量の薬で治すこと」(著者が医師になる前に薬剤師だったころの言葉)

財政破綻した夕張市の利用再生に取り組む医師による、医療にたかる「恥知らずな人々」に宣戦布告した著作。

著者の信念は揺るぎない。「検査漬け」「薬漬け」の過剰医療を患者自身が求めていることを「医療にたかる」と言っているのである。患者に対して真正面に啖呵を切っている著作に初めて出会った。驚きの著である。

比較的健康で薬は使わないようにすることで、人間が本来持つ治癒力を高めるべきだと思っている私ですら、著者に言わせれば、まだまだ医療にたかっていると思われかねない勢いである。

しかもそれだけでなく、新たな医療の信念を提言しているのである。それは『「戦う医療」から「ささえる医療」』へというもので、高齢化が際限なく進んでいく日本の社会において、必要となる考え方であろう。納得の提言である。

市民も責任を担う社会、医療においても患者と市民がそれぞれの責任を負う社会を目指していかないといけないということだろう。質と量の兼ね合いを医療にすら求めるべきだという誰も言えなかったことを言っているが、世論的に認められるのだろうか・・・。

2013年10月14日 (月)

【書評】生きる力 心でがんに克つ なかにし礼/著

Ikiru
人気作詞家である著者の食道がんの闘病記。
作詞家であり作家らしい、名作の表現を引用し、まるで文芸評論も兼ねているかのような闘病記らしからぬ不思議な本です。

人気作家らしく普通の人よりお金を持っており、健康保険診療での外科的な患部の切除治療でなく、最先端の陽子線治療により、ガン治療を行い、完治したのである。
サブタイトルは「心でがんに克つ」となっており、医療に頼らずあたかも心だけでガンを治したかのような表現であるが、むしろ逆に健康保険診療外の最先端治療で治したのである。

しかしながら、自らの丹念な情報収集や揺るぎない信念で治療方法を自らが選択することを貫いたからこそ、その治療に辿り着いたわけで、幼少期の満州からの引き揚げ時のそれはそれは辛く大変な経験を踏まえた、自らが他者に頼らず主体的に生きるという部分は大いに感銘を受けた。

2013年10月10日 (木)

facebookで半沢直樹と友達になりました。(笑)

Hanzawa
facebookはあまり一生懸命やっていなくて、友達申請も受身な私ですが、珍しく友達申請しました。

その名は「半沢直樹」さんです。

写真はドラマ「半沢直樹」だった堺雅人さんですが、たぶんドラマ人気にあやかったものなのでしょうが、記事を見ると、本人になりきって演じられているのが健気な感じです。

どんな記事を投稿していくのか、続編か特別編が放映されるまで楽しみです。
(それまで持つかなあ・・・)

2013年10月 6日 (日)

スパルタスロンの全記録(全CPの通過記録)

私の第31回スパルタスロンの結果概況と様子写真です。

CP TIME 距離 順位・展開等
ST 07:00 0.0km スタートダッシュ、石畳、コースミス、交通規制
01 07:22 3.9km ビデオ撮影車、上り坂
02 07:55 9.3km
03 08:20 13.8km
04 08:53 19.5km
05 09:15 22.7km 石油コンビナート内通過
06 09:29 25.0km 上り坂後地中海
07 09:54 29.2km
08 10:12 32.2km
09 10:31 35.3km
10 10:52 38.8km
11 11:15 42.2km 子ども達とハイタッチ、上り坂
12 11:40 45.7km
13 12:00 48.8km
14 12:17 51.2km ジョイナーさん達、絶景終わり
15 12:38 54.7km 右足の甲が痛くなる
16 12:58 57.7km
17 13:22 60.9km
18 13:49 65.1km 臭い石油精製工場
19 14:19 69.8km
20 14:45 74.0km 上り坂
21 15:15 77.5km
22 15:31 80.0km 関門116位、S浦さんをパス、遺跡を見逃す
23 15:57 83.4km 農村、オリーブやブドウ畑
24 16:24 87.7km
25 16:46 91.0km タベルナが並ぶ道を通過(ブラボー発生)
26 17:00 93.0km 遺跡
27 17:29 97.9km
28 17:51 100.9km 街中、合唱隊、子ども達
29 18:06 102.9km トイレ事件、跨線橋
30 18:39 106.7km 上り坂、放し飼い犬2匹
31 19:12 110.6km 日没
32 19:39 113.7km
33 20:15 117.6km
34 20:45 121.0km
35 21:11 124.1km 関門69位
36 21:40 128.2km ダート道
37 22:00 130.2km
38 22:28 133.4km
39 22:55 136.4km
40 23:28 140.6km
41 23:56 143.9km
42 00:15 146.6km
43 00:45 149.1km
44 01:08 152.1km
45 01:35 154.7km
46 02:15 158.2km
47 02:46 160.3km 百均カッパ、山道で引き離す
48 03:24 162.6km 関門58位、下りで劇走、足の甲の痛み絶頂
49 03:52 165.3km 日本人3位、4位とデットヒート
50 04:12 167.8km
51 04:35 170.6km
52 04:51 172.3km 関門51位
53 不明 176.3km
54 05:57 178.3km カッパ無くす
55 不明 179.6km
56 06:45 184.3km 寒さ絶頂、小便頻発
57 07:11 186.9km 夜明け
58 07:37 190.1km
59 不明 192.6km
60 08:33 196.1km 関門54位、ライト、リュック返送
61 08:59 199.4km 連続上り坂、後続引き離す
62 09:40 203.1km
63 10:19 207.2km トイレ拝借、抜かれる
64 10:53 210.7km
65 11:15 213.1km 羊飼い遭遇
66 11:51 216.5km
67 12:37 221.0km BB君ダウン
68 13:08 224.2km
69 13:43 227.5km 関門56位
70 不明 232.2km
71 14:38 234.3km スパルタ見える
72 15:01 237.4km 4位334番に引き離される
73 15:45 242.1km
74 16:16 245.2km
75 16:31 247.6km 順位55位、日本人5位
※距離表記は協会から当初提供された資料から

Imgp5796スタート直前

Imgp5816スタート直後

Imgp5859地中海沿いを走る

Imgp5891CP15エイドの様子

Imgp5926CP26の遺跡

Imgp5933CP28の子供達

Imgp5949CP33の様子

Imgp5965CP48サンガス山への登山道

Imgp5974夜明け間近

Imgp6000スパルタ遠望

Cimg6845ゴールへの日の丸ウイニングラン   

なお、詳細な記録は現在作成中です。しばしお待ちを!

2013年10月 5日 (土)

スパルタスロンのゴール写真

Cimg6848
このブログを見ていただいている方は想像通りだと思いますが、今回の長くて苦しいスパルタスロンのレースにおいても私はデジカメを携帯して走りぬきました。

今夏の富士登山競走において、軽量化のためカメラ無しでレースに臨みましたが、結果は時間短縮できず、モチベーション低下も見られたことから、軽量化すべきこの長丁場においても、いつものようにデジカメを携帯して走ることにしました。

しかしながら、自分が携帯しているデジカメでは自分がゴールする写真は当然に撮れないだろうし、実際にも撮れなかったのですが、スパルタスロン参加者のうち、リタイアして先にゴール地点におられた日本の方が写真を撮ってくれていて、さきほどメールで送っていただきました。

そのうちの一枚がこの写真です。

いやあ、実に素晴らしい写真です。
被写体はともかく、歓喜のシーンを見事に切り取った、素敵な写真でしょ!

脚が疲れてレオニダス王像の台座に登れないかと思いましたが、わりと楽に登れましたよ。
ただし、見えないと思いますが、顔は疲れ切って情けない顔になっています。
仕方ないといえば仕方ないのですが、その辺りももっとかっこよくならないとね。

次からはどんなにきついレースでも爽やかな笑顔でゴールしますよ!

2013年10月 4日 (金)

スパルタスロンの完走メダルと盾と記録証

Dsc01944_2
写真はスパルタスロン完走者に贈られる(つまり私が頂いた)3点セットです。

記録証にはゼッケン番号、氏名、国籍に各チェックポイントごとの通過タイムが記載されています。
トータルタイムも記載されていますが、順位は記載されていません。
距離表記は245.3kmとなっております。(246kmじゃないようです。)

完走メダルはロゴマークをそのまま模っています。変形した円です。
裏側に「2013」と刻印されています。

楯はアクリル製で厚さ2センチもある重厚なものです。
布のケースがついています。
3点セットのうち、唯一ゴール直後にいただいたものです。
(結構重くゴール直後にもらうと手がふさがり、邪魔でした。(笑))

あと、写真に写っていませんが、ゴール直後にオリーブの枝で作られた冠を戴冠します。
そのまま貰えます。日本に持って帰って来ました。(笑)

これらが欲しくて完走したわけではありませんが、完走者しかもらえないとなるとなんだかとても嬉しいものですね。

2013年10月 2日 (水)

スパルタスロンの結果報告

先ほど日本に帰国しました。

先月27日午前7時にギリシャのアテネをスタートしたスパルタスロンは33時間31分で無事完走いたしました。

夢は成し遂げられました。

全体で55位と自分にとっては予想外の好成績での完走がさらにこの嬉しさを強くしてくれました。

これも家族、関係者すべての皆さまのおかげです。

ありがとうございました。

詳しいご報告はまたのちほどに。

追記:スパルタスロン完走記作成しました。

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