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2012年9月

2012年9月30日 (日)

【書評】放射線医が語る被ばくと発がんの真実 中川恵一/著

 現在の日本は放射能汚染に過剰に反応しているというのが私の見識なのであるが、科学的な説明が出来ない以上、これは単なる私の信念として以上の評価は得られない。
 本著は、放射線医である東京大学准教授による臨床経験を踏まえた科学的な被ばくの影響を考察し、一般の人向けに解りやすく書かれた本である。(しかも私の知識と同じであった。)

 さて、高レベル(100ミリシーベルト以上)の放射線被ばくは、健康被害が生じることは、全ての科学者が認めるところである。
 問題は100ミリシーベルト未満である。これに影響があるかないかで意見が分かれている。

 著者の意見は、100ミリシーベルト以下では人体への影響はないという立場である。
 原理的なことは私には分からないが、以下の事象から本説には論理的な説得力があると思う。
1 自然界で放射線を浴び続けていて、しかも地域差があること
2 広島、長崎、チェルノブイリの被ばく事例からの検証

 放射線被ばくに対して、生物たる人間が持つ治癒力がなければ、上記の被ばく事例に対し、発がん性の違いが生じないことは説明できない。影響があったたとしても、人間が本来持つ能力で当然に対応できているということである。

 さらに申し述べるなら放射線治療については、誰も異存がないだろうことから、放射線は人類にとって必要な物質であり、技術であろう。使いこなしていくしかない。

 著者は最初にこう述べている。
「正確な情報の欠如が問題である」

 話が大きくなってしまうが、領土問題を含み、日本人には正確な情報とそれを分析する能力が欠如している気がしてならない。

2012年9月29日 (土)

足を痛めて、家族団らん?

Imgp1364
先日、大雪渓で名高い白馬岳(しろうまだけ)を単独行で制覇しました。
雪上行進があるので、久しぶりに登山靴とアイゼン(雪の上を歩くための鉄の爪)での登山となったのですが、右足に大きなマメを作ってしまい、運動が出来なくなって、今週末は家に引きこもって、家族と会話して、団欒しております。

さて、あれほど登山に行っているのに、登山靴が久しぶりとはどういうことかというと、いつもは登山靴でなくて、トレイルランニングシューズで登山しているからです。山で走るためのシューズで、登山靴とランニングシューズの両方の特性を備えているシューズです。しかしながら、岩場であるとか雪上では登山靴との性能差が大きいので今回は安全のため登山靴にした次第です。恐らく3年ぶりくらいだったので、この体たらくです。(3年前の前回もマメが出来そうになりましたが、途中すぐにバンドエイドして防ぎました。)

今現在は靴を履くだけで擦れて痛み、その痛みをかばってしまうので、走ることができず、よってほとんどの運動が出来ない状態で、この週末、暇している状況ですが、ヨットなら乗ることが出来ました。

実は土曜日は第38回千葉県実業団ヨット選手権大会があり、部内の選手不足のため、タンデムのクルーとして出場しました。台風18号と17号の影響で、中止かと思っていましたが、今日は予想外の好天、風はほぼ無風でのレースとなりました。(写真で波が無いのがよくわかると思います。このときは曇天でしたがこの後、陽が射し、かなり暑くなりましたね。)Imgp1478

ヨットのレースですが、タンデム(二人乗り)は、メインセールと操舵を担当するスキッパーと前方確認、ジブセール(前方にある小さめの帆)その他の細かい作業をするクルーという役割分担が有り、私はクルーで参加しました。

タンデムは7艘出走し、3位とは僅差の4位でフィニッシュラインを越えましたが、正式記録は上位2艘のフィニッシュしか認められず、無念のDNF(Do not finish)の記録無しでした。(ルールによりシングル艇(軽量で風が無いときには速い)の先頭がフィニッシュしてから20分までにフィニッシュしなければ失格となるため)

無風に付き、1レースで終了し、レース会場からハーバーまで約1キロメートルの帰航においては、先着すべく、積んでいたオールをがむしゃらに漕いで、タンデムでは一番で桟橋に到着できました。(おかげで上半身が筋肉痛です。笑)

表彰式では、余った3位の賞状とメダルをかけて、失格となった5チームでジャンケン争奪戦となりました。実のところ名前ほど厳格でないアットホームな大会なのです。(笑)

毎年、大会を終えると少し真面目に練習しなければと思うのですが、今回はスキッパーのなみちゃんが、若洲ヨット訓練所で秘密特訓したと言うので、自分も一度行ってみようかと思った。
思い立ったらすぐに動かない時がすまない私は、帰宅後、ネットで調べると、ヨット教室は明日で終了とのこと、電話してみると、明日は台風のためヨット教室は中止とのこと。ガーン・・・。これで明日の予定が無くなった。(笑)
しかも来週10月1日からは、東京国体に向けて改修工事に入るので、しばらくヨット教室は休止とのこと。再開時期を聞くと、2013年秋の東京国体終了後だと言う。それでは第39回の大会まで間に合わないじゃないか・・・。がっかりだ。

さて、今回の足のマメですが、足の痛みが気にならないほど、体調が悪かったのが、悪化した原因です。
白馬岳登山中、足の痛みより、体調の悪さの方が気になり、そのまま登山を続けたのが原因なのです。バンドエイドをちゃんと持っていたのに・・・。
体調不良のほうは、白馬岳下山直後は長野県でこのまま入院してしまうかと思うほどでした。吐き気で運転が出来ない状態でした。なので、足のマメのことなんかまったく気になりませんでした。が、その体調悪化も復活すると、足のマメが痛くなってきたということです。Imgp1483

それにしても、今回のことで思ったのは、人間と言うのは大きな痛みの前では、小さな痛みは感じることが無いようですね。
比較対照とならないかもしれませんが、「ミニヤコンカ奇跡の生還」の著者である松田宏也さんは、凍傷で足が壊死したあとで、登山靴が脱げても履きなおすことをしないで、靴下のままで下山し、なんとか助かったのですが、助かった時点では、足裏の肉が擦り切れて、骨が露出していたというのだから、凄まじい。
詳しくはこちら
http://run-run-kazu.cocolog-nifty.com/blog/2011/12/post-e0c2.html

そんな大げさな話ではないものの、足のマメを早期に処置できなかったおかげで、珍しくわが家で団欒している次第です。

さあて明日は、ミスタードーナツ半額セールに2回くらい出動だ!(笑)

追記:東京マラソンの抽選結果メールが届かないと相談したところ、先輩がネットで照会できるとのことで、確認してみると外れていました。これで7回連続はずれた。最近、ランニングしていない先輩は当たったとのこと。これで2回目の出走です。東京マラソンを引退レースにしたいと思っている限り、永久に当たらないかも・・・。

2012年9月28日 (金)

【映画】屋根裏部屋のマリアたち

Maria
1960年代のパリを舞台に、スペイン人メイドとその雇い主の禁断の恋を、陽性なユーモアと心温まるペーソスで綴るラブストーリー。出演は「しあわせの雨傘」のファブリス・ルキーニ、「プレイヤー」のサンドリーヌ・キベルラン、「悪魔のリズム」のナタリア・ベルベケ、「テトロ 過去を殺した男」のカルメン・マウラ。

【作品データ】
原題 LES FEMMES DU 6EME ETAGE
製作年 2010年
製作国 フランス
配給 アルバトロス・フィルム
上映時間 106分

【スタッフ】
監督 フィリップ・ル・ゲ 
脚本 フィリップ・ル・ゲ 、 ジェローム・トネール 
撮影 ジャン=クロード・ラリュー 
美術 ピエール・フランソワ・ランボッシュ 
音楽 ホルヘ・アリアガータ 
編集 モニカ・コールマン 
字幕 加藤リツ子 

【キャスト】
ジャン=ルイ・ジュベール ファブリス・ルキーニ 
シュザンヌ・ジュベール サンドリーヌ・キベルラン 
マリア ナタリア・ベルベケ 
コンセプシオン カルメン・マウラ 

【ひと言】
 この映画を私は愉しめた。6人の屋根裏に住むスペイン人メイドの楽しい掛け合いは当然に愉快なのだが、それに加えて、満足したのはストーリー展開を予想しながら観てしまう自分を小気味良く裏切ってくれたことだ。映画を見慣れた自分にとって、こんな嬉しい映画はない。いわゆるミステリーもので大ドン返しというものではなく、劇的な変化のないこうした恋愛もので裏切られるのが実に新鮮だった。
 ただし、この映画は評価が分かれると思う。禁断の恋、金持ちで心優しいが面白くもなく冴えない中年男性が主人公。恋愛には進まないのではないかという展開から一気の急展開。正直、ロマンティックに盛り上がらないで進んでしまうのが、なんとも妙な感じでもあるからだ。
 十分に中年に差し掛かった自分にとって、共感できるところもあるのだが、このフランス人のようにお互いの生き様を尊重しつつ、恋愛していこうとする姿勢はもはや見習うことが出来ない気がする。
 これは、海外の映画ならでは感性だと思う。だから映画鑑賞は止められない。

【ネタバレ(見たい人だけドラッグして反転させてください)】
 主人公の富豪中年男性のジャン=ルイは、スペイン人の若いメイドであるマリアと一夜限りの関係を持ってしまう。しかしながらマリアは故郷スペインにおいてきた息子の元に帰ってしまう。3年後に妻と別れたジャンはスペインを訪れ、無事マリアと再会することが出来て、お互いが見詰め合うシーンで終わる。その後の展開を見せずに終わってしまう見事なラストシーンに脱帽だ。
追記:マリアがシャワーを浴びている見事な裸身を覗き見した主人公ジャンが動揺するのだが、私もあれだけ若くて見事な裸身なら同じように動揺すると思った。

2012年9月27日 (木)

白馬岳(しろうまだけ)【日本百名山45】

Imgp1346
標高2,932m 長野県・富山県

日本一の長大な雪渓を抱え、高山植物の宝庫として名高い。近代登山黎明期から人気が高く、白馬・後立山連峰北部の盟主的存在。(日本百名山地図帳より引用)

2012/09/26 日帰り
猿倉駐車場山頂往復13km
05:37 猿倉駐車場  13:35
05:41 猿倉荘    
06:27 白馬尻    12:58
08:42 花畑避難小屋 11:20
09:24 村営頂上宿舎 10:54
09:49 白馬山荘   10:45
10:09 白馬岳山頂  10:35

【ひと言】
 久しぶりの登山靴を履いての登山。マメはできるわ、足はふらつくわ(どうも疲労寝不足でめまいがしていたよう)で、ヘロヘロのペースになりました。しかしながら、狙い通りの快晴に恵まれ、山頂からは百名山をはじめとする山々が見渡す限り見通せました。雪渓の方はさすがに9月も下旬でかなり荒れて小さくなっていました。

ポイント
1 天気図と睨めっこしての最後の夏休みでの山行
2 久しぶりの登山靴と軽アイゼン
3 ヘロヘロ登山でおばちゃんにも抜かれる
4 快晴で百名山繚乱
5 吐き気で道の駅白馬でのそば定食食べられず

Imgp133705:21猿倉駐車場に到着。少し雲が出ると予想していましたが、雲ひとつない予想以上の快晴で白馬岳がよく見えます。

Imgp1342白馬岳までの登山ルートの案内です。

Imgp134005:41猿倉荘前を通過します。

Imgp134105:42猿倉荘脇の登山口です。

Imgp134305:52鑓温泉登山口

Imgp134706:00曙光に照らされる白馬岳です。

Imgp1348山頂付近の山荘に物資を運ぶヘリコプターです。猿倉に駐機してありました。一緒に林道を進んだ車が2台、駐機場に停まりましたので、パイロットさんだったのでしょうか?

Imgp135006:11林道終点、ここから登山道です。

Imgp1352白馬岳です。雪渓が見えてきました。

Imgp1353白馬尻小屋です。

Imgp1355大雪渓末端ですが、9月下旬なので秋道で斜面を進みます。

Imgp1357だいぶ小さくなった大雪渓を横目にガレた斜面を登ります。

Imgp1358雲が東から雪渓を登るように迫ってきます。

Imgp1359_2大雪渓入口に到着です。

Imgp1360軽アイゼンを装着します。(実はおじさんが斜面を進むのを見て、しばらくそれに付いて行きました。)

Imgp1362下からガスが上がってきています。

Imgp1363大雪渓を進みます。

Imgp1364ガスがかかってきました。

Imgp1365振り返るともうホワイトアウト状態です。大雪渓の終わり口を間違えそうになりましたが、なんとかたどり着きました。

Imgp1367初夏ならこの辺りまで大雪渓上を進むのでしょうが、空洞にクレバスなので、脇のガレた斜面を進みます。

Imgp1368凛々しい山が見えます。杓子岳前衛の離山だと思います。

Imgp1371葱平です。この辺りから急登が続きます。

Imgp1372小さな雪の塊です。といっても、十数メートルはあると思いますが・・・。

Imgp1373高度が上がって、杓子岳が見えてきました。

Imgp1374花畑の緊急避難小屋です。収容人数は数人です。

Imgp1376村営頂上宿舎が見えました。すぐそこに見えましたが、40分かかりました。すでにバテバテで長く苦しかったです。

Imgp1377お花畑の表示です。夏はすごいんでしょうね。

Imgp1378標高2553mの標識です。まだ380mも登ります。

Imgp1379村営白馬岳頂上宿舎に到着です。

Imgp1380白馬三山の残り二つ、左:杓子岳(2812m)、右:鑓ヶ岳(標高2903m)

Imgp1382白馬山荘が見えます。

Imgp1387白馬山荘に到着です。背後に白馬岳山頂が見えます。

Imgp1388頂上に向かう最後の登りです。情けないほど時間がかかりました。

Imgp138910:09白馬岳山頂に到着です。

Imgp1391いつもの三角点と靴です。久しぶりの登山靴ですが、すでにマメで痛かったです。

Imgp1393白馬岳の頂上標識です。

Imgp1395南側を望みます。右隅に白馬山荘、その奥に村営頂上宿舎。真ん中やや左手前が杓子岳、その右上が白馬鑓ヶ岳です。その奥には五竜岳でしょうか。

Imgp1405北側を望みます。馬の背、三国境、盛り上がったところが小蓮華山だと思います。

ここから、快晴を利しての、遥かなる山並みをご説明します。

Imgp1396遥か山梨県の八ヶ岳と富士山です。

Imgp1398南アルプスの山並みです。一番高く尖がっているのが日本第二位の北岳、その左の高いのが甲斐駒ケ岳、逆の右側が間ノ岳と仙丈ケ岳、一度大きくくぼんで塩見岳、悪沢岳、赤石岳、聖岳だと思います。

Imgp1399北アルプス南部の山並みです。中央左から、大天井岳、穂高岳、右で尖がっているのが槍ヶ岳です。その奥にちょこっと頭を見せているのが乗鞍岳でしょう。

Imgp1400西南方向に見えるは、左:立山、右の三角錐の山は剱岳ですね。近いです。

Imgp1401遥かむこうに白山がはっきりと見えますね。

Imgp1406北東方向です。左:金山、右:火打山だと思います。

Imgp1407_2妙高山だと思います。

Imgp1408中央右が高妻山、その右手に繋がるのが戸隠連山でしょう。

Imgp1409東に目をやると、左が先週登った四阿山(あずまやさん)、右:浅間山です。

Imgp1403白馬岳山頂部南端から北方向を写します。縦長の山頂部分です。右手は、切れ落ちた絶壁です。

Imgp1410山頂の銘盤ですが、かすれてよく分かりません。

Imgp1412見飽きない素晴らしい山頂からの眺めですが、そろそろ下山します。

Imgp1413レリーフが有りました。

Imgp1415白馬岳山頂部です。50mくらいしか下がっていませんが、多くの山が見えなくなるという、まさに山頂部だけで味わえる絶景だったことを痛感します。

Imgp1416白馬山荘にある北アルプスの案内図です。

Imgp1418この先見えなくなる北アルプスの雄姿を眺めます。

Imgp1420大雪渓に向けて下ります。

Imgp1427大雪渓が見えてきました。風が吹くと雪で冷やされて雲が出来ていますね。雲発生装置のようですね。

Imgp1428私が命名します。「馬の横面岩」

Imgp1433初夏は雪があったであろう岩場を下りてきました。

Imgp1434木橋を渡ります。

Imgp1436大雪渓上端部の空洞、クレバスです。

Imgp1438大雪渓上端の取り付き部です。

Imgp1440軽アイゼンをつけて大雪渓を下り始めます。赤い旗を目印に進みます。

Imgp1441大雪渓を登ってくる登山者がいます。それにしても大きな石がゴロゴロしています。

Imgp1445大雪渓終端部が見えてきました。

Imgp1447大雪渓を振り返ります。

Imgp1448親子連れと下りの道の情報交換しました。勝手に雪渓に旗を立てている人がいたらしく、行きとは違うルートに戸惑いました。

Imgp1450大雪渓末端部でスキーをしている人がいました。石がゴロゴロしているのですが、大丈夫なんでしょうか?

Imgp1451名残惜しい大雪渓を振り返ります。

Imgp1453白馬尻山荘でアイゼンを売っていました。値段は安いです。

Imgp1456登山道を修復されていました。紅葉シーズン前が登山者も少なく作業しやすいのでしょうね。

Imgp1458林道を下ります。

Imgp1459猿倉荘への登山道を下りず身に林道を下ると、駐車場に直接出ました。

Imgp1460駐車場を出発します。

道の駅白馬で蕎麦定食を頼みますが、吐き気がして、ほとんど食べられず、運転も出来ない状態で、車内で3時間寝て、少し復活して帰宅しました。人生二度目の生命の危機を感じる苦しさでした。原因はよくわかりませんが、疲労によるめまいでの不調だと思います。

Imgp1462夕方の北アルプスがきれいです。

Imgp1466t遥かむこうに夕焼けにかすむ八ヶ岳連峰が見えます。

この後、中央道は事故渋滞で、9時過ぎに千葉に到着しました。快晴で山々を堪能できましたが、なにより疲れた山行でしたね。             

                     

2012年9月26日 (水)

【書評】猫ひろしのマラソン最速メソッド 猫ひろし/著

Neko 売れないお笑い芸人から芸能界最速マラソンランナーとなって、カンボジアに国籍を移してオリンピックの出場を目指した、猫ひろしが自ら著したマラソン解説本である。

サブタイトルは「市民ランナーのサブスリー達成術」

陸上経験がなかったと言う意味から、この人、芸能人ではあるが、確かに、市民ランナーの星である。

千葉県市原市出身である猫ひろしは、正月明けに開催される市原高滝湖マラソンでゲストランナーに来ていた。(マラソンを本格的に挑戦し始めてからは、来なくなったが・・・。)

沿道で私を含め参加選手に声援をおくっていた姿が印象に残っている。
(乗ったことはなかったが、当日小港鉄道に猫ひろし列車が運行されていた。)

猫ひろしは、中島進さんというコーチに師事し、トレーニングして、ここまでになったらしい。
彼は陸上経験者ではないが、高校の校内マラソン大会で優勝したぐらいであるから、心肺能力の高さは、持って生まれたものがあるようだ。でなければ、サブスリーにはならないだろう。

中島さんのハイテクスポーツ塾は、その名のとおり、ハイテクマシンで科学的にランニングのトレーニングできるようだ。

速く走るための4条件が書いてあった。
1 ローリング走法
2 体幹を使った走り
3 心肺機能の向上
4 スピード感覚

いずれも、これを効率よく実践し、取得するには、特別なマシンが必要なようだ。
東京のスポーツハイテク塾に行けばあるらしいが、私には無縁の世界だ。

「ランニングシューズは日々変える」ことで、足に変な癖を付けさせないというのは、実践しようと思った。ほぼ1年間、帰宅ランを同じシューズで走っていることによると思われる妙な疲労感はこのせいだと思ったからだ。

あと、笑えたのは、2010年の東京マラソンで、サブスリーを達成したのですが、レース中に、小便垂れ流して走ったそうです。(雨だったので濡れてもわからない)
同時に、少し脱糞してしまって、歩道脇の植え込みに捨てたということでした。

猫ひろしがマラソン2時間37分というのも頷けるトレーニングをしていることだけはわかりました。

そして彼自身が言っているように、目標に向かって強い意志で、取り組んでいく。

それは、全ての市民ランナーに当てはまるものだと思いました。

オリンピック出場の夢が立たれる前に出版された本でしたが、彼は次の夢に向かって走っていることでしょう。

2012年9月25日 (火)

【書評】現代韓国を学ぶ 小倉紀蔵/編

Kan
韓国は一個の哲学である」の著者が自分を含めた各専門分野の研究者による現代韓国の分析を試みた書である。
 その分野は、文化、言語と文学、歴史、社会、政治、経済、外交・安全保障、在外コリアンと多岐にわたり、それぞれの専門家が執筆していて、本著で現代韓国がマル判りである。
 この多彩な執筆者の一人に蓮池薫氏がおられる。ご存知、北朝鮮に拉致され帰国された中の一人である。現在は新潟大学専任講師として、言語と文学について論じている。
 拉致という自身の過去に囚われず学術的に冷静に論じている姿勢そのものが尊敬できるところである。
 言っても仕方ないことかもしれないが、日本人はもちろんのこと、中国人や韓国人にも見習って欲しいところだ。(こういう姿勢は中国人や韓国人では尊敬に値しない姿勢なのだろうか)

 さて、本著は、非常に中立的かつ学術的に論じられていて、実際小難しい話なのであるが、私なりに感じたポイントは以下のようなところだ。

1 現代韓国は日本を追い越すことを目標に国家国民一丸となって進んできたこと
2 同じ植民地である台湾に比べ朝鮮は朝鮮人の権利が優遇されていたこと
3 竹島問題は独立直後から問題となっていたが南北対立対応のため日本の協力が必要なことから韓国政府は日本に対して黙していたこと
4 法的、外交的に日本の責任は解決されているが、南北分裂をはじめとする朝鮮半島の問題の大半は日本の植民地統治が遠因であり、現代韓国にいまだ大きな影を残していること
5 その影は、実際には植民地時代に親日的に朝鮮人自らが振舞ったこと、主体的に関わったことによるものが少なくないこと

 いずれにせよ、日本は自らの歴史と朝鮮の歴史について、もう少し勉強することが必要であろう。

 それにしても、現代韓国は日本のみを意識して歩んでいて、日本否定の呪縛から逃れられない。
その一端が我われ日本側にあるにしても、我われが滅びるしかないような信念を持つ国とどう付き合うべきなのか?韓国の知識人もこうした自身の呪縛感とその矛盾を認識しているようだが、そう認識していない人たちにとっては、「日本=悪」の図式は到底覆りそうにない。

 唯一覆させるためには、竹島を譲るのか?

 それは違う気がする。
 うまく言えないが、日本人らしく地道に韓国とは違う生き方で、日本が世界に認知され続けるということなのでしょうかね。

追記:
 日本人が調子に乗ると嫌なので、記述すべきかどうか迷ったが、本ブログに、それほど影響力があるわけではないので、書くことにした。

 サムスン電子や現代自動車の隆盛により韓国って強くなったんだと日本人の多くは思っている。私もその一人だ。日本は少子高齢化もあって、先行きに明るさが無いように見え、ますますその思いを強くしがちである。
 しかしながら、韓国の国際社会での立ち居地の脆弱さは、他国の影響を直接的に受けにくい島国である日本の安定感とは隔絶の感があるようです。(そういう冷静な比較を日本人はしていないように思える。それが日本の良いところでもあるのですが、暢気なものです。)
 その結果、日本は今のように平和ボケな国となり、一方の韓国はその自らの置かれた不安定さを乗り越えるべく、強い強い意志を持つ国となったのである。

 さてその脆弱さであるが、例えばアメリカとの同盟関係を考察してみても、同じ立場の日本と韓国では、実のところ大きな違いが有ります。つまり、地勢的な位置から軍事的に日本はアメリカにとって絶対防衛ラインであるのに対し、韓国は状況によって緩衝地帯扱いに格下げになる可能性があります。(日本人はそんなことも分からずに米軍基地問題で不用意に揉めている。主張すべきところは主張すべきであるが、歴史的にも琉球が中国との朝貢関係によって、独立を保っていたことを振り返るべきであろう。世界が単純に平和でないことは、この一連の騒ぎで誰もが再認識したところであるし、韓国や中国が強気なのは、アメリカと日本の関係が普天間基地移設で悪化したことに付け入られた訳なのだから。)
 また、アメリカは北朝鮮に強い不審を抱いていたとしても、中国ともに朝鮮に統一国家が出現することを望んでいないことも、明らかである。
 それは当然に韓国の人はわかっているが、それを明らかにすることは、韓国自らがその脆弱さを晒すわけで、日本に気づかれてはならないことなのである。(それだけ、韓国の人は自国のことを考え、日本のことを分析しているのであろう。)
 だから、ある意味、韓国の知識人はその虚勢を強化するべく、そうでない人は自らの存在意義そのものとして、過去の植民地支配や従軍慰安婦という日本人がよく知らないで自虐的に恐らく悪いことであったであろう歴史認識してしまうという現代日本の心理的に脆弱な部分で揺さぶってきているのである。

 経済的に見ても、最終製品で韓国は日本を凌駕し、日本経済の脆弱性が露呈したかのような気がするが、韓国経済は、まだまだ日本製の製造機械や部品がなければ、立ち行かないのも事実である。(対日貿易収支では赤字であることや東日本大震災後の日本製品の輸出低下で明らかになったところです。)

 このように、韓国の脆弱さはあまたあるのだが、日本はそんなことを気にせずに、正々堂々と歩んでいく。(日本は自らの脆弱さを克服することなく)
 私としては、まどろしくって納得できかねますが、世界の日本としてはこれが最善でしょうね。面倒でしんどい選択と思いますが、日本がアサーティブな対応をすることで、道は開ける。だから、頑張りましょう!

追記2:
 さて、大中国様とは、今後どうしますかね。
 また、勉強しないと(泣)
 まずは誰かに良い本なり紹介してもらわないと・・・。

2012年9月24日 (月)

我が家に新しい炊飯器がやってきた!

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象印マホービン 真空内釜圧力IH炊飯ジャー NP-NC18

買ってから17年経った我が家の古い炊飯器は、プラスチックの筐体の一部が割れたりしていましたが、元気に頑張っていました。

いわゆる5.5合炊きでしたが、我が家の団子3兄弟の食欲を満たせなくなりつつあるので、思い切って1升炊きに買い換えた次第です。

炊飯器よりも私のほうが美味しく炊く自信はありますが、毎回、炊くのは面倒なので、それなりの物を買いました。プラチナ真空釜、7段圧力、内釜3年保証などがカタログに書いて有ります。

詳しくは分かりませんが、カタログでも前の方に出ていましたので、きっと美味しく炊けるのでしょう。

それにしても、新製品なのにネット(ケーズデンキ)で買うと半額以下。しかも届けてくれる。
たまりませんね。

今週は仕事が忙しそうなので、炊き立てのご飯にはありつけそうに有りませんが、今度の土曜にでも味合せてもらいましょう!
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2012年9月23日 (日)

【テレビ】NHKスペシャル 対立を克服できるか~領土で揺れる 日中・日韓~

Nhk
「中国や韓国との間で、領土をめぐる問題が一気に噴き出したこの夏。日本に向けられた反感の根底にあるものは何か。専門家による分析や徹底討論を通じて浮き彫りにする。」と銘打ったNHKらしい、特集番組でした。

日本側の専門家としては、元外交官の田中均氏やジャーナリストの櫻井よしこ氏という、私の知る限り、最適な人選にNHKの報道機関としての強い決意とプライドを感じました。

韓国側の専門家も日本語の達者な日本通の方ばかりでした。(前半尖閣諸島問題を日本人だけで論じていました。つまり中国側の専門家はいませんでした。)

竹島問題の方は日韓の専門家による討論でしたが、その印象としては、「民族理」に縛られた韓国側の専門家の偏向した視点、意見を表明するばかりで、それが韓国の偏向さを如実に表していましたね。

日本側は、外交的な論拠をもって韓国側の暴論を正そうとする田中氏や歪曲した歴史をねつ造する韓国とそれを暗黙に認めてきた日本政府を自らが調べ上げた事実をもとに静かに合理的に糾弾する櫻井氏が印象的でした。

日本の歴史認識を責めることや植民地支配などに対し韓国への謝罪を求めることが、当然であるという韓国側の主張は、こうした討論番組に出る韓国知識人においても、何の迷いもなく表出していることに、日本人としては理解不能、韓民族の病的な異常さを感じました。(日本人は偏向的に断言する人を右翼とか左翼とかに区分してしまいがちですが、かの国にはそういう人ばかり、しかも右翼ばかりですね。)

単なる異常で片づけたいところでありますが、実際の韓国は、日本が提訴しようとするICJ(国際司法裁判所)で争うには時期尚早として、引き伸ばしつつ、海外での広告戦略を精力的に行って何十年後かの逆転を狙っています。(韓国側の指摘に対する櫻井氏の的確な反論でそれがあぶり出されていましたね。櫻井よしこさんは、素晴らしいジャーナリストです。)

正直、こうした韓国の用意周到さは国家としては賞賛に値する戦略ですね。

このような狡猾さが日本にあれば、今の東アジアは大日本帝国しかなかったでしょうから、歴史的には日本は無論、中国、韓国にとっても良かったということなのでしょうね。

追記:
 ナチスドイツの宣伝大臣ゲッペルスの有名な言葉を思い出します。
 「嘘も百回言えば本当になる」(直訳:「もしあなたが十分に大きな嘘を頻繁に繰り返せば、人々は最後にはその嘘を信じるだろう。」)
 これを韓国は自国内で証明しました。もはや韓国では誰も嘘だと思っていないようですね。
 そして今や韓国は世界に発信しています。
 そうなると、竹島は世界的にも日本の領土でなくなってしまうのか?

追記2:
 それにしても韓国では誰一人として、日本の主張にも一理ある的な発言する人すらいない。こういうのって全体主義って習ったんだけど違うのかなあ・・・(断言しない、いかにもな日本人的発言です。お許しを)
 
 
 
 
 

小諸城(こもろじょう:長野県)【日本百名城28】

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城 名:酔月城、白鶴城
種 類:平城(穴城)
築城年:1554年(天文23年)、1614~5年(慶長末期)
築城者:武田信玄、仙石秀久
城 主:武田氏、仙石氏、徳川氏、松平(久松)氏、青山氏、酒井氏、西尾氏、石川氏、牧野氏
遺 構:大手門、三之門、天守台、石垣、空堀
天守閣:三重(1626年焼失)
復 元:特になし
文化財:重要文化財(大手門、三之門)
所在地:長野県小諸市丁311
電 話:0267-22-0296(懐古園事務所)
スタンプ設置場所:懐古園事務所
駐車場:市営駐車場有り(1回500円)

【ひと言】
武田信玄の軍師であった山本勘助の縄張りで築城されたという言い伝えが有ります。島崎藤村記念館もあり、動物園ありと今昔混在がなんだか妙でした。
平城ですが、周りのほうが少し高い穴城と呼ばれる珍しい形状です。

Imgp1244案内板です。小諸城址は懐古園となっています。

Imgp1245小諸駅です。線路の向こうに大手門(重要文化財)があります。

Imgp1246三の門(重要文化財)です。

Imgp1248三の門をくぐると右の石垣の上が二の丸跡、左が三の門料金所です。

Imgp1291徴古園(懐古園事務所)です。百名城のスタンプが置いてありますが、事務所の中でした。時間内に行かないと押印できません。

Imgp1249スタンプを貰ったが、散策料300円払って園内(城内)散策に向かいます。

Imgp1250園内に手打ち蕎麦屋発見。すでに売り切れていましたが、明日に備えて手打ち蕎麦を職人さんが打っていました。

Imgp1252城内を進みます。

Imgp1254北の丸跡

Imgp1255弓道場です。高校時代弓道部だったので、懐かしい感じがこみ上げてきました。城跡に弓道場、よく考えたら私が県三位になったのも、城跡の中にあった県営弓道場でしたね。的の数は10あるもっと大きな弓道場でしたが、ここくらいの大きさの方が、古城には似合いますね。

Imgp1256懐古神社鳥居です。

Imgp1257_2だれ?

Imgp1258鏡石。名軍師山本勘助ゆかりの石らしいです。

Imgp1259懐古神社社務所です。可愛らしいお守りがあったので義父母に買いました。

Imgp1260NHK大河ドラマ「風林火山」の看板です。看板の向こう側は崖です。

Imgp1261崖を挟んで向こう側は動物園です。

Imgp1263ライオンもいますね。

Imgp1264崖をに架かった釣り橋を渡ると小諸市動物園です。別料金というか込み料金で500円でした。

Imgp1265富士見台です。長野県の平地からでも富士山が見えるとは、ちょっと意外でした。(山の上からはよく見えますが)今日は霞んでいて見えません。

Imgp1267茶店です。名物あめ湯に魅かれましたが、飲み物ということで、パスしましたが、試してみればよかったですね。

Imgp1268桜開花の観測の木だそうです。

Imgp1272小諸八重紅枝垂桜です。屋根の付いた木は倒れて、奥で接木されています。

Imgp1273天守台です。かつて三層の天守があったそうです。寛永三年(1626年)雷のより焼失。

Imgp1269天守台から続く本丸の石垣。その右手には馬場で、現在は桜の名所です。

Imgp1280天守台に登ります。

Imgp1281Imgp1282Imgp1283天守台からの眺めです。   

Imgp1274島崎藤村の銅像です。

Imgp1275藤村記念館、別料金です。

Imgp1277大ケヤキです。

Imgp1278園内にもう一軒手打ち蕎麦や屋です。有料園内で2箇所もあって、儲かるんだろうか・・・

Imgp1279旅館も併設しているようです。

Imgp1285小諸領境界石標が移築されていました。

Imgp1287空掘に架けられた黒門橋です。本丸と二の丸をつなぎます。

Imgp1286その空掘です。紅葉谷と呼ばれています。紅葉シーズンはきれいなんでしょうね。

 

【テレビ】サマーレスキュー~天空の診療所~

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ドラマ好きで、山好きの私のためにあるような題材のテレビドラマである。

主演の向井理は、かっこよすぎるが、登山初心者らしく、山登りの姿なら、勝てそうな気もするが、ベースが違いすぎるか・・・。

診療所にお世話になる登山者の弱さやわがままさは、リアリティさを欠いている気もするが、山岳風景は、日本のアルプスっぽくて、気持ちがよい。

それもすでに次回で最終回となるが、気になっていたのは、ロケ地だ。
ドラマでは稜ヶ岳となっているが、そんな山はない。(3,000m級では存在しないし、そもそも山の名前として変だ。稜線とは山の尾根のことだから。)

診療所や山小屋は、霧ヶ峰にセットを組んだらしいとウィキペディアに書いてあるが、美ヶ原ではないであろうか?(エンドタイトルクレジットに松本市が出ていたし)どちらも、東京から比較的近く、道路も近くまで有り、雰囲気も十分だからだろう。(両方とも百名山です。)
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診療所の背景にある山は、きっと合成なのだろう。

では、いかにもアルプスっぽい風景はどこなのか?
ウィキペディアを見ると「タイトルバックに映し出される山は南アルプスの北岳」となっている。
確かにタイトルの後ろに映るのは北岳と赤い屋根の北岳山荘だった。
私が撮った北岳写真はこちら
それ以外は、北、中央、南アルプス、いずれかなのであろうが、今ひとつよくわからなかったが、第9話でいかにもな山容が見てとれた。

中央アルプスの宝剣岳が背景に映っていた。
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左側の急峻な岩の峰が宝剣岳

なるほどな選択だ。宝剣岳は木曽駒ケ岳近くの岩峰であるが、駒ケ岳ロープウェイで誰でもすぐ近くまで行ける。アルプス的景観でロケするには最高の至便さだ。

出演者がからまない風景は、北アルプスでも撮っているのかもしれないが、山でのロケは木曽駒ケ岳周辺で撮ったのだろう。

最終回は、そんな山のシーンは少なそうな展開だが、しっかり見届けよう。
今週は悪天候で、アルプス登山に行けなかったから(笑)

2012年9月22日 (土)

上田城(うえだじょう:長野県)【日本百名城27】

Imgp1229
城 名:尼ヶ淵城、伊勢崎城、松尾城、真田城
種 類:平城(梯郭式)
築城年:1583年(天正11年)
築城者:真田昌幸
城 主:真田氏、仙石氏、松平(藤井)氏
遺 構:櫓、石垣、土塁、堀
天守閣:なし
復 元:本丸東虎口櫓門、石垣
文化財:国の史跡、長野県宝(南櫓、北櫓、西櫓)
所在地:長野県上田市二の丸
電 話:0268-22-1274(上田市立博物館)
駐車場:有り(無料)
スタンプ設置場所:上田市立博物館

【ひと言】
真田氏が2度の徳川軍の攻撃を打ち破った歴史的な名城です。二度目の来訪(百名城スタンプを押印するため)ですが、本丸内の真田神社には戦国ブームで歴女っぽい若い観光客がたくさんいました。
平城ですが、断崖の上なので比較的守りやすい城と思えます。むしろ平山城っぽい気がしました。

Imgp1220_2上田城跡公園案内図です。

Imgp1220t本丸付近を拡大します。 

Imgp1213西櫓です。石垣が崖をはさんで二段なのが特徴的です。

Imgp1214南櫓です。

Imgp1219_2南櫓(現存)と東虎口櫓門(復元)

Imgp1228南櫓の高さが良くわかります。

Imgp1223二の丸から望み南櫓(左)と北櫓(右)です。

Imgp1221二の丸から東虎口櫓門を望みます。観客向けの真田十勇士の撮影パネルがあります。

Imgp1218櫓門脇の石垣に巨大な真田石があります。

Imgp1237西虎口と西櫓です。

Imgp1239西側の内堀です。

Imgp1242西駐車場から西櫓です。平山城といえるほどの高さがあります。

次に本丸の真田神社の紹介です。
Imgp1231東虎口門の正面に真田神社の鳥居です。

Imgp1216社殿です。

Imgp1234真田の兜の巨大オブジェがあります。

Imgp1232ユニークなお守りや御札があります。

Imgp1233_2上達祈願 部活チャームなるものがありました。剣道部の次男のために、面20と竹刀21を買いました。

Imgp1224最後に百名城スタンプ置場の上田市立博物館です。 

2012年9月21日 (金)

王様の耳はロバの耳

自分のことやそれに関わるごく一部に対してのみ興味・関心が集まっている私は、他者に対する関心が総じて低い。
また、飲み会にも積極的に参加するわけでもなく、昼ももっぱらカップラーメン中心で誰かとランチで会話もあまりしない。
よって、いわゆる情報通ではなくて、特に噂話に弱い。

なのであるが、私特有の人畜無害感のある存在によるためか、わりといろいろな人から不意にポロっときわどい話を聞かされることがある。

この二日連続して、非常に極秘な話を連続して聞いてしまい、ちょっと興奮しているところなのである。

そして誰かにこの秘密の話をしたい!と浮ついているのである。
(結局、普通にうわさ好きのおじさん状態になっているのである。)

ところで、自分の秘密は隠しておきたいものなのに、他人の秘密は誰かに話したくなるのはなぜであろうか?
きっと心理学で解明されているのだろうが、われながら不思議なものである。

今回は他人から聞いた極秘の話に、自分の知っている極秘の話が加わって、相乗的にすごい情報に化けたのですが、あまりに凄すぎて誰にも話せない・・・。

なのでちょっと苦しい

これが「王様の耳はロバの耳」現象なのですね。(笑)

和座季楽象山亭(わざきらくぞうざんてい)

今日は、山の上でなく、珍しく下界で観光しているので、たまには蕎麦でも食べようかと、寄ったのが、この和座季楽象山亭です。

場所は、象山神社から象山地下壕に向かう道の間です。Imgp1207

何が美味しいとか、何の情報もなく入って、もり蕎麦大盛り頼みました。
Imgp1208

食して、びっくりな美味さでした。観光地でこれだけ美味しい蕎麦が食べられるとは・・・。
しかも蕎麦専門店でなく、串揚げがメインのお店のようです。

奈良県の侘助の蕎麦は別格ですが、久しぶりに美味い蕎麦を食べられました。
しかも、もり蕎麦630円+大盛り210円でした。
ぐるなびによれば、天ぷら蕎麦がお奨めとか。食べてみたかったなあ・・・。

住 所:長野県長野市松代町松代竹山町1496-22
電 話:026-278-8803
駐車場:5台くらい
定休日:毎水曜日と第三火曜日
Imgp1209
駐車場と美味そうなお店の感じがしない外観です。

近くの見所
象山神社 龍馬ほか維新の志士が師事した佐久間象山の神社
象山地下壕 旧大日本帝国の幻の地下大本営跡
松代城跡 川中島の戦いの主戦場で日本百名城の一つ

中国が尖閣諸島に攻めてきた場合のシミュレーション記事

日中戦わば…膨大な犠牲で尖閣上陸した後、米軍に敗北=中国報道
サーチナ 9月20日(木)12時56分配信

 新華社系のニュースサイト「新華網」は20日、ロシアの軍事専門家による「中国が軍事的手段により尖閣諸島奪取を図った場合」の戦況シミュレーションを掲載した。中国は膨大な犠牲を出した上で尖閣諸島に上陸できるが、日米安保条約にもとづき出撃した米軍に敗れるという。同記事は、中国新聞社など中国の多メディアも転載した。

 まず、ロシア戦略技術分析センターのワシリー・カーシェン高級研究員の見方を掲載した。海上兵力について、数量の面で中国が日本を圧倒しているが、質の面では日本よりはるかに劣っている。

 中国側の潜水艦部隊は日本にとって一定の脅威になるが、日本の対潜水艦作戦能力は、極めてすぐれている。「経験、装備、戦術のどれをとっても、米軍より優れている」と認める米国の専門家もいる。中国の潜水艦部隊は訓練の回数も極めて不足している。

 ロシア地縁政治学院のカスダンディン・シフコフ第一副院長は、中国の海空軍能力を比較的高く評価した。まず、中国は数量の面で日本を圧倒している。島を奪取する目的があれば、中国は戦闘機400−500機を出動させる。ディーゼル潜水艦は20隻、原子力潜水艦は3隻までを動員できる。大陸から距離があるため、大量のミサイル艦を出動させる可能性もある。

 日本が動員できるのは、戦闘機など150機、ディーゼル潜水艦、護衛艦など5−10隻で、兵力は中国の3分の1程度にすぎない。ただし、中国空軍は旧型機が主体で、日本の戦闘機は能力面で決定的に優勢。中国は、早期空中警戒機も不足しており、日本側は制空権を確保できる。数と質の両面を考えれば、日中の戦力は拮抗しているという。

 カーシェン高級研究員は、戦闘が勃発すれば中国側は攻撃、日本側は防御に回ると指摘。重要なのは、中国は軽型を含めミサイル艦を大量に保有していることで、日本の艦隊に壊滅的打撃を与えることができる。したがって、日本側が中国軍による尖閣諸島上陸を阻止することは難しい。中国軍は日本の海空兵力に打撃を与える一方で、空挺(くうてい)部隊による尖閣上陸を試みることができる。

 ただし、「尖閣上陸作戦」を決行するとすれば、中国側は莫大な犠牲をはらうことになる。シフコフ第一副院長によれば、中国空軍は戦闘機150機程度が撃墜され、日本側は航空機数十機が撃墜されると考えてよい。

 その後、米軍が日米安全保障条約にもとづき全面介入すれば、中国軍は撃退されることになる。米国が介入する可能性は極めて高く中国側は軍事行動にでることを控えるとみられる。日本に対しては、経済面での措置に出る可能性が高いという。(編集担当:如月隼人)

【ひと言】私を含め平和ボケしている我々はこんなことを考えたことがないが、中国や世界は考えているのですね。韓国の報道にも同じような記事がありました。

我々はあまり意識していませんが日米同盟って他国から見たら脅威なんですね

逆にもし日米同盟がなければ中国は仕掛けてきたということでしょうか?

おー怖いなあ

2012年9月20日 (木)

象山地下壕(ぞうざんちかごう)

佐久間象山の遺物かと思って、歩いて訪れてみて、びっくり。
実は旧大日本帝国の太平洋戦争末期にアメリカとの本土決戦に備えて急遽造営した地下大本営跡でした。松代大本営跡とも言われています。

Imgp1204
象山の地下に縦横無尽に地下壕が掘られています。トンネルの総延長は、5,853.6m、床面積23,404㎡。昭和19年11月11日午前11時に着工し、終戦時の進捗率75%。

Imgp1198
現在、見学無料施設として公開。

Imgp1205
現在の出入り口は、裏口だったものとのこと。

Imgp1199
出入り口は天井が低く、かがんですすまなければなりません。

Imgp1203
ヘルメットを貸してくれます。

Imgp1200_2
素掘りのトンネルに簡易な照明だけです。ものすごく涼しいです。15度くらいでないでしょうか。それから万一に備えて、ライト持参が良いかと思います。

Imgp1201
はるか前方に地上に抜けています。北側、象山神社の方向だと思います。管理人のおじさんの話だと、北側から掘り進んだそうです。

Imgp1202
西方向に曲がってさらに200mくらい進めるようです。(私はここで引き返えします。)

Imgp1206
地下壕のある象山です。民家が立ち並んでいます。      

知らないと言うのは恥ずかしくもあり、新たな発見できる幸せなことでもあることを実感しました。

駐車場:象山東駐車場、象山記念館(私はここに停めました。)、象山亭(食事をすれば無料)

近くの見所
象山神社 幕末の傑物、佐久間象山を崇め奉る神社
松代城跡 川中島の戦いの主戦場で日本百名城の一つ
象山亭 和食のお店ですが、もり蕎麦が絶品

2012年9月19日 (水)

我国关于尖阁诸岛领有权的基本见解(尖閣諸島に対する日本政府の見解)

自一八八五年以来, 日本政府通过冲绳县当局等途径多次对尖阁诸岛进行实地调查, 慎重确认尖阁诸岛不仅为无人岛, 而且没有受到清朝统治的痕迹。在此基础上, 于一八九五年一月十四日, 在内阁会议(“阁议”)上决定在岛上建立标桩, 以正式编入我国领土之内。
从那时以来, 在历史上尖阁诸岛便成为我国领土南西诸岛的一部分, 并且不包含在根据一八九五年五月生效的≪马关条约≫第二条由清朝割让给我国的台湾及澎湖诸岛之内。
因此, 尖阁诸岛并不包含在根据≪旧金山和平条约≫第二条我国所放弃的领土之内,而是包含在根据该条约第三条作为南西诸岛的一部分被置于美国施政之下,并且根据于一九七一年六月十七日签署的日本国与美利坚合众国关于琉球诸岛及大东诸岛的协定(简称为冲绳归还协定), 将施政权归还给我国的地区之内。上述事实明确证明尖阁诸岛作为我国领土的地位。
另外,尖阁诸岛包含在根据≪旧金山和平条约≫第三条由美国施政的地区,中国对这一事实从未提出过任何异议,这明确表明当时中国并不视尖阁诸岛为台湾的一部分。无论是中华人民共和国政府,还是台湾当局,都是到了一九七零年后半期,东海大陆架石油开发的动向浮出水面后,才首次提出尖阁诸岛领有权问题。
而且,中华人民共和国政府及台湾当局从前提出过的,所谓历史上,地理上,地质上的依据等各类观点,均不能构成国际法上的有效论据来证明中国对尖阁诸岛拥有领有权的主张。

尖閣諸島の領有権についての基本見解(平成24年9月外務省のWebページ中国語版より引用)

以下、日本語版

 尖閣諸島は、1885年以降政府が沖縄県当局を通ずる等の方法により再三にわたり現地調査を行ない、単にこれが無人島であるのみならず、清国の支配が及んでいる痕跡がないことを慎重確認の上、1895年1月14日に現地に標杭を建設する旨の閣議決定を行なって正式にわが国の領土に編入することとしたものです。
 同諸島は爾来歴史的に一貫してわが国の領土たる南西諸島の一部を構成しており、1895年5月発効の下関条約第2条に基づきわが国が清国より割譲を受けた台湾及び澎湖諸島には含まれていません。
 従って、サン・フランシスコ平和条約においても、尖閣諸島は、同条約第2条に基づきわが国が放棄した領土のうちには含まれず、第3条に基づき南西諸島の一部としてアメリカ合衆国の施政下に置かれ、1971年6月17日署名の琉球諸島及び大東諸島に関する日本国とアメリカ合衆国との間の協定(沖縄返還協定)によりわが国に施政権が返還された地域の中に含まれています。以上の事実は、わが国の領土としての尖閣諸島の地位を何よりも明瞭に示すものです。
 なお、中国が尖閣諸島を台湾の一部と考えていなかったことは、サン・フランシスコ平和条約第3条に基づき米国の施政下に置かれた地域に同諸島が含まれている事実に対し従来何等異議を唱えなかったことからも明らかであり、中華人民共和国政府の場合も台湾当局の場合も1970年後半東シナ海大陸棚の石油開発の動きが表面化するに及びはじめて尖閣諸島の領有権を問題とするに至ったものです。
 また、従来中華人民共和国政府及び台湾当局がいわゆる歴史的、地理的ないし地質的根拠等として挙げている諸点はいずれも尖閣諸島に対する中国の領有権の主張を裏付けるに足る国際法上有効な論拠とはいえません。

The Basic View on the Sovereignty over the Senkaku Islands

The Basic View on the Sovereignty over the Senkaku Islands

September 2012

Japanese (日本語)
Chinese(中文)[PDF]

From 1885 on, surveys of the Senkaku Islands had been thoroughly made by the Government of Japan through the agencies of Okinawa Prefecture and by way of other methods. Through these surveys, it was confirmed that the Senkaku Islands had been uninhabited and showed no trace of having been under the control of China. Based on this confirmation, the Government of Japan made a Cabinet Decision on 14 January 1895 to erect a marker on the Islands to formally incorporate the Senkaku Islands into the territory of Japan.

Since then, the Senkaku Islands have continuously remained as an integral part of the Nansei Shoto Islands which are the territory of Japan. These islands were neither part of Taiwan nor part of the Pescadores Islands which were ceded to Japan from the Qing Dynasty of China in accordance with Article II of the Treaty of Shimonoseki which came into effect in May of 1895.

Accordingly, the Senkaku Islands are not included in the territory which Japan renounced under Article II of the San Francisco Peace Treaty. The Senkaku Islands have been placed under the administration of the United States of America as part of the Nansei Shoto Islands, in accordance with Article III of the said treaty, and are included in the area, the administrative rights over which were reverted to Japan in accordance with the Agreement Between Japan and the United States of America Concerning the Ryukyu Islands and the Daito Islands signed on 17 June 1971. The facts outlined herein clearly indicate the status of the Senkaku Islands being part of the territory of Japan.

The fact that China expressed no objection to the status of the Islands being under the administration of the United States under Article III of the San Francisco Peace Treaty clearly indicates that China did not consider the Senkaku Islands as part of Taiwan. It was not until the latter half of 1970, when the question of the development of petroleum resources on the continental shelf of the East China Sea came to the surface, that the Government of China and Taiwan authorities began to raise questions regarding the Senkaku Islands.

Furthermore, none of the points raised by the Government of China as "historic, geographic or geological" evidence provide valid grounds, in light of international law, to support China's arguments regarding the Senkaku Islands.


象山神社(ぞうざんじんじゃ:長野県長野市松代町)

幕末の傑物、佐久間象山(さくま しょうざん(ぞうざん))を祀る神社。松代城の近くだったので寄ってみました。

佐久間象山は、松代藩士ながら、その才は際立っていたようで、江戸で塾を開き、門下生には維新の傑物が多く揃っている。(吉田松陰をはじめ、小林虎三郎や勝海舟、河井継之助、橋本左内、岡見清熙、加藤弘之、坂本龍馬など)

勝海舟の妹を娶り、勝海舟の義兄でもある。

性格は傲岸不遜で、自ら「国家の財産」と称し、嫌われ者としても、有名。最後は、京都で暗殺されました。享年54

Imgp1197_2象山神社の角からの全景です。左隅に銅像があります。

Imgp1190その神社前の銅像です。騎馬像なのが象山らしいですね。

Imgp1191鳥居から社殿を望みます。

Imgp1192社殿です。

Imgp1193天才、佐久間象山ゆかりの「ちえもち」。正直これ目当てで来ました。(笑)
砂糖がまぶしてある昔ながらの饅頭って感じです。

Imgp1194神社近くにある象山記念館です。

Imgp1195記念館から神社まで整備された道です。後ろの山は、その名も象山です。

近くの見所
象山地下壕 旧大日本帝国の幻の地下大本営跡
松代城跡 川中島の戦いの主戦場で日本百名城の一つ
象山亭 和食のお店ですが、もり蕎麦が絶品

中国での反日デモとその要因たる尖閣諸島問題に思う

 竹島問題に続く、政治的発言第2弾です。

 連日、中国で反日デモが起きている。デモが発生した都市は85都市(追記:120都市)とも言われている。日本でこれだけ同時多数にデモが発生することは、到底考えられない。それだけ中国の国民は怒っているということなのだろう。

 なので、私なりにこの反日デモの中国側の起因たる尖閣諸島問題を分析してみた。
 ジャーナリストでもない一介の市民である私が反日デモについて語るにあたり、その情報源は、新聞、テレビ、インターネットである。
 ご承知のとおり、新聞、テレビ、インターネットは極めて便利であり、圧倒的な情報量を持っているメディアである。
 気をつけなくてはならないのは、新聞、テレビは、編集により偏向性が包含されているし、ネットは玉石混交で情報として誤っている石のほうが圧倒的に多い情報源でもあるということだ。(私もブロガーとして石にならないように気をつけてはいるが、現地で取材しているジャーナリストでなく、つまり情報源が他者からの情報、つまり2次情報であるゆえに、玉と思って石をつかみかねない恐れがあるのも事実だ。)それでもあえて論じてみる。

さて、ヤフーにこんな記事が出ていた。
「中国国民のほとんどは、尖閣諸島について「日本が日清戦争の結果、盗み取ったものだ」という自国政府の説明のみを聞かされており、日本側の主張を知る機会はほとんどない。さらに、日本が実効支配を続けていることや、尖閣諸島で2番目の大きさの久場島と3番目の大正島が在日米軍の射爆撃場(いずれも1978年6月以降は使用停止)とされていることも、多くの人は知らない。(引用 ヤフーニュース9月18日(火)8時12分配信)」

 中国国民の怒りの構造が端的に示されている。ここまで単純な構図で無いかもしれないが、腑に落ちる論である。

 一方、昨日の中国の動きは、柳条湖事件の日でありながら、大した事件、騒動が起きなかった。
 尖閣諸島の接続水域に中国の漁業監視船が12隻来たというのを、日本のマスコミは大々的に報じていたが、日本の領海には入ってこなかったし、(追記:3隻は一時領海侵犯したらしい。)上陸しようとする中国人もいなかった。中国高官の発言もデモ容認しつつも秩序維持は表明し、また日本政府に対して、挑発的な発言を控えていた。日本人2名が尖閣諸島に上陸したにもかかわらずにだ。

 この一連の動きは、やはりこれまでの中国と違ってきているのではないだろうか?
 つまり中国政府からの何らかの変化のメッセージが発せられていると見るべきではないだろうか?

 かつての日本なら、田中角栄氏や野中広務氏といった、中国と太いパイプを持つ大物政治家がいて、このメッセージを表からも裏からも確認して、いわゆる玉虫色だが双方にとって有益な解決をしたに違いない。

 残念ながら、現在の民主党には、中国政府と強く確実なパイプが無いようであり、なおかつこのメッセージをきちんと理解できているのか、心配である。

 不安ではあるが、ここからは、彼ら政治家の出番である。彼らに託すほか無いのであるが、私の結論は、中国政府の妥協点は、尖閣諸島の奪還でなく、日本政府の国有化の撤回だと思います。(日本から見れば政府が民間の土地を買っただけなのであるが、土地所有の制度がなく、よってその概念自体がない中国では、国有化とは、日本が占領したというイメージに近く、よってあれだけの反発が起きている点を日本人は政府を含め認識していないといけないのだが、国有化をしたということは政府もそれがよくわかっていなかったのだろう。)

 以前ならこの程度の妥協は、簡単にできたはずであるが、パイプが無くなったうえに、民主、自民ともに代表選挙中であり、早急な決断は不可能であろう。
 さらに、中国や韓国に対しては一歩譲ることがまったく利益にならないことを現実に認識しつつある今の日本において、もはやこうした外交上の妥協を選択するのは、極めて困難になってきているとも言わざるを得ない。

 新たな状況変化として、ここにきてやっと、アメリカはこの領土問題に中立である旨をわざわざ日本と中国で表明した。日本的にはアメリカに突き放された感じで、がっかりと思っている人もいるかもしれないが、実のところ、中国は、日本政府が表立ってアメリカに味方せよと頼まず、またアメリカも日本に擦り寄ることなく中立を宣言したこの日米同盟の底知れぬ信頼の深さに驚愕していることが、事実であろう。
(韓国政府も竹島の件でアメリカに支持を求めて、成果を得られなかったのに、何もアメリカに求めなくても、アメリカに中立と言わしめた日本に畏怖していることでしょう。)

 さて、この尖閣諸島問題は、日本側のみならず、もはや中国側の内政問題と深く繋がりつつあるだけに、対処が難しいところですね。

 それでもあえて持論を述べさせていただくなら、具体の方策まで提示できませんが、尖閣諸島の国有化を止めて、でも実際は国有化に近い状態にする。それが日中双方の妥協案だと思いますね。

 国有地とするのでなく多数の日本人による尖閣諸島の共有地化を目指しますかね。

2012年9月18日 (火)

松代城(まつしろじょう:長野県)【日本百名城26】

Imgp1178
城 名:松代城、海津城
種 類:平城
築城年:1560年ころ
築城者:武田信玄
城 主:武田氏、織田氏、上杉氏、田丸氏、森氏、松平氏、酒井氏、真田氏
遺 構:石垣、土塁、堀
天守閣:消失(復興なし)
復 元:本丸太鼓門、太鼓門前橋、北不明門、二の丸土塁
文化財:国の史跡
所在地:長野県長野市松代町松代44
電 話:026-278-2801(真田宝物館)
スタンプ設置場所:松代城管理棟外

【ひと言】
真田氏の江戸時代の居城がなぜ百名城かと思って訪ねてみたら、元は川中島の戦いの舞台となった海津城でした。(信玄の重臣高坂昌信の居城で、第4次川中島の戦いの主戦場)
千曲川近くに位置する平城で、今は廃線となった長野電鉄屋代線の松代駅前という信じられないロケーションに静かな佇まいな保つお城でした。天守閣を復興していないことが返って好感です。

Imgp1169松代観光地図です。無料の市営駐車場が城跡の裏手、地図の左下にあります。

Imgp1173t駐車場からは北側入口から城跡に入ります。途中、海津団地という住宅街をとおり抜けていきます。

Imgp1176国史跡松代城跡の石碑です。

Imgp1187本丸内に海津城跡の石碑が建っています。   

Imgp1172内堀の南西角から本丸と太鼓橋です。

Imgp1177二の丸南門跡から

Imgp1179太鼓門(復元)

Imgp1180天守台跡です。

Imgp1181tImgp1182t天守台からの風景の古い絵です。

Imgp1183現在の風景です。左奥のぎざぎざが戸隠山で、後ろの尖がった山容は高妻山だと思います。

Imgp1184Imgp1185 Imgp1186天守台の上から東方向から順にパンします。

Imgp1188北東から望む天守台

Imgp1175t松代城の復元図です。平城ながら千曲川近くの水源を利用した見事な水堀で防御力の高そうな城です。

追記:海津団地を通った時に珍しい名前の家を見つけました。「栗林」です。硫黄島で玉砕した栗林中将と同じ苗字です。それで思い出したのですが、大学1年の時の寮で同室だったのが理学部の「栗林くん」でした。栗林中将とは遠い縁戚といっていたし、松代に家がありました。ひょっとして?と思いましたが、さすがにピンポンは出来ませんでした。まだ、元気にしているでしょうか?大学でいつでも会えると思って、住所も聞かないまま互いに卒業してしまいました。
Imgp1189_2 

2012年9月17日 (月)

龍岡城(たつおかじょう:長野県)

Imgp1295
城 名:龍岡城、龍岡城五稜郭
種 類:平城(西洋式城郭)
築城年:1864-1867年
築城者:松平乗謨(三河奥殿藩主)
城 主:大給松平氏
遺 構:櫓、石垣、土塁、堀
天守閣:なし
文化財:国の史跡
所在地:長野県佐久市田口3000−1
電 話:なし

【ひと言】
百名城ではないものの、日本に2しかない西洋式城郭の一つ。小諸城の近く(20km)なので、寄ってきました。小さな平城なので、軽く一周できました。(途中で左腰を負傷)山がすぐ近くにあったので、五稜郭のような形状を確認すべく、登って上から眺めたかったのですが、それらしい道は見つからず断念しました。見た感じ、実戦では役に立ちそうにないお城ですが、国防強化のためにこんな実験的な取り組みをした殿様がいたことに、日本人らしさを感じました。

Imgp1327

案内看板です。現在位置が違うところから見ると、移設されたようです。
Imgp1294案内標識です。
Imgp1296史跡龍岡城址の石碑です。
Imgp1300t説明板です。
Imgp1297堀で囲われています。 Imgp1301 巨大な鯉が多数います。Imgp1302北東の角Imgp1304東側のです。 Imgp1305東側の入口です。 Imgp1308南東の角です。ここから先は道がありません。堀の石垣の上を進みます。 Imgp1309南側の堀沿いに小学校の校舎が見えます。
Imgp1310_2 南側の真ん中で堀がなくなりました。先に進むため堀跡に飛び降りてましたが、右足が草に絡まって着地に失敗しました。痛てでしたが、カメラは守りました。(笑)Imgp1312空掘を進みます。Imgp1315南西の角から進んできた空掘方向を振り返ります。
Imgp1316南西の角から北方向です。畑になっています。
Imgp1318畑を避けて進みます。右端が南西の角です。左端に学校のプールがあります。Imgp1320北西の角です。 Imgp1321石橋が架かっています。Imgp1322石橋の先から水堀が復活です。これで城を一周しました。
Imgp1324石垣の上の登りました。城内側です。
Imgp1325石垣の上から城外側を写します。この程度の高さでは、大した防御はできそうにない感じです。Imgp1326同じく城外側です。

さて、城内です。
Imgp1298田口招聘社、神社が建立されています。
Imgp1299_2内部の様子です。現在は、佐久市立田口小学校となっています。左が校舎、右の古い建物は、築城時からの唯一の建物である御台所(櫓)です。小学校の邪魔にならないように移築されています。校舎と比べてもその大きさは目立ちますね。(しかし、この建物よりうちの本家の家の方が古いんですね。)
Imgp1300Imgp1328五稜郭公園に城の形がありました。滑り台の上から写したものですが、夕方とはいえ、人っ子一人いませんね。右側の建物は川村吾蔵記念館かと思っていましたが、田口保育園のようです。

本物の龍岡城の航空写真です。
Tatsuoka_castle_1975_2古い写真で南北が合っていませんが、星型の形状がよくわかる写真です。(ウィキペディアの写真)

Tatsuグーグルです。

最後は公式サイトの写真です。ちょっと斜めから撮った小さな写真ですが、形状はよくわかりますね。
Tatsu1       

2012年9月16日 (日)

四阿山(あずまやさん)【日本百名山42】

Imgp1109
標高2,354m 長野県・群馬県 ↑根子岳直下からの四阿山

家形の山容が山名の由祭り、上田城の守護神とされた。山頂からは北アルプスの景観が素晴らしい。(日本百名山地図帳より引用)

2012/09/15 日帰り 根子岳経由山頂往復10km 
07:23 菅平牧場登山口
08:27 根子岳山頂
09:25 四阿山山頂
06:50 四阿山下山
07:15 中四阿
07:16 菅平牧場登山口

【ひと言】思った以上の快晴に、根子岳(標高2,207m)での景色は最高でしたが、四阿山ではガスで展望なし。特段危険なところもなく、標高差も700m程度で、登山初心者向きのコースですね。

ポイント
1 車中泊で寝坊
2 水なし登山者に驚く
3 山頂での展望なし
4 菅平はスポーツ選手の合宿のメッカ

Imgp1080 Imgp1082 Imgp1083 Imgp1084 Imgp1087 Imgp1088 Imgp1089 Imgp1090 Imgp1091 Imgp1092 Imgp1093 Imgp1094 Imgp1097 Imgp1098 Imgp1099 Imgp1100Imgp1103
Imgp1107tImgp1101t Imgp1102t Imgp1108 Imgp1110 Imgp1112_2 Imgp1116 Imgp1118 Imgp1119 Imgp1120 Imgp1121 Imgp1122 Imgp1123 Imgp1124 Imgp1125 Imgp1127 Imgp1129 Imgp1130 Imgp1132 Imgp1133 Imgp1134 Imgp1138 Imgp1141 Imgp1146 Imgp1147 Imgp1154 Imgp1158 Imgp1159 Imgp1160 Imgp1161 Imgp1163 Imgp1165 Imgp1166 Imgp1167Imgp1168t

2012年9月15日 (土)

9月の三連休のある日の旅程

Imgp1082
最後の北アルプス行を楽しみにしていた三連休でしたが、台風接近に伴い、標高の高いところでの天候が万全でないので、中止しました。かといって、家にじっとしているのは、柄でないので、お気軽登山と城巡りに変更しました。(写真は15日早朝、菅平牧場から長野盆地越しに望む北アルプスも快晴でした。)

登山  四阿山(あずまやさん)日本百名山 標高2,354m 長野県・群馬県
城   松代城(長野市)日本百名城 真田氏(江戸時代)の居城
    上田城(長野県上田市)日本百名城 真田氏(安土桃山期)の居城
    小諸城(長野県小諸市)日本百名城 山本勘助、島崎藤村ゆかりの城
    龍岡城(長野県佐久市)貴重な西洋式城郭の一つ(もう一つは五稜郭) 
その他 象山神社(長野県松代市) 維新の先覚者佐久間象山を奉る神社
    象山地下壕(長野県松代市) 大日本帝国幻の地下大本営建設跡
    象山亭(長野県松代市) 観光地には珍しい美味な蕎麦あり

詳しいご報告はまた後ほど    

2012年9月14日 (金)

チーバくんが「ゆるキャラグランプリ2012 」に出場するそうです

Chiba
われらの千葉県マスコットキャラクター「チーバくん」が、15日から投票が始まる「ゆるキャラグランプリ2012」にエントリーします。
投票期間は9月15日(土)午前10時から11月16日(金)まで。
11月25日に開催される「ゆるキャラさみっとin羽生」の会場で結果が発表されます。

投票される方はPCやスマートホンなどからご投票ください。

下記のアドレスから投票できるようです
http://www.yurugp.jp/

追記
 早速投票しちゃいました。(笑)

追記2
 結果についてはこちらから

2012年9月13日 (木)

【書評】孤族の国 ひとりがつながる時代に 朝日新聞「孤族の国」取材班

まえがきにこう書いてある。
「社会のかたちが変わっている。恐るべき勢いで。家族というとき、思い浮かべるのは、どんな姿だろう。父親、母親に子ども二人の「標準世帯」だろうか、それとも夫婦だけの世帯だろうか。今、それらを上回っているのが、たった一人の世帯だ。「普通の家族」という表現が、成り立たない時代を私たちは生きている」

社会が豊かとなり、便利となり、一人で生きて行けるようになって、それを享受している人が多いということなのだろうが、つまずいた時、老いたり、病気になったり、障害を持ったりすると、とたんに一人では生活ができなくなる。それを称して「孤族」と言っている。それは朝日新聞の見事なネーミングだ。セーフティネットが機能しなくなったといわれるが、介護保険など社会のシステムはまだまだ頼もしい支えではある。それでも、やはり人は一人では生きていけないのだということだと思う。

そうした孤族的な生き方を自ら選択した人が、最終的な自分自身の結果に対し、不安を持って、それが社会不安を誘うのは、なんだか、きちんと考えて生きている人にとっては、(考えてみれば)少し迷惑な話なのであるが、弱者救済、権力打破を社是とする朝日新聞にとっては、誰か(国?行政?)が悪いということなのであろう。

そして、本著では、ひとりでも社会と多層的に繋がる社会の到来こそが解決するものだとしている。

それは確かにひとつの答えかもしれないが、家族主義に立ち戻るというのも、私は大いなる解決策ではないかと思う。

つまり、孤族的な生き方ができる世の中となったとしても、そんな生き方が、最後の帳尻でマイナスになるかもしれない、つまりは不幸せの元凶となるかもしれない可能性はいずれにせよゼロに出来なのであるから、それを思えば、人はそれなりに考えるものであるからして、多少の努力をしてでも今とは違う方向に流れていく、つまりは家族主義的なもの、に回帰して行くのではないかと思うのは、少し楽観過ぎるのだろうか。

それすら出来ないのであれば、それは仕方がないのではないか、と思うこの頃でもある。
かくいう我が家の若人も、なんも考えずに、ゲームやテレビに時間を潰している。
十分な孤族予備軍である。絶対父権家族主義は新たな孤族を生んでしまうのだろうか。
どうしたものだろうね。(笑)

2012年9月12日 (水)

雷ゴロゴロ、帰宅ラン中止して、間一髪セーフでした!

今日は、先週金曜日のボーリング、日曜日の草野球での2安打(公式戦初のマルチヒットでした(嬉))と瞬発系の運動が続いて筋肉痛が出ましたが、それもだいぶ薄まってきたので、走る気満々でしたが、少し遅くなったところ、西の空がピカピカ光り、それでも天気が持つのではと期待して走り出したのですが、雨が落ちてき始めたので、電車で帰りました。

最寄り駅に着いた時は、まだ雨は降っていませんでしたが、すぐ近くで雷ピカピカ、ゴロゴロとなっていました。

駅から家までの約2キロは、ダッシュしました。ピカピカは続き、ゴロゴロの音が段々大きくなります。

ピッチも上がって、スピードの出た帰宅ランとなりました。

家の前で、また雨粒が落ち始めましたが、すぐに家には入らずに雷の撮影を始めました。
そして、割と上手く写せたのが次の写真です。Imgp1068稲妻(稲光)が横に走っていますね。

雨粒も増してきたので、カメラをしまって、家に入ってすぐに、土砂降りとなりました。間一髪セーフでずぶ濡れになるのを免れました。ラッキーでした。

2012年9月11日 (火)

サッカー・W杯アジア最終予選B組・第4戦 日本対イラク戦、前半終了試合経過

日本は前半25分、駒野選手からのスローインのボールを切れのある動きの岡崎選手が相手のスペースの裏、ゴール近くにまで切れ込んでのワンタッチのラストパスにフリーの前田選手が何なくゴールを決めて、日本先制です。

いやあ、岡崎選手の切れのある動きはすごかった。芸術的なラストパスのセンタリングでしたね。

香川選手の代役、清武選手の動きも良いし、楽しみです。
ただし、イラクの動きも抜群です。特にスピードは日本を上回っている感じですね。

追記:かつて日本代表監督だったジーコがイラク代表監督となっています。
   ちょっと太って、老けたジーコは、まるで日本代表のザッケローニ監督のお兄さんのようでした。(笑)
Zico2 Zak_2
左:ジーコ監督、右:ザッケローニ監督

試合結果
 GK川島のスーパーセーブあり、本田の惜しいシュートありで、結局1対0で日本がかろうじて勝ちました。これで2014年のワールドカップ出場に王手といったところです。

2012年9月10日 (月)

【書評】ルーズヴェルト・ゲーム 池井戸潤/著

Ru
最近、ノンフィクションの読書が続いていたので、先輩からずいぶん前に借りた小説を読んでみた。

ルーズヴェルト・ゲームとは、かの有名なアメリカのルーズヴェルト大統領が野球で最も面白いスコアと言ったのが8対7というのが起源の固有名詞らしい。

中堅メーカー「青島製作所」は創業者の野球好きもあり、社会人野球の名門であったが、最近の業績悪化と連動するように野球の成績も落ちてきた。監督と主力選手がライバルの会社に移籍、会社のリストラや主力銀行からの資金調達、ライバル企業からの買収等の動きの中で、会社の経営再建と引き替えに野球部の廃部が決まった。
その最後の試合が、因縁あるライバル企業との対戦となった。

組織の結束力とは、本業のみでは成し得ないことがあることは、社会人である私にも良くわかる。それが本著のように野球であるかどうかは、組織の文化、社風によると思うが、いずれにせよ、本業以外の何かであることは確かだと思う。

私が昔いた会社は、新興企業であり、結束力強化の意味もあったのだと思うが、まだ企業チームが強くなかったアメリカンフットボールに力を入れていたのを良く覚えている。チームは優勝したことはなかったが、我らのチームという思いを抱いたのもよく覚えている。(株主総会のときに、前列のガード要員として借り出されていた点も、大いに会社の役に立っていたと思う(笑))

本著の中では、ライバル企業のやり方が社業も野球の両方とも意地悪く汚くて、ゆえに素直に感情移入できるのが、ありがたい。そして最後に、気持ちよく、憎たらしい相手をやっつけてくれる。実社会ではなかなかこんなにうまくはいかないだろうが、読後の爽快感は、気持ちよいものだった。

2012年9月 9日 (日)

【雑誌】Trail Running magazine No.10 (トレイルランニングマガジン)

Utmfbook0
不定期刊行されているトレイルランニング専門雑誌である。
実のところ、実戦第一主義の私は、この手の雑誌は買わないし、読まない。

ネットを見ていると、アマゾンが奨めてくれるので、チラ見したら、気になるページがあったので買った次第だ。

2012年5月18日15時にスタートしたUTMF(ウルトラトレイル・マウントフジ)のスタートの写真だ。Utmfbook1
先頭ラインは優勝候補のトップランナーたちだ。みんないっせいにカメラで撮影している。
ゼッケンを付けた観客、つまりは参加選手すら撮影に加わっている。(左下)

Utmfbook2
あれ?これは私の後姿ではないか・・・(笑)

いやあ、ばっちり写っていますね。ただのミーハーランナーです。
この後、スタートラインを通過したので、もちろん最後尾スタートでした。

さて、この雑誌の特集記事に絡ませての、トレイルランニングの最新装備、グッズは実に魅力的ですね。
特に、ザックは、前後のバランスを重視した最近の流行のザックが紹介されていて、欲しくなりましたね。

2012年9月 8日 (土)

ヤングなでしこ、銅メダル獲得です。

後半早々に日本は1点追加して、2対0としましたが、ナイジェリアが1点反撃してからは、ナイジェリアの猛攻に日本は圧されっぱなしでしたが、なんとか逃げ切りました。

これで、U-20女子初の3位、銅メダル獲得です。

なでしこは、まだまだ楽しみですね。

U―20女子W杯3位決定戦、日本対ナイジェリア、日本先制です!

日本女子サッカー、ヤングなでしこの銅メダルをかけての、3位決定戦が、午後3時半キックオフです。

前半24分、今大会大活躍の田中陽子選手が、ミドルシュートで先制です。これで今大会6点目、大会得点王見えてきました。

真正面からなんでもないシュートに見えましたが、無回転でキーパーは上手く弾くことが出来なかったようです。P9083700P9083709普通の長めのミドルシュートに見えましたがP9083754ボールも模様が見える見事並み回転で弧を描いて P9083759キーパーは余裕のパンチングのはずがP9083710枠の外に出すことが出来ずに、ゴール!

インプレー中での無回転シュート。凄いです。
いやあ、ヤングなでしこも見てて楽しいチームです。このゲームも楽しめそうです。

もう1点で、大会得点王という活躍なのに、日本のなでしこリーグではINAC神戸で控え選手です。日本の女子サッカーの層の厚さも頼もしい限りです。P9083750

2012年9月 6日 (木)

福島県での地熱発電開発、頓挫か

 珍しく早く帰ってテレビのニュースを見ていると、福島県での地熱発電の開発の地元説明会で反対意見が相次ぎ、事業化は困難な様相が報道されていた。

 地元の反対がニュースの主題で、開発事業者などの情報がニュースで報じられず、よくわからなかったが、ネットで検索すると、事業の内容がわかった。

【福島で国内最大の地熱発電所開発へ 出光興産など9社】2012年4月3日
 出光興産など9社は、福島県の磐梯朝日国立公園内に国内最大の地熱発電所をつくることを決めた。発電量は最大で原発1基の約4分の1にあたる27万キロワット規模をめざす。今年度から開発し、2020年代初めに運転を始める。

 地熱発電所は国内では1999年に東京・八丈島にできたのを最後につくられていない。政府が原発を推進し、地熱支援に力を入れてこなかったためだ。しかし、東京電力福島第一原発の事故を受け、政府は自然エネルギーの地熱発電を増やす方針に転じており、福島県を皮切りに開発の動きが広がるとみられる。

 開発の予定地は福島市、郡山市、猪苗代町など6市町村にまたがる。活火山の東吾妻山、安達太良山、磐梯山があり、周辺には温泉地もたくさんある。このため、国内最大の約27万キロワットの地熱資源があると推定されている。

 出光のほか、三菱商事や住友商事、石油資源開発、三井石油開発などが事業に参加する。投資額は未定だが、数百億円になるとみられる。経済産業省は今年度予算案で地熱発電の調査・開発向けに約90億円の補助を盛り込んでおり、9社の開発も支援する見通しだ。

【ひと言】
 原発事故で大きな被害を受けた福島県といえども、脱原発の一助となるであろう地熱発電所の建設が進まない。地元の反対らしいが、温泉や観光関係者であろう。それらはそれらで大事なのはわかりますが、もともとは誰のものでない自然であったはずのものが、使っている自分のものと思ってしまう。結局は既得権益化しているだけにしか思えない。代替発電が確保できなければ、原発は無くなりそうにないですね。(そもそも、なんで地元説明会で同意を得ようとするのだろうか?国有地なのに・・・。うがった見方をすれば、地元説明会で反対させて、原発維持を根拠付けているのかも?)

2012年9月 5日 (水)

昨今の生活保護制度の在り様に困惑する

◆生活保護費:千葉市、不正受給者を提訴へ 2500万円、悪質性認め/千葉
 毎日新聞 2012年09月04日 地方版

 千葉市は3日、同市中央区の50代男性が、約7年間にわたり生活保護費を総額約2500万円不正受給していたと発表した。不正受給額が高額に上ることから、市は男性を相手取り損害賠償を求める訴訟を千葉地裁に起こす方針で、千葉中央署にも被害を相談している。同市が生活保護の不正受給者を民事提訴するのは初めて。

 市によると、男性は申請の際に「無職で十分な財産もない」と偽り、05年10月〜今年7月まで生活保護費を毎月約30万円、6年9カ月間で合計2493万8062円を不正受給していたとしている。

 今年4月以降、市の調査で男性が産業廃棄物関連の企業を経営していたことが判明し、収入や財産があったことも確認されたという。市によると、生活保護の申請時には通常、現在とその直前の住所情報を基に銀行に問い合わせ、預金状況を調べるなどするが、男性は複数の住所を転々としていたために、正確な資産状況を確認できなかったという。

★生活保護率が横ばいで推移 上富田町
 紀伊民報 (2012年08月10日更新)

 国や和歌山県で生活保護費が増加傾向にある中、上富田町では、ほぼ横ばいで推移を続けている。全国的にも珍しいとみられる「食糧支給」制度と、扶養義務の調査を徹底していることが大きな理由。町は「生活保護はあくまでも自立のための手段という考えだが、本当に困っていればしっかり手を差し伸べる」と話している。

 町の生活保護適用件数は、ここ10年は60〜80世帯、90〜105人で推移している。人口千人に占める受給者の割合を示す保護率は、ことし3月の時点で0・64%。保護率が高い周辺の自治体と比べると、半数以下になる。

 町は2006年4月に「食糧物資支給制度」を設けた。「生活保護の認定は受けられないが極度に困っている」という家庭が対象で、米などの食料品を支給する。月2万円分が上限。町長が支給を決めると、担当職員がすぐに買い物へ行くことになっている。

 町によると、適用件数は06年度7件▽07年度9件▽08年度10件▽09年度8件▽10年度6件▽11年度2件。本年度の適用はまだない。年間予算は約30万円で、担当者は「少ない金額でも十分運用していける」と話す。

 この制度は、生活保護の不正受給を防ぐ意味でも効果がある。相談に来た人が「明日食べる物がない」「子どもが死んだらどう責任を取るのか」と言ってきても、食糧を支給できると伝えた途端に引き返していくケースも少なくないという。逆に、本当に困っている人へ食料を支給すると感謝の気持ちが生まれ、自立してその「恩」に応えようとしてくれるという。

 もう一つの特徴的な取り組みは、扶養義務調査の徹底。遠くに住んでいる人でも、面会を基本にしている。できるだけ生活保護の申請者に同席してもらい、相談するようにしているという。

 町村であれば、県(振興局)が調査の実務を担当することが多い。だが、上富田町は振興局と情報を共有し、積極的に関与し続ける。扶養義務について定められた法律の趣旨を丁寧に説明するようにしている。「10回以上断った後、最後は扶養を了解してくれた親族もいた。誠意を持って対応すれば、理解してくれるケースは少なくない」と担当者は話している。

 振興局では、遠方の親族には文書で扶養を依頼する。県福祉保健総務課によると、住宅ローンや教育費を理由に断られるケースが多いという。資産調査の法的根拠はないため、「回答が本当かどうかは分からない」のが実情だ。

 小宮山洋子厚生労働相は5月、扶養できないことを証明する義務を課す法改正を検討する考えを示している。

◇生活保護は、憲法25条(生存権)に基づく制度。国の基準で計算する最低生活費に世帯の収入が満たない場合に適用される。75%を国が負担する。残りの25%は、市は独自で、町村(一部除く)の分は都道府県が支出する。

【ひと言】
 この2件の記事は、生活保護にまつわる両極端な事例ですが、生活保護制度の適正な運用は、いろいろと難しい面があるということの表れでしょう。
 福祉的な観点から生存権を広くとればこれまで同様に不正の温床となるでしょうし、生存権を狭くすれば憲法違反の疑い、生活困窮者の増加、つまりは弱者いじめになりかねない。
 当然、現行制度の厳正な運用が出来ない理由を知りたいところであるが、それが為し得ていない現状から推測するに、制度の構造的な欠陥や人手不足がその要因なのは明らかなことから、結果的に行政も受給者の双方とも負担が増加してしまうだろう。
 こうした厳正運用も行き過ぎれば、何のための制度運用か分からなくなりかねない。
 つまるところ社会秩序維持するにはどのあたりのレベルで制度運用すれば、効率的かつ適切なものとなるのか、実に難しい問題だ。

 均衡財政主義者で小さな政府、自己責任と共助の社会を目指したい私としては、生存権を大義名分にただの怠惰を誘発しているとしか思えない現在の生活保護制度は、未来に繋がる適正な社会制度とは思えない。
 かといって、今のところ勉強不足の私には、何が良いというような代案もなく、これ以上論じることができない。
 私見ながら、文化的な生活を送る最低限のレベルとして、現物給付は極めて現実的な代案となる可能性を感じているが、真の生活困窮者にとって、尊厳を傷つけかねない辛い制度となるような気もするので、もうちょっと勉強してみます。

2012年9月 3日 (月)

【書評】韓国は一個の哲学である 小倉紀蔵/著

Kankoku
知人が韓国を知るのによい本があると紹介してくれたので、読みました。
1998年の著作ながら、その後の韓流ブームや竹島問題における韓国の態度など、見事なまでに本著の解析どおりである。

世界レベルで見れば地勢的には近く、似ているのではと思われるだろう、日本と韓国は、やはり似て完全に非なる国です。島国でずっと完全な独立国家であった日本と中国と地続きで、最後は日本に支配されるなど強国の影響下の時代が長かった朝鮮という違いが、民族の深層心理にまで及ぶレベルで思考方法が異なってきたということらしい。
以下、筆者の論点を引用で整理してみる。

●韓国とは、<道徳志向性国家>である。
→朝鮮は朱子学の国として儒者が政治を司った。普遍的原理たる<理>を激しい論争で奪い取った者が、権力と富を独占する。
 現在も韓国社会は、人々が派手な道徳奪取闘争を演じる一大劇場だ。人々は道徳を奪取しようと、必死に自己宣伝している。スポーツ選手や芸能人も本職の評価だけでなく、いかに道徳的であるかが認められないと、評価されないのである。

●朱子学的人間観・自然観は、<理>と<気>とで説明される。
<理>とは、真理・原理・倫理・論理・心理・生理・物理などの総称である。
<気>とは、物質性だ。
日本人が旅行などで韓国人の人情味豊かな世界に触れることが多いのは、それは主に<気の世界>のできごとである。その背後に、きわめて峻厳なる<理の世界>があることを忘れてはならない。政治の世界、歴史の世界、学問の世界、血統や学統の世界など、旅行者の立ち入ることのできない<理の世界>には、それはそれは厳しくて牢固なる秩序意志が存在する。

●韓国人ひとりひとりは多様なはずであるが、同じように見えるのはなぜであるのか?
それは「民族としての韓国人」および「国民としての韓国人」が、<理気>という枠組みによって規定されているからである。
「民族としての韓国人」は、韓国民族の歴史・文化の正統性・正当性を<理>とする教育を受けることにより、「韓国人以外の人々」と区別される。そしてこの<民族理>を否定する者は、少なくとも公式的にはこの国の表面から排除されるのである。
→だから韓国人は、竹島が日本の領土である可能性を誰一人として口にできないのか。

●大韓民国の国旗は「大極旗」という。この大極旗は、朱子学の<理気>の宇宙観をそのまま凝縮して表したものである。(中略)「対極旗」ほど宇宙と人間を完璧に表した一枚の旗も珍しいであろう。(中略)
「日の丸」は、自然(太陽)を写しとって抽象しただけのものである。日の丸のデザイン的単純化の完璧性などを、韓国人は決して評価しない。その無哲学の即物的抽象性が、韓国人にとっては、日本精神の幼稚性を表しているようにしか見えないだけである。
→日の丸は幼稚で済ませられるが、支配の不当性を思い起こしてしまう「旭日旗」に対し、攻撃的なんですね。

●韓国のインテリはおおしく、日本のインテリはめめしい

●儒教社会において、歴史の強さは、ほとんど想像を絶するほどである。(中略)
日本軍慰安婦や朝鮮人戦犯の問題などに関して、国家間の条約で決着済みという立場を取る日本に対して、韓国では条約自体を再び締結し直すべきだとの声が強い。その際も、単なる法律問題に限定した議論よりも、間違った歴史を正すという意志の方が強い。

●朝鮮時代後期、華夷秩序における華として文化自尊を極度に高めた朝鮮は、他国に対し極度の軽蔑・無関心・排斥の態度を続けた。それが、朝鮮が近代化に乗り遅れた理由のひとつである。侮蔑の対象であった野蛮な小国=倭が近代化し、勢力を蓄え、ついにその日本が朝鮮を植民地化したとき、朝鮮はようやく、国際秩序の大転換を痛切に自覚して呆然としたのである。さらに「劣等民族(日本人)」による<理>の強要は、朝鮮の民族自尊心をいたく傷つけ、抗日運動・反日感情は高揚した。

●韓国では、次のような日本観・日本人観がステレオタイプ化している。
①日本人は非道徳的だ
②日本人は金の奴隷である
③日本人は性の奴隷である
④日本人は権威に弱い
⑤日本人は義理を知らない
⑥日本人には情がない
⑦日本人には主体性がない
⑧日本には文化がない
⑨日本には学ぶべきことはない
⑩日本はない
日本人の韓国人に対する誤解の多くが、韓国人の<理気>的性格を知らないために生じるのと同じように、韓国人の日本人に対する誤解は、韓国人の<理気>的な視線によって他の文化を一方的に自文化中心的に眺めることから生ずる。

●韓国文化を説明するのに、日本や中国や西欧を否定的に媒介させて語る。その中でも特に日本との比較に眼目がおかれる。(中略)韓国人はなぜ、日本という<外部>に依存するのだろうか。(中略)韓国の<理>は、自らの存立のために必ず、<外部>を必要とするゆえなのである。

●90年代に入り、日韓を往来する旅行者が増え、お互いの国に対する悪い感情は薄れ、心と心の共感が盛り上がる。しかし、これはあくまでも<気>の関係であることを注意せねばならない。(中略)日本人が韓国人を理解することは困難である。理解するとは、とりもなおさず、韓国の<理>を解するということである。ところがそれを理解した瞬間、日本人はその<理>によって一瞬に崩壊してしまう。なぜなら韓国人の<理>とは、日本人の否定が前提であるからだ。

●韓国を対等の相手とみなさない根強い姿勢、想像力と包容力と倫理とを欠いた政治家や一部国民の心狭い発想、日韓の過去と日本字の罪に無知で無関心な多くの人々。これらは日本人自身が変革してゆかねばならないのだ。過去を清算しうるための努力を継続してゆかぬ限り、志向すべき未来など一向にやって来ないであろう。日韓関係は困難であるが、私たちはこの諸問題を、必ず克服せずして止むことは許されぬ。隣国との難しい関係を克服した時、初めて、私たちは世界を正視しうるであろう。語りえぬことについて、私たちは沈黙してはならないのである。(以上、本著からの引用)

【最後にひと言】
「隣国との対話が難しいからといって、私たち(日本)から沈黙してはならない。」と著者は言っているが、これが心底難しい。一体どうすれば良いのだろうか?「日本の否定」が生き様となっている国、その民族とどう開襟して付き合えばよいのか?
平行線しか思いつかず、わからないので、著者の最新作を読もうっと(笑)

2012年9月 2日 (日)

おもしろいブログ

ちょっと面白いブログを見つけましたのでご紹介します。(ソファーに転がって昨日買ったタブレットPCでネットサーフィンして見つけたものです。)

Man タイトルから下ネタ全開です。

まんしゅうきつこのオリモノわんだーらんど

内容は自虐ネタが多いですが、これがさらに下ネタ全開です。
漫画家さんらしく、イラストがまた秀逸です。

自身の失恋をネタにした記事「秋元さんその2」は、失恋の原因の一つでもある秋元さんの話です。彼女が親友である秋元さんを以下のように書いています。
「ちなみに、この当時の秋元さんのスペックは25歳処女で男性と付き合った経験ナシである。」
まんしゅうさんを超えるキャラの秋元さんに会いたくなりましたね。(秋元さんは現在2児の母であるらしい。)

すべてが、面白いブログなのですが、さすがにこれだけクオリティの高いブログは毎日のようには投稿できないようで、月に3記事程度の寡作のようです。

面白いブログを続けるというのは、大変のようですね。

私なんぞは、面白いブログ見つけましたで、記事にできますので、楽ですがね。(笑)

2012年9月 1日 (土)

タブレットPC購入しました。

スマホが欲しい!スマホが欲しい!と思いつつ、そのランニングコストの高さに二の足を踏んで、早4年。
そろそろ我慢も限界に来つつあります。

そんな折、パソコンショップでタブレットPCが思ったより安価に売られていたので、買ってしまいました。
COBY mid8027という機種です。
Imgp1051値段は9,997円、約1万円でした。

安さの要因は、OSがアンドロイドの古いやつだからです。値段の割りに、液晶は8インチでしかもタッチパネルは操作性の高い静電容量式なのが気に入りました。

自宅で設定作業を進めるものの、無線LANのパスワードを忘れて、WiFiの設定に苦労しましたが、なんとかパスワードを探し出して、家の中ではネット接続できるようになりました。

初めて画面をなでるようにする操作がとても心地よいです。(笑)

とりあえず、家の中で、Webの閲覧くらいしか使いませんが、来るべきスマホ導入に向け、指先を慣らしていくこととします。

Android2.3 COBY mid8027仕様(スペック)
OS Android 2.3(アンドロイド 2.3)
CPU Cortex-A8 1GHz
RAM(メモリ) 512MB
ストレージ容量 4GB
液晶サイズ 8インチ(型)
液晶解像度 800×600
画面 TFT液晶
タッチパネル 静電容量式
バッテリー容量 2,400mAh
電源 DC9Vアダプタ
インターフェイス HDMI端子(max 1080p),3.5mmイヤホン端子,USB2.0端子
Wi-Fi 802.11b / g 準拠

【書評】大往生したけりゃ医療とかかわるな 「自然死」のすすめ 中村 仁一/著

著者は医師である。しかも大病院の院長も経験され、現在は老人ホームの常勤医として、お年寄りの死を看取っている。現代の医療が老衰死を妨げ、結果的に大往生を妨げているというのが本著の論調だ。

最初に自然治癒の考え方が提起されているが、これには私も完全同意だ。
治療の四原則・・・治療の根本は、自然治癒力を助長し、強化することにある
1 自然治癒の過程を妨げぬこと・・・発熱は治癒の正常な反応で過程
2 自然治癒を妨げているものを除くこと・・・異物は取り除く
3 自然治癒力が衰えている時は、それを賦活すること・・・まずは食べて栄養を補給する
4 自然治癒力が過剰である時には、それを適度に弱めること・・・過剰なアレルギー反応の抑制

以下、印象的なサブタイトルが続きます。
・本人に治せないものを、他人である医者に治せるはずがない。
・介護の「拷問」を受けないと、死なせてもらえない
・食べないから死ぬのではない、「死に時」が来たから食べないのだ
・がんは完全放置すれば痛まない
・年寄りはどこか具合が悪いのが正常

最後に著者が大往生といっている自然死は、「餓死」でありその実体は以下のようなものであるらしい。
「飢餓」・・・脳内にモルヒネ様物質が分泌される
「脱水」・・・意識レベルが下がる
「酸欠状態」・・・脳内にモルヒネ様物質が分泌される
「炭酸ガス貯留」・・・麻酔作用あり

以上のような状態になることから、死に際は、なんらの医療措置を行わなければ、夢うつつの気持ちのいい、穏やかな状態になるということで、これが、自然のしくみで、過酷ではないのです。私たちのご先祖は、みんなこうして無事に死んでいったと言っている。

老人ホームで12年勤務し、数百例の自然死を看取ってきた医師でしか、論じ得ない本著を読むと、本人については自然死にあこがれてしまうが、家族として、家族の医療を最小限にというのは、非常に難しいのも現実だなあと思った。

誰もが、長生きしたいが、最後は眠るように死んで逝きたい。そのベストな方法はどうすればよいのか?
ひとつの形を示してくれているので、読む価値はある大いにある本著であった。

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