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2013年8月

2013年8月29日 (木)

【書評】税金 常識のウソ 神野直彦/著

Zei
 大きな政府であるスウェーデンでは「貧しい国民も租税を負担して下さい。そのかわりに租税さえ負担すれば、どうにか生活していける社会にしましょう」という社会ヴィジョン立っている。
 小さな政府であるアメリカでは「国民は自己責任で生きていきましょう。政府は秩序維持にかかわる最低限度の公共サービスしか提供しませんが、そのための租税はお金持ちが負担して下さい。」という社会ヴィジョンだということです。
 同じ小さな政府である日本は、租税負担水準を引き下げながら租税負担構造を逆進的に改める方向に進んでおり、貧しい国民にも租税負担を求めたうえで、生活は自己責任で生きていくことを要求しているわけです。

 著者の著作を読むのは「分かち合いの経済学」以来であるが、前作に続いて目からうろこの実に腑に落ちる論述に恐れ入ります。
 例えば「三つの政府体系」を著者は唱えています。
 中央政府、地方政府それに社会保障基金政府としています。
 社会保障基金を政府と見做し、生産の場における「分かち合い」という協力原理に基づいて、互いの仲間意識で賃金を保障し合う政府、つまり、(離職や退職で)賃金を失った時に給付される、賃金代替の現金給付に責任を持つ政府というのです。
 確かにそのとおりだと思います。

 また、年金の給付は、社会保障負担に比例して給付することを提唱しています。
 この場合、高い社会保障を負担した人には多く支給し、少ない人には少なく、負担しなかった人には給付しないということです。
 では、給付が生活できないレベルしかもらえず、それはつまりそれだけしか社会保障を負担しなかった人でもあるのですが、その場合は、中央政府が最低保障年金を税金から給付するというのです。
 この給付方法の利点は、社会保障を負担すればするほど多く給付されることから、社会保障負担することは経済的に利と理が有り、負担逃れが生じにくくなること。それから最低社会保障年金は税金とすることで、社会保障制度が制度破綻しにくくなること。

 まさに慧眼と呼ぶにふさわしい社会提案でし、これこそ社会保障と税金のあるべき姿だと思いました。なぜ、これが日本でできないのか・・・。

 かつては日本国民が持っていた「分かち合い」の精神性が復活することに期待したいですね。

2013年8月28日 (水)

半沢直樹の「倍返し饅頭」を食べてみたい。

「倍返し饅頭」を食べてみたい。
TBSのドラマ「半沢直樹」の名せりふ「倍返し」が社会現象化して大人気となっており、私も大好きなドラマで見ているのであるが、TBSのショップで「倍返し饅頭」というのを売っているらしい。
写真を見る限り、饅頭はともかく、パッケージと名刺がドラマ半沢直樹のイメージのままで、ミーハーな私は、ぜひとも手に入れて食したくなってしまった。(しかし入荷即完売らしい)

東京勤務なら終業後に何度かTBSショップに立ち寄ってということもできるが、わざわざ東京まで出かけて、徒労に終わる可能性が高いのでは、ちょっと面倒でチャレンジしがたい。

誰か買ってきてくれないかな・・・。

2013年8月27日 (火)

扶養義務の違い(配偶者・未成年の子と親)

配偶者と未成年の子に対する「生活保持義務」は、「最後の一片の肉、一粒の米までをも分け食らうべき義務」とされ、老親の扶養義務である「生活扶助義務」は、「扶養義務者が自己の地位相当なる生活を犠牲にしない程度」と規定されている。(ある著名な民法学者の表現)

【ひと言】
 太平洋戦争の敗戦後、日本は新憲法のもと、これまでの家父長中心の家制度から西洋的な核家族中心の家族制度への転換を図ってきた。
 それは日本の民主主義化に向けての外圧によるものであったのであるが、戦争の悲惨さが身に染みた日本社会は、それが正しき道であると今日までその方向で法が整備されてきたところである。
 さりながら、長きにわたる儒教文化に基づく潜在的かつ心理的な親や年長者に対して敬意を払う精神は今なお残り、それが日本社会を西洋をはじめとする他国とは異なる秩序ある民度の高い社会を保持している要因の一つであることは明白であり、まさに日本の誇るべき文化として続いているところでもある。
 さて、上述の民法学者の表現は、法制度上求められる扶養義務とは何かを簡潔に表したものであるが、儒教の精神を持ちつつも、私を含め、この法的な義務の違いを素直に甘んじたものが多数となった現在において、今日の少子高齢化や生活保護の問題を増幅していることは間違いがないだろう。(個人主義というものが、老親の介護などの問題解決を地域や行政に任せてしまったり、それどころか、さらには生活保持義務すらも守られず、子どもの虐待、育児放棄といった機能不全を起こしている深刻な問題の発生まで一部では招いてしまっているのではないだろうか。)
 現に自分のお金(一部援助あり)で二世代住居を建て、生活しているものとしては、親と離れたものの方が、経済的にも、介護的にも制度上において恵まれてしまうような社会が明るい未来を切り開いていく社会の形であるとは思えない。
 家族の形はひとそれぞれであるし、強制するつもりはないが、私の目指すべきものが揺るがないのは、これとは違う家族形態を選択し、極めて早い段階で老親の面倒をまるごと行政に頼らざるを得ないような家族形態、つまり幸せの形を他者依存しているような生き方では、結局のところ、誰も幸せにはなれない気がしているからだ。
 そう思うことは時代遅れの幻想だとしても、ある種の幸せの形としてあながち間違いでないと思うのだが、違うのだろうか。

追記:
 そうは思いつつも、自分が子に頼って老後も生きていくのかと問われれば、子の面倒になって、邪魔者扱いされるような存在にならないように生きていたいと思ってしまう自分もいる。人間の誇りっていうか親のプライドってやつですかね(笑)

2013年8月20日 (火)

スパルタスロン作戦その2 走れ歩け止まるな作戦!

5月の野辺山ウルトラは上りでも走るという強い決意で臨むも、最初の10kmで挫折し、その後の展開は無残でした。

走力、特に上りが弱い私が上りに拘ってのある意味、無謀な挑戦が招いた失敗だと思います。

また、途中のエイドでトイレ待ちも有り、走り続けるための30分の休憩を取ったのですが、結局は10分も走ると脚が止まり、無駄に時間を浪費したにすぎませんでした。

走ることに拘って、上りを無理したり、走るために結局は無駄となる休憩をしないことが、走力が絶対的に劣る私のスパルタスロン完走への近道だと思います。

積極的に歩く。止まって休憩するのでなく、歩きながら休憩しつつ、先を進む。抜き去るランナーは気にせず、制限時間だけを気にして走る。

固く誓ってはみるけれど、走れるうちは走っちゃうんだよなあ・・・。

いかん、いかん、とにかく座って長くは休まない。
エイドでは水だけ飲んで、食べるのは歩きながらだ!

これだけは絶対に守る。

ゴールに辿り着くには先に進むしかないのだ!

2013年8月17日 (土)

【書評】犯罪者はどこに目をつけているか 清永賢二・清永奈穂/著

Han
プロの犯罪者は恐るべき観察力を備えている。彼らに特有の物の見方、考え方、そして行動パターンを知ることが防犯の鉄則なのだ。わが身、わが家、わが町を守るために普段から何を心がけ、どうすればいいのか。「やられるヤツには油断なり死角がある。自分たちはそこを突く」と語る伝説的大泥棒の実践的レッスンをふんだんに盛り込んだ異色の防犯読本。(本著のカバーの解説)

とりあえずわが家は立地的にかなり安全なことを確認できました。でも油断は禁物らしい。

結局、地域コミュニティが安全に対して、どれだけ機能しているか。それが最大のポイントらしい。

「何か御用ですか?」と見知らぬ人に声をかけられる地域に住めていることに感謝です。

2013年8月15日 (木)

スパルタスロン作戦その1 日の丸作戦

8月は金沢帰省とクラゲに刺される事件がありながら、14日までに290km超のランができている。この暑さの中で実に順調だ。(その分、読書やブログ更新が疎かになっているが、やむを得ないだろう。)

さて、スパルタスロン完走に向けてのトレーニングと並行して、作戦をいろいろと考えている。なぜかというと、基本的に私の走力では完走が厳しいからだ。

そんな悩みを家族や友人にすると、「なぜ出走するんだ!」という正論で諭されてしまうが、スパルタスロンは私の夢なのだからしょうがない(笑)

まずは作戦その1として、日の丸作戦の準備を始めた。

どんな作戦かというと、みんなからの激励メッセージを書いてもらった日の丸を背負ってゴールランを行うというミーハーな作戦だ。

その趣旨は、みんなから激励をもらうことで、道中くじけそうになる弱気な心をできるだけ封じ込めようとするのが狙いの作戦だ。

激励をもらったのにリタイアするには、相当の覚悟が必要になることは、ウルトラマウントフジで体験済みだ。それこそレース中、15時間くらいは、みなになんて言おうかと自問自答を繰り返していた。

その結果、リタイアポイントは先延ばしされ、結局、ゴールまで辿り着いてしまった。
(その時は、メールで応援を依頼したので、日の丸にメッセージを書いてはもらっていない。その時の友人からの激励メールの一覧はこちら

ありがたいことに作戦に賛同してくれた友人が日の丸を買って贈ってくれたので、まずは我が社の社長にダメもとで激励メッセージをお願いすると、ことのほかあっさりと書いていただけた。実に嬉しかった。
Imgp4669

なので、これからは友人や仲間、最後は家族に書いてもらうことにする。

書いてもらえるかな・・・。

しかし、これで完走できなかったら、ほんと恥ずかしいですね。

2013年8月13日 (火)

高層住宅にエレベーター設置忘れは大誤報!

高層住宅にエレベーター設置忘れとは・・・。
47階高層住宅でエレベーター忘れる 誰も欠陥気付かず
2013.8.13 11:10

 スペイン南東部アリカンテで、高さ約200メートル、47階建ての高層住宅InTempoの建設が進められているが、完成間近になって21階より上にエレベーターが設置されていないことが分かり、問題となっている。8月12日までに、英メディアが伝えた。

 この高層住宅は当初、20階建てで計画され、後に47階建てへと変更。この際、設計者が増築分のエレベーターの設置を忘れ、誰もこの欠陥に気がつかないまま工事が進められた。内部にエレベーターを設けるのは不可能という。(SANKEI EXPRESS)

【ひと言】
 スペインには行ったことがないし、スペイン人と接したこともなく、よく知らないが、高速列車の脱線事故と云い、どうもいい加減な国民性だと思わざるを得ない。(サッカーは強く好きなんですがね)
 しかし、どうするんだろうか。写真を見るとかなり建築が進んでいるようですが・・・。
 死者がいないので笑えるから良いですがね(笑)

【追記】
「スペイン高層ビルがエレベーター付け忘れ」 世界を駆け巡った衝撃記事は大誤報だった

2013年8月19日(月)19時14分配信 J-CASTニュース

  スペインで高層ビルの完成間近にエレベーターを付け忘れていたことが発覚した――こんなとんでもないニュースが数日前に世界中を駆け巡ったが、実はこれ「大誤報」だったらしい。

「ガセです。メディアのプロ意識の欠如が露呈しましたね」
  当の高層ビル公式アカウントがツイッターで力強くこう断言している。いったい何があったのか。

エレベーターは少なくとも6台はあり、46階までいける
  英GIZMODO(ギズモード)は2013年8月13日、スペイン紙「El PAIS」の報道として「スペイン南東部アリカンテで建造中の高さ約200メートル、47階建ての高層住宅In Tempoはエレベーターを付け忘れてしまった、と報じた。当初、20階建てで計画されたのを後に47階建てへと変更した際、設計者が増築分のエレベーターの設置を忘れ、誰もこの欠陥に気がつかないまま工事が進められたが、今から内部にエレベーターを設けるのは不可能だ、という内容だ。

  あまりにも衝撃的な内容だったため、英Daily Mail(電子版)や仏ハフィントンポスト、ロシア・トゥデイ(電子版)も取り上げすぐさま世界中に拡散した。日本ではGIZMODO日本語版だけでなく、産経新聞(電子版)や読売新聞のコラム・編集手帳も取り上げて、「それが太陽の国と呼ばれるスペインの、のんびりした気風なのかもしれない」(読売新聞18日付編集手帳)などと微笑ましく伝えた。この他、とくダネ!(フジテレビ系列)、ひるおび!(TBS系列)、サンデー・ジャポン(TBS系列)といったテレビ番組が相次いで報じた。

  ところが、件の高層ビルIn Tempoの公式ツイッターアカウントは「ガセです。メディアのプロ意識の欠如が露呈しましたね」と断言、仏ハフポやRTのアカウントに向けて、「それ嘘ニュースです!エレベーターはもちろんありますよ!!」「悪質なデマですね。いまは普通にエレベーター動いています」などと訂正に奔走している。

  確かに、現地を実際に取材したブログを見ると、エレベーターは少なくとも6台はあり、46階までいけることが確認できる。最上階(47階)には階段を使っていくようだ。

「なんだか微妙に残念」と落胆の声も
  要するに、「20階までしかエレベーターがない」というのはまったくのガセだった。一体なぜこんなことがおこったのか。騒動の発端となったEL PAIS紙の記事では、In Tempoには「作業員用のリフト」と「47階建てに十分なエレベーターシャフトスペース(エレベーターを通すための空間)」がないとは書いてある。しかし、エレベーターがないとの記述は見受けられない。どうやらエレベーターの「広さ」あるいは「台数」が足りないと言いたかったようだ。この舌足らずのスペイン語記事を英GIZMODOの記者が誤読した結果、世界中に大誤報が広まってしまったというわけだ。

  ネットでは、誤報とはいえもとのニュースを面白がっていた人も多かったようで、真相が分かると、

「なんだか微妙に残念に思っている自分の存在を認めざるを得ない…」
「しまった。のってしまった」
などと落胆する声も出ていた。

2013年8月12日 (月)

クラゲに刺された(泣)

太平洋に比べて、混雑が少ない日本海での海水浴は、快適でしたが、見事にクラゲに刺されました。

バミューダタイプの海水パンツの左太もも裏部分にクラゲが入り込んだようで、何箇所も刺され、ピリピリとした痛みに、遠浅で沖合い30mくらいにいた私は、イテテテてと、左ふととも裏を押さえながら、浜に上がりました。

しばらくすると痛みはひいて、見た目も回復したかのようでしたが、1日たつと、きちんと腫れていました。
Imgp4668内ももが酷く腫れていますが、外ももも刺されて腫れています。ランニングに支障が出ないと良いのですが・・・。

2013年8月 5日 (月)

【テレビ】名もなき毒と半沢直樹

今夏のドラマは、多彩で面白いが、私のお奨めを遅まきながらご紹介すると、上の二つである。

「名もなき毒」は宮部みゆき原作、小泉幸太郎主演のミステリードラマだ。Na

役者のキャラにはこだわりが少ない私にとっては、いい人役の小泉幸太郎が毒を吐かれているのは、逆の意味で非常に感情移入しやすい。毒を吐く男ですから(笑)
それにしても普通の人の妬みって、奥深いですね。

「半沢直樹」は池井戸潤原作、堺雅人主演で、予想が付かず息する暇のないジェットコースターミステリーで、文句なく面白い。Hanzawa

「敵を知り、己を知れば、百戦危うからず」なのですが、それが予想外の展開で繰り広げられる様は、先読みの私にとっても、十分満足できる展開です。

2013年8月 1日 (木)

7月の月間ランニング距離400kmを何とか達成

長距離レースの無く、毎週末、山に出かけていた7月は30日の時点でランニング総距離361.5kmでした。

400km達成のためには31日だけで38.5km走る必要が有ります。

仕事が終わって、ジムに直行!45分制限のランニングマシンに都合4回、乗って、30kmを達成して、ジムは時間切れ。

自宅に10時15分に帰宅して、残り8.5kmを走りきって、何とか目標を達成しました。

平日の仕事終わりに38.5kmは疲れました。

追記:スパルタスロン250kmを思うと、たかが38.5kmに疲れている自分にがっかりです。(笑)

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