スパルタスロン完走記2(CP11-CP22第1関門コリントス)
2013年のスパルタスロンのCP全記録の完全版その2です。
CP11 11:15 42.2km地点(区間距離3.5km:下り上り)
MEGARAという街のエイド(左側)。第1関門まで残り半分。
高速道路の下にこどもの大軍団がいる。
ハイタッチで通り抜けるが、最後の悪がきは、思いっきり手を振り回してきた。
こちらはグローブしていたので痛みは軽減したが、どこにもいるものだ、悪がきは。
その後、海沿いの峠越え。
勾配を上げられない線路は海沿いの高架となっているが、道路の方はぐんぐん高度を上げていく。
歩き始めるランナーも出始めるが、写真を撮る以外は走りきった。
峠の頂点に着く前に次のエイドがあった。
CP12 11:40 45.7km地点(区間距離3.1km:ほぼ平坦)
道路脇の白いコンクリート塀に囲まれた場所のエイド(右側)
海に突き出た丘を越えるべく上っていきます。
峠の頂点を過ぎると更なる絶景が広がっていた。
写真を撮るために立ち止まる回数が増え、抜かれては抜き返すを繰り返すうちに、完走10回の日本人のベテランランナーから「余裕だね」と声をかけられた。
それでも写真撮影は止められず、自分も映りたくて、同じく写真を撮っていた日本人ランナーのM山さんに声を掛けて写真を撮り合った。
この区間に撮影した写真は区間最多の14枚だった。(笑)
CP13 12:00 48.8km地点(区間距離2.4km:ほぼ平坦)
Hotel KOKKINIS前のエイド(左側)
相変わらずの絶景が続き、写真撮影が止まらないが、そろそろ写真を控えめにする。きりがない感じなので(笑)。
エネルギージェルを初めて食す。ほとんど液体だ。食べ応え無し。これでは胃酸過多になりそうなので、胃酸抑制剤を飲む。
CP14 12:17 51.2km地点(区間距離3.5km:ほぼ平坦)
松の木のある空き地のエイド(左側)
海岸沿いをひた走る。疲れて遅くなってきたランナーを抜いていく。この黄色のシャツのランナーはフランス人のようだ。
海外のランナーの多くは国毎で統一したユニフォームで参加していた。自分もせめて日の丸をプリントしておけば良かったと思った。
写真を控えるといいなが相変わらず写真を撮っているが、控えたおかげでスピードが上がり、小柄ながらピッチが良く腕の振りが特徴的なジョイナーさんと頭のスカーフが印象的なM田さんの大ベテラン女性の二人に追いついた。
この写真を撮ったのち、追い抜いた。街中に入り次のエイドに着いた。
CP15 12:38 54.7km地点(区間距離3.0km:ほぼ平坦)
食堂前のエイド(左側)
街中を走る。靴紐を締めすぎたのか右足の甲(親指と足首の間)が痛くなってきたが気にせず走り続ける。
海と離れて特段見所もなく進み、次のエイドに着いた。
CP16 12:58 57.7km地点(区間距離3.2km:ほぼ平坦)
並木道脇のエイド(左側)で第3補給地点。285の封筒が私の送った物資。
Aタイプ(レトルト粥、カロリーメイト)のほかアミノ酸、べスパを手に入れ、粥はその場で食す。その間にジョイナーさんらをはじめ数人のランナーに抜かれた。その他は携帯して走り出す。
氷(アイスキューブ)があったので、マイボトルに入れてもらう。区間半ばで服が乾いてマイボトルの水を掛けると冷たくて気持ちよくて体を良く冷やせた。(衛生的な氷でないように思えて、飲むのは控えたが多くの人は飲んでいたし大丈夫だと思う。)
道中、途中で犬に噛まれたという日本選手を追い抜いた。
右太ももを噛まれていた。血が出るほど噛まれたのか判然としなかったが、本人はまだレースを続けるようだった。狂犬病って大丈夫なんだろうか?などと考えつつ、それをものともしない精神力に感服した。彼を抜いた後、ジョイナーさんらとプチデットヒート。
とにかく犬には気をつけなければと思った。消炎剤と胃粘膜保護剤を服用。
CP17 13:22 60.9km地点(区間距離4.2km:ほぼ平坦)
Hotel SIAGAS前のエイド(左側)
海から1街区内側の道をほぼ直線に進む。暑さも厳しくなり、途中で服を水に濡らすが、次のエイドまで持たずに乾いた。
暑さはかなりの状態になってきた。
CP18 13:49 65.1km地点(区間距離4.7km:ほぼ平坦)
道路脇の空き地のエイド(左側)に自己設定タイムを2分オーバーして到着。疲れと暑さで仕方ないところだが、できるだけペースを維持したいところ。
走り出してしばらくすると、一度、海沿いに出ます。
海にはタンカーがいっぱい浮かんでいます。石油タンクの見える方向に進みます。
石油精製工場の道路を進む。
ものすごく石油臭いが、息を止める訳も行かず走り抜ける。諦めて走っていると工場を抜けきらない途中にエイド発見。
CP19 14:19 69.8km地点(区間距離4.2km:ほぼ平坦)
石油精製工場内道路脇のエイド(左側)
足の甲の痛み軽減のためガードレールに足を置いて靴紐を緩めるが余り効果なし。それにしても石油精製工場間近過ぎです。
石油精製工場を抜けて荒野に出るとこれから向かうペロポネソス半島の山並みが見えてきた。
CP20 14:45 74.0km地点(区間距離3.5km:平坦のち上り)
工場入口向かい側のエイド(左側)で第4補給地点。Bタイプに経口補水液と蜂蜜を手にする。
コースは緩やかだが長い上り坂になった。ドイツ人女性を抜く。
左手には地中海が見え、眺めの良い斜面に豪邸が建ち並んでいる。
疲労と暑さでかなりきつく、歩いているランナーも多くなってきているが、私は第一関門も近いので師匠と後輩にもらったべスパの一つを飲み干して走り抜いた。
外国人(国不明だが英語圏だと思う)と併走し少し会話する。「実に良いペースだ。君は何回目の参加か?」と尋ねられる。「初めてだ。そちらは何回め?」と応えると「3回目だが、過去2回とも完走していない。しかし今回は良いペースだ。今度こそ完走できそうだ。」とのことだった。「私も完走を望んでいる。」と会話にならない会話でお互いの完走を誓い合った。
頂点に近づき、傾斜が緩くなると私のペースが上がって、彼を引き離した。
やがてコリントス運河の大絶壁が左手に見えた。
すぐに交差点となり、エイドとなった。
CP21 15:15 77.5km地点(区間距離2.5km:平坦)
ガソリンスタンド前のエイド(左側)
エイドを過ぎると幹線道路に出て、すぐにコリントス運河を渡る橋に出る。カメラマンがランナーの写真を撮っている。私は橋の上から運河の写真を撮る。
ここから幹線道路脇を延々と進む。ドライブインの先を左折して第一関門のコリントスに到着
CP22 15:31 80.0km地点 通過順位116位
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コメント
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かずさんこんにちは。BLOGにコメントいただきありがとうございます。
アワードパーティーでは妻と娘が大変お世話になりました。
「スパルタスロンへの遥かなる道 」はかずさんが書かれていたのですね。
こちらのブログは以前から読ませていただいていました。
そして今回の書かれています臨場感のあるスパルタスロン完走記も、うらやましさとあこがれをかんじながら読ませていただいています。
スパルタスロン完走という目標を達成されたかずさんが、次なにを目指されるのかとても興味があります。
スパルタスロン以外にも超ウルトラのステージは数多くあるのでしょうが、できれば新たな目標+スパルタスロンふたたびということで、来年ふたたびギリシャの地でお会いできることをたのしみにしておきます。
投稿: やまきた | 2013年10月28日 (月) 08時38分
やまきたさま、コメントありがとうございます。
スパルタスロンへのお誘い、ありがとうございます。
今回は完走するだけしか考えず、今思えば、もっとよい走りが出来たのではないかとも思っています。他のスパルタスリートの走りは、オーラがありました。
私ももっとかっこよく、もっと感動を分かち合えるような走りができるよう、精進し、かの地にもう一度は立ちたいと思ってはいます。ただ来年は難しいかもしれませんが・・・
追記:実は私は愛媛県出身です。同じ四国同士、今後ともお付き合いさせていただければ幸いです。
投稿: かずさん | 2013年10月29日 (火) 01時31分