サハラマラソンとサハラ砂漠マラソンは実は違うのです!
7日間で約250キロ走破するサハラ砂漠マラソンの特集番組の後編「地球イチバン「地球でイチバン過酷なレース~エジプト・サハラ砂漠~完結編」」が1月24日(木)午後10時にNHKで放映されます。
ちなみに前編は1月10日に放映済みです。
さて、今回のこの大会ですが、お笑い芸人ペナルティのワッキーさんが出場し、無事完走したそうです。
前編でもワッキーさんを軸に放映されていました。
結構、景色も良くて、ウルトラ経験の浅い人も出場し、ゆっくり歩いていました。(ほとんどマラソン経験のない韓国人で元アイドルだった30代の女性も出場していました。)
もっと過酷なレース、つまり死ぬかもしれないレースだと思って、参加するなどまったく眼中になかったのですが、見てて結構おもしろそうだと思いました。
そこで調べてみると、意外なオチが待っていました。
「サハラ砂漠レース」と「サハラマラソン」は別物でした。
つまり私が過酷なレースと認識していたのは「サハラマラソン」のことでした。
以下、サハラマラソンに関するウィキペディアでの記述です。
サハラマラソン(Marathon des Sables、MDS、Marathon of the Sands)とは、約230kmのウルトラマラソンで、6ステージ7日間で行われる。距離は毎年変わる。おおよそマラソン5回半分である。
第1~3ステージは25km~40kmくらいである。 第4ステージが長く70km~85kmくらいある。第5ステージが42.2kmで、第6ステージが10km~20kmくらいである。 通常ステージは12時間以内、最長ステージは34時間以内に走りきらないといけない。
南モロッコの砂漠で毎年開催される。地球上で、最も過酷なレースといわれる。最初のマラソンイベントは1986年に開催された。
競技中の食事はすべて競技者自身が自分で用意しなければならない。競技者は7日分の食料や飲み物、その他、寝袋、炊事道具、懐中電灯、コンパス、衣服、薬など諸々の必要な荷物(およそ6kg~13kg)を背負いながらマラソンをする。水とテントは運営側から提供される。
(中略)
タレントの梅宮アンナが2010年に参加し(初日リタイア)、ワッキーが2012年にNHKの番組企画で参加する「サハラ砂漠マラソン(サハラレース SAHARA RACE)」(エジプトにて、2005年より毎年10月開催)と混同されるケースが多い(ワッキー、梅宮の報道資料にミスがあったため)。
【ひと言】
ワッキーはつまりエジプトのレースに出たようです。テレビで見た感じでは、途中のエイドも充実し、そのため必携装備はかなり軽量化できていたので、実のところかなり楽な感じに見えました。(だから私でも完走できそうじゃんと思ったのです。)
※大会主催者からコメント(PCは下のコメント表示欄参照)で指摘されましたが、両レースとも必携装備は同じだそうです、失礼しました。
さて、一方死人が出ている「サハラマラソン」ですが、これは道迷いによるものらしく、両レースとも完走率は90%程度らしく、コースや環境は厳しいものの、主催者のサポートは万全で、制限時間も余裕があるようですね。
なので私が思う世界で一番過酷なレースには及びませんが、イメージ的には過酷なレースだと誰もが思ってもらえますし、お金と休みを確保できるなら、いずれは出てみたいですね。
追記:タレントとしては間寛平さんがサハラマラソンを過去に完走しています。さすがですね。
追記2:韓国人女性は、キム・ジヘさんという元アイドルで現在は投資会社の課長というエリートです。ずっと最後尾で連日ギリギリでレースを続けていました。
「人生でビリになったことないのに、とても気分が悪いわ。」とつぶやいていたのがとても印象的でした。
ただ、明らかにトレーニング不足でしたね。初日から脚がマメだらけって、まったく走っていなかったでしょ。
追記3:キム・ジヘさんは途中リタイアとなりました。
エリート人生初の挫折だったようですが、それが彼女にとっての最高の経験になったのではないでしょうか。テレビに最後に語っていたコメントにそれが表れていました。
「4日間一人で歩き続けるうちに気づいたの、勝ち負けが全てじゃないんだって」
「だって私がビリでもみんなが励ましてくれるし温かく迎えてくれる それが嬉しかった」
「これまで人生のバックパックに詰めてきたのは自分のものばかりだったけど、これからは他人のためにスペースを空けてみるのもいいかなって思うの」
確かに自分自身の限界を感じるにはウルトラマラソンは、最も手っ取り早い方法だと思います。
もちろん、とてつもなく厳しい体験ですがね。
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コメント
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NHKの番組を見てくださいましてありがとうございます。MDSもサハラレースも7日間6ステージ、自給自足という点では同じですが、MDSはモロッコサハラで行われ、規模も1000人を超える大規模レースとなっています。一方、ワッキーさんが参加したサハラレースはエジプトサハラが舞台で、約35カ国から150名前後が参加。レース中にできるだけ全員と友達になって欲しいので、定員は200名です。約10kmごとにチェックポイントがあり、1.5リットルの水が支給されます。いづれのレースも7日間分の食糧と衣類、寝袋、緊急アイテムなど必須装備32アイテムは背負い、ドロップバッグポイントはありません。
今回の番組構成では、通常、砂漠レースは、フルマラソン→ウルトラマラソン→アドベンチャーレースという経験を充分積んだごく一部の人たちのレースというイメージに、現実を紹介するという意味もあり、あえてトップアスリートではなく、参加者たちの様々な人生とレース中の変化があるのかどうかということに注目してみました。
もちろんトップアスリートも参加します。それと同時にいろんな動機で参加する人もいます。過酷かどうかは、ぜひ一度参加して感じてみてください。不思議なことに、ほとんどの選手が走力レベルに関係なく、自分の限界に直面します。
ウィキペディアは一般の投稿により情報が掲載されていますので、わかりづらい内容、一部誤解を招くような表現があります。(レーシング・ザ・プラネット日本事務局としては、一切ウィキペディアには書き込みはしておりません) MDSにも、エジプトサハラレースにもそれぞれの楽しみやチャレンジ魂を思いっきりぶつけることができます。両方のレースに参加する選手も多いです。
砂漠レースは過酷ですが楽しいですよ。百聞は一見にしかず。いつの日か、体験してみてください。
投稿: Sandy Kondo (レーシング・ザ・プラネット日本事務局) | 2013年2月18日 (月) 22時43分
とても魅力的な記事でした。
また遊びに来ます!!
投稿: 履歴書の書き方の見本 | 2014年6月21日 (土) 10時55分