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2012年7月10日 (火)

【書評】片眼の猿 道尾秀介/著

【書評】片眼の猿 道尾秀介/著
本著はコミカルなハードボイルド調ライトミステリー小説である。
そのライトな文体と主人公やその他の登場人物の軽いノリで楽しく読みやすいのであるが、本筋の謎説き、キャラクターへの謎かけ、人間性や人生に対する深い洞察がその軽さに対し深淵であり、その対比が実に際立って印象的な小説である。

こういう軽いノリでものを書くことが私には到底出来そうにない。まさに才能の違いそのものだろう。(笑)
なので、本書評をの読むと堅そうな小説に思えるかもしれないが、本著は実に軽くて読みやすい。

まずタイトルであるが、「片眼の猿」。????
本小説のタイトルとしては実に似つかわしくないと言わざるを得ない。
私ならタイトルには「ファントム探偵社」とかにするだろう。

この「片眼の猿」は、999匹の片眼の猿の国でたった一匹の両目の猿は、自分の片眼を潰して仲間と同化したという話らしい。解釈はいろいろありそうだが、周りの言動に気押されて、自分らしさを殺してしまったことを寓話としているのであろう。

他にもいろいろと深い話がちりばめられているのであるが、最後から2行目の言葉が最高はかっこいい。
「眼に見えているものばかりを重要視する連中に、俺は興味ない。」

そう言えるだけの見識と自信は、残念ながら今の自分にはない。

追記:本著は、部下から借りた文庫小説であり、綺麗な文庫本を大切に扱うべく、別の部下から新婚旅行のお土産にもらったイタリア製の革のブックカバーに挟んで、通勤途上に読んだものである。そういう意味で、本著は忘れられない作品となるであろう。Imgp8991

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