【テレビ】メイド・イン・ジャパン 逆襲のシナリオ(NHKスペシャル)
デジタル製品はコモディティ化(汎用化)への時間が短い。
つまりデジタル製品が誰でも作れるものとなってしまうまでの時間が短いということだ。
それは、すぐに性能差をつけられなくなって、値段勝負となるということだ。
よってサムスン電子の液晶テレビには、シャープもソニーも勝てないということだ。
日本人として、安穏としていられない内容の番組である。
しかしながら、このことは、まだまだ日本製品の絶対的な優位性の存在を逆説的に証明しているということに他ならないと感じた。(テレビでは論じていないので、これ以降は私の持論である。)
番組では奇しくもAppleのiPodの内部構造のシンプルさをコモディティ化の一例として紹介していた。
メカニカルな部品が存在しないデジタル技術中心の製品。それは日本で作る必要のない、中国でできる程度の作りなのである。
しかしながら今なお日本製品が世界市場をほぼ完全に掌握しているデジタル製品がある。
デジタルカメラだ。(サムスン電子のシェアは年々向上しているところであるが)
なぜ、デジタルカメラの世界において、日本製品が圧倒しているのか?
それは、デジタル技術に加えて、精度が高く、小型化の必要があるメカニカルな部品が必要であるからだ。
さきほど、iPhone5の部品の30%以上が日本製の部品だったことが報じられたが、メカニカルな製品において、日本製品は圧倒しているのだ。こうしたメカニカルなアナログ的な技術は、簡単に模倣できないということだ。
その一例として、サムスン電子の工場に配置されている製品を作る製造機械や製造ロボットの多くは、日本製の工作機械等であることからも、日本のものづくりの技術は、まだまだ圧倒的な強さを持っているということだ。
デジタルやコンテンツの世界において、日本のハードウエアの強さがあだとなり、後塵を拝しているが、いずれ巻き返すことが出来るだろう。失敗しても、デジタルで負けた原因をきちんと分析し、そこから立ち直るのが日本の強さであるからだ。
立ち直るためには、わが日本が工業立国としての道を見誤らないようにしなければならない。
それには日本の教育も、大きな要因である。
まずは田中真紀子文部科学大臣殿、ちゃんと考えて職務を行ってくださいね。
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